次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態の遊技用装置のシステム構成図であり、遊技場(ホール)における管理装置の代表的な接続形態を示す。
遊技機1は島設備に複数台ずつ設置されており、遊技機1毎又は複数(例えば2台)の遊技機1に1台の収集アダプタ2(台コンピュータ)が接続されている。具体的には、遊技機1から賞球信号、特賞信号、確変信号、図柄確定信号等の遊技に関わる信号が出力されており、これらの信号は収集アダプタ2に入力される。そして、これらの信号は収集アダプタ2からネットワーク3を介して、管理装置4(ホールコンピュータ)に送信される。
なお、管理装置4と収集アダプタ2との間に、島毎の中間集計装置としての島コンピュータを設けてもよい。また、収集アダプタ2や島コンピュータを介さず遊技機1と管理装置4とが直接接続されるように構成してもよい。また、収集アダプタ2が、遊技機1の過去の稼働状況(スタート回数、大当り回数等)を表示する情報開示機器や呼出ランプなどを兼ねる構成としてもよい。
本実施の形態では、後述するように、ホール全体を管理する管理装置4に遊技機1の稼働状況のデータを収集するものであるが、台毎に、あるいは島毎に管理する遊技用装置としての管理装置(例えば、情報収集機器、情報開示機器等のコンピュータ装置)に本発明を適用することもできる。
図2は、本発明の実施の形態における遊技機周辺のブロック図であり、主に遊技機1からの情報の収集を示す。
遊技機1からは遊技に関わる外部情報が出力されている。この遊技機1から出力される信号には、上タンク内の賞品球が不足していることを示し、島設備からの球の補給を促す「球切れ信号」、所定数(例えば10個)の賞球を排出する毎に出力される「賞球信号」、所定数(例えば25個)の遊技球を貸し出す毎に出力される「球貸信号」、変動表示装置が変動表示を開始したときに出力される「スタート信号」、変動表示装置の変動表示が停止したときに出力される「図柄確定信号」、特別遊技状態(大当り状態)中に出力される「大当り信号」、確率変動中に出力される「確変信号」等がある。
また、遊技機1が設置される島設備には、遊技機1に遊技球(賞球、貸球)を補給する補給ユニットと、遊技機1から入玉(アウト球)を回収する回収ユニットが設けられている。補給ユニットは、遊技機1に補給した球数を計数する補給数計数部5を有しており、補給数計数部5は補給球を計数した結果の補給情報を補給信号としてパルス信号(例えば、10個で1パルス)で出力する。回収ユニットは、遊技機1から回収した入玉(アウト球)を計数する回収球計数部6を有しており、回収球計数部6は回収球を計数した結果の稼動情報を回収球信号としてパルス信号(例えば、10個で1パルス)で出力する。
図3は、本発明の実施の形態の遊技機の構成を示すブロック図である。
遊技制御装置10 、排出制御装置11はCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース(I/F)で構成されている。
遊技制御装置10には各種検出装置(一般入賞口スイッチ等)からの検出信号が入力され、これらの検出信号に基づいて、ROMに記録されたプログラム(遊技プログラム)を実行し、遊技の統括的な制御(遊技制御)を行う。例えば、始動口への遊技球の入賞を検出すると変動表示装置による可変表示ゲームを開始する。この変動表示装置による可変表示ゲームの開始(変動表示の開始)によって「スタート信号」が出力される。変動表示装置による可変表示ゲームの結果、変動表示をしていた図柄が停止すると「図柄確定信号」が出力される。可変表示ゲームの結果、図柄が特別図柄で停止したときに起生される特別遊技状態(大当り状態)中には「特賞信号」が出力される。
遊技制御装置10が入賞口スイッチ1〜Nで入賞口への遊技球の入賞を検出すると、賞球制御指令信号として入賞口毎に定められた賞球数を排出制御装置11に出力する。排出制御装置11は排出ユニット14を動作させ、賞球制御指令信号で定められた所定数の賞球を排出する。
また、遊技制御装置10は、賞球排出が正確に行われているかを監視する。すなわち、排出制御装置11へ賞球制御指令信号として送信した排出指令数と、賞球検出センサ1、2によって検出された実際の排出数とが一致するかを監視する。そして、賞球検出センサが所定数(例えば10個)の賞球の排出を検出すると「賞球信号」を出力する。
これらの遊技機1から出力される各種信号は遊技盤用外部出力端子12、枠用外部出力端子(図示省略)から出力されている。
図4は、本発明の実施の形態の遊技機の状態遷移図である。
まず、遊技開始当初(あるいは遊技開始前)、遊技機1は、客待ち状態となっており、客待ち画面の表示を指令する信号が遊技制御装置10から表示制御装置に送信され、変動表示装置の表示画面には客待ち画面(動画または静止画)が表示される。
そして、遊技領域に打ち出された遊技球が始動口に入賞すると、遊技制御装置10によって所定の乱数が抽出され、変動表示ゲームの当り図柄の抽選が行われると共に、遊技制御装置10から表示制御装置に変動表示を指令する信号が送信され、変動表示装置の画面の左、右、中の変動表示領域に複数の図柄の変動表示が開始される。このとき遊技機1の外部には「スタート信号」が出力される。
この変動表示の開始後、所定の時間が経過すると、変動表示が仮停止(例えば、左、右、中の順に停止位置にて図柄を微少に変動させること)するが、この過程でリーチ状態(例えば、左図柄と右図柄が大当りを発生する可能性のある状態)が発生すると、所定のリーチ遊技が行われる。このリーチ遊技では、例えば、中図柄を極めて低速で変動表示させたり、高速変動させたり、変動表示を逆転させたりする。また、リーチ遊技に合わせた背景表示、キャラクタ表示が行われる。
そして、当り図柄の抽選の結果が大当りであれば、最終的に左、右、中の各図柄が所定の大当りの組合せで停止し、大当りが発生して、特別変動入賞装置が所定期間にわたって開かれる特別遊技が行われる。この特別遊技は、特別変動入賞装置への遊技球の所定数(例えば10個)の入賞または所定時間の経過(例えば30秒)を1単位(1ラウンド)として実行され、特別変動入賞装置内の継続入賞口への入賞(継続センサによる入賞球の検出)を条件に、規定ラウンド(例えば16ラウンド)繰り返される。また、大当り遊技が発生すると、大当りのファンファーレ表示、ラウンド数表示、大当りの演出表示等、遊技制御装置10から表示制御装置に大当り遊技に関する表示を指令する信号が送信され、変動表示装置の画面に大当り遊技の表示が行われる。この大当り遊技中には、遊技機1の外部には「特賞信号」が出力される。
変動表示ゲーム中あるいは大当り遊技中に遊技球が始動口に入賞したとき(特別図柄始動記憶の発生時)には、特別図柄始動記憶に記憶され、変動表示ゲームが終了した後(ハズレのとき)にあるいは大当り遊技が終了した後に、その特別図柄始動記憶に基づき、新たな変動表示ゲームが繰り返される。一方、変動表示ゲームが終了したとき(ハズレのとき)あるいは大当り遊技が終了したときに、特別図柄始動記憶がないときは、客待ち状態に戻る。
図5は、本発明の実施の形態における遊技用装置の機能ブロック図である。
遊技機1からの特賞信号、賞球信号は遊技用装置(管理装置)4に入力される。また、補給数計数部5からの補給信号が遊技用装置4に入力される。すなわち、遊技機1からの特賞信号は、遊技用装置4の特別遊技状態信号検出手段41に入力され、遊技機1が特別遊技状態(大当り状態)であるか否かが判定される。また、遊技価値付与信号としての遊技機1からの賞球信号は、遊技用装置4の遊技価値付与信号検出手段42に入力され、遊技機1から賞球が排出されたか否かが判定される。
さらに、本実施の形態では、補給数計数部5からの補給信号も、遊技価値付与信号として遊技用装置4の遊技価値付与信号検出手段42に入力されている。すなわち、遊技価値付与信号としては、遊技機1からの賞球信号と、補給数計数部5からの補給信号とがある。この補給信号は前述したように、補給数計数部5が遊技機1に遊技球を補給したときに出力されるもので、遊技機1から遊技球が排出され、遊技球が不足した場合に、遊技機1に遊技球が補給されることから、補給数計数部5からの補給信号は、遊技機1が排出した遊技球数とほぼ等しくなる。
特別遊技状態信号検出手段41及び遊技価値付与信号検出手段42による検出結果は、遊技価値付与異常判定手段47、第一実特別遊技状態生成手段43及び第二実特別遊技状態生成手段44に入力される。これにより、遊技価値付与異常判定手段47は遊技機による遊技価値の付与(賞球の排出)に異常が発生しているか否かを判定し、第一実特別遊技状態生成手段43及び第二実特別遊技状態生成手段44は特別遊技状態信号が検出された時間を延長して実特別遊技状態時間の判定をする。
第一実特別遊技状態生成手段43、第二実特別遊技状態生成手段44及び切替手段45は、実特別遊技状態生成手段を構成し、特別遊技状態信号検出手段41と遊技価値付与信号検出手段42とに入力された信号から実際に特別遊技状態に関係した遊技球が排出される時間である実特別遊技状態時間を判定して、実特別遊技状態信号を出力する。
すなわち、第一実特別遊技状態生成手段43は、特別遊技状態信号の検出が認められなくなってから、予め設定された監視時間内に遊技価値付与信号が検出されたならば、その賞球の排出(遊技価値付与信号)を特別遊技に関する排出と判定して、特別遊技状態時間を延長する周期時間方式によって、実特別遊技状態信号を出力する。また、第二実特別遊技状態生成手段44は、特別遊技状態信号が検出されなくなってから、特別遊技状態時間を、予め定めた所定時間延長して、設定時間方式によって、実特別遊技状態信号を出力する。なお、この周期時間方式、設定時間方式による実特別遊技状態の判定については後に詳述する。
切替手段45は、遊技価値付与異常判定手段47の判定結果に基づいて、第一実特別遊技状態生成手段43と第二実特別遊技状態生成手段44とを切り替えて、第一実特別遊技状態生成手段43又は第二実特別遊技状態生成手段44が特別遊技状態時間を判定して、実特別遊技状態信号を出力する。
設定手段46は、特別遊技状態時間の判定を、第一実特別遊技状態生成手段43で行うか、第二実特別遊技状態生成手段44で行うかを設定するものであり、遊技用装置4(ホールコンピュータ等)の操作部を、ホールの従業員が操作して、設定をする。すなわち、第一実特別遊技状態生成手段43は特別遊技状態信号停止後に排出される(補給される)遊技球の監視結果によって特別遊技状態時間を判定し、第二実特別遊技状態生成手段44は、特別遊技状態信号停止後に所定の時間、特別遊技状態時間を延長する。これらの、いずれの方法が適切かは遊技機の特性、遊技の状態等によって異なるため、遊技場で任意に設定できるようにしたものである。そして、通常状態では設定手段46の設定に従って、切替手段47の作用によって、第一実特別遊技状態生成手段43又は第二実特別遊技状態生成手段44が選択的に機能する。
遊技価値付与異常判定手段47は、遊技機1による遊技価値の付与に異常が生じているか、すなわち、遊技機1からの賞球信号又は補給数計数部5からの補給信号を監視して、遊技機1が正常に遊技価値を付与(遊技球を排出)しているかを監視する。具体的には、遊技機1が特別遊技状態にあるときは連続して賞球が排出されることから、遊技機1から特賞信号が出力されている(特別遊技状態にある)ときに、遊技機1からの賞球信号、補給数計数部5からの補給信号のいずれもが(又は一方が)検出されないと、遊技機1の排出ユニットにおいて、遊技球が詰まる玉詰まり状態が発生しているものと判定する。
そして、遊技価値付与異常判定手段47によって、遊技機の排出異常が判定されたなら、切替手段45に作用して、第二実特別遊技状態生成手段44を選択して、特別遊技状態信号の検出が認められなくなってから、特別遊技状態時間を、所定の設定時間延長して、実特別遊技状態信号を出力する。
ここで、第一実特別遊技状態生成手段43において用いられる、実特別遊技状態の判断基準である周期時間方式について説明する。
特賞期間には遊技機1から特賞信号が発生しており、大当り遊技によって連続して賞球が排出されて(出玉があり)、賞球信号が出力されている。大当り遊技が終了し遊技機1が特賞信号の出力を停止すると、遊技用装置4は8秒の監視タイマを起動して、その間に遊技機1から賞球が排出されているか(賞球信号が検出できるか)を監視する。そして、最初の8秒で賞球の排出(賞球信号)が検出されれば、次の監視時間を設定(監視時間を延長)し、8秒の監視タイマを起動して、新たに設定された監視時間に遊技機1から賞球の排出があるかを監視する。そして、2回目の監視時間(8秒)に賞球の排出が検出されなければ、この最後の監視時間の終了時に特賞期間が終了したものと判定して、第一実特別遊技状態生成手段は、遊技価値付与信号の検出までの時間を特別遊技状態時間に含めて実特別遊技状態の判定をする。
すなわち、第一実特別遊技状態生成手段は、遊技価値付与信号が検出された監視時間を特別遊技状態時間に含めて実特別遊技状態の判定をするので、特賞期間(実特別遊技状態時間)を的確に定めることができる。
なお、先に判定した監視時間の終了時(最後の監視時間の開始時)に特賞期間が終了したものと判定することもできる。このように最後の監視時間で賞球排出が検出されない場合に、最後の監視時間の開始時に特賞期間を終了させると、さらに的確に特賞期間を定めることができる。
また、大当り遊技が終了し、遊技機1が特賞信号の出力を停止すると、遊技用装置4は8秒の監視タイマを起動して、その間に遊技機1から賞球が排出されているか(賞球信号が検出できるか)を監視する。そして、最初の監視時間の8秒が経過する前に賞球信号が検出されれば、監視時間の経過を待つことなく、賞球信号の検出時に次の監視時間を設定(監視時間を延長)し、8秒の監視タイマを起動して、新たに設定された監視時間に遊技機1からの賞球の排出があるかを監視する。そして、3回目の監視時間(8秒)に賞球の排出が検出されなければ、この最後の監視時間の終了時に特賞期間が終了したものと判定して、第一実特別遊技状態生成手段は、遊技価値付与信号の検出までの時間を特別遊技状態時間に含めて実特別遊技状態の判定をする。
すなわち、第一実特別遊技状態生成手段は、予め設定された監視時間内に遊技価値付与信号を検出した時に、遊技価値付与信号を検出するための監視時間を再設定し、遊技価値付与信号を反復的に監視するので、監視時間を細かく区切ることができ、特賞期間を的確に定めることがことができる。
また、大当り遊技が終了し、遊技機1が特賞信号の出力を停止すると、遊技用装置4は、初回の監視では8秒の監視タイマを起動して、その間に遊技機1から賞球が排出されているか(賞球信号が検出できるか)を監視する。そして、最初の8秒で賞球が排出(賞球信号)が検出されれば、次の監視時間を設定(監視時間を延長)し、8秒の監視タイマを起動して、新たに設定された(2回目の)監視時間に遊技機1から賞球の排出があるかを監視する。2回目の監視時間(8秒)で賞球の排出があれば、更に次の(3回目の)監視時間を設定(監視時間を延長)する。
そして、所定回数以後(例えば3回目)の監視時間からは監視時間を短くする。すなわち、2回目の監視時間(8秒)で賞球の排出が検出されれば、3回目の監視時間として前の監視時間より短い監視時間を設定し、4秒の監視タイマを起動する。新たに設定された(3回目の)監視時間の4秒間に遊技機1から賞球の排出があるかを監視して、3回目の監視時間で賞球の排出が検出されれば、更に4回目の監視時間(短い監視時間である、4秒)を設定し、監視タイマを起動して、新たに設定された(4回目の)監視時間に遊技機1からの賞球の排出があるかを監視する。そして、4回目の監視時間(4秒)に賞球の排出が検出されなければ、この最後の監視時間の終了時に特賞期間が終了したものと判定して、第一実特別遊技状態生成手段は、遊技価値付与信号の検出までの時間を特別遊技状態時間に含めて実特別遊技状態の判定をする。
すなわち、第一実特別遊技状態生成手段は、監視時間の設定回数によって監視時間を変化させるので、監視時間が長期に渡ることがなく、大当り遊技以外で排出された賞球を特賞期間に含めて誤判定することが少なくなり、特賞期間を的確に定めることができる。
また、大当り遊技が終了し、遊技機1が特賞信号の出力を停止すると、遊技用装置4は、初回の監視では8秒の監視タイマを起動して、その間に遊技機1から賞球が排出されているか(賞球信号が検出できるか)を監視する。そして、最初の8秒で賞球が排出(賞球信号)が検出されれば、次の監視時間を設定(監視時間を延長)し、8秒の監視タイマを起動して、新たに設定された(2回目の)監視時間に遊技機1から賞球の排出があるかを監視する。そして、2回目の監視時間(8秒)で賞球の排出があれば、更に次の(3回目の)監視時間を設定(監視時間を延長)するのであるが、遊技価値付与信号検出手段42は、特賞信号が立ち上がった後(特賞信号出力中)の賞球排出数を計数しており、この賞球排出数は特賞信号の出力が停止した後も継続して計数されているので、この賞球排出数が所定の値に達したならば、次の監視時間を設定することなく特賞期間の終了を判定する。
すなわち、第一実特別遊技状態生成手段は、(例えば、特別遊技状態中の賞球排出数によって)監視時間の再設定を制限する再設定制限手段を備えたので、監視時間が長期に渡ることがなく、大当り遊技以外で排出された賞球を特賞期間に含めて誤判定することが少なくなり、特賞期間を的確に定めることができる。
次に、第二実特別遊技状態生成手段44において用いられる、実特別遊技状態の判断基準である設定時間方式について説明する。
特賞期間には遊技機1から特賞信号が発生しており、大当り遊技によって連続して賞球が排出されて(出玉があり)、賞球信号が出力されている。そして、大当り遊技が終了し、遊技機1が特賞信号の出力を停止すると、遊技用装置4は予め設定された一定の設定時間(例えば90秒)のタイマを起動する。そして、この所定時間に賞球の排出が検出されたか否かにかかわらず、この設定時間を特別遊技状態時間に含めて実特別遊技状態の判定をする。すなわち、第二実特別遊技状態生成手段は、所定時間、遊技価値付与信号が検出されなかった場合でも、この設定時間を特別遊技状態時間に含めて実特別遊技状態の判定をするので、玉詰まり等で、一定時間、賞球が排出されなかったとしても、特賞期間を的確に定めることができる。
図6は、第1の実施の形態の遊技用装置の玉詰まり判定処理動作を示すフローチャートである。
まず、遊技用装置4(管理装置)は、遊技機1から特賞信号が出力されているか否かを判定する(S111)。
遊技機1から特賞信号が出力されていなければ(S111で”NO”)、賞球排出に異常が生じていても、実特別遊技状態時間を判定する必要がないことから、この玉詰まり判定処理を終了する。
そして、遊技機1から特賞信号の出力中(S111で”YES”)は、監視タイマ(例えば8秒)をセットして、監視時間を設定する。そして、監視時間の計時を開始して(S112)、監視タイマのループ(S113〜S114)に入る。この監視タイマのループでは、所定の監視時間内に賞球信号が出力されているか、すなわち、賞球信号が連続して出力されているかによって、遊技機1から賞球が正常に排出されているかを検出している。
タイマのループでは、まず、賞球信号の立ち上がりで、賞球信号が出力されているかを判定する(S113)。遊技機1が賞球を排出しておらず、遊技機1からの賞球信号が検出されなかったら、ステップS112で設定した監視タイマがタイムアップして、所定時間の賞球排出の監視が終了しているかを判定する(S114)。この監視タイマがタイムアップしていなければ(S114で”NO”)、ステップS113に戻り、タイマで設定された監視時間が経過するまでの間、賞球信号を繰り返し検出する(S113)。
一方、監視タイマがタイムアップしていれば(S114で”YES”)、所定の監視時間中に賞球信号が検出されないことから、賞球信号が連続して出力されていないと判断して、遊技機1に玉詰まりが生じていると判定する(S115)。そして、この玉詰まり判定処理を終了して、切替手段45に実特別遊技状態生成手段の切替の指示をする。
一方、遊技機1が賞球を排出し、遊技機1からの賞球信号が検出されたなら(S113で”YES”)、次の賞球信号までの時間を計時するために、この処理の最初(S111)に戻り、新たに監視タイマをセットする。
図7は、第1の実施の形態の遊技用装置の特賞判定処理動作を説明するタイミング図である。
本実施の形態の遊技用装置4では、通常は第一実特別遊技状態生成手段が選択されて動作しており、周期時間方式で実特別遊技状態が判定されている。特賞期間中には多くの賞球が排出されるので、賞球信号が連続して出力されている。そして、特賞信号出力中(特別遊技状態中)で、賞球信号が所定時間検出されなかったら、賞球排出に異常(すなわち、玉詰まり)が生じていると判断して、実特別遊技状態生成手段を、通常の第一実特別遊技状態生成手段から第二実特別遊技状態生成手段に切り替えて、実特別遊技状態の判定方式を周期時間方式から設定時間方式に変更する。
第二実特別遊技状態生成手段は、特賞信号出力時間に設定時間を加算して、実特別遊技状態時間を判定する。すなわち、特賞信号終了時に設定時間のタイマを起動して、このタイマがタイムアップして、設定時間が終了したときに特賞期間が終了したものとする。
なお、賞球排出に異常(すなわち、玉詰まり)が生じていると判断したことによる賞球異常状態は、賞球信号の検出によって解除される。
このように、賞球排出異常を判断したとき、実特別遊技状態生成手段を切り替えると、賞球異常状態であっても実特別遊技状態を的確に判定することができる。
図8は、第1の実施の形態の遊技用装置の特賞判定処理動作を説明する別のタイミング図である。
本実施の形態の遊技用装置4では、通常は第一実特別遊技状態生成手段が選択されて動作しており、周期時間方式で実特別遊技状態が判定されている。特賞期間中には多くの賞球が排出されるので、賞球信号が連続して出力されている。そして、特賞信号出力中(特別遊技状態中)で、賞球信号が所定時間検出されなかったら、賞球排出に異常(すなわち、玉詰まり)が生じていると判断する。その後、特賞信号出力が検出されなくなったら、実特別遊技状態生成手段を、通常の第一実特別遊技状態生成手段から第二実特別遊技状態生成手段に切り替えて、実特別遊技状態の判定方式を周期時間方式から設定時間方式に変更する。
第二実特別遊技状態生成手段は、特賞信号出力時間に設定時間を加算して、実特別遊技状態時間を判定する。すなわち、特賞信号終了時に設定時間のタイマを起動して、このタイマがタイムアップして、設定時間が終了したときに特賞期間が終了したものとする。
なお、賞球排出に異常(すなわち、玉詰まり)が生じていると判断したことによる賞球異常状態は、賞球信号の検出によって解除される。
このように、賞球排出異常を判断したとき、実特別遊技状態生成手段を切り替えると、賞球異常状態であっても実特別遊技状態を的確に判定することができる。
図9は、本発明の第1の実施の形態の遊技用装置の設定時間補正処理動作を示すフローチャートである。この設定時間補正処理では、設定時間方式の実特別遊技状態の判定において、より正確な設定時間(特別遊技状態の延長時間)を求めている。
遊技価値付与異常判定手段47が、遊技機による遊技価値の付与(賞球の排出)に異常が生じていることを判定したならば、特別遊技状態時間に加算する設定時間を補正する補正処理を行う。
この処理では、まず、記憶手段(RAM、ROM等)から、設定時間の初期値を読み出す(S101)。そして、異常状態時間算出処理によって遊技価値の付与(賞球排出)に異常が発生していた異常状態時間を算出する(S102)。
この異常状態時間の算出は、遊技価値付与異常状態で遊技価値付与信号検出手段が遊技価値付与信号を検出したら、この信号を復旧信号として、異常状態時間を算出する。すなわち、特別遊技状態で最後の賞球信号(又は補給信号)が検出された時(異常検出時刻)から、特別遊技状態で次の賞球信号(又は補給信号)が検出された時(復旧時刻)までの時間を、復旧時刻から異常検出時刻を減じることによって算出して異常状態時間とする。
また、特賞終了時刻によって異常状態時間を算出してもよい。すなわち、特別遊技状態終了時までに玉詰まりが復旧しており、特別遊技状態終了時に賞球排出の異常状態が解消していれば、前述したように、異常検出時刻から復旧時刻までの時間を異常状態時間とするが、特別遊技状態終了時に異常状態であれば(異常状態が継続していれば)、特別遊技状態の終了時(特賞終了時刻)から、特別遊技状態で次の賞球信号(又は補給信号)が検出された時(復旧時刻)までの時間を、復旧時刻から異常検出時刻を減じることによって算出して異常状態時間とする。
そして、ステップS101で読み出した設定時間値に、ステップS102で算出した異常状態時間値を加算する(S103)。そして、ステップS103で算出された加算値と予め定められた上限値とを比較して、設定時間値を定める(S104)。この上限値は異常状態が長時間続いた場合に、実特別遊技状態時間が長くなりすぎないようにしているものである。具体的には、この加算値が上限値に満たなければ、加算値を設定時間値とし、加算値が上限値を超えていれば、上限値を設定時間値とする。
そして、特別遊技状態信号の検出が認められなくなってから、特別遊技状態時間を、設定時間延長して、実特別遊技状態時間として、実特別遊技状態信号を出力する。
この上述した設定時間補正処理を、具体的に数値に基づいて説明する。以下の説明では設定時間の初期値が90秒で、設定時間の上限が120秒であるとする。
この設定時間補正処理では、ステップS101で設定時間の初期値である90秒を読み出し、ステップS102で異常状態時間を算出して60秒を得た。そして、ステップS103で両者を加算し、加算値150秒を得る。続くステップS104で、加算値(150秒)と、上限値(120秒)とを比較し、加算値が上限値を超えているので、上限値(120秒)を補正された設定時間値とする。そして、ステップS105で設定時間値を更新する。
図10は、第1の実施の形態の遊技用装置の特賞判定処理動作を説明するタイミング図である。図1010に示すタイミング図は、特別遊技状態時間を延長する設定時間を、予め定めた設定時間の他に、特別遊技状態中の異常時間を加えている点で、前述した図7、図8に示すタイミング図と異なる。
図10に示す特賞判定処理動作でも、遊技用装置4では通常は第一実特別遊技状態生成手段が選択されて動作しており、周期時間方式で実特別遊技状態が判定されている。特賞期間中には多くの賞球が排出されるので、賞球信号が連続して出力されている。そして、特賞信号出力中(特別遊技状態中)で、賞球信号が所定時間検出されなかったら、賞球排出に異常(すなわち、玉詰まり)が生じていると判断する。
その後、遊技機1において特別遊技状態が終了し、遊技機1からの特賞信号が検出されなくなったときに、賞球異常状態の発生から特賞信号の停止までの時間(ΔT)を算出する。そして、実特別遊技状態生成手段を、通常の第一実特別遊技状態生成手段から第二実特別遊技状態生成手段に切り替えて、実特別遊技状態の判定方式を周期時間方式から設定時間方式に変更する。
第二実特別遊技状態生成手段は、特賞信号出力時間に設定時間を加算して、実特別遊技状態時間を判定する。この図10に示す特賞判定処理動作では、設定時間の初期値(T)に異常状態時間(ΔT)を加算して、設定時間を更新する(T’=T+ΔT)。そして、特賞信号終了時に更新された設定時間(T+ΔT)のタイマを起動して、このタイマがタイムアップして、設定時間が終了したときに特賞期間が終了したものとする。
なお、設定時間の初期値(T)に異常状態時間(ΔT)を加算するのではなく、所定の演算式に従って設定時間を更新するようにしてもよい。例えば、異常状態時間に比例する時間(例えば、ΔTの半分)を加算して、設定時間を更新(T’=T+ΔT/2)するように構成してもよい。
また、特賞信号終了時(実特別遊技状態判定方式切替時)に、賞球異常状態であるか否かを判定して、賞球異常状態が継続しているときに、第一実特別遊技状態生成手段から第二実特別遊技状態生成手段に切り替えて、実特別遊技状態の判定方式を周期時間方式から設定時間方式に変更する。そして、賞球異常状態でなければ、実特別遊技状態生成手段を切り替えることなく、実特別遊技状態の周期時間方式のままで判定するように構成してもよいことは、図8に示した特賞判定処理動作と同様である。
また、補給数計数部5からの補給信号によって賞球異常状態を検出するようにしてもよいことも、図8に示した特賞判定処理動作と同様である。
このように、異常状態時間を加えた設定時間について特別遊技状態時間を延長すると、設定時間方式の設定時間が異常状態時間の長短によって変更されることから、実特別遊技状態時間を的確に判定することができる。
図11は、本発明の第2の実施の形態における遊技用装置の機能ブロック図である。この第2の実施の形態は、前述した第1の実施の形態と異なり、異常発生時に実特別遊技状態生成手段を切り替えるのではなく、監視時間変更手段によって、周期時間方式における賞球排出の監視時間の設定を変更する点に特徴がある。
遊技機1からの特賞信号、賞球信号は遊技用装置4(管理装置)に入力される。また、補給数計数部5からの補給信号が遊技用装置4に入力される。すなわち、遊技機1からの特賞信号は、遊技用装置4の特別遊技状態信号検出手段41に入力され、遊技機1が特別遊技状態(大当り状態)であるか否かが判定される。また、遊技価値付与信号としての遊技機1からの賞球信号は、遊技用装置4の遊技価値付与信号検出手段42に入力され、遊技機1から賞球が排出されたか否かが判定される。
さらに、本実施の形態では、補給数計数部5からの補給信号も、遊技価値付与信号として遊技用装置4の遊技価値付与信号検出手段42に入力されている。すなわち、遊技価値付与信号としては、遊技機1からの賞球信号と、補給数計数部5からの補給信号とがある。
特別遊技状態信号検出手段41及び遊技価値付与信号検出手段42による検出結果は、遊技価値付与異常判定手段47及び実特別遊技状態生成手段48に入力される。これにより、遊技価値付与異常判定手段47は遊技機による遊技価値の付与(賞球の排出)に異常が発生しているか否かを判定し、実特別遊技状態生成手段48は特別遊技状態信号が検出された時間を延長して実特別遊技状態時間を判定する。
実特別遊技状態生成手段48は、特別遊技状態信号検出手段41と遊技価値付与信号検出手段42とに入力された信号から実際に特別遊技状態に関係した遊技球が排出される時間である実特別遊技状態時間を判定して、実特別遊技状態信号を出力する。すなわち、実特別遊技状態生成手段48は、特別遊技状態信号が検出されなくなってから、予め設定された監視時間内に遊技価値付与信号が検出されたならば、その賞球の排出(遊技価値付与信号)を特別遊技に関する排出と判定して、特別遊技状態時間を延長して、実特別遊技状態信号を出力する。
遊技価値付与異常判定手段47は、遊技機1による遊技価値の付与に異常が生じているか、すなわち、遊技機1からの賞球信号又は補給数計数部5からの補給信号を監視して、遊技機1が正常に遊技価値を付与(遊技球を排出)しているかを監視する。具体的には、遊技機1が特別遊技状態にあるときは連続して賞球が排出されることから、遊技機1から特賞信号が出力されている(特別遊技状態にある)ときに、遊技機1からの賞球信号、補給数計数部5からの補給信号のいずれもが(又は一方が)検出されないと、遊技機1の排出ユニットにおいて、遊技球が詰まる玉詰まり状態が発生しているものと判定する。
そして、遊技価値付与異常判定手段47によって、遊技機の排出異常が判定されたなら、監視時間変更手段49に作用して、監視時間を、予め設定された時間延長して、賞球の排出を監視する。
監視時間変更手段49は、遊技価値付与異常判定手段47の判定結果に基づいて、周期時間方式における監視時間を延長して、実特別遊技状態生成手段48が特別遊技状態時間を判定して、実特別遊技状態信号を出力する。
具体的には、最初の監視時間を、通常の監視時間(t)より長い監視時間(t’)に延長する。又は、最初の監視時間を、賞球異常が発生してから最初の賞球信号の検出まで監視時間を延長することによって、最初の監視時間を延長する。そして、2回目の監視時間からは通常の監視時間(t)として周期時間方式による賞球信号の監視を続ける。
なお、この最初の監視時間に上限を設け、特賞期間が長くなりすぎないようにしてもよい。
図12は、第2の実施の形態の遊技用装置の特賞判定処理動作を説明するタイミング図である。
本実施の形態の遊技用装置4では周期時間方式で実特別遊技状態が判定されている。そして、特賞期間中には多くの賞球が排出されるので、賞球信号が連続して出力されている。特賞信号出力中(特別遊技状態中)で、賞球信号が所定時間検出されなかったら、賞球排出に異常(すなわち、玉詰まり)が生じていると判断して、実特別遊技状態を判定する周期時間方式における監視時間について、最初の監視時間として延長された監視時間(t’)を設定する。
その後、遊技機1において特別遊技状態が終了し、遊技機1からの特賞信号が検出されなくなったときに、周期時間方式による賞球信号の監視が開始され、最初の監視時間は通常の監視時間(t)より長い監視時間(t’)とする。そして、2回目の監視時間からは通常の監視時間(t)と用いて周期時間方式による賞球信号の監視を続ける。この監視時間の延長は、例えば、通常の監視時間(t)が8秒である場合、異常状態が継続した異常状態時間(ΔT)が90秒であった場合に、最初の監視時間(t+ΔT)は98秒とするように、異常状態時間を考慮して定めてもよいし、遊技機の賞球排出異常の復旧時間を考慮して予め設定した監視時間としてもよい。
そして、監視時間(t)の間に賞球信号が検出されなかったら、特別遊技に関する賞球の排出は終了したものとして、実特別遊技状態時間を終了する判定をする。
なお、最初の監視時間中に賞球信号を検出した場合は、最初の監視時間(t’)の経過を待たずに、この最初の監視時間を終了するように構成してもよい。すなわち、賞球異常状態の終了時に通常の監視時間(t)が設定され、通常の監視時間による賞球信号の監視が開始される。
また、最初の監視時間中に賞球信号を検出した場合は、最初の監視時間(t’)を通常の監視時間(t)に戻すように構成してもよい。
また、特賞信号終了時(周期時間方式による監視開始時)に、賞球異常状態であるか否かを判定して、賞球異常状態であるときに、長い監視時間(t’)を採用し、賞球異常状態でなければ、長い監視時間(t’)を採用することなく、通常の監視時間(t)を採用するように構成してもよい。
このように第2の実施の形態では、実特別遊技状態を判定する周期時間方式における最初の監視時間として、通常の監視時間より長い監視時間を設定するので、特別遊技状態中に遊技機から排出される遊技球の玉詰まりや遊技機に補給する遊技球を補給する補給ユニットの玉詰まりによる賞球排出異常によって賞球信号(補給信号)が検出できないときに、周期時間方式の最初の監視時間が変更されることから、賞球信号(補給信号)が検出されず監視時間が終了することによって、実特別遊技状態時間が的確に判定されないことを防止することができる。すなわち、周期時間方式による監視時間を遊技価値付与の異常(賞球排出異常)の発生時の監視時間に変更することで、異常状態の時間を考慮した周期時間方式の実特別遊技状態時間の判定をして、正確な営業データを集計することができる。
なお、上述した以外の本発明の観点の代表的なものとして、次のものがあげられる。
第1〜第5の発明において、実特別遊技状態生成手段(第一実特別遊技状態生成手段)は、遊技価値付与信号の検出までの時間を特別遊技状態時間に含めて実特別遊技状態の判定をすることを特徴とする遊技用装置。
第1〜第5の発明において、実特別遊技状態生成手段(第一実特別遊技状態生成手段)は、遊技価値付与信号が検出された監視時間を特別遊技状態時間に含めて実特別遊技状態の判定をすることを特徴とする遊技用装置。
第1〜第5の発明において、実特別遊技状態生成手段(第一実特別遊技状態生成手段)は、予め設定された監視時間内に遊技価値付与信号を検出した場合、遊技価値付与信号を検出するための監視時間を再設定し、遊技価値付与信号を反復的に監視することを特徴とする遊技用装置。
第1〜第5の発明において、実特別遊技状態生成手段(第一実特別遊技状態生成手段)は、監視時間が経過したときに監視時間を再設定することを特徴とする遊技用装置。
第1〜第5の発明において、実特別遊技状態生成手段(第一実特別遊技状態生成手段)は、遊技価値付与信号を検出したときに監視時間を再設定することを特徴とする遊技用装置。
第1〜第5の発明において、実特別遊技状態生成手段(第一実特別遊技状態生成手段)は、監視時間の再設定を制限する再設定制限手段を備えたことを特徴とする遊技用装置。
第1〜第5の発明において、実特別遊技状態生成手段(第一実特別遊技状態生成手段)は、監視時間の設定回数によって監視時間を変化させることを特徴とする遊技用装置。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。