JP2002199860A - 切れ目加工いか及びその製造方法と製造装置 - Google Patents

切れ目加工いか及びその製造方法と製造装置

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JP2002199860A
JP2002199860A JP2001000040A JP2001000040A JP2002199860A JP 2002199860 A JP2002199860 A JP 2002199860A JP 2001000040 A JP2001000040 A JP 2001000040A JP 2001000040 A JP2001000040 A JP 2001000040A JP 2002199860 A JP2002199860 A JP 2002199860A
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cut
squid
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cuts
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Masanori Koizumi
正徳 小泉
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EMUKO SHOKUHIN KK
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C25/00Processing fish ; Curing of fish; Stunning of fish by electric current; Investigating fish by optical means
    • A22C25/003Processing cephalopods

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Food Science & Technology (AREA)
  • Processing Of Meat And Fish (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔らかくて、加熱時の曲がりや反りが抑止さ
れて料理しやすいいか、及び、その製造装置を提供する
ことである。 【解決手段】 開かれた胴部からなるいか30を送り込
む供給部12と、いか30の表裏両面に切れ目を付ける
加工部14と、加工されたいか30を取り出す引き取り
部16とからなる装置であって、加工部14は少なくと
も一対の対向する回転ロール18、19を含んで構成さ
れ、それぞれの回転ロール18、19には、その軸方向
に一定間隔で並ぶ複数個の円盤状の加工刃(20)が備
えられ、加工刃(20)の外周部には、鋭利な刃先(2
2)が断続的に設けられており、一対の回転ロール1
8、19の片方にある加工刃(20)が、他の片方の回
転ロールにある加工刃(20)間に対向して組み込まれ
た、切れ目加工いか(32)の製造装置とされることで
ある。また、開かれた胴部の表裏両面に、長さが3mm以
上30mm以下の切れ目を多数有する切れ目加工いか(3
2)とされることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柔らくて食べやす
く、料理時の変形などが改善されたいか及びその製造方
法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】いかは筋張っているた
め、歯の弱った高齢者などには苦手な食物である。ま
た、煮たり揚げたりする時に曲がったり反ったりして、
好ましい形にならないという問題があった。そこで従来
より、一般家庭においても、食べやすいように柔らかく
するため、胴部に包丁などで切れ目を付けることが行わ
れてきた。しかしながら、手作業で胴部の全面にわたり
まんべんなく切れ目を入れるのは大変面倒であり、特
に、業務用に多量のいかを料理する場合には非常に大き
な負担になっていた。
【0003】また、包丁などで付けられる切れ目は長く
連続しているため、熱が加えられて身が収縮すると、切
れ目が開いて、むしろ曲がりや反りが大きくなってしま
うという問題があった。鹿の子絞りに似た、斜めに交叉
する切込みを入れることで、熱を加えて松笠状に変形さ
せる料理方法は、切込みにより反りやすくなる性質を積
極的に利用したものである。
【0004】そこで本発明者は、柔らくて食べやすく、
煮たり焼いたりしても曲がったり反ったりしにくいよう
に加工されたいか、及びその製造方法について鋭意検討
を重ねた結果、本発明に至ったのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる切れ目加
工いかの要旨とするところは、開かれた胴部の表裏両面
に、長さが3mm以上30mm以下の多数の切れ目を有
することにある。
【0006】そして特に、これらの切れ目が、胴部の表
裏を貫通していることにある。
【0007】また特に、これらの多数の切れ目が、その
切れ目方向を互いに平行とする少なくとも一つの群から
なり、それぞれの群内にある切れ目どうしが、切れ目方
向と斜めに交叉する方向線に沿って並んで設けられたこ
とにある。
【0008】また、本発明に係わる切れ目加工いかの製
造方法の要旨とするところは、先端が鋭利な刃先群を円
盤の外周部に断続的に設けた、略菊花状の加工刃の複数
個が、軸方向に一定間隔で並んで備えられた回転ロール
を、回転させながら、いかの開かれた胴部に押し当て、
加工刃の刃先で胴部を引っ掛けて引き込み、刃先を胴部
に進入させることによって、一定長の切れ目を胴部に付
与することにある。
【0009】そして特に、回転ロールの2本の間にいか
胴部を挟んで引き込み、切れ目加工を施すことにある。
【0010】また、本発明に係わる切れ目加工いかの製
造装置の要旨とするところは、開かれたいかの胴部を送
り込む供給部と、胴部の表裏両面に切れ目を付ける加工
部と、加工された胴部を取り出す引き取り部とからなる
装置であって、加工部は少なくとも一対の対向する回転
ロールを含んで構成され、それぞれの回転ロールには、
その軸方向に一定間隔で並ぶ複数個の円盤状の加工刃が
備えられ、加工刃の外周部には、先端が鋭利な刃先が断
続的に設けられており、一対の回転ロールの片方にある
加工刃が、他の片方の回転ロールにある加工刃間に対向
して組み込まれたことにある。
【0011】さらに、かかる切れ目加工いかの製造装置
において、一対の回転ロールの片方にある加工刃が、他
の片方の回転ロールにある加工刃間に進入して組み込ま
れたことにある。
【0012】またさらに、かかる切れ目加工いかの製造
装置において、回転ロール上で隣り合う加工刃の刃先の
位置を、回転ロールの円周方向に互いにずらし、連続す
る複数個の加工刃の刃先が螺旋状を形成するようにされ
たことにある。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係わる切れ目加工
いか及びその製造方法と製造装置について、図面に基づ
いて詳しく説明する。
【0014】図1は、本発明に係わる、切れ目加工いか
の製造装置の一例を模式的に示す説明図である。切れ目
加工いかの製造装置10は、送りコンベヤ36などから
なる供給部12と、2本の回転ロール18、19及びス
クレバー28などからなる加工部14と、引き取りコン
ベヤ38などからなる引き取り部16とで構成されてい
る。そして、生のまま、あるいは冷凍されたいか30
が、送りコンベヤ36によって加工部14に送られ、切
れ目加工を施され、引き取りコンベヤ38によって取り
出される。いか30は、足部分などが除去された胴部だ
けとされ、また、開いて扁平な形状に予め加工されてい
る。
【0015】回転ロール18、19には、図2に示され
るように、多数の円盤状の加工刃20が、軸方向にピッ
チPで並べて備えられている。図3は加工刃20を示して
いるが、その外周部に鋭利な刃先22を断続的に備えて
いて略菊花状の形となっている。そして中央部には、回
転軸26が挿入されるための円形の挿通口21が設けら
れている。また、図4には刃先22の断面図が示されて
いるが、端部の表裏両面が対称的に削られて鋭利な先端
が形成されている。
【0016】回転ロール18と回転ロール19とは、図
5に示されるように、その片方の回転ロールにある加工
刃20が、他の片方の回転ロールにある加工刃20の間
に対向するようにして配設されている。このため、互い
が交叉する深さまで、回転ロール18と回転ロール19
とを近接させることができる。
【0017】図6及び図7で詳細に説明されるように、
コンベヤ36に乗せられて加工部14に送られたいか3
0は、回転ロール18と回転ロール19の間に挟まれ、
各々の回転ロール18,19に備えられた加工刃20の
刃先22で引っ掛けられて引き込まれ、刃先22がいか
30に突き刺さるように進入することにより、一定長の
切れ目がいか30に付与される。すなわち、図8に示さ
れるように、上の回転ロール18によって長さL1の切れ
目40が形成され、下の回転ロール19によって長さL
2の切れ目41が形成される。切れ目40も切れ目41
も、切れ目加工いか32の表裏を貫通している。そし
て、このように切れ目加工された切れ目加工いか32
は、加工部14からコンベヤ38に移されるのである
が、回転ロール18からの離脱を助けるためにスクレバ
ー28が設けられている。櫛状のスクレバー28の各櫛
歯の先端は、隣接する加工刃20の間に深く挿入されて
いて、回転ロール18の刃先22に引っ掛ったままで持ち
上がってくる切れ目加工いか32を、掻き落すようにし
て離脱させる。
【0018】回転ロール18と回転ロール19との距離
を離していくと、切れ目40、41は次第に浅くなっ
て、切れ目加工いか32を貫通しなくなる。図9に示さ
れる切れ目加工いか32では、上の回転ロール18によっ
て形成された切れ目40も、下の回転ロール19によっ
て形成された切れ目41も、切れ目加工いか32を貫通
していない。
【0019】回転ロール18と回転ロール19との間を
さらに離し、図10に示すように、上下の加工刃20ど
うしが交叉しないように配設することもできる。図11
に示される切れ目加工いか32は、このように組みつけ
られた製造装置10によって加工されたものの一例であ
り、当然ながら、表面に形成される切れ目40も、裏面
に形成される切れ目41もかなり浅くなっている。
【0020】回転ロール18、19は、加工刃20とス
ペーサー24とを交互にして回転軸26を挿通させた構
成とされるのが非常に便利である。すなわち、図12に
模式的に説明されるように、円盤状の加工刃20に設け
た挿通孔21と、円環状のスペーサー24に設けた挿通
孔23とに、回転軸26を順次交互に挿入することによ
って回転ロール18を構成する。加工刃20とスペーサ
ー24を回転軸26に固定するには、常法により、キー
とキー溝の嵌合を利用したり、回転軸26を多角柱状に
して多角形の挿通孔21と挿通孔23に挿通したり、そ
の他の種々の手段を採用できる。本構成の回転ロール1
8では、スペーサー24の厚みを変えることによって加
工刃20間のピッチPを簡単に調節できるし、加工刃2
0の取替えや回転ロール18を清掃するための分解が非
常に容易である。
【0021】加工刃20を回転軸26に固定するのに関
し、図13に示されるように、隣り合う加工刃20の刃
先22どうしを回転軸26と平行に揃えると、切れ目加
工いか32に形成される切れ目40は、図14に示され
るように、縦横が整然とした格子状に並ぶ。本図に示さ
れる切れ目加工いか32は、いか30を縦にして加工部
14に送り込んで加工したものであって、切れ目加工い
か製造装置10の流れ方向42といか30の縦方向、及
び、切れ目40の方向は互いに平行している。したがっ
て、切れ目40は、いかに特有の横に伸びる固い筋肉を
横断して切断することになり、歯の弱った高齢者でも十
分に食べることができるほど柔らかい切れ目加工いか3
2が得られる。
【0022】一方、図15に示されるように、隣り合う
加工刃20の刃先22の位置を、回転ロール18の円周
方向に互いに一定角度ずらすと、連続する加工刃20の
刃先22の群は螺旋を描くようになる。そして、このよ
うに刃先22が螺旋状に配設されると、切れ目加工する
時に、切れ目加工いか32が回転ロール18から非常に
スムーズに離脱するようになる。図13に示されるよう
に、刃先22が回転軸26と同方向に揃えられた場合に
は、切れ目加工いか32から、一列に並んだ全ての刃先
22を同時に抜き出さなければならない時が周期的に訪
れる。このため、切れ目加工いか32は一度に集中して
大きな力を受けることになり、変形したり損傷したりし
やすい。ところが、刃先22が螺旋状に配設されると、
回転ロール18の回転方向に沿って刃先22が平均的に
分散されるので、刃先22の抜き出しが常に局部的にな
る。その結果、回転ロール18から離れる時に、切れ目
加工いか32に集中的に大きな力が掛かることがなくな
り、変形や損傷のトラブルが減少する。
【0023】刃先22が螺旋状に配設された回転ロール
18によれば、切れ目加工いか32に形成される切れ目
40が斜めに並んで優れた外観を呈するようになる。図
16に基づいて説明すると、いずれの切れ目40も、そ
の切れ目方向を互いに平行とし、かつ、切れ目方向と斜
めに交叉する方向44に沿って並んでいる。そして、切
れ目方向は製造装置10の流れ方向42に平行である。
【0024】したがって、いか30を縦にして加工部1
4に供給すれば、図17に示されるように、切れ目40
は、切れ目加工いか32の縦方向と交叉する斜め方向4
4に並んで形成される。このため、いか特有の横に走る
筋肉を、切れ目40の群が万遍なく確実に切断すること
になり、一層柔らかくて風合いのある切れ目加工いか3
2が得られる。
【0025】切れ目40を斜めに並べるパターンは、図
17に示される例に限定されない。例えば、図18に示
される切れ目加工いか32は、右上がりの斜め方向44
に沿って並ぶ切れ目40の群50と、右下がりの斜め方
向45に沿って並ぶ切れ目40の群52との二群を有し
ている。本例の切れ目加工いか32においても、いか特
有の横に伸びる固い筋肉が万遍なく切断されて柔くさ
れ、単調さが改善された優れた外観になる。図19は、
いか30を横にして加工部14に通して得られた切れ目
加工いか32を示し、切れ目40は切れ目加工いか32
を横切る方向を向いている。
【0026】図1に示される切れ目加工いかの製造装置
10は、一対の回転ロール18、19が用いられてい
て、本発明の特に有用な実施態様である。一対の回転ロ
ール18、19によって、いか30を確実に捕らえて引
き込み、表裏両面から一度に多数の切れ目40を形成で
きる。しかしながら、本発明は、二対以上の回転ロール
を用いてさらに多数の切れ目40を形成するようにして
もよい。あるいは、一本の回転ロールだけを用いること
もできる。
【0027】図20に示される加工部14は、一本の回
転ロール18と受け台46とスクレバー28とで構成さ
れている。図21に示されるように、受け台46には、
回転ロール18に備えられた加工刃20に対向するそれ
ぞれの位置に、刃先22部分が進入できるスリット48
が設けられている。送りコンベヤ36に乗せられて加工
部14に送り込まれたいか30は、回転ロール18によ
って引き込まれて受け台46上に移動する。そして、受
け台46台によって下から支持されているいか30に、
回転ロール18の刃先22が突き刺さり、切れ目40が
形成される。図22に示されるように、形成される長さ
L1の切れ目40は、表面から裏面に貫通している。
【0028】刃先22が螺旋状に配設された一対の回転
ロール18、19によって加工され、表裏を貫通する切
れ目が付与された切れ目加工いか32は、例えば、図2
3に示されるような外観になる。上の回転ロール18に
よって形成され、斜め方向44に沿って並ぶ切れ目40
の群と、下の回転ロール19によって形成され、斜め方
向50に沿って並ぶ切れ目41の群とがあり、両者が交
互に配列している。
【0029】一方、図24に示される切れ目40の配置
は、図20に示されるように、一本だけの回転ロール1
8を備えた製造装置10によって、表と裏から2回加工
された場合の一例である。すなわち、1回目の加工で、
斜め方向44に沿って並ぶ切れ目40の群が形成され、
ひっくり返して2回目の加工を行うことで、斜め方向5
1に沿って並ぶ切れ目40の群が形成される。
【0030】また、図25に示される切れ目40の配置
は、一本だけの回転ロール18を備えた製造装置10に
よって、表から縦横に2回加工された場合の一例であ
る。すなわち、1回目の加工で、斜め方向44に沿って
並ぶ切れ目40の群が形成され、90°回して2回目の
加工を行うことで、斜め方向54に沿って並ぶ切れ目4
0の群が形成される。
【0031】本発明で加工されるいか30は、足などが
除かれて開かれた胴部であり、生又は冷凍又はボイルの
状態とされる。また、切れ目40の長さは、3mm以上
30mm以下が好ましく、5mm以上10mm以下が特
に好ましい。切れ目40が長過ぎると、加熱時に切れ目
40が開いて外観を悪くしたり、波打つように変形した
りするので好ましくない。一方、短過ぎれば、いかの固
い筋肉を十分に切断できないし、熱通し性などの改善が
不十分となるので好ましくない。そして、切れ目40の
数は、100平方センチメートル当たり10個〜500
個位の多数とされる。
【0032】以上、本発明に係わる切れ目加工いか及び
その製造方法と製造装置について詳細に説明してきた
が、本発明は上述の引用・例示に限定されず、付与され
る切れ目の配置、供給部や加工部や引き取り部の構成、
回転ロールの構造、加工刃の材質や形状、刃先の形状な
どにつき、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々なる改
良,修正,変化を加えた態様で実施し得るものである。
【0033】
【発明の効果】本発明に係わる切れ目加工いかによれ
ば、表裏両面に切れ目を有しているので柔らかくて食べ
やすく、加熱時の曲がりや反りが防止される。また、表
裏両面の切れ目を介して熱通りや調味料の浸透が良くな
り、揚げ物、焼き物、煮物、炒め物などの料理がしやす
くなる。
【0034】そして特に、切れ目を深くしていかの表裏
を貫通するようにすれば、さらに熱通りや調味料の浸透
が良くなる。
【0035】また特に、切れ目の方向と斜めに交叉する
方向に切れ目を並べて設ければ、いか特有の横に伸びる
固い筋肉を万遍なく切断できるので、いっそう柔らかく
なるとともに、単調な外観をさらに改善することができ
る。
【0036】また、本発明に係わる切れ目加工いかの製
造方法によれば、回転ロールの菊花状の加工刃の刃先
で、いかを引っ掛けて引き込みながら、刃先をいかに刺
し通して切れ目を作るので、いかの移動と切れ目の形成
を同時に行うことができて設備が簡略化される。また、
回転ロールの回転によって連続的に加工するので、作業
性や生産能率が著しく向上する。
【0037】そして特に、一対の回転ロール間に挟んで
切れ目加工するようにすれば、いかの両面を刃先で引っ
掛けることによって、より確実に加工部へ移動できるよ
うになるし、両面から刃先を進入させるので、さらに多
くの切れ目を効率良く付けることができる。
【0038】また、本発明に係わる切れ目加工いかの製
造装置によれば、菊花状の加工刃を多数備えた回転ロー
ルを対で用いて加工するので、いかの移動を確実にし、
連続的に効率良く切れ目を形成することができる。ま
た、一対の回転ロールの片方にある加工刃が、他の片方
の回転ロールにある加工刃間に対向して組み込まれるの
で、加工刃が交叉する近さまで回転ロールどうしを近接
できるようになり、表裏を貫通するほど深い切れ目も形
成できるようになる。
【0039】そして特に、加工刃の刃先が螺旋を描くよ
うにされた回転ロールが用いられれば、回転ロールから
切れ目加工いかがスムーズに離れるようになり、変形や
損傷の少ない切れ目加工いかが得られる。また、切れ目
方向と斜めに交叉する方向に並んで切れ目が形成される
ので、いか特有の横に伸びる固い筋肉が万遍なく切断さ
れて非常に柔らかい切れ目加工いかが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる切れ目加工いかの製造装置の一
例を模式的に示す、要部の側面図である。
【図2】本発明に係わり、回転ロールの一例を示す正面
図である。
【図3】本発明に係わり、加工刃の一例を示す側面図で
ある。
【図4】本発明に係わり、図3に示される加工刃の刃先
を拡大して示す断面図である。
【図5】本発明に係わり、回転ロールの位置関係の一例
を示す正面図である。
【図6】本発明に係わり、図1に示される切れ目加工い
かの製造装置の、加工部付近を拡大して示す側面図であ
る。
【図7】本発明に係わり、図6に示される加工部の、刃
先交叉部付近をさらに拡大して示す側面図である。
【図8】本発明に係わる切れ目加工いかの一例を示す断
面図である。
【図9】本発明に係わる切れ目加工いかの他の一例を示
す断面図である。
【図10】本発明に係わり、回転ロールの位置関係の他
の一例を示す正面図である。
【図11】本発明に係わる切れ目加工いかの他の一例を
示す断面図である。
【図12】本発明に係わり、回転ロールの構成の一例を
示す斜視図である。
【図13】本発明に係わり、刃先の配列パターンの一例
を模式的に示す斜視図である。
【図14】本発明に係わる切れ目加工いかの他の一例を
示す平面図である。
【図15】本発明に係わり、刃先の配列パターンの他の
一例を模式的に示す斜視図である。
【図16】本発明に係わり、加工いかに形成される切れ
目の配列パターンの一例を模式的に示す平面図である。
【図17】本発明に係わる切れ目加工いかの他の一例を
示す平面図である。
【図18】本発明に係わる切れ目加工いかの他の一例を
示す平面図である。
【図19】本発明に係わる切れ目加工いかの他の一例を
示す平面図である。
【図20】本発明に係わる切れ目加工いかの製造装置の
他の一例を示し、その加工部を拡大して示す側面図であ
る。
【図21】本発明に係わり、図19に示される受け台を
拡大して示す斜視図である。
【図22】本発明に係わる切れ目加工いかの他の一例を
示す断面図である。
【図23】本発明に係わり、加工いかに形成される切れ
目の配列パターンの他の一例を模式的に示す平面図であ
る。
【図24】本発明に係わり、加工いかに形成される切れ
目の配列パターンの他の一例を模式的に示す平面図であ
る。
【図25】本発明に係わり、加工いかに形成される切れ
目の配列パターンの他の一例を模式的に示す平面図であ
る。
【符号の説明】
10:切れ目加工いかの製造装置 12:供給部 14:加工部 16:引き取り部 18、19:回転ロール 20:加工刃 21、23:挿通孔 22:刃先 24:スペーサー 26:回転軸 28:スクレバー 30:いか 32:切れ目加工いか 36:送りコンベヤ 38:引き取りコンベヤ 40、41、53:切れ目 42:流れ方向 44、45,50,51、54:斜め方向 46:受け台 48:スリット 50、52:切れ目の群 P:ピッチ L1、L2:切れ目の長さ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開かれた胴部の表裏両面に、長さが3m
    m以上30mm以下の多数の切れ目を有することを特徴
    とする切れ目加工いか。
  2. 【請求項2】 前記切れ目が胴部の表裏を貫通している
    ことを特徴とする請求項1に記載の切れ目加工いか。
  3. 【請求項3】 前記多数の切れ目が、その切れ目方向を
    互いに平行とする少なくとも一つの群からなり、それぞ
    れの該群内にある切れ目どうしが、該切れ目方向と斜め
    に交叉する方向線に沿って並んで設けられたことを特徴
    とする、請求項1又は請求項2に記載の切れ目加工い
    か。
  4. 【請求項4】 先端が鋭利な刃先群を、円盤の外周部に
    断続的に設けた略菊花状の加工刃の複数個が、軸方向に
    一定間隔で並んで備えられた回転ロールを、回転させな
    がら、いかの開かれた胴部に押し当て、該加工刃の刃先
    で該胴部を引っ掛けて引き込み、該刃先を該胴部に進入
    させることによって、一定長の切れ目を該胴部に付与す
    ることを特徴とする、切れ目加工いかの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記加工刃の刃先による、前記胴部の引
    っ掛けと引き込みを、前記回転ロールの2本の間に該胴
    部を挟んで行うことを特徴とする、請求項4に記載の切
    れ目加工いかの製造方法。
  6. 【請求項6】 開かれたいかの胴部を送り込む供給部
    と、該胴部の表裏両面に切れ目を付ける加工部と、加工
    された該胴部を取り出す引き取り部とからなる装置であ
    って、 該加工部は少なくとも一対の対向する回転ロールを含ん
    で構成され、 それぞれの該回転ロールには、その軸方向に一定間隔で
    並ぶ複数個の円盤状の加工刃が備えられ、 該加工刃の外周部には、先端が鋭利な刃先群が断続的に
    設けられており、 該一対の回転ロールの片方にある加工刃が、他の片方の
    回転ロールにある加工刃間に対向して配設されたことを
    特徴とする、切れ目加工いかの製造装置。
  7. 【請求項7】 前記一対の回転ロールの片方にある加工
    刃が、他の片方の回転ロールにある加工刃間に進入して
    配設されたことを特徴とする、請求項6に記載する切れ
    目加工いかの製造装置。
  8. 【請求項8】 前記回転ロール上で隣り合う前記加工刃
    の刃先の位置を、該回転ロールの円周方向に互いにずら
    し、連続する複数個の該加工刃の刃先が螺旋状を形成す
    るようにされたことを特徴とする、請求項6又は請求項
    7に記載の切れ目いかの製造装置。
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