JP5224523B2 - 丸刃を具備した食肉スライサー - Google Patents

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    • B26D3/28Splitting layers from work; Mutually separating layers by cutting

Description

本発明は、丸刃を具備した食肉スライサーに関する。より詳しくは、本発明は、食肉スライサーとして現在、最も数多く出回っている形式の、機台上の定位置で回転する丸刃と、食肉塊を載置して前端面を丸刃の刃面に沿わせつつ機台上を往復動する肉箱とを備え、食肉、特に冷凍肉または生肉を切断する丸刃を具備した食肉スライサーに関し、より詳しくは、丸刃に付着する肉屑を容易に減少できるようにした丸刃を具備した食肉スライサーに関する。
従来の丸刃を使った食肉スライサーにおいては、肉塊が当接する丸刃の裏面には脂肪分が擦りつけられ堆積し、これにより肉塊の先端面が汚され、また、肉塊の前面が傷む。その結果、表面が美麗なスライス肉片が得られない。
このような問題を解決するために、丸刃を具備した食肉スライサーにおいては、従来、特許文献1(実開昭51−38087号公報)、または特許文献2(実開昭61−151890号公報)などに示されるように、スクレーパを丸刃の円周周縁の刃先部に接触させるようにした肉屑除去装置を設けることが提案されている。
また、特許文献3(実開平2−78296号公報)に示されるように、丸刃の円周周縁の刃先部を研磨する砥石部に着脱可能にスリーブを取付けて、丸刃の刃先部の肉屑を取る装置が提案されている。
上述した特許文献1〜3に開示された従来技術は、丸刃の円周周縁の刃先に付着した肉屑を除去しようとするものである。しかし、現実的には、丸刃の刃先部に付く肉屑よりも刃裏面全体に付く肉屑の方が数倍に達する。このため、スライス作業に際しては、刃裏面の肉屑除去に多くの時間を費やしていた。
この対策として、特許文献4(特開平09−057689公報)が提案されている。特許文献4は、機台の一側に設けられた丸刃保持部材に回転可能に支持された丸刃と、機台上の案内部材に沿い丸刃に向けて往復移動可能な肉箱とを有する食肉スライサーに関する。このような食肉スライサーにおいて、一端が丸刃カバーに回動可能に取り付けられ、スクレーパが装着された他端が丸刃の刃裏面の中心近傍まで延びたアームを設け、丸刃を回転させた状態でアームを介してスクレーパを刃裏面に押し当て、刃裏面に付着した肉かすを除去する食肉スライサーの肉かす除去装置が特許文献4に提案されている。
なお、丸刃は、通常操作側すなわち機台前面から最も離れた後方すなわち機台背面側に設けられるため、作業者が肉かすの除去作業を行うためには、機台前面から機台背面まで移動する必要がある。
スライス作業は、4〜8時間/日行うのが一般的である。スライス作業を行う食肉スライサーは、50〜70枚/分の速度でスライスする。食肉塊を載置した肉箱は、その枚数分のサイクルで往復移動している。肉箱内の食肉塊は往復する都度回転している丸刃の刃裏面に接触する。食肉塊が接触した丸刃の刃裏面は、肉独特の肉汁と脂肪と肉かすが全面に付着する。付着した刃裏面は肉独特の粘り気があり、そのままスライス作業を続行すると粘り気により、スライスした肉片の表面に肉汁、脂肪、肉かすが付着し、商品価値を低下させる。このため付着した肉汁、脂肪、肉かすの除去は欠かせない作業となっている。丸刃の刃裏面に付着した肉汁、脂肪、肉かすの除去作業のサイクルは、スライス作業30分毎というのが一般的である。上述したように頻繁に行う除去作業(8〜16回/日)の都度、作業者は機台背面まで移動しなければならず、作業性が悪いと共にアームを介してスクレーパを丸刃の刃裏面に押し当てる必要があり、労力を要するという問題があった。
特許文献5(特開2001−260083公報)は、上述した特許文献4に開示された食肉スライサーの肉かす除去装置に付随する欠点をなくし、スライス作業中に肉かす除去が行えるようにし作業性および作業能率の向上を図ろうとするものである。特許文献5には、先端にスクレーパが装着され、丸刃の刃裏面に向かって進退可能なように肉箱に取り付けられたスライド軸を丸刃の刃裏面に向かって押圧する押圧部材を設け、肉箱の往復移動時にスクレーパを刃裏面に押し当てるようにした食肉スライサーの肉かす除去装置が提案されている。
実開昭51−38087号公報 実開昭61−151890号公報 実開平2−78296号公報 特開平09−057689公報 特開2001−260083公報
上述した特許文献5に開示された食肉スライサーの肉かす除去装置では、高速回転する丸刃にスクレーパーが常時接触するのでスクレーパーやその作動部分の耐久性の問題があり、また、高速回転する丸刃の近傍にスクレーパやスライド軸を設置する必要があるのでスライス作業が行い難いと言う問題がある。そのため、このような肉かす除去装置は殆ど実用に供されていない。
本発明は、このような問題点を解消して、丸刃を具備した食肉スライサーに容易に適用でき、丸刃に付着する肉屑を容易に減少できる食肉スライサーを提供することを目的とする。
本発明者は、従来の丸刃を使った食肉スライサーにおいて、食肉塊が当接する丸刃の裏面には脂肪分が擦りつけられ堆積し、これにより食肉塊の先端面が汚され、また、食肉塊の前面が傷み、その結果、表面が美麗なスライス肉片が得られないメカニズムにつき鋭意検討した。
本発明者の検討によれば、従来の丸刃を使った食肉スライサーは、図1に模式的に示したように、肉箱が丸刃4に向かい往動することにより、肉箱上で上下送り装置で保持されて前端面Mfが当て板Pで規制された食肉塊Mが厚さtでスライスされ、図1(a)に示した切り初め位置から図1(b)に示した切り終わり位置に達したときには、食肉塊Mの前端面Mfは丸刃4の刃面4aと面一(つらいち)の状態となる。
食肉塊Mが柔らかいときにはその前端面Mfが膨らみ、また、通常、食肉塊Mの上面を上送りローラーで押圧する(図示せず)ので、食肉塊Mの前端面Mfの中心部辺りが図1(b)において仮想線で示すように膨れる。さらに、食肉塊Mの上面が後方に向けて傾斜しているときには、食肉塊Mの前端面Mfが上送りローラーの押圧によって前方向に押し出される傾向がある。
このような状態のままで(すなわち、丸刃4も元の位置のままで)、食肉塊Mを担持した肉箱を図1(c)に示すように復動して図1(a)に示した前述の切り初め位置に戻ると、復動の間に丸刃4の裏面に食肉塊Mの張り出し部分が押し付けられたままで移動することとなり、食肉塊Mの前端面Mfが傷む。加えて、食肉塊Mが当接する丸刃4の裏面には、脂肪分が擦りつけられ堆積して食肉塊Mの前端面Mfを汚す。その結果、表面が美麗なスライス肉片が得られない。
本発明は、柔らかい食肉塊Mであっても、また上送りローラーで押し出されるような形状のものであっても、丸刃の裏面に押し付けられることによる上述のような問題を解消することを目的とする。
さらに、本発明は、表面が美麗なスライス肉片が得られる丸刃を具備した食肉スライサーを提供することも目的とする。
本発明は、これらの目的を、軸線回りに回転し食肉塊Mをスライスする丸刃、およびスライスする食肉塊Mを載置し前記丸刃の回転面に前端面を沿わせて往復移動可能に設けられた肉箱からなり、該肉箱の往動時に食肉塊Mをスライスするようにした食肉スライサーにおいて、食肉塊Mをスライスしながら前記肉箱が往動終端位置に至ると、前記丸刃の回転面と食肉塊Mの前端面Mfとが遠去かる方向に、丸刃または食肉塊Mを所定量だけ後退させて、後退させた状態を保持したままで、該肉箱を復動させ、復動した肉箱が始端位置に戻ると、前記丸刃または食肉塊Mを元のスライス位置に復帰させるとともに前記肉箱による肉送りを行い、食肉塊Mをスライス厚み分だけ送出すようにしたことを特徴とする丸刃を具備した食肉スライサーにより達成する。
前記丸刃は、該丸刃の回転面が、食肉塊Mの前端面Mfに沿った状態から切断作用側縁に至るにつれ、前端面Mfから大きく離間した三角形状の間隔を形成できるように、丸刃の反切断作用側縁付近に位置し且つ丸刃の回転軸に直交する支持軸を中心として揺動可能に支持されていてもよい。
また、前記食肉スライサーが前記丸刃の支持構造を具備しており、該丸刃の支持構造は、機台に軸受台が据付けられ、一端に駆動プーリーが固着された中空軸がベアリングを介して該軸受台に回動自在に保持され、該中空軸の中空部にはスライドメタルが嵌挿されており、一端に丸刃を固着した刃物軸が該スライドメタルに挿入されて軸方向にスライド可能に支持され、該刃物軸の反丸刃側に形成されたスプラインと中空軸の内壁に刻設されたスプライン溝とが係合されて前記プーリーの回転が刃物軸に伝えられ、前記刃物軸の反丸刃側端部には該刃物軸を軸方向にスライドさせる駆動機構が取着されていてもよい。
前記駆動機構は、前記刃物軸の軸端に連結された往復駆動装置および該往復駆動装置を支持する支持体からなり、該支持体は機台から延設された調節ねじ軸に螺合しており、該調節ねじ軸端に取付けられたハンドルを回転させることによっても刃物軸を移動させて、丸刃を軸方向に進退できるようにしてもよい。
前記ねじ軸と対称な位置にガイドピンが設けられて前記支持体を安定して支えるとともにスムーズに移動するようにし、且つ前記ガイドピンをロックするロックハンドルが設けられて前記食肉スライサーの運転中に前記丸刃の位置が狂うおそれをなくすことが好ましい。
さらに、前記肉箱が食肉塊Mを上下から挟持して丸刃の回転面に向けて間欠的に送出す送出し装置を備えており、停止中の送出し装置が食肉塊Mを挟持した状態で、肉箱が送出し方向に進退可能に構成されていてもよい。
また、前記スライサーが前記食肉塊Mの前端面Mfに当接して前後方向に位置調節されてスライス厚みを定める当て板を具備しており、該当て板を前記丸刃の後退動作に追随して移動可能に構成してもよい。
さらに、前記丸刃の反肉箱側面の下方位置に、丸刃の支持部と切出されるスライス肉の取出し部受台との間を仕切る隔壁板を丸刃の反肉箱側面に近接させるとともに丸刃の後退動作に追随して移動可能に設けることが好ましい。
請求項1に記載の本発明によれば、肉箱が復動する際に丸刃または食肉塊Mを所定量だけ後退させて、後退させた状態を保持したままであり、丸刃の裏面による食肉塊の前端の擦られが軽減されるので、丸刃に付着する肉屑を減少でき、食肉塊の表面を傷めず、表面が美麗なスライス肉片が得られる。
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の本発明が奏する格別な効果を奏するとともに、丸刃4を揺動させて三角形状の間隙を回転面と食肉塊Mの前端面Mfとの間に形成してから肉箱を始端位置まで復帰させるので、丸刃4と食肉塊Mの前端面Mfとの擦れが軽減される。
従来、例えば、実開昭54−100986号公報に開示されているように、受刃に対して丸刃の刃先位置を一定に保持するために、丸刃が摩滅するにつれ適宜手動にて丸刃を軸方向に移動させて調節している。
請求項3に記載の本発明によれば、請求項1に記載の本発明が奏する格別な効果を奏するとともに、上述した実開昭54−100986号公報に開示された従来装置とは異なり、プーリーを中空軸に取付けて独立して軸受台に支持させた点で新規であり、この構造により、刃物軸にはプーリーに掛け回されるベルトによる横引きテンションが掛からないので、丸刃を楽に移動させることができる。
また、請求項4に記載の本発明によれば、駆動装置による作業中の丸刃の進退と、丸刃の摩滅に伴なう位置調節とを個別に行うことができる。
請求項5に記載の本発明によれば、支持体を安定して支えるとともにスムーズに移動でき、さらに食肉スライサーの運転中に丸刃の位置が狂うおそれをなくすことができる。
請求項6に記載の本発明によれば、肉箱が食肉塊Mを上下から挟持して丸刃の回転面に向けて間欠的に送出す送出し装置を備えており、停止中の送出し装置が食肉塊Mを挟持した状態で、肉箱が送出し方向に進退可能に構成されている。この構成により、肉箱は、往動終端位置において、停止中の食肉塊Mの送出しをしない送出し装置によって上下から挟持された状態で、丸刃から後退させられる。しかも、肉箱は食肉塊Mが確実に保持されたままの状態で始端部まで移動させられる。このため、肉箱の復動中において、食肉塊Mの前端面Mfと丸刃の回転面および当て板Pの当接面との擦れによって肉質が損なわれることが防止される。
請求項7に記載の本発明によれば、スライサーが食肉塊Mの前端面Mfに当接して前後方向に位置調節されてスライス厚みを定める当て板を具備しており、当て板が丸刃の後退動作に追随して後退移動する。このため、肉箱が復動するときに、食肉塊Mの前端面が当て板に当接することによって食肉塊Mの前端面と当て板とが強く擦られることが防止される。
請求項8に記載の本発明によれば、隔壁板の端面と丸刃の表面との隙間はできるだけ小さくでき、丸刃の刃面に付着した肉片等が持ち回りされることが殆どなくせる。
以下、本発明の実施例を示す添付図面を参照して、本発明を詳細に説明する。最初に肉箱が往動終端位置に至ると、丸刃の回転面が食肉塊Mの前端面Mfから遠去かる方向に、丸刃を所定量だけ後退させて、後退させた状態を保持したままで、肉箱を復動させる態様の本発明の実施例を説明する。
図面において、図2は本発明に係る実施例の正面図、図3はその側面図、図4は平面図、図5は丸刃の正面図、図6は丸刃の断面図である。
本実施例の食肉スライサーの機体1は箱体として構成され、図2〜図4に示すように、肉箱5と、肉箱5を支持する揺動体9と、肉箱5を往復運動させるクランク装置16とを収納している。
箱体からなる機台1の前面部には、図5および図6に示すように、機台1から上方に向けて突設された丸刃4の支持構造を具備している。丸刃4の支持構造においては、図6に示すように、機台1に軸受台2が据付けられている。
図6を参照して、丸刃4は、以下の構成により、モーター24から駆動プーリー31に伝達された回転により、軸線回りに回転される。一端に駆動プーリー31が固着された中空軸32が、ベアリング33、33を介して軸受台2に回動自在に保持され、2つのベアリング33、33の間にスペーサ34aが装着されている。
中空軸32の中空部にはスライドメタル34が嵌挿されており、刃物軸3がスライドメタル34に挿入されて軸方向にスライド可能に支持されている。なお、刃物軸3の一端に丸刃4を固着している。刃物軸3の反丸刃側に形成されたスプライン3aと中空軸32の内壁に刻設されたスプライン溝32aとが係合されて、プーリー31の回転が刃物軸3に伝えられる。
丸刃4は、従来の食肉スライサーと同様に、モーター24からプーリー31を介して刃物軸3に伝えられた回転により、水平軸線の回りに垂直面内を回転する。なお、図5および図6においては、図2に示される中間プーリーの図示が省略されている。
また、丸刃4は、図6に示す以下の構成により、駆動機構35の往復駆動装置36により、軸線方向に前後進される。刃物軸3の反丸刃側端部に連結機構42を介して駆動機構35が取着され、刃物軸3を軸方向にスライドさせる。駆動機構35は、刃物軸3の軸端に連結機構42を介して連結されたエアシリンダなどの流体圧シリンダまたは電磁ソレノイドなどからなる往復駆動装置36および往復駆動装置36を支持する支持体37からなる。
支持体37に形成された内ねじ37aには調節ねじ軸39の外ねじ39aが螺合している。調節ねじ軸39は、機台1から上方に向けて突設された軸受台2から回転可能に延設されている。調節ねじ軸39端に取付けられたハンドル38を回転させ、互いに螺合した内外ねじ37a、39aを回転させることによっても、刃物軸3とともに丸刃4を軸方向に進退できる。
図5に示すように、調節ねじ軸39と対称な位置にガイドピン40が設けられ、支持体37を安定して支えるとともにスムーズに移動するようにしている。
さらに、図5に示すように、ガイドピン40をロックするロックハンドル41が設けられ、前記食肉スライサーの運転中に前記丸刃4の位置が狂うおそれをなくしている。
食肉スライサーにおいては、通常、丸刃4の反肉箱側面の下方位置に、隔壁板43が丸刃4の反肉箱側面に近接させて設けられている。隔壁板43は、丸刃4の支持部と切出されるスライス肉の取出し部受台1fとの間を仕切っている。同様に、本実施例においても、図2および図3に示すように、隔壁板43が設けられている。
丸刃4の刃面に付着した肉片等を持ち回りさせないために、隔壁板43の端面と丸刃4の表面との隙間はできるだけ小さくしたい。そこで、本実施例においては、丸刃4を後退させた際に、隔壁板43が丸刃4に追随して移動するように、隔壁板43を刃物軸3の連結機構42に一体的に支持させている(図6参照)。なお、隔壁板43を、刃物軸3の連結機構42とは別に支持させて、丸刃4の移動と関連して移動させるようにしてもよい。
次に、肉箱5の往復揺動に係わる構成について説明する。機台1の丸刃4の下方の底部付近には、図2に示すように、丸刃4が取着された刃物軸3の垂直下方位置の左外側の位置に、揺動体9を揺動自在に支持する水平支持軸13を設けている。
肉箱5を支持する揺動体9は、肉箱5を搭載する取付台10と、取付台10の前後部からそれぞれ下方に向けて延設された扇形状の前後フレーム11、11と、前後フレーム11、11の扇形状の要となっている先端部同士を連結固着する中空の連結管12(図3参照)とから構成され、この構成により揺動体9は強固な構造となっている。
図3に示すように、水平支持軸13は、揺動体9を構成している連結管12の中空部を貫通している。ここに、水平支持軸13は可能な限り機台1の内巾寸法(図3に現れる寸法)一杯に延設させて、揺動体9で支持される肉箱5の前端部と丸刃4の切断刃先との間隙を精度良く保持している。
また、水平支持軸13の左右両端部は、図3に示すように、固定具14,14によって機台1の底部に水平状態を保ちながら丸刃4が固着された刃物軸3に平行するよう固定されている。連結管12と水平支持軸13との嵌合部にはボールベアリングなど適宜な軸受部材を使用し、できるだけガタのないようにし、揺動体9がスムーズに揺動できるように構成している。
肉箱5の前端面(図3の左側端面)を丸刃4の回転面に沿わせつつ、肉箱5は、図2において、水平支持軸13の軸心を中心として、クランク装置16により軸心を中心とする水平円弧面上を往復揺動させられる。
揺動体9に搭載された肉箱5を水平支持軸13の軸心を中心として所定の範囲に亘り往復揺動させるために、クランク装置16が装備されている。クランク装置16は、揺動体9の一部に連結されたコネクティングクロッド17と、このコネクティングロッド17の他端に連結され且つ機台1の底部に据え付けられた駆動用モーター25と、減速装置26と、クラッチ27となどから構成されている。駆動用モーター25としてサーボモーターを用いてもよい。なお、クランク装置16自体は公知の構造であるので、詳細は省略する。
肉箱5の揺動範囲は、肉箱5の前端から見て(図2に示される状態で)、丸刃4の回転面から肉箱5の前端面が右側に外れた位置(図2に破線で示す位置)を始端位置とし、肉箱5の前端面が丸刃4の回転面に重なる位置(図2に二点鎖線で示す位置)が終端位置となる。すなわち、肉箱5は、水平支持軸13の軸心を中心として、始端位置から終端位置の間を揺動範囲として往復揺動する。
始端位置において、肉箱5に食肉塊Mを供給して運転を開始することにより、肉箱5の前端から送出された食肉塊Mの前端部は、肉箱5が揺動移動して丸刃4の右側部に押し付けられてスライスされ、終端位置においてスライス肉片として切り離され作業者の手によって直接受取られ、適宜、受皿などに盛られる。
肉箱5は基本的には従来の食肉スライサーの肉箱と同様な構成である。すなわち、食肉塊Mの載置面である肉箱5の底部には、載置された食肉塊Mを前方(丸刃4側)に向けて(図2において紙面の奥側から手前側へ、図3において右から左へ、また図4においては上から下へ)送出す底部コンベヤベルト6が張設されている。底部コンベヤベルト6は公知の適宜な手段によって、肉箱5の往復揺動に対応して間欠的に移動される。
図2において、肉箱5の右側端に立設された側壁板7は、従来型においては、板材で構成されていた。しかし、本実施例においては、底部に張設されている底部コンベヤベルト6と同様に側部コンベヤベルト8を張設して構成されている。側部コンベヤベルト8は、底部コンベヤベルト6と同調して(すなわち、肉箱5の往復揺動に対応して)移動できるように適宜の駆動手段を設け、公知の方法により機械的または電気的に同調して移動させる。
また、側部コンベヤベルト8が張設された側壁板7は必ずしも底部コンベヤベルト6に対して直立状態(図2に示す状態)とする必要はなく、適宜外側に向けて上部が拡開するように傾斜させてもよい。
また、底部コンベヤ6と側部コンベヤ8とは、肉箱5が始点位置(図2に示す点線表示位置)に停止したときに、載置された食肉塊Mが所定量だけ送出されるようサーボモーター(図示せず)などを使って駆動することが好ましい。本実施例においては、上述した構成により、始端位置においては、図2に示すように、肉箱5が外向きに傾いており、載置された食肉塊Mは側部コンベヤベルト8に寄り掛かった状態となるので送出しが確実に行なえる。なお、底部コンベヤ6および側部コンベヤ8はローラコンベヤであってもよい。
両コンベヤベルト6、8の送出し先端部には、丸刃4の切断刃先に近接する受刃体(図示せず)が、従来の同様な装置と同じように、両ベルト6、8の先端部に沿って連続して設けられている。
肉箱5には、従来型のように、突起付きローラーなどからなる上部送り装置または食肉塊Mがスライスされるときに食肉塊Mの上面を押圧する押え装置が、作動位置と、肉箱5の上部を開放して食肉塊Mを供給し易くするための退避位置とに切り替え可能に設けてもよいが、本実施例においては図示を省略している。
ほかに、詳細図示は省略されているが、肉箱5の前端部には送出される食肉塊Mの前端面に当接して前後方向に位置調節されて、スライス厚みを定める当て板が従来型同様に装着される。さらに、図8を参照して後述するように、当て板Pは丸刃4を後退させた際に追随して移動するようにすることもできる。
図2〜図4に示すように、薄板で形成されたカバー1bが機台1の上面に被さるように機台1の上部に適宜設けられており、肉箱5の往復運動範囲全域に亘って肉箱5を覆っている。肉箱カバー1bには供給口が開口され、この供給口は肉箱5の往復運動の始端位置において停止中の肉箱5へ少なくとも原料の食肉塊Mが供給できる広さを有している。すなわち、供給口は、図2に示すように揺動移動の始端位置において停止中の肉箱5の食肉塊M載置面に対向する位置において、肉箱5に沿うように傾斜している肉箱カバー1bの上面に形成されており、供給口は食肉塊M載置面に相当する広さを有している。
供給口の開口部には、供給口カバー1aが蝶番1cを介して肉箱カバー1bに開閉可能に取付けられている。ここに、供給口カバー1aは、開口部を塞ぐことができる大きさを有し、且つ、外部から内部を見通せるようになっている。すなわち、図示した実施例では、図3に示すように、カバー1aは薄板で形成され、薄板には指の侵入を防止する大きさの多数の透かし穴1dが開けられたている。しかし、外部から内部を見通せるようにしたカバー1aの構成は図3の態様に限られるものではなく、例えば、カバー1aを多数の細いバー材を用いて柵状に構成したり、また、カバー1aを硬質樹脂などの透明材で形成してもよい。
肉箱5が往復揺動する際の始端位置において、肉箱5へ食肉塊Mを供給し易くするために、肉箱5の往復揺動範囲における最下端(図2に示す破線の位置)に肉箱5を位置させるとともに、始端位置において停止中の肉箱5の食肉塊M載置面と対向する肉箱カバー1bの上面位置に前記供給口が開口されている。
上述したように肉箱5を支持した揺動体9は、丸刃4の下方の機台1の底部に設けられた水平支持軸13の軸心を中心として、肉箱5が傾倒された状態(図2に示す破線の位置)から肉箱5の前端面が丸刃4に重合するほぼ直立状態(図2に示す二点鎖線の位置)との間を揺動移動するものであり、図2で示すように、水平支持軸13の反対側の空間スペースを隔壁1eで仕切ってクランク装置16を配設すれば機台1をコンパクトに構成できる。
なお、前述のように、本実施例では、図2に示すように、丸刃4の回転面から肉箱5の前端面が右側に外れた位置(図2に破線で示す位置)を始端位置とし、肉箱5の前端面が丸刃4の回転面に重なる位置(図2に二点鎖線で示す位置)が終端位置としていたが、本発明のスライサーは図2に示す態様と鏡面対照となるように配置してもよい。
以上の構成からなる本実施例の作動状態を図7を参照して説明する。食肉塊Mが肉箱(図7には図示せず)上で上下送り装置で保持されて全端面Mfが当て板Pで規制されている。クランク装置16により肉箱が丸刃4に向かい往動することにより、食肉塊Mは丸刃4によって厚さtでスライスされる。食肉塊Mが図7(a)に示した切初め位置(始端位値)から、図7(b)に示した切終わり位置(往動終端位置)に達したときには、食肉塊Mの前端面Mfは丸刃4の刃面4aと面一(つらいち)の状態、すなわち、同一平面内に位置した状態となる。
肉箱5が往動終端位置に至ると、図6を参照して説明した駆動機構35のエアシリンダなどからなる往復駆動装置36を作動させることにより、図7(c)に示すように、丸刃4を食肉塊Mの切断面から遠去かる方向に所定量だけ後退させる。
その後に、図7(d)に示すように、丸刃4が後退させた状態を保持したままで、クランク装置16により、肉箱5を切り初め位置(始端位置)に向けて復動させる。このときに食肉塊Mの全端面Mfが当て板Pに乗り移り易くするために、当て板Pの丸刃4側の端面に外側に向けた逃がし面を適宜付与してもよい。また、当て板Pを、適宜支持体37に連結して、丸刃4の進退と連動して移動させるようにしてもよい。
上述のように、食肉塊Mを所定量だけ後退させ、その状態を維持しているので、クランク装置16により肉箱5が復動する際に、丸刃4の裏面による食肉塊Mの前端面Mfの擦れが軽減される。したがって、丸刃4に付着する肉屑を減少でき、食肉塊Mの前端面Mfを傷めず、表面が美麗なスライス肉片が得られる。
復動した肉箱5が始端位置に戻ると、図6を参照して説明した駆動機構35のエアシリンダなどの往復駆動装置36を作動させることにより、図7(e)に示すように、丸刃4を元のスライス位置に復帰させる。
一方、肉箱5の底部コンベア6、側部コンベア8による肉送りを行い、食肉塊Mをスライス厚みt分だけ送出し、以下、前述したと同様な手順で食肉塊Mのスライスを行う。
肉箱5の往復動、肉箱5の食肉塊Mの送出し、丸刃4の前後動(軸方向移動)、およびそれらの移動の間のタイミング調整は、公知の方法により、肉箱5および丸刃4の位置を検知し、予め組込んだプログラムに沿ってコンピュータ制御される。
なお、肉箱5の往復動に係わる構成は、上述した実施例に示すような揺動タイプに限られず、ガイドで規制された肉箱5を水平方向に往復動させるものであってもよい。
前述した実施例においては、丸刃4が固着された刃物軸3を、丸刃の支持構造に対して軸方向にスライドさせる構成とした。しかし、本発明においては、丸刃の支持構造全体を軸方向にスライド可能に構成してもよい。なお、前述のように、丸刃の支持構造は、刃物軸3を支持する軸受台2を含む機台1から上方に向けて突設されている。
図8に示す実施例においては、丸刃4を後退させた際に、当て板Pが丸刃4に追随して移動するようにしている。図8において、当て板Pを支持アーム50に支持し、支持アーム50を刃物軸3の連結機構42に一体的に支持している。したがって、丸刃4を後退(図8で右方向へ移動)させると当て板Pも一緒に後退移動(図8で右方向へ移動)する。肉箱5が復動する際に、仮に食肉塊Mが柔らかく上下から挟持されることによって前端面Mfがはみ出た状態であっても、刃物4による食肉塊Mの前端面Mf擦れが減少する。
また、当て板Pと食肉塊Mの前端面Mfとの当接面のうち、当て板Pの丸刃4側の端部に、図8に示すように傾斜させた誘導面P′を形成すると、丸刃4を軸方向に後退(図8で右方向へ移動)させた状態で肉箱5が復動する際に、食肉塊Mの前端面Mfが当て板Pの端部に引掛かることなくスムーズに誘導され、好ましい。
なお、この当て板Pは、従来型と同様に調節機構51によって送出し方向(前後方向)に位置調節される。
さらに、当て板Pを刃物軸3の連結機構42とは別に支持して、丸刃4の後退運動と適宜関連させて後退移動させるようにしてもよい。
次に、肉箱が往動終端位置に至ると、丸刃の回転面から食肉塊Mの前端面Mfが遠去かる方向に、食肉塊Mを所定量だけ後退させて、後退させた状態を保持したままで、肉箱を復動させる態様の本発明の実施例を説明する。
図9に示される他の実施例において、肉箱5は上述した実施例と同様に、丸刃4の回転面4aに前端面を沿わせて往復移動する。肉箱5は、詳細構造は省略しているが、さらに、少なくとも底部コンベヤベルト6と上下方向に移動自在とされた上部送りローラー6aとからなる公知の肉送出し装置を備えており、底部コンベヤベルト6と上部送りローラー6aにより食肉塊Mを上下から挟持して丸刃4の回転面4aに向けて肉箱5の往復移動に関連して間欠的に送出す。
このような肉箱5を、図2及び図3を参照して前述した肉箱5を往復揺動させる揺動体9の取付台10に装着している。この実施例の肉箱5は、その前端面が丸刃4から離れる方向に移動可能に支持する構成としている。すなわち、肉箱5の底部にガイド穴を有する中空支持部材6bを取着している。取付台10にガイド棒l0aを固着し、ガイド穴付き中空支持部材6bをガイド棒l0aに緩く嵌合している。支持部材6bと取付台10との間にエアシリンダーなどの伸縮装置Cを連結している。停止中の送出し装置によって食肉塊Mを上下から挟持した状態で、伸縮装置Cを伸縮させることにより,肉箱5を送出し方向に進退可能な構成としている。
他の方法として、肉箱5が往動終端位置(図9の左端位置)に至ったときに、本実施例のように肉箱5を後退移動させるのではなく、前述した肉送り装置を逆転(図9で肉箱を右方向へ移動)させることで逆送りにし,食肉塊Mを所定量だけ後退させるようにしてもよい。
丸刃を回動軸の回りに回動可能とした実施例を図10を参照して説明する。図10において、軸受台2は、刃物軸3の回りに丸刃4を回転可能に支持している。軸受台2には、図6に示した実施例と同様に、丸刃4を回転させる駆動プーリー31を備えている。軸受台2の支持軸1Aが機台1に設けられ、軸受台2は支持軸1Aに揺動可能に支持されている。支持軸1Aは、丸刃4の反切断作用側縁(図10の左側)付近に位置し、丸刃4の回転軸3aである刃物軸3に直交している。
このように構成された軸受台2を、エアシリンダーなどの流体圧シリンダーまたはモータなどからなる適宜の回動機構(図示せず)によって支持軸1Aを中心として矢印A方向に揺動させて、丸刃4の回転面4aが図10に示す平面視において、食肉塊Mの前端面Mfに沿った状態(図10の実線状態)から丸刃4の切断作用側縁(図10の右側)に至るにつれ前端面Mfから大きく離間した三角形状の間隙を形成する状態(図10の二点鎖線状態)になるようにしている。
この構成により、丸刃4による食肉塊Mのスライスが終わった状態(図10の実線状態)、すなわち、丸刃4の回転面4aが、食肉塊Mの前端面Mfに沿った状態において、丸刃4を支持軸1Aを中心として揺動(図10の二点鎖線状態)させて上記の三角形状の間隙を回転面4aと食肉塊Mの前端面Mfとの間に形成してから肉箱を始端位置まで復帰させると、丸刃4の回転面4aが切断作用側線に行くにつれて回転面4aと食肉塊Mとの間は離れるので、食肉塊Mの前端面Mfとの接触も次第に滅小して擦れが軽減される。肉箱が始端位置に復帰すると、軸受台2を前述と逆方向に揺動して丸刃4も元に戻される。また、このように軸受台2を支持軸1Aを中心として支持軸1Aを中心として揺動させるので、丸刃4をガイドに沿ってスライドさせるものに比べてスムーズに移動させることが期待できる。
なお、軸受台2とモーター24とを一体的に構成して両者を一体として揺動するようにすれば、駆動プーリー31とモーター24との相対位置が一定に維持されているので、モーター24から駆動プーリー31への動力伝達がスムーズに行え、好ましい。
従来の丸刃を使った食肉スライサーにおいて、食肉塊が当接する丸刃の裏面に脂肪分が擦りつけられ堆積し、これにより食肉塊の前端面が汚され、また、食肉塊の前面が傷み、その結果、表面が美麗なスライス肉片が得られないメカニズムを時系列的に説明する模式図である。 本発明の一実施例の正面図である。 同側面図である。 同平面図である。 図2に示す本発明の一実施例の丸刃の正面図である。 図5に示した丸刃の断面図である。 本発明に係る食肉スライサーのスライス状態を時系列的に説明する模式図である。 当て板と丸刃の移動装置との連結状態を示す展開図である。 本発明の他の実施例における肉箱の構成を示す側面図である。 丸刃を回動軸の回りに回動可能に支持した構造の他の実施例を示す平面図である。
符号の説明
1 機台
1A 刃物台の回動軸
2 軸受台
3 刃物軸
3a スプライン
4 丸刃
5 肉箱
6 底部コンベヤベルト
7 側壁板
8 側部コンベヤベルト
9 揺動体
13 水平支持軸
16 クランク装置
24 モーター
25 駆動モーター
31 駆動プーリー
32 中空軸
32a スプライン溝
33 ベアリング
34 スライドメタル
35 駆動機構
36 往復駆動装置
37 支持体
38 ハンドル
39 調節ねじ軸
40 ガイドピン
41 ロックハンドル

Claims (8)

  1. 軸線回りに回転し食肉塊Mをスライスする丸刃(4)、およびスライスする食肉塊Mを載置し前記丸刃(4)の回転面(4a)に前端面を沿わせて往復移動可能に設けられた肉箱(5)からなり、該肉箱(5)の往動時に食肉塊Mをスライスするようにした食肉スライサーにおいて、食肉塊Mをスライスしながら前記肉箱(5)が往動終端位置に至ると、前記丸刃(4)の回転面(4a)と食肉塊Mの前端面Mfとが遠去かる方向に、丸刃(4)または食肉塊Mを所定量だけ後退させて、後退させた状態を保持したままで、該肉箱(5)を復動させ、復動した肉箱(5)が始端位置に戻ると、前記丸刃(4)または食肉塊Mを元のスライス位置に復帰させるとともに前記肉箱(5)による肉送りを行い、食肉塊Mをスライス厚み分だけ送出すようにしたことを特徴とする丸刃を具備した食肉スライサー。
  2. 前記丸刃(4)は、該丸刃(4)の回転面(4a)が、食肉塊Mの前端面Mfに沿った状態から切断作用側縁に至るにつれて、前端面Mfから大きく離間した三角形状の間隔を形成できるように、丸刃(4)の反切断作用側縁付近に位置し且つ丸刃(4)の回転軸に直交する支持軸を中心として揺動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の丸刃を具備した食肉スライサー。
  3. 前記食肉スライサーが前記丸刃(4)の支持構造を具備しており、該丸刃(4)の支持構造は、機台(1)に軸受台(2)が据付けられ、一端に駆動プーリー(31)が固着された中空軸(32)がベアリング(33、33)を介して該軸受台(2)に回動自在に保持され、該中空軸(32)の中空部にはスライドメタル(34)が嵌挿されており、一端に丸刃(4)を固着した刃物軸(3)が該スライドメタル(34)に挿入されて軸方向にスライド可能に支持され、該刃物軸(3)の反丸刃側に形成されたスプラインと中空軸(32)の内壁に刻設されたスプライン溝とが係合されて前記プーリー(31)の回転が刃物軸(3)に伝えられ、前記刃物軸(3)の反丸刃側端部には該刃物軸(3)を軸方向にスライドさせる駆動機構(35)が取着されていることを特徴とする請求項1に記載の食肉スライサー。
  4. 前記駆動機構(35)は、前記刃物軸(3)の軸端に連結された往復駆動装置(36)および該往復駆動装置(36)を支持する支持体(37)からなり、該支持体(37)は機台(1)から延設された調節ねじ軸(39)に螺合しており、該調節ねじ軸(39)端に取付けられたハンドル(38)を回転させることによっても刃物軸(3)を移動させて、丸刃(4)を軸方向に進退できることを特徴とする請求項3に記載の食肉スライサー。
  5. 前記調節ねじ軸(39)と対称な位置にガイドピン(40)が設けられて前記支持体(37)を安定して支えるとともにスムーズに移動するようにし、且つ前記ガイドピン(40)をロックするロックハンドル(41)が設けられて前記食肉スライサーの運転中に前記丸刃(4)の位置が狂うおそれをなくしたことを特徴とする請求項4に記載の食肉スライサー。
  6. 前記肉箱(5)が食肉塊Mを上下から挟持して丸刃(4)の回転面(4a)に向けて間欠的に送出す送出し装置を備えており、停止中の送出し装置が食肉塊Mを挟持した状態で、肉箱(5)が送出し方向に進退可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の食肉スライサ−。
  7. 前記スライサーが前記食肉塊Mの前端面Mfに当接して前後方向に位置調節されてスライス厚み(t)を定める当て板(P)を具備しており、該当て板(P)を前記丸力(4)の後退動作に追随して移動可能に構成したことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の食肉スライサー。
  8. 前記丸刃の反肉箱側面の下方位置に、丸刃の支持部と切出されるスライス肉の取出し部受台との間を仕切る隔壁板を丸刃の反肉箱側面に近接させるとともに丸刃の後退動作に追随して移動可能に設けたことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の食肉スライサー。
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