JP4329886B2 - 長ねぎの切削方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、根深ねぎなどの長ねぎの軟白部(以下、被切削物ともいう。)を切削する長ねぎの切削方法および装置に係り、特に長ねぎの軟白部を数ミリ単位の幅に短冊状に切削して白髪ねぎを作り出すための長ねぎの切削方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、長ねぎを切削する長ねぎ切削機としては、送込み口にローラとベルトを取り付け、これらローラとベルトとの間に複数本の長ねぎを挟み込み、複数本の長ねぎをベルトにより搬送し、回転するカッターにより複数本の長ねぎを輪切りにする切削機がある。
【0003】
この長ねぎ切削機を用いて白髪ねぎを作り出すには、長ねぎの芯部が取り除かれた軟白部を複数枚上下に積層したものをローラとベルトとの間に挟み込み、これら上下に積層した軟白部をベルトにより搬送し、回転するカッターにより切削する。
【0004】
また、他の長ねぎ切削機は、図12に示すように駆動モータを内蔵した本体1の前面にケーシング2が取り付けられ、このケーシング2に上記駆動モータの回転軸を突出させ、この回転軸に回転板を固定し、この回転板には円弧状の切削刃が周方向に一定間隔をおいて複数取り付けられるとともに、この切削刃と対をなし切削された長ねぎを送り出すための開口部が形成されている。また、ケーシング2にはケースカバー3が開閉可能に蝶着され、このケースカバー3の前面に長ねぎ送込み口4が取り付けられている。
【0005】
この長ねぎ切削機では、駆動モータを作動させ、回転軸を回転させると、切削刃が回転し、この切削刃の回転により長ねぎ送込み口4から供給した複数本の長ねぎが切削され、上記開口部から排出口5を経て輪切りにされたねぎが排出される。
【0006】
この長ねぎ切削機を用いて白髪ねぎを作り出すには、長ねぎの芯部が取り除かれた軟白部を複数枚上下に積層したものを長ねぎ送込み口4から供給するとともに、駆動モータを作動させて回転軸を回転させると、切削刃が回転することにより切削する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の長ねぎ切削機を用いて白髪ねぎを作り出す場合には、複数枚上下に積層した長ねぎの軟白部をローラとベルトとの間に挟み込み、ベルトにより搬送するため、構造が複雑化および大型化し、部品点数が多くなり、また無端移動するベルトに対し切削刃をさほど接近することができないことから長ねぎの軟白部の終端部およびその近傍部分は切削不可能であるとともに、ローラとベルトとの間に挟み込まれた長ねぎの軟白部は、切削時に両者から開放されるため、その軟白部は丸まるように被切削物の形状が変化することから、短冊状に切削した白髪ねぎの幅にばらつきが生じ、幅数ミリ単位の和食用の白髪ねぎとして提供することができないという課題がある。
【0008】
他方、後者の長ねぎ切削機では、円弧状の切削刃を複数用いているため、白髪ねぎを作り出す場合、切削刃に側面抵抗がかかるため、一定幅に切削することができず、短冊状に切削した白髪ねぎの幅にばらつきが生じたり、ドリップが多く発生し、上記前者の長ねぎ切削機と同様に幅数ミリ単位の和食用の白髪ねぎとして提供することができないという課題がある。
【0009】
このような状況に鑑みて、幅数ミリ単位の和食用の白髪ねぎを切削するには、職人が複数枚上下に積層した長ねぎの軟白部を包丁にて切削する手作業に頼らざるを得ないというのが実情である。
【0010】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、切削して短くなった場合でも、被切削物を終端部まで確実かつ容易に切削することができ、高品質の白髪ねぎを切削可能な長ねぎの切削方法を提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、部品点数を削減して構造を簡略化し、被切削物を終端部まで確実に切削可能で、高品質の白髪ねぎを短時間で大量に切削することができる長ねぎの切削装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の長ねぎの切削方法は、長ねぎを所定の長さに切断する切断工程と、この切断した長ねぎの軟白部の長さ方向複数層に切り込みを入れて芯部を取り除く工程と、前記芯部が取り除かれた複数層の軟白部を長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸める工程と、この丸めた状態の複数層の軟白部を挿入用パイプに挿入する工程と、この挿入用パイプに挿入した複数層の軟白部を前記挿入用パイプから所定幅づつ送り出して短冊状に切削する工程とを備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項1記載の長ねぎの切削方法によれば、芯部が取り除かれた複数層の軟白部を長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸め、この丸めた状態の複数層の軟白部を挿入用パイプに挿入し、所定幅づつ送り出して短冊状に切削することにより、切削して短くなった場合でも、被切削物を終端部まで確実かつ容易に切削することができ、高品質の白髪ねぎを切削することができる。
【0014】
請求項2記載の長ねぎの切削方法は、請求項1記載の長ねぎの切削方法において、複数層の軟白部を丸める工程では、前記複数層の軟白部の内面が外側になるように丸めることを特徴とする。
【0015】
請求項2記載の長ねぎの切削方法によれば、複数層の軟白部の内面が外側になるように丸めることで、挿入用パイプに挿入し所定幅づつ送り出す場合、この挿入用パイプとの摩擦抵抗が少なくなり、スムーズに送り出すことができる。因みに、これは、長ねぎの軟白部の内面がその表面と比較して湿潤性を有していることによる。
【0016】
請求項3記載の長ねぎの切削装置は、本体フレームと、この本体フレームの背面に取り付けられ駆動モータを内蔵したモータ部と、前記本体フレームの前面に開閉可能に取り付けられ前記駆動モータの駆動軸と作動連結されて従動回転する切削刃を内面に設けた蓋体と、この蓋体に設けられるとともに、芯部が取り除かれ長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸められた前記長ねぎの複数層の軟白部を挿入する挿入用パイプとを備え、この挿入用パイプから前記長ねぎの複数層の軟白部を前記切削刃に送り込み、短冊状に切削することを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の長ねぎの切削装置によれば、挿入用パイプから芯部が取り除かれ長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸められた複数層の軟白部を挿入用パイプから切削刃に送り込み、短冊状に切削することにより、部品点数を削減して構造を簡略化し、被切削物を終端部まで確実に切削可能で、高品質の白髪ねぎを短時間で大量に切削することができる。
【0018】
請求項4記載の長ねぎの切削装置は、本体フレームと、この本体フレームの背面に取り付けられ駆動モータを内蔵したモータ部と、前記本体フレームの前面に開閉可能に取り付けられ前記駆動モータの駆動軸と作動連結されて従動回転する切削刃を内面に設けた蓋体と、この蓋体に設けられ長ねぎの挿入口を有するとともに、前記切削刃に前記長ねぎを送り込む送込み部とを備えた長ねぎの切削装置において、前記挿入口に、芯部が取り除かれ長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸められた前記長ねぎの複数層の軟白部を挿入する挿入用パイプを着脱可能に設けたことを特徴とする。
【0019】
請求項4記載の長ねぎの切削装置によれば、長ねぎの挿入口に対して挿入用パイプを着脱可能に設けたことにより、長ねぎの挿入口に挿入用パイプを装着した場合には、芯部が取り除かれ長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸められた複数層の軟白部で白髪ねぎを切削することができるとともに、挿入口から挿入用パイプを取り外した場合には、複数本の長ねぎを挿入口から挿入して輪切りにすることができ、汎用性の高い装置を提供することができる。
【0020】
請求項5記載の長ねぎの切削装置は、請求項3または4記載の長ねぎの切削装置において、切削刃と挿入用パイプ先端との間隔を調整する間隔調整部材を、前記挿入用パイプに取り付けたことを特徴とする。
【0021】
請求項5記載の長ねぎの切削装置によれば、間隔調整部材により切削刃と挿入用パイプ先端との間隔を調整することにより、切削される丸められた複数層の軟白部を切削刃に確実に送り込むことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1本発明に係る長ねぎの切削方法の一実施形態を示す工程図である。なお、本実施形態おける長ねぎには、主に軟白部を食する根深ねぎが使用され、葉ねぎは原則的に使用しない。
【0024】
図1に示すように、本実施形態の長ねぎの切削方法は、長ねぎの緑葉部を除いた軟白部を所定の長さ(10cm程度)に切断する切断工程P1と、この切断工程P1により切断した長ねぎの軟白部の長さ方向複数層に包丁などのカッターで切り込みを入れて芯部を取り除く芯部除去工程P2と、この芯部除去工程P2により芯部が取り除かれた複数層(3〜5層程度)の軟白部を、その内側が外側になるように長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸める軟白部丸め工程P3と、この軟白部丸め工程P3で丸めた状態の複数層の軟白部を図示しない挿入用パイプに挿入する挿入工程P4と、この挿入工程P4により上記挿入用パイプに挿入した複数層の軟白部を上記挿入用パイプから所定幅づつ送り出して短冊状に切削する切削工程P5とを有している。
【0025】
なお、芯部除去工程P2において、軟白部の長さ方向複数層に切り込みを入れる場合、対向する軟白部にまで達しないように、芯部に達するかあるいはそれよりやや浅く切り込みを入れるようにし、この軟白部を長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸めた際に長くなるようにする。
【0026】
また、挿入工程P4の前に、丸めた状態の複数層の軟白部に予め水分を含ませておくようにすると、挿入工程P4で挿入用パイプとの摩擦抵抗が少なくなり、スムーズに送り出すことができる一方、切削工程P5において短冊状に切削し易くなるとともに、切削された白髪ねぎの品質を高めることができる。
【0027】
さらに、本実施形態では、挿入用パイプとして中空円筒状のパイプが使用されるものの、それ以外に例えば楕円状または多角形状のパイプであってもよく、しかし使い勝手やコスト面から上記中空円筒状のパイプを使用することが望ましい。これは、後述する長ねぎの切削装置の実施形態についても同様である。
【0028】
このように本実施形態の長ねぎの切削方法によれば、芯部が取り除かれた複数層の軟白部を長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸め、この丸めた状態の複数層の軟白部を挿入用パイプに挿入し、所定幅づつ送り出して短冊状に切削することにより、切削して短くなった場合でも、被切削物を終端部まで確実かつ容易に切削することができ、高品質の白髪ねぎを切削することができる。
【0029】
また、軟白部丸め工程P3で、複数層の軟白部の内面が外側になるように丸めることで、挿入用パイプに挿入し所定幅づつ送り出す場合、この挿入用パイプとの摩擦抵抗が少なくなり、スムーズに送り出すことができる。
【0030】
図2は本発明に係る長ねぎの切削装置の一実施形態を示す斜視図、図3は図2の正面図、図4は図2の右側面図、図5は図2の背面図、図6は図3のA−A線断面図、図7は開蓋状態を示す正面図である。
【0031】
図2〜図6に示すように、本実施形態の長ねぎの切削装置は、支持脚10と、この支持脚10に固定され略箱状に一体成形された本体フレーム11と、この本体フレーム11の背面から着脱自在に取り付けられたモータ部12と、本体フレーム11の前面に開閉可能に取り付けられた蓋体13と、この蓋体13の右上部に固定された長ねぎ送込み部14とから大略構成されている。
【0032】
支持脚10は、1本のステンレス鋼製の棒材を折り曲げて形成され、その上部が所定の角度を有して折り曲げられている。そして、支持脚10の上部は図5に示すように本体フレーム11の底面部と平板状の係止板15により挟み込まれて4本のねじ16により固定されることにより、本体フレーム11は設置面に対して所定の角度を有して取り付けられる。
【0033】
本体フレーム11の前面には、図7に示すように上下方向に複数の縦溝17が形成され、右側面に蓋体13を開閉可能に軸支する軸受部18が上下に一体に形成される一方、左側面に蓋体13を係止するために取付ねじ19が挿通されるねじ挿通部20が一体に形成されている。また、本体フレーム11の背面には、図5に示すようにモータ部12を着脱自在に取り付けるために取付ねじ21が螺合されるねじ受部22が設けられている。
【0034】
モータ部12は、図6に示すように箱状に形成されたモータケース23を有し、このモータケース23には駆動手段としての駆動モータ24が内蔵され、この駆動モータ24を内蔵したモータケース23がカバー25により閉塞されている。このカバー25には回転軸26が回転可能に取り付けられ、この回転軸26にプーリ27が固着されている。
【0035】
ここで、駆動モータ24の回転数は、2000〜3500rpmに設定されることが望ましく、本実施形態では2200rpmまたは3200rpmに設定されている。そして、駆動モータ24の回転数を2200rpmにすると、切削された白髪ねぎの幅が広くなり、3200rpmにすると、白髪ねぎの幅が狭くなる。
【0036】
また、駆動モータ24の駆動軸28は、カバー25に穿設された孔から突出し、駆動軸28の先端にプーリ29が固着されている。このプーリ29と回転軸26のプーリ27との間にはベルト30が巻き掛けられ、駆動モータ24の駆動軸28を回転させることにより、プーリ29,ベルト30およびプーリ27を介して回転軸26が回転する。
【0037】
プーリ27,プーリ29およびベルト30は、プーリカバー31により閉塞されることで、プーリカバー31内が水密構造となる。そして、回転軸26の先端はプーリカバー31から突出し、この突出した先端部分には径方向に突出する係合ピン32が固定されている。このように構成されたモータ部12は、取付ねじ21を緩めることで、本体フレーム11の背面から取り外すことができる。また、モータ部12を取り外した場合には、プーリカバー31から回転軸26の先端と係合ピン32だけが露出することになる。
【0038】
一方、本体フレーム11の略中央には回転軸33が取り付けられ、この回転軸33の本体フレーム11の背面側には、係合ピン32と係合する係合フランジ34が固着される一方、回転軸33の本体フレーム11の前面側には、噛み合いクラッチ35を構成する原動側フランジ36が固着されている。
【0039】
蓋体13の略中央には回転軸37が取り付けられ、蓋体13の内面側の回転軸37には刃取付台38が固定され、この刃取付台38と噛み合いクラッチ35を構成する従動側フランジ39との間に2枚の切削刃40,40が挟み込まれ、回転軸37に刻設された雌ねじ部に図7に示す蝶ナット41を締め付けることにより、2枚の切削刃40,40は刃取付台38と従動側フランジ39との間に固定される。
【0040】
噛み合いクラッチ35を構成する従動側フランジ39は、図6に示すように蓋体13を閉じた際に原動側フランジ36と噛合するようになっている。そして、2枚の切削刃40,40は、図7に示すように回転軸37に対して点対称に配置されている。
【0041】
また、蓋体13の内面下部には、図7に示すように縦溝42が複数形成され、この縦溝42の下端および本体フレーム11の前面下部により切削された被切削物を排出するための排出口43が形成される。そして、蓋体13の前面から突出した回転軸37は、図2、図3および図6に示すクランプカバー44により被覆される。
【0042】
さらに、蓋体13の右側面には、図4に示すように本体フレーム11の軸受部18に挿通される2本のピン45が上下に取り付けられる一方、左側面には図2に示すように本体フレーム11のねじ挿通部20に挿通した取付ねじ19が螺合するねじ受部46が設けられている。したがって、蓋体13は軸受部18に挿通するピン45により本体フレーム11に蝶着され、ねじ受部46から取付ねじ19を緩めることにより、蓋体13を開けることができる。
【0043】
蓋体13の右上部に固定された長ねぎ送込み部14は箱状に形成され、その前面には、長ねぎを輪切りにする場合に複数本の長ねぎを挿入するための第1の挿入口50が角筒状に開口され、その第1の挿入路の長さLは、約8cmに設定され、第1の挿入口50から指を挿入したとしても、切削刃40に達しないような長さになっている。
【0044】
また、第1の挿入口50から切削刃40までの第1の挿入路には、図1の実施形態において芯部が取り除かれ長ねぎの繊維方向と直交する方向に内面が外側になるように丸められた長ねぎの複数層の軟白部を挿入するための挿入用パイプ51が着脱可能に挿着されている。この場合、第1の挿入口50の内面には、挿入用パイプ51を挿着し易くするため、挿入用パイプ51の曲率半径とほぼ等しい円弧状のガイド溝50aが形成されている。
【0045】
この挿入用パイプ51は、中空円筒状のステンレス鋼などの金属パイプから形成され、前端が第1の挿入口50から10〜15mm突出し、後端が切削刃40の約1mm手前に位置するように挿着されている。また、挿入用パイプ51の前端下部には、長ねぎ送込み部14の底部を挟んで長ねぎ送込み部14に対して回転を阻止する板ばね製のクリップ52が溶接により固着される一方、その前端上部にはL字片53が溶接により固着されている。
【0046】
このL字片53には、先端が長ねぎ送込み部14に当接する間隔調整部材としての調整ねじ54が螺合しており、この調整ねじ54を回転させることにより、L字片53が長ねぎ送込み部14に対して接近または離反し、挿入用パイプ51の後端と切削刃40との間隔を調整することが可能となる。
【0047】
他方、長ねぎ送込み部14の上方には、第2の挿入口56が開口され、この第2の挿入口56は開閉蓋57により開閉可能であり、この開閉蓋57には図8に示すように蝶番部58を介してガイド板59が一体に取り付けられている。そして、長ねぎ送込み部14の両側面内側には、開閉蓋57,蝶番部58およびガイド板59が一体となって摺動するガイド溝60が上下方向に形成されている。
【0048】
そして、開閉蓋57の蝶番部58と反対側には、係止部57aが一体に形成され、この係止部57aを第2の挿入口56の近傍に設けられた係止突部(図示せず)に係止させることで、閉状態が保持される。
【0049】
したがって、開閉蓋57を蝶番部58中心として開けてガイド板59と略直線状になった場合、これらをガイド溝60に沿って下方に摺動させることにより、第2の挿入口56の挿入路が形成される。
【0050】
なお、挿入用パイプ51が第1の挿入口50に挿着されている場合は、挿入用パイプ51がガイド溝60に位置することとなり、ガイド板59がガイド溝60の下部まで摺動することができないようになっている。また、ガイド板59がガイド溝60の下部まで摺動している場合は、挿入用パイプ51の後端が切削刃40の近傍まで達することができないようになっている。したがって、第1の挿入口50、第2の挿入口56または挿入用パイプ51のいずれかから被切削物を挿入することができるように構成されている。
【0051】
また、モータケース23の上部には、図4および図5に示すように駆動モータ24をオン,オフするためのスイッチ61が取り付けられ、駆動モータ24は図9および図10に示すように電源コード62が接続されている。
【0052】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0053】
まず、被切削物である長ねぎを切削して白髪ねぎを作り出す場合について説明する。開閉蓋57の係止部57aを第2の挿入口56の係止突部に係止させ、開閉蓋57を閉止しておくとともに、第1の挿入口50に挿入用パイプ51を挿着しておく。
【0054】
そして、スイッチ61をオンして駆動モータ24を作動させると、図6に示す駆動軸28が回転し、プーリ29が回転する。この回転力は、ベルト30を介してプーリ27に伝達されて回転軸26が回転することになる。
【0055】
この回転軸26が回転すると、係合ピン32を介して係合フランジ34が回転することにより、本体フレーム11の回転軸33が回転して原動側フランジ36が回転する。この原動側フランジ36の回転により、原動側フランジ36と噛合する蓋体13の従動側フランジ39が回転し、2枚の切削刃40,40が回転することになる。
【0056】
そして、図9に示すように長ねぎ送込み部14の第1の挿入口50に挿着された挿入用パイプ51に、図1の実施形態において芯部が取り除かれ長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸められた長ねぎの複数層の軟白部を挿入し、この軟白部を押し棒64により切削刃40に送り込むと、この軟白部が2枚の切削刃40,40により短冊状に切削され、この短冊状に切削された白髪ねぎは排出口43から排出されて受け容器63に収容される。
【0057】
ここで、短冊状に切削された白髪ねぎの幅は、駆動モータ24の回転速度および押し棒64による切削刃40への被切削物の送り込み具合によって調整される。すなわち、上記のように駆動モータ24の回転速度を速くすると、切削された白髪ねぎの幅が狭くなる反面、回転速度を遅くすると、白髪ねぎの幅が広くなる。なお、駆動モータ24の回転速度は、図示しない回転速度制御手段により制御される。また、押し棒64によって被切削物を弱く送り込むと、切削された白髪ねぎの幅が狭くなる反面、強く送り込むと、白髪ねぎの幅が広くなる。
【0058】
次いで、被切削物である長ねぎを輪切りにして薬味を作成する場合について説明する。第1の挿入口50から挿入用パイプ51を取り外し、上記と同様に開閉蓋57の係止部57aを第2の挿入口56の係止突部に係止させ、開閉蓋57を閉止しておく。
【0059】
そして、スイッチ61をオンして駆動モータ24を作動させると、上記と同様に2枚の切削刃40,40が回転が回転する。そして、図10に示すように第1の挿入口50から長ねぎを送り込むと、長ねぎが2枚の切削刃40,40により輪切りにされ、この輪切りにされた薬味は排出口43から排出されて受け容器63に収容される。
【0060】
一方、長ねぎを斜め切りする場合には、開閉蓋57の係止部57aを第2の挿入口56の係止突部から外し、図8に示すように開閉蓋57を蝶番部58中心として時計方向に回転させ、ガイド板59と略直線状とし、これらをガイド溝60に沿って下方に摺動させて第2の挿入口56の挿入路を形成する。
【0061】
次いで、スイッチ61をオンして駆動モータ24を作動させると、上記と同様に2枚の切削刃40,40が回転が回転する。そして、図11に示すように第2の挿入口56から長ねぎを送り込むと、長ねぎが2枚の切削刃40,40により斜め切りされ、この斜め切りされた長ねぎは排出口43から排出されて受け容器63に収容される。
【0062】
なお、このように長ねぎを斜め切りする場合には、そのまま長ねぎの重力により2枚の切削刃40,40に送り込めば、長ねぎが短くなっても後端まで確実に切削することができる。
【0063】
このように本実施形態によれば、挿入用パイプ51から芯部が取り除かれ長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸められた複数層の軟白部を挿入用パイプ51から切削刃40に送り込み、短冊状に切削することにより、部品点数を削減して構造を簡略化し、被切削物を終端部まで確実に切削可能で、高品質の白髪ねぎを短時間で大量に切削することができる。
【0064】
また、長ねぎの第1の挿入口50に対して挿入用パイプ51を着脱可能に設けたことにより、第1の挿入口50に挿入用パイプ51を挿着した場合には、芯部が取り除かれ長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸められた複数層の軟白部で白髪ねぎを切削することができるとともに、第1の挿入口50から挿入用パイプ51を取り外した場合には、複数本の長ねぎを第1の挿入口50から挿入して輪切りにすることができ、汎用性の高い装置を提供することができる。
【0065】
さらに、調整ねじ54により切削刃40と挿入用パイプ51先端との間隔を調整することにより、切削される丸められた複数層の軟白部を切削刃40に確実に送り込むことができる。
【0066】
また、本実施形態では、丸めた複数層の軟白部は、その内面が外側になるようにしたので、挿入用パイプ51との摩擦抵抗が少なくなり、切削刃40にスムーズに送り出すことができる一方、短冊状に切削し易くなるとともに、切削された白髪ねぎの品質を高めることができる。
【0067】
そして、図2および図7に示すように蓋体13のねじ受部46に螺合した取付ねじ19を緩め、蓋体13を開けることにより、蓋体13の内面および2枚の切削刃40,40を容易に洗浄することができるとともに、本体フレーム11の前面をも洗浄することが可能となる。
【0068】
この場合には、図4に示す取付ねじ21を緩めてモータ部12を本体フレーム11の背面から取り外しておくことが望ましく、加えてモータ部12を取り外したことにより、本体フレーム11の背面も容易に洗浄が可能となる。
【0069】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、挿入用パイプ51は、中空円筒状のステンレス鋼から形成したが、これ以外に合成樹脂により成形してもよく、また後端方向縮径するようなテーパを形成すれば、丸められた長ねぎの複数層の軟白部が広がることなく切削刃40に案内されることとなり、切削効率を高めるとともに、一段と高精細な白髪ねぎを切削することができる。
【0070】
さらに、上記実施形態においては、挿入用パイプ51の内周面に、その軸方向に沿って複数のリブを形成すれば、丸めた状態の複数層の軟白部との接触面積が減少して摩擦抵抗が少なくなり、一段とスムーズに送り出すことができる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る長ねぎの切削方法によれば、芯部が取り除かれた複数層の軟白部を長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸め、この丸めた状態の複数層の軟白部を挿入用パイプに挿入し、所定幅づつ送り出して短冊状に切削することにより、切削して短くなった場合でも、被切削物を終端部まで確実かつ容易に切削することができ、高品質の白髪ねぎを切削することができる。
【0072】
また、本発明に係る長ねぎの切削装置によれば、挿入用パイプから芯部が取り除かれ長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸められた複数層の軟白部を挿入用パイプから切削刃に送り込み、短冊状に切削することにより、部品点数を削減して構造を簡略化し、被切削物を終端部まで確実に切削可能で、高品質の白髪ねぎを短時間で大量に切削することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る長ねぎの切削方法の一実施形態を示す工程図。
【図2】本発明に係る長ねぎの切削装置の一実施形態を示す斜視図。
【図3】図2の正面図。
【図4】図2の右側面図。
【図5】図2の背面図。
【図6】図3のA−A線断面図。
【図7】開蓋状態を示す正面図。
【図8】図2の長ねぎ送込み部を示す拡大縦断面図。
【図9】図2の実施形態において被切削物を短冊状に切削する場合を示す側面図。
【図10】図2の実施形態において被切削物を輪切りにする場合を示す側面図。
【図11】図2の実施形態において被切削物を斜め切りにする場合を示す側面図。
【図12】従来の長ねぎ切削機を示す側面図。
【符号の説明】
10 支持脚
11 本体フレーム
12 モータ部
13 蓋体
14 長ねぎ送込み部
15 係止板
16 ねじ
17 縦溝
18 軸受部
19 取付ねじ
20 ねじ挿通部
21 取付ねじ
22 ねじ受部
23 モータケース
24 駆動モータ
25 カバー
26 回転軸
27 プーリ
28 駆動軸
29 プーリ
30 ベルト
31 プーリカバー
32 係合ピン
33 回転軸
34 係合フランジ
35 噛み合いクラッチ
36 原動側フランジ
37 回転軸
38 刃取付台
39 従動側フランジ
40 切削刃
41 蝶ナット
42 縦溝
43 排出口
44 クランプカバー
45 ピン
46 ねじ受部
50 第1の挿入口
50a ガイド溝
51 挿入用パイプ
52 クリップ
53 L字片
54 調整ねじ(間隔調整部材)
56 第2の挿入口
57 開閉蓋
57a 係止部
58 蝶番部
59 ガイド板
60 ガイド溝
61 スイッチ
62 電源コード
63 受け容器

Claims (5)

  1. 長ねぎを所定の長さに切断する切断工程と、この切断した長ねぎの軟白部の長さ方向複数層に切り込みを入れて芯部を取り除く工程と、前記芯部が取り除かれた複数層の軟白部を長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸める工程と、この丸めた状態の複数層の軟白部を挿入用パイプに挿入する工程と、この挿入用パイプに挿入した複数層の軟白部を前記挿入用パイプから所定幅づつ送り出して短冊状に切削する工程とを備えたことを特徴とする長ねぎの切削方法。
  2. 請求項1記載の長ねぎの切削方法において、複数層の軟白部を丸める工程では、前記複数層の軟白部の内面が外側になるように丸めることを特徴とする長ねぎの切削方法。
  3. 本体フレームと、この本体フレームの背面に取り付けられ駆動モータを内蔵したモータ部と、前記本体フレームの前面に開閉可能に取り付けられ前記駆動モータの駆動軸と作動連結されて従動回転する切削刃を内面に設けた蓋体と、この蓋体に設けられるとともに、芯部が取り除かれ長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸められた前記長ねぎの複数層の軟白部を挿入する挿入用パイプとを備え、この挿入用パイプから前記長ねぎの複数層の軟白部を前記切削刃に送り込み、短冊状に切削することを特徴とする長ねぎの切削装置。
  4. 本体フレームと、この本体フレームの背面に取り付けられ駆動モータを内蔵したモータ部と、前記本体フレームの前面に開閉可能に取り付けられ前記駆動モータの駆動軸と作動連結されて従動回転する切削刃を内面に設けた蓋体と、この蓋体に設けられ長ねぎの挿入口を有するとともに、前記切削刃に前記長ねぎを送り込む送込み部とを備えた長ねぎの切削装置において、前記挿入口に、芯部が取り除かれ長ねぎの繊維方向と直交する方向に丸められた前記長ねぎの複数層の軟白部を挿入する挿入用パイプを着脱可能に設けたことを特徴とする長ねぎの切削装置。
  5. 請求項3または4記載の長ねぎの切削装置において、切削刃と挿入用パイプ先端との間隔を調整する間隔調整部材を、前記挿入用パイプに取り付けたことを特徴とする長ねぎの切削装置。
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