JP4325608B2 - 駆動装置の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電動機の回転数に応じて内燃機関などの原動機の回転数を制御する動力分配機構と変速機とを備えた駆動装置に関し、特にその変速制御を行う制御装置に関するものである。
この種の駆動装置が特許文献1および特許文献2に記載されている。特許文献1に記載されたハイブリッド駆動装置は、エンジンが出力した動力を、発電機能のある第1電動機と出力側の部分とに分配する遊星歯車機構を主体とする動力分配機構を備え、さらにその出力側の部材に有段式の自動変速機などの変速機が連結され、また第1電動機によって発電された電力が供給されてモータとして機能することにより出力トルクにトルクを付加する第2電動機が設けられている。
また、特許文献2に記載されたハイブリッド駆動装置は、エンジンが出力した動力をそのまま出力する直結段と、減速して出力する低速段とに切り換えられる遊星歯車機構を備え、その遊星歯車機構から出力された動力を第1電動機と出力側の部材とに分配する遊星歯車機構を主体とする動力分配機構を更に備え、その第1電動機で発電した電力が供給されてモータとして機能することにより、出力トルクにトルクを付加する第2電動機が設けられている。そして、この特許文献2の発明では、電力変換を伴わない動力の伝達、すなわち直達トルクを多くするように制御される。
特開2003−130202号公報 特開2000−346187号公報
上記の特許文献1に記載されたハイブリッド駆動装置では、車速に応じて変速機の変速比が変化させられ、また特許文献2に記載されたハイブリッド駆動装置では、エンジンの出力側に配置されている遊星歯車機構が、車速に応じて直結段と低速段とに切り替えられるので、動力変換を伴う動力伝達すなわち電気パスによる動力伝達が抑制され、その結果、全体としての動力伝達効率の向上が図られる。しかしながら、車両の走行状態は多様であって、電気パスによる動力伝達がほぼゼロとなる走行状態以外に、エンジンが出力した動力の一部を、動力分配機構および変速機を介して出力軸に伝達する一方、エンジンが出力した動力の他の部分を電力に変換した後、モータで機械的な動力に再度変換して出力軸に伝達することにより走行する場合がある。
その場合、電力変換による損失があるので、全体としての動力伝達効率が低下し、特に前記変速機や遊星歯車機構で設定される変速段の中間の変速比で走行する場合に動力伝達効率が低下する。そして、エンジンが出力した動力を電力に変換し、再度機械的な動力に変換すれば、発電機として機能する電動機およびモータとして機能する電動機で不可避的に発熱が生じ、その結果、電動機の熱定格上の制限を受けて所期通りの制御を行えなくなったり、耐久性が低下したりする可能性があった。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、変速制御に伴う電動機の温度上昇を抑制することのできる駆動装置の制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、原動機が出力した動力を電動機と出力部材とに分配する動力分配機構と、前記出力部材から動力が伝達され変速比がステップ的に異なる複数の変速段を設定する変速機とを備え、前記電動機の回転数を制御して前記原動機の回転数をほぼ一定に維持する無段的変速と前記電動機の回転数の変化量を前記無段的変速の場合よりも少なくして前記原動機の回転数を変化させる前記変速機による多段的変速とが可能な駆動装置の制御装置において、前記電動機の温度を検出もしくは予測する温度判定手段と、その温度判定手段で検出もしくは予測された温度が判断基準値より高い場合に多段的変速を選択する変速態様選択手段とを備えていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記多段的変速の後の前記原動機の動作点を、その出力における最適燃費点より低回転数高トルク側の運転点とし、かつ車速の上昇に伴い原動機の回転数と出力軸回転数との比が一定となるように原動機の回転数を上昇させる原動機制御手段を更に備えていることを特徴とする駆動装置の制御装置である。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記多段的変速の後の前記原動機の動作点を、その出力における最適燃費点より高回転数低トルク側の運転点とし、かつ車速の低下に伴い原動機の回転数と出力軸回転数との比が一定となるように原動機の回転数を低下させる他の原動機制御手段を更に備えていることを特徴とする駆動装置の制御装置である。
また、請求項4の発明は、原動機が出力した動力を電動機と出力部材とに分配する動力分配機構と、前記出力部材から動力が伝達される変速機とを備え、前記原動機の回転数をほぼ一定に維持する無段的変速と前記原動機の回転数を変化させる多段的変速とが可能な駆動装置の制御装置において、前記電動機の温度を検出もしくは予測する温度判定手段と、その温度判定手段で検出もしくは予測された温度に基づいて、実行するべき変速の態様として前記無段的変速と多段的変速とのいずれかを選択する変速態様選択手段と、前記多段的変速の後の前記原動機の動作点を、その出力における最適燃費点より低回転数高トルク側の運転点とし、かつ車速の上昇に伴い原動機の回転数と出力軸回転数との比が一定となるように原動機の回転数を上昇させる原動機制御手段とを更に備え、前記原動機制御手段は、原動機の動作点を最適燃費点に変化させた場合の前記電動機による動力損失が小さい場合には、前記電動機によって原動機の回転数を連続的に変化させる無段的変速を実行する手段を含むことを特徴とするものである。
さらに、請求項5の発明は、原動機が出力した動力を電動機と出力部材とに分配する動力分配機構と、前記出力部材から動力が伝達される変速機とを備え、前記原動機の回転数をほぼ一定に維持する無段的変速と前記原動機の回転数を変化させる多段的変速とが可能な駆動装置の制御装置において、前記電動機の温度を検出もしくは予測する温度判定手段と、その温度判定手段で検出もしくは予測された温度に基づいて、実行するべき変速の態様として前記無段的変速と多段的変速とのいずれかを選択する変速態様選択手段と、前記多段的変速の後の前記原動機の動作点を、その出力における最適燃費点より高回転数低トルク側の運転点とし、かつ車速の低下に伴い原動機の回転数と出力軸回転数との比が一定となるように原動機の回転数を低下させる原動機制御手段とを更に備え、前記原動機制御手段は、原動機の動作点を最適燃費点に変化させた場合の前記電動機による動力損失が小さい場合には、前記電動機によって原動機の回転数を連続的に変化させる無段的変速を実行する手段を含むことを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項4または5の発明において、前記変速態様選択手段は、前記温度判定手段で検出もしくは予測された温度が判断基準値より高い場合に多段的変速を選択する手段を含むことを特徴とする駆動装置の制御装置である。
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの発明において、前記変速態様選択手段は、前記変速機による変速段を切り替えることによる切替前後での前記原動機の回転数の比が、前記温度判定手段で検出もしくは予測された温度が高いほど大きくなるように多段的変速を選択する手段を含むことを特徴とする駆動装置の制御装置である。
請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれかの発明において、前記多段的変速は、前記電動機によって前記原動機の回転数を所定回転数に維持している状態で車速が上昇することによって原動機の回転数と出力軸回転数との比が所定値に達した後、該比を一定値に維持するように原動機の回転数を上昇させ、かつ前記原動機の回転数が所定値に上昇した時点に前記変速機の変速比をステップ的に変化させる変速であることを特徴とする駆動装置の制御装置である。
請求項9の発明は、請求項1ないし8のいずれかの発明において、前記多段的変速は、前記電動機によって前記原動機の回転数を所定回転数に維持している状態で車速が低下することによって原動機の回転数と出力軸回転数との比が所定値に達した後、該比を一定値に維持するように原動機の回転数を低下させ、かつ前記原動機の回転数が所定値に低下した時点に前記変速機の変速比をステップ的に変化させる変速であることを特徴とする駆動装置の制御装置である。
請求項10の発明は、請求項1ないし9のいずれかの発明において、前記多段的変速は、アップシフト前における前記電動機による動力損失とダウンシフト前における前記電動機による動力損失とが等しくなるように設けられた変速点で実行される変速であることを特徴とする駆動装置の制御装置である。
請求項11の発明は、請求項1ないし10のいずれかの発明において、前記原動機は、燃料を燃焼させて動力を出力する内燃機関を含むことを特徴とする駆動装置の制御装置である。
請求項12の発明は、請求項1ないし11のいずれかの発明において、前記電動機は、発電機能のある電動機を含むことを特徴とする駆動装置の制御装置である。
請求項13の発明は、請求項12の発明において、前記駆動装置は、前記電動機で発電された電力が供給されて動作することにより、出力トルクにトルクを付加する他の電動機を備えたハイブリッド駆動装置を含むことを特徴とする駆動装置の制御装置である。
請求項1の発明によれば、電動機の検出された温度もしくは予測された温度に応じて無段的変速と多段的変速とのいずれかの変速態様が選択され、前記温度が判断基準値より高い場合には、多段的変速が選択される。そのため、電動機を使用する動力の伝達状態、すなわちいわゆる電気パスによる動力の伝達量が抑制され、電動機の温度上昇を防止もしくは抑制することができる。
請求項2の発明によれば、車速の上昇に伴う変速の際に、原動機の回転数を最適燃費点に維持せずに、一時的に低回転数高トルク側に変化させ、車速の上昇に伴って原動機の回転数と出力軸回転数との比が一定となるように原動機の回転数を上昇させるので、電動機の回転数を低下させ、それに伴って電動機の出力や損失を低減することができる。
請求項3の発明によれば、車速の低下に伴う変速の際に、原動機の回転数を最適燃費点に維持せずに、一時的に高回転数低トルク側に変化させ、車速の低下に伴って原動機の回転数と出力軸回転数との比が一定となるように原動機の回転数を低下させるので、電動機の回転数を低下させ、それに伴って電動機の出力や損失を低減することができる。
また、請求項4の発明によれば、電動機の検出された温度もしくは予測された温度に応じて無段的変速と多段的変速とのいずれかの変速態様が選択されるとともに、車速の上昇に伴う変速の際に、原動機の回転数を最適燃費点に維持せずに、一時的に低回転数高トルク側に変化させ、車速の上昇に伴って原動機の回転数と出力軸回転数との比が一定となるように原動機の回転数を上昇させ、さらに原動機の動作点が最適燃費点になった場合、電動機による損失が少ない場合には、電動機によって原動機の回転数を連続的に変化させる無段的変速が実行されるので、燃費を向上させることができるとともに、電動機による動力損失を低減することができる。
さらに、請求項5の発明によれば、電動機の検出された温度もしくは予測された温度に応じて無段的変速と多段的変速とのいずれかの変速態様が選択されるとともに、車速の低下に伴う変速の際に、原動機の回転数を最適燃費点に維持せずに、一時的に高回転数低トルク側に変化させ、車速の低下に伴って原動機の回転数と出力軸回転数との比が一定となるように原動機の回転数を低下させ、さらに原動機の動作点が最適燃費点になった場合、電動機による損失が少ない場合には、電動機によって原動機の回転数を連続的に変化させる無段的変速が実行されるので、燃費を向上させることができるとともに、電動機による動力損失を低減することができる。
請求項6の発明によれば、前記温度が判断基準値より高い場合には、多段的変速が選択される。そのため、電動機を使用する動力の伝達状態、すなわちいわゆる電気パスによる動力の伝達量が抑制され、電動機の温度上昇を防止もしくは抑制することができる。
請求項7の発明によれば、前記温度が高い場合には、低い場合に比べて、変速前後での原動機の回転数の比が大きくなるように多段的変速が実行される。そのため、変速の過渡状態での電気パスによる動力の伝達が相対的に少なくなり、その結果、電動機の温度上昇を防止もしくは抑制することができる。
請求項8の発明によれば、車速の上昇に伴う変速(例えばアップシフト)の際に、電動機で維持していた原動機の回転数に対して出力軸回転数が増大することによりこれらの回転数の比が変化し、その比が所定値に達した時点にその値を維持するように原動機の回転数が変化させられ、その後、原動機の回転数が所定値に達したことにより変速機での変速比がステップ的に変化させられて多段的変速が実行される。その結果、電動機を動作させる割合が相対的に低下して効率の良い運転を行うことができる。
請求項9の発明によれば、車速の低下に伴う変速(例えばダウンシフト)の際に、電動機で維持していた原動機の回転数に対して出力軸回転数が低下することによりこれらの回転数の比が変化し、その比が所定値に達した時点にその値を維持するように原動機の回転数が変化させられ、その後、原動機の回転数が所定値に達したことにより変速機での変速比がステップ的に変化させられて多段的変速が実行される。その結果、電動機を動作させる割合が相対的に低下して効率の良い運転を行うことができる。
請求項10の発明によれば、多段的変速によるダウンシフトおよびアップシフトの場合、それらの変速を実行する変速点で電動機による損失が等しくなるように変速点が設定されるので、アップシフトおよびダウンシフトのいずれの場合であっても電動機による損失を小さくできる。
請求項11の発明によれば、上述した各請求項の発明による効果と同様の効果が得られることに加えて、内燃機関を動力源とした駆動装置の燃費を向上させることができる。
請求項12の発明によれば、上述した各請求項の発明による効果と同様の効果が得られることに加えて、原動機が出力した動力を有効利用してエネルギ効率を向上させることができる。
請求項13の発明によれば、上述した各請求項の発明による効果と同様の効果が得られることに加えて、原動機が出力した動力を電力に変化して出力側に伝達できるので、駆動装置の動力性能を向上させることができる。
つぎにこの発明を具体例に基づいて説明する。先ず、この発明の制御装置で対象とすることのできるハイブリッド車用駆動装置の一例を説明する。図9に示す例は、F・R(フロントエンジン・リヤドライブ;エンジン前置き後輪駆動)形式のハイブリッド車(以下、「車両」と略記する)Veに搭載した例である。図9に示された駆動装置は、2種類の動力源を有している。2種類の動力源は、動力の発生原理が異なり、この実施例では、エンジン1およびモータ・ジェネレータ(MG2)2が動力源として搭載されているとともに、エンジン1およびモータ・ジェネレータ2から出力された動力が、共に同じ車輪(後輪)3に伝達されるように、パワートレーンおよび動力伝達経路が構成されている。車両Veの原動機であるエンジン1は、燃料を燃焼させて、その熱エネルギを運動エネルギに変換する動力装置である。このエンジン1としては、内燃機関または外燃機関を用いることが可能であるが、この実施例では、エンジン1として内燃機関、例えば、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、LPGエンジンなどを用いる場合について説明する。このエンジン1は、電子スロットルバルブ(図示せず)、燃料噴射装置(図示せず)、点火時期制御装置(図示せず)などの出力制御装置を有しており、少なくとも1つの装置を制御することにより、エンジン出力を制御することが可能である。
一方、他の動力源であるモータ・ジェネレータ2はケーシング4の内部に収納されており、モータ・ジェネレータ2は、電気エネルギを運動エネルギに変換する力行機能と、運動エネルギを電気エネルギに変換する回生機能とを兼備している。このモータ・ジェネレータ2は、ロータ5およびステータ6を有しており、ステータ6はケーシング4に固定されている。また、エンジン1およびモータ・ジェネレータ2から車輪3に至る動力伝達経路には変速機(AT部)7が設けられているとともに、エンジン1から変速機7に至る動力伝達経路には、動力分配装置8が設けられている。図9に示された動力分配装置8は、シングルピニオン形式の遊星歯車機構を主体として構成されている。すなわち、動力分配装置8は、エンジン1の出力軸9と同軸上に配置されたサンギヤ10と、サンギヤ10と同軸上に配置されたリングギヤ11と、サンギヤ10およびリングギヤ11に噛合する複数のピニオンギヤ12を、自転かつ公転自在に保持したキャリヤ13とを有している。
これらのサンギヤ10およびリングギヤ11およびキャリヤ13は、相互に差動回転可能に構成されている。そして、キャリヤ13と出力軸9とが動力伝達可能に連結され、具体的には一体回転するように連結されている。また、出力軸9の軸線方向において、エンジン1と動力分配装置8との間には、発電機能のある電動機としてモータ・ジェネレータ(MG1)14が配置されている。モータ・ジェネレータ14は、電気エネルギを運動エネルギに変換する力行機能と、運動エネルギを電気エネルギに変換する回生機能とを兼備している。このモータ・ジェネレータ14は、ロータ15およびステータ16を有しており、ステータ16はケーシング4に固定されている。そして、ロータ15とサンギヤ10とが動力伝達可能に連結され、具体的には一体回転するように連結されている。
一方、前記変速機7は、入力回転数を出力回転数で除した値である変速比を変更(制御)可能に構成されている。この実施例では、変速機7として有段変速機を用いた場合、より具体的には、遊星歯車機構を有する有段変速機を用いた場合について説明する。変速機7は、遊星歯車機構を構成する回転要素同士の動力伝達経路を切り替えたり、回転要素の回転・停止を制御するために、摩擦係合装置、具体的にはクラッチおよびブレーキを有している。ここで、摩擦係合装置としては、油圧制御式または電磁制御式のいずれを用いてもよいが、この実施例では、油圧制御式の摩擦係合装置を用いる場合について説明する。そして、これらの摩擦係合装置の係合・解放を制御することにより、例えば、ドライブポジションでは第1速ないし第6速を選択し、リバースポジションでは固定された変速比を選択可能に構成されている。そして、ドライブポジションが選択された場合は、第1速ないし第6速の変速段を、選択的に、かつ段階的に変更可能である。また、変速段を示す数字が大きくなるほど、変速機7の変速比が小さくなるように構成されている。
そして、変速機7の入力側には回転部材29が連結され、変速機7の出力側には出力回転部材(出力軸)30が連結されている。さらに、入力回転部材29と、動力分配装置8のリングギヤ11とが一体回転するように連結され、モータ・ジェネレータ2のロータ5が入力回転部材29に連結されている。前記出力回転部材30は、いわゆるプロペラシャフトであり、この出力回転部材30がデファレンシャル31のドライブピニオンシャフト(図示せず)に連結されている。また、デファレンシャル31のサイドギヤ(図示せず)にはドライブシャフト32が連結されており、ドライブシャフト32に車輪3が連結されている。
さらに、モータ・ジェネレータ2との間で電力の授受をおこなうことの可能な蓄電装置33が設けられているとともに、モータ・ジェネレータ2と蓄電装置33との間の回路にはインバータ34が設けられている。また、モータ・ジェネレータ14との間で電力の授受をおこなうことの可能な蓄電装置35が設けられているとともに、モータ・ジェネレータ14と蓄電装置35との間の回路にはインバータ36が設けられている。これらの蓄電装置33,35としては、二次電池、具体的にはバッテリ、キャパシタなどを用いることが可能である。また、インバータ34とインバータ36とを接続する電気回路39が設けられており、蓄電装置33と蓄電装置35との間で電力の授受をおこなうことが可能に構成されているとともに、モータ・ジェネレータ2とモータ・ジェネレータ14との間で、蓄電装置33,35を経由することなく、電力の授受をおこなうことが可能に構成されている。
一方、変速機7の制御、例えば、ドライブポジション、リバースポジション、ニュートラルポジション、マニュアルポジションなどのシフトポジションを切り換える制御、ドライブポジションが選択された場合における変速段の自動変速制御などを実行するために、油圧制御装置37が設けられている。この油圧制御装置37は、油圧回路、マニュアルバルブ、ソレノイドバルブ、圧力制御弁などにより構成された公知の構成を有しており、油圧制御装置37により、各シフトポジションの切り換え、前述した摩擦係合装置の係合・解放が制御されるように構成されている。
つぎに、制御系統について説明する。まず、電子制御装置38が設けられており、電子制御装置38には、シフトポジションセンサの信号、車速センサの信号、加速要求検知センサの信号、制動要求検知センサの信号、エンジン回転数センサの信号、蓄電装置33,35の充電量を検知するセンサの信号、モータ・ジェネレータ2,14の回転数を検知するセンサの信号、モータ・ジェネレータ2,14の温度を検知するセンサの信号、入力回転部材29および出力回転部材30の回転数を検知するセンサの信号、車両Veが走行する道路の勾配を検知するセンサの信号、車両Veの加速度を検知するセンサの信号などが入力される。これに対して、電子制御装置38からは、エンジン1を制御する信号、モータ・ジェネレータ2,14(インバータ34,36)を制御する信号、油圧制御装置37を制御する信号などが出力される。
図9に示す車両Veにおいて、エンジン1が運転されて、エンジントルクが動力分配装置8のキャリヤ13に伝達されると、モータ・ジェネレータ14により反力トルクが受け持たれて、エンジントルクがリングギヤ11に伝達される。そのリングギヤ11に伝達されたトルクが、入力回転部材29および変速機7および出力回転部材30およびデファレンシャル31を経由して車輪3に伝達されて、駆動力が発生する。前記動力分配装置8においては、サンギヤ10とキャリヤ13とリングギヤ11との差動作用により、入力要素であるキャリヤ13と、出力要素であるリングギヤ11との変速比を制御することが可能である。具体的には、反力トルクを受け持つモータ・ジェネレータ14の出力を制御することにより、エンジン回転数を無段階に(連続的に)制御することが可能である。つまり、動力分配装置8は無段変速機(電気CVT部)としての機能を有している。
このように、モータ・ジェネレータ14で反力トルクを受け持つ場合、各種の条件に基づいて、モータ・ジェネレータ14の回転方向が、正回転、停止、逆回転などに選択的に切り換えられる。例えば、モータ・ジェネレータ14が正回転して反力トルクを受け持つ場合、モータ・ジェネレータ14は回生制御され、モータ・ジェネレータ14で発生した電力を、蓄電装置35に充電したり、インバータ36,34を経由させてモータ・ジェネレータ2に供給し、モータ・ジェネレータ2を力行制御することが可能である。すなわち、モータ・ジェネレータ2が電動機として駆動され、そのトルクが入力回転部材29、変速機7、デファレンシャル31を経由して車輪3に伝達される。これに対して、モータ・ジェネレータ14が逆回転して反力トルクを受け持つ場合、モータ・ジェネレータ14は力行制御される。モータ・ジェネレータ14に供給する電力は、蓄電装置35またはモータ・ジェネレータ2から供給することが可能である。すなわち、モータ・ジェネレータ2を回生制御させて、その電力を、インバータ34,36を経由させてモータ・ジェネレータ14に供給することも可能である。
ここで、動力分配装置8の変速比を制御する概念について説明すると、エンジン1の燃費を向上させることを目的として、エンジン1の運転状態と、動力分配装置8の変速比とを協調制御するものである。例えば、加速要求(アクセル開度)および車速に基づいて、車両Veにおける要求駆動力が求められる。これは、例えば予め用意したマップから求められる。その要求駆動力と車速とからエンジン1の要求出力が算出され、その要求出力を最小の燃費で出力する目標エンジン回転数が、マップを使用して求められる。そして、実エンジン回転数を燃費の良好な目標エンジン回転数に近づけるように、モータ・ジェネレータ14の出力(トルク×回転数)が制御される。この制御と並行して、実エンジン出力を目標エンジン出力に近づけるように、エンジン1の電子スロットルバルブの開度などが制御される。このように、動力分配装置8の変速比を制御することにより、エンジン1の運転状態を最適燃費線に沿って制御することが可能である。
また、前述したように、モータ・ジェネレータ2を電動機として駆動させ、モータ・ジェネレータ2のトルクを、変速機7を経由させて車輪3に伝達する制御を実行可能である。つまり、車輪3にトルクを伝達して駆動力を発生させる場合、エンジン1またはモータ・ジェネレータ2の少なくとも一方のトルクを車輪3に伝達可能であり、いずれの動力源のトルクまたは両方の動力源のトルクを伝達するかが、電子制御装置38に入力される信号およびデータに基づいて判断される。
これに対して、車両Veが惰力走行する場合は、車両Veの運動エネルギが変速機7および動力分配装置8を経由してエンジン1に伝達され、エンジンブレーキ力が発生する。また、車両Veの惰力走行時に入力回転部材29に伝達された運動エネルギの一部をモータ・ジェネレータ2に伝達し、このモータ・ジェネレータ2で回生制動力を発生させ、発生した電力を蓄電装置33に充電することも可能である。このエンジンブレーキ(動力源ブレーキ状態)は、前述したマニュアルモードで変速比(総合変速比)を増大させて設定することも可能である。
上述したように変速機7での各変速段は、車両Veの車速や要求出力(アクセル開度)などで決まる走行状態に基づいて設定され、それらの各変速段で走行している際に、無段変速部に相当する動力分配装置8では、エンジン1の回転数が最適燃費回転数となる制御が実行される。これは具体的に第一のモータ・ジェネレータ14を発電機として機能させ、あるいはモータとして機能させてその回転数を制御することにより行われる。したがって、車速の変化などに基づいて変速機7の入力側の回転部材29の回転数が連続的に変化すると、エンジン回転数を一定に維持するように第一のモータ・ジェネレータ14の回転数が制御されるから、その回転数や負荷が大きい場合には、次第に温度が高くなる。この発明の制御装置はこのような事態を防止もしくは抑制するために、以下の制御を実行するように構成されている。
図1はその制御の一例を説明するためのフローチャートであって、エンジン1の出力が一定の等パワー走行している際に車速が上昇してアップシフトを行う場合の制御例である。先ず、必要なデータの読み込みなどの入力信号の処理が行われる(ステップS1)。ついで、モータ・ジェネレータ14,2などの電動機(MG)の温度が検出され、また予測される(ステップS2)。例えば現在の電動機温度が求められ、その温度と電動機の出力とその時点のエンジン出力で達する将来の予測車速とから、電動機の到達温度が予測される。そして、現在の温度もしくは予測された温度が、判断基準として予め定めた所定値より高いか否かが判断される(ステップS3)。なお、この所定値は、電動機ごとに設計上、定められている熱定格温度でもよいが、耐久性や効率を考慮して定めた温度であってもよい。
このステップS3で否定的に判断された場合には、無段的変速が実行される(ステップS4)。ここで、無段的変速とは、エンジン回転数と出力軸回転数(前記出力回転部材30の回転数)との比(総合変速比)を変化させる変速の前後のエンジン回転数をほぼ一定に維持する変速の態様であり、通常の変速制御の態様である。したがって動力分配装置8においては、第一のモータ・ジェネレータ14の回転数を連続的に変化させることになる。その結果、動力分配装置8の出力要素であるリングギヤ11の回転数が変化するのに対して入力要素であるキャリヤ13に連結されているエンジン1の回転数が変化しないので、動力分配装置8の変速比が連続的に(すなわち無段階に)変化する。
これを図によって説明すると、図2は、前記動力分配装置8についての共線図と変速機7についての共線図とを示している。なお、ここに示す例では、変速機7が四つの回転要素を備えた遊星歯車機構もしくは複合遊星歯車機構によって構成され、かつブレーキB1を係合させることにより第1速が設定され、ブレーキB2を係合させることにより第2速が設定される。また、図2には、動力分配装置8を電気CVT部と記し、変速機7をAT部と記してある。
ブレーキB1を係合させることにより変速機7で第1速を設定している場合には、変速機7の入力回転数が大きくなっており、これに対してブレーキB2を係合させて第2速が設定されると、変速機7の入力側の部材の回転数が低下する。動力分配装置8では、エンジン回転数を変えることなく、出力回転数を変速機7の入力側の部材の回転数に合わせて変化させるために、第一のモータ・ジェネレータ14の回転数が負の回転数から正の回転数に変化させられる。すなわち、第一のモータ・ジェネレータ14をモータとして機能させて逆回転させている状態でその回転数を次第に低下させ、さらに正回転させて発電機として機能させる。なお、この場合、発電に伴う発熱があるが、第一のモータ・ジェネレータ14の温度が相対的に低いので、特に支障が生じることはない。
一方、電動機の温度が所定値より高いことによりステップS3で肯定的に判断された場合には、変速制御の態様が通常の無段的変速から多段的変速に変更される(ステップS5)。ここで多段的変速とは、変速の前後でエンジン回転数が変化する変速であって、前記変速機7での変速に伴う前記回転部材29およびこれに連結されているリングギヤ11の回転数の変化に対してサンギヤ10およびこれと一体の第一のモータ・ジェネレータ14の回転数の変化量を少なくし、もしくは回転数を変化させないことにより、エンジン回転数を変化させる制御である。また、このような変速の態様の変更は、具体的には、変速制御プログラムの変更や変速線図を変更して実行される。
多段的変速を図によって説明すると、図3のとおりである。図3は上述した図2と同様の共線図であって、変速機7においてブレーキB1を係合させて第1速を設定している状態から、ブレーキB2を係合させて第2速にアップシフトする例を示している。前述したように、変速機7でのこのような変速によってその入力側の部材の回転数が低下する。これに合わせて動力分配装置8の出力部材であるリングギヤ11の回転数を低下させる場合、第一のモータ・ジェネレータ14の回転数を大きく変化させずに、そのトルクを大きくすることによりエンジン1の回転数を低下させる。言い換えれば、出力要素の回転数の変化に合わせた第一のモータ・ジェネレータ14の回転数の変化量を、エンジン1の回転数を変化させることにより小さくする。
さらに、電動機の検出された温度もしくは予測された温度に基づいて、変速ステップ(変速比をステップ的に変化させる際の変化幅)が設定される(ステップS6)。例えば、電動機についての前記温度が高いほど、変速ステップが大きく設定される。すなわち、第一のモータ・ジェネレータ14を停止させて設定される変速比では、電気パスによる動力の伝達が生じないので、動力伝達効率が最も高くなり、この状態は変速機7での各変速段ごとに生じる。これに対して動力伝達効率が最も良い変速比の間の変速比は、第一のモータ・ジェネレータ14を動作させて設定するから、電気パスに伴う損失が生じ、動力伝達効率が低下し、また第一のモータ・ジェネレータ14などの電動機が発熱する。このような状態は、変速機7で変速が生じる状態で最も顕著になる。そこで、電動機の温度が高い場合には、動力の伝達効率が大きく悪化して発熱量が増大する前に変速機7での変速を生じさせるべく、変速ステップを大きくしたのである。
図1に示す例は、アップシフトの例であり、したがって上記のステップS6に続けて、変速比が予め定めた第一所定値α以下になったか否かが判断される(ステップS7)。この変速比は、前述した総合変速比であって、エンジン回転数と出力軸回転数との比である。また、第一所定値αは、変速機7の各変速段ごとに定めた判断基準値であって、動力伝達効率が最高の変速比から第一のモータ・ジェネレータ14を動作させて無段的変速により変速比を変化させ、それに伴って動力伝達効率が許容できる範囲の限界になる変速比である。したがって、このステップS7で否定的に判断された場合には、動力伝達効率が許容範囲を超えるほどにまで変速比が変化していないことになるので、前述したステップS4に進んで、無段的変速が継続される。
これとは反対にステップS7で肯定的に判断された場合には、変速比がほぼ一定となるように車速の上昇に応じてエンジン回転数が上昇させられる(ステップS8)。すなわち、それまでの無段的変速は、エンジン回転数が変化しないように第一のモータ・ジェネレータ14の回転数を変化させる制御であるから、車速の上昇に応じて出力軸回転数が増大しているのに対してエンジン回転数が変化しないことにより連続的な変速が生じているが、ステップS8では、これとは反対にエンジン回転数が車速に応じて上昇するように第一のモータ・ジェネレータ14の回転数が制御され、それに伴って変速比がほぼ一定に維持される。なお、その場合の第一のモータ・ジェネレータ14の制御量は、無段的変速の場合より少なくなる。
このステップS8での制御は、変速比固定的変速と称することのできる制御であって、その例を図4に共線図で示してある。図4は変速機7で第1速を設定している状態で車速が上昇する例を示してあり、変速機7では、ブレーキB1が係合している状態で出力軸回転数が上昇するので、その入力側の部材の回転数が次第に上昇する。変速比をほぼ一定に維持する変速制御では、変速機7の入力側の部材の回転数の上昇に合わせて動力分配装置8の出力要素であるリングギヤ11の回転数を上昇させる場合、第一のモータ・ジェネレータ14の回転数を僅かに変化させるとともに、エンジン1の回転数を上昇させる。その結果、第一のモータ・ジェネレータ14の回転数や出力は小さくなる。
また、エンジン1の出力をほぼ一定に維持するために(等パワー運転とするために)、上述したエンジン回転数の上昇に合わせて出力トルクが低減される(ステップS9)。その結果、エンジン1の運転点は、最適燃費線上の点から高回転数低トルク側にずれることになる。こうして上昇させられたエンジン回転数が第一基準回転数に達したか否か、すなわちその第一基準回転数以上か否かが判断される(ステップS10)。この第一基準回転数は、変速機7で変速を実行した後における変速比が予め定めた第二所定値βとなる値である。この第二所定値βは、変速後の変速比で動力の伝達効率が変速前より低下しない変速比として予め定めることができる。したがってステップS10での第一基準回転数は、車速(出力軸回転数)とその第二所定値βとから算出することができる。
このステップS10で否定的に判断された場合には、エンジン回転数の上昇を待つために、ステップS8に戻る。これとは反対に肯定的に判断された場合には、変速後のエンジントルクがWOTトルクとなる運転点(もしくは最適燃費線より低回転数高トルク側の運転点)で、変速比が上記の第二所定値βとなるように変速が実行される(ステップS11)。なおここで、変速比についての上記の第一所定値αと第二所定値βとは、車速などでヒステリシスを設けた場合、変速の前後での電動機による損失がほぼ等しくなる値に設定する。
そして、変速比がほぼ一定になるように車速の上昇に応じてエンジン回転数が上昇させられる(ステップS12)。ついで、エンジン回転数が第二基準回転数に達したか否か、すなわち第二基準回転数以上か否かが判断される(ステップS13)。この第二基準回転数は、その時点のエンジン出力で最適燃費となる回転数であり、図式的にエンジン動作点が最適燃費線上となる値である。このステップS13で否定的に判断された場合には、エンジン回転数の上昇を待つために、ステップS12に戻り、これとは反対にステップS13で肯定的に判断された場合には、第一のモータ・ジェネレータ14の回転数や出力を大きくする必要が無くなるので、ステップS4に進んで無段的変速が実行される。すなわち、多段的変速から無段的変速に復帰させられる。
図5は、エンジン回転数と出力軸回転数との比である変速比iと動力の伝達効率との関係を、変速機7での変速比をパラメータとして示す線図であり、太い実線は各変速段で無段的変速を行う通常の場合を示し、細い矢印の付いた実線は、この発明に係る制御装置による制御の例を示している。変速機7では車速の上昇に伴って順次アップシフトされ、また各変速段では動力分配装置8で無段的変速が実行され、その結果、各変速段では車速の上昇に伴って伝達効率が上昇し、電気パスがゼロの最高効率点を超えると伝達効率が次第に低下し、その後、つぎの変速段にアップシフトされる。この発明に係る制御装置では、電動機の温度に応じて上述した多段的変速を実行するので、伝達効率の変化が通常の変速の場合より向上し、それに伴って電動機の温度上昇が防止され、あるいは温度上昇が抑制される。
これを第1速から第2速へのアップシフトの場合を例にとって説明する。変速機7の変速段が第1速の状態で走行し、かつエンジン回転数を最適燃費点に維持するように無段的変速が実施されており、車速が電気パスゼロの最高効率点を超えて上昇し、その過程で第一のモータ・ジェネレータ14などの電動機の検出温度もしくは予測温度が所定値を超えることが判断されると、無段的変速から多段的変速に変速の態様が変更される。併せて変速ステップが温度に応じて設定される。ここまでが上述した図1のステップS6までの制御である。
そして、車速の上昇に伴って変速比iが前述した第一所定値αに達すると、変速比iがほぼ一定となるようにエンジン回転数が上昇させられる。この多段的変速におけるエンジン回転数とエンジントルクとの変化を図6および図7に示してある。エンジン1は等パワー運転されているので、多段的変速により変速比がほぼ一定となるように回転数が上昇させられると(t1時点)、エンジントルクは図7に示すように低下する。また、このようなエンジン1の動作点の変化を示せば、図8のとおりであり、無段的変速で最適燃費線上にあった動作点が、高回転数低トルク側に変化させられる。図8にはこれを「t1〜t2」の矢印の付いた曲線で示してある。
こうしてエンジン回転数が第一基準回転数に達すると(t2時点)、変速機7の変速比が第1速から第2速にステップ的に切り替えられる。すなわち、変速比iが第二所定値βとなるように変速させられる。またエンジン1の動作点が、WOT線上の動作点もしくは低回転数高トルク側の動作点に等パワー線上で変更される(t3時点)。図8には、これを「t2〜t3」の矢印の付いた曲線で示してある。また、この過程での変速比iの変化を、図5に左向きの矢印の付いた線で示してある。
その後、図6および図7にt3時点からt4時点までの変化として示してあるように、変速比iがほぼ一定となるように車速の上昇に応じてエンジン回転数を上昇させる。この過程においてもエンジン1は等パワー運転しているので、回転数の上昇に伴ってトルクが次第に低下する。したがってエンジン1の動作点は、図8に破線で示す等パワー線上を、WOT線上の動作点から最適燃費線上の動作点に向けて移動し、図8には「t3〜t4」の矢印の付いた曲線で示してある。そして、エンジン回転数が最適燃費線上の動作点の回転数すなわち図1のステップS13に示す第二基準回転数に達すると、変速の態様が無段的変速に切り替えられ、エンジン回転数を最適燃費線上の動作点となる回転数に維持するように第一のモータ・ジェネレータ14の回転数が制御される。
すなわち、この発明に係る制御装置では、変速機7での変速前の変速比と変速後の変速比とが一致する前に、変速機7での変速を実行することになり、これは、図5に示す第一所定値αから第二所定値βへのステップ的な変速である。したがって、第一のモータ・ジェネレータ14を動作させる無段的変速を中断して変速機7の変速比をステップ的に変化させるので、第一のモータ・ジェネレータ14の回転数や出力が増大して伝達効率が低下する前に変速が完了するので、動力の伝達効率の悪化を防止もしくは抑制することができる。換言すれば、第一のモータ・ジェネレータ14などの電動機の出力の低減量Dpが大きく改善されるので、各モータ・ジェネレータ14,2での発熱を防止もしくは抑制でき、ひいてはその耐久性の悪化を抑制することができる。また、この発明に係る上記の制御装置によれば、変速比がステップ的に変化するように変速機7での変速を実行するとしても、その変速の過程でエンジン回転数およびトルクを等出力状態で変化させるので、変速ショックや駆動力の変化などを抑制してドライバビリティの悪化を防止もしくは抑制することができる。
上述した多段的変速はアップシフトの場合に限らず、ダウンシフトの場合にも同様に実行することができる。そして、アップシフトの場合に多段的変速を実行する動作点とダウンシフトの場合に多段的変速を実行する動作点とは、共に動力損失がほぼ等しい動作点とすることが好ましい。図5には変速機7の変速比を第2速から第1速に切り替える場合に多段的変速を実行する点をα’で示してある。こうすることにより、電動機の温度もしくは予測された温度が高い場合、アップシフトおよびダウンシフトのいずれであっても、いわゆる電気パスによる動力伝達の増大やそれに伴う動力損失を低減し、同時に電動機の温度上昇を防止もしくは抑制することができる。
アップシフトおよびダウンシフトの際に多段的変速を実行する動作点を動力損失の等しい点とすることに伴って、多段的変速から無段的変速に移行する動作点(変速比i)を、多段的変速を開始する動作点(変速比i)に対して、動力伝達効率の高い方にずらして設定する。これを図5にβ’で示してある。このようにすることにより、前記温度が高い状態でのアップシフトの場合とダウンシフトの場合との変速点にヒステリシスHsを設定していわゆるビジーシフトを防止することができる。なお、このような動作点の設定は、例えば図1に示す第二所定値βを、第一所定値αより動力伝達効率の高い値にすることにより行うことができる。
また、多段的変速を伴うダウンシフトの際のエンジン回転数およびエンジントルクの変化を、図6および図7に破線で模式的に示してある。したがって、ダウンシフトの場合は、図1におけるステップS7の判断を、変速比が第一所定値α’以上か否かの判断とし、ステップS8の制御内容をエンジン回転数の低下に置き換え、ステップS9トルクの低減をトルクの増大に変更する。さらに、ステップS10の判断を、エンジン回転数がダウンシフトでの第一基準回転数以下か否かの判断とし、ステップS11の制御内容を、高回転低トルク側の運転点への変更および変速比を第二所定値β’にする変速に置き換え、さらにステップS12では車速の低下に応じてエンジン回転数を低下させることとし、そしてステップS13の判断内容を、エンジン回転数がダウンシフトについての第二基準回転数以下になったか否かの判断に置き換える。
ここで上述した具体例とこの発明との関係を簡単に説明すると、図1のステップS2の機能的手段が、この発明の温度判定手段に相当し、またステップS3ないしステップS6の機能的手段が、この発明の変速態様選択手段に相当する。さらに、ステップS4およびステップS8の機能的手段が、この発明の原動機制御手段および他の原動機制御手段に相当する。
なお、この発明は上述した具体例に限定されないのであって、原動機の動力を分配する機構は、差動作用によって動力の分配を行うものであればよく、シングルピニオン型遊星歯車機構以外の機構によって構成されていてもよい。また、変速機は、遊星歯車機構を主体に構成したものに限らず、複数の歯車対とトルク伝達する歯車対を選択する切換機構とを備えた構成など、要は変速比をステップ的に変化させ得る構成であればよい。さらに、この発明は、ハイブリッド駆動装置以外の駆動装置を対象とする制御装置にも適用することができる。
この発明の制御装置で実行される変速制御の一例を説明するためのフローチャートである。 無段的変速の際の挙動を説明するための共線図である。 多段的変速の際の挙動を説明するための共線図である。 車速が上昇したことに伴う無段的変速から多段的変速に切り替わる際の挙動を説明するための共線図である。 無段的変速と多段的変速を伴う変速との場合の変速比と動力伝達効率との関係を示す線図である。 多段的変速を伴うアップシフトの際のエンジン回転数の変化を主として示す線図である。 多段的変速を伴うアップシフトの際のエンジントルクの変化を主として示す線図である。 多段的変速を伴うアップシフトの際のエンジンの動作点の変化を模式的に示す線図である。 この発明で対象とすることのできるハイブリッド車用駆動装置の一例を示すスケルトン図である。
符号の説明
1…エンジン、 2,14…モータ・ジェネレータ、 7…変速機(有段変速部、AT部)、 8…動力分配機構(無段変速部、電気CVT部)、 33…蓄電装置、 38…電子制御装置(制御装置)。

Claims (13)

  1. 原動機が出力した動力を電動機と出力部材とに分配する動力分配機構と、前記出力部材から動力が伝達され変速比がステップ的に異なる複数の変速段を設定する変速機とを備え、前記電動機の回転数を制御して前記原動機の回転数をほぼ一定に維持する無段的変速と前記電動機の回転数の変化量を前記無段的変速の場合よりも少なくして前記原動機の回転数を変化させる前記変速機による多段的変速とが可能な駆動装置の制御装置において、
    前記電動機の温度を検出もしくは予測する温度判定手段と、
    その温度判定手段で検出もしくは予測された温度が判断基準値より高い場合に多段的変速を選択する変速態様選択手段と
    を備えていることを特徴とする駆動装置の制御装置。
  2. 前記多段的変速の後の前記原動機の動作点を、その出力における最適燃費点より低回転数高トルク側の運転点とし、かつ車速の上昇に伴い原動機の回転数と出力軸回転数との比が一定となるように原動機の回転数を上昇させる原動機制御手段を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置の制御装置。
  3. 前記多段的変速の後の前記原動機の動作点を、その出力における最適燃費点より高回転数低トルク側の運転点とし、かつ車速の低下に伴い原動機の回転数と出力軸回転数との比が一定となるように原動機の回転数を低下させる他の原動機制御手段を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置の制御装置。
  4. 原動機が出力した動力を電動機と出力部材とに分配する動力分配機構と、前記出力部材から動力が伝達される変速機とを備え、前記原動機の回転数をほぼ一定に維持する無段的変速と前記原動機の回転数を変化させる多段的変速とが可能な駆動装置の制御装置において、
    前記電動機の温度を検出もしくは予測する温度判定手段と、
    その温度判定手段で検出もしくは予測された温度に基づいて、実行するべき変速の態様として前記無段的変速と多段的変速とのいずれかを選択する変速態様選択手段と、
    前記多段的変速の後の前記原動機の動作点を、その出力における最適燃費点より低回転数高トルク側の運転点とし、かつ車速の上昇に伴い原動機の回転数と出力軸回転数との比が一定となるように原動機の回転数を上昇させる原動機制御手段と
    を更に備え、
    前記原動機制御手段は、原動機の動作点を最適燃費点に変化させた場合の前記電動機による動力損失が小さい場合には、前記電動機によって原動機の回転数を連続的に変化させる無段的変速を実行する手段を含むことを特徴とする駆動装置の制御装置。
  5. 原動機が出力した動力を電動機と出力部材とに分配する動力分配機構と、前記出力部材から動力が伝達される変速機とを備え、前記原動機の回転数をほぼ一定に維持する無段的変速と前記原動機の回転数を変化させる多段的変速とが可能な駆動装置の制御装置において、
    前記電動機の温度を検出もしくは予測する温度判定手段と、
    その温度判定手段で検出もしくは予測された温度に基づいて、実行するべき変速の態様として前記無段的変速と多段的変速とのいずれかを選択する変速態様選択手段と、
    前記多段的変速の後の前記原動機の動作点を、その出力における最適燃費点より高回転数低トルク側の運転点とし、かつ車速の低下に伴い原動機の回転数と出力軸回転数との比が一定となるように原動機の回転数を低下させる原動機制御手段と
    を更に備え、
    前記原動機制御手段は、原動機の動作点を最適燃費点に変化させた場合の前記電動機による動力損失が小さい場合には、前記電動機によって原動機の回転数を連続的に変化させる無段的変速を実行する手段を含むことを特徴とする駆動装置の制御装置。
  6. 前記変速態様選択手段は、前記温度判定手段で検出もしくは予測された温度が判断基準値より高い場合に多段的変速を選択する手段を含むことを特徴とする請求項4または5に記載の駆動装置の制御装置。
  7. 前記変速態様選択手段は、前記変速機による変速段を切り替えることによる切替前後での前記原動機の回転数の比が、前記温度判定手段で検出もしくは予測された温度が高いほど大きくなるように多段的変速を選択する手段を含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の駆動装置の制御装置。
  8. 前記多段的変速は、前記電動機によって前記原動機の回転数を所定回転数に維持している状態で車速が上昇することによって原動機の回転数と出力軸回転数との比が所定値に達した後、該比を一定値に維持するように原動機の回転数を上昇させ、かつ前記原動機の回転数が所定値に上昇した時点に前記変速機の変速比をステップ的に変化させる変速であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の駆動装置の制御装置。
  9. 前記多段的変速は、前記電動機によって前記原動機の回転数を所定回転数に維持している状態で車速が低下することによって原動機の回転数と出力軸回転数との比が所定値に達した後、該比を一定値に維持するように原動機の回転数を低下させ、かつ前記原動機の回転数が所定値に低下した時点に前記変速機の変速比をステップ的に変化させる変速であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の駆動装置の制御装置。
  10. 前記多段的変速は、アップシフト前における前記電動機による動力損失とダウンシフト前における前記電動機による動力損失とが等しくなるように設けられた変速点で実行される変速であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の駆動装置の制御装置。
  11. 前記原動機は、燃料を燃焼させて動力を出力する内燃機関を含むことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の駆動装置の制御装置。
  12. 前記電動機は、発電機能のある電動機を含むことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の駆動装置の制御装置。
  13. 前記駆動装置は、前記電動機で発電された電力が供給されて動作することにより、出力トルクにトルクを付加する他の電動機を備えたハイブリッド駆動装置を含むことを特徴とする請求項12に記載の駆動装置の制御装置。
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