JP4324412B2 - 床用剥離剤組成物およびそれを用いた床面皮膜剥離方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、床面に施された水性ポリマータイプのフロアーポリッシュ組成物皮膜を剥離するための床用剥離剤組成物およびそれを用いた床面皮膜剥離方法に関する。さらに詳しくは、優れた剥離性能を有し、殆ど臭いも原料由来の着色もなくかつ貯蔵安定性、外観(色)の経日安定性に優れた床用剥離剤組成物およびそれを用いた床面皮膜剥離方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、木質系床材、合成樹脂からなる化学床材、コンクリートや大理石等の石床などの床面には、床材の美観を保つとともに、床面の保護を目的として、フロアーフィニッシュ組成物による皮膜が形成されている。上記フロアーフィニッシュ組成物は、「JFPA(日本フロアーポリッシュ工業会)規格−00」、フロアーポリッシュ試験方法通則の用語の定義に規定されている。
【0003】
この規格において、フロアーポリッシュ組成物は、水性,乳化性,油性の3つに大別され、それぞれ、ポリマータイプとワックスタイプに分類されている。そして、現在は、水性ポリマータイプのフロアーポリッシュ組成物が主流となっており、通常、床面に2〜6層を塗り重ねて床面皮膜が形成されるようになっている。
【0004】
上記水性ポリマータイプフロアーポリッシュを塗布した床面(フロアーポリッシュ組成物皮膜)は、光沢のある美観を呈しているが、時間が経過するにつれて、歩行によるスリ傷等の摩耗や汚れが皮膜に付着して美観が損なわれる。
【0005】
このため、フロアーポリッシュ組成物皮膜の形成された床面に対しては、、中性〜アルカリ性の床用クリーナーを用いた洗浄・すすぎ作業を、1〜2回/月程度の間隔で行うようになっている。そして、上記表面洗浄では完全には除去し切れない汚れが蓄積し、この繰り返しを続けても所望の美観が維持できなくなった時点で、フロアーポリッシュ組成物皮膜の一部または全部を剥離除去し、新たにフロアーポリッシュ組成物を塗布・乾燥させて、フロアーポリッシュ組成物皮膜を再形成し、床面の美観を維持管理する作業を行うようになっている。
【0006】
このような、床面既設のフロアーポリッシュ組成物皮膜を除去するための剥離除去作業に用いる床用剥離剤組成物としては、例えば、シクロヘキシルアミン1モルに対して酸化エチレン2〜6モルを反応させて得られるシクロヘキシルアミンの酸化エチレン付加物と、プロピレングリコールモノメチルエーテルおよび/または3−メチル−3−メチルブタノールとを所定割合で含有する水溶液からなる床用つや出し剤除去用の洗浄剤が、特に、ウレタン系樹脂ワックスを除去するのに好適であるとして提案されている(特許文献1を参照)。
【0007】
また、特定の水溶性有機溶剤、水溶性ポリアクリル酸、非イオン性界面活性剤、多価アルコール、無機または有機アルカリおよび水からなるアルカリ性の樹脂ワックス膜剥離剤組成物が、ポリッシャーを用いることなく容易に樹脂ワックス膜を剥離するのに有用であるとして提案されている(特許文献2を参照)。
【0008】
さらに、特定の水溶性有機溶剤、ベンジルアルコールおよびアミン類を主要成分としてなる水性ポリマータイプフロアーポリッシュ用の剥離剤が、水性ポリマータイプフロアーポリッシュの皮膜の除去性に優れ、水拭作業が簡単で、不快臭なく安全に用いることができるとして提案されている(特許文献3を参照)。
【0009】
また、特定の溶剤、キレート効果を有する化合物の一価の金属塩またはアミン塩および水を含有し、pHが7.0〜9.5で、好ましくはさらに界面活性剤を含有するフロアーポリッシュ除去剤(特許文献4を参照)や、ベンジルアルコール、ベンジルアルコールのエチレンオキシドnモル付加物(nは1〜10)を含有し、さらにアミン類、無機アルカリ、グリコール系等の有機溶剤、界面活性剤、可溶化剤、染料等を含有するフロアーポリッシュ除去剤組成物(特許文献5を参照)も提案されている。
【0010】
【特許文献1】
特公平6−33429号公報
【特許文献2】
特許第2544919号公報
【特許文献3】
特開平9−241687号公報
【特許文献4】
特開平10−298593号公報
【特許文献5】
特開2001−89712号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、床清掃の省力化の要求に応じて、より高い耐久性を有するフロアーポリッシュ組成物が用いられるようになっているため、フロアーポリッシュ組成物皮膜が除去しにくくなっている。しかも、2〜3年経過した皮膜は、硬化が進むことで、より剥離除去しにくくなるという問題がある。
【0012】
また、剥離除去作業は、空調設備の停止した深夜等に行われることが多いため、作業者への負担軽減から、特に、締め切られた作業環境条件においては、臭いの低減された床用剥離剤組成物が強く望まれている。
【0013】
さらに、従来の床用剥離剤組成物に用いられていた溶剤の一部が、労働安全衛生法による規制や使用量制限を受けるようになっている。
【0014】
また、従来の床用剥離剤組成物は、その原液の外観が、原料由来の着色等によって黄色〜黄褐色を有しているものが殆どであり、なかには、貯蔵時に色の濃さが増すものもあるため、原料由来の着色や貯蔵時における外観(色)の変化が商品価値を下げるとして問題となっている。
【0015】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、優れた剥離性能を有し、殆ど臭いも色もなく、貯蔵安定性にも優れた床用剥離剤組成物と、それを用いた床面皮膜剥離方法の提供をその目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、下記の(A)〜(D)成分を、組成物全体に対し下記の割合で含有するとともに、(E)成分として水を含有する床用剥離剤組成物を第1の要旨とする。
(A)ジエチレングリコールモノメチルエーテル,ジエチレングリコールモノエチルエーテル,トリエチレングリコールモノメチルエーテル,ジプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールから選ばれる少なくとも一種の非アミン系水溶性溶剤20〜40質量%。
(B)アミン系水溶性溶剤10〜20質量%。
(C)ベンジルアルコール20〜35質量%。
(D)脂肪酸およびその塩から選ばれる少なくとも一種の脂肪酸類0.7〜2質量%。
【0017】
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記(B)成分が、モノエタノールアミン,ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミンから選ばれる少なくとも一種のアミン系水溶性溶剤である床用剥離剤組成物を第2の要旨とし、上記(D)成分の脂肪酸が、ステアリン酸,イソステアリン酸,イソヘプタン酸,イソミリスチン酸,イソパルミチン酸およびイソアラキン酸から選ばれる少なくとも一種の脂肪酸であり、同じくその塩が、上記脂肪酸のモノエタノールアミン塩,ジエタノールアミン塩およびトリエタノールアミン塩から選ばれる少なくとも一種の塩である床用剥離剤組成物を第3の要旨とする。
【0018】
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、(F)成分として、フッ素系界面活性剤,ポリオキシエチレンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤,ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系非イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも一種の界面活性剤0.01〜2質量%を含有する床用剥離剤組成物を第4の要旨とする。
【0019】
そして、本発明は、上記のいずれかの床用剥離剤組成物を2〜20倍に希釈し、その希釈液を用いて、床面に施された水性ポリマータイプのフロアーポリッシュ組成物皮膜を剥離するようにした床面皮膜剥離方法を第5の要旨とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0021】
まず、本発明に用いられる(A)成分の非アミン系水溶性溶剤としては、ジエチングリコールモノメチルエーテル,ジエチレングリコールモノエチルエーテル,トリエチレングリコールモノメチルエーテル,ジプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール等があげられる。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。ただし、2種以上を組み合わせて用いる場合には、ジエチレングリコールモノエチルエーテルと組み合わせて用いることが好ましい。
【0022】
そして、上記(A)成分は、本発明の床用剥離剤組成物中に、20〜40質量%の割合で配合しなければならない。すなわち、20質量%未満では、剥離性能、皮膜の浸透性に乏しく、一方、40質量%を超えて配合した場合には剥離性能は飽和となり、また、他成分とのバランスを損なうからである。
【0023】
つぎに、本発明に用いられる(B)成分のアミン系水溶性溶剤としては、モノエタノールアミン,ジエタノールアミン,トリエタノールアミン,N−メチルモノエタノールアミン,N−メチルジエタノールアミン,N−メチルトリエタノールアミン,N−エチルモノエタノールアミン,N−エチルジエタノールアミン,N−エチルトリエタノールアミン,N−ブチルモノエタノールアミン,N−ブチルジエタノールアミン,N−ブチルトリエタノールアミン等があげられ、なかでも、皮膜の溶解性能の点から、モノエタノールアミン,ジエタノールアミン,トリエタノールアミンが好ましい。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0024】
そして、上記(B)成分は、本発明の床用剥離剤組成物中に、10〜20質量%の割合で配合しなければならない。すなわち、10質量%未満では、皮膜への浸透性、皮膜の溶解性能、貯蔵安定性に乏しく、一方、20質量%を超えて配合した場合にはその性能は飽和となり、また、他成分とのバランスを損なうからである。
【0025】
さらに、本発明に用いられる(C)成分のベンジルアルコールは、本発明の床用剥離剤組成物中に20〜35質量%の割合で配合しなければならない。すなわち、20質量%未満では、皮膜への浸透性、皮膜の溶解性能に乏しく、一方、35質量%を超えて配合した場合にはその性能は飽和となり、また、他成分とのバランスが悪く、貯蔵安定性に乏しいものとなり分離を生じるからである。
【0026】
また、本発明に用いられる(D)成分の脂肪酸類は、脂肪酸およびその塩から選ばれるもので、上記脂肪酸としては、炭素鎖長が8〜20の直鎖または分岐、並びに飽和または不飽和の脂肪酸があげられ、なかでも、床用剥離剤組成物中に配合した際の外観(色)や臭いの点から、ステアリン酸,イソステアリン酸,イソヘプタン酸,イソミリスチン酸,イソパルミチン酸,イソアラキン酸が好ましい。また、その塩としては、ナトリウム塩,カリウム塩,アンモニウム塩,モノエタノールアミン塩,ジエタノールアミン塩,トリエタノールアミン塩等があげられる。これらの脂肪酸類は、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0027】
なお、上記(D)成分は、脂肪酸の形であっても塩の形であってもよいが、脂肪酸の形で配合した場合には(B)成分であるアミン系水溶性溶剤と反応して各種アミン塩を形成することとなる。
【0028】
そして、上記(D)成分は、本発明の床用剥離剤組成物中に、脂肪酸換算で0.7〜2質量%の割合で配合しなければならない。すなわち、0.7質量%未満では、濡れ性、皮膜への浸透性、皮膜の溶解性能に乏しく、一方、2質量%を超えて配合した場合にはその性能は飽和となり、また、他成分とのバランスを損なうとともに、コスト的に不利となるからである。
【0029】
また、本発明に用いられる(E)成分の水としては、水道水、軟水、イオン交換水、純水、精製水等があげられるが、経済性の点から、水道水、軟水を用いることが好ましい。そして、上記(E)成分である水は、本発明の床用剥離剤組成物中に、他成分との総和が100質量%となるのに必要な残質量%配合される。
【0030】
さらに、本発明の床用剥離剤組成物には、必須成分である上記(A)〜(E)成分とともに、任意成分として特定の界面活性剤(F成分)を配合することができる。上記界面活性剤としては、フッ素系界面活性剤,ポリオキシエチレンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤,ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤,ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系非イオン界面活性剤があげられ、なかでも、特に、硬化の進んだフロアーポリッシュ組成物皮膜に対して床用剥離剤組成物の浸透性能を高め、剥離性能を向上させる点から、フッ素系界面活性剤を用いることが好ましい。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0031】
そして、上記(F)成分を配合する場合は、これを本発明の床用剥離剤組成物中に、0.01〜2質量%の割合で配合することが好ましい。すなわち、0.01質量%未満では、剥離性能(なかでも、皮膜への浸透性能)の向上効果に乏しく、一方、2質量%を超えて配合した場合にはその性能は飽和となり、また、他成分とのバランスからも好ましくない。
【0032】
本発明の床用剥離剤組成物においては、必要に応じて他の添加剤、例えば、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,ケイ酸ナトリウム等の無機アルカリ、金属封鎖剤、染料、香料、防腐剤、漂白剤、腐食抑制剤等を、本発明の効果を損わない範囲で適宜配合することができる。
【0033】
本発明の床用剥離剤組成物は、各成分が液体である場合には混合攪拌することにより、また固形成分を含む場合には水にまず溶解後、他の液体成分を添加し混合攪拌することが一般的であるが、その組成によっては、各成分の添加順序、溶解順序、必要に応じて行われる加温/冷却等の製造手順は、特に制限されるものではない。
【0034】
なお、本発明の床用剥離剤組成物の1.0質量%水溶液におけるpH( JISZ−8802:1984「pH測定方法」) は、25℃で、11以上であることが好ましい。
【0035】
本発明の床用剥離剤組成物を用い、所望の光沢度、美観、耐久性等の回復が困難となったフロアーポリッシュ組成物皮膜を剥離除去する作業を行うことができる。このとき、上記床用剥離剤組成物は、通常、床面の摩耗状態や汚れ度合いに応じて、2〜20倍に水道水で希釈した状態で用いられる。そして、上記希釈液の廃水は、ウエットバキュームやフロアースクイジー等を用いて回収することが好適である。
【0036】
また、フロアーポリッシュ組成物皮膜を剥離除去した床面は、水道水によりすすぎを行い、すすぎ廃液は、上記と同様、ウエットバキュームやフロアースクイジー等を用いて回収する。また、床面は、拭き上げた後、乾燥させる。
【0037】
そして、上記床面に、モップやアプリケーター等を用いて、フロアーポリッシュ組成物を、概ね10〜15g/m2 の塗布量の割合で塗布・乾燥する工程を繰り返し、2〜6層を塗り重ねることにより、フロアーポリッシュ組成物皮膜を再形成することができる。
【0038】
なお、上記剥離除去作業時おいては、作業場所や作業面積に応じて、ポリッシャー、自動床用洗浄機を用いた機械剥離除去作業や、モップ,ブラシ等を用いた手作業による剥離除去作業が行われるが、作業効率等から、ポリッシャー、自動床用洗浄機等を用いた機械剥離除去作業であることが好ましい。
【0039】
特に、機械剥離作業では、ポリッシャー,自動床用洗浄機に装着されるフロアパッドとしては、通常、ワックスの剥離作業用途で用いられる黒パッド(例えば、商品名:ハイプロパッド、ストリッピングパッド/住友3M社製)、茶パッド(例えば、商品名:ブラウンストリッパーパッド/住友3M社製)を用いることが好適である。
【0040】
本発明の床用剥離剤組成物は、優れた剥離性能を有するとともに、殆ど臭いも色もなく、貯蔵安定性にも優れているため、空調設備の停止し、または締め切られた作業環境条件にあっても、作業者の作業安全性等を確保した状態で、上記床面皮膜剥離作業を行うことができる。そして、床用剥離剤組成物の色がほぼ無色透明で、経日変化もないため、商品価値が高い。さらに、染料等を用いて着色を施す場合に、床用剥離剤組成物自体がほぼ無色透明であるため、容易に所望の色を発現させることができる。
【0041】
【実施例】
つぎに、本発明の実施例および比較例を説明する。なお、以下の記載において「%」は質量%を意味する。また、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
【0042】
【実施例1〜22、比較例1〜13】
後記の表1〜表8に示す組成により、実施例1〜22、比較例1〜13の床用剥離剤組成物を調製した。そして、得られた供試床用剥離剤組成物について、剥離性能、濡れ性、皮膜への浸透性、皮膜の溶解性能、外観(色)、臭気、貯蔵安定性の試験項目について、以下の試験方法と判定基準により評価し、その結果を後記の表1〜表8に併せて示した。
【0043】
(1)剥離性能
〔試験方法〕
・テストパネルの調整
コンポジションビニルタイル(東リ社製、商品名:マチコV No. 33)に、フロアーポリッシュ組成物(ジョンソン・プロフェッショナル社製、商品名:ステイタス)を、1回当たりの塗布量15±2g/m2 にて12回塗り重ねた後、80±2℃に保った恒温器中に96時間放置し、その後、24時間室温にて放置したものをテストパネルとして試験に供した。
・操作
供試床用剥離剤組成物を10倍に水道水で希釈した剥離剤水溶液を用い、上記のテストパネルを5cm×15cmに切断したテストピース上に該希釈液10mlを塗布し、2分間放置後、5cm×10cmに切断した住友3M社製ポリッシングパッドを、パッド洗浄試験機(ガードナーストレート形ウォッシャビリティーマシン)に取り付けてテストピース上を25往復擦り、その後、水道水ですすいで水分をタオルで拭き取った後、乾燥させた。そして、その乾燥したテストピースの光沢度を、鏡面光沢度計(日本電色工業社製、型式:PG−1M)を用いて測定した。
〔判定基準〕
フロアーポリッシュ組成物塗布前のホモジニアスビニルタイルの光沢度をG0、剥離性能試験前のテストピースの光沢度をG1、剥離性能試験後のテストピースの光沢度をG2として、次式(1)により剥離率を求めた(剥離率の数字が高いものほど良好である)。
【0044】
【数1】
【0045】
(2)濡れ性
〔試験方法〕
・テストパネルの調整
ホモジニアスビニルタイル(東リ社製、商品名:マチコSプレーンNo. 5626)に、フロアーポリッシュ組成物(ジョンソン・プロフェッショナル社製、商品名:ステイタス)を、1回当たりの塗布量10±2g/m2にて6回塗り重ねた後、80±2℃に保った恒温器中に96時間放置し、その後、24時間室温にて放置したものをテストパネルとして試験に供した。
・操作
上記テストパネルに、供試床用剥離剤組成物を水道水にて10倍に希釈した剥離剤水溶液を180ml/m2 の割合で塗布し、塗布直後におけるテストパネル表面の状態を目視で観察し、以下の判定基準に従って評価した。
〔判定基準〕
◎:極めて良好な濡れ性が認められる
○:良好な濡れ性が認められる
△:やや濡れ性に劣る
×:著しいはじきが認められ、濡れ性に劣る
【0046】
(3)皮膜への浸透性
〔試験方法〕
・テストパネルの調整
上記濡れ性試験の場合と同様にしたテストパネルを作製した。
・操作
上記テストパネルに、供試床用剥離剤組成物を水道水にて10倍に希釈した剥離剤水溶液を180ml/m2 の割合で塗布し、5分後におけるテストパネル表面の皮膜の状態を目視で観察し、以下の判定基準に従って評価した。
〔判定基準〕
◎:極めて良好な皮膜への浸透性が認められる
○:良好な皮膜への浸透性が認められる
△:やや皮膜への浸透性に劣る
×:著しく皮膜への浸透性に劣る
【0047】
(4)皮膜の溶解性能
〔試験方法〕
・テストパネルの調整
上記剥離性能試験の場合と同様にしたテストパネルを作製した。
・操作
上記テストパネルに、供試床用剥離剤組成物を水道水にて10倍に希釈した剥離剤水溶液を180ml/m2 の割合で塗布し、5分後におけるテストパネル表面の皮膜の状態を目視で観察し、以下の判定基準に従って評価した。
〔判定基準〕
◎:極めて良好な皮膜の溶解性能が認められる
○:良好な皮膜の溶解性能が認められる
△:やや皮膜の溶解性能に劣る
×:著しく皮膜の溶解性能に劣る
【0048】
(5)外観
〔試験方法〕
供試床用剥離剤組成物を容器(ガラス製、300ml容量)に入れて密栓し、配合直後および3ヶ月後における、供試剥離剤組成物の色の状態を目視で観察し、以下の判定基準に従って評価した。
〔判定基準〕
<配合直後>
○:ほぼ無色透明である
△:淡黄色透明である
×:淡褐色〜褐色である
<3ヶ月後>
○:ほとんど色の変化がない
△:わずかに色が濃くなった
×:著しく色が濃くなった
【0049】
(6)臭気
〔試験方法〕
供試床用剥離剤組成物の原液を、30℃に加温し、その臭いを5人のパネラーによって、以下の判定基準に従って評価した。
〔判定基準〕
◎:全く気にならない
○:殆ど気にならない
△:若干気になる
×:不快を感じる臭いである
【0050】
(7)貯蔵安定性
〔試験方法〕
供試床用剥離剤組成物を容器(ポリエチレン製、300ml容量)に入れて密栓し、50℃に保った恒温槽(いすず製作所社製、型式;KAX−730)で14日間保持した後、試料の状態を、ゲル化、相分離、沈殿物の有無により、以下の判定基準に従って、目視で判定した。
〔判定基準〕
○:なんら問題が認められない
×:問題が認められる
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【0057】
【表7】
【0058】
【表8】
【0059】
ただし、これらの表において、各成分の組成を示す数字は、有り姿の%を示すものである。また、各成分の詳細は以下に示すとおりである。
【0060】
・非アミン系水溶性溶剤1(A成分);
ジエチレングリコールモノメチルエーテル
品名:ハイソルブDM(東邦化学工業社製)
・非アミン系水溶性溶剤2(A成分);
ジエチレングリコールモノエチルエーテル
品名:シーボゾルDG(日本触媒社製)
・非アミン系水溶性溶剤3(A成分);
トリエチレングリコールモノメチルエーテル
品名:ハイモールTM(東邦化学工業社製)
・非アミン系水溶性溶剤4(A成分);
3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール
品名:ソルフィット(クラレ社製)
・非アミン系水溶性溶剤5(A成分);
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル
品名:ダワノールDPM(ダウケミカル社製)
・非アミン系水溶性溶剤6;
ジエチレングリコールモノブチルエーテル
品名:ブチルジグリコール(日本乳化剤社製)
【0061】
・モノエタノールアミン(B成分);
品名:モノエタノールアミン(日本触媒社製)
・ジエタノールアミン(B成分);
品名:ジエタノールアミン(日本触媒社製)
・トリエタノールアミン(B成分);
品名:トリエタノールアミン(日本触媒社製)
【0062】
・ベンジルアルコール(C成分);
品名:ベンジルアルコール(東京応化工業社製)
【0063】
・ステアリン酸(D成分);
品名:ステアリン酸(日産化学工業社製)
・イソステアリン酸(D成分);
品名:イソステアリン酸(日産化学工業社製)
・イソヘプタン酸(D成分);
品名:イソヘプタン酸(日産化学工業社製)
・イソミリスチン酸(D成分);
品名:イソミリスチン酸(日産化学工業社製)
・イソパルミチン酸(D成分);
品名:イソパルミチン酸(日産化学工業社製)
・イソアラキン酸(D成分);
品名:イソアラキン酸(日産化学工業社製)
【0064】
・フッ素系界面活性剤(F成分);
品名:ゾニールFSJ(デュポン社製)
・非イオン界面活性剤1(F成分);
ポリオキシエチレンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤
品名:ノイゲンET−135(第一工業製薬社製)
・非イオン界面活性剤2(F成分);
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤(炭素数12〜14分岐アルコールのエチレンオキサイド5モルおよびプロピレンオキサイド3.5モル付加物)
品名:ソフタノールEP−5035(日本触媒社製)
・非イオン界面活性剤3(F成分);
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系非イオン界面活性剤
品名:プルロニックPE6100(BASF社製)
【0065】
上記実施例1〜22に示されるように、各種床用剥離剤組成物において、剥離性能、濡れ性、皮膜への浸透性、皮膜の溶解性能、外観(色)、臭気、貯蔵安定性の各種試験項目において良好な結果が得られていることがわかる。
【0066】
一方、比較例1〜13においては、試験項目の少なくともひとつに課題を有しており、本発明の目的とする効果が得られていないことがわかる。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、本発明の床用剥離剤組成物は、優れた剥離性能を有するとともに、殆ど臭いも原料由来による着色もなく、貯蔵安定性、外観(色)の経日安定性にも優れている。特に、臭いを大幅に抑えたものとなっているため、空調設備の停止し、または締め切られた作業環境条件にあっても、作業者の作業安全性等が確保されたものとなっている。また、床用剥離剤組成物の色をほぼ無色透明とするとともに、その経日変化がないものとなっているため、商品価値を維持できるものとなる。さらに、染料等を用いて着色を施す場合に、床用剥離剤組成物自体がほぼ無色透明であるため、容易に所望の色を発現させることができるものとなる。
【0068】
そして、本発明の床面皮膜剥離方法によれば、作業者の安全を確保した状態で、効率よくフロアーポリッシュ組成物皮膜を剥離除去することができる。
Claims (5)
- 下記の(A)〜(D)成分を、組成物全体に対し下記の割合で含有するとともに、(E)成分として水を含有することを特徴とする床用剥離剤組成物。
(A)ジエチレングリコールモノメチルエーテル,ジエチレングリコールモノエチルエーテル,トリエチレングリコールモノメチルエーテル,ジプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールから選ばれる少なくとも一種の非アミン系水溶性溶剤20〜40質量%。
(B)アミン系水溶性溶剤10〜20質量%。
(C)ベンジルアルコール20〜35質量%。
(D)脂肪酸およびその塩から選ばれる少なくとも一種の脂肪酸類0.7〜2質量%。 - 上記(B)成分が、モノエタノールアミン,ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミンから選ばれる少なくとも一種のアミン系水溶性溶剤である請求項1記載の床用剥離剤組成物。
- 上記(D)成分の脂肪酸が、ステアリン酸,イソステアリン酸,イソヘプタン酸,イソミリスチン酸,イソパルミチン酸およびイソアラキン酸から選ばれる少なくとも一種の脂肪酸であり、同じくその塩が、上記脂肪酸のモノエタノールアミン塩,ジエタノールアミン塩およびトリエタノールアミン塩から選ばれる少なくとも一種の塩である請求項1または2記載の床用剥離剤組成物。
- (F)成分として、フッ素系界面活性剤,ポリオキシエチレンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤,ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系非イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも一種の界面活性剤0.01〜2質量%を含有する請求項1〜3のいずれか一項記載の床用剥離剤組成物。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の床用剥離剤組成物を2〜20倍に希釈し、その希釈液を用いて、床面に施された水性ポリマータイプのフロアーポリッシュ組成物皮膜を剥離するようにしたことを特徴とする床面皮膜剥離方法。
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