JPH02123085A - エレベータの主ロープ引き止め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はロープ式エレベータに係り、特に、主ロープか
ら乗かごに伝わる振動を防止し、乗心地をよくすること
ができる主ロープの引き止め装置に関する。

〔従来の技術〕

一般のロープ式エレベータの乗かご、及び、主ロープの
引き止め装置を第５図、第６図により説明する。エレベ
ータの主ロープ１は複数本設けられ、主ロープ１のロー
プ引き止め装置２は、十口−プ１の端部に連結されたロ
ッド３、コイルばね４と上・下のばね座５，６からなる
防振体７．ナツト８により構成される。エレベータの乗
かと９は枠組１０とかご室１４より構成され、かご室１
４は上枠１１、縦枠１２、下枠１３で口の字形に構成さ
れた枠組１０に据付けられる。主ロープ１は端部に設け
られたロープ引き止め装置２を介し７て乗かと９の上枠
１１に固定される。すなわち、乗かご９は主ロープ１の
端部に連結されたロープ引き止め装置２のロッド３と防
振体７を介して懸垂され、主ロープ１が巻上機（図示し
ない）に駆動されると昇降する。このとき、巻上機から
主ロープ１に伝わった振動が防振体７によって乗かと９
に伝わらないようになっている。

しかし、防振体７は金属性のコイルばね４を使用してい
るため、ロッド３が加振されると防振体７自体から騒音
が発生したり、コイルばね４は振動の減衰性能が低いた
め、加振源と共振することが多く、このため不快な振動
騒音がかご室１４に発生する欠点がある。

このため、従来は、特開昭５０−２４９５３号、実開昭
５０−７９１８５号公報に記載のように、第７図に示す
ように、複数本の主ロープ１にそれぞれ設けられたロー
プ引き止め装置の防振体７の下端を共通に結ぶ当て板２
９を設け、当て板２９と上枠１１の間にダッシュボット
等の粘性減衰器３０を防振体７と並行に設け、主ロープ
１から乗かご９に伝わる振動を防止している。

なお、この種の装置として関連するものには。

他に、実開昭６０−１７０３７３号、実開昭６０−１８
３７７９号公報が挙げられる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、従来技術では、防振体７と粘性減衰器３０を並
行して設けているため、ロッド３が振動すると防振体７
自体から発生する騒音を防止することができないため、
不快な騒音がかご室１４に発生する問題がある。

本発明の目的は、騒音の発生がなく、しかも、振！ｉ！
ＩＪの防振特性のよい防振体を備えたエレベータの主ロ
ープ引き止め装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

主ロープのロープ引き止め装置の防振体を、中央部が貫
通している二重円筒の中に高粘性流体を注入し、高粘性
流体中にコイルばねを配置した防振体とすることにより
、防振体の減衰特性を大きくすることができる。

〔作用〕

ロープ引き止め装置の防振体のコイルばねは。

高粘性流体中に設けられるため、主ロープによりロッド
が加振され、コイルばねが振動すると、コイルばね自体
から発生する騒音は高粘性流体により減衰され、また、
コイルばねが振動により変位すると、コイル状に巻かれ
た素線の間隔に満ちている高粘性流体が流出入し、コイ
ルばねの素線と高粘性流体との間に粘性せん断抵抗力が
発生し、コイルばね自体にダンピングが加わり、振動が
減衰する。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図により説明する。

本発明の主ロープ】−のロープ引き止め装置２は。

防振体として使用するコイルばね４を、中央部が」−・
下に貫通している内筒部１６と外筒部１７をもつ二重円
筒容器１５の内筒部１６と外筒部１７の間に設け、高粘
性流体１８を注入した構造である。コイルばね４の上部
には」二ばね座１９を設け、上ばね座１９と内筒部１６
の間隙に防塵用のシール、あるいは、Ｏリング２ｏを内
筒部１６が摺動できるように設け、また、上ばね座１９
と外筒１７の間隙に防塵用のシール、あるいは、○リン
グ２１を外筒部１７が摺動できるように設け、二重円筒
容器１５が上下方向に摺動できる構造とした防振体７で
ある。なお、外筒部１７の上端面と相対する面との間隔
しは、柔かごの最大積載荷重によるばねの圧縮たわみ量
である５　ｕｌｌｉ以上に設けである。本発明の防振体
７からなるロープ引き止め装［２は、第６図しこ示す従
来品と同様に、主ロープ１端にロッド３を設け、防振体
７の二重円筒容器１５を貫通したロッド３の先端部をナ
ツト８で固定し、防振体７の上ばね座１９を乗かご９の
上枠１１に固定して設ける。

本実施例によれば、主ロープ１によりロッド３が加振さ
れ、コイルばね４自体から騒音が発生しても高粘性流体
１８に吸収され騒音は減衰する。

また、コイルばね４の振動は、コイルばね４の変位によ
り、コイル状に巻かれた素線の間隔に満ちている高粘性
流体が流出入し、コイルばね４の素線と高粘性流体１８
との間に相対速度を生じさせ、高粘性流体１８に粘性せ
ん断抵抗力が発生し、コイルばね４自体にダンピングが
加わり、コイルばねの振動が減衰するため、共振時の振
動倍率が小さくなり、かご室１４に伝わる上・不振動を
小さくすることができる。

第２図は他の実施例を示す。このロープ引き止め装置２
は、第１図に示す防振体として使用するコイルばねの代
わりに皿ばね２２を積層してばね力を与えたもので１皿
ばねにすることにより防振体７の高さｈを小さくできる
。また、第１図に示すロープ引き止め装置と同様な動作
により騒音、及び、振動減衰効果がある。

第３図、第４図はロープ引き止め装置の防振体として防
振ゴムを使用した他の実施例を示す。

第３図は、ロープ引き止め装置の防振体として、中央部
が上・下に貫通している円筒容器２３内に。

中央部が上・下に貫通している防振ゴム２５の下部を固
定し、防振ゴム２５の外周面と円筒容器２３の側筒部２
４との間隙に高粘性流体１８を注入し、防振ゴム２５の
上部にゴム受座２６を設けた構造の防振体７である。こ
のロープ引き止め装置２は、ロッド３が加振され、防振
ゴム２５が振動すると、防振ゴム２５の外周面と高粘性
流体１８との間に相対速度が生じ、高粘性流体１８に粘
性せん断抵抗力が発生し、防振ゴム２５の振動が減衰す
るため、かご室１４に伝わる上・不振動を小さくするこ
とができる。

第４図は第３図に示す防振ゴムを、ゴムの中間にゴム外
周面より突出し、円筒容器２３の側筒部２４に接触しな
いゴム座２８を設けた積層防振ゴム２７を使用した防振
体７からなるロープ引き止め装置２を示す。このロープ
引き止め装置は、積層防振ゴム２７が振動すると、ゴム
座２８が高粘性流体１８を押退けるため、ゴムの外周面
と高粘性流体１８との相対速度が速くなり、粘性せん断
抵抗力が増加し、振動減衰効果が大きくなる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、主ロープから乗かごに伝わる上・不振
動、及び、ロープ引き止め装置より発生する騒音を減衰
できるため、かご室に生じる上・不振動、及び、騒音は
小さくなり、エレベータの乗心地がよくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図ないし第４
図は本発明の他の実施例の断面図、第５図は一般のエレ
ベータの乗かどの正面図、第６図は一般のロープ引き止
め装置の正面図、第７図は従来のエレベータ吸振−！Ａ
置の正面図である。 １・・・主ロープ、２・・・ロープ引き止め装置、３・
・・ロッド、４・・・コイルばね、７・・・防振体、９
・・・乗かご、１１・・・上枠、１５・・・二重円筒容
器、１６・・・内筒部、１７・・・外筒部、１８・・・
高粘性流体、２２・・・皿ばね、２３・・・円筒容器、 ２４・・・側筒部、 ・防振ゴム。 ２７・・積層防振ゴム、 ２８・・ゴム座。 第 図 第 図 第３図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、エレベータの主ロープの先端にロッドを設け、前記
   ロッドに貫通された防振体を介して乗かごの上枠に固定
   される主ロープ引き止め装置において、 前記防振体を、中央部が上・下に貫通している二重円筒
   容器の内筒部と外筒部との間隙にコイルばね、あるいは
   、積層した皿ばねを設けて高粘性流体を注入して構成し
   たことを特徴とするエレベータの主ロープ引き止め装置
   。 ２、前記二重円筒容器の前記外筒部の上端面と相対する
   面との間隔を５ｍｍ以上としたことを特徴とする特許請
   求項第１項記載のエレベータの主ロープ引き止め装置。 ３、前記防振体を、中央部が上・下に貫通している前記
   二重円筒容器内に、中央部が上・下に貫通している防振
   ゴムを固定し、前記防振ゴムの外周面と前記二重円筒容
   器との間隙に前記高粘性流体を注入して構成したことを
   特徴とする特許請求項第１項記載のエレベータの主ロー
   プ引き止め装置。 ４、前記防振ゴムを、ゴムの中間にゴム外周面より突出
   し、かつ、前記二重円筒容器の側筒部に接触しないゴム
   座を設けた積層防振ゴムとしたことを特徴とする特許請
   求項第１項記載のエレベータの主ロープ引き止め装置。