JP4324049B2 - マスクパターンの補正装置及び方法、並びに露光補正装置及び方法 - Google Patents

マスクパターンの補正装置及び方法、並びに露光補正装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置の製造工程の一つであるリソグラフィー工程において発生するフレアを補正するためのマスクパターンの補正装置及び方法、並びに露光補正装置及び方法に関する。
近年、半導体素子のパターン形成には、屈折光学系または反射屈折光学系の投影露光装置を用いている。この投影露光装置では、照明光学系のレンズ、フォトマスク、投影レンズ等の表面や内部における反射及び散乱や、レンズ材料の屈折率の不均一等に起因して、設計とは異なる光学経路の光が発生する。これは一般的に迷光(フレア)と称されており、転写するパターンの形状やライン幅を変化させる。
図25は、フレアが発生する様子を模式的に表した図である。
1回の単位露光領域(ショット領域)121において、フォトマスクのマスクパターンが露光転写されてなるパターンには、点Aから離れた任意の領域B,Cを透過した露光光のフレアが照射される。フレアの影響が及ぶ距離は、被転写体であるウェーハ上に転写された距離に換算して数mmに及ぶことが知られている。フレアの影響が及ぶ距離が数mmのフレアがロングレンジのフレア、数μm〜数10μmのフレアがミッドレンジのフレア、数μm以下のフレアがショートレンジのフレアとそれぞれ称されている。
最近では、例えば特許文献1に示すように、ミッドレンジやショートレンジのフレア(ローカルフレア)を、ラインパターンを囲むように輪帯パターンを設けたテストパターンを用いて見積もり、これに基づいて転写パターンの幅寸法補正を行う技術が案出されている。
特開2004−126486号
しかしながら、上記従来の手法では、従前には問題として着目することすら満足になされていなかったローカルフレアを高精度に見積もることはできるものの、1つのショット領域内で部分的に補正の精度に差異があることが判明しており、未だ十分な精度であるとは言い難い。これは、ミッドレンジやショートレンジのフレアのみならずロングレンジのフレアでも同様であり、更なる高精度の寸法補正技術の開発が待たれる現況にある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、1つのショット内は勿論のこと、1つのチップ領域内についても、その領域全体に亘ってフレアを極めて高い精度で見積もりこれを補正することを可能とし、幅寸法変化の極めて小さいリソグラフィープロセスを実現し、ひいては信頼性の高い半導体装置の実現に寄与するマスクパターンの補正装置及び方法、並びに露光補正装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際のマスクパターンの補正装置であって、1回の露光で露光転写するマスクパターンの領域であるショット領域毎及び前記ショット領域を構成する複数のチップ領域について前記各チップ領域毎に、前記被転写体上に露光転写される転写パターンに対応する前記マスクパターンの開口率を算出するに際して、所定の前記ショット領域に隣接する前記ショット領域の影響を、複数の前記ショット領域の露光レイアウトに基づいて加味するとともに、所定の前記チップ領域に隣接する前記チップ領域の影響を加味して、前記開口率を算出する開口率算出装置と、算出された前記開口率を用いて、所定寸法の前記転写パターンを得るための前記マスクパターンの寸法を算出する寸法算出装置とを含み、前記開口率算出装置は、複数の前記ショット領域及び前記チップ領域の平均開口率を算出し、前記平均開口率を用いて算出対象となる前記ショット領域及び前記チップ領域内の設計開口率を補正し、前記ショット領域及び前記チップ領域の実効的な前記開口率を算出するものであるマスクパターンの補正装置が提供される。
本発明の他の観点によれば、フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際の露光補正装置であって、1回の露光で露光転写するマスクパターンの領域であるショット領域毎及び前記ショット領域を構成する複数のチップ領域について前記各チップ領域毎に、前記被転写体上に露光転写される転写パターンに対応する前記マスクパターンの開口率を算出するに際して、所定の前記ショット領域に隣接する前記ショット領域の影響を、複数の前記ショット領域の露光レイアウトに基づいて加味するとともに、所定の前記チップ領域に隣接する前記チップ領域の影響を加味して、前記開口率を算出する開口率算出装置と、算出された前記開口率を用いて、所定寸法の前記転写パターンを得るための前記ショット領域及び前記チップ領域内の露光光の照射エネルギー分布を算出する照射エネルギー分布算出装置と、算出された前記照射エネルギー分布に基づいて、前記ショット領域及び前記チップ領域内の露光光の照射エネルギー分布を調節する照射エネルギー分布調節装置とを含み、前記開口率算出装置は、複数の前記ショット領域及び前記チップ領域の平均開口率を算出し、前記平均開口率を用いて算出対象となる前記ショット領域及び前記チップ領域内の設計開口率を補正し、前記ショット領域及び前記チップ領域の実効的な前記開口率を算出するものである露光補正装置が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際のものであって、1回の露光に対応する単位露光領域に露光光を照射するときに、前記露光光による前記単位露光領域の周辺に発生するフレア量を測定するフレア量測定手段と、測定された前記フレア量に基づいて、所定寸法の転写パターンを得るための前記単位露光領域内の露光光の照射エネルギー分布を算出する照射エネルギー分布算出手段と、算出された前記照射エネルギー分布に基づいて、前記単位露光領域内の露光光の照射エネルギー分布を調節する照射エネルギー分布調節手段とを含む露光補正装置が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際のマスクパターンの補正方法であって、1回の露光で露光転写するマスクパターンの領域であるショット領域毎及び前記ショット領域を構成する複数のチップ領域について前記各チップ領域毎に、前記被転写体上に露光転写される転写パターンに対応する前記マスクパターンの開口率を算出するに際して、所定の前記ショット領域に隣接する前記ショット領域の影響を、複数の前記ショット領域の露光レイアウトに基づいて加味するとともに、所定の前記チップ領域に隣接する前記チップ領域の影響を加味して、前記開口率を算出するステップと、算出された前記開口率を用いて、所定寸法の前記転写パターンを得るための前記マスクパターンの寸法を算出するステップとを含み、前記開口率を算出するステップは、複数の前記ショット領域及び前記チップ領域の平均開口率を算出し、前記平均開口率を用いて算出対象となる前記ショット領域及び前記チップ領域内の設計開口率を補正し、前記ショット領域及び前記チップ領域の実効的な前記開口率を算出するマスクパターンの補正方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際の露光補正方法であって、1回の露光で露光転写するマスクパターンの領域であるショット領域毎及び前記ショット領域を構成する複数のチップ領域について前記各チップ領域毎に、前記被転写体上に露光転写される転写パターンに対応する前記マスクパターンの開口率を算出するに際して、所定の前記ショット領域に隣接する前記ショット領域の影響を、複数の前記ショット領域の露光レイアウトに基づいて加味するとともに、所定の前記チップ領域に隣接する前記チップ領域の影響を加味して、前記開口率を算出するステップと、算出された前記開口率を用いて、所定寸法の前記転写パターンを得るための前記ショット領域及び前記チップ領域内の露光光の照射エネルギー分布を算出するステップと、算出された前記照射エネルギー分布に基づいて、前記ショット領域及び前記チップ領域内の露光光の照射エネルギー分布を調節するステップとを含み、前記開口率を算出するステップは、複数の前記ショット領域及び前記チップ領域の平均開口率を算出し、前記平均開口率を用いて算出対象となる前記ショット領域及び前記チップ領域内の設計開口率を補正し、前記ショット領域及び前記チップ領域の実効的な前記開口率を算出する露光補正方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際の手法であって、1回の露光に対応する単位露光領域に露光光を照射するときに、前記露光光による前記単位露光領域の周辺に発生するフレア量を測定するステップと、測定された前記フレア量に基づいて、所定寸法の転写パターンを得るための前記単位露光領域内の露光光の照射エネルギー分布を算出するステップと、算出された前記照射エネルギー分布に基づいて、前記単位露光領域内の露光光の照射エネルギー分布を調節するステップとを含む露光補正方法が提供される。
本発明によれば、1つのショット内は勿論のこと、1つのチップ領域内についても、その領域全体に亘ってフレアを極めて高い精度で見積もりこれを補正することを可能とし、幅寸法変化の極めて小さいリソグラフィープロセスを実現し、ひいては信頼性の高い半導体装置の実現に寄与する。
−本発明の基本骨子−
従来の手法は、飽くまで1つのショット領域内のみに着目してローカルフレアを見積もる技術である。しかしながら実際の露光においては、ウェーハ表面のレジスト上に複数回の露光を行うのであり、あるショット領域は主に隣接する近傍のショット領域の露光光の影響を受ける。本発明者は、ショット領域内で特に周辺部において補正の精度が低下することから、1つのショット領域のフレアを見積もる際に、当該ショット領域の外側におけるフレアも加味することに想到した。
本発明では、その測定対象として、ミドル(ショート)レンジのフレアとロングレンジのフレアとに分類し、各々に適合した構成を提示する。前者に対応した構成としては、フォトマスクのマスクパターンの設計データを補正する形態を採用し、後者に対応した構成としては、露光時における照射エネルギー分布を調節する形態を採用する。
ミドル(ショート)レンジのフレアに対応したマスクパターンのデータ補正の具体的構成としては、1つのショット領域のフレアを見積もる際に、複数のショット領域のレイアウトを考慮する。この場合、算出対象となる当該ショット領域以外の他のショット領域からのフレアの影響、換言すればショット領域のマスクパターンのデータを加味して、転写パターンに対応するマスクパターンの開口率を算出する。これにより、当該ショット領域内における周辺部についても、その中央部と同様の高精度に実効的な開口率、即ちフレア量を見積もることができる。そして、算出された開口率を用いて、所定寸法の転写パターンを得るためのマスクパターンの寸法を算出する。これにより、当該ショット領域の全体に亘って幅寸法変化の極めて小さいリソグラフィープロセスが実現する。
他方、ロングレンジのフレアはその影響する範囲が数mmと長いため、その分布は局所的な変動ではなく緩やかな変化を示す。このため、ショット領域内の露光エネルギー分布を調整することにより、転写パターンの寸法補正が可能となる。
本発明の露光補正の具体的構成としては、上記と同様に、1つのショット領域のフレアを見積もる際に、複数のショット領域のレイアウトを考慮し、算出対象となる当該ショット領域以外の他のショット領域からのフレアの影響、換言すればショット領域のマスクパターンのデータを加味して、転写パターンに対応するマスクパターンの開口率を算出する。そして、この開口率を用いて、ロングレンジのフレアの影響が反映された当該ショット領域内の露光光の照射エネルギー分布を算出する。上記のように、ロングレンジのフレアは緩やかな分布を有するものであるために露光装置により調節可能であることを利用して、算出された照射エネルギー分布に基づき、言わばこれと逆の分布となるように、当該ショット領域内の露光光の照射エネルギー分布を調節する。これにより、当該ショット領域の全体に亘って幅寸法変化の極めて小さいリソグラフィープロセスが実現する。
ここで、上述したマスクパターンのデータ補正及び露光補正の各々について、算出対象となる当該ショット領域以外の他のショット領域のマスクパターンのデータを用いる替わりに、複数のショット領域の平均開口率を用いて、当該ショット領域内の設計開口率を修正するようにしても良い。これによって、より簡易に当該ショット領域の全体に亘って幅寸法変化の極めて小さいリソグラフィープロセスが実現する。
上記では、1つのショット領域を算出の対象領域とした場合を例示したが、チップ領域を対象領域としても、またはショット領域及びチップ領域を共に対象領域としても良い。
例えば、チップ領域を算出の対象領域とする場合、上記と同様に、算出対象となる当該チップ領域以外の他のチップ領域からのフレアの影響を考慮する構成や、複数のチップ領域の平均開口率を用いて、当該チップ領域内の設計開口率を修正する構成が適用される。これにより、当該チップ領域の全体に亘って幅寸法変化の極めて小さいリソグラフィープロセスが実現する。
また、本発明の露光補正の他の具体的構成としては、1つのショット領域に露光光を照射するときに、前記露光光による前記単位露光領域の周辺に発生するフレア量を測定し、この測定されたフレア量に基づき、例えば複数のショット領域のレイアウトを考慮して、当該ショット領域の照射エネルギー分布を調節する。これにより、当該ショット領域の全体に亘って幅寸法変化の極めて小さいリソグラフィープロセスが実現する。
−本発明を適用した具体的な諸実施形態−
以下、本発明を適用した具体的な諸実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、ミドル(ショート)レンジのフレアに対応したマスクパターンのデータ補正について説明する。
図1は、第1の実施形態によるマスクパターンのデータ補正装置の概略構成を示すブロック図である。
このデータ補正装置は、所定の試験用フォトマスクを用いてテストパターンの寸法を測定した結果に基づいてフレアの強度分布(点像強度分布)を算出する点像強度分布算出手段1と、開口率を調節したダミーフォトマスクを用いてフレア量(実効的な開口率)と寸法変動量との関係を算出するフレア量−寸法変動量算出手段22と、フレア量と寸法補正量との関係を算出するフレア量−寸法補正量算出手段3と、1つのショット領域毎に、転写パターンに対応するマスクパターンのフレア量を算出するに際して、複数のショット領域の露光レイアウトに基づいて、具体的には当該ショット領域の周辺に位置する複数のショット領域からのフレアを加味して、フレア量を算出する開口率算出手段4と、算出されたフレア量を用いて、所定寸法の転写パターンを得るためのマスクパターンの寸法を算出する寸法算出手段5とを備えて構成されている。
図2は、上述のデータ補正装置を用いた補正方法をステップ順に示すフロー図である。
本実施形態によるデータ補正方法は、以下の5段階のステップからなる。
(1)フレア強度分布(点像強度分布)の計算(ステップS1)
(2)フレア量(実効的な開口率)と寸法変動量との関係を示す関数の算出(ステップS 2)
(3)フレア量と寸法補正量との関係を示す関数の算出(ステップS3)
(4)各マスクパターンのフレア量の計算(ステップS4)
(5)各マスクパターンの寸法補正量の計算(ステップS5)
以下、ステップ毎の詳細を説明する。
(1)ステップS1
先ず、一点における光のフレア強度分布を求める。
図3はフレアの光強度分布を定量化するための試験用フォトマスクを示す模式図、図4は図3の試験用フォトマスクを使用して投影露光を行い、線幅を測定した結果を示す特性図である。図3では、(a)が試験用フォトマスク11Aを、(b)が試験用フォトマスク11Bを、(c)が試験用フォトマスク11Cをそれぞれ示す。
試験用フォトマスク11A,11B,11C,・・・は、この順にテストパターンA〜C,・・・を有しており、各テストパターンは、ラインパターン21と、このラインパターン21を囲む輪帯形状の光透過領域を形成する輪帯パターン22とが組み合わされた基本構成を有して構成されている。
この場合、試験用フォトマスク11AのテストパターンAは、フレアの影響を受けないラインパターン21のみからなり、ラインパターン21から100μm以内の領域が完全に遮光されている。試験用フォトマスク11BのテストパターンBは、ラインパターン21と、このラインパターン21を囲むように、内径が4.14μm、外径が6.89μmの輪帯形状とされた透過領域を配置した輪帯パターン22とからなり、ラインパターン21から、ローカルフレアの影響の考慮を要する距離以内の領域には、この輪帯パターン22以外のパターンは形成されていない。試験用フォトマスク11CのテストパターンCは、ラインパターン21と、このラインパターン21を囲むように、内径が6.89μm、外径が9.65μmの輪帯形状とされた透過領域を配置した輪帯パターン22とからなり、ラインパターン21から、ローカルフレアの影響の考慮を要する距離以内の領域には、この輪帯パターン22以外のパターンは形成されていない。このように、各輪帯パターン22は、輪帯幅を2.76μmの一定値とし、輪帯幅順にその内径を外径とするように径が増加してゆき、輪帯の内径を4.14μm〜48.25μmまで2.76μm毎に変化させたものである。
ステップS1では、先ず、試験用フォトマスク11A〜11C,・・・のテストパターンA〜C,・・・を使用して露光し、フォトレジストを現像した後に、形成された各ラインパターン1のライン幅をそれぞれ測定する。
続いて、測定されたテストパターンAのラインパターン21のライン幅と、測定されたテストパターンB,C・・・の各ラインパターン21のライン幅を比較、ここではテストパターンAとテストパターンB,C,・・・とのライン幅の各差分値をそれぞれ算出する。この差分値がテストパターンB,C,・・・のローカルフレアによるライン幅の変化量であり、この値が小さいほど当該ラインパターン21に対するローカルフレアは小さく、逆に大きいほど当該ラインパターン21に対するローカルフレアは大きい。
そして、テストパターンB,C,・・・の各輪帯パターン22のローカルフレアの影響、即ちテストパターンAとの前記各差分値を、ラインパターン21の中央部位と各輪帯パターン2までの距離、ここでは各輪帯パターン22の内径値との関係で定量化する。
実際に、前記差分値について、各輪帯パターン22の内径値との関係を算出してプロットした結果を図4に、ラインパターン21から各輪帯パターン22までの距離と測定線幅との関係を図5に、それぞれ示す。
このように、輪帯パターン22の内径が12μm程度以下ではローカルフレアの影響は大きく、12μm程度を超えると当該影響はほぼ見られなくなることが判る。
なおここでは、輪帯パターン22の輪帯の内径を4.14μm〜48.25μmとしたが、露光装置によってフレアの影響範囲は異なるので、その都度、最適な範囲を選択すればよい。また、輪帯幅を2.76μmとしたが、輪帯幅を小さくすれば、前記距離に対応したローカルフレアの影響を更に細かく定量化することが可能である。
ここで、一点の光のローカルフレア強度分布を以下のダブルガウシアン分布で仮定した。
Figure 0004324049
r: フレアの距離
A: 定数
σ1, σ2: ガウス分布の標準偏差
B: ガウス分布の強度比
図3に示した各テストパターンのローカルフレア量は、点像強度分布算出手段1により(1)式を積分して求めることができる。図5の結果に対して(1)式を積分してフィッティングした結果を図6に示す。このように、フィッティング結果は良好であり、フレアの光強度分布を精度良く計算できていることが判る。各パターンに対するフレア量は、パターン周辺の開口部からのフレア量を、(1)式を用いて計算することにより求められる。
(2)ステップS2
先ず、全面が透過部とされたフォトマスクを用いて、(1)式の積分値を求める。この値を100%として規格化し、実効的な開口率として定義する。
実効的な開口率と寸法変動との関係を求めるため、図7(a)に示すように、各測定パターン23の周辺にダミーパターン24を配置してなる試験用フォトマスク25を用いる。図7(b)には測定パターン23の拡大図を示す。フレア量−寸法変動量算出手段22により、ダミーパターン24の面積の異なる各種の試験用フォトマスク25を用いて、ハーフトーン型位相シフトマスクのダミーパターン24の寸法を変えた場合の試験パターン23の寸法変動量を、実効的開口率との関係で算出する。計算結果を図8に示す。このように、実効的開口率と寸法変動とはほぼ線形関係にあることが判る。ここでは、単位開口率に対する寸法変動量は、0.23nmとなる。
(3)ステップS3
実際のフォトマスクにおけるパターンのローカルフレア補正にあたっては、当該パターンの寸法変動にレジストパターンの寸法変動を表す、いわゆるMEEF(Mask Error Enhancement Factor)を考慮する必要がある。単位開口率当たりの補正量Mは、以下の式で求めることができる。
M=各パターンの単位開口率当たりの寸法変動量/MEEF
フレア量−寸法補正量算出手段3により、上記の式を用いて、ステップS2で求めたフレア量と寸法変動量との関係をフレア量とマスク寸法補正量との関係に変換する。実験により算出したMEEFの値は、1.5であり、各パターンの単位開口率当たりのマスク補正量は、0.17nmとなる。
(4)ステップS4
図9はフォトマスクの1つのショット領域における設計データを示す模式図であり、図10は複数のショット領域の露光レイアウトを示す模式図である。図9において、実線で囲まれた矩形が1つのショット領域31に相当するマスクデータであり、破線で囲まれた矩形がその中心点に関してフレアを考慮するフレア領域32である。また、図10では、被転写体であるウェーハ33に対して露光する際のショット領域の露光レイアウトを示しており、実線で囲まれた1つの矩形がそれぞれ1つのショット領域31となる。斜線を付したショット領域31が有効ショット領域である。
図9において、破線で囲む点Aのフレア領域32の実効的な開口率を計算する場合には、当該フレア領域32がショット領域31内に存するため、ショット領域31内のみを考慮すれば十分である。これに対して、破線で囲む点Bのフレア領域32の実効的な開口率を計算する場合には、当該フレア領域32の一部がショット領域31外に存するため、ショット領域31内のマスクパターンデータのみでは不十分である。本実施形態では、開口率算出手段4により、ショット領域31内のみならず、図10に示す複数のショット領域31の露光レイアウトを考慮し、即ち図11に示すように当該ショット領域31の周辺に位置する複数(図示の例では3つ)のショット領域31からのフレアも加味して実効的な開口率を計算する。
ここでは、処理速度の向上を考慮して、いわゆる面積密度法により、ショット領域31を複数の補正領域に分割し、補正領域ごとに開口率を算出する。具体的には、露光領域において着目するパターンから例えば100μmの範囲内で一辺数μm程度のオーダー、ここでは1μm角毎にメッシュの補正領域に区切り、そのメッシュ内で開口率は均一なものとして計算する。これは面積密度法と呼ばれており、処理速度を大幅に向上させることができる。
(5)ステップS5
しかる後、寸法算出手段5により、ステップS3で求めた開口率とマスク寸法補正量との関係式に、ステップS4で計算した各パターンの実効的な開口率を入力して、各パターンのマスクパターンにおける寸法補正量を計算し、フォトマスクのマスクパターンのデータを補正する。
以上説明したように、本実施形態によれば、1つのショット領域内について、その領域全体に亘ってフレアを極めて高い精度で見積もりこれを補正することを可能とし、幅寸法変化の極めて小さいリソグラフィープロセスを実現し、ひいては信頼性の高い半導体装置の実現に寄与する。
(変形例)
ここで、第1の実施形態の変形例1について説明する。この変形例では、算出対象となる当該ショット領域以外の他のショット領域のマスクパターンのデータを用いる替わりに、複数のショット領域の平均開口率を用いる点で第1の実施形態と相違する。
図12は、本変形例1によるマスクパターンのデータ補正装置の概略構成を示すブロック図である。
このデータ補正装置は、所定の試験用フォトマスクを用いてテストパターンの寸法を測定した結果に基づいてフレアの強度分布(点像強度分布)を算出する点像強度分布算出手段1と、開口率を調節したダミーフォトマスクを用いてフレア量(実効的な開口率)と寸法変動量との関係を算出するフレア量−寸法変動量算出手段22と、寸法変動量と寸法補正量との関係を算出するフレア量−寸法補正量算出手段3と、1つのショット領域毎に、転写パターンに対応するマスクパターンのフレア量を算出するに際して、ショット領域毎に転写パターンに対応するマスクパターンのフレア量に複数のショット領域の平均開口率を加味してフレア量を算出する開口率算出手段6と、開口率算出手段6により算出されたフレア量を用いて、所定寸法の転写パターンを得るためのマスクパターンの寸法を算出する寸法算出手段5とを備えて構成されている。
図13は、上述のデータ補正装置を用いた補正方法をステップ順に示すフロー図である。
先ず、第1の実施形態で説明した図2のステップS1,S2,S3を実行する。
続いて、ステップS11として、開口率算出手段6により、ショット領域31内における実効的な開口率を算出するに際して、複数のショット領域の平均開口率を加味して計算する。ここで、図14に示すように、マスクパターン41の周りにダミーパターン42を配して開口率を調節してなるフォトマスク43のデータを用いて、ショット領域31内における実効的な開口率を修正する。このとき、処理速度の向上を考慮して面積密度法を用いる。
しかる後、ステップS5として、寸法算出手段5により、ステップS3で求めた開口率とマスク寸法補正量との関係式に、ステップS11で計算した各パターンの実効的な開口率を入力して、各パターンのマスクパターンにおける寸法補正量を計算し、フォトマスクのマスクパターンのデータを補正する。
以上説明したように、本変形例によれば、1つのショット領域内について、当該ショット領域の周辺からのフレアの影響を平均開口率として考慮することにより、その領域全体に亘ってフレアを極めて高い精度でしかも簡易に見積もりこれを補正することを可能とし、幅寸法変化の極めて小さいリソグラフィープロセスを実現し、ひいては信頼性の高い半導体装置の実現に寄与する。
(変形例2)
第1の実施形態の変形例2について説明する。この変形例では、算出対象となる当該ショット領域以外の他のショット領域のマスクパターンのデータを用いることに加え、算出対象となる当該チップ領域以外の他のチップ領域のマスクパターンのデータを用いる。
通常、フレア補正や近接効果補正などの設計データに対する補正処理は、デバイスのチップ領域毎に行うのが一般的である。図15(a)は実デバイスにおける1つのショット領域を示す模式図、図15(b)は図15(a)の1つのチップ領域を拡大して示す模式図である。ショット領域31内には、4×6個のチップ領域111が配置されている。点Aのパターンは、周辺の影響を受ける範囲(破線で囲まれた領域)であるフレア領域32からのフレア量を計算して、マスク寸法を補正する。領域Bのパターンも同様に破線で囲まれたフレア領域32からの影響を受けるが、従来の手法では、フレア量の計算を当該チップ単位で行っているので、周辺のチップ領域の影響を考慮していない。また、露光時には、図10に示す露光レイアウトで露光するため、周辺のショットの影響も考慮することを要する。
本変形例では、第1の実施形態で説明したデータ補正装置を用い、ステップS1〜S3,ステップS5を上述と同様に実行し、ステップS4において各マスクパターンのフレア量を計算する際に、チップ領域毎の実効的な開口率を計算するようにして、当該チップ領域と隣接するチップ領域、及び図10の露光レイアウトを考慮した当該チップ領域と隣接するショット領域のパターンデータをそれぞれ参照すれば良い。
なお、本変形例の構成を変形例1に適用し、ステップS11において各マスクパターンのフレア量を計算する際に、チップ領域毎の実効的な開口率を計算するようにして、当該チップ領域と隣接するチップ領域、及び図10の露光レイアウトを考慮した当該チップ領域と隣接するショット領域のパターンデータをそれぞれ参照するようにしても好適である。
以上説明したように、本変形例によれば、1つのチップ領域内について、当該ショット領域の周辺からのフレアの影響を平均開口率として考慮することにより、その領域全体に亘ってフレアを極めて高い精度でしかも簡易に見積もりこれを補正することを可能とし、幅寸法変化の極めて小さいリソグラフィープロセスを実現し、ひいては信頼性の高い半導体装置の実現に寄与する。
(第2の実施形態)
本実施形態では、ロングレンジのフレアに対応した露光補正について説明する。
図16は、第2の実施形態による露光補正装置の概略構成を示すブロック図である。
この露光補正装置は、所定の試験用フォトマスクを用いてテストパターンの寸法を測定した結果に基づいてフレアの強度分布(点像強度分布)を算出する点像強度分布算出手段1と、開口率を調節したダミーフォトマスクを用いてフレア量(実効的な開口率)と寸法変動量との関係を算出するフレア量−寸法変動量算出手段2と、寸法変動量と照射エネルギー(露光量)分布との関係を算出する寸法変動量−露光量算出手段7と、1つのショット領域毎に、転写パターンに対応するマスクパターンのフレア量を算出するに際して、複数のショット領域の露光レイアウトに基づいて、具体的には当該ショット領域の周辺に位置する複数のショット領域からのフレアを加味して、フレア量を算出する開口率算出手段4と、フレア量と照射エネルギー分布との関係を算出するフレア量−露光量算出手段8と、算出された照射エネルギー分布に基づいて、ショット領域内の露光光の照射エネルギー分布を調節する照射エネルギー分布調節手段9とを備えて構成されている。ここで、寸法変動量−露光量算出手段7とフレア量−露光量算出手段8とから、算出されたフレア量を用いて、所定寸法の転写パターンを得るためのショット領域内の露光光の照射エネルギー分布を算出する照射エネルギー分布算出手段が構成される。
図17は、上述の露光補正装置を用いた補正方法をステップ順に示すフロー図である。
先ず、第1の実施形態で説明した図2のステップS1,S2を実行する。
続いて、ステップS12として、寸法変動量−露光量算出手段7により寸法変動量と照射エネルギー(露光量)分布との関係を求める。照射エネルギー分布と寸法変動量との関係は、露光量を変化させて露光した転写パターンの寸法を計測することにより求めることができる。
続いて、第1の実施形態で説明した図2のステップS4を実行する。そして、ステップS13として、フレア量−露光量算出手段8により、ステップS2で求めたフレア量と寸法変動量との関係と、ステップS3で求めた照射エネルギー分布と寸法変動量との関係とから、フレア量と照射エネルギー分布との関係を求める。
しかる後、ステップS14として、照射エネルギー分布算出手段9により、ステップS13で求めたフレア量と照射エネルギーとの分布との関係を用いて、ステップS4で計算した各パターンの実効的な開口率を照射エネルギー分布に変換し、補正すべき照射エネルギー分布を決定する。
以上説明したように、本実施形態によれば、1つのショット領域内について、その領域全体に亘ってフレアを極めて高い精度で見積もりこれを補正することを可能とし、幅寸法変化の極めて小さいリソグラフィープロセスを実現し、ひいては信頼性の高い半導体装置の実現に寄与する。
(変形例)
ここで、第2の実施形態の変形例について説明する。この変形例では、算出対象となる当該ショット領域以外の他のショット領域のマスクパターンのデータを用いる替わりに、複数のショット領域の平均開口率を用いる点で第1の実施形態と相違する。
図18は、本変形例によるマスクパターンのデータ補正装置の概略構成を示すブロック図である。
このデータ補正装置は、所定の試験用フォトマスクを用いてテストパターンの寸法を測定した結果に基づいてフレアの強度分布(点像強度分布)を算出する点像強度分布算出手段1と、開口率を調節したダミーフォトマスクを用いてフレア量(実効的な開口率)と寸法変動量との関係を算出するフレア量−寸法変動量算出手段22と、寸法変動量と照射エネルギー(露光量)分布との関係を算出する寸法変動量−露光量算出手段7と、1つのショット領域毎に、転写パターンに対応するマスクパターンのフレア量を算出するに際して、ショット領域毎に転写パターンに対応するマスクパターンのフレア量に複数のショット領域の平均開口率を加味してフレア量を算出する開口率算出手段6と、フレア量と照射エネルギ分布との関係を算出するフレア量−露光量算出手段8と、算出された照射エネルギー分布に基づいて、ショット領域内の露光光の照射エネルギー分布を調節する照射エネルギー分布調節手段9とを備えて構成されている。
図19は、上述のデータ補正装置を用いた補正方法をステップ順に示すフロー図である。
先ず、第2の実施形態で説明した図17のステップS1,S2を実行する。
続いて、ステップS12を実行した後、ステップS11として、開口率算出手段6により、ショット領域31内における実効的な開口率を算出するに際して、複数のショット領域の平均開口率を加味して計算する。ここで、図14に示すように、マスクパターン41の周りにダミーパターン42を配して開口率を調節してなるフォトマスク43のデータを用いて、ショット領域31内における実効的な開口率を修正する。このとき、処理速度の向上を考慮して面積密度法を用いる。
続いて、第2の実施形態で説明した図17のステップS13を実行する。
しかる後、ステップS14として、照射エネルギー分布算出手段9により、ステップS13で求めたフレア量と照射エネルギーとの関数を用いて、ステップS11で計算した各パターンの実効的な開口率を照射エネルギー分布に変換し、補正すべき照射エネルギー分布を決定する。
以上説明したように、本変形例によれば、1つのショット領域内について、当該ショット領域の周辺からのフレアの影響を平均開口率として考慮することにより、その領域全体に亘ってフレアを極めて高い精度でしかも簡易に見積もりこれを補正することを可能とし、幅寸法変化の極めて小さいリソグラフィープロセスを実現し、ひいては信頼性の高い半導体装置の実現に寄与する。
なお、第1の実施形態の変形例2の技術思想を第2の実施形態及びその変形例にそれぞれ適用し、ステップS4(変形例ではステップS11)において各マスクパターンのフレア量を計算する際に、チップ領域毎の実効的な開口率を計算するようにして、当該チップ領域と隣接するチップ領域、及び図10の露光レイアウトを考慮した当該チップ領域と隣接するショット領域のパターンデータをそれぞれ参照するようにしても好適である。
(第3の実施形態)
本実施形態では、ロングレンジのフレアに対応した露光補正について説明する。
ロングレンジのフレアは、影響する範囲が数mmと長いため、局所的ではなく緩やかな分布を有する。図20に通常の露光装置を示す。この露光装置では、不図示の光源からの光Lをシャッタ101で絞り込み、光Lは光学レンズ102を通過してウェーハ表面のフォトレジストに感光する。このとき、光Lの一部がフレアとなってショット領域外の部位103に到達する。本実施形態では、このフレアを露光装置に搭載した照度センサで測定する。
図21は、第3の実施形態による露光補正装置の概略構成を示すブロック図である。
この露光補正装置は、ショット領域に露光光を照射するときに、露光光によるショット領域の周辺に発生するフレア量を測定するフレア量測定手段である照度センサ51と、測定されたフレア量に基づいて、所定寸法の転写パターンを得るためのショット領域内の露光光の照射エネルギー分布を算出する照射エネルギー分布算出手段52と、算出された照射エネルギー分布に基づいて、ショット領域内の露光光の照射エネルギー分布を調節する照射エネルギー分布調節手段53とを備えて構成されている。
図22は、上述の露光補正装置を用いた補正方法をステップ順に示すフロー図である。
本実施形態による露光補正方法は、以下の3段階のステップからなる。
(1)ショット領域の周辺に発生するフレア量の測定(ステップS21)
(2)ショット領域内の露光光の照射エネルギー分布の算出(ステップS22)
(3)ショット領域内の露光光の照射エネルギー分布の調節(ステップS23)
以下、ステップ毎の詳細を説明する。
(1)ステップS21
照度センサ51によりショット領域の周辺に発生するフレア量を測定する。
図23はショット領域外に照射するフレアを測定する様子を示しており、(a)がフレアの測定箇所であるショット領域を示す模式図、(b)が測定結果を示す特性図である。
図23(b)では、横軸をショット領域の周縁部からの距離、縦軸をフレア量(%)とする。このとき、ショット領域内の光が完全に透過する部分のエネルギー照射量を1で規格化し、ショット領域外のエネルギー照射量をフレア量として定義した。図23(b)では1次元の測定結果を示すが、ショット領域外の全域に亘って同様の測定を行うことにより、露光領域外の全域に亘ってフレアを測定することができる。
(2)ステップS22
例えば、図10に示す複数のショット領域の露光レイアウトを用いて、照射エネルギー分布算出手段52により隣接するショット領域からのフレアを足し合わせ、当該ショット領域領域内の実効的なエネルギー分布を求めることができる。
(3)ステップS23
照射エネルギー分布調節手段53により、算出された実効的なエネルギー分布が均一になるように、露光量分布を調整する。
以上説明したように、本実施形態によれば、1つのショット領域内について、その領域全体に亘ってフレアを極めて高い精度で見積もりこれを補正することを可能とし、幅寸法変化の極めて小さいリソグラフィープロセスを実現し、ひいては信頼性の高い半導体装置の実現に寄与する。
−本発明を適用した他の実施形態−
上述した実施形態によるデータ補正装置及び露光補正装置を構成する各手段等、並びにデータ補正方法及び露光補正方法の各ステップ(図2のステップS1〜S5、図13のステップS1〜S3,S11,S5、図17のステップS1,S2,S12,S4,S13,S14、図19のステップS1,S2,S12,S11,S13,S14、図22のステップS21〜S23等)は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本発明に含まれる。
具体的に、前記プログラムは、例えばCD−ROMのような記録媒体に記録し、或いは各種伝送媒体を介し、コンピュータに提供される。前記プログラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を用いることができる。他方、前記プログラムの伝送媒体としては、プログラム情報を搬送波として伝搬させて供給するためのコンピュータネットワーク(LAN、インターネットの等のWAN、無線通信ネットワーク等)システムにおける通信媒体(光ファイバ等の有線回線や無線回線等)を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたプログラムを実行することにより上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)或いは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合や、供給されたプログラムの処理の全て或いは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて上述の実施形態の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明に含まれる。
例えば、図24は、パーソナルユーザ端末装置の内部構成を示す模式図である。この図24において、1200はコンピュータPCである。PC1200は、CPU1201を備え、ROM1202又はハードディスク(HD)1211に記憶された、或いはフレキシブルディスクドライブ(FD)1212より供給されるデバイス制御ソフトウェアを実行し、システムバス1204に接続される各デバイスを総括的に制御する。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際のマスクパターンの補正装置であって、
1つの対象領域毎に、前記転写パターンに対応する前記マスクパターンの開口率を算出するに際して、複数の前記対象領域のレイアウトに基づいて前記開口率を算出する開口率算出手段と、
算出された前記開口率を用いて、所定寸法の転写パターンを得るための前記マスクパターンの寸法を算出する寸法算出手段と
を含むことを特徴とするマスクパターンの補正装置。
(付記2)前記開口率算出手段は、算出対象となる前記対象領域内における一定領域毎に前記開口率を算出することを特徴とする付記1に記載のマスクパターンの補正装置。
(付記3)前記開口率算出手段は、算出対象となる前記対象領域以外の他の対象領域の前記マスクパターンのデータを反映させて前記開口率を算出することを特徴とする付記1又は2に記載のマスクパターンの補正装置。
(付記4)前記他の対象領域は、算出対象となる前記対象領域に隣接して位置することを特徴とする付記3に記載のマスクパターンの補正装置。
(付記5)前記開口率算出手段は、複数の前記対象領域の平均開口率を算出し、前記平均開口率を用いて算出対象となる前記対象領域内の設計開口率を補正し、前記対象領域の実効的な前記開口率を算出することを特徴とする付記1又は2に記載のマスクパターンの補正装置。
(付記6)前記対象領域は、1回の露光に対応する単位露光領域であることを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載のマスクパターンの補正装置。
(付記7)前記対象領域は、前記被転写体における1つのチップ領域であることを特徴とする付記1〜6のいずれか1項に記載のマスクパターンの補正装置。
(付記8)フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際の露光補正装置であって、
1つの対象領域毎に、前記転写パターンに対応する前記マスクパターンの開口率を算出するに際して、複数の前記対象領域のレイアウトに基づいて前記開口率を算出する開口率算出手段と、
算出された前記開口率を用いて、所定寸法の転写パターンを得るための前記対象領域内の露光光の照射エネルギー分布を算出する照射エネルギー分布算出手段と、
算出された前記照射エネルギー分布に基づいて、前記対象領域内の露光光の照射エネルギー分布を調節する照射エネルギー分布調節手段と
を含むことを特徴とする露光補正装置。
(付記9)前記開口率算出手段は、算出対象となる前記対象領域内における一定領域毎に前記開口率を算出することを特徴とする付記8に記載の露光補正装置。
(付記10)前記開口率算出手段は、算出対象となる前記対象領域以外の他の対象領域の前記マスクパターンのデータを反映させて前記開口率を算出することを特徴とする付記9に記載の露光補正装置。
(付記11)前記他の対象領域は、算出対象となる前記対象領域に隣接して位置することを特徴とする付記10に記載の露光補正装置。
(付記12)前記開口率算出手段は、複数の前記対象領域の平均開口率を算出し、前記平均開口率を用いて算出対象となる前記対象領域内の設計開口率を補正し、前記対象領域の実効的な前記開口率を算出することを特徴とする付記8又は9に記載の露光補正装置。
(付記13)前記対象領域は、1回の露光に対応する単位露光領域であることを特徴とする付記8〜12のいずれか1項に記載の露光補正装置。
(付記14)前記対象領域は、前記被転写体における1つのチップ領域であることを特徴とする付記8〜13のいずれか1項に記載の露光補正装置。
(付記15)フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際の露光補正装置であって、
1回の露光に対応する単位露光領域に露光光を照射するときに、前記露光光による前記単位露光領域の周辺に発生するフレア量を測定するフレア量測定手段と、
測定された前記フレア量に基づいて、所定寸法の転写パターンを得るための前記単位露光領域内の露光光の照射エネルギー分布を算出する照射エネルギー分布算出手段と、
算出された前記照射エネルギー分布に基づいて、前記単位露光領域内の露光光の照射エネルギー分布を調節する照射エネルギー分布調節手段と
を含むことを特徴とする露光補正装置。
(付記16)フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際のマスクパターンの補正方法であって、
1つの対象領域毎に、前記転写パターンに対応する前記マスクパターンの開口率を算出するに際して、複数の前記対象領域のレイアウトに基づいて前記開口率を算出するステップと、
算出された前記開口率を用いて、所定寸法の転写パターンを得るための前記マスクパターンの寸法を算出するステップと
を含むことを特徴とするマスクパターンの補正方法。
(付記17)前記開口率を算出するステップでは、算出対象となる前記対象領域内における一定領域毎に前記開口率を算出することを特徴とする付記16に記載のマスクパターンの補正方法。
(付記18)前記開口率を算出するステップでは、算出対象となる前記対象領域以外の他の対象領域の前記マスクパターンのデータを反映させて前記開口率を算出することを特徴とする付記16又は17に記載のマスクパターンの補正方法。
(付記19)前記他の対象領域は、算出対象となる前記対象領域に隣接して位置することを特徴とする付記18に記載のマスクパターンの補正方法。
(付記20)前記開口率を算出するステップは、
複数の前記対象領域の平均開口率を算出し、前記平均開口率を用いて算出対象となる前記対象領域内の設計開口率を補正し、前記対象領域の実効的な前記開口率を算出することを特徴とする付記16又は17に記載のマスクパターンの補正方法。
(付記21)前記対象領域は、1回の露光に対応する単位露光領域であることを特徴とする付記16〜20のいずれか1項に記載のマスクパターンの補正方法。
(付記22)前記対象領域は、前記被転写体における1つのチップ領域であることを特徴とする付記16〜21のいずれか1項に記載のマスクパターンの補正方法。
(付記23)フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際の露光補正方法であって、
1つの対象領域毎に、前記転写パターンに対応する前記マスクパターンの開口率を算出するに際して、複数の前記対象領域のレイアウトに基づいて前記開口率を算出するステップと、
算出された前記開口率を用いて、所定寸法の転写パターンを得るための前記対象領域内の露光光の照射エネルギー分布を算出するステップと、
算出された前記照射エネルギー分布に基づいて、前記対象領域内の露光光の照射エネルギー分布を調節するステップと
を含むことを特徴とする露光補正方法。
(付記24)前記開口率を算出するステップでは、算出対象となる前記対象領域内における一定領域毎に前記開口率を算出することを特徴とする付記23に記載の露光補正方法。
(付記25)前記開口率を算出するステップでは、算出対象となる前記対象領域以外の他の対象領域の前記マスクパターンのデータを反映させて前記開口率を算出することを特徴とする付記23又は24に記載の露光補正方法。
(付記26)前記他の対象領域は、算出対象となる前記対象領域に隣接して位置することを特徴とする付記25に記載の露光補正方法。
(付記27)前記開口率を算出するステップは、複数の前記対象領域の平均開口率を算出し、前記平均開口率を用いて算出対象となる前記対象領域内の設計開口率を補正し、前記対象領域の実効的な前記開口率を算出することを特徴とする付記23又は24に記載の露光補正方法。
(付記28)前記対象領域は、1回の露光に対応する単位露光領域であることを特徴とする付記23〜27のいずれか1項に記載の露光補正方法。
(付記29)前記対象領域は、前記被転写体における1つのチップ領域であることを特徴とする付記23〜28のいずれか1項に記載の露光補正方法。
(付記30)フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際の露光補正方法であって、
1回の露光に対応する単位露光領域に露光光を照射するときに、前記露光光による前記単位露光領域の周辺に発生するフレア量を測定するステップと、
測定された前記フレア量に基づいて、所定寸法の転写パターンを得るための前記単位露光領域内の露光光の照射エネルギー分布を算出するステップと、
算出された前記照射エネルギー分布に基づいて、前記単位露光領域内の露光光の照射エネルギー分布を調節するステップと
を含むことを特徴とする露光補正方法。
第1の実施形態によるマスクパターンのデータ補正装置の概略構成を示すブロック図である。 第1の実施形態によるデータ補正装置を用いた補正方法をステップ順に示すフロー図である。 フレアの光強度分布を定量化するための試験用フォトマスクを示す模式図である。 差分値について、各輪帯パターンの内径値との関係を算出してプロットした結果を示す特性図である。 ラインパターンから各輪帯パターンまでの距離と測定線幅との関係を示す特性図である。 図5の結果に対して(1)式を積分してフィッティングした結果を示す特性図である。 各測定パターンの周辺にダミーパターンを配置してなる試験用フォトマスク及び測定パターン23を拡大して示す模式図である。 ダミーパターンの寸法を変えた場合の試験パターンの寸法変動量と実効的開口率との関係を示す特性図である。 フォトマスクの1つのショット領域における設計データを示す模式図である。 複数のショット領域の露光レイアウトを示す模式図である。 当該ショット領域の周辺に位置する複数(図示の例では3つ)のショット領域を示す模式図である。 第1の実施形態の変形例1によるマスクパターンのデータ補正装置の概略構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の変形例1によるデータ補正装置を用いた補正方法をステップ順に示すフロー図である。 マスクパターンの周りにダミーパターンを配して開口率を調節してなるフォトマスクを示す模式図である。 実デバイスにおける1つのショット領域及び1つのチップ領域を拡大して示す模式図である。 第2の実施形態によるマスクパターンのデータ補正装置の概略構成を示すブロック図である。 第2の実施形態によるデータ補正装置を用いた補正方法をステップ順に示すフロー図である。 第2の実施形態の変形例によるマスクパターンのデータ補正装置の概略構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の変形例によるデータ補正装置を用いた補正方法をステップ順に示すフロー図である。 通常の露光装置を示す模式図である。 第3の実施形態の変形例によるマスクパターンのデータ補正装置の概略構成を示すブロック図である。 第3の実施形態によるデータ補正装置を用いた補正方法をステップ順に示すフロー図である。 ショット領域外に照射するフレアの測定する様子を示す模式図である。 パーソナルユーザ端末装置の内部構成を示す模式図である。 フレアが発生する様子を模式的に示す図である。
符号の説明
1 点像強度分布算出手段
2 フレア量−寸法変動量算出手段
3 フレア量−寸法補正量算出手段
4,6 開口率算出手段
5 寸法算出手段
7 寸法変動量−露光量算出手段
8 フレア量−露光量算出手段
9,53 照射エネルギー分布調節手段
11A,11B,11C,25 試験用フォトマスク
21 ラインパターン
22 輪帯パターン
23 測定パターン
24 ダミーパターン
31 ショット領域
32 フレア領域
33 ウェーハ
41 マスクパターン
42 ダミーパターン
43 フォトマスク
51 照度センサ
52 照射エネルギー分布算出手段
101 シャッタ
102 光学レンズ
103 ショット領域外の部位
111 チップ領域

Claims (5)

  1. フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際のマスクパターンの補正装置であって、
    1回の露光で露光転写するマスクパターンの領域であるショット領域毎及び前記ショット領域を構成する複数のチップ領域について前記各チップ領域毎に、前記被転写体上に露光転写される転写パターンに対応する前記マスクパターンの開口率を算出するに際して、
    所定の前記ショット領域に隣接する前記ショット領域の影響を、複数の前記ショット領域の露光レイアウトに基づいて加味するとともに、所定の前記チップ領域に隣接する前記チップ領域の影響を加味して、前記開口率を算出する開口率算出装置と、
    算出された前記開口率を用いて、所定寸法の前記転写パターンを得るための前記マスクパターンの寸法を算出する寸法算出装置と
    を含み、
    前記開口率算出装置は、複数の前記ショット領域及び前記チップ領域の平均開口率を算出し、前記平均開口率を用いて算出対象となる前記ショット領域及び前記チップ領域内の設計開口率を補正し、前記ショット領域及び前記チップ領域の実効的な前記開口率を算出するものであることを特徴とするマスクパターンの補正装置。
  2. フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際の露光補正装置であって、
    1回の露光で露光転写するマスクパターンの領域であるショット領域毎及び前記ショット領域を構成する複数のチップ領域について前記各チップ領域毎に、前記被転写体上に露光転写される転写パターンに対応する前記マスクパターンの開口率を算出するに際して、
    所定の前記ショット領域に隣接する前記ショット領域の影響を、複数の前記ショット領域の露光レイアウトに基づいて加味するとともに、所定の前記チップ領域に隣接する前記チップ領域の影響を加味して、前記開口率を算出する開口率算出装置と、
    算出された前記開口率を用いて、所定寸法の前記転写パターンを得るための前記ショット領域及び前記チップ領域内の露光光の照射エネルギー分布を算出する照射エネルギー分布算出装置と、
    算出された前記照射エネルギー分布に基づいて、前記ショット領域及び前記チップ領域内の露光光の照射エネルギー分布を調節する照射エネルギー分布調節装置と
    を含み、
    前記開口率算出装置は、複数の前記ショット領域及び前記チップ領域の平均開口率を算出し、前記平均開口率を用いて算出対象となる前記ショット領域及び前記チップ領域内の設計開口率を補正し、前記ショット領域及び前記チップ領域の実効的な前記開口率を算出するものであることを特徴とする露光補正装置。
  3. フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際のマスクパターンの補正方法であって、
    1回の露光で露光転写するマスクパターンの領域であるショット領域毎及び前記ショット領域を構成する複数のチップ領域について前記各チップ領域毎に、前記被転写体上に露光転写される転写パターンに対応する前記マスクパターンの開口率を算出するに際して、
    所定の前記ショット領域に隣接する前記ショット領域の影響を、複数の前記ショット領域の露光レイアウトに基づいて加味するとともに、所定の前記チップ領域に隣接する前記チップ領域の影響を加味して、前記開口率を算出するステップと、
    算出された前記開口率を用いて、所定寸法の前記転写パターンを得るための前記マスクパターンの寸法を算出するステップと
    を含み、
    前記開口率を算出するステップは、
    複数の前記ショット領域及び前記チップ領域の平均開口率を算出し、前記平均開口率を用いて算出対象となる前記ショット領域及び前記チップ領域内の設計開口率を補正し、前記ショット領域及び前記チップ領域の実効的な前記開口率を算出することを特徴とするマスクパターンの補正方法。
  4. 前記開口率を算出するステップでは、算出対象となる前記ショット領域及び前記チップ領域内における一定領域毎に前記開口率を算出することを特徴とする請求項3に記載のマスクパターンの補正方法。
  5. フォトマスクのマスクパターンを複数回露光して被転写体上に露光転写する際の露光補正方法であって、
    1回の露光で露光転写するマスクパターンの領域であるショット領域毎及び前記ショット領域を構成する複数のチップ領域について前記各チップ領域毎に、前記被転写体上に露光転写される転写パターンに対応する前記マスクパターンの開口率を算出するに際して、
    所定の前記ショット領域に隣接する前記ショット領域の影響を、複数の前記ショット領域の露光レイアウトに基づいて加味するとともに、所定の前記チップ領域に隣接する前記チップ領域の影響を加味して、前記開口率を算出するステップと、
    算出された前記開口率を用いて、所定寸法の前記転写パターンを得るための前記ショット領域及び前記チップ領域内の露光光の照射エネルギー分布を算出するステップと、
    算出された前記照射エネルギー分布に基づいて、前記ショット領域及び前記チップ領域内の露光光の照射エネルギー分布を調節するステップと
    を含み、
    前記開口率を算出するステップは、
    複数の前記ショット領域及び前記チップ領域の平均開口率を算出し、前記平均開口率を用いて算出対象となる前記ショット領域及び前記チップ領域内の設計開口率を補正し、前記ショット領域及び前記チップ領域の実効的な前記開口率を算出することを特徴とする露光補正方法。
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