JP4892314B2 - 魚介類の加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、魚介類の加工装置に係り、詳しくは、開かれたいかに切れ目を入れる加工、またはいかソーメン用、刺身用、塩辛用などに截断(切断)する加工、あるいは秋刀魚や鯵などの魚類を開くために截断するなどの加工を行うために使用される加工装置に関する。
従来の加工装置としては、特許文献1および特許文献2などにおいて知られている。
特許文献1に開示されている加工装置は、架台の前後方向の両側に備えられているスプロケットにわたりエンドレス状に張架される搬送コンベアと、この搬送コンベアを挟んで上側(コンベア移送面側)に設けられる回転丸刃(カッター装置)、下側(コンベア裏面側)に設けられる押上げ装置と、を備えて構成されている。
そして、回転丸刃は、搬送コンベアの幅方向における架台の左右枠の上に備えられる左右それぞれの軸受けに回転可能に支持される回転軸に、多数枚の丸刃カッターを所定の間隔をあけて並設しているカッター部と、このカッター部の軸方向に並設するそれぞれの丸刃カッター間の隙間内に上下動可能に介装されて丸刃カッターの刃先の搬送コンベアとの間隔調整を行うための切れ目深さ調整部材と、を備えて形成されている。
特許文献2に開示されている加工装置は、開かれたいかに切れ目を入れるための多数枚の加工刃(丸刃カッター)を回転軸の軸方向に所定の間隔をあけて並設している上下一対の回転丸刃(回転ロール)と、この上下一対の回転丸刃の間にいかを送り込むための送り側搬送コンベアと、切れ目が加工されたいかを、上下一対の回転丸刃の間から受け取るための受取側搬送コンベアと、を備えて構成されている。
特開平8−163955号(請求項1、段落番号0015〜0021、および図1、図2参照) 特開2002−199860号(請求項6、段落番号0014〜0015、0017、0027、及び図1、図20〜図21参照)
ところで、丸刃カッターなどの刃先は、徐々に磨耗して切れ味が悪くなるために、刃先を研磨するなどの保守修理などを定期的に行う必要がある。
しかしながら、特許文献1および特許文献2などにおいて開示されている加工装置は、丸刃カッターなどを備える回転軸を、架台などの装置機枠に対して両受け状態で支持させているために、回転丸刃を装置機枠から取り外すときには大掛かりの作業となり、面倒で手間が掛かるものとなっていた。同じく取り付けるときにおいても面倒で手間の掛かる作業になっていた。
このように、従来の加工装置は、回転丸刃の装置機枠に対する着脱が面倒で手間が掛かるなどから、例えば、開かれたいかに切れ目を入れる加工や、いかソーメン用、刺身用などのそれぞれの太さ(截断幅)に加工する場合などには、それぞれの加工(用途)に応じた間隔をあけて丸刃カッターを回転軸に並設する回転丸刃をそれぞれ備えた専用加工装置を用いて行わなければならなかった。
そのために、種々の魚介類の水産加工工場などにおいては、それぞれの魚介類の加工(用途)に応じたそれぞれの専用加工機を必要とするなどから、設備費が高くなる。
また、専用加工機毎の保守を定期的に行わなければならないなどから、管理や維持費などが高くなるなどの問題があった。
また、丸刃カッターは、定期的に繰り返される刃先の研磨によって外径が徐々に小さくなるために、回転丸刃の装置機枠に対する取り付け支持高さを下げる必要がある。
つまり、外径が小さくなることによって搬送コンベアのコンベア移送面から遠のく丸刃カッターの刃先を、搬送コンベアのコンベア移送面側に近づけるように回転丸刃の取り付け支持高さを下げて、開かれたいかに切れ目を入れる加工や、いかソーメン用や塩辛用などに一定の太さに截断するなどの加工が確実に行われるようにする必要になる。
そこで、特許文献1の加工装置においては、切れ目の深さを調整するための切れ目深さ調整部材によって回転丸刃を搬送コンベアの上側に上下動可能に支持させて、回転丸刃を搬送コンベアのコンベア移送面に近づけるなどの支持高さの調整を行うことができるようにしている。
しかしながら、この加工装置に備えられている切れ目深さ調整部材は、明細書の段落番号0019〜0021中に記載さているように、部品数が多く、構造が複雑であり、製作が面倒であるなどから、装置が高価となるなどの不具合があった。
そこで、本願発明者は、このような従来の問題点を解決するために、長年にわたり鋭意研究を重ねた結果、本発明の創案に至ったものであり、その目的とする処は、回転丸刃の着脱が頗る簡単で、しかも、刃先の研磨などによる丸刃カッターの外径の変化に応じた回転丸刃の支持高さを可変するための調整支持構造も頗る簡単であるなどの特徴を有する魚介類の加工装置を提供することにある。
また、他の目的は、開かれたいかに切れ目を入れたり、いかソーメンやいか刺し(刺身)などに截断したり、或いは、秋刀魚や鯵などの魚類を開く加工をも可能にした画期的な万能型加工装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明では、装置機枠に架橋状に張架されて魚介類を移送するための搬送コンベアと、この搬送コンベアの移送始端から移送終端に至る途中部位において、前記搬送コンベアの幅方向に突出するように前記装置機枠に片受け状態で、かつ、抜き挿し着脱自在に取り付けられる回転丸刃と、この回転丸刃の下方部位において、前記搬送コンベアのコンベア移送面と略面一状態で、かつ、前記回転丸刃と平行に取り付けられる回転ロールと、を備えて構成されている魚介類の加工装置であって、
前記回転丸刃は、前記搬送コンベアの幅方向にわたる長さを有する回転主軸に所定の間隔をあけて並設される各丸刃カッターの刃先が、前記回転ロールの外周面に接触または該外周面との間隔を、加工する魚介類に応じて可変することができるように、片受け偏心ブロックを介して前記装置機枠に支持され、かつ、前記回転主軸の一端側には片受け支持のための片受け軸部を同軸上に備え、前記片受け偏心ブロックは、大径柱状の外輪ブロック部と、この外輪ブロック部の軸芯から外れた偏心位置において、該外輪ブロック部の軸方向に貫通状に組み込まれて回転可能に内設される小径柱状の内輪ブロック部と、を備え、前記外輪ブロック部は、前記搬送コンベアの幅方向の一側において、コンベア移送面から上方に向けて枠組み立ち上げられる前記装置機枠の起立枠部に、横向き回転自在で、かつ、適宜の回転調整位置において、回転止め手段により回転不動にロックされるように組み込まれ、前記内輪ブロック部は、前記回転丸刃の前記片受け軸部を、抜き挿し自在で固定的に挿入合致させるための片受け軸孔を同軸上に備え、かつ、前記装置機枠の外側に突出する端部には、前記装置機枠の適所に設置されている駆動機に無端状の連繋手段を介して連繋させるための連繋部材を同軸上に備えていることを特徴とする(請求項1)。
ここで、前記搬送コンベアは、前記回転ロールが取り付けられる移送始端から移送終端に至る途中部位において、前記回転ロールの外周面に沿ってまたは当該外周面に触れないように、下方に向けて迂回させていることが好適なものとなる(請求項2)。
このような構成によれば、回転丸刃は、片受け偏心ブロックを介して装置機枠に片受け状態で、かつ、抜き差し着脱自在に支持される。これにより、回転丸刃を取り外す、取り付ける場合には、片受け偏心ブロックを構成する内輪ブロック部の片受け軸孔から回転主軸の片受け軸部を引き抜く、片受け軸孔に片受け軸部を挿し込むなどの簡単な作業によって行うことができる。
また、片受け偏心ブロックの外輪ブロック部を回転させることで、外輪ブロックの軸芯から外れた偏心位置に内設されている内輪ブロック部を、搬送コンベアや回転ロール側に近づける、遠ざけるように上下に移動させることができる。これにより、内輪ブロック部に片受け状態で回転可能に支持されている回転丸刃の丸刃カッター(刃先)を、回転ロールの外周面に接触または回転ロールの外周面との間隔を、加工する魚介類に応じて可変することができる。さらに、丸刃カッターの外径が、刃先の磨耗に伴う研磨などによって小さくなったときなどにおいても丸刃カッターと回転ロールとの魚介類を截断するための関係を一定に保つことができる。
また、本発明では、前記回転丸刃の前記片受け軸部が、軸基端部から軸端面部に向けて漸次先細状の略截頭円錐形状に形成され、かつ、前記軸端面部から開口させたネジ孔を備えてなり、前記内輪ブロック部の前記片受け軸孔は、前記片受け軸部を孔奥へ挿入させるに連れて漸次合致させることができるように、前記内輪ブロック部の内側端面から外側端面側に向けた略截頭円錐形状に形成され、かつ、前記内輪ブロック部は、前記片受け軸孔の孔底から外側端面に向けて開口させたボルト挿通孔を同軸連通状に備えていることを特徴とする(請求項3)。
このような構成によれば、前記した作用に加えて、回転丸刃の片受け軸部を、片受け偏心ブロックの内輪ブロック部の片受け孔部へ挿し込み取り付けるに際して、片受け軸部と片受け軸孔とが略截頭円錐形状に形成されていることで、片受け軸部を片受け軸孔に挿し込み易く、しかも、片受け軸部は片受け孔部の孔奥へ挿入されるに連れて漸次合致される。これにより、回転丸刃の回転主軸と内輪ブロック部との芯合わせが正確、かつ、確実に行われることになる。
また、片受け孔部に同軸上に挿し込まれた片受け軸部は、片受け孔部の孔底から内輪ブロック部の外側端面に抜けるボルト挿通孔から挿通されるボルトによって、内輪ブロック部に固定される。これにより、駆動機から無端状の連繋手段を介して伝達される動力により回転する内輪ブロック部とともに回転丸刃は回転することになる。
また、前記回転ロールの材質としては特に限定されるものではないが、前記回転丸刃の刃先が外周面に接触または食い込むなどの該回転丸刃との関係において、前記刃先が磨耗などを起さない程度の硬度を有する弾性部材によって形成されていることが好適なものとなる(請求項4)。
これにより、例えば、開かれたいかを、いかソーメン用や刺身用、そして塩辛用などのそれぞれの太さに截断するときに、丸刃カッターの刃先が回転ロールの外周面に食い込むように接触する。つまり、料理人が開かれたいかを切るときの、包丁とまな板との関係で、丸刃カッターの刃先が回転ロールの外周面に接触し、開かれたいかの肉(身)表面から裏面に切り残しがないきれいな切り口で開かれたいかを截断することができる。
また、本発明では、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の魚介類の加工装置において、
前記回転丸刃から前記搬送コンベアの移送始端側に至るコンベア移送面に、秋刀魚や鯵などの魚類を開く加工を行うための誘導装置を着脱可能に備えていることを特徴とする(請求項5)。
ここで、誘導装置の具体的な構成としては特に限定されるものではないが、例えば、前記回転丸刃の近くで、かつ、該丸刃カッターの回転線上において前記搬送コンベアの幅方向に回転自在に並設される複数のV型ロールと、並設する各V型ロールをそれぞれ挟む間隔をおいて、前記搬送コンベアの移送始端側に至るようにわたされる複数の案内軸と、を備えて構成されていることが好適なものとなる。
この場合、一枚の丸刃カッターの刃先は、回転ロールの外周面に接触することなく、該外周面との適度の間隔をあけ、また、一枚の丸刃カッターと、この丸刃カッターの回転線上に位置するV型ロールとが対となり、V型ロールによって案内導かれてくる秋刀魚や鯵などの魚類を頭から腹、尾びれに向けて截断するものである。また、V型ロールは、適度の弾発力によって上下に移動(揺動)するように支持されており、魚類の大きさ合わせて上下しながら、魚類を搬送コンベアのコンベア移送面側に押さえ込むようになっている。
このような構成によれば、搬送コンベアの移送始端側において誘導装置の各案内軸の間に、秋刀魚や鯵などの魚類を、仰向け状態で一列に供給する。案内軸の間に一列に供給された魚類は搬送コンベアによって回転丸刃側に移送されて、該回転丸刃の手前にセットされている誘導装置のV型ロールに潜り込むように送り込まれる。
これにより、輪切りで略二等辺三角形状を呈している魚類はV型ロールのV溝によって、頭から腹の中心が丸刃カッターの回転線上に位置するように姿勢が整えられて回転丸刃と回転ロールとの間に送り込まれ、丸刃カッターによって頭から尾びれに至るように直線的に截断されて開かれる。
本発明の魚介類の加工装置は、以上のように構成されていることで、回転丸刃の着脱を頗る簡単に行うことができ、しかも、刃先の磨耗などによって丸刃カッターの外径が小さくなるなどの変化に応じて回転丸刃の支持高さを任意に調整することができる。
また、回転丸刃の支持高さを調整するための調整支持構造は、大径柱状の外輪ブロック部と、この外輪ブロック部の軸芯から外れた偏心位置において、該外輪ブロック部の軸方向に貫通状に組み込まれて回転可能に内設される小径柱状の内輪ブロック部との2部材から構成されている簡単、単純なものであることから、製作性がよく、安価で提供することができる。
また、本発明の魚介類の加工装置によれば、回転丸刃の装置機枠に対する取り付け、取り外しなどの着脱が頗る簡単であるが故に、例えば、開かれたいかに切れ目を入れる加工、いかソーメン用や刺身用などに截断する加工を行うときには、それらの加工に応じたそれぞれの回転丸刃を、装置機枠に対して簡単に取替えセットすることで行うことができる。つまり、加工装置は開かれたいかに切れ目を入れる加工のみの専用加工装置ではなく、開かれたいかを、いかソーメン用や刺身用などのそれぞれ太さに加工するなどの万能型加工装置として活用することができる。
さらに、本発明の魚介類の加工装置によれば、回転丸刃から搬送コンベアの移送始端側に至るコンベア移送面に、秋刀魚や鯵などの魚類を開く加工を行うための誘導装置を着脱可能に備えていることで、前記したように、開かれたいかに切れ目を入れる加工、いかソーメン用や刺身用などに截断する加工に加えて、秋刀魚や鯵などの魚類を開く加工をも行うことができるなどの画期的な万能型加工装置として活用することができる。
つまり、従来では、開かれたいかを、いかソーメン用に加工、刺身用に加工、そして、塩辛用に加工するためにはそれぞれの専用加工装置を使用、また、秋刀魚や鯵などの魚類を開く加工においても専用加工装置を使用していたのに対し、本発明では、これらの全ての加工を1台で可能にした万能型加工装置である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る加工装置の実施形態を示す概略正面図であり、図2は、同概略背面図であり、図3は、同概略側面図である。
≪加工装置の構成≫
加工装置Aは、図1および図3に示すように、適宜の幅で前後方向に長く枠組みされている平面視が略矩形形状を呈する装置機枠1の前後の端部間にわたり搬送コンベア2をエンドレス状に張架して、装置機枠1の後側となる搬送コンベア2の移送始端2−1側から装置機枠1の前側となる移送終端2−2側に、コンベア移送面に載せられた魚介類が移送されるようにしている。
なお、本実施形態では、図1において、紙面右側が装置機枠1の前側であり、紙面左側が装置機枠1の後側である。つまり、紙面右側が搬送コンベア2の移送始端2−1側となり、紙面左側が搬送コンベア2の移送終端2−2側となる。
また、加工装置Aは、図1に示すように、搬送コンベア2の移送始端側2aから移送終端2−2側に至る途中部位に、回転丸刃3と回転ロール4とが上下位置関係をおいてそれぞれ片持ち状態で回転可能に支持されており、装置機枠1の適所に設置されている駆動機5から無端状の連繋手段6を介して伝達される動力によって、搬送コンベア2、回転丸刃3、回転ロール4がそれぞれ動作するように構成されている。
≪搬送コンベアの構成≫
搬送コンベア2は、コンベア移送面2−3に載せられて移送される種々の魚介類が落下しないような構成形態であれば特に限定されるものではないが、本実施形態では、装置機枠1の枠幅に相当する適宜の素材からなるベルトを用いたベルトコンベアである。
この搬送コンベア2は、図1に示すように、装置機枠1の前後の端部にそれぞれ備えられている前後の大径ロール2a,2bの間にわたりエンドレス状に張架されるとともに、その移送途中部位において、1本の軸部2cと3本の小径ロール2d〜2fによってコンベア移送面2−3が下方へ向けて略台形形状に迂回するように張架される巻回形態としている。これにより、搬送コンベア2の搬送途中部位には、回転ロール4を触れることなく取り付けるための設置空間Sが確保されるようにしている。
なお、搬送コンベア2は、図示を省略しているが、前後の大径ロール2a,2b及び1本に軸部2c、3本の小径ロール2d〜2fのいずれか1ヵ所または数ヶ所において、テンションがかけられており、弛むことなくエンドレス状に張架されるようにしている。
また、搬送コンベア2の張りを緩めるときには、図1に示すように、一ヶ所の小径ロール2eを装置機枠1に支持する腕片部材7を止めるボルト8を緩めて、腕片部材7を反時計方向に回すことで簡単に行うことができるようにしている。
駆動機5は、電動モータであり、図1および図3に示すように、搬送コンベア2のコンベア移送面2−3から上方に向けて枠組み立ち上げられている装置機枠1の起立枠部1−1に、下端を支点として前後に揺動し得るように取り付けられている正面視が略逆L字形状のモータ設置枠9の上に取り付けられることで、装置機枠1に設置されるようにしている。
モータ設置枠9は、図1および図3に示すように、スプリング10によって下端の支点部Pから倒れる方向に揺動するように付勢されている。また、モータ設置枠9は、駆動機5が設置される上部側途中部位にボルト11を備えており、このボルト11のねじ込み状態を調整することによって連繋手段6の張架具合を任意に調整することができるようにしている。
連繋手段6としては、チェーン、ベルト(Vベルト、平ベルト、タイミングベルトなどを含む)などを挙げることができるが、本実施形態では、2本のチェーン6−1,6−2を用いて、1台の駆動機5と、搬送コンベア2、回転丸刃3、回転ロール4これらとを連繋させている。
すなわち、図3に示すように、1本目のチェーン6−1は、駆動機5に取り付けられているスプロケット12から、装置機枠1に直接取り付けられている迂回スプロケット13と、回転ロール4を片受け状態で支持する後記の片受けブロック14の内輪ブロック部14−2に取り付けられるダブルスプロケット15,16のうち、一方のスプロケット15とを介して回転丸刃3を方受け状態で支持する後記の片受け偏心ブロック17の内輪ブロック部17−2に取り付けられるスプロケット18にわたり掛け渡されている。
そして、2本目のチェーン6−2は、内輪ブロック部14−2に取り付けられているもう一方のスプロケット16から、搬送コンベア2の移送終端2−2側の大径ロール2bに取り付けられているスプロケット19にわたり掛け渡されている。これによって、1台の駆動機5から搬送コンベア2、回転丸刃3、回転ロール4に回転動力がそれぞれ伝達されるようにしている。
≪回転丸刃の構成≫
図4は、本実施形態に係る回転丸刃を示す斜視図であり、図5は、回転丸刃の片受け軸部と偏心片受けブロック部との連結状態を示す要部の拡大断面図である。
回転丸刃3は、図4に示すように、多数枚の丸刃カッター3−1を、回転主軸3−2の軸方向に所定の間隔をあけて並設するように備えることにより構成されている。
例えば、開かれたいかに切れ目を入れる間隔、或いはいかソーメン用、刺身用、塩辛用などそれぞれの太さ(截断幅)に合わせた間隔をあけて多数枚の丸刃カッター3−1を、カラー部材3−3を介して回転主軸2−2の軸方向に並設することにより構成される。
そして、本実施形態では、カラー部材3−3と略同じ外径にて回転主軸3−2の一端側に形成されている円盤形状の挟持部材20から同軸状に突出させた片受け軸部21を備えている。
片受け軸部21は、回転丸刃3を、搬送コンベア2の幅方向に平行に突出させた片受け状態で、かつ、抜き挿し着脱自在に装置機枠1の起立枠部1−1に、片受け偏心ブロック17を介して回転可能に支持するものである(図3参照)。
この片受け軸部21は、図4および図5に示すように、挟持部材20に一体に連設する軸基端部から軸端面部に向けて漸次先細状の略截頭円錐形状に形成されているテーパー軸であり、軸端面部から開口させた所定の内径と深さを有するネジ孔22を備えている。
また、回転丸刃3は、図5に示すように、回転主軸3−2の開放する他端側にねじ23を施し、挟持部材20の外径に相当する大きさのナット部材24をねじ込み装着するようにすることによって、回転丸刃3を装置機枠1から取り外すことなく、丸刃カッター3−1単体を回転主軸3−2から取り外すことができるようにしている。
つまり、回転主軸3−2の一端側に備えられている挟持部材20と、開放する他端側にねじ込み装着される円盤形状のナット部材24とによって、回転主軸3−2の軸方向に所定の間隔をあけて並設される多数枚の丸刃カッター3−1を、回転主軸3−2との一体化を図るように挟み込み保持するようにしている。
このように構成することによって、例えば、多数枚の丸刃カッター3−1のうち、数枚の丸刃カッター3−1のみの刃先が磨耗などによって切れが悪くなり、研磨するなどのときには、ナット部材24を回転主軸3−2から取り外すことよって、研磨を必要とする丸刃カッター3−1を選んで回転主軸3−2から取り外すことができる。
また、開かれたいかを、いかソーメン用に截断する加工を行った後に、いかソーメン用よりも太い、例えば、塩辛用に截断する加工に変更する場合などには、ナット部材24を回転主軸3−2から取り外し、いかソーメン用よりも幅がある塩辛用のカラー部材3−3に変えて多数枚の丸刃カッター3−1を回転主軸3−2にセットし直すことができるなど、その変更切り替え(段取り)を迅速に行うことができる。
さらに、回転丸刃3は、ねじ23が施されている回転主軸3−2の開放する他端側面から一端側の挟持部材20に至る回転主軸3−2の軸芯内部に、水道水などの洗浄水を送り込んで各丸刃カッター3−1の間から吹き出させるための洗浄水供給孔25を設けている。また、この洗浄水供給孔25から回転主軸3−2の外周面に抜ける図示省略の噴出し口を軸方向の要所にそれぞれ設けている。
そして、回転主軸3−2の開放する他端側には、後記する図に示すように、洗浄水供給孔25に洗浄水を送り込むための供給ホース25−1などを抜き差し着脱自在で、かつ、回転可能に接続するためのホース接続口金具26を同軸状に備えている。
これにより、給水ホース25−1は、回転丸刃3の回転とともに回ることなく、回転主軸3−2との接続状態が回転可能に保持される。そして、各丸刃カッター3−1全体に洗浄水を噴射して各丸刃カッター3−1の汚れを防ぐことによって、衛生的に魚介類の加工を行うことができる。
≪片受け偏心ブロックの構成≫
図6は、回転丸刃を片受け支持するための本実施形態に係る片受け偏心ブロックを示す斜視図である。ここでは、図3および図5を適宜参照しながら説明する。
片受け偏心ブロック17は、図6に示すように、適宜の長さで大径柱状の外輪ブロック部17−1と、この外輪ブロック部17−1の軸芯から外れた偏心位置において、外輪ブロック部17−1の軸方向に貫通状に組み込まれて回転可能に内設される小径柱状の内輪ブロック部17−2とを備えて構成されている。
外輪ブロック部17−1は、図3および後記する図7に示すように、装置機枠1の起立枠部1−1に、起立枠部1−1の内外両側面から両側端面を臨ませるように横向き回転自在で、かつ、適宜の回転調整位置において、回転止め手段27により回転不動にロックされるように組み込まれるものである。
また、外輪ブロック部17−1は、図5および図6に示すように、軸芯から外れた偏心位置に、ベアリング(軸受け)28−1などを介して内輪ブロック部17−2を回転可能に組み込み内設させるための貫通孔28を備えている。また、両側端面には、回転止め手段27を掛止させるための掛止穴29を外周面に沿わせた複数箇所に備えている。
内輪ブロック部17−2は、回転丸刃3の片受け軸部21を、抜き挿し自在で固定的に挿入合致させるための片受け軸孔30を同軸上に備えているとともに、起立枠部1−1の外側面から突出させる端部には連繋部材としてのスプロケット18を同軸上に備えている。これにより、駆動機5のスプロケット12からチェーン6−1を掛け渡し連繋させることができるようにしている。
また、内輪ブロック17−2は、片受け軸孔30の孔底から外側端面に向けて開口させたボルト挿通孔31を同軸連通状に備えて、ボルト32によって回転丸刃3の片受け軸部21と固定的に連結されるようにしている。
片受け軸孔30は、回転丸刃3の片受け軸部21を片受け状態で、なおかつ、抜き挿し自在に支持するものであり、図5に示すように、片受け軸部21を孔奥へ挿入させるに連れて漸次合致させることができるように、内輪ブロック部17−2の内側端面から外側端面側に向けた略截頭円錐形状に形成されているテーパー孔である。
≪回転止め手段の構成≫
図7は、本実施形態に係る回転止め手段を示す要部の拡大図である。
回転止め手段27は、外輪ブロック部17−1を適宜の回転調整位置において回転不動にロックする役目に加えて、このロック位置から外輪ブロック部17ー1を適宜回転可能に支持するように構成されている。
つまり、回転丸刃3に必要以上の負荷が掛かった場合は、回転ロール4から離れる方向に回転丸刃3を逃がす。そして、丸刃カッター3−1の外径が研磨などによって小さくなった場合には、回転ロール4に近づける方向に回転丸刃3を移動させるように、外輪ブロック部17−1を、適宜回転可能に支持する役目を成すように構成されている。
この回転止め手段27は、図7に示すように、外輪ブロック部17−1の両側端面の掛止穴29に掛止させるための掛止爪部33を下端に備えている左右両側の棒材27−1と、この左右両側の棒材27−1の上端部側を連接するための横架部材27−2と、この横架部材27−2にねじ込み備えられて左右両側の棒材27−1を上下動させるための操作ハンドル27−3とを備えている。
左右両側の棒材27−1は、片受け偏心ブロック17の両側端面が臨む装置機枠1の起立枠部1−1において、下端の掛止爪部33が外輪ブロック部17−1のいずれかの掛止穴29に掛止されるように、起立枠部1−1の上辺部から上方へ突出する上端側を、当該上辺部に備えられている支持部材34に貫通状に支持されている。
また、この左右側の棒材27−1の上端側は、長さ方向の中央部位に操作ハンドル27−3を備える横架部材27−2に貫通状に支持され、この横架部材27−2から突出する上端側がダブルナット35によって締結されるようにしている。
さらに、左右両側の棒材27−1の途中部位に備えたワッシャ部材36と貫通状に支持する支持部材34との間には、棒材27−1の外側に巻回された状態でスプリング37が弾装されている。
これによって、左右両側の棒材27−1は、外輪ブロック部17−1の掛止穴29に対する掛止爪部33の掛止状態にガタが生じないようにしている。つまり、外輪ブロック部17−1との掛止状態が振動などによって不用意に外れないようにしている。
また、回転丸刃3の丸刃カッター3−1に必要以上の負荷が掛かったときなどに、外輪ブロック部17−1がスプリング37に抗して回転するようにしている。
また、本実施形態に係る片受け偏心ブロック17は、図7に示すように、装置機枠1の起立枠部1−1の横架状に備えられているラジアル軸38と、外輪ブロック部17−1の外周リング部39に係合されているナット部材40とによって、起立枠部1−1の内側(搬送コンベア2側)に横スライドするように、起立枠部1−1に組み込まれている。
つまり、回転丸刃3の丸刃カッター3−1の刃先が、回転ロール4の後記する刃食込み溝41の溝線上に確実に位置させることができるように、回転丸刃3を搬送コンベア2の幅方向に移動させる微調整を行うことができるようにしている。
≪回転ロールの構成≫
図8は、本実施形態に係る回転ロールを示す斜視図である。ここでは、図3を適宜参照しながら説明する。
回転ロール4の材質としては特に限定されるものではないが、本実施形態では、回転丸刃3の丸刃カッター3−1の刃先が外周面に接触または切れ込むなどの回転丸刃3との関係において、刃先が磨耗などを起さない程度の硬度を有する硬質ゴムや合成樹脂などの弾性部材によって形成されている。
そして、回転ロール4の外周面には、図8に示すように、回転丸刃3の並設する各丸刃カッター3−1と同じ間隔をあけて軸方向に並列させた刃食込み溝41を備えている。
この刃食込み溝41は、図8の拡大図に示すように、溝断面形状が略V形状に形成されており、丸刃カッター3−1の鋭利な刃先が溝底に接触または食込むようにしている。
また、回転ロール4は、その一側端部から同軸上に突出させた片受け軸部42を備えて、図3に示すように、装置機枠1の起立枠部1−1に片受けブロック14を介して回転丸刃3と平行に突出させた片受け状態で回転可能に支持されるように形成されている。
片受け軸部42は、回転丸刃3の前記した片受け軸部21と同じく、軸基端部から軸端面部に向けて漸次先細状の略截頭円錐形状に形成されているテーパー軸であり、軸端面部から開口させた所定の内径と深さを有するネジ孔43を備えている。
図9は、回転ロールを片受け支持するための本実施形態に係る片受けブロックを示す斜視図である。
片受けブロック14は、図9に示すように、適宜の長さで大径柱状の外輪ブロック部14−1と、この外輪ブロック部14−1の軸芯において軸方向に貫通状に組み込まれて回転可能に内設される小径柱状の内輪ブロック14−2とを備えて構成されている。
外輪ブロック部14−1は、装置機枠1の起立枠部1−1に、起立枠部1−1の内外両側面から両側端面を臨ませるように横向きに組み込まれるものであり、図示省略のベアリング(軸受け)などを介して内輪ブロック部14−2を軸芯に回転可能に組み込み内設させて備えている。
内輪ブロック部14−2は、回転ロール4の片受け軸部42を、抜き挿し自在で固定的に挿入合致させるためのテーパー形状の片受け軸孔44を同軸上に備えているとともに、装置機枠1の起立枠部1−1の外側端面に突出させる一側端部には前記したダブルスプロケット15,16が同軸上に取り付けられている。
これにより、前記したように、一方のスプロケット15に駆動機5のスプロケット12からの1本目のチェーン6−1を掛け渡し連繋させるように、そして、もう一方のスプロケット16には搬送コンベア2の移送終端2-2側の大径ロール2bのスプロケット19にわたり2本目のチェーン6−2を掛け渡し連繋させるようにしている。
また、内輪ブロック14−2は、片受け軸孔44の孔底から外側端面に向けて開口させたボルト挿通孔45を同軸連通状に備えて、図示省略のボルトによって回転ロール4の片受け軸部42を固定的に連結されるようにしている。
図10は、スクレバーを装着した状態を拡大して示す要部の概略正面図である。
また、本実施形態に係る加工装置Aは、図10に示すように、例えば、いかソーメン用などに截断されたいかの截断片(切り身)が回転丸刃3の丸刃カッター3−1の間に入り込んだ際に、当該截断片を取り除いて搬送コンベア2の移送終端2−2側へと確実に移送されるようにするための櫛状のスクレバー47を着脱自在に備えている。
このスクレバー47は、丸刃カッター3−1の回転主軸3−2に対する並列間隔に合わせた太さを有する棒材やパイプ材などを用いて櫛状に形成されている。このスクレバー47は、軸方向に並設する各丸刃カッター3−1の間に挿入されるようにセットされて、丸刃カッター3−1に張り付くなどによって丸刃カッター3−1の間に入り込んでくるいかなどの截断片を掻き落すように搬送コンベア2のコンベア移送面2−3に離脱させるものである。
つぎに、以上のように構成されている本実施形態に係る加工装置の作用について説明する。
回転丸刃3の着脱は、ボルト32を取り外して、回転丸刃3の片受け軸部21を、片受け偏心ブロック17の内輪ブロック部17−2の片受け孔部30から引き抜くことによって、回転丸刃3を装置機枠1から簡単に取り外すことができる。
一方、回転丸刃3の片受け軸部21を、内輪ブロック部17−2の片受け孔部30に挿し込んだ状態で、内輪ブロック部17−2のボルト挿通孔31からボルト32をねじ込み取り付けることで、回転丸刃3を装置機枠1に簡単に取り付けセットすることができる。このとき、片受け軸部21と片受け軸孔30とが略截頭円錐形状に形成されたテーパー形状であることで、片受け軸部21を片受け軸孔30に挿し込み易く、しかも、片受け軸部21は片受け孔部30の孔奥へ挿入されるに連れて片受け孔部30の内周テーパー面に漸次合致されるように挿入される。これにより、回転丸刃3の回転主軸3−2を内輪ブロック部17−2に正確に芯合わせさせた状態で連結することができる。
そして、丸刃カッター3−1の刃先の磨耗に伴う研磨などによって、丸刃カッター3−1の外径が小さくなった場合には、回転止め手段27の操作ハンドル27−3の操作により、左右両側の棒材27−1を下降させるように移動させることで、片受け偏心ブロック17の外輪ブロック部17−1を回転させることができる。
これにより、内輪ブロック部17−2の位置が研磨処理を行う前の大きな外径を有する丸刃カッター3−1(回転丸刃3)の当初の支持高さ位置から下げられることで、外径が小さくなった丸刃カッター3−1の刃先を回転ロール4の外周面に接触または回転ロール4の外周面との間隔を、加工する魚介類に応じて可変することができる。さらに、丸刃カッター3−1の刃先と回転ロール4との魚介類を截断するための関係を一定に保つことができる。
なお、操作ハンドル27−3によって左右両側の棒材27−1を降下させても、丸刃カッター3−1の刃先と回転ロール4との魚介類を截断するための関係が、加工する魚介類に応じて可変することができない場合には、外輪ブロック部17−1の掛止穴29に対する左右両側の棒材27−1の掛止爪部33の掛止位置を他の掛止孔部33へ入れ替えて外輪ブロック部17−1の回転を大きくするなどによって対応することができる。
[他の実施形態の説明]
図11は、回転丸刃によって塩辛用に截断されたいかの切り身を短尺に截断するための回転刃を備えた状態を示す要部の概略平面図である。
また、本実施形態の加工装置Aは、図11に示すように、搬送コンベア2の移送終端2−2側に回転刃48を取り付けることで、塩辛の太さ(截断幅)に截断された長尺ないかの切り身(截断片)を、短尺に截断することができるようにしている。
回転刃48は、搬送コンベア2の幅方向に相当する長さを有する多数枚の切断刃48−1を円周方向に所定の間隔をおいて備えた円筒状に形成されている。
この回転刃48は、図11に示すように、装置機枠1にボルトなどのよって離脱自在に連結される機枠18−2に両受け状態で回転可能に取り付けられているとともに、一端回転支持部49には歯車50を同軸上に備えている。
切断刃48−1は、直線的な帯板状でも良いが、本実施形態では、図11に示すように、スパイラル状に形成することにより、搬送コンベア2の幅方向の全幅において移送されてくるいかの切り身を、搬送コンベア2の幅方向の一側縁側から他側縁側へ向けて順次截断できるようにしている。これにより、切断刃48−1に掛かる截断負荷を小さくするようにしている。換言すれば、駆動機5の負荷を軽減するようにしている。
歯車50は、搬送コンベア2の移送終端2−2側の大径ロール2bの一端回転支持部側に同軸上に備えられている歯車51との連繋(噛合)によって、駆動機5からチェーン6−2を介して伝達される回転動力を回転刃48に伝えるようになっている。
なお、回転刃48の回転速度と、搬送コンベア2の送り速度とは略同調されている。これにより、回転丸刃3−1によって塩辛の太さに截断されて搬送コンベア2により移送終端2−2側に移送されてくるいかの切り身を継続して短尺に截断するようにしている。
[他の実施形態の説明]
図12は、魚類を開き加工するための誘導装置を備えた本発明の加工装置の他の実施形態を示す概略正面図であり、図13は、同誘導装置の装着状態を拡大して示す概略正面図であり、図14は、同断面図である。
また、本実施形態に係る加工装置Aは、図12に示すように、回転丸刃3から搬送コンベア2の移送始端2−1側に至るコンベア移送面2−3に、秋刀魚や鯵などの魚類を開く加工を行うための誘導装置52を着脱可能に備えている。
≪誘導装置の構成≫
誘導装置52は、図12〜図14に示すように、搬送コンベア2の幅方向に回転自在に並設される複数のV型ロール52−1と、並設する各V型ロールをそれぞれ挟む間隔をおいて、搬送コンベアの移送始端側に至るように平行にわたされる複数の案内軸52ー2と、を備えて構成されている。
V型ロール52−1は、回転可能に支持されるロール受け53によって搬送コンベア2の幅方向にわたる支持枠54に所定の間隔をおいて、かつ、支持枠54の前後においてそれぞれ対を成すように並設される。
支持枠54は、搬送コンベア3の幅方向の両側において、転動輪55を備える支持脚部54−1を有する下向きの略コの字形状に形成されている。
そして、この支持枠54の左右の支持脚部54−1の間に支持軸56を備え、この支持軸56に前後一対のV型ロール52−1の各ロール受け53を上下移動自在(揺動自在)に支持するように形成されている。
また、支持枠54は、左右の支持脚部54−1にわたる上辺枠部54−2を前後上向き傾斜状に突出させて、この前後の傾斜する上辺辺部54−2に前後一対のV型ロール54−1の各ロール受け53を、吊持ボルト57とナット58にて吊持するように形成されている。
そして、各吊持ボルト57には、V型ロール54ー1を搬送コンベア2側に適度の弾発力にて付勢するとともに、魚類の大きさに応じて支持軸56を支点にV型ロール54−1が上下に移動(揺動)するように適度の弾発力を有するスプリング59を備えている。
案内軸52−2は、搬送コンベア2の移送始端2−1側において仰向け状態で一列に供給される秋刀魚や鯵などの魚類をV型ロール54−1へと案内導くように、搬送コンベア2の移送始端2−1側にわたる長さにて平行に備えられるものである。
この案内軸52−2は、その一端が支持枠54の支持軸56に固着され、他端側が、搬送コンベア2の移送始端2−1側に着脱自在にボルト締めなどによって固定されるL型連結枠60に固着されるように形成されている(図12参照)。
つぎに、以上のように構成されている誘導装置を備えた本実施形態に係る加工装置による秋刀魚や鯵などの魚類の開き加工について簡単に説明する。
なお、魚類を開く加工を行うときには、丸刃カッター3の回転主軸3−2に対する並設間隔が、搬送コンベア2の幅方向に2連乃至5連にて前後対を成して並設されるV型ロール54ー1毎の並設間隔と同じくなるように、カラー部材3−3を介して丸刃カッター3−1を回転主軸3−2の軸方向に並設するものである。
搬送コンベア2の移送始端2−1側において各案内軸52−2の間に、秋刀魚や鯵などの魚類を、仰向け状態で一列に供給すると、案内軸52−2の間に供給された魚類は搬送コンベア2によって回転丸刃3側に移送されて、該回転丸刃3の手前にセットされている並設する各V型ロール52−1に潜り込むように送り込まれる。このとき、魚類の大きさに応じてV型ロール52−1を支持するロール受け53はスプリング59に抗して移動(揺動)する。
これにより、魚類を必要以上の力で搬送ベルト2側に押え付けることなく、輪切りで略二等辺三角形状を呈している魚類を、各V型ロール52−1に潜り込ませ、各V型ロール52−1のV溝によって、頭から腹の中心が丸刃カッター3−1の回転線上に位置するように姿勢が整えられる。姿勢が整えられた魚類は、回転丸刃3と回転ロール4との間に送り込まれるように誘導され、丸刃カッター3−1によって頭から尾びれに至るように截断されて開かれる。
なお、本実施形態の具体的な構成は、前記した各実施形態に限られるものではなく、請求項1〜請求項5に記載の本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計において変更などがあっても本発明に含まれるものである。
たとえば、回転ロール4を弾性部材以外の硬質の合成樹脂や金属などの材用を用いて形成することができる。また、回転丸刃3に替えて回転ロールを使用することによって、回転ロール4との協同で干し昆布やその他の海産物などを平らに均すなどの加工を行うための圧延装置として使用することもできる。
また、魚介類としては、いか、秋刀魚や鯵などの魚類に限らず、例えば、開かれたいかのように、平坦な状態で切れ目(切込み)を入れる。そして、截断するなどの加工ができる魚介類であれば全てが対象となり、また、開き加工するための魚類としても開き加工が可能な全ての魚類が対象となる。
本発明に係る魚介類の加工装置の実施形態を示す概略正面図である。 同加工装置を示す概略背面図である。 同加工装置を示す概略側面図である。 本実施形態に係る回転丸刃を示す斜視図である。 回転丸刃の片受け軸部と偏心片受けブロック部との連結状態を示す要部の拡大断面図である。 回転丸刃を片受け支持するための本実施形態に係る片受け偏心ブロックを示す斜視図である。 本実施形態に係る回転止め手段を示す要部の拡大図である。 本実施形態に係る回転ロール示す斜視図である。 回転ロールを片受け支持するための本実施形態に係る片受けブロックを示す斜視図である。 スクレバーを装着した状態を拡大して示す要部の概略正面図である。 回転丸刃によって塩辛用に截断されたいかの切り身を短尺に截断するための回転刃を備えた状態を示す要部の概略平面図である。 魚類を開き加工するための誘導装置を備えた本発明の加工装置の他の実施形態を示す概略正面図である。 同誘導装置の装着状態を拡大して示す概略正面図である。 図13のXIV−XIV線における断面図である。
符号の説明
A 加工装置
1 装置機枠
1−1 起立枠部
2 搬送コンベア
2−1 移送始端
2−2 移送終端
2−3 コンベア移送面
3 回転丸刃
3−1 丸刃カッター
3−2 回転主軸
3−3 カラー
4 回転ロール
5 駆動機
6 連繋手段
6−1,6−2 チェーン
17 片受け偏心ブロック
17−1 外輪ブロック部
17−2 内輪ブロック部
21 片受け軸部
27 回転止め手段
27−1 棒材
27−2 横架部材
27−3 操作ハンドル
29 掛止穴
30 片受け軸孔
31 ボルト挿通孔
32 ボルト
52 誘導装置
52−1 V型ロール
52−2 案内軸

Claims (5)

  1. 装置機枠に架橋状に張架されて魚介類を移送するための搬送コンベアと、
    この搬送コンベアの移送始端から移送終端に至る途中部位において、前記搬送コンベアの幅方向に突出するように前記装置機枠に片受け状態で、かつ、抜き挿し着脱自在に取り付けられる回転丸刃と、
    この回転丸刃の下方部位において、前記搬送コンベアのコンベア移送面と略面一状態で、かつ、前記回転丸刃と平行に取り付けられる回転ロールと、を備えて構成されている魚介類の加工装置であって、
    前記回転丸刃は、前記搬送コンベアの幅方向にわたる長さを有する回転主軸に所定の間隔をあけて並設される各丸刃カッターの刃先が、前記回転ロールの外周面に接触または該外周面との間隔を、加工する魚介類に応じて可変することができるように、片受け偏心ブロックを介して前記装置機枠に支持され、かつ、前記回転主軸の一端側には片受け支持のための片受け軸部を同軸上に備え、
    前記片受け偏心ブロックは、大径柱状の外輪ブロック部と、この外輪ブロック部の軸芯から外れた偏心位置において、該外輪ブロック部の軸方向に貫通状に組み込まれて回転可能に内設される小径柱状の内輪ブロック部と、を備え、
    前記外輪ブロック部は、前記搬送コンベアの幅方向の一側において、コンベア移送面から上方に向けて枠組み立ち上げられる前記装置機枠の起立枠部に、横向き回転自在で、かつ、適宜の回転調整位置において、回転止め手段により回転不動にロックされるように組み込まれ、
    前記内輪ブロック部は、前記回転丸刃の前記片受け軸部を、抜き挿し自在で固定的に挿入合致させるための片受け軸孔を同軸上に備え、かつ、前記装置機枠の外側に突出する端部には、前記装置機枠の適所に設置されている駆動機に無端状の連繋手段を介して連繋させるための連繋部材を同軸上に備えていることを特徴とする魚介類の加工装置。
  2. 前記搬送コンベアは、前記回転ロールが取り付けられる移送始端から移送終端に至る途中部位において、前記回転ロールの外周面に沿ってまたは当該外周面に触れないように、下方に向けて迂回させていることを特徴とする請求項1に記載の魚介類の加工装置。
  3. 前記回転丸刃の前記片受け軸部は、軸基端部から軸端面部に向けて漸次先細状の略截頭円錐形状に形成され、かつ、前記軸端面部から開口させたネジ孔を備えてなり、
    前記内輪ブロック部の前記片受け軸孔は、前記片受け軸部を孔奥へ挿入させるに連れて漸次合致させることができるように、前記内輪ブロック部の内側端面から外側端面側に向けた略截頭円錐形状に形成され、
    かつ、前記内輪ブロック部は、前記片受け軸孔の孔底から外側端面に向けて開口させたボルト挿通孔を同軸連通状に備えていることを特徴とする請求項1に記載の魚介類の加工装置。
  4. 前記回転ロールは、前記回転丸刃の刃先が外周面に接触または切れ込むなどの該回転丸刃との関係において、前記刃先が磨耗などを起さない程度の硬度を有する弾性部材によって形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の魚介類の加工装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の魚介類の加工装置において、
    前記回転丸刃から前記搬送コンベアの移送始端側に至るコンベア移送面に、秋刀魚や鯵などの魚類を開く加工を行うための誘導装置を着脱可能に備えていることを特徴とする魚介類の加工装置。
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