JP4439232B2 - 魚節類切削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鰹節、鯖節、或は魚肉や蓄肉等を鰹節状、棒状といった各種形状に加工した加工節といった各種魚節類を、家庭、商店、工場等で切削するのに適する魚節類切削装置に関するものである。
魚節類を回転刃物に押し当てて切削する場合、魚節類が振動したり、ぐらついたりすると切削される削り節の肉厚や形状が不均一になる。また切削時に粉末が多く発生して歩留まりが悪くなるとか、得られる削り節がカールするとかし、場合によってはカールした削り節が多くなって体裁が悪いといったことがあった。更には、回転刃物に無理な力が加わり、魚節類が摩擦熱で加熱して魚節類の風味が損なわれたり、魚節類が欠けて欠片が発生して削り節に混入したり、ひどい場合には回転刃物の刃が欠けることさえある。これらの欠点は形状が凹凸している紡錘形状の鰹節の場合に特に著しい。
これらの振動やぐらつき等を抑制した切削装置として従来は、本件出願人の図17に示す魚節類切削装置(特許文献1)があった。これは魚節類Aを挟着解除自在とした挟着治具Bと、その挟着治具Bを移送路C上を移送して魚節類Aを回転刃物Dに押し当てる往復移動自在な移送体Eと、移送路Cの側方に設けた受体Fと、回転刃物Dの手前に設置されて魚節類Aを受体Fに押し付ける横押し体Gと、移送路の上方に設置されて魚節類Aを上方から移送路に押し付ける縦押し体Hとから構成され、挟着治具Bは魚節類Aを挟着してから切削が終了して元の位置に戻り、その位置において操作体Jにより挟着力が解除されるまで魚節類Aを挟着し続けるようにしたものである。
また、前記挟着治具Bを往復移動させるための機構である移送体Eとしては、前記図17に示すもののほかに、本件出願人の他の魚節類切削装置(特許文献2)に示すように、螺子を切った棒状の部材であるねじ杆によるものもある。この移送体は、ねじ杆の回転によって挟着治具を取付けた取付板が往復動するものである。
実公昭61−28716号公報。 実公昭63−10709号公報。
前記図17に示す従来の魚節類切削装置では挟着治具Bの後方に配置した移送体Eによって挟着治具Bを移送路Cに沿って往復運動させるようにしてあるため、挟着治具Bの往復に必要なスペースが広く必要であり、装置全体が大型化する。このため家庭用、削り節を使用する飲食店などで使用するには大き過ぎて不向きであり、実際には家庭や飲食店では使用できなかった。
また、前記特許文献2に示す魚節類切削装置のような、ねじ杆による移送体Eによる場合、既存のボルト等を用いると、既存のボルトでは細く、移送力、耐久力が弱く移送体Eとしての機能を発揮できないため、ねじ杆を特別に作る必要があり、コスト高となっていた。また、ねじは使用によって磨耗するため、手入れのために油を差すが、差した油に、埃や魚節の粉末が付着して、不潔になったり動作が悪くなったりもしていた。
本発明の目的は小型で、家庭用、飲食店用等として使用出来、切削時の魚節類の振動やぐらつきが殆どなく、均一厚、均一形状の削り節を切削可能な魚節類切削装置を提供することにある。
本件出願の魚節類切削装置は、請求項1記載のように、区画された縦長の収容室29と縦長の移送室2とが横並びに配置され、縦長の収容室29と縦長の移送室2は区画壁によって区画され、前記区画壁にはその長手方向に沿ってスリット10が形成され、前記移送室2内に、魚節を縦向きに収容できる縦長の魚節類収容空間80と魚節類案内体1と、魚節類切削用の回転刃物3と、魚節類収容空間80内の魚節類を回転刃物3に押し付ける押し具4と、魚節類の振動を抑制する振動抑制具7、7´が設けられ、前記収容室29内に、前記押し具4を昇降させるチェーン8が縦方向に往復回転可能に設けられ、前記押し具4とチェーン8とは、前記スリット10を貫通する連結具28によって連結され、前記押し具4は回転刃物3の上方に配置され、且つチェーン8の縦方向の往復回転に伴って往復昇降可能であり、前記押し具4の降下により魚節類をその一端側から回転刃物3に押し付け可能であり、前記振動抑制具7、7´は、回転刃物3で切削される魚節類の切削端部側を魚節類案内体1に押し付けることによって、魚節類の振動を抑制可能であり、前記チェーン8にスリット閉塞体72が取り付けられ、スリット閉塞体72はチェーン8の回転に伴って移動して押し具4の移動時にもスリット10を閉塞可能なものである。
本件出願の魚節類切削装置は、請求項2記載のように、区画された縦長の収容室29と縦長の移送室2とが横並びに配置され、縦長の収容室29と縦長の移送室2は区画壁によって区画され、前記区画壁にはその長手方向に沿ってスリット10が形成され、前記移送室2内に、魚節を縦向きに収容できる縦長の魚節類収容空間80と魚節類案内体1と、魚節類切削用の回転刃物3と、魚節類収容空間80内の魚節類を回転刃物3に押し付ける押し具4と、魚節類の振動を抑制する振動抑制具7、7´が設けられ、前記収容室29内に、前記押し具4を昇降させるベルト73が縦方向に往復回転可能に設けられ、前記押し具4とベルト73とは、前記スリット10を貫通する連結具28によって連結され、前記押し具4は回転刃物3の上方に配置され、且つベルト73の縦方向の往復回転に伴って往復昇降可能であり、前記押し具4の降下により魚節類をその一端側から回転刃物3に押し付け可能であり、前記振動抑制具7、7´は、回転刃物3で切削される魚節類の切削端部側を魚節類案内体1に押し付けることによって、魚節類の振動を抑制可能であり、前記ベルト73がスリット10を閉塞可能に配置されたものである。
本件出願の魚節類切削装置は、請求項3記載のように、請求項1又は請求項2記載の魚節類切削装置において、魚節類を回転刃物3に押し付ける押し具4が、魚節類の切削端部と反対側の保持端部を係止可能な係止部を備えるもの、又は前記保持端部を差し込み可能な差し込み部を備えるもの、又は当該保持端部を挟着解除自在なものである。
本件出願の魚節類切削装置は、請求項4記載のように、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の魚節類切削装置において、回転刃物3が、切削する魚節類をアッパーカットで切削する位置又はダウンカットで切削する位置又はアッパーカット及びダウンカットで切削する位置に設けられたものである。
本件出願の第1の魚節類切削装置には次のような効果がある。
(1)押し具を移動させるものがベルト又はチェーンであり、しかも、ベルト又はチェーンが押し具の横に配置されているので、押し具の後方に移送体Eを配置する図17の切削装置に比して、押し具を往復運動させるのに必要なスペースが狭くて済み、装置全体を従来より小型化することができる。しかも市販のベルトやチェーンが使用できるので、ねじ杆に比べて装置が安価にできる。
(2)ベルト又はチェーンを縦回転させても、横回転させても、従来の移送体Eを使用するものに比して小型化、軽量化、シンプル化することができる。
(3)ベルト又はチェーンによる押し具の進行が一定(等速)ならば、押される魚節類が一定の厚さに切削される。
(4)ベルト又はチェーンが縦回転であるならば、装置が縦長となるため、狭いスペース(店舗内或いはバックヤード)に設置容易である。
本件出願の第2の魚節類切削装置は、上記効果の他に、ベルト又はチェーンが収容された収容室と魚節類が移動する移送室とが別室に区画され、両室の区画壁(側壁)にスリットが形成され、ベルト又はチェーンと押し具とを連結する連結具がスリットを貫通し、ベルト又はチェーンの回転により連結具がスリット内を移動すると押し具も移動するようにしているので、魚節類の粉末や埃が移送室から収容室へ入りにくく、ベルト又はチェーンにも付着しにくくなり、動作性も良く、衛生的にも効果がある。
本件出願の第3の魚節類切削装置は振動抑制具を備えているので、上記効果の他に、回転刃物で切削される魚節類の振動が少なくなり、且つ、押されたままの魚節類が回転刃物に引き込まれるのを抑制する機能が生じるため、厚さ、形状の一定した削り節が得られるという効果もある。
本件出願の第4の魚節類切削装置は、魚節類を回転刃物に押し付ける押し具が、魚節類の切削端部と反対側の保持端部を係止可能な係止部を備えるもの、又は前記保持端部を差し込み可能な差し込み部を備えるもの、又は当該保持端部を挟着解除自在なものであるため、上記効果の他に、魚節類を一定方向にガイドに沿って押し付けて固定し易くなり、一層、振動が少なくなる。更に、厚さ、形状が均一な削り節が得られるという効果もある。特に、挟着解除自在なものは、魚節類を引き込もうとする回転刃物の力を積極的に抑制する効果を得ることができる。
本件出願の第5の魚節類切削装置は、回転刃物が切削する魚節類をアッパーカットで切削する位置又はダウンカットで切削する位置又はアッパーカット及びダウンカットで切削する位置に設けられたので、回転刃物の位置を前記いずれかの位置に選択することにより、所望の魚節類の削り残りを少なくしたり、所望の削り節の形態を得ることができる。
本件出願の第6の魚節類切削装置は、チェーンにスリット閉塞体が取り付けられ、スリット閉塞体はチェーンの回転に伴って移動して押し具の移動時にもスリットを閉塞可能であるので、魚節の粉末や埃がより一層移送室から収容室へ入りにくく、チェーンにも付着しにくくなり、動作性も良く、衛生的にも効果がある。
本件出願の第7の魚節類切削装置は、ベルトがスリットを閉塞可能に配置されているので、前記同様、魚節の粉末や埃がより一層移送室から収容室へ入りにくく、もちろんベルト自体にも付着せず、動作性も良く、衛生的にも効果がある。しかもさらにコンパクトに軽量化が可能となる。
(実施形態1)
本発明の魚節類切削装置の実施形態の一例を図面を参照して説明する。図1に示す魚節類切削装置は、縦長のL字形の魚節類案内体1の内側に、魚節類Aを上下に往復動可能な移送室2が形成されており、その移送室2内の上方に魚節類Aを回転刃物側に移送するための押し具4が設けられ、下方に回転刃物3が設けられ、回転刃物3側に魚節類Aの切削端部(下端部)側を魚節類案内体1の側壁5、6のコーナー側に押し付ける振動抑制具7、7´が設けられ、押し具4をチェーン8の回転により回転刃物3側に移動させると、魚節類Aの切削端部が回転中の回転刃物3に接触して切削されるようにしてある。チェーン8の代わりに図12のベルト73のようなベルトを使用することもできる。ベルトは平ベルト、タイミングベルトを始めとして、伸縮しにくく、内側が滑りにくいものならどのようなものでも可能である。
図1の魚節類案内体1は図2のように肉厚の金属板を略直角に曲げて二つの側壁5、6を有するL形に形成され、更に、一方の側壁5の端部を内側にV字状に折り曲げてガイド壁9が形成され、側壁6とガイド壁9との内側に移送室2が形成されている。図1、図2に明示するように、側壁6には縦方向にスリット10が開口されている。図1、図3に示すように側壁5の下端11は上方に円弧状に凹陥させて回転刃物3が当たらないようにしてある。
図1、図2に明示するように側壁5には扉12が矢印a−b方向に開閉可能に取り付けられている。扉12は金属薄板を略直角に曲げてL字状に形成されており、矢印a方向に回動させて閉じると図4のように魚節類案内体1の前方開口部を閉塞できるよう、天井のある箱型(移送室)にしてある。扉12には開閉用の取っ手13が取付けられている。また、扉12は閉じると磁石により魚節類案内体1に吸着して閉じた状態に保持されるようにしてある。
図1の押し具4は魚節類Aの一端部(上端部)を挟着するものであり、切削時の魚節類の振動や回転刃物が魚節類を引き込もうとする力を積極的に抑制するものである。その構造は、図5(a)〜(c)に示すように、取付け側挟着体14と操作側挟着体15とを取付け軸16により開閉自在に連結し、取付け軸16にスプリング17を巻回し、スプリング17の一端18を取付け側挟着体14に押し当て、他端19を操作側挟着体15に係止して、スプリング17の拡がり力により操作側挟着体15の操作部20が取付け側挟着体14から離れる方向に押し広げられ、操作側挟着体15の先端側の挟着部21が取付け側挟着体14の挟着部22側に常時押し付けられて挟着力が付与されるようにしてある。操作側挟着体15は取付け側挟着体14よりも長くしてあり、操作部20が取付け側挟着体14よりも外側まで突設して、操作し易くしてある。また、取付け側挟着体14の先端面23及び操作側挟着体15の先端面24は上方に円弧状に凹陥させて、回転刃物3に接触しにくくして、図3の出来るだけ回転刃物3の近くまで降下させることができるようにしてある。
図5(a)〜(c)の取付け側挟着体14には板状の基板25が形成され、その基板25に取り付け突起26が突設され、取り付け突起26には取付け孔27が開口されている。取り付け突起26は図1〜図3のように魚節類案内体1の側壁6のスリット10に差し込まれて、側壁6の外側に設けられているチェーン8を構成するいずれかのブラケットに取り付けた連結治具28にネジ止めされて固定されている。これにより、チェーン8が上下方向に回動すると、連結治具28が同方向に移動し、取り付け突起26が側壁6のスリット10に沿って上下方向に移動して押し具4が同方向に移動するようにしてある。
図3のようにチェーン8は側壁6の外側の収容室29内の上スプロケット30と下スプロケット31の外側に掛けられて、下スプロケット(駆動スプロケット)31が図1、図2に示すモーターM1の回転により回転すると、図1、図3の矢印方向に回動可能としてある。図3や図12に示すようにチェーンやベルトを収容する収容室29内には下スイッチ33と上スイッチ32が設置されている。チェーン8にはストッパー34が外側に突出するように取り付けられており、ストッパー34がチェーン8の回動により上方に移動して上スイッチ32に接触すると、モーターの回転が逆転してチェーン8が逆方向に移動し、チェーン8に取り付けられているストッパー34が下方に移動して下スイッチ33に接触するとモーターの回転が停止し、反対側に取り付けてある連結治具28が下の位置に戻り、チェーン8が停止するようにしてある。チェーン8の前記往復移動に伴ってチェーン8の連結治具28に取り付けられた押し具4が側壁6のスリット10内を上下に往復移動するようにしてある。
前記回転刃物3は図3に示すように移送室2の最下部に備えられている。この回転刃物3は図15に示すように、中心にテーパー状の軸孔35を備える円筒形の本体36の外周に複数枚の切断刃37が螺旋状に形成されたヘリカル式のものである。回転刃物3の軸孔35には、モーターM2(図4)により回転させられる回転軸38(図4)が貫通されて、回転刃物3をテーパーに合わせて押し込んで、回転軸38の回転により回転刃物3が回転するようにしてある。回転軸38は、図15に示すように、回転刃物3が回転軸38から容易に抜け出ることを防ぐために、軸孔35のテーパーに適合し、密着するようにやや先細りに形成されている。
また、回転刃物3は、図14に示すように、各切断刃37の長手方向に一定間隔(例えば数mm間隔)で切り込みを入れて切断刃37を短く区画しておくことができる。その場合は切削される削り節の幅が切断刃37の区画幅(数mm)となる。
本発明の回転刃物3と側壁5、6とは図1、3の移送室2内を降下する魚節類Aに対して、回転刃物3が矢印の方向に回転すれば、その刃先先端部3´が図7(a)のように下方から上方へ回転している部位が当たって切削するアッパーカットとなる位置、図7(b)のように上方から下方と回転している部位が当たって切削するダウンカットとなる位置、図7(c)のように下方から上方へ回転している部位にも、上方から下方へと回転している部位にも当たるアッパーカット及びダウンカットとなる位置のいずれかの位置に設置されている。そして、前記アッパーカットとなる位置で切削した場合は削り残りが少なく比較的短い削り節が得られ、反対に前記ダウンカットとなる位置で切削した場合は削り残りが多く、比較的に長い削り節が得られ、また前記アッパーカット及びダウンカットとなる位置で切削した場合はそれらの中間程度の削り残りが生じ、中間程度の長さの削り節が得られる。
回転刃物3の直径、切断刃37の長さ等は切削する魚節類Aの大小によっても異なるが、魚節類Aが小さいものの場合は70φ×60mm、魚節類Aが大きいものの場合は90φ×70mm程度が望ましい。また、回転刃物3の切断刃37の数は少ない方が形状の良い削り節が得られるが、時間当りの切削量が少なくなるので、6〜8枚が望ましい。
図1〜図3の振動抑制具7、7´は図9に明示するように2枚あり、そのうちの一枚は側壁6の内側に、側壁5の内側に、上からこの順に取り付けられている。2枚の振動抑制具7、7´は基部に筒状の装着部39、39´が形成され、その先に舌片状の押し当て部40、40´が形成されている。押し当て部40、40´は押し付ける魚節類A側に突出するように彎曲して、側壁5、6側への魚節類Aの押し付けが確実になるようにしてある。
夫々の振動抑制具7、7´は図2、図9のように側壁5から突設した装着軸41、側壁6から突設した装着軸42の夫々の外周に装着部39、39´を被せ、装着軸41、42に螺合したネジ43、44により装着軸41、42に固定してある。また、夫々の装着軸41、42の外周にはスプリング45、46を被せ、このスプリング45、46により振動抑制具7、7´の押し当て部40に側壁5、6側への押し付け力と振動抑制具7の側壁5、6方向への彎曲角度から、降下してくる魚節類Aを上方へ押し戻そうとする力が付与されるようにしてある。この押し戻そうとする力によって、回転刃物3の回転による魚節類Aの急激な引き込みを防止することができる。具体的には、一方のスプリング45の一端を側壁5に固定し、他端を押し当て部40に係止してスプリング45により一方の振動抑制具7の押し当て部40に側壁5側への押し付け力と振動抑制具7の側壁5、6方向への彎曲角度から、降下してくる魚節類Aを上方へ押し戻そうとする力を付与し、他方のスプリング46の一端を側壁6に固定し、他端を他方の振動抑制具7´の押し当て部40´に係止してスプリング46により他方の振動抑制具7´の押し当て部40´に側壁6側への押し付け力と振動抑制具7の側壁5、6方向への彎曲角度から、降下してくる魚節類Aを上方へ押し戻そうとする力を付与するようにしてある。この二つの振動抑制具7、7´は側壁5、6から互いに上下に離れて上から順に移送室2内に配置されて、降下してくる魚節類Aが二つの振動抑制具7、7´と側壁5、6との間を通過できるようにしてある。魚節類Aが二つの振動抑制具7、7´と側壁5、6との間を通過する際、魚節類Aは二つの振動抑制具7、7´により各々側壁5、6に押し付けられて、切削刃による切削時の振動や引き込みが抑制されるようにしてある。
振動抑制具7、7´は三以上とすることも可能である。例えば、三つにする場合は魚節類Aを側壁5、側壁6に押し付ける二つの振動抑制具7、7´の他に、魚節類Aを魚節類案内体1のコーナーへ押し付ける振動抑制具を設けると、魚節類Aの振動や引き込みの抑制効果が一段と高まり、魚節類Aが一層安定し、切削される。
図1、図4のように切削装置には制御盤47が装備されている。制御盤47には電源スイッチ、チェーン8のスタートボタン、停止ボタン、チェーン8の回転速度(押し具の降下速度)調節摘み、モーターM1、M2の回転速度調節摘み、回転刃物4の回転速度調節摘み、といった各種操作を制御可能なスイッチやボタンが取り付けられている。これら機器の電源は、扉12を開くと自動的に切断されて、作動が自動的に停止するようにしてある。
図1のように、切削装置の下部のフレーム48の内側には、切削された削り節を収容可能な収容箱49(図1)が備えられている。収容箱49は引き出し式であり、それに取っ手50が取り付けられている。
(使用例1)
本発明の魚節類切削装置を使用して削り節を作る場合は以下のようにする。
1.図1のように扉12を開け、押し具4の操作側挟着体15の操作部20を押して操作側挟着体15の挟着部21を開き、対向する取付け側挟着体14と操作側挟着体15との間に図1のように魚節類Aの上端部を手で差し込み、差し込んだら操作側挟着体15の操作部20の押しを解除して操作側挟着体15の挟着部21を閉じ、魚節類Aを押し具4の取付け側挟着体14の挟着部22と操作側挟着体15の挟着部21との間に魚節類Aを挟着保持する。
2.次に、扉12を閉めて、制御盤47(図1)の回転刃物スタートボタンを操作してモーターM2を始動させ、図4のプーリー58を回転させ、ベルト57を介して回転刃物3が取付けられている回転軸38を回転させることにより回転刃物3を回転させる。所望の厚さの削り節を得るため、刃物回転数に対する魚節類の送り速度を変えることにより、削り節の厚さを変化させることができる。モーターM1は変速可能としてあり、必要に応じて所望厚さの削り節を得る。そのためには、必要に応じて回転刃物3の回転速度を調節する。
3.制御盤47のチェーンモーターのスタートボタンを操作して、モーターM1を始動させてチェーン8を回転させ、チェーン8に取り付けられた押し具4と、その押し具4に挟着保持された魚節類Aを等速(一定スピード)で下方へ移送する。魚節類Aの下端部が二つの振動抑制具7、7´と魚節類案内体1の側壁5、6の間に押し込まれると、魚節類Aは二つの振動抑制具7、7´により魚節類案内体1の側壁5、6に押し付けられる。その状態でチェーン8の回転により魚節類Aが更に降下して、魚節類Aの下端部が回転刃物3に当たると魚節類Aが切削される。このとき、魚節類Aは二つの振動抑制具7、7´により魚節類案内体1の側壁5、6に押し付けられているため、魚節類Aの振動と回転刃物3側への引き込みが抑制され、チェーンの進行速度が一定ならば、均一厚、均一形状に切削される。切削された削り節は削り節収容箱49内に落下し、おおよそ、魚節一本分の削り節が収容される。
前記振動抑制具7、7´は夫々の側壁5、6に魚節を押し付けると同時に、側壁5、6のコーナーにも押し付けられるように、適度に表面が曲面化されており、魚節の進行に連れ、はじめに、振動抑制具7が当たり、次に振動抑制具7´が当たり、振動抑制具7´は振動抑制具7の上から覆い被さるように二重に押さえ込むので、ばねの力が2倍に働き、小型で、シンプルであっても振動抑制が強力なものとしてある。
4.魚節類Aの切削が進行し、押し具4が予め設定されている最下部まで降下すると、図3のように、押し具4が取付けられた側と反対側のチェーン8に取り付けられているストッパー34が上スイッチ32に接触し、モーターM1の回転が逆転してチェーン8が逆回転する。このとき速くするため、モーターM1の速度を上げる操作を加えてもよい。
5.ストッパー34が下方に戻って下スイッチ33に接触するとモーターM1の回転が停止し、チェーン8の回転も停止して反対側の押し具4が上方に停止する。
6.回転刃物3の回転が停止したことを確認して扉12を開けて、上方に戻った押し具4の取付け側挟着体14の挟着部22と操作側挟着体15の挟着部21との間に挟着されている魚節類Aの削り残し部分を、押し具4の操作側挟着体15の操作部20を押して操作側挟着体15の挟着部21を開いて、手で取り出す。
7.その位置で前記1と同様の操作により、魚節類Aを押し具4に挟着保持させ、その後、前記2、3の操作により魚節類Aが切削され、切削後、前記4、5の動作が行われる。
8.前記1〜7の繰り返しにより、多くの魚節類Aを次から次へと切削することができる。
(実施形態2)
本発明の魚節類切削装置の第2の実施形態を図10に示す。この魚節類切削装置の基本的構成は実施形態1の魚節類切削装置と同じであり、異なるのは、実施形態1の回転刃物3に代えて、図8、図10に示すような円盤式の回転刃物51としたことである。図8に示す回転刃物51は中心に回転軸38を有する円盤53に差込みスリット54が放射状に開口され、夫々の差込みスリット54に円盤53の裏側から鉋刃55を差し込んで表側に刃を突出させてある。実施形態1と同様に、この回転刃物51は図10に示すように移送室2の下部に回転自在に取り付けられ、その回転軸38がプーリー56とベルト57を介して、モーターM2のプーリー58に連結されて、モーターM2により回転させられるようにしてある。
図10の実施形態では振動抑制具7は移送空間2の下部に回転刃物51に対向させて取り付けてある。図10の振動抑制具7は縦長の側壁5、6側に彎曲する板状である。振動抑制具7は下端部が装着軸孔59により側壁5に回動自在に取り付けられ、長手方向中央部寄りにコイルスプリング60の一端が係止され、コイルスプリング60の他端が偏芯カム61に係止されている。コイルスプリング60は押しバネであり、常に振動抑制具7にチェーン8方向への押し付け力を付与して、振動抑制具7と側壁5、6との間を通過する魚節類Aを側壁6の表面と同一面を成して回転する回転刃物51及び同時に側壁5側に押し付けることができるようにしてある。回転刃物51は、図10の移送室2内を降下する魚節類Aに対して、図8のように上方から下方へ回転している部位が当たって切削するダウンカットとなる位置に設置されている。なお、本実施形態における回転刃物51の回転方向は、図8、図10に示すように収容室29に向かって左回転となっている。
(使用例2)
図10の魚節類切削装置を使用して削り節を作る場合は以下のようにする。
1.図10の扉を開け、押し具4を操作して魚節類Aの押し具4の下部と振動抑制具7の間に保持(セット)し、扉を閉めて制御盤47(図1)の回転刃物スタートボタンを操作してモーターM2を始動させて回転軸38を介して図8の回転刃物51を回転させる、必要に応じて回転刃物51の回転速度を調節することは、実施形態1と同じである。
2.制御盤47のチェーンモーターのスタートボタンを操作して、モーターM1を始動させてチェーン8を回転させ、チェーン8に取付かせた押し具4と押し具4に挟着保持された魚節類Aを下方へ移送する。魚節類Aの下端部が振動抑制具7の内側に押し込まれると、魚節類Aは振動抑制具7により円盤状の回転刃物51に押し付けられる。その状態でチェーン8の回転により魚節類Aが更に降下して魚節類Aの下端部が回転刃物51に当たると魚節類Aが切削される。このとき、魚節類Aは振動抑制具7により回転刃物51に押し付けられているため、魚節類Aの振動や引込みが抑制され、チェーン8の進行が一定スピード(等速)ならば使用例1と同様に均一厚、均一形状に切削される。切削された削り節は削り節収容箱49内に落下し、収容される。
3.魚節類Aの切削が進行し、押し具4が予め設定されている最下部まで降下すると、押し具4が取り付けられた側と反対側のチェーン8に取り付けられているストッパー34が上スイッチ32に接触し、モーターM1の回転が逆転してチェーン8が逆回転する。使用例1と同様に逆回転の時はモーターM1のスピードを上げる操作を加えてもよい。
4.ストッパー34が下方に戻って下スイッチ33に接触するとモーターM1の回転が停止し、チェーン8の回転も停止して反対側の押し具4が上方に停止する。
5.その位置で前記1と同様の操作により魚節類Aを押し具4の下部と振動抑制具7の間に保持(セット)させると、その後、前記2、3の操作により魚節類Aが切削され、切削後、前記4の動作が行われる。
6.前記1〜5の繰り返しにより、多くの魚節類Aを次から次へと切削することができる。
(実施形態3)
本発明の魚節類切削装置の第3の実施形態を図16(a)(b)に示す。この魚節類切削装置の基本的構成は前記実施形態1の魚節類切削装置と同じであり、異なるのは、図16に示すように、側壁6の下端部が切り欠かれ、その切り欠き部70に回転刃物3の一部が入りこむように回転刃物3が設置されている点である。即ち、側壁6の先端部6´は回転刃物3の刃先位置X−X´よりも内側位置にあり、回転刃物3の刃先先端部3´にできるだけ近接させた位置71にあることである。そして、側壁6の切り欠き部70と回転刃物3との間には、図16(a)(b)のような、切削された削り節の排出用の隙間71´が十分に確保されなければならない。このときに、隙間71´はできるだけ狭くしてあるので、切り欠き部70と、隙間71に魚節類Aが引き込まれることもなく、切削された削り節に魚節類Aの欠片とか切れ端が入り込むこともなくなる。また、一方の隙間71´は十分に確保されているので、切削された削り節は詰まることもなく一定の方向にスムースに排出させることができる。
(実施形態4)
本発明の魚節類切削装置の第4の実施形態を図13に示す。この魚節類切削装置の基本的構成は前記各実施形態の魚節類切削装置と同じであるが、収容室29内部のチェーン8部分において異なる。本実施形態では、図13に示すように、チェーン8の外周面にスリット閉塞体72が取り付けられている。スリット閉塞体72は、樹脂製の板状部材であって、可撓性を有するものである。スリット閉塞体72には、チェーン8及びスリット10より幅広の部材で、スリット10を閉塞できる長さと広さと厚みのものが用いられている。従って、スリット閉塞体72はチェーン8の回転に伴って移動して押し具4の移動時にもスリット10を閉塞可能としてある。また、図13においては、スリット閉塞体72は、チェーン8の外周面全体に取り付けられているが、外周面全体でなくとも、少なくともスリット10を閉塞できるだけの範囲のチェーン8に取り付けられていればよい。
(実施形態5)
本発明の魚節類切削装置の第4の実施形態を図12(a)〜(c)に示す。この魚節類切削装置の基本的構成は前記各実施形態の魚節類切削装置と同じであるが、収容室29内部のチェーン8部分において異なる。本実施形態では、図13に示すように、本実施形態では、図12(a)に示すように、チェーン8に代えてスリット10に近接された位置にベルト73が備えられて、上スプロケット30及び下スプロケット31に代えて、上ドラム74及び下ドラム75が備えられている。前記ベルト73は、図12(b)に示すように幅広に形成された部材であって、スリット10を閉塞できる長さと広さと厚みのものが用いられている。また、ベルト73の形状は、平ベルト、タイミングベルトを始めとして、どのようなものでも可能である。前記タイミングベルトとは、内側に歯車が備えられたベルトが、上歯車と下歯車の外側に掛けられ、一方の歯車の回転を、ベルトを介して他方の歯車に伝達できる機構のことである。またベルト73には、樹脂製、布製など任意の素材を用いる事が可能である。タイミングベルトは、上歯車及び下歯車とベルトとが噛み合わせられており(図12(d)参照)、単なるドラムと平ベルトと比べて、滑らず都合がよい。
前記上ドラム74及び下ドラム75は、図12(c)に示すように、前記上スプロケット30及び下スプロケット31よりも大径に形成され、ベルト73をスリット10に近接した位置に備えられ、スリット10を閉塞できるようにしてある。従って、ベルト73は、ベルト73の回転に伴って押し具4を移動させている時にもスリット10を閉塞可能としてある。
(押し具の実施形態2)
図1、図5の押し具4は魚節類Aの上端部を挟着するものであるが、押し具4は挟着式以外のものにすることができる。図11(a)に示すように、押し具4は例えば金属製のブロック状とし、そのうちの魚節類Aへの接触面(底面)に突起を突設して、その突起が魚節類Aの上端を係止して魚節類Aの上端が押されているとき動きにくく、確実に押し下げられるようにしてある。この押し具の場合は挟着保持式の押し具に比して、魚節類を挟着保持しない分だけ魚節類のセットが容易である。また、魚節類Aの上端部寄りまで回転刃物に近づけることができ、しかも挟着部分もないため、回転刃物に引き込まれ易く魚節類が欠けたり削り節が厚くなる傾向があるが、最後まで削れ、魚節類の削り残りは生じにくい。また、この押し具4は図10の使用例の構造に適している。
(押し具の実施形態3)
押し具4は、図11(b)に示すように、金属製のブロック状とし、そのうちの魚節類Aの上端への接触面(底面)に魚節類Aの上端部を差し込み可能な差し込み穴を形成したものでもよい。この場合も魚節類Aの上端が押されているときの動きを防止でき、魚節類Aが確実に押し下げられる。図11(b)の押し具4の場合も、挟着部分がないため回転刃物に引き込まれ易く、魚節類が欠けたり削り節が厚くなる傾向はあるが最後まで削れ、削り残りは生じにくい。この押し具4も図10の使用例の構造に適している。
(魚節類切削装置の他の実施形態)
前記した実施形態は何れも、チェーンが縦方向(上下方向)に回転して押し具を上下に移動させ、等速(一定のスピード)で魚節類を押し下げるものであるが、本発明の魚節類切削装置は魚節類を横移動させるものであってもよい。その場合は、チェーンを横回転させ、それにより押し具を横移動させて、魚節類を横移動させるようにする。
また、収容箱48は、その収容箱の底面を網材とし、その下にさらに別途受け皿を設置する二層構造として、網材によって、網目より細かい削り片や魚節の粉末などを篩い落として、収容箱には大きな削り片が、受け皿には細かい削り片や魚節の粉末などがそれぞれ収容されるようにすることもできる。
本発明の魚節類切削装置の蓋を開いた状態の一例を示す斜視図。 本発明の魚節類切削装置の蓋を開いた状態の平面図。 本発明の魚節類切削装置の蓋を開いた状態の正面図。 本発明の魚節類切削装置の蓋を閉じた状態の斜視図。 (a)〜(c)は本発明の魚節類切削装置に使用される挟着保持式押し具の斜視図。 本発明の魚節類切削装置に使用される回転刃物の一例を示す斜視図。 (a)〜(c)は回転刃物による魚節類の切削状態を示す側面図であり、(a)はアッパーカットの切削状態、(b)はダウンカットの切削状態、(c)はアッパーカット及びダウンカットの切削状態である。 本発明の魚節類切削装置に使用される回転刃物の他例を示す斜視図。 本発明の魚節類切削装置の振動抑制具の部分の詳細図。 本発明の魚節類切削装置の他例を示す側面図。 本発明の魚節類切削装置の押し具の他例を示す説明図。 (a)〜(d)は、本発明の魚節類切削装置の他例を示す説明図。 本発明の魚節類切削装置のその他例を示す説明図。 本発明の魚節類切削装置の回転刃物の部分の説明図。 本発明の魚節類切削装置の回転刃物の部分の断面説明図。 (a)、(b)は本発明の魚節類切削装置のその他例を示す説明図。 (a)〜(c)は従来の魚節類切削装置の切削説明図。
1 魚節類案内体
2 移送室
3 回転刃物
3´ 回転刃物の刃先先端部
4 押し具
5、6 側壁
6´ 側壁の先端部
7、7´ 振動抑制具
8 チェーン
9 ガイド壁
10 スリット
11 側壁の下端
12 扉
13 扉の取っ手
14 取付け側挟着体
15 操作側挟着体
16 取付け軸
17 スプリング
18 スプリングの一端
19 スプリングの他端
20 操作側挟着体の操作部
21、22 操作側挟着体の挟着部
23、24 取付け側挟着体の先端面
25 基板
26 取り付け突起
27 取付け孔
28 連結具
29 収容室
30 上スプロケット
31 下スプロケット
32 上スイッチ
33 下スイッチ
34 ストッパー
35 軸孔
36 本体
37 切断刃
38 回転軸
39、39´ 装着部
40、40´ 押し当て部
41、42 装着軸
45、46 スプリング
47 制御盤
48 フレーム
49 収容箱
50 収容箱の取っ手
51 回転刃物
53 円盤
54 差し込みスリット
55 鉋刃
56 プーリー
57 ベルト
58 モータのプーリー
59 装着軸孔
60 コイルスプリング
61 偏芯カム
70 切り欠き部
71 隙間
71´ 隙間
80 魚節類収容空間
A 魚節類
M1、M2 モーター

Claims (4)

  1. 区画された縦長の収容室(29)と縦長の移送室(2)とが横並びに配置され、
    前記縦長の収容室(29)と縦長の移送室(2)は区画壁によって区画され、
    前記区画壁にはその長手方向に沿ってスリット(10)が形成され、
    前記移送室(2)内に、魚節を縦向きに収容できる縦長の魚節類収容空間(80)と魚節類案内体(1)と、魚節類切削用の回転刃物(3)と、魚節類収容空間(80)内の魚節類を回転刃物(3)に押し付ける押し具(4)と、魚節類の振動を抑制する振動抑制具(7、7´)が設けられ、
    前記収容室(29)内に、前記押し具(4)を昇降させるチェーン(8)が縦方向に往復回転可能に設けられ、
    前記押し具(4)とチェーン(8)とは、前記スリット(10)を貫通する連結具(28)によって連結され、
    前記押し具(4)は回転刃物(3)の上方に配置され、且つチェーン(8)の縦方向の往復回転に伴って往復昇降可能であり、
    前記押し具(4)の降下により魚節類をその一端側から回転刃物(3)に押し付け可能であり、
    前記振動抑制具(7、7´)は、回転刃物(3)で切削される魚節類の切削端部側を魚節類案内体(1)に押し付けることによって、魚節類の振動を抑制可能であり、
    前記チェーン(8)にスリット閉塞体(72)が取り付けられ、スリット閉塞体(72)はチェーン(8)の回転に伴って移動して押し具(4)の移動時にもスリット(10)を閉塞可能である、
    ことを特徴とする魚節類切削装置。
  2. 区画された縦長の収容室(29)と縦長の移送室(2)とが横並びに配置され、
    前記縦長の収容室(29)と縦長の移送室(2)は区画壁によって区画され、
    前記区画壁にはその長手方向に沿ってスリット(10)が形成され、
    前記移送室(2)内に、魚節を縦向きに収容できる縦長の魚節類収容空間(80)と魚節類案内体(1)と、魚節類切削用の回転刃物(3)と、魚節類収容空間(80)内の魚節類を回転刃物(3)に押し付ける押し具(4)と、魚節類の振動を抑制する振動抑制具(7、7´)が設けられ、
    前記収容室(29)内に、前記押し具(4)を昇降させるベルト(73)が縦方向に往復回転可能に設けられ、
    前記押し具(4)とベルト(73)とは、前記スリット(10)を貫通する連結具(28)によって連結され、
    前記押し具(4)は回転刃物(3)の上方に配置され、且つベルト(73)の縦方向の往復回転に伴って往復昇降可能であり、
    前記押し具(4)の降下により魚節類をその一端側から回転刃物(3)に押し付け可能であり、
    前記振動抑制具(7、7´)は、回転刃物(3)で切削される魚節類の切削端部側を魚節類案内体(1)に押し付けることによって、魚節類の振動を抑制可能であり、
    前記ベルト(73)がスリット(10)を閉塞可能に配置された、
    ことを特徴とする魚節類切削装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の魚節類切削装置において、
    魚節類を回転刃物(3)に押し付ける押し具(4)が、魚節類の切削端部と反対側の保持端部を係止可能な係止部を備えるもの、又は前記保持端部を差し込み可能な差し込み部を備えるもの、又は当該保持端部を挟着解除自在なものである、
    ことを特徴とする魚節類切削装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の魚節類切削装置において、
    回転刃物(3)が、切削する魚節類をアッパーカットで切削する位置又はダウンカットで切削する位置又はアッパーカット及びダウンカットで切削する位置に設けられた、
    ことを特徴とする魚節類切削装置。
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