JP4330409B2 - エレベータ - Google Patents

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本発明は、乗りかごまたは釣り合いおもりの飛び上がりを防止するために、釣り合いロープ張り車に安全装置(タイダウン装置)が設けられたエレベータに関する。
高層ビルに設けられる高速で昇降行程の長いエレベータでは、乗りかごや釣り合いおもりの非常止め装置が作動した場合、あるいは乗りかごや釣り合いおもりがピットに設置した緩衝器に突入した場合などに、乗りかごまたは釣り合いおもりが急停止する時がある。
このような場合、エレベータを構成する乗りかご、釣り合いおもり、主索、釣り合いロープは、それぞれ慣性が働いて運動を続けようとする上に、弾性体である主索自体がばねとして作用し、急停止しなかった方の釣り合いおもりまたは乗りかごが主索の張力を失った状態で飛び上がろうとする現象が生じることがある。
その後、乗りかごは重力により降下して、主索の張力の回復とともに衝撃的に降下を停止する。このときの衝撃は、乗りかご内の乗客に不安を与えるだけでなく、主索や釣り合いロープまたはその固定装置等に損傷を与えたりする恐れがある。また、乗りかごまたは釣り合いおもりが飛び上がってから下降を開始するや否や、非常止め装置が誤作動することがあり、乗りかごまたは釣り合いおもりは下降しなくなる。この場合、主索の張力が失われた状態が回復されず、巻上機で主索を駆動することができなくなってエレベータが運転不能になり、乗りかご内に閉じこめられた乗客を救出するのが困難になる恐れがある。
これらの不都合を防止するために、高速のエレベータや昇降行程が長いエレベータでは、非常停止時の乗りかごまたは釣り合いおもりの飛び上がりを防止するための安全装置を備えており、このような安全装置として、タイダウン装置と呼ばれるものが釣り合いロープ張り車に設けられている。図5、図6はタイダウン装置の一例を示しており、図5は従来のタイダウン装置を備えた釣り合いロープ張り車の正面図、図6は図5の釣り合いロープ張り車の右側面図である。
図5、図6において、釣り合いロープ1の一端は図示しない乗りかごの下部に止着され、他端は図示しない釣り合いおもりに止着されており、釣り合いロープ1の質量は主索の質量とバランスするようになっている。釣り合いロープ1を案内する釣り合いロープ張り車2は張り車支持枠3によって回転自在に軸支されている。ピット床4から垂直に立ち上がっている張り車案内レール5の下端部は、ピット床4にアンカーボルト6によって固定されている固定具7にボルト8を用いて締結されている。張り車支持枠3の下部には、張り車案内レール5上を摺動するガイドブロック9が取り付けられており、張り車支持枠3は張り車案内レール5に昇降自在に係合している。
張り車支持枠3の上部にはタイダウン装置10が設置されている。このタイダウン装置10は、張り車支持枠3が上昇方向の加速度を受けると、ローラ11が張り車案内レール5に強く押し付けられ、釣り合いロープ張り車2を固定させるというものである。
図6において、タイダウン装置10は、下プレート12と上プレート13を含み、下プレート12は張り車支持枠3に固定され、上プレート13には、後述するように、釣り合いロープ張り車2の上昇をローラ11による制動動作により固定する固定機構が配設されている。下プレート12の四隅には、四本一組の案内棒14の下端部が下プレート12から抜け出ないように遊嵌している。これらの案内棒14には上プレート13が遊嵌しており、案内棒14の上端部は上プレート13から上に突き出ている。
下プレート12と上プレート13の間には、動作バネ15(下側)、16(上側)がそれぞれ案内棒14を挿通させるようにして装着されている。動作バネ16の下端は案内棒14の中間に固定されたバネ座に着座し、動作バネ15の上端は案内棒14の中間に固定されたバネ押さえにより押さえられており、上プレート13は動作バネ15、16により弾性支持されている。
このような動作バネ15、16によって上プレート13を支持することで、釣り合いロープ張り車2の上向きの加速度に反応して固定機構(後述)を作動させる作動機構が構成されており、上向きの加速度が発生したときに下プレート12が上プレート13に対して相対的に変位して、以下のような固定機構を作動させるようになっている。
固定機構は、上プレート13の上面中央部に取り付けられた段付きブロック17を備えている。この段付きブロック17は、ローラ11を張り車案内レール5に押し付けるためのもので、張り車案内レール5の頭部5aが遊嵌し、この頭部5aに対向するように傾斜面18が形成されている。傾斜面18は、下方に向かって張り車案内レール5の頭部5aとの間隔が狭くなるように傾斜し、ローラ11は傾斜面18と頭部5aの間に遊挿するように配置されている。
ローラ11は、段付きブロック17にピンを介して揺動自在に軸支された揺動リンク19の一端に取り付けられており、この揺動リンク19の他端は接続部材20を介して案内棒14と接続されていて、ローラ11は傾斜面18と張り車案内レール5の頭部5aとの間で保持されている。接続部材20、案内棒14、動作バネ15、16、上プレート13、下プレート12により、張り車支持枠3に作用する上向きの加速度に応じて揺動リンク19をローラ11が張り車案内レール5に圧接される方向に回動させる作動機構が構成されている。
なお、図示しない反対側の張り車案内レール5にも、同じように段付きブロック17に傾斜面18が形成され、揺動リンク19の一端のローラ11が傾斜面18と張り車案内レール5の頭部5aとの間に位置するようになっている。
以上のようなタイダウン装置10では、釣り合いおもりまたは乗りかごが飛び上がろうとして釣り合いロープ1を引っ張り、釣り合いロープ張り車2に上向きの加速度が発生すると、上プレート13には下向きの慣性力が働いてその位置に留まろうとするため、動作バネ15、16が押し縮められて下プレート12と上プレート13の間隔が短くなる。
その結果、案内棒14の上端部は上プレート13に対して相対的に持ち上げられて揺動リンク19の先端部のローラ11を傾斜面18と張り車案内レール5の頭部5aとの間に押し込もうとする。そして、傾斜面18と頭部5aの間隔は下方に向かって次第に狭くなっているため、楔作用によりローラ11が頭部5aに大きな力で押し付けられることになる。これにより、釣り合いロープ張り車2の上昇を阻止する制動力を発生させることができる。
釣り合いロープ張り車2は、その支持枠3を含めると大きな質量を持っているため、急には停止せずに慣性で上昇を続ける。タイダウン装置10では、釣り合いロープ張り車2の運動エネルギーを吸収すると共に、タイダウン装置10と釣り合いロープ張り車2との衝突を緩和する緩衝装置として緩衝コイルバネ21が下プレート12と上プレート13の間に設けられている。
この緩衝コイルバネ21は、ローラ11が制動力を効かせた後、なおも上昇を続ける釣り合いロープ張り車2に圧縮される。この過程で、釣り合いロープ張り車2は運動エネルギーを吸収されると共に、緩衝コイルバネ21から上昇を阻止する弾性力を反力として受けて停止させられることになる。
ところで、近年のエレベータの大容量化に伴い、乗りかごや釣り合いおもりの非常止め装置が作動した場合、あるいは乗りかごや釣り合いおもりがピットに設置した緩衝器に突入した場合などに釣り合いロープ張り車2に生じる運動エネルギーも増大するので、緩衝コイルバネ21で吸収しなければならないエネルギーも増大している。その増大したエネルギーを吸収するためには、緩衝コイルバネ21の必要ストロークをより大きくしなければならない。
これにより、動作バネ15、16のストロークが増加することになるが、上述したような従来のタイダウン装置では、ローラ11を保持している揺動リンク19と案内棒14とが接続部材20で連結されているため、タイダウン装置10の動作時のローラ11の変位量から上側の動作バネ16のストロークに制限が生じる。
そのため、上側の動作バネ16のストロークが大きくなりすぎないように考慮したり、下側の動作バネ15のストロークの増大により動作バネ15、16のバネ力の差が大きくなると接続部材20に大きなストレスがかかるため接続部材20の強度を検討したりする必要が生じる。
また、上側の動作バネ16はストロークの制限があるため、下側の動作バネ15のストロークを非常に大きくする必要があり、バネの縦横比の関係で下側の動作バネ15を分割する必要が生じてくる。これにより、バネの座巻き部分が増えたり、分割したバネとバネの間にバネ座を挿入したりする必要が生じ、下側の動作バネ15の長さが大きくなってしまい、その結果、装置の高さ寸法が大きくなってしまうという問題点がある。
解決しようとする問題点は、エレベータの容量の増大に伴ってタイダウン装置の設計が煩雑になる点、高さ寸法が大きくなってしまう点である。
本発明のエレベータのタイダウン装置は、従来のように、案内棒と揺動リンクとが接続されておらず、ローラが張り車案内レールに圧接されるように揺動リンクを付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力に抗してローラが張り車案内レールから離間した状態を維持するように揺動リンクを保持すると共に釣り合いロープ張り車に上向きの加速度が作用したときに揺動リンクの他端から離れる保持機構とを備えた構成としている。
なお、前記付勢手段及び保持機構に代えて、釣り合いロープ張り車に上向きの加速度が作用したときに揺動リンクをローラが張り車案内レールに圧接される方向に回動させると共に揺動リンクとの接続部に所定の大きさ以上の負荷が作用したときに揺動リンクとの接続を解除するように構成された作動機構を備えるようにしてもよい。
本発明によれば、保持機構が揺動リンクと接続されておらず、また、作動機構は揺動リンクとの接続部に所定の大きさ以上の負荷が作用したときに揺動リンクとの接続を解除するように構成されているので、タイダウン装置動作時のローラの変位量により上側の動作バネのストロークに制限が生じることがない。したがって、設計時に上側の動作バネのストローク量を考慮する必要がなく、また、張り車支持枠に作用する上向きの加速度の増大により上下の動作バネの差が大きくなることもないので、タイダウン装置の設計が容易となる。また、下側の動作バネのストロークを短くすることができ、分割する必要が無くなるので、タイダウン装置の高さ寸法が大きくなることがない。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施例は上記従来例で説明したエレベータのタイダウン装置の部分に新たな構成を付加したものであり、新たに付加された構成以外の部分については上記従来例と同一の符号を付して説明を省略し、新たに付加された構成のみについて説明してある。
図1は本発明の第1実施例の要部拡大図である。同図に示すように、一端にローラ11が回転自在に軸支された揺動リンク19の他端側の下方に付勢手段としてのバネ22を圧縮した状態で設置し、ローラ11が張り車案内レール5に圧接される方向に揺動リンク19を付勢してある。
また、案内棒14の上端に保持機構としての揺動リンク押さえ23を取り付け、バネ22の付勢力に抗してローラ11が張り車案内レール5の頭部5aから離間した状態を維持するように揺動リンク19の他端を押さえている。なお、揺動リンク押さえ23は揺動リンク19に当接しているのみで、接続はされていない。
このような構成によれば、釣り合いおもりまたは乗りかごが飛び上がろうとして釣り合いロープ1を引っ張り、釣り合いロープ張り車2に上向きの加速度が発生すると、張り車支持枠3に取り付けられた下プレート12により動作バネ15が圧縮されて案内棒14が持ち上がるため、その上端に取り付けられた揺動リンク押さえ23が上昇する。
これにより、揺動リンク押さえ23が揺動リンク19の他端から離れるため、バネ22の付勢力によって揺動リンク19が回動し、ローラ11が傾斜面18と張り車案内レール5との間に押し込まれて張り車案内レール5に圧接される。これによって釣り合いロープ張り車2の上昇が停止し、乗りかごまたは釣り合いおもりの飛び上がりが防止される。
このように、揺動リンク押さえ23と揺動リンク19が接続されていないため、ローラ11の変位量によって上側の動作バネ16のストローク量が制限されず、設計時にローラ11の変位量と動作バネ16のストローク量を検討する必要がない。また、上側の動作バネ16と下側の動作バネ15のバネ力の差による接続部の強度検討の必要もない。したがって、タイダウン装置の設計が容易となる。
また、上側の動作バネ16のストロークの制限が無くなることで、下側の動作バネ15のストロークを短くすることができ、分割する必要が無くなるので、タイダウン装置の高さ寸法が大きくなることがない。
また、本実施例は極めて簡単な構造で安価に構成することができるという利点がある。
図2は本発明の第2実施例の要部拡大図である。本実施例では、第1実施例のバネ22に代えて、揺動リンク19の他端側の上方に付勢手段としての電磁石24を固定配置し、揺動リンク19を磁性材料で構成し、電磁石24で揺動リンク19を引きつけてローラ11が張り車案内レール5に圧接される方向に揺動リンク19を付勢してある。本実施例のその他の構成は第1実施例と同様である。
このような構成によれば、釣り合いおもりまたは乗りかごが飛び上がろうとして釣り合いロープ1を引っ張り、釣り合いロープ張り車2に上向きの加速度が発生すると、張り車支持枠3に取り付けられた下プレート12により動作バネ15が圧縮されて案内棒14が持ち上がるため、その上端に取り付けられた揺動リンク押さえ23が上昇する。
これにより、揺動リンク押さえ23が揺動リンク19の他端から離れるため、電磁石24の磁力によって揺動リンク19が回動し、ローラ11が傾斜面18と張り車案内レール5との間に押し込まれて張り車案内レール5に圧接される。これによって釣り合いロープ張り車2の上昇が停止し、乗りかごまたは釣り合いおもりの飛び上がりが防止される。
このように、揺動リンク押さえ23と揺動リンク19が接続されていないため、ローラ11の変位量によって上側の動作バネ16のストローク量が制限されず、ローラ11の変位量と動作バネ16のストローク量を検討する必要がない。また、上側の動作バネ16と下側の動作バネ15のバネ力の差による接続部の強度検討の必要もない。したがって、タイダウン装置の設計が容易となる。
また、上側の動作バネ16のストロークの制限が無くなることで、下側の動作バネ15のストロークを短くすることができ、分割する必要が無くなるので、タイダウン装置の高さ寸法が大きくなることがない。
また、本実施例は極めて簡単な構造で安価に構成することができるという利点がある。
図3は本発明の第3実施例の要部拡大図である。本実施例では、第1実施例のバネ22に代えて、一端が揺動リンク19の他端に接続されたワイヤ25と、このワイヤ25の他端に接続されたウエイト26と、ワイヤ25を案内する案内手段としてのプーリ27とを有する付勢手段を備えている。
プーリ27は上プレート13の上方に固定配置され、ウエイト26の重力により揺動リンク19にローラ11が張り車案内レール5に圧接される方向の回動力を与えるようにワイヤ25を案内している。本実施例のその他の構成は第1実施例と同様である。
このような構成によれば、釣り合いおもりまたは乗りかごが飛び上がろうとして釣り合いロープ1を引っ張り、釣り合いロープ張り車2に上向きの加速度が発生すると、張り車支持枠3に取り付けられた下プレート12により動作バネ15が圧縮されて案内棒14が持ち上がるため、その上端に取り付けられた揺動リンク押さえ23が上昇する。
これにより、揺動リンク押さえ23が揺動リンク19の他端から離れるため、ウエイト26の重力によって揺動リンク19が回動し、ローラ11が傾斜面18と張り車案内レール5との間に押し込まれて張り車案内レール5に圧接される。これによって釣り合いロープ張り車2の上昇が停止し、乗りかごまたは釣り合いおもりの飛び上がりが防止される。
このように、揺動リンク押さえ23と揺動リンク19が接続されていないため、ローラ11の変位量によって上側の動作バネ16のストローク量が制限されず、ローラ11の変位量と動作バネ16のストローク量を検討する必要がない。また、上側の動作バネ16と下側の動作バネ15のバネ力の差による接続部の強度検討の必要もない。したがって、タイダウン装置の設計が容易となる。
また、上側の動作バネ16のストロークの制限が無くなることで、下側の動作バネ15のストロークを短くすることができ、分割する必要が無くなるので、タイダウン装置の高さ寸法が大きくなることがない。
また、本実施例は極めて簡単な構造で安価に構成することができるという利点がある。
図4は本発明の第4実施例の要部拡大図である。本実施例では、揺動リンク19の他端に連結ロッド28が揺動リンク19の長手方向に摺動自在に取り付けられている。この連結ロッド28の先端には円錐状の突起28aが形成されている。連結ロッド28はバネ29によって揺動リンク19から突出する方向に付勢されている。
案内棒14の上端部には大径部30が設けられ、これに突起28aと係合する凹部30aが形成されている。突起28aに凹部30aを介して所定の大きさ以上の負荷が作用すると、連結ロッド28がバネ29の弾発力に抗して後退して突起28aが凹部30aから離脱する。その際の負荷の大きさは、ローラ11が張り車案内レール5に圧接されるまで揺動リンク19が回動し、且つ連結ロッド28や揺動リンク19が変形しないような値に設定されている。
連結ロッド28、バネ29、大径部30、案内棒14、動作バネ15、16、上プレート13、下プレート12等により本発明の作動機構が構成されている。連結ロッド28の突起28aと大径部30の凹部30aとにより案内棒14と揺動リンク19とが係脱自在に接続されている。
このような構成によれば、釣り合いおもりまたは乗りかごが飛び上がろうとして釣り合いロープ1を引っ張り、釣り合いロープ張り車2に上向きの加速度が発生すると、張り車支持枠3に取り付けられた下プレート12により動作バネ15が圧縮されて案内棒14が持ち上がる。
これにより揺動リンク19が回動し、ローラ11が傾斜面18と張り車案内レール5との間に押し込まれて張り車案内レール5に圧接されるので、釣り合いロープ張り車2の上昇が停止し、乗りかごまたは釣り合いおもりの飛び上がりが防止される。
そして、案内棒14と揺動リンク19との接続部に所定の大きさ以上の負荷が作用すると、連結ロッド28がバネ29の弾発力に抗して後退して突起28aが凹部30aから離脱する。これによって揺動リンク19への回動力の伝達が遮断されるため、連結ロッド28や揺動リンク19が変形することがない。
このように、前記作動機構と揺動リンク19との接続部に所定の大きさ以上の負荷が作用したときに前記作動機構と揺動リンク19との接続が解除されるようにしたことで、ローラ11の変位量によって上側の動作バネ16のストローク量が制限されず、ローラ11の変位量と動作バネ16のストローク量を検討する必要がない。また、上側の動作バネ16と下側の動作バネ15のバネ力の差による接続部の強度検討の必要もない。したがって、タイダウン装置の設計が容易となる。
また、上側の動作バネ16のストロークの制限が無くなることで、下側の動作バネ15のストロークを短くすることができ、分割する必要が無くなるので、タイダウン装置の高さ寸法が大きくなることがない。
また、本実施例は極めて簡単な構造で安価に構成することができるとと共に、コンパクトな構造で占有スペースが小さいという利点がある。
なお、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施例に種々の改変を施すことができる。
本発明の第1実施例の要部拡大図である。 本発明の第2実施例の要部拡大図である。 本発明の第3実施例の要部拡大図である。 本発明の第4実施例の要部拡大図である。 従来のエレベータの釣り合いロープ張り車の正面図である。 従来のエレベータの釣り合いロープ張り車の側面図である。
符号の説明
1 釣り合いロープ
2 釣り合いロープ張り車
3 張り車支持枠
4 ピット床
5 張り車案内レール
10 タイダウン装置
12 下プレート
13 上プレート
14 案内棒
15 動作バネ
16 動作バネ
19 揺動リンク
22 バネ
23 保持機構
24 電磁石
25 ワイヤ
26 ウエイト
27 プーリ
28 連結ロッド
29 バネ
30 大径部

Claims (5)

  1. 釣り合いロープを案内する釣り合いロープ張り車と、ピット床上に立設された張り車案内レールと、この張り車案内レールに昇降自在に取り付けられ前記釣り合いロープ張り車を回転自在に軸支する張り車支持枠と、この張り車支持枠上に一端が前記張り車案内レールに接離するように揺動自在に軸支された揺動リンクと、この揺動リンクの一端に取り付けられると共に前記張り車案内レールに圧接されて前記張り車支持枠の上昇を阻止するローラと、このローラが前記張り車案内レールに圧接されるように前記揺動リンクを付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力に抗して前記ローラが前記張り車案内レールから離間した状態を維持するように前記揺動リンクを保持すると共に前記釣り合いロープ張り車に上向きの加速度が作用したときに前記揺動リンクから離れる保持機構と、を備え
    前記保持機構は、前記張り車支持枠に取り付けられた案内棒にその一端が取り付けられると共に、その他端が前記揺動リンクの他端に当接して前記揺動リンクを上方から押さえる揺動リンク押さえを備え、前記釣り合いロープ張り車に上向きの加速度が作用したときに前記案内棒の上昇移動に連動して当該揺動リンク押さえが上方に移動して前記揺動リンクの他端から離れる一方、当該揺動リンクは前記付勢手段の付勢力を受けて揺動して前記ローラを前記張り車案内レールに圧接させる、
    ことを特徴とするエレベータ。
  2. 前記付勢手段はバネであることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  3. 前記付勢手段は電磁石であることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  4. 前記付勢手段は、一端が前記揺動リンクの他端に接続されたワイヤと、このワイヤの他端に接続されたウエイトと、このウエイトの重力により前記揺動リンクに前記ローラが前記張り車案内レールに圧接される方向の回動力を与えるように前記ワイヤを案内する案内手段と、を有することを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  5. 釣り合いロープを案内する釣り合いロープ張り車と、ピット床上に立設された張り車案内レールと、この張り車案内レールに昇降自在に取り付けられ前記釣り合いロープ張り車を回転自在に軸支する張り車支持枠と、この張り車支持枠上に一端が前記張り車案内レールに接離するように揺動自在に軸支された揺動リンクと、この揺動リンクの一端に取り付けられると共に前記張り車案内レールに圧接されて前記張り車支持枠の上昇を阻止するローラと、前記釣り合いロープ張り車に上向きの加速度が作用したときに前記揺動リンクを前記ローラが前記張り車案内レールに圧接される方向に回動させると共に前記揺動リンクとの接続部に所定の大きさ以上の負荷が作用したときに前記揺動リンクとの接続を解除するように構成された作動機構と、を備え
    前記作動機構は、前記張り車支持枠に取り付けられ、前記釣り合いロープ張り車に上向きの加速度が作用したときに上方に移動する案内棒と、揺動リンクの他端にあって、この揺動リンクの長手方向にバネを介して摺動自在に取り付けられると共に揺動リンクから突出する方向に付勢されて前記案内棒と当接する連結ロッドとを備え、
    前記案内棒を介して前記連結ロッドに所定の大きさ以上の負荷が作用すると、前記連結ロッドが前記バネの弾発力に抗して後退して案内棒から離脱すると共に、前記揺動リンクが回動して前記ローラを前記張り車案内レールに圧接させる、
    ことを特徴とするエレベータ。
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