JP2000203402A - 制動制御装置 - Google Patents

制動制御装置

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JP2000203402A
JP2000203402A JP11010479A JP1047999A JP2000203402A JP 2000203402 A JP2000203402 A JP 2000203402A JP 11010479 A JP11010479 A JP 11010479A JP 1047999 A JP1047999 A JP 1047999A JP 2000203402 A JP2000203402 A JP 2000203402A
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brake
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brake pedal
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Kenji Shirai
健次 白井
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ操作性が良く、急制動時のブレーキ
の効き遅れが少ない制動制御装置を提供する。 【解決手段】 ブレーキペダルの踏込ストロークを検出
するストロークセンサの検出値の増加勾配ΔS1 が設定
勾配β以上であるか否かにより、ブレーキペダルが急踏
込されたか否かを判定し(S2)、急踏込されていなけ
ればn個の検出値を平均してストロークセンサの検出値
を平滑化し(S3〜S5)、平滑化した値に基づいて目
標制動力を演算する(S7)。ブレーキペダルが急踏込
されていれば検出値の平均値の演算を行わず、急踏込検
出時の踏込ストロークに基づいて目標制動力を演算し、
急踏込に応じた制動力を得る。平均値の演算時に検出値
に重みつけを行ってもよく、相前後して取得された平均
値の増加勾配に基づいてブレーキペダルの急踏込を検知
してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキを制御す
る制動制御装置に関するものであり、特に、ブレーキ操
作部材の急操作時の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブレーキを制御する制動制御装置には、
例えば、特開平7−205800号公報に記載されてい
るように、ブレーキ操作部材の操作量を操作量検出装置
により検出し、検出操作量に応じた制動効果を生じさせ
るようにブレーキを制御するものがある。上記公報に記
載の制動装置は、電気自動車に設けられて、車輪の回転
を液圧ブレーキおよび電動モータにより抑制するもので
あり、制動制御装置は液圧ブレーキと電動モータとの両
方を制御する。液圧ブレーキは、車輪と共に回転するロ
ータと、ロータに押し付けられる摩擦部材と、液圧によ
り作動するブレーキシリンダを備えて摩擦部材をロータ
に押し付ける押圧装置とを含み、液圧制御装置により、
ブレーキシリンダの液圧が液圧センサにより検出された
マスタシリンダの液圧に応じた大きさに制御される。ま
た、電動モータは駆動輪を駆動し、モータ制御装置によ
り制御され、事情が許す限り、マスタシリンダの液圧
(ブレーキ操作量の一種たるブレーキ操作力に対応する
量として使用される)に応じた回生制動トルクを駆動輪
に加える。液圧制御装置およびモータ制御装置がそれぞ
れ、あるいは共同して制動制御装置を構成しているので
ある。
【0003】このようにマスタシリンダの液圧に応じて
液圧ブレーキが制御されるとともに、回生制動が行われ
る場合、液圧センサの検出値を平滑化し、ブレーキペダ
ルの操作性を良くすることが望ましい。液圧センサの検
出値が平滑化されなければ、液圧ブレーキのブレーキシ
リンダの液圧や、回生制動装置により発生させられる回
生制動トルクが、ブレーキペダル踏力の微小な変化に応
じて変わり、制動力が変化する。そのため、例えば、運
転者に制動力を変化させる意図がない場合にも、運転者
の足の微小な動きや車両の振動等によって制動力が変化
することとなるのであり、そのような制動力の変化を回
避するためには、運転者がブレーキペダルの踏込操作を
慎重に行うことが必要となって操作性が悪くなる。それ
に対し、検出値を平滑化すれば、ペダル踏力が微小に変
化しても制動力が変化することがなくなり、運転者のブ
レーキペダル操作が楽になる。しかしながら、液圧セン
サの検出値を平滑化すれば、ブレーキペダルが急に踏み
込まれた場合に、実用上好ましくない程度のブレーキの
効き遅れが生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用お
よび効果】本発明は、以上の事情を背景とし、ブレーキ
操作性をよくしつつ急制動時の効き遅れを少なくするこ
とを課題としてなされたものであり、本発明によって、
下記各態様の制動制御装置が得られる。各態様は請求項
と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じ
て他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あ
くまでも本発明の理解を容易にするためであり、本明細
書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の
各項に記載のものに限定されると解釈されるべきではな
い。 (1)ブレーキ操作部材の操作量検出装置により検出さ
れる操作量に応じた制動効果を生じさせるためにブレー
キを制御する制動制御装置において、前記操作量検出装
置の検出値を平滑化する平滑化部と、前記ブレーキ操作
部材の急操作時に前記平滑化部による平滑化機能を低減
させる平滑化機能低減部とを設けた制動制御装置(請求
項1)。ブレーキ操作部材には、運転者が足によって操
作するブレーキペダルや手によって操作するブレーキレ
バー等があり、操作量には、操作力や操作ストローク等
がある。操作量は、操作量検出装置を、例えば、操作力
センサやストロークセンサにより構成し、操作量検出装
置によって直接検出してもよいが、操作量に一義的に対
応する量を検出することにより間接的に検出してもよ
い。例えば、前記公報に記載されているように、当該制
動制御装置が車両に設けられ、ブレーキペダルがマスタ
シリンダに連携させられているのであれば、マスタシリ
ンダの液圧を検出することにより、ブレーキペダルの操
作量である踏込力あるいは踏込ストロークを検出するこ
とができる。ブレーキは、 (9)項に記載の制動制御装置
のように液圧ブレーキでもよく、(10)項に記載の制動制
御装置のように電動ブレーキでもよく、あるいは回動制
動装置を構成する電動モータでもよい。上記制動効果
は、ブレーキの作動力や制動力,制動トルク等でもよ
く、実現される減速度でもよい。ブレーキの作動力は、
例えば、ブレーキが、摩擦部材をブレーキ回転体に押し
付けて回転体の回転を抑制する摩擦ブレーキであれば、
摩擦部材をブレーキ回転体に押し付ける押付力であり、
制動力は、摩擦部材がブレーキ回転体に与える周方向の
摩擦力である。実現される減速度は、例えば、ブレーキ
が車両制動用であれば、車両の減速度である。操作量検
出装置の検出値を平滑化すれば、ブレーキ操作部材の操
作量の変化に対して制動効果の変化が小さく抑えられ
る。そのため、操作者によるブレーキ操作部材の操作量
が微小量変化しても制動効果の変化は小さく、あるいは
変化せず、ブレーキ操作性が向上する。また、操作量検
出装置の検出値が外乱を含んだ値であっても平滑化部に
より平滑され、外乱の制動効果に対する影響が低減させ
られる。そして、ブレーキ操作部材の急操作時には平滑
化機能が低減させられるため、操作量に対応した制動効
果が応答性良く得られ、ブレーキの効き遅れの発生が抑
制される。 (2)前記平滑化部が、前記操作量検出装置の検出値の
高周波成分を除去するローパスフィルタを含む (1)項に
記載の制動制御装置。ローパスフィルタは、例えば、複
数の検出値の平均値を出力とする平均手段により構成さ
れる。ローパスフィルタを用いれば、操作者によるブレ
ーキ操作部材の操作量の微小な変化や外乱が制動効果に
及ぼす影響を小さく抑えることができる。 (3)前記平滑化機能低減部が、前記平滑化部の平滑化
を緩和する平滑化緩和部を含む (1)項または (2)項に記
載の制動制御装置。平滑化部の平滑化を緩和する場合に
は、平滑化部の作動を禁止する場合に比較してブレーキ
の効き遅れが生ずるが、平滑化機能を低減しない場合よ
りは、ブレーキの効き遅れが少なくなり、かつ、外乱等
の影響もある程度排除し得る。 (4)前記平滑化機能低減部が、前記平滑化部の作動を
禁止する平滑化禁止部を含む (1)項ないし (3)項のいず
れか1つに記載の制動制御装置。平滑化部の作動を禁止
すれば、ブレーキの効き遅れが回避される。 (5)前記ブレーキ操作部材の急操作を検知する急操作
検知部を含む (1)項ないし (4)項のいずれか1つに記載
の制動制御装置。急操作検知部は、 (6)項に記載の態様
の他に、例えば、当該制動制御装置を備えた移動体の移
動方向の前方にある障害物との距離が設定値以下である
状態でブレーキ操作部材が操作されたことに基づいて急
操作を検知する障害物距離依拠急操作検知部としてもよ
い。障害物距離依拠急操作検知部は、例えば、移動体と
障害物との距離を検出する距離検出装置,ブレーキ操作
部材が操作状態にあることを検出する操作状態検出装置
およびそれら検出装置の検出結果に基づいてブレーキ操
作部材が急操作されているか否かを判定する判定部を含
むものとすることができる。急操作検知部はまた、移動
体の移動方向を変更するために操作される変向操作部材
(例えば、車両に設けられたステアリングホイール)の
操作速度が設定値以上である状態でブレーキ操作部材が
操作されたことに基づいて、ブレーキ操作部材の急操作
を検知する急変向依拠急操作検知部としてもよい。急変
向依拠急操作検知部は、例えば、変向操作部材の操作速
度を検出する操作速度検出装置,ブレーキ操作部材が操
作状態にあることを検出する操作状態検出装置およびそ
れら検出装置の検出結果に基づいてブレーキ操作部材が
急操作されているか否かを判定する判定部を含むものと
することができる。 (6)前記急操作検知部が、前記操作量検出装置の検出
値の増加勾配が設定勾配以上であることに基づいて急操
作を検知する変化勾配依拠急操作検知部を含む (5)項に
記載の制動制御装置。設定勾配は、ブレーキ操作部材が
急操作されたことを検知し得る大きさであって、ブレー
キ操作部材の急操作ではない通常の操作は検知しない大
きさに設定される。検出値の増加勾配は、検出装置の平
滑化されていない検出値の増加勾配でもよく、平滑化さ
れた検出値の増加勾配でもよい。前者の場合、変化勾配
依拠急操作検知部は、非平滑化検出値変化勾配依拠急操
作検知部となり、後者の場合、平滑化検出値変化勾配依
拠急操作検知部となる。後者によれば、外乱の影響を排
除しつつ急操作を検知することができる。 (7)前記操作量検出装置が、前記ブレーキ操作部材の
操作ストロークを検出するストローク検出装置を含む
(1)項ないし (6)項のいずれか1つに記載の制動制御装
置。 (8)前記操作量検出装置が、前記ブレーキ操作部材の
操作力を検出する操作力検出装置を含む (1)項ないし
(7)項のいずれか1つに記載の制動制御装置。ブレーキ
操作部材が操作者によって踏込操作されるブレーキペダ
ルであれば、操作力検出装置は、ブレーキペダルの踏込
力を検出する踏力センサとされる。 (9)前記ブレーキが液圧に基づいて作動する液圧ブレ
ーキであり、当該制動制御装置が液圧ブレーキに供給さ
れる液圧を制御する液圧制御装置である (1)項ないし
(8)項のいずれか1つに記載の制動制御装置。液圧制御
装置は、例えば、特開平4−232153号公報に記載
されているように構成され、コンピュータを主体とする
制御装置,電磁弁により構成される液圧制御弁装置,前
後Gセンサ等を含むように構成される。前後Gセンサ
は、制動効果を検出する制動効果センサの一種である。
液圧ブレーキは、例えば、被制動体と一体的に移動する
移動部材と、液圧により作動するブレーキシリンダと、
ブレーキシリンダの液圧に基づいて移動部材に接触し、
摩擦により制動する摩擦部材とを含むように構成され
る。被制動体が車輪等の回転体であれば、回転体と共に
回転するブレーキ回転体たるディスクロータと、ディス
クロータに押圧される摩擦部材と、ブレーキシリンダを
備え、摩擦部材をディスクロータに押し付ける押圧装置
とを含むディスクブレーキ、ならびに、ブレーキ回転体
としてのドラムと、ドラムに押圧される摩擦部材と、ブ
レーキシリンダを備え、摩擦部材をドラムに押し付ける
押圧装置とを含むドラムブレーキが、ブレーキの代表例
である。 (10)前記ブレーキが電動アクチュエータにより作動
する電動ブレーキであり、当該制動制御装置が電動アク
チュエータへの供給電気エネルギを制御する電気エネル
ギ制御装置である (1)項ないし (8)項のいずれか1つに
記載の制動制御装置。電動アクチュエータとしては、回
転モータ,リニアモータ,積層圧電素子等が採用可能で
あり、ブレーキとしては上記ディスクブレーキ,ドラム
ブレーキ等が好適である。なお、本発明は、前記液圧制
御装置,電気エネルギ制御装置の他、回生制動装置にお
いてブレーキを構成する電動モータを制御するモータ制
御装置にも適用することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、車両用の電動式ブレーキシ
ステムの電流制御装置に本発明を適用した場合を例に取
り、図面に基づいて詳細に説明する。図1には、電動式
ブレーキシステムの構成が概略的に示されている。この
電動式ブレーキシステムは、ブレーキ操作部材たるブレ
ーキペダル10,4つの車輪の各々に設けられた電動ブ
レーキ12(図1には、4輪のうちの1つに設けられた
電動ブレーキ12が代表的に図示されている)および電
子制御ユニット14(以下、ECU14と略称する)等
を含んでいる。
【0006】電動ブレーキ12は、摩擦ブレーキであっ
て、ディスクブレーキであり、図2に示すように、車輪
と共に回転するブレーキ回転体たるディスクロータ20
と、ディスクロータ20の両側においてディスクロータ
を挟むように配置された一対の摩擦部材たる摩擦パッド
22,24と、ディスクロータ20を跨いで一対の摩擦
パッド22,24を保持するキリャパ26とを備えてい
る。キャリパ26は図示しない固定部材に、ディスクロ
ータ20に対してそれの回転軸線に平行な方向に摺動可
能に取り付けられている。キャリパ26には、一方の摩
擦パッド22に背後から係合するリアクション部28
と、他方の摩擦パッド24に背後から係合する加圧部材
30を、それの軸線方向に移動可能に支持する押圧部3
2とが形成されている。加圧部材30は、押圧部32に
設けられた穴34内に、ディスクロータ30の回転軸線
と平行な方向に移動可能に配置されており、摩擦パッド
24の背面に球面で接触させられている。
【0007】押圧部32に、駆動源たる電動アクチュエ
ータの一種であり、電流の供給により作動する電動モー
タ40が内蔵されている。本実施形態において電動モー
タ40はDCモータによって構成されており、ステータ
42とロータ44とが同軸に相対回転可能に配置されて
構成されている。ステータ42は、コイル46がコア4
8に巻き付けられて構成されている。これに対して、ロ
ータ44は、周方向においてN極とS極とに交互に着磁
された永久磁石50をステータ42に対向する位置に備
えている。
【0008】電動モータ40の回転力は、運動変換機構
としてのボールねじ機構60を経て加圧部材30に伝達
される。ボールねじ機構60は、ロータ44と一体的に
回転するナット62と、そのナット62の内側に複数の
ボールを介して螺合されたねじ部材64とを備えてい
る。ナット62は押圧部32により、複数個のベアリン
グ68,70を介して回転可能かつ軸方向に移動不能に
支持されるとともに、キー72によってロータ44と相
対回転不能に係合されている。ねじ部材64には、軸方
向に延びる溝74が設けられるとともに、押圧部32に
固定の保持部材76に設けられたキー78が軸方向に相
対移動可能に嵌合され、ねじ部材64の押圧部32に対
する回転が阻止されるとともに、軸方向の移動が許容さ
れている。溝74およびキー78が回転阻止手段を構成
している。ねじ部材64には、前記加圧部材30が、ね
じ部材64に当接しない範囲で軸方向に摺動可能に嵌合
されている。
【0009】電動モータ40の正転,逆転によりねじ部
材64がディスクロータ20の回転軸線に平行な方向に
前進,後退させられ、前進によりねじ部材64が加圧部
材30を押し、摩擦パッド24がディスクロータ20に
押し付けられて車輪の回転が抑制され、後退によりねじ
部材64による加圧部材30の押付けが解除される。ま
た、押圧部32が摩擦パッド24から受けた反力によ
り、キャリパ26のリアクション部28が摩擦パッド2
2をディスクロータ20に押し付ける。
【0010】前記ブレーキペダル10は、車体に回動可
能に取り付けられており、図1に示すように、付勢手段
の一種である弾性部材たるスプリング90により、非踏
込位置に向かって付勢されている。ブレーキペダル10
の非操作位置である非踏込位置は、車体に設けられたス
トッパ92により規定される。ブレーキペダル10の踏
込みは、図1に示すように、操作状態検出装置たるブレ
ーキスイッチ94により検出され、操作量の一種である
操作ストロークたる踏込ストロークは、操作量検出装置
の一種であるストローク検出装置たる踏込ストロークセ
ンサ96(以下、ストロークセンサ96と略称する)に
より検出される。ブレーキスイッチ94は、ブレーキペ
ダル10が踏み込まれた状態と、踏み込まれていない状
態とにおいて異なる信号を出力するように構成されてい
る。ストロークセンサ96は、本実施形態においてはエ
ンコーダにより構成され、ブレーキペダル10の回動角
度を検出することにより、ストロークを検出するように
構成されている。
【0011】前記ECU14は、PU(プロセッシング
ユニット)110,ROM112,RAM114を含む
コンピュータ116を主体として構成されている。EC
U14の入力側には、ブレーキスイッチ94,ストロー
クセンサ96,車体速度センサ120,前後Gセンサ1
22,操舵角センサ124,ヨーレイトセンサ126等
が接続されており、出力側には、4輪の各電動ブレーキ
12に属する4個の電動モータ40がモータドライバ1
18を介して接続されている(図1には、1個の電動ブ
レーキ12およびモータドライバ118が代表的に図示
されている)。車体速度センサ120,前後Gセンサ1
22,操舵角センサ124,ヨーレイトセンサ126
は、車両状態を検出する車両状態検出装置たる車両検出
センサを構成している。各モータドライバ118は、E
CU14からの電流指示信号が入力されるとともに、そ
の入力された電流指示信号に応じた量の電気エネルギた
る電流を、電源としてのバッテリ119からモータドラ
イバ118を経て電動モータ40に供給する。また、コ
ンピュータのROM112には、図3にフローチャート
で表される目標制動力演算ルーチンが記憶され、RAM
114には、図4に示すように、先回検出値メモリ14
0,今回検出値メモリ142,検出値和メモリ144,
平均値メモリ146,目標制動力メモリ148がワーキ
ングメモリと共に設けられている。これらメモリ140
〜148は、初期設定においてクリアされる。
【0012】目標制動力演算ルーチンの内容を説明す
る。本ルーチンは、コンピュータ116の電源が投入さ
れている間、繰り返し実行される。まず、ステップ1
(以下、S1と略記する。他のステップについても同
じ。)が実行され、ストロークセンサ96により検出さ
れたブレーキペダル10の踏込ストロークの検出値が読
み取られるとともに、今回検出値メモリ142に記憶さ
れる。なお、それまで今回検出値メモリ142に記憶さ
れていた値は、先回検出値メモリ140に移される。
【0013】次いでS2が実行され、ブレーキペダル1
0が急踏込されたか否かの判定が行われる。この判定
は、本実施形態においては、ストロークセンサ96の検
出値の増加勾配ΔS1 が設定勾配β以上であるか否かに
より行われる。ブレーキペダル10が急に踏み込まれた
場合には、踏込ストロークが増大するとともに増加勾配
が大きくなるからであり、設定勾配βは正の値であっ
て、ブレーキペダル10の急踏込を検出し得る大きさで
あり、ブレーキペダル10の急踏込ではない通常の踏込
は検知しない大きさに設定されている。S2において
は、今回検出値メモリ142に記憶されている値から、
先回検出値メモリ140に記憶されている値が引かれ、
それにより得られる値であるΔS1 が設定勾配βと比較
される。なお、先回検出値メモリ140には、初期設定
において初期値(本実施形態においては0)が記憶され
ている。
【0014】ストロークセンサ96の検出値の増加勾配
ΔS1 が設定勾配βより小さければ、ブレーキペダル1
0は急踏込されておらず、S2の判定結果はNOになっ
てS3が実行され、S1において読み込まれた検出値で
あって、今回検出値メモリ142に記憶されている値
が、検出値和メモリ144に記憶されている値に加算さ
れる。この加算により得られた値(検出値和)は、先に
検出値和メモリ144に記憶されていた値に代わって検
出値和メモリ144に記憶される。次いでS4が実行さ
れ、検出値の和を求める演算がn回連続して行われたか
否かの判定が行われる。S3においては、ブレーキペダ
ル10が急踏込されない状態で連続して得られるn個
(本実施形態においては例えば7個)の検出値の和が求
められるのであり、演算がn回行われるまではS4の判
定結果はNOになり、ルーチンの実行はS1に戻る。
【0015】S2の判定結果がYESになることなく、
すなわちブレーキペダル10が急踏込されることなく、
検出値の和を求める演算がn回連続して行われ、連続し
て取得されたn個の検出値の和が求められたならばS4
の判定結果がYESになってS5が実行される。S5に
おいては、n個の検出値S1 ないしSn の平均値SS n
が (1)式に従って演算され、平均値メモリ146に記憶
される。また、検出値和メモリ144がクリアされる。
本実施形態においてストロークセンサ96の検出値の平
滑化は、予め設定された数の検出値の平均値を求めるこ
とにより行われるのである。 SSn =(S1 +S2 +・・・+Sn )/n────(1)
【0016】なお、検出値の平滑化は、 (1)式に従って
単純にn個の検出値の平均値を求めることにより行う
他、例えば、 (2)式に従って演算を行い、特殊な平均値
SSfを求めることにより検出値を平滑化してもよい。 SSf =(W1 ・S1 +W2 ・S2 +・・・+Wn ・Sn )/n────(2) W1 ないしWn は重み定数である。
【0017】次いでS6が実行され、車両状態量が読み
取られる。前記車体速度センサ140,前後Gセンサ1
42,操舵角センサ144,ヨーレイトセンサ146の
各検出値が読み取られるのである。続いてS7が実行さ
れ、4輪の各電動ブレーキ12の目標制動力が演算され
る。この演算は、S5において演算されたストロークセ
ンサ96のn個の検出値の平均値およびS6において読
み込まれた車両状態量に基づいて行われるが、詳細な説
明は省略する。演算された目標制動力は目標制動力メモ
リ148に記憶され、本ルーチンの実行は終了する。詳
細な説明は省略するが、目標制動力メモリ148に記憶
された目標制動力に基づいて、4輪の各電動ブレーキ1
2の電動モータ40に供給される電流の指令値が決定さ
れて、電流指示信号がモータドライバ118に出力さ
れ、モータドライバ118は電動モータ40から戻され
る実電流値が電流指令値に近づくようにフィードバック
制御を行う。本実施形態においては、車体減速度が制動
効果である。
【0018】ストロークセンサ96の検出値の和を求め
る演算がn回行われる前に、ブレーキペダル10が急踏
込され、ストロークセンサ96の検出値の増加勾配ΔS
1 が設定勾配β以上になれば、S2の判定結果がYES
になってS8が実行され、検出値和メモリ144がクリ
アされるとともに、急踏込が検出されたときのストロー
クセンサ96の検出値(今回検出値メモリ142に記憶
されている)が平均値メモリ146に写された後、S6
が実行される。S3ないしS5が行われず、ストローク
センサ96の検出値の平滑化が禁止されるのであり、S
7の演算は、平均値メモリ146に記憶された値、すな
わちブレーキペダル10の急踏込が検出されたときのス
トロークセンサ96の検出値に基づいて行われる。それ
により、急踏込時には、ブレーキペダル10の生の踏込
ストロークに応じた目標制動力が設定され、ストローク
センサ96の検出値の平滑化によるブレーキの効き遅れ
の発生が回避される。
【0019】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、ECU14のS2を実行する部分が急操
作検知部たる非平滑化検出値変化勾配依拠急操作検知部
を構成し、ECU14のS3ないしS5を実行する部分
が平滑化部たるローパスフィルタの一種である平均手段
を構成し、急操作が検知された場合に、S3ないしS5
をスキップし、検出値の平均値を求めず、急踏込が検出
されたときの検出値に基づいて目標制動力の演算を行う
構成が平滑化機能低減部である平滑化禁止部を構成して
いる。また、ECU14,モータドライバ118等が制
動制御装置たる電気エネルギ制御装置の一種である電流
制御装置を構成している。
【0020】なお、平均値メモリ146には、目標制動
力演算のための値、すなわちn個の検出値の平均値およ
びストロークセンサ96の検出値が記憶され、平均値メ
モリ146は目標制動力演算用操作量記憶手段である目
標制動力演算用踏込ストロークメモリを構成している
が、平均値メモリ146とは別に、急踏込時目標制動力
演算用操作量記憶手段である急踏込時目標制動力演算用
踏込ストロークメモリを設け、急踏込時におけるストロ
ークセンサ96の検出値を記憶し、その値に基づいて急
踏込時の目標制動力が演算されるようにしてもよい。
【0021】上記実施形態において、ブレーキペダル1
0の急な踏込みは、ストロークセンサ96の検出値の増
加勾配が設定勾配以上であることに基づいて検知される
ようになっていたが、その他に、例えば、平滑化された
検出値に基づいて検知するようにしてもよい。例えば、
n個の検出値の平均値を求めることにより検出値を平滑
化し、最新の平均値から、その1つ前に求められた平均
値を引いた値を設定値と比較することにより、急踏込か
否かを検出するのである。その例を図5にフローチャー
トで表される目標制動力演算ルーチンに基づいて説明す
る。また、この目標制動力演算ルーチンを実行するため
に、図6に示すように、コンピュータのRAM160に
は、前記先回検出値メモリ140,今回検出値メモリ1
42,検出値和メモリ144および目標制動力値メモリ
148に加えて、先回平均値メモリ162,今回平均値
メモリ164およびフラグ166がワーキングメモリと
共に設けられている。
【0022】この目標制動力演算ルーチンにおいて、S
21,S23,S24,S27,S28は上記実施形態
のS1,S3,S4,S6,S7と同様に実行されるた
め、説明は省略する。S21の実行後、S22において
フラグ166がセットされているか否かの判定が行われ
る。フラグ166は図示しない初期設定においてリセッ
トされており、S22の判定結果はNOになってS23
が実行される。
【0023】フラグ166がセットされることなく、n
個の検出値が連続して読み込まれ、それらの和が演算さ
れたならばS24の判定結果がYESになってS25が
実行され、平均値が演算される。この平均値は、今回平
均値メモリ164に記憶される。なお、それまで今回平
均値メモリ164に記憶されていた平均値は先回平均値
メモリ162に移される。また、検出値和メモリ144
がクリアされる。
【0024】次いでS26が実行され、ブレーキペダル
が急踏込されたか否かの判定が行われる。この判定は、
今回平均値メモリ164に記憶されている平均値から、
先回平均値メモリ162に記憶されている値が引かれ、
それにより得られる値、すなわちストロークセンサの平
滑化された検出値の増加勾配ΔS2 が設定勾配γ以上で
あるか否かにより行われる。平均され、外乱の影響が排
除された検出値に基づいてブレーキペダルの急踏込の検
出が行われるのである。ブレーキペダルが急踏込されて
いなければ、増加勾配ΔS2 は設定勾配γより小さく、
S26の判定結果はNOになってS27が実行される。
なお、先回平均値メモリ162には、初期設定において
初期値である初期平均値が記憶されており、目標制動力
演算ルーチンの開始後、S26が初めて行われる場合に
は、初期平均値が先回の平均値として用いられる。本実
施形態においては、初期平均値として0が用いられる。
【0025】ブレーキペダルが急踏込され、増加勾配Δ
2 が設定勾配γ以上になれば、S26の判定結果がY
ESになってS29が実行され、フラグ166がセット
される。そして、S27,S28が実行されるが、急踏
込が検出された直後は、今回平均値メモリ164に記憶
された最新の平均値を用いて目標制動力の演算が行われ
る。
【0026】フラグ166のセットはブレーキペダルが
急踏込されたことを表し、次に、S22が実行されると
き、その判定結果がYESになってS30が実行され、
急踏込が終了したか否かの判定が行われる。この判定
は、今回検出値メモリ142に記憶された値から、先回
検出値メモリ140に記憶された値を引くことにより得
られる値ΔS3 (ストロークセンサの検出値の変化勾
配)が、設定勾配ε以上であるか否かにより行われる。
設定勾配εは、正の値であって、ブレーキペダルの踏込
が急な踏込でなくなったことがわかる大きさに設定され
ている。急踏込中であれば、変化勾配ΔS3 が設定勾配
ε以上となり、S30の判定結果はYESになってS3
1が実行され、今回検出値メモリ142に記憶されてい
る検出値が今回平均値メモリ164に写される。また、
それまで今回平均値メモリ164に記憶されていた値は
先回平均値メモリ162に移される。そのため、S28
においては、ストロークセンサ96の最新の検出値に基
づいて目標制動力が演算され、ブレーキの効き遅れの発
生が抑制される。
【0027】急踏込が終了すれば、変化勾配ΔS3 が設
定勾配εより小さくなり、S30の判定結果がNOにな
ってS32が実行され、フラグ166がリセットされた
後、S31が実行される。急踏込の終了が検出されて
も、その直後はストロークセンサ96の最新の検出値に
基づいて目標制動力が演算されるのである。そして、フ
ラグ166がリセットされることにより、次にS22が
実行されるとき、その判定結果はNOになり、再び平均
値が演算されるようになる。急踏込が終了した直後のS
26の判定は、S25において演算された平均値と、S
31において今回平均値メモリ164に記憶され、S2
5において先回平均値メモリ162に移されたストロー
クセンサの値とを用いて行われる。以上の説明から明ら
かなように、本実施形態においては、ECUのS26を
実行する部分が急操作検知部である平滑化検出値変化勾
配依拠急操作検知部を構成している。
【0028】なお、ブレーキペダルの急踏込が終了した
か否かの判定を行えば、ブレーキペダルの1回の踏込開
始から踏込解除までの間に、ブレーキペダルの急踏込が
行われても、急踏込が終了すれば、急踏込ではない制動
力制御を行う状態に戻ることができ、例えば、実際には
ブレーキペダルが急踏込されていないにもかかわらず、
外乱によって誤って急踏込が検出された場合に、急踏込
時の制動力制御を解除することができる。しかし、ブレ
ーキペダルの急踏込の終了を検出し、急踏込ではない制
動力制御に戻すことは不可欠ではなく、ブレーキペダル
の1回の踏込の間に急踏込が行われたならば、ブレーキ
ペダルの踏込が終了するまで急踏込による制動力制御が
行われるようにしてもよい。S30,S32の実行を省
略してもよいのであり、この場合、急踏込の検出により
セットしたフラグは、例えば、ブレーキペダルの踏込の
有無をブレーキスイッチ等の操作状態検出装置を用いて
検出し、踏込が解除されれば、リセットすればよい。
【0029】また、上記各実施形態において、検出値の
平滑化は、n個の検出値の和を求めた後、その平均値を
演算することにより行われていたが、ストロークセンサ
の検出値を読み取る毎に平滑化値を演算するようにして
もよい。その例を、図7にフローチャートで表される目
標制動力演算ルーチンに基づいて説明する。また、この
目標制動力演算ルーチンを実行するために、図8に示す
ように、RAM180には、前記先回検出値メモリ14
0,今回検出メモリ142および目標制動力メモリ14
8に加えて、平滑化値メモリ182が設けられている。
目標制動力演算ルーチンのS51,S52,S54およ
びS55は、図3に示す目標制動力演算ルーチンのS
1,S2,S6,S7と同様に実行されるため、説明を
省略する。
【0030】ブレーキペダルが急踏込されておらず、ス
トロークセンサの検出値の増加勾配ΔS1 が設定勾配β
より小さければS52の判定結果はNOになってS53
が実行され、検出値の平滑化値Fn が (3)式に従って演
算される。 Fn =Sn /4+3・Fn-1 /4────(3) Sn は、S51において読み込まれた検出値であり、今
回検出値メモリ142に記憶されている。Fn-1 は、先
回の平滑化値の演算により得られた先回平滑化値であ
り、平滑化値メモリ182に記憶されている。演算によ
り得られた平滑化値Fn は、先回平滑化値Fn-1 の代わ
りに平滑化値メモリ182に記憶され、次の平滑化値の
演算時に先回平滑化値Fn-1 として用いられる。先回平
滑化値Fn-1を使用して平滑化値の演算が行われること
により、検出値が複数個読み込まれることを待たなくて
も、検出値を読み込む毎に平滑化値が得られ、また、複
数個の検出値を記憶しておかなくても検出値の平滑化値
を求めることができる。そして、S55においては平滑
化値Fn を用いて目標制動力が演算される。なお、S5
3が1回目に実行されるとき、先回平滑化値として、初
期設定において平滑化値メモリ182に記憶された初期
値である初期平滑化値、例えば0が用いられる。
【0031】急踏込が検出され、S52の判定結果がY
ESになったならばS56が実行され、今回検出値メモ
リ142に記憶された最新の検出値が平滑化値メモリ1
82に写されて、目標制動力の演算に用いられる。そし
て、ブレーキペダルが急踏込されなくなれば、S53が
実行され、平滑化値が演算されるが、S52の判定結果
がNOになって最初にS53が実行されるとき、先回の
平滑化値Fn-1 として、S56において平滑化値メモリ
182に記憶された検出値が用いられる。本実施形態に
おいては、ECUのS53を実行する部分が平滑化部た
るローパスフィルタの一種である平均手段を構成してい
る。
【0032】なお、検出値Sn および先回平滑化値F
n-1 にそれぞれ掛ける係数は、1/4および3/4に限
らず、例えば、1/8および7/8等にしてもよい。検
出値に掛ける係数と先回平滑化値Fn-1 に掛ける係数と
の比を変えることにより、現在の検出値と過去の検出値
とのいずれを重視するかや重視の度合いを変えることが
できる。また、さらに複雑な演算により、検出値が読み
込まれる毎に平滑化値が演算されるようにしてもよい。
【0033】上記各実施形態においては、ブレーキペダ
ル10が急踏込されたときには、ストロークセンサ96
の検出値の平滑化が禁止されるようになっていたが、禁
止に限らず、平滑化を緩和するようにしてもよい。その
例を図9にフローチャートで表される目標制動力演算ル
ーチンに基づいて説明する。また、このルーチンを実行
するために、図10に示すように、RAM190には、
先回検出値メモリ140,今回検出値メモリ142およ
び目標制動力メモリ148に加えて、非急踏込時検出値
和メモリ192,急踏込時検出値和メモリ194,平均
値メモリ196が設けられている。目標制動力演算ルー
チンのS71〜S77は、図3に示す目標制動力演算ル
ーチンのS1〜S7と同様に実行されるため、説明を省
略する。但し、S73においては、検出値和が演算さ
れ、非急踏込時検出値和メモリ192に記憶されるとと
もに、急踏込時検出和メモリ194のクリアが行われ
る。また、S75においては、平均値の演算が行われる
とともに、非急踏込時検出値メモリ192がクリアされ
る。
【0034】ブレーキペダルが急踏込され、ストローク
センサの検出値の増加勾配ΔS1 が設定勾配β以上にな
れば、S72の判定結果がYESになってS78が実行
され、検出値の和が求められるとともに急踏込時検出値
和メモリ194に記憶される。この和は、検出値と、急
踏込時検出値和メモリ194に記憶されている値との和
であり、先に急踏込時検出値和メモリ194に記憶され
ていた値に代わって、急踏込時検出値和メモリ194に
記憶される。また、非急踏込時検出値和メモリ192が
クリアされる。
【0035】次いでS79が実行され、急踏込時に検出
値の和を求める演算がn´回連続して行われたか否かの
判定が行われる。回数n´は、ブレーキペダルの急踏込
が検出されていない場合の演算回数n(本実施形態にお
いては例えば7回)より少なく、本実施形態においては
例えば3回に設定されている。そのため、ブレーキペダ
ルが急踏込され、S72の判定結果がYESになる状態
が3回連続すれば、S79の判定結果がYESになって
S80が実行され、平均値が演算されるとともに、平均
値メモリ196に記憶される。また、急踏込時検出値和
メモリ194がクリアされる。目標制動力は、平均値メ
モリ196に記憶された平均値を用いて演算され、急踏
込時には、平滑化が緩和された平均値に基づいて目標制
動力が演算される。平均値を求めるための検出値の数が
少なくされれば、平均値の演算が行われないようにする
場合に比較して、検出値は平滑化されるが、平滑化の度
合いが緩和され、ブレーキの効き遅れが少なくなる。本
実施形態においては、ECUのS78〜S80を実行す
る部分が、平滑化機能低減部である平滑化緩和部を構成
している。
【0036】なお、ストロークセンサ96の検出値の平
滑化には種々の態様があり、複数個の検出値の平均値を
求める他に、例えば、平滑化部を、操作量検出装置の検
出値の変化勾配に制限を加える勾配制限手段を含むもの
としてもよい。
【0037】上記各実施形態において平滑化部,平滑化
機能低減部等は、ECUの平滑化や平滑化機能の低減を
実行する部分によって構成されていたが、それらをハー
ド回路によって構成してもよい。
【0038】また、前記〔発明が解決しようとする課
題,課題解決手段,作用および効果〕の項に記載された
制動制御装置は、主として車両用に適した装置である
が、車両用に限定されない。
【0039】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用お
よび効果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者
の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である電流制御装置を含む電
動式ブレーキシステムを概略的に示す図である。
【図2】上記電動式ブレーキシステムを構成する電動ブ
レーキを示す正面図(一部断面)である。
【図3】上記電流制御装置を構成するECUのコンピュ
ータのROMに記憶された目標制動力演算ルーチンを表
すフローチャートである。
【図4】上記コンピュータのRAMのうち、本発明に関
連の深い部分を概略的に示す図である。
【図5】本発明の別の実施形態である電流制御装置を構
成するECUのコンピュータのROMに記憶された目標
制動力演算ルーチンを表すフローチャートである。
【図6】図5に示す目標制動力演算ルーチンを実行する
ためのRAMの構成を概略的に示す図である。
【図7】本発明の更に別の実施形態である電流制御装置
を構成するECUのコンピュータのROMに記憶された
目標制動力演算ルーチンを表すフローチャートである。
【図8】図7に示す目標制動力演算ルーチンを実行する
ためのRAMの構成を概略的に示す図である。
【図9】本発明の更に別の実施形態である電流制御装置
を構成するECUのコンピュータのROMに記憶された
目標制動力演算ルーチンを表すフローチャートである。
【図10】図9に示す目標制動力演算ルーチンを実行す
るためのRAMの構成を概略的に示す図である。
【符号の説明】
10:ブレーキペダル 12:電動ブレーキ 1
4:ECU 96:ストロークセンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作部材の操作量検出装置によ
    り検出される操作量に応じた制動効果を生じさせるため
    にブレーキを制御する制動制御装置において、 前記操作量検出装置の検出値を平滑化する平滑化部と、 前記ブレーキ操作部材の急操作時に前記平滑化部による
    平滑化機能を低減させる平滑化機能低減部とを設けたこ
    とを特徴とする制動制御装置。
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