JP4331362B2 - 剥離装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば巻線機において、巻線用線材の被覆を剥離する剥離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コイルなどを製造する巻線機が知られている。まず、従来技術による巻線機について簡単に説明する。図3は、従来技術による巻線機の一例を示す斜視図である。図3において、図示されていない線材の供給源から矢印方向に、巻線機に向かって線材Wが供給されている。
【0003】
供給された線材Wは、まずテンション装置10を介して巻線機の下方に送られ、駆動部40に支持された細いパイプ状のノズル20を通過した後、その先端を挟み部30において挟まれて保持される。
【0004】
ノズル20は、駆動部40の駆動により3次元的に移動可能となっており、より具体的には、回転シャフト50の先端に保持されたボビンBの上方において、その位置を自在に変更できるほか、その姿勢をも変更することができる。
【0005】
巻線機の動作について説明すると、まず線材Wの先端を挟み部30に挟んだまま、ノズル20がボビンBの端子部B1の周囲をぐるりと周り、線材Wを端子部B1に巻き付ける動作(からげ動作)がなされる。
【0006】
線材Wが端子部B1にからみついた状態で、挟み部30はボビンBから離れる方向に移動して線材Wの先端を切断する。線材Wが太く移動による切断が困難な場合は、図示されていない駆動部40に支持されたニッパーで切断する。その後、回転シャフト50をボビンBとともに高速回転させる。この際ボビンBの回転に同期させて、ノズル20をボビンBの長さ方向に所定のピッチで移動させ、それにより同一箇所に線が巻き付くことを防止する。
【0007】
所定回数だけ、線材WがボビンBに巻き付いた段階で、回転シャフト50を停止させる。その後再びノズル20のからげ動作により、線材WをボビンBの端子部B2にからみつかせ、かつ線材Wを切断して、巻線機の動作は終了する。
【0008】
ところで、線材Wの周囲には、ウレタンやポリエステルなどの絶縁材が被覆されており、ボビンに線材Wが巻かれた際に巻かれた部分同士の電気的絶縁を行うようになっている。しかしながら、上述したように端子部B1においては、線材Wとの電気的接続が行われるべき部分であるので、絶縁材は不要となる。ここで、ウレタンが被覆された線材Wの場合には、端子部B1に対する半田付けを行うことによって、その周囲にからげた線材Wのウレタン被覆が容易に溶けるため、被覆材を剥離するという付加的工程を経なくても、線材Wと端子部B1との電気的接続が達成される。
【0009】
ところが、例えば自動車のエンジンルームなどのように、熱的条件の厳しい環境で用いられるコイルにおいては、ポリエステルを被覆材としたコイルが用いられることが多いが、ポリエステルは比較的熱に対して強いので、端子部B1に対して半田付けを行っても、からげた線材Wのポリエステル被覆が完全に溶けないことが多く、従ってからげ動作以前の段階で、被覆材を剥離するという付加的工程が必要となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
かかる問題に対し、従来技術においては、巻線機に剥離装置を設け、線材の一部の被覆を剥離して、剥離した部分を端子部に巻き付けるようにしている。図4は、このような従来技術の剥離装置の部分断面図である。このような剥離装置70は、例えば図3に示すように、巻線機のテンション装置10とノズル20との間に配置される。
【0011】
図4において、支持台60上に、モータ61と、アイドルシャフト62と、剥離装置70とが取り付けられている。倒立したモータ61から下方に回転軸61aが延在しており、回転軸61aに取り付けられたプーリ63と、支持台60に対して回転自在に支持されたアイドルシャフト62に取り付けられたプーリ64とは、ベルト65を介して連結されている。
【0012】
一方、アイドルシャフト62に取り付けられたプーリ66と、剥離装置70の中空軸71に取り付けられたプーリ72とは、ベルト67を介して連結されている。プーリ63とプーリ64とベルト65及びプーリ66とプーリ72とベルト67で、増速装置68を構成する。中空軸71内には、細長い中空のチューブ73が2つの支持部材74a、74bを介して支持されており、かかるチューブ73内を線材Wが挿通されている。
【0013】
中空軸71の下方に剥離部75が取り付けられている。剥離部75は、チューブ73を包囲する中央部75aと、中央部75aの下端近傍に設けられた3個の支持部75bと、各支持部75bに回動可能に取り付けられた回動部75cと、各回動部75cの下端近傍において、半径方向内方に突出して形成されたダイヤモンド刃75dとを有している。尚、剥離部75に隣接して、剥離された被覆材を吸引することによって、被覆材の再付着を防止する集塵装置69が設けられている。
【0014】
かかる従来技術による剥離装置70の動作を説明すると、線材Wの端子巻き付け部が、ダイヤモンド刃75dに対向する位置に到達すると、モータ61が回転軸61aを回転駆動し、それにより増速装置68により増速された回転数で中空軸71及び剥離部75が回転する。
【0015】
剥離部75が回転すると、回動部75cが遠心力に従って回動し、ダイヤモンド刃75dを内方に突き出すようにする。それにより線材Wの外周には、3つのダイヤモンド刃75dが当接した状態で回転するため、そのまま剥離装置70を上方へ移動させれば、ダイヤモンド刃75dにより被覆材が剥離除去されることとなる。
【0016】
ところが、従来技術による剥離装置には、以下に述べるような問題がある。線材Wの被覆材はきわめて薄いため、ダイヤモンド刃75dの突き出し量が大きいと線材Wの芯をキズ付けてしまうし、ダイヤモンド刃75dの突き出し量が小さいと被覆材が残ってしまうから、ダイヤモンド刃75dの突き出し量を適切に設定する必要があるが、かかる設定は、回動部75cの回動角度を調整することによって行っている。しかるに、かかる調整は手作業で、しかも試行錯誤で行わなくてはならず、線材Wの径が異なる毎に、調整をやり直さねばならず手間がかかっている。
【0017】
加えて、ダイヤモンド刃75dを備えた剥離部75は非常に高価であって、1個30万円以上するものもあり、より低コストな剥離装置が望まれている。
【0018】
一方、平角線と呼ばれる線材は、その断面が幅に対して厚さの薄い線材であって、コイル状に巻回すると強い磁力を発生できるため、近年用いられることが多くなってきた。しかるに平角線は、その断面が円形ではないため、従来の剥離装置をそのまま流用することはできず、外周に被覆された被覆材をどのようにして剥離するかが問題となっている。
【0019】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、安価でありながら、線材の径に合わせた調整作業を不要とする剥離装置、及び特殊断面形状を有する線材にも対応できる剥離装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の剥離装置は、
被覆材が外周に被覆された線材の周囲で回転する回転部と、
一端部に対向面部が設けられ、他端部に調整部が設けられており、前記対向面部と前記調整部との間の位置にある回動点で、前記線材の延在する方向に対して略直交する面に沿って回動可能に前記回転部に連結された一対のアームと、を備え、
前記回転部の回転により前記調整部に作用する遠心力に基づいて前記調整部が外方に移動することにより、前記回動点回りに前記アームが回動し、これに応じて前記一対のアームのそれぞれの一端部に設けられた前記対向面部が前記線材に向かって内方に移動し、所定の押圧力で、前記一対のアームの前記対向面部が前記線材を挟持するようになっており、前記線材に被覆された被覆材は、前記線材に対して相対回転移動する前記対向面部に挟持されることにより剥離され、
前記対向面部及び前記調整部が設けられた前記一対のアームと前記回転部との組み合わせが、前記線材の延在方向に並んで2組設けられており、各組の前記回転部が、互いに反対方向に回転することを特徴とする。
【0026】
【作用】
本発明の剥離装置によれば、被覆材が外周に被覆された線材の周囲で回転する回転部と、一端部に対向面部が設けられ、他端部に調整部が設けられており、前記対向面部と前記調整部との間の位置にある回動点で、前記線材の延在する方向に対して略直交する面に沿って回動可能に前記回転部に連結された一対のアームと、を備え、前記回転部の回転により前記調整部に作用する遠心力に基づいて前記調整部が外方に移動することにより、前記回動点回りに前記アームが回動し、これに応じて前記一対のアームのそれぞれの一端部に設けられた前記対向面部が前記線材に向かって内方に移動し、所定の押圧力で、前記一対のアームの前記対向面部が前記線材を挟持するようになっており、前記線材に被覆された被覆材は、前記線材に対して相対回転移動する前記対向面部に挟持されることにより剥離され、前記対向面部及び前記調整部が設けられた前記一対のアームと前記回転部との組み合わせが、前記線材の延在方向に並んで2組設けられており、各組の前記回転部が、互いに反対方向に回転するので、従来技術の如くダイヤモンド刃を用いた高価な剥離部は不要となり、また線材の径に合わせて調整も不要であるため、手間がかからず、より安価に被覆材の剥離除去が可能となる。
【0027】
又、前記回転部の回転速度を変更する変更手段を設ければ、回転速度に応じて遠心力が増減するため、前記対向面部の押圧力を調整することができる。
【0028】
更に、前記調整部の質量を変更する変更手段を設ければ、前記回転部が一定の回転数でも、前記調整部に作用する遠心力を変更できるため、前記対向面部の押圧力を調整することができる。
【0029】
又、前記対向面部と前記調整部とを連結する回動可能なアームを設け、また前記アームの回動点と前記アームの重心位置との距離を変更する変更手段を設ければ、前記回転部が一定の回転数でも、前記調整部に作用する遠心力を変更できるため、前記対向面部の押圧力を調整することができる。
【0030】
更に、前記対向面部と前記調整部とは、一対のアームにより連結されており、前記アームが、前記線材の延在する方向に対して略直交する面に沿って回動可能となっていれば、剥離装置の長さを前記線材の延在する方向においてコンパクトに抑えることができる。
【0031】
又、対向し合う前記対向面部と前記調整部との組み合わせが、前記線材の延在方向に並んで2組設けられており、前記回転部が、各対の前記対向面部と前記調整部とを互いに反対方向に回転させれば、前記線材の外周に付与する力を相殺させることによって、線材のネジレを抑止することができる。
【0032】
更に、前記線材を挟持する対向面部の挟持面が、前記線材に近接する際に略平行移動すれば、例えば線材の太さによらず線材の外周面に平行に当接させることができ、それにより安定して被覆材を剥離することができる。
【0034】
尚、前記線材より被覆材が剥離されたことを検出するセンサを設ければ、線材より被覆材が適切に剥離されたか否かを検出でき、適切に剥離されなかった場合には、前記回転部の回転を停止させるなどの処置を行えるので便利である。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に関連した参照技術を、図面を参照して説明する。図1は、本発明による第1の参照技術にかかる剥離装置の側面図であり、図2は、図1の剥離装置をII-II線で切断して矢印方向に見た図である。
【0036】
図1、2において、剥離装置100は、円筒状の本体101と、本体101の両側に回動可能に配置された一対のアーム102とを有している。本体101は、その上端を、図2の一点鎖線で示す支持部材110で支持されている。支持部材110の外周には、例えば図4に示す増速装置68のベルト67に係合して駆動力を伝達されるプーリ111が取り付けられている。すなわち本体101は、図2において不図示のモータにより回転自在とされている。尚、図1,2に示す剥離装置100は、図4の剥離部75の代わりに中空軸71に取り付けられるように、互換性を持たせてもよい。
【0037】
本体101の貫通孔101aの上部には、本体101との接触から線材Wの被覆を保護するためのセラミック製のチューブ103が嵌挿されており、その内部を線材Wが通過するようになっている。本体101の中央外周には、フランジ部101bが形成されており、更にフランジ部101bには、図2で示す両側において内方に切り欠かれることにより一対の係止部101cが形成されている。又、本体101の下部両側には、対向して突出する各々一対の支持部101dが形成されている。
【0038】
支持部101dには、開口101e(図1)が形成されており、かかる開口101e内にはピン104が植設されている。
【0039】
一方、本体101の両脇に沿って延在する一対のアーム102は、中央に円孔102aを形成しており、かかる円孔102aにピン104を挿通させている。すなわち、各アーム102は、ピン104を介して、支持部101dに対して回転自在に支持されている。
【0040】
各アーム102は、円孔102aより上方の部分(上部)が厚く、すなわち質量がより大きな形状を有している。各アーム102の上端は、係止部101bに係止されることにより、それ以上の回動が制限されるようになっている。
【0041】
各アーム102の下端には、短角柱を図2の紙面に垂直に延在させたような形状の対向部102bが形成されている。一対のアーム102が閉じる(図2の二点鎖線で示す)位置へと回動したときに、対向部102bの対向し合う面部102cが線材Wを挟持するようになっている。面部102cの粗さは、線材Wの被覆材の種類に応じて様々に調整できる。尚、バネ108によって、各アーム102は下端が開放する方向に付勢されているので、アーム102に遠心力が生じないときは、一対のアーム102は開放する(図2の実線で示す)位置に維持されることとなる。
【0042】
各アーム102の上端には、ねじ孔(不図示)が形成されており、かかるねじ孔にはボルト105が螺合されている。ボルト105は、任意の位置でロックナット106によりロックされるようになっている。ボルト105を含むアーム102の上部が調整部を構成する。
【0043】
剥離装置100の下方には、線材Wに対向させて、線材Wの色を検出できるカラーセンサ107が配置されている。
【0044】
次に、剥離装置100の動作について説明する。図3に示す巻線機において、ボビンの巻き付け部に巻き付けられる線材の部分のように、被覆材の剥離が不要である場合には、剥離装置100は動作せず、すなわち図2に示す実線の位置にアーム102を維持する。
【0045】
一方、ボビンの端子部にからげられる部分に対応する位置まで、ノズルによって線材Wが繰り出されたときには、不図示のモータが回転し、剥離装置100の本体101を回転させる。このとき、本体101と共に回転する各アーム102には遠心力が生じるが、上述したように上部の方が質量が大きいので、ピン104を中心として一対のアーム102の下端が閉じる方向に回動し、遠心力に基づく所定の押圧力で、面部102cが線材Wを挟持する。
【0046】
アーム102は、本体101と共に回転しているので、面部102cが線材Wに押圧されると摩擦熱が生じ、それにより線材Wの被覆材が溶融もしくは硬化し、更に機械的な回動力(すなわち摩擦力)が面部102cより付与されることによって剥離除去が行われる。すなわち、面部102cは、摩擦熱発生手段及び係合手段を構成する。かかる被覆材が例えば熱に強いポリエステルのような場合でも、例えば公知の態様でモータの回転数を増大させたり、ボルト105を更に上方に突出させることによって、回動点であるピン104に対するアーム102の重心位置を変更させたりして、遠心力を増大させれば、摩擦熱を増大させることができるので、被覆材を容易に剥離することができる。尚、公知の態様でモータの回転数を減速させたり、ボルト105を更に下方にねじ込むことによって、遠心力を減少できるので、それにより摩擦熱を減少させることができるため、被覆材の特性に合わせた剥離が可能となる。
【0047】
面部102cで線材Wを挟持したまま、剥離装置100を上方へ所定距離にわたって移動させることによって、ボビンの端子部にからげる部分の被覆材が除去される。このとき、線材Wの周囲から被覆材が十分に除去されていない場合、線材Wの素材に対して、例えばより濃色の被覆材が付着していることを、カラーセンサ107が検出して信号を送信することができる。かかる信号に応じて、剥離装置の動作を停止してエラーメッセージを出力するという処置の他、モータの回転数を増大させて摩擦力を増大させるというフィードバック制御などを持たせ、再度剥離工程を行わせることも可能となる。
【0048】
このように本参照技術によれば、従来技術の如くダイヤモンド刃を用いた高価な剥離部は不要となり、また線材Wの径に合わせて調整も不要であるため、手間がかからず、より安価に被覆材の剥離除去が可能となる。
【0049】
図5は、本発明の実施の形態にかかる剥離装置200の側面図であり、図6は、その上面図である。図5において、ベース201に対して、軸受202により回転自在に支持された中空の回転軸203は、その上端に回転部210を設け、その下端にプーリ204を取り付けている。
【0050】
プーリ204は、Vベルト205を介して不図示のモータにより駆動され、回転軸203を介して回転部210を回転させるようになっている。尚、回転部210、回転軸203及びプーリ204の中央を、線材Wが上方から下方に向かって延在している。
【0051】
図6において、回転軸203と一体でも別部材でも良い回転部210は、下側のみフランジ(底)を有する短円筒状を有しており、回転部210の底面210aの中央には、線材Wのガイドとなる筒状のセラミックアイレット204が配置され、更に底面210aには、円筒状のピン211が中央より等間隔に一対植設されている。各ピン211には、上面から見て略く字状のアーム212の中央が嵌合されており、アーム212はピン211の回りに回転可能となっている。
【0052】
各アーム212は、ピン211に巻き付けられた巻バネ213により、アームの内方先端212a同士が離隔し合う方向に付勢されている。内方先端212aの対向面には、例えばセラミックなど耐摩耗性に優れた素材や、ヤスリなどの如く表面粗さが粗い素材などからなるチップ214が線材の種類に応じて取り付けられる。一方、各アーム212の外方端212bには、調整部としてのボルト215が螺合的に取り付けられている。
【0053】
次に、剥離装置200の動作について説明する。図7は、アーム212の動作を示す斜視図である。まず、図3に示す巻線機において、ボビンの巻き付け部に巻き付けられる線材の部分のように、被覆材の剥離が不要である場合には、剥離装置200は動作せず、すなわち回転部210が静止した状態であることから、図6に示す位置にアーム212が維持される。
【0054】
一方、ボビンの端子部にからげられる部分に対応する位置まで、ノズルによって線材Wが繰り出されたときには、不図示のモータが回転し、Vベルト205,プーリ204,回転軸203を介して回転部210を回転させる。このとき、回転部210と共に回転する各アーム212の外方端部212b側において、図7の矢印Aにしめす方向に遠心力が生じ、バネ213(図7では不図示)の付勢力に抗して、ピン211を中心として一対のアーム212が内方端部212a同士を近接させる方向に回転する。かかる回転により、遠心力に基づく所定の押圧力で、チップ214が線材Wを挟持する。
【0055】
アーム212は、回転部210と共に回転しているので、チップ214が線材Wに押圧されると摩擦熱が生じ、それにより線材Wの被覆材が溶融もしくは硬化し、更に機械的な回動力(すなわち摩擦力)がチップ214より付与されることによって剥離除去が行われる。すなわち、チップ214は、摩擦熱発生手段及び係合手段を構成する。
【0056】
モータの回転速度を増大させれば、被覆材の除去効率は高まるが、被覆材の種類に応じて、チップ214の素材を変え、例えばヤスリのごとき素材を用いることにより、比較的低い回転速度でも被覆材の剥離を容易に行える。又、上述した参照技術と同様に、ボルト215のねじ込み量を変更することによって、アーム212に作用する遠心力を変更できるため、被覆材の種類に応じて調整できる。
【0057】
チップ214で線材Wを挟持したまま、剥離装置200を上方へ所定距離にわたって移動させることによって、ボビンの端子部にからげる部分の被覆材が除去される。このとき、線材Wの周囲から被覆材が十分に除去されていない場合、上述した参照技術と同様に、線材Wの素材に対して、例えばより濃色の被覆材が付着していることを、カラーセンサ(不図示)が検出して信号を送信することができる。
【0058】
本実施の形態によれば、上述した参照技術と同様に刃物などの切削工具を用いないため、従来の剥離装置で問題となっていた切子の処理が容易となっている。更に、アーム212が、回転部210の底面210a、すなわち線材Wの延在する方向に対して略直交する面に沿って回動可能となっているので、剥離装置200の寸法を線材Wの延在する方向(上下方向)においてコンパクトに抑えることができる。剥離装置200は、ボビンの端子部にからげる部分を予め予測して、その被覆材を除去するため、かかる予測は線材Wとボビンとが近いほど正確となる。従って、本実施の形態の如く、剥離装置200の長さを線材Wの延在する方向(上下方向)においてコンパクトに抑えることができれば、線材Wの剥離した部分をより正確に端子部にからげることができる。
【0059】
更に、本実施の形態によれば、線材Wを挟持する対向面部であるアーム212の内方端部212a(チップ214)が、線材Wに近接する際に略平行移動するようになっているので、例えば線材Wの太さによらず線材Wの外周面に平行に当接させることができ、それにより安定して被覆材を剥離することができる。また、アーム212の押圧力の調整も容易である。
【0060】
図8は、本実施の形態の変形例にかかる剥離装置200’の側面図である。かかる変形例においては、図5〜7の剥離装置200を、その回転部210同士を対向させるようにして、線材Wに沿って直列的に配置しており、すなわち回転部210に配置された対向し合う対向面部と前記調整部との組み合わせが、線材の延在方向に並んで2組設けられていることになる。上方の剥離装置200のVベルト205は、図8で不図示のプーリを介して、上方の傘歯車221に連結されている。下方の剥離装置200のVベルト205は、図8で不図示のプーリを介して、下方の傘歯車222に連結されている。両傘歯車221、222には、右方において別の傘歯車223が噛合している。下方の傘歯車222はモータ210により回転駆動されるようになっている。
【0061】
剥離装置200’の剥離動作については、上述した実施の形態と同様であるので説明を省略するが、本変形例によれば、傘歯車221,222,223によって、モータ220の一方向の回転が、下方の回転部210には同一方向、上方の回転部210には逆方向に伝達されるようになっている。従って、上方の回転部210に配置されたアームと、下方の回転部210に配置されたアームとは、それぞれ逆方向に回転するため、これらが線材Wの外周に当接したときに、線材Wに付与されるねじり力を相殺させることができ、したがって線材Wのネジレを抑止することができ、例えばねじれに弱い細線の被覆除去に好適である。
【0062】
図9は、第2の参照技術にかかる剥離装置300の斜視図である。平角線と呼ばれる線材は、その断面が幅に対して厚さの薄い線材であり、円形断面を有していないので、従来の剥離装置をそのまま流用することはできない。以下に述べる剥離装置300によれば、平角線の被覆材を有効に剥離することができる。
【0063】
図9において、第2の駆動手段(不図示)により平角線WFに沿って移動可能に構成されたベース301に固定されるようにして、第1アーム302が配置されている。第1アーム302の先端には、第1の駆動手段としてのモータ303が内蔵され、その回転軸(不図示)は、これと同軸のローラ304に対して連結されている。ローラ304の端部には、一体的に回転する駆動ローラ304aが設けられている。
【0064】
平角線WFを挟んで、ローラ304の上方には、ローラ305が配置されている。ローラ305の端部には、一体的に回転する非駆動ローラ305aが設けられている。ローラ305は、アーム306の一端に回転自在に支持されており、アーム306の他端は、移動部材307の上端に取り付けられている。移動部材307は、エアシリンダなどの駆動手段(不図示)の駆動力によって、ベース301に対し上方に押し上げられており、かかる駆動力が消失すると不図示のバネの付勢力により下方に移動するようになっている。尚、本参照技術においては、ローラ304を固定しているが、これをローラ305と同期させるようにして移動させても良く、またローラ305を固定させてローラ304を移動させても良い。
【0065】
次に、剥離装置300の動作について説明する。まず、平角線WFの被覆材の剥離が不要である場合には、剥離装置300は、移動部材307をベース301から上方に押し上げて、離隔した両ローラ304,305の間を線材WFが通過できるようにする。
【0066】
一方、平角線WFの被覆材を剥離すべき部分に到達した場合、剥離装置300は、駆動手段の駆動力を消失せしめて、バネの付勢力に従い移動部材307を押し下げて、両ローラ304,305の間に線材WFを挟持する。このとき、駆動ローラ304aと被駆動ローラ305aとが互いに係合し合い、駆動ローラ304aから被駆動ローラ305aに動力伝達が可能となる。
【0067】
かかる状態で、モータ303を駆動して、ローラ304を回転させると、駆動ローラ304a、被駆動ローラ305aを介して、ローラ305が逆方向に回転する。モータ303の駆動により、ローラ304,305と線材WFの上下面との間で摩擦熱が生じ、それにより線材Wの被覆材が溶融もしくは硬化し、更に機械的な回動力(すなわち摩擦力)が線材WFに付与されることによって剥離除去が行われる。ここで、第2の駆動手段によりベース301を、線材WFに沿ってその供給方向と逆に移動させると、所定距離にわたって被覆材の剥離を行える。ここで、ローラ304,305は、摩擦熱発生手段及び係合手段を構成する。
【0068】
このように本参照技術によれば、従来の剥離装置では困難であった平角線WFの被覆材の剥離が可能となる。また、平角線WFの被覆材を剥離するにあたり、刃物などの切削工具を用いないため、平角線WFの心材を傷つけることがない。また単一の剥離装置300で、様々な厚さ、幅の線材WFを処理することが可能である。
【0069】
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、上述した第1の参照技術においては、一対のアーム102の双方を回動可能としているが、片方のみを可動としても、同様な効果が奏される。又、アーム102の円孔102aを長孔として、上下に移動調整ができるようにすれば、ピン104に対して重心の位置を変更することができる。更に、長さを変えたボルト105に取り替えることによって、アーム102の上部の質量を変更したり、その重心位置を調整したりできるため、遠心力の調整が可能である。又、剥離した被覆材のカスを吹き飛ばす空気吹き出し装置や、あるいは吸い込む吸引装置などを設けることも考えられる。
【0072】
【発明の効果】
本発明の剥離装置によれば、被覆材が外周に被覆された線材の周囲で回転する回転部と、一端部に対向面部が設けられ、他端部に調整部が設けられており、前記対向面部と前記調整部との間の位置にある回動点で、前記線材の延在する方向に対して略直交する面に沿って回動可能に前記回転部に連結された一対のアームと、を備え、前記回転部の回転により前記調整部に作用する遠心力に基づいて前記調整部が外方に移動することにより、前記回動点回りに前記アームが回動し、これに応じて前記一対のアームのそれぞれの一端部に設けられた前記対向面部が前記線材に向かって内方に移動し、所定の押圧力で、前記一対のアームの前記対向面部が前記線材を挟持するようになっており、前記線材に被覆された被覆材は、前記線材に対して相対回転移動する前記対向面部に挟持されることにより剥離され、前記対向面部及び前記調整部が設けられた前記一対のアームと前記回転部との組み合わせが、前記線材の延在方向に並んで2組設けられており、各組の前記回転部が、互いに反対方向に回転するので、従来技術の如くダイヤモンド刃を用いた高価な剥離部は不要となり、また線材の径に合わせて調整も不要であるため、手間がかからず、より安価に被覆材の剥離除去が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の参照技術にかかる剥離装置の側面図である。
【図2】図1の剥離装置をII-II線で切断して矢印方向に見た図である。
【図3】従来技術による巻線機の一例を示す斜視図である。
【図4】従来技術の剥離装置の部分断面図である。このような剥離装置は、
【図5】本発明の実施の形態にかかる剥離装置200の側面図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる剥離装置200の上面図である。
【図7】アーム212の動作を示す斜視図である。
【図8】本実施の形態の変形例にかかる剥離装置200'の側面図である。
【図9】第2の参照技術にかかる剥離装置300の斜視図である。
【符号の説明】
100,200,300 剥離装置
101 本体
102 アーム
102c 面部
104 ピン
105 ボルト
106 ロックナット
108 バネ
210 回転部
212 アーム
304,305 ローラ
W 線材
WF 平角線
Claims (6)
- 被覆材が外周に被覆された線材の周囲で回転する回転部と、
一端部に対向面部が設けられ、他端部に調整部が設けられており、前記対向面部と前記調整部との間の位置にある回動点で、前記線材の延在する方向に対して略直交する面に沿って回動可能に前記回転部に連結された一対のアームと、を備え、
前記回転部の回転により前記調整部に作用する遠心力に基づいて前記調整部が外方に移動することにより、前記回動点回りに前記アームが回動し、これに応じて前記一対のアームのそれぞれの一端部に設けられた前記対向面部が前記線材に向かって内方に移動し、所定の押圧力で、前記一対のアームの前記対向面部が前記線材を挟持するようになっており、前記線材に被覆された被覆材は、前記線材に対して相対回転移動する前記対向面部に挟持されることにより剥離され、
前記対向面部及び前記調整部が設けられた前記一対のアームと前記回転部との組み合わせが、前記線材の延在方向に並んで2組設けられており、各組の前記回転部が、互いに反対方向に回転することを特徴とする剥離装置。 - 前記回転部の回転速度を変更する変更手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の剥離装置。
- 前記調整部の質量を変更する変更手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の剥離装置。
- 前記調整部は、前記アームの前記他端部にねじ込まれているボルトであり、該ボルトのねじ込み量により前記調整部に作用する遠心力を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の剥離装置。
- 前記線材を挟持する対向面部の挟持面は、前記線材に近接する際に略平行移動することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の剥離装置。
- 前記線材より被覆材が剥離されたことを検出するセンサを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の剥離装置。
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