JP4325803B2 - 遊技機 - Google Patents
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(請求項1)
「遊技盤装着用の開口部を有する本体枠と、
前記本体枠の後面でかつ前記開口部の下縁部に設けられた本体枠構成部材と、
前記開口部に装着されるとともに、遊技板及び当該遊技板の後面に装着された盤側の基板ボックスを有する遊技盤と、
を有し、
前記本体枠の後面側でかつ前記本体枠構成部材の下方に、回路基板を収容する枠側の基板ボックスが、遊技機の後側から見て奥側となるように他の部材と前後方向に積層した状態で配置され、
前記枠側の基板ボックスの回路基板上に、当該枠側の基板ボックスの内部に発生した熱を外部へ放出する放熱部材が配置された遊技機において、
前記放熱部材は、本体部と、当該本体部の側面から延出した複数の翼片が所定間隔で並列に配置されて構成される放熱フィンとを備え、
前記枠側の基板ボックスの側面に前記放熱フィンを露出させる開口を設けるとともに、前記開口から前記放熱フィンを側方に突出して外部に露出させつつ当該開口を塞ぐように前記放熱部材を配置し、
前記放熱フィンの複数の翼片を、前記枠側の基板ボックスの装着状態において上下方向に延在する向きとすることで、隣接する当該翼片間を空気の流路とし、
前記放熱フィンの下に、当該放熱フィンに外部の空気を流入させる通風路を形成するとともに、
前記放熱フィンの上に、前記放熱フィンを通過し熱せられた空気を前記本体枠構成部材の上方へ導く放熱通路を当該本体枠構成部材に設け、
さらに、前記盤側の基板ボックスを、前記遊技板の後面に取り付けた上方及び下方が開放された基板ボックス装着台の後面に前記遊技板から浮かした状態で装着することで、当該盤側の基板ボックスと当該遊技板との間に下方及び上方が開放された放熱空間を形成し、
前記遊技盤を前記遊技盤装着用の開口部に装着した状態で、前記放熱空間が前記放熱通路の上に位置するように構成し、
前記遊技盤を前記遊技盤装着用の開口部に装着した状態で、前記本体枠の下方から流入した外部の空気が、前記通風路を上昇し、前記放熱フィンの翼片間に流入することで熱せられて上昇し、さらに当該翼片間を通過した空気が、前記放熱通路を経て前記遊技盤の放熱空間に流入し、当該放熱空間の上方へ流出するようにしたことを特徴とする遊技機。」
請求項1に記載の発明においては、放熱部材は、本体部と、当該本体部の側面から延出した複数の翼片が所定間隔で並列に配置されて構成される放熱フィンとを備え、枠側の基板ボックスの側面に放熱フィンを露出させる開口を設けるとともに、開口から放熱フィンを側方に突出して外部に露出させつつ当該開口を塞ぐように放熱部材を配置している。また放熱フィンの複数の翼片を、枠側の基板ボックスの装着状態において上下方向に延在する向きとすることで、隣接する当該翼片間を空気の流路としている。また放熱フィンの下に、当該放熱フィンに外部の空気を流入させる通風路を形成するとともに、放熱フィンの上に、放熱フィンを通過し熱せられた空気を本体枠構成部材の上方へ導く放熱通路を当該本体枠構成部材に設けている。
さらに、盤側の基板ボックスを、遊技板の後面に取り付けた上方及び下方が開放された基板ボックス装着台の後面に前記遊技板から浮かした状態で装着することで、当該盤側の基板ボックスと当該遊技板との間に下方及び上方が開放された放熱空間を形成する。また遊技盤を遊技盤装着用の開口部に装着した状態で、放熱空間が前記放熱通路の上に位置するように構成する。そして、遊技盤を遊技盤装着用の開口部に装着した状態で、本体枠の下方から流入した外部の空気が、通風路を上昇し、放熱フィンの翼片間に流入することで熱せられて上昇し、さらに当該翼片間を通過した空気が、放熱通路を経て遊技盤の放熱空間に流入し、当該放熱空間の上方へ流出するようにした。
かかる構成としたことにより、基板ボックスの上方から遊技板の後面を経て外部へと流れる空気の通り道が確保されるため、回路基板で発生した熱の外部への排出を積極的に行うことができる。これによって、本体枠の後面において、遊技機の後側から見て奥側に位置し、風通しの極めて悪い状況下に配置される基板ボックスの回路基板からの放熱性を向上することが可能となった。ここで本発明における「本体枠構成部材」とは、典型的には、本体枠を補強するべく当該本体枠後面における遊技盤装着用の開口部の下縁部に沿って水平状に延在する板状部材がこれに該当するが、当該板状部材に限らず、基板ボックスの上方において遊技機の横幅方向に延びて本体枠側と遊技盤側とを隔てる壁面を構成する部材であれば、これを包含する。また「放熱通路」とは、基板ボックスから放出された熱が本体枠構成部材の上方へ流れることを許容する「通路」を指し、上下方向に貫通する単一あるいは複数の開口を好適に包含する。
「請求項1に記載の遊技機であって、
前記放熱フィンの下方に、遊技機から排出される球を当該遊技機が配置される島側の設備へと排出する球排出口を配置するとともに、当該球排出口あるいはその近傍に、前記通風路を形成したことを特徴とする遊技機。」
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載された遊技機において、放熱フィンの下方に、遊技機から排出される球を当該遊技機が配置される島側の設備へと排出する球排出口を配置するとともに、当該排出する球排出口あるいはその近傍に、通風路を形成した構成とされる。ここで「排出される球」とは、例えば、アウト球、セーフ球、球抜きした球などがこれに該当する。また、「上下に貫通する」態様としては、典型的には球排出通路を上面が開放した樋状に形成し、底面(下面)に球を落下させる球排出口を形成した構成がこれに該当するが、球排出通路を上面と下面に通気用のスリットあるいは穴を設けた筒形に形成する態様を好適に包含する。本発明によれば、球排出通路につき、球の排出機能を損なうことなく、放熱フィンに対する空気の通風機能を付与したので、放熱フィンの下方スペースを空きスペースにする必要がなくなり、遊技機の後面スペースを有効に活用することができる。
本実施の形態では、図示のように、遊技板106の後面下部領域には、遊技全体を制御する主制御基板113a(図5参照)を収容する主制御基板ボックス113と、主制御基板113aからの信号に基づいて音声装置ないしランプ装置を駆動制御する副制御基板115a(図5参照)を収容する副制御基板ボックス115が、パチンコ機100の後側から見て主制御基板ボックス113が手前側(後側)となるように前後方向に重ねた状態で第1基板ボックス装着台151を介して装着されている。この第1基板ボックス装着台151は、本発明の態様1における「組付け部材」に対応し、また本発明の態様2における「基板ボックス装着台」に対応する。
そこで、本実施の形態においては、遊技板106の後面に第1基板ボックス装着台151を介して主制御基板ボックス113と副制御基板ボックス115を互いに前後方向に重ねて装着する構成とし、これによって遊技機101の後側から見て奥側に位置する副制御基板ボックス115を、遊技板106の後面から浮いた状態となし、当該副制御基板ボックス115の前面と遊技板106の後面との間に放熱空間155を構成している。
また本実施の形態は、電源基板ボックス121を例にして説明したが、電源基板ボックス121以外の基板ボックスに適用してもよい。また放熱フィン139の下端部に空気を流入させるべく、アウト球排出通路161を上下方向に貫通して流路を形成する構成は、放熱フィン319が鉛直方向に延びる場合に限らず、放熱フィン319のフィンが水平方向に延びる態様に採用してもよい。
また本実施の形態では、パチンコ機100の後側から見て電源基板ボックス121の右側面に、放熱部材137の放熱フィン139を露出させるとしたが、放熱フィン139を必ずしも露出させる必要はない。
また本実施の形態においては、別々に形成したボックス本体123とボックスカバー125を相互に接合することで電源基板ボックス121を形成する場合で説明したが、ボックス本体123とボックスカバー125を一体に形成してなる電源基板ボックスに適用することが可能である。
(態様2)
「態様1に記載の遊技機であって、
前記遊技板の後面に基板ボックス装着台を介して制御基板ボックスを装着することで当該制御基板ボックスと前記遊技板と間に前記放熱空間を形成するとともに、前記基板ボックス装着台は、前記放熱通路を経て上方へ流れた空気が更に前記放熱空間へと流れることを許容する連通路を有することを特徴とする遊技機。」
「態様1または2に記載の遊技機であって、
遊技機の後側から見て本体枠後面の奥側に配置される前記基板ボックスが、電源基板を収容した電源基板ボックスであり、遊技機の後側から見て手前側に配置される前記遊技機構成部材が、制御基板を収容した制御基板ボックスであることを特徴とする遊技機。」
「態様1〜3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記本体枠の後面に配置される前記基板ボックスは、前記回路基板が発した熱を当該回路基板に設けた放熱部材の放熱フィンを介して外部へ放出する構成とされ、前記放熱フィンは、前記基板ボックスから露出された位置に配置されるとともに、当該放熱フィンを構成する複数の翼片が上下方向に延びる向きに設けられ、当該放熱フィンの上方に前記放熱通路および前記放熱空間が位置するように設定されたことを特徴とする遊技機。」
本発明によれば、放熱フィンが基板ボックスから露出する構成のため、放熱フィンがボックス外部の空気と直接に接触することで基板ボックス内の熱を外部へ効率よく放出することができる。特に本発明における放熱フィンは、当該放熱フィンを構成する翼片が上下方向に延びる構成とされている。このため、隣接する翼片間の間隙によって上下方向に延びる空気の流路が形成されることになり、放熱フィンに沿って空気が流れ易くなる。すなわち、放熱フィンの放熱によって熱せられた空気は、翼片間に形成される流路を通って上端側へと流れ、それに伴い、冷たい空気が放熱フィンの下端側へと流入されることとなる。また本発明では、放熱フィンの上方に放熱通路および放熱空間が位置する構成としている。このため、翼片間の流路を通って上方へと流れた空気は、そのまま真っ直ぐに上方へ流れることができるため、抵抗の少ないスムースな空気の流れ状態を得ることができる。このように、本発明に係る基板ボックスの放熱構造は、積極的な空気の流れを促すことのできる構成であり、これによって放熱効果をより向上することができる。なお基板ボックスから放熱フィンが露出する態様としては、基板ボックスの外面に対し、フィン先端がほぼ面一となる態様、突出している態様のいずれも好適に包含する。また「上下方向に延びる」とは、放熱フィンを構成する翼片の延在方向が上下方向成分を有する形態を広く含む趣旨である。
「態様4に記載の遊技機であって、
前記放熱フィンの下方に、遊技機から排出される球を当該遊技機が配置される島側の設備へと排出する球排出口を配置するとともに、当該球排出口あるいはその近傍に、前記放熱フィンに向かって空気を流入させる上下方向に貫通する空気の通風路を形成したことを特徴とする遊技機。」
「態様1〜5のいずれかに記載の遊技機において、遊技盤の後面を覆う保護カバーを有し、当該保護カバーは、少なくとも上部に放熱用の開口を有し、放熱空間を通じて上方へと流れた空気が保護カバー内を通じて開口から外部へと排出される構成としたことを特徴とする遊技機。」
101 外枠
103 本体枠
104 下縁側補強枠部(本体枠構成部材)
104a 放熱孔(放熱通路
105 遊技盤
106 遊技板
107 ガラス枠
109 前板
111 払出制御基板ボックス(遊技機構成部材)
111a 払出制御基板
113 主制御基板ボックス
113a 主制御基板
115 副制御基板ボックス
115a 副制御基板
117 表示制御基板ボックス
118 保護カバー
121 電源基板ボックス(基板ボックス)
123 ボックス本体
125 ボックスカバー
125a 開口
125b 放熱孔
127 電源基板
129 コンデンサ
131 スイッチングレギュレータ
133 ブリッジダイオード
135 ラインフィルター
137 放熱部材
138 本体部
139 放熱フィン
139a 翼片
141 流出空間
142 間隙
143 球通路構成部材
145 電源基板ボックスの取付板
151 第1基板ボックス装着台(組付け部材)、(基板ボックス装着台)
151a 平板部
151b 放熱孔(連通路)
153 第2基板ボックス装着台
154 中継空間
155 放熱空間
161 アウト球排出通路
163 上部通路部分
165 下部通路部分
167 アウト球排出口
169 間隙
Claims (2)
- 遊技盤装着用の開口部を有する本体枠と、
前記本体枠の後面でかつ前記開口部の下縁部に設けられた本体枠構成部材と、
前記開口部に装着されるとともに、遊技板及び当該遊技板の後面に装着された盤側の基板ボックスを有する遊技盤と、
を有し、
前記本体枠の後面側でかつ前記本体枠構成部材の下方に、回路基板を収容する枠側の基板ボックスが、遊技機の後側から見て奥側となるように他の部材と前後方向に積層した状態で配置され、
前記枠側の基板ボックスの回路基板上に、当該枠側の基板ボックスの内部に発生した熱を外部へ放出する放熱部材が配置された遊技機において、
前記放熱部材は、本体部と、当該本体部の側面から延出した複数の翼片が所定間隔で並列に配置されて構成される放熱フィンとを備え、
前記枠側の基板ボックスの側面に前記放熱フィンを露出させる開口を設けるとともに、前記開口から前記放熱フィンを側方に突出して外部に露出させつつ当該開口を塞ぐように前記放熱部材を配置し、
前記放熱フィンの複数の翼片を、前記枠側の基板ボックスの装着状態において上下方向に延在する向きとすることで、隣接する当該翼片間を空気の流路とし、
前記放熱フィンの下に、当該放熱フィンに外部の空気を流入させる通風路を形成するとともに、
前記放熱フィンの上に、前記放熱フィンを通過し熱せられた空気を前記本体枠構成部材の上方へ導く放熱通路を当該本体枠構成部材に設け、
さらに、前記盤側の基板ボックスを、前記遊技板の後面に取り付けた上方及び下方が開放された基板ボックス装着台の後面に前記遊技板から浮かした状態で装着することで、当該盤側の基板ボックスと当該遊技板との間に下方及び上方が開放された放熱空間を形成し、
前記遊技盤を前記遊技盤装着用の開口部に装着した状態で、前記放熱空間が前記放熱通路の上に位置するように構成し、
前記遊技盤を前記遊技盤装着用の開口部に装着した状態で、前記本体枠の下方から流入した外部の空気が、前記通風路を上昇し、前記放熱フィンの翼片間に流入することで熱せられて上昇し、さらに当該翼片間を通過した空気が、前記放熱通路を経て前記遊技盤の放熱空間に流入し、当該放熱空間の上方へ流出するようにしたことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機であって、
前記放熱フィンの下方に、遊技機から排出される球を当該遊技機が配置される島側の設備へと排出する球排出口を配置するとともに、当該球排出口あるいはその近傍に、前記通風路を形成したことを特徴とする遊技機。
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