JP2002128419A - エレベータのつり合いロープ張り車安全装置 - Google Patents

エレベータのつり合いロープ張り車安全装置

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JP2002128419A
JP2002128419A JP2000319727A JP2000319727A JP2002128419A JP 2002128419 A JP2002128419 A JP 2002128419A JP 2000319727 A JP2000319727 A JP 2000319727A JP 2000319727 A JP2000319727 A JP 2000319727A JP 2002128419 A JP2002128419 A JP 2002128419A
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safety device
spring
rope
tensioner
balancing
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Hidehiko Kobayashi
林 英 彦 小
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緩衝ばねの緩衝性能および減衰性能を高める
るとともに、緩衝ばねの動作後の反動を低減できるよう
にする。 【解決手段】 つり合いロープ張り車2の案内レール4
との機械的接触により当該安全装置30の位置を固定す
る制動力を発生する固定装置と、張り車2の上昇加速度
に反応して固定装置を作動させる作動装置と、固定装置
の作動後に張り車2の運動エネルギを弾性エネルギに変
えて吸収する緩衝ばね32を有し張り車の上昇を阻止す
る緩衝装置とを備える。緩衝装置32の緩衝ばねは、張
り車の支持枠5と固定装置の間で案内軸45を介して積
み重ねられた複数枚の皿ばね60から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗りかごまたはつ
り合いおもりの飛び上がりを防止するためにつり合いロ
ープ張り車に設けられる安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高層ビルに設けられる高速で昇降工程の
長いエレベータでは、かごやつり合いおもりの非常止め
装置が作動した場合や、かごやつり合いおもりがピット
に設置した緩衝器に突入した場合などに、かごまたはつ
り合いおもりが急停止する時がある。このような場合、
エレベータを構成するかご、つり合いおもり、主索、つ
り合いロープは、それぞれ慣性が働いて運動を続けよう
とする上に、さらに弾性体である主索自体がばねとして
作用し、急停止した方の他方のつり合いおもりまたはか
ごが主索の張力を失った状態で、飛び上がろうとする現
象が生じることがある。その後、かごは重力により降下
して、主索の張力の回復とともに衝撃的に降下を停止す
る。このときの衝撃は、かごに乗った乗客に不安を与え
るだけでなく、主索やつり合いロープまたはその固定装
置などに損傷を与えたりする虞がある。
【0003】また、かごまたはつり合いおもりが飛び上
がってから下降を開始するやいなや、非常止め装置が誤
作動することがある。この場合には、かごまたはつり合
いおもりは下降しなくなる。そうなると、主索の張力が
失われた状態が回復されずに、巻上機で主索を駆動する
ことができなくなってエレベータが運転不能になり、か
ご内に閉じこめられた乗客を救出することが困難となる
虞がある。
【0004】これらの不都合を防止するために、高速な
エレベータや、昇降行程の長いエレベータでは、非常停
止時のかごまたはつり合いおもりの飛び上がりを防止す
るための安全装置を備えており、このような安全装置と
して、タイダウンセイフティと呼ばれる安全装置がつり
合いロープ張り車に設けられている。これを図10並び
に図11に示す。
【0005】図10は、タイダウンセイフティの従来の
構造を示すつり合いロープ張り車の正面図で、図11
は、図10のつり合いロープ張り車の右側面図である。
【0006】図10、図11において、参照番号1は、
つり合いロープで、参照番号2は、つり合いロープ張り
車である。つり合いロープ1の一端は、図示しない乗り
かごの下部に止着され、他端は図示しないつり合いおも
りに止着されており、つり合いロープ1の重量は、主索
の重量とバランスするようになっている。つり合いロー
プ1を案内する張り車2は、張り車支持枠5によって回
転自在に支持されている。ピット床3から垂直に立ち上
がっている張り車案内レール4の下端部は、ピット床3
にアンカーボルト6によって固定されている固定具7に
ボルト7aを用いて締結されている。張り車支持枠5の
下部には、上記張り車案内レール4を摺動するガイドブ
ロック21が取り付けられており、したがって、張り車
支持枠5は、張り車案内レール4に昇降可能に係合する
ようになっている。
【0007】張り車支持枠5の上部に設置されているの
がタイダウンセイフティと呼ばれている安全装置8であ
る。この安全装置8は、上昇方向の加速度を受けると、
ローラ9が張り車案内レール4に強く押し付けられ、張
り車2を固定させるというものである。
【0008】図11において、安全装置8は下プレート
10と上プレート11とを含み、下プレート10は、張
り車支持枠5に固定され、上プレート11には、張り車
2の上昇をローラ9の制動動作により固定する固定機構
が配設されている。下プレート10の各々の四隅には、
4本一組の案内棒12の一端部が固定されている。この
案内棒12には、上プレート11が遊嵌しており、案内
棒12の先端部は上プレート11から上に突き出るよう
になっている。下プレート10と上プレート11の間に
は、それぞれの案内棒12を通すようにしてコイルばね
13a、13bが装着されており、上プレート11はコ
イルバネ13a、13bによって支持されている。この
ようなコイルバネ13a、13bにより上プレート11
を支持することで、張り車2の上向きの加速度に反応し
て固定機構を作動させる作動機構が構成されており、上
向きの加速度が発生したときの下プレート10と上プレ
ート11の相対的な変位を利用して、以下のような固定
機構を作動させるようになっている。
【0009】上プレート11の上面中央部には、ローラ
9を張り車案内レール4に押付けるための段付きブロッ
ク14が取り付けられている。この段付きブロック14
には、張り車案内レール4の頭部4aが遊嵌し、この頭
部4aに対向するように傾斜面15が形成されている。
傾斜面15は、下側になるにしたがって張り車案内レー
ル4の頭部4aとの間隔が狭くなるように傾斜し、ロー
ラ9は傾斜面15と頭部4aの間に遊嵌するよう配置さ
れている。
【0010】ローラ9は、段付きブロック14にピンを
介して揺動自在に取り付けられた揺動リンク16の先端
に保持されており、この揺動リンク16の他端は、連結
部材17を介して案内棒12と連結されている。なお、
反対側の図示されない張り車案内レール4の方にも、同
じように段付き部材14には傾斜面15が形成され、揺
動リンク16の先端部のローラ9が傾斜面15と張り車
案内レール4の頭部4aとの間に位置するようになって
いる。
【0011】以上のような従来の安全装置8では、つり
合いおもりまたはかごが飛び上がろうとしてつり合いロ
ープ1を引っ張り、つり合いロープ張り車2に上向きの
加速度が発生すると、安全装置9の上プレート11には
下向きに慣性力が働いてその位置に留まろうとするた
め、コイルばね13a、13bが押し縮められて下プレ
ート10と上プレート11の間隔が短くなる。その結
果、案内棒12の上端部は、上プレート11に対して相
対的に持ち上げられて揺動リンク16の先端部のローラ
9を傾斜面15と張り車案内レール4の頭部4aとの間
に押し込もうとする。そして上プレート11が上方に変
位すると、傾斜面15と頭部4aの間隔はしだいに狭ま
るために楔作用が効いて、ローラ9を頭部4aに大きな
力で押し付けることになる。これにより、つり合いロー
プ張り車2の上昇を阻止する制動力を発生させることが
できる。
【0012】つり合いロープ張り車2はその支持枠5を
含めると、大きな質量をもっているため、急には停止せ
ずに慣性で上昇を続ける。安全装置8では、つり合いロ
ープ張り車2の運動エネルギーを吸収するともに、安全
装置8とつり合いロープ張り車2との衝突を緩和する緩
衝装置として緩衝コイルばね20が下プレート10と上
プレート11の間に設けられている。この緩衝コイルば
ね20は、ローラ9が制動力を効かせた後、なおも上昇
を続ける張り車2に圧縮される。この過程で、張り車2
は運動エネルギーを吸収されるとともに、緩衝コイルば
ね20から上昇を阻止する弾性力を反力として受けて、
停止させられることになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】一般に、高速のエレベ
ータでは、かご、つり合いおもりや主索、つり合いロー
プを含めた系の慣性質量が大きく、つり合いおもりまた
はかごが急停止したときに、つり合いロープ張り車を停
止させるのには大きな容量の安全装置を必要とする。
【0014】従来の安全装置では、緩衝装置としてはば
ね定数が一定で、線形的なばね特性のコイルばねを用い
ているため、つり合いロープ張り車の大きな運動エネル
ギーを吸収しようとすると、それだけコイルばねのたわ
みが必要となる。この結果、たわみが大きくなって張り
車に及ぼすばね力が大きくなる。
【0015】このため、張り車が停止するときにコイル
ばねから受けるばね力が大きくなり、停止する際に張り
車がつり合いロープを強く引っ張り、この時に主索の張
力が反動となってつり合いおもりが再度飛び上がるとい
う現象が生じる虞がある。
【0016】また、緩衝装置のコイルばねが伸びる時に
は、たわみが大きいほど、安全装置の固定機構から張り
車案内レールに大きな反力が作用しピット床に大きな負
荷がかかるため、案内レールを頑丈に固定するためにビ
ット床を強度の高い構造にしなければならず、建築コス
トが増大する。
【0017】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の
有する問題点を解消し、緩衝ばねの緩衝性能および減衰
性能を向上させるとともに、動作後の反動を低減できる
ようにしたエレベータのつり合いロープ張り車安全装置
を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載した発明は、主索と重力を均衡さ
せるためのつり合いロープをピット床で案内するつり合
いロープ張り車に設けられ当該張り車の上昇を抑止する
エレベータのつり合いロープ張り車安全装置において、
前記つり合いロープ張り車の案内レールとの機械的接触
により当該安全装置の位置を固定する制動力を発生する
固定装置と、前記張り車の上昇加速度に反応して前記固
定装置を作動させる作動装置と、前記固定装置の作動後
に前記張り車の運動エネルギを弾性エネルギに変えて吸
収する緩衝ばねを有し前記張り車の上昇を阻止する緩衝
装置とを備え、前記緩衝装置の緩衝ばねが、前記張り車
の支持枠と固定装置の間で案内軸を介して積み重ねられ
た複数枚の皿ばねからなることを特徴とするものであ
る。
【0019】この請求項1に係る発明によれば、緩衝ば
ねとして皿ばねを用いることで、従来のコイルばねの場
合と比べて、小型化、軽量化が可能であるほか、ばね特
性の上からも動作後の反動の少ない緩衝性能を実現する
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるエレベータの
つり合いロープ張り車安全装置の一実施形態について、
添付の図面を参照しながら説明する。第1実施形態図1
乃至図4は、本発明の第1実施形態によるつり合いロー
プ張り車安全装置を示す図である。これらの図のうち、
図1はつり合いロープ張り車の正面図、図2はつり合い
ロープ張り車の側面図、図3はその上面図、図4は、つ
り合いロープ張り車に搭載されている安全装置の構成を
詳細に示す側面図である。図1および図2において、つ
り合いロープ1の一端は、図示しない乗りかごの下部に
止着され、他端は図示しないつり合いおもりに止着され
ており、つり合いロープ1の重量は、主索の重量とバラ
ンスするようになっている。参照符号30が本実施形態
による安全装置である。つり合いロープ張り車2そのも
のは、図10、図11に示したものと同じ張り車であ
り、同一の構成要素には、同一の参照符号を付してその
詳細な説明は省略する。
【0021】安全装置30は、張り車案内レール4に対
してローラ9を押し付けることにより、安全装置30の
位置を固定する制動力を発生する固定装置と、つり合い
ロープ張り車2の上昇加速度に反応して固定装置を作動
させる作動装置と、つり合いロープ張り車2の運動エネ
ルギを緩衝ばね32で吸収する緩衝装置とから基本的に
構成されている。
【0022】参照符号31は、固定装置の本体部を構成
する固定プレートである。この固定プレート31は、図
1に示されるように、張り車案内レール4、4の間隔に
対応した長さを有する慣性質量の大きな矩形ブロック状
の部材である。この固定プレート31の左右それぞれの
側面の中央部には、図2に示すように、張り車案内レー
ル4の頭部4aおよびローラ9が遊嵌する溝が形成され
ている。図4に示すように、この溝を形成する両側の段
部のうち、片側は垂直面33となって張り車案内レール
4の頭部4aに対してごくわずかの隙間をもって平行に
対峙し、他方は、張り車案内レール4の頭部4aに対し
て次第に間隔を狭まるように下り勾配に傾斜する傾斜面
34となっている。ローラ9は、傾斜面44を転動して
頭部4aと傾斜面43の隙間に押し込まれると、傾斜面
34からくさび作用を受けて張り車案内レール4の頭部
4aに強く押付けられ、これにより、固定プレート31
を張り車案内レール4に固定するのに必要な制動力を発
生することができる。
【0023】固定プレート31の四隅には、それぞれ案
内棒45が挿通されており、固定プレート31に対して
は、案内棒45は遊嵌し、その先端部は、固定プレート
31の上面から所定の長さだけ突き出るようになってい
る。張り車支持枠5の側面には、案内棒45を取り付け
るためのブラケット50が固定されている。それぞれ案
内棒45の下端部は、ロックナット51によってブラケ
ット50に締結されている。
【0024】固定プレート31における案内棒45の挿
入箇所には、下面に開口するばね穴46がそれそれ形成
され、これらのばね穴46には、動作ばね47が収装さ
れている。この動作ばね47は、案内棒45の中間に固
定されているばね座48に着座している。
【0025】これらの案内棒45と動作ばね47は、固
定装置を作動させる作動装置を構成している。この場
合、張り車支持枠5と固定プレート31とは、案内棒4
5に案内されて上下方向に相対的に移動可能に連結され
ている。動作ばね47は、つり合いロープ張り車2とと
もに上昇しようとする張り車支持枠5により圧縮され、
これにより、つり合いロープ張り車2の上昇加速度に反
応して生じる固定プレート31と張り車支持枠5との相
対的な上昇量が、固定装置を作動させるために必要な案
内棒45の適正な動きに転換されるようになっている。
【0026】固定プレート31の4隅にそれぞれ挿通さ
れた案内棒45のうち、傾斜面34に近い方の2本の案
内棒45には、案内棒45の運動を固定装置のローラ9
に伝えるための次のようなリンク機構が連結されてい
る。
【0027】図4において、案内棒45の上端部には、
L字形に曲がった作動板52が取り付けられ、この作動
板52は、揺動リンク54の一端に係合するようになっ
ている。この揺動リンク54は、固定プレート31に設
けられた支持部43にピン55を介して揺動自在に支持
されており、他端部はピン56を介してローラ9を先端
で保持するローラ保持腕57と連結されている。
【0028】次に、緩衝装置について説明する。この緩
衝装置では、緩衝ばね32として、従来のコイルばねに
替えて複数の皿ばね60を用いている。これらの皿ばね
60は、案内棒45を皿ばね60の案内軸に兼用させ
て、所定の重ね合わせ態様で案内棒45を通してばね押
え61とブラケット50の間に積み重ねられている。こ
のように案内棒45を作動装置と兼用したことより、部
品点数を削減することができる。
【0029】図5に示すように、張り車支持枠5の側面
に配置したブラケット50により、緩衝ばね32を張り
車支持枠5の側面で支持する構造となっているため、作
動装置の固定プレート31から上の部分の高さを低くお
さえることができ、また、その分、必要なピット深さを
低減可能である。
【0030】次に、本実施形態によるつり合いロープ張
り車安全装置の作用について説明する。つり合いおもり
またはかごが飛び上がろうとしてつり合いロープ1を引
っ張り、つり合いロープ張り車2に上向きの加速度が発
生すると、安全装置30の固定プレート31には下向き
に慣性力が働いてその位置に留まろうとするが、つり合
い張り車2および張り車支持枠5はなおも上昇しようと
する。このため、動作ばね47は、張り車支持枠5によ
って押し縮められて、張り車支持枠5と固定プレート3
1との間隔が短くなる。その結果、案内棒45の上端部
は、固定プレート31に対して相対的に持ち上げられ
て、揺動リンク54を図4において時計回り方向に揺動
させる。ローラ保持部材57の先端部のローラ9は、傾
斜面34と張り車案内レール4の頭部4aとの隙間に押
し込められる。そして固定プレート31がさらに上方に
変位すると、傾斜面34と頭部4aの間隔はしだいに狭
まるために楔作用が効いて、ローラ9を頭部4aに大き
な力で押し付けることになる。この時発生する制動力に
より、固定プレート31は停止し、張り車案内レール4
に対して固定される。
【0031】固定装置が作動して固定プレート31が固
定された後であっても、張り車2はなおも上昇を続けよ
うとし、緩衝装置の緩衝ばね32は、固定プレート31
と張り車支持枠5に挟まれて圧縮される。この過程で、
張り車2および張り車支持枠5は、その運動エネルギー
が緩衝ばね32に吸収されるとともに、緩衝ばね32か
ら上昇を阻止する弾性力を反力として受けて、停止させ
られることになる。
【0032】このような緩衝ばね32の仕様は、エレベ
ータのロープ長さやばね定数、かごやつり合いもりの重
さや運転速度など、様々な要因が関係しているため、安
全装置が作動したときの時刻歴応答を解析して決めるの
が一般的である。
【0033】例えば、緩衝ばね32の最大ばね力を8
2,200N、最大たわみを100mmとして、JIS
B 2704に基づいて設計する場合を例に説明する
と、ばね鋼SUP9Aを材料とする、外径Φ140m
m、内径Φ72mm、板厚8mmの皿ばね60を41枚
直列に重ねたものを緩衝ばね32とすることができる。
このときの、ばね全長は459.2mm、重量は27k
gである。
【0034】これに対して、同等の緩衝ばねを従来のよ
うにコイルばねで構成する場合には、素線径Φ40m
m、最大外径Φ200mm、巻き数7.5巻のコイルば
ねが必要となり、このコイルばねの全長は、440m
m、重量は43kgにもなる。
【0035】要するに、緩衝ばね32として皿ばね60
を用いることで、従来のコイルばねの場合と比べて、全
長はほぼ変わらず、外径は7/10、重量は約2/3に
することが可能となり、小型化、軽量化が可能であるほ
か、材料費、加工費の節減にもなる。
【0036】また、緩衝ばね32に皿ばね60を採用す
ることにより、ばね特性の上からもコイルばねに対する
以下のような優位性を得ることができる。
【0037】図6は、一枚の皿ばねにおいて、皿ばねの
全高hと皿ばねの板厚tとの比によって変化する皿ばね
のばね力−たわみ特性を示す図である。図6(a)乃至
図6(d)の各図において、横軸fはたわみ、縦軸Pは
ばね力である。
【0038】図6(a)は、全高h/板厚tが0.7以
下の場合であり、皿ばねは、コイルばねと同じように、
ばね定数一定の線形特性を示す。
【0039】しかしながら、図6(b)に示すように、
全高h/板厚tが約1.0になると、皿ばねのばね特性
に非線形が現らわれ、ばね力が増すにつれてばね定数が
低下するような特性とすることができる。図6(c)お
よび図6(d)は、全高h/板厚tが1.42以上にな
った場合で、皿ばねは、ばね力がある範囲を越えると、
ばね力は上がらずに撓みだけが増加するようになる一定
荷重ばねの特性を示すようになる。
【0040】ところで、緩衝ばね32が張り車2の運動
エネルギーを吸収することで蓄積するエネルギは、ばね
力とたわみの積である。ばね力は、張り車2が停止した
時に反力として張り車2に作用してつり合いロープ1を
引っ張り、あまりばね力が大きすぎると主索の反動を惹
起させる原因となる。このため、図6(a)に示すばね
定数が一定の線形特性の場合のように、たわみの増加と
ともにばね力が増加する特性とするよりも、ばね力の増
加を可及的に抑えながら、たわみが大きくなるような特
性、すなわち、図6(b)乃至図6(d)のような非線
形特性の皿ばね60を用いるようにすれば、緩衝ばね3
2から張り車2に加わる反力の大きさを従来のコイルば
ねに比べて小さくできるので、反動を防止することが可
能となる。
【0041】なお、以上は、緩衝ばね32を構成する各
皿ばね60の単体としてのばね特性であるが、異なるば
ね特性の皿ばね60を組合わせることにより、緩衝ばね
32全体としての特性を細かに調整し、より好ましい非
線形特性とすることも可能である。
【0042】次に、緩衝ばね32は、皿ばね60を積み
重ねた構造を有していることから、圧縮された時には隣
り同士の皿ばね60が接触し合い表面に摩擦力が働き、
張り車2の運動エネルギーは、摩擦力となってより多く
消費される。
【0043】ここで、図7は、皿ばね60の表面に摩擦
力が働くことに起因するばね特性の変化を示す図であ
る。図7では、横軸がばねのたわみ量、縦軸にがばねに
かかる荷重の大きさを表わしている。Aは、皿ばね60
が一枚の場合に、荷重を徐々に増加してから所定のたわ
み量に達したところで徐々に減少していく過程でのたわ
み−荷重曲線を示す。Bは、皿ばね60を2枚直列に重
ねた場合のたわみ−荷重曲線を示している。Cは、皿ば
ね60を3枚直列に重ねた場合のたわみ−荷重曲線を示
す。
【0044】1枚の場合のたわみ−荷重曲線Aと、2枚
または3枚の場合のたわみ−荷重曲線B、Cを比較する
と、積み重ねた皿ばね60では、動作時に表面で摩擦力
が働くため、荷重が増加していく過程では、+2〜20
%程度の荷重の増加、荷重減少時の過程では、−2〜−
20%程度の荷重の減少が生じる。差分のエネルギが表
面の摩擦で熱に消費されるからである。
【0045】したがって、この実施形態のように40枚
もの皿ばねを積み重さねて緩衝ばね32を構成すると、
張り車2の運動エネルギーを表面の摩擦で熱に変えられ
るので、緩衝ばね32が縮んだ後の反動を減少させるこ
とが可能となる。
【0046】他方、曲線Dは、2枚の皿ばね60を並列
に重ねた場合のたわみ−荷重曲線を示し、曲線Eは4枚
の皿ばね60を重ねた場合である。同じ荷重がかかって
いる状態では、直列に積み重ねた方が摩擦力が小さく、
並列の場合には摩擦力が大きい。したがって、たわみ−
荷重曲線Fで示すように、直列と並列を組合わせること
で、摩擦力を調整し、減衰性能を最適なものにすること
が可能である。
【0047】また、ばね表面の摩擦力の調整は、皿ばね
60の表面に所要の表面粗さを与えるように表面処理を
施すことで、表面の摩擦係数を調整したり、あるいは、
低摩擦係数の表面をもつ皿ばね60や、高摩擦係数の表
面をもつ皿ばね60を任意に組合わせることにより、調
整してもよい。
【0048】第2実施形態次に、図8は、本発明の第2
実施形態によるエレベータのつり合いロープ張り車安全
装置を示す図である。この図8において、図4の第1実
施形態の安全装置と同一の構成要素には同一の参照符号
を付して、その詳細な説明は省略する。この第2実施形
態によるエレベータのつり合いロープ張り車安全装置で
は、緩衝ばね32の下端部には、減衰器としての油圧ダ
ンパー70が同軸に連結されている。この油圧ダンパー
70では、シリンダ室を形成するシリンダ71にピスト
ン72が摺動自在に嵌合している。緩衝ばね32から
は、案内棒45がシリンダ71にまで延び、ピストン7
2に連結されている。これにより、案内棒45は、油圧
ダンパー70のピストンロッドを兼用することができる
ようになっている。
【0049】このような第2実施形態によれば、油圧ダ
ンパー70を緩衝ばね32に連結することで、減衰性能
をより強化したり、張り車2の上昇速度等に応じた減衰
性能を付加することができる。しかも、緩衝ばね32の
案内棒45を油圧ダンパー70のピストンロッドに利用
できるため、部品点数を削減でき経済的である。
【0050】第3実施形態図9は、本発明の第3実施形
態によるエレベータのつり合いロープ張り車安全装置を
示す図である。この第3実施形態は、減衰器を設けた点
は、第2実施形態と同様であるが、この減衰器はシリン
ダ73と摩擦シュー74とから構成されている。摩擦シ
ュー74は、シリンダ73の内径部を摺動可能なよう
に、緩衝ばね32の中段に組み込まれており、積み重ね
てある皿ばね60が圧縮されると、摩擦シュー74は半
径方向に広がってシリンダ73の内周面に強く押付けら
れるようになっている。
【0051】したがって、張り車2および張り車支持枠
5が上昇すると、その運動エネルギーは緩衝ばね32に
吸収されるとともに、摩擦シュー74とシリンダ73の
摩擦エネルギーに転換される。このときの減衰特性は、
上述した皿ばねの表面の摩擦と同様であるが、ばね力に
比例した減衰能としたり、より大きな減衰性能を付加す
ることが容易にできる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、緩衝ばねに皿ばねを積み重ねたものを用いて
いるので、緩衝性能を向上させるとともに、動作後の反
動を低減でき、さらにはつり合い重りやピットにかかる
負荷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるつり合いロープ張り車安全装置の
第1実施形態を示す正面図。
【図2】同つり合いロープ張り車安全装置の右側面図。
【図3】同つり合いロープ張り車安全装置の平面図。
【図4】つり合いロープ張り車安全装置の詳細な構造を
示す側面図。
【図5】図4のおけるつり合いロープ張り車安全装置の
右側面図。
【図6】つり合いロープ張り車安全装置の緩衝装置を構
成する皿ばね単体の荷重−たわみ特性図。
【図7】皿ばねの積み重ねによる荷重−たわみ特性の変
化を示す図。
【図8】本発明の第2実施形態によるつり合いロープ張
り車安全装置の右側面図。
【図9】本発明の第3実施形態によるつり合いロープ張
り車安全装置の右側面図。
【図10】従来技術によるエレベータのつり合いロープ
張り車安全装置の正面図。
【図11】従来技術によるエレベータのつり合いロープ
張り車安全装置の右側面図。
【符号の説明】
1 つり合いロープ 2 つり合いロープ張り車 4 張り車案内レール 5 張り車支持枠 9 ローラ 30 安全装置 31 固定プレート 32 緩衝ばね 33 垂直面 34 傾斜面 45 案内棒 47 動作ばね 50 ブラケット 54 揺動リンク 60 皿ばね 70 油圧ダンパー 71 シリンダ 72 ピストン 73 シリンダ 74 摩擦シュー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主索と重力を均衡させるためのつり合いロ
    ープをピット床で案内するつり合いロープ張り車に設け
    られ当該張り車の上昇を抑止するエレベータのつり合い
    ロープ張り車安全装置において、 前記つり合いロープ張り車の案内レールとの機械的接触
    により当該安全装置の位置を固定する制動力を発生する
    固定装置と、 前記張り車の上昇加速度に反応して前記固定装置を作動
    させる作動装置と、 前記固定装置の作動後に前記張り車の運動エネルギを弾
    性エネルギに変えて吸収する緩衝ばねを有し前記張り車
    の上昇を阻止する緩衝装置とを備え、 前記緩衝装置の緩衝ばねが、前記張り車の支持枠と固定
    装置の間で案内軸を介して積み重ねられた複数枚の皿ば
    ねからなることを特徴とするエレベータのつり合いロー
    プ張り車安全装置。
  2. 【請求項2】前記作動装置は、前記張り車と前記固定装
    置との間の相対的な上下方向の移動を案内する案内棒
    と、張り車の上昇により圧縮されるように前記案内棒に
    巻装された動作ばねと、前記張り車と前記固定装置との
    相対的な移動量を前記固定装置を効かすための動作に変
    換するリンク機構と、からなり、前記案内棒が前記緩衝
    装置の案内軸を兼用するように当該案内棒を通して複数
    枚の皿ばねを積み重ねたことを特徴とする請求項1に記
    載のエレベータのつり合いロープ張り車安全装置。
  3. 【請求項3】前記案内棒は、その下端部が前記張り車を
    支持する支持枠の側面に固定されていることを特徴とす
    る請求項2に記載のエレベータのつり合いロープ張り車
    安全装置。
  4. 【請求項4】前記緩衝装置は、前記皿ばねと直列に連結
    される減衰手段をさらに備えることを特徴とする請求項
    2に記載のエレベータのつり合いロープ張り車安全装
    置。
  5. 【請求項5】前記減衰手段は油圧ダンパーからなり、こ
    の油圧ダンパーは前記案内棒を兼用するピストンロッド
    を有することを特徴とする請求項4に記載のエレベータ
    のつり合いロープ張り車安全装置。
  6. 【請求項6】前記減衰手段は、案内棒と同軸上に前記支
    持枠に固定されたシリンダと、前記シリンダに摺動可能
    に嵌合し前記皿ばねが圧縮されると半径方向に広がる摩
    擦シューとからなることを特徴とする請求項4に記載の
    エレベータのつり合いロープ張り車安全装置。
  7. 【請求項7】前記緩衝装置は、全体としてのばね特性が
    非線形となるように前記皿ばねが積み重ねられているこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のいずれかの項に記載の
    エレベータのつり合いロープ張り車安全装置。
  8. 【請求項8】前記皿ばねの表面に所要の表面粗さを付与
    する表面処理を施すことにより、皿ばね間の摩擦力を調
    整するようにしたことを特徴とする請求項7に記載のエ
    レベータのつり合いロープ張り車安全装置。
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