以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る電子カメラの構成を示すブロック図である。
図1において、電子カメラはカメラ本体100を備え、カメラ本体100には、レンズユニット300を交換可能に装着するためのレンズマウント106と、ストロボ装置400を交換可能に装着するためのアクセサリーシュー49と、記録媒体200,210をそれぞれ接続するための2つのコネクタ92,96とが設けられている。
カメラ本体100は、メインミラー130、サブミラー131、メカニカルシャッタ12、撮像素子14、AGC回路31、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、メモリ制御回路22、画像表示メモリ24、D/A変換器26、画像表示装置28、メモリ30、圧縮・伸長回路32、ペンタダハプリズム132、光学ファインダ104、システム制御回路50、シャッタ制御回路40、測距検出センサ135、測距制御回路42、測光センサ136、測光制御回路46、ストロボ制御回路48、電源制御回路80、電源86、メモリ52、表示回路54、不揮発性メモリ56、モードダイヤルスイッチ60、シャッタスイッチ62,64、再生スイッチ66、連写Hi/Lo設定スイッチ68、操作部70、電源スイッチ72、各記録媒体200,210とのインターフェース(I/F)90,94および記録媒体着脱検知センサ98を備える。
50は電子カメラ本体に内蔵されたマイクロコンピュータからなるシステム制御回路(制御手段に相当する)である。
12は撮像素子14への露光量を制御するためのメカニカルシャッタ装置で、ファインダ観察時には被写体光束を遮り、撮像時にはレリーズ信号に応じて被写体光束の光路から待避して露光を開始させる不図示の先羽根群と、ファインダ観察時には被写体光束の光路から待避しているとともに、撮像時には先羽根群の走行開始後所定のタイミングで被写体光束を遮光する不図示の後羽根群とを有するフォーカルプレーンシャッタである。メカニカルシャッタ装置12はシステム制御回路50の指令を受けたシャッタ制御回路40によって制御される。
なお、メカニカルシャッタ装置12とシャッタ制御回路40とからメカニカルシャッタ手段を構成している。
14は撮影レンズ310により結像された被写体像を撮像して電気信号に変換する撮像素子である。撮像素子は、公知の2次元型撮像デバイスであるCCDが用いられている。本実施形態においては、光電変換素子(フォトセンサ)が2次元的に配列され、各センサで蓄積された信号電荷が垂直転送路、及び、水平転送路を介して出力されるインターライン型CCD撮像素子(撮像手段に相当する)が採用されている。
また、撮像素子14は、システム制御回路50の命令により、各フォトセンサに蓄積される電荷の蓄積時間(シャッタ秒時)を制御する、いわゆる電子シャッタ機能(電子シャッタ手段に相当する)を有している。
撮影レンズ310に入射した光線は、一眼レフ方式によって、絞り312、レンズマウント306及びカメラマウント106、メインミラー130、メカニカルシャッタ装置12を介して導かれ、光学像として撮像素子14上に結像することが出来る。
撮像素子14のアナログ信号出力は、AGC回路31においてゲインが調整された後に、A/D変換器16に入力される。A/D変換器16は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、このデジタル信号を画像データとして出力する。タイミング発生回路18は撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給する回路であり、メモリ制御回路22およびシステム制御回路50により制御される。
画像処理回路20は、 A/D変換器16からのデータまたはメモリ制御回路22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。
また、画像処理回路20においては、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいた方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮・伸長回路32を制御する。A/D変換器16からの画像データは、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、または直接メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24またはメモリ30に書き込まれる。
24は画像表示メモリ、26はD/A変換器、28はTFT LCD等から成る画像表示装置であり、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器26を介して画像表示部28により表示される。
画像表示部28を用いて、撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダ機能を実現することが可能である。
また、画像表示部28は、システム制御回路50の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能であり、表示をOFFにした場合にはカメラ本体(以下、画像処理装置と呼ぶこともある)100の電力消費を大幅に低減することが出来る。
30は撮影した静止画像や動画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。
これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連射撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。
また、メモリ30はシステム制御回路50の作業領域としても使用することが可能である。
32は適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する圧縮・伸長回路であり、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。
40は測光回路46からの測光情報に基づいて、絞り312を制御する絞り制御手段340と連携しながら、メカニカルシャッタ12を制御するシャッタ制御回路である。
42はAF(オートフォーカス)処理を行うための測距回路である。レンズ310に入射した光線は、一眼レフ方式によって、絞り312、レンズマウント306及びカメラマウント106、ミラー130そして測距用サブミラー131を介して、固体撮像素子14面とほぼ等価な位置におかれた焦点検出用センサ135の検出面上で再結像される。そして、その光像は、電気的なイメージ信号に変換されて測距回路42に供給される。
測距回路42はシステム制御回路50の命令に従い、焦点検出用センサ135の蓄積制御と読み出し制御を行って、画素情報をシステム制御回路50へ出力する。
システム制御回路50は測距回路42からの被写体像のイメージ信号に基づいて、周知の位相差検出法による焦点検出演算を行い、撮影レンズ310による結像面と固体撮像素子14の予定結像面との差、すなわちデフォーカス量およびデフォーカス方向を求める。
46はAE(自動露出)処理を行うための測光回路である。測光回路46はレンズ310に入射した光線を、一眼レフ方式によって、絞り312、レンズマウント306及びカメラマウント106、ミラー130及びペンタダハプリズム132そして測光センサ136を介して得られた出力を、画面内の各エリアの輝度信号として、システム制御回路50に出力する。システム制御回路50は輝度信号をA/D変換し、撮影の露出を算出する。
なお、測光センサ136と測光回路46とから測光手段を構成している。また、測光回路46とシステム制御回路50とから測光値算出手段と輝度比較手段を構成している。
48はストロボ制御回路であり、システム制御回路50の命令により、アクセサリーシュー49,401を経由して、ストロボ装置400のメインコンデンサの充電、キセノン管での閃光発光と、露光動作に先立つプリ発光と、フラット発光時の発光開始と発光の停止などの制御を行う。また、ストロボ装置のスイッチの状態などを判別し、システム制御回路50への送信を行うこともできる。
49はアクセサリーシューで、ストロボ装置400のアクセサリーシュー401との機械的な固定手段と、ストロボ装置の状態などの通信を行うための電気接点も合わせて備えている。
なお、システム制御回路50とストロボ制御回路48とアクセサリーシュー49とから検知手段とストロボ判別手段を構成している。また、システム制御回路50とストロボ制御回路48とアクセサリーシュー49とから、フラット発光制御手段とプリ発光手段を構成している。
50はカメラ本体100全体を制御するシステム制御回路、52はシステム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリである。
54はシステム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する液晶表示装置、スピーカー等の表示部であり、画像処理装置100の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置され、例えばLCDやLED、発音素子等の組み合わせにより構成されている。
また、表示部54は、その一部の機能が光学ファインダ104内に設置されている。
表示部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとして、例えば、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示、ストロボ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、記録媒体200及び210の着脱状態表示、レンズユニット300の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付・時刻表示、外部コンピュータとの接続状態を示す表示、オートブラケティングの状態表示、等がある。
また、表示部54の表示内容のうち、光学ファインダ104内に表示するものとしては、例えば、合焦表示、撮影準備完了表示、手振れ警告表示、ストロボ充電表示、ストロボ充電完了表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示、記録媒体書き込み動作表示、等がある。
さらに、表示部54の表示内容のうち、LED等に表示するものとしては、例えば、合焦表示、撮影準備完了表示、手振れ警告表示、ストロボ充電表示、ストロボ充電完了表示、記録媒体書き込み動作表示、マクロ撮影設定通知表示、二次電池充電状態表示、等がある。
そして、表示部54の表示内容のうち、ランプ等に表示するものとしては、例えば、セルフタイマー通知ランプ、等がある。このセルフタイマー通知ランプは、AF補助光と共用して用いても良い。
56は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM等が用いられる
各スイッチ60,62,64,66,68,70は、システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための操作手段であり、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置などの単数または複数の組み合わせで構成される。
ここで、これらの操作手段の具体的な説明を行う。
60はモードダイヤルスイッチで、撮影者が任意にAv値・Tv値を選択できるクリエイティブゾーンと、設定されたモードに対応したAv値・Tv値をカメラが自動的に選択するイメージゾーンが存在する。
クリエイティブゾーンにはプログラム撮影モード、シャッタ速度優先撮影モード、絞り優先撮影モード、マニュアル撮影モードが有り、イメージゾーンには自動撮影モード、焦点深度優先(デプス)撮影モード、ポートレート撮影モード、風景撮影モード、接写撮影モード、スポーツ撮影モード、夜景撮影モード、パノラマ撮影モードが存在し、モードダイヤルスイッチ60にて各機能撮影モードを切り替え設定することが出来る。
62はシャッタスイッチSW1で、不図示のシャッタボタンの操作途中でONとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、ETTL(ストロボ調光)処理等の動作開始を指示する。
64はシャッタスイッチSW2で、不図示のシャッタボタンの操作完了でONとなり、固体撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御回路22を介してメモリ30に画像データを書き込む露光処理、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を用いた現像処理、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長回路32で圧縮を行い、記録媒体200或いは210に画像データを書き込む記録処理という一連の処理のレリーズ動作開始を指示する。
66は再生スイッチで、撮影モード状態において撮影した画像をメモリ30或いは記録媒体200或いは210から読み出して画像表示部28によって表示する再生動作の開始を指示する。
68は連写Hi/Lo設定スイッチで、シャッタスイッチSW2を押している間、連続して撮影を行う撮影間隔(コマ速)の切り替えを行うためのスイッチであり、本実施形態の電子スチルカメラにおいては、Hi駆動連写またはLo駆動連写の2種類が存在する。
なお、Hi駆動連写が第1の連続撮影モードに相当し、Lo駆動連写が第2の連続撮影モードに相当する。また、連写Hi/Lo設定スイッチ68が連続撮影モード選択手段に相当する。
70は各種ボタンやタッチパネル等からなる操作部で、回転ダイアルスイッチ、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像移動−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、オートブラケティング撮影を行うAEB設定ボタン、日付/時間設定ボタン、パノラマモード等の撮影及び再生を実行する際に各種機能の選択及び切り替えを設定する選択/切り替えボタン、パノラマモード等の撮影及び再生を実行する際に各種機能の決定及び実行を設定する決定/実行ボタン、画像表示部28のON/OFFを設定する画像表示ON/OFFスイッチ、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュー機能を設定するクイックレビューON/OFFスイッチ、JPEG圧縮の圧縮率を選択するため或いは撮像素子の信号をそのままデジタル化して記録媒体に記録するCCDRAWモードを選択するためのスイッチである圧縮モードスイッチ、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを設定することが出来る再生スイッチ、シャッタスイッチSW1を押したならばオートフォーカス動作を開始し一旦合焦したならばその合焦状態を保ち続けるワンショットAFモードとシャッタスイッチSW1を押している間は連続してオートフォーカス動作を続けるサーボAFモードとを設定することが出来るAFモード設定スイッチ、ノイズを低減させるノイズリダクションモード設定スイッチ、電子シャッタ制御モードまたはメカニカルシャッタ制御モードのどちらかを選択できるシャッタモード選択スイッチ、SW2 64を押しつづけている間は連続撮影を行う連続撮影モードと、SW2 64がオンされたときに1回の撮影を行う単写撮影モードとの切り替えを行う連写・単写切り替えボタン(撮影モード選択手段に相当する)等がある。
また、上記プラスボタン及びマイナスボタンの各機能は、回転ダイアルスイッチで行うことで、より軽快に数値や機能を選択することが可能である。
なお、モードダイヤルスイッチ60または操作部70が撮影モード選択手段に相当する。
72は電源スイッチで、画像処理装置100の電源オン、電源オフの各モードを切り替え設定することが出来る。また、画像処理装置100に接続されたレンズユニット300、外部ストロボ、記録媒体200、210等の各種付属装置の電源オン、電源オフの設定も合わせて切り替え設定することが出来る。
80は電源制御手段で、電池検出回路、DC/DCコンバータ、通電するブロックを切り換えるスイッチ回路等により構成されており、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステム制御回路50の指示に基づいてDC/DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
82・84はコネクタ、86はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源手段である。
90及び94はメモリカードやハードディスク等の記録媒体とのインターフェース、92及び96はメモリカードやハードディスク等の記録媒体と接続を行うコネクタ、98はコネクタ92或いは96に記録媒体200或いは210が装着されているか否かを検知する記録媒体着脱検知手段である。
なお、本実施形態では記録媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタを2系統持つものとして説明している。もちろん、記録媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタは、単数或いは複数、いずれの系統数を備える構成としても構わない。また、異なる規格のインターフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。
インターフェース及びコネクタとしては、PCMCIAカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)カード(CFカード)等の規格に準拠したものを用いて構成しても構わない。
さらに、インターフェース90及び94、そしてコネクタ92及び96をPCMCIAカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)カード(CFカード)等の規格に準拠したものを用いて構成した場合、LANカードやモデムカード、USBカード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSIカード、PHS等の通信カード、等の各種通信カードを接続することにより、他のコンピュータやプリンタ等の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を転送し合うことが出来る。
104は光学ファインダであり、レンズ310に入射した光線を、一眼レフ方式によって、絞り312、レンズマウント306及びカメラマウント106、ミラー130及びペンタダハプリズム132を介して導き、光学像として結像表示することが出来る。
これにより、画像表示部28による電子ファインダ機能を使用すること無しに、光学ファインダ104のみを用いて撮影を行うことが可能である。また、光学ファインダ104内には、表示部54の一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示などが設置されている。
120は、レンズマウント106内において、カメラ本体100をレンズユニット300と接続するためのインターフェース、122はカメラ本体100をレンズユニット300と電気的に接続するコネクタである。コネクタ122は、カメラ本体100とレンズユニット300との間で制御信号、状態信号、データ信号等を伝え合うと共に、各種電圧の電流を供給する機能も備えている。また、コネクタ122は電気通信のみならず、光通信、音声通信等を伝達する構成としても良い。
130はメインミラーで撮影レンズ310により結像される被写体像を、ペンタプリズム132へ導くと共に、その一部を透過させ、後述するサブミラー131を通して測距検出用センサ135へ導くためのミラーである。
ミラー130はファインダにて被写体像を観察可能な位置と撮影時に被写体光束の光路から待避する退避位置とを可動自在に構成されている。
131はミラー130の一部を透過した被写体光を反射させて、測距検出用センサ135へ被写体像を導くためのサブミラーである。サブミラー131は、メインミラー130と連動し、メインミラー130がファインダにて被写体像を観察可能な位置にあるときには、測距検出用センサ135へ被写体光を導く位置に、また、撮影時には被写体光束の光路から待避する退避位置に可動自在に構成されている。
132はペンタダハプリズムでメインミラー130によって導かれた被写体像を正立正像に変換反射する光学部材である。
撮影レンズ310を通過した被写体光束は、絞り312を通過して、メインミラー130で反射されペンタプリズム132に導かれ光学ファインダ104で被写体像を観察する。
200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。
記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部202、画像処理装置100とのインターフェース204、画像処理装置100と接続を行うコネクタ206を備えている。
210はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。
記録媒体210は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部212、画像処理装置100とのインターフェース214、画像処理装置100と接続を行うコネクタ216を備えている。
300は交換レンズタイプのレンズユニットである。
306は、レンズユニット300を画像処理装置100と機械的に結合するレンズマウントである。レンズマウント306内には、レンズユニット300を画像処理装置100と電気的に接続する各種機能が含まれている。
310は撮影レンズ、312は絞りである。
320は、レンズマウント306内において、レンズユニット300をカメラ本体100と接続するためのインターフェース、322はレンズユニット300を画像処理装置100と電気的に接続するコネクタである。
コネクタ322は、カメラ本体100とレンズユニット300との間で制御信号、状態信号、データ信号等を伝え合うと共に、各種電圧の電流を供給される或いは供給する機能も備えている。また、コネクタ322は電気通信のみならず、光通信、音声通信等を伝達する構成としても良い。
なお、システム制御回路50とインターフェース120とコネクタ122とコネクタ322とインターフェース320とレンズ制御回路350とから、検知手段とレンズ状態判別手段とを構成している。
340は測光回路46からの測光情報に基づいて、メカニカルシャッタ12を制御するシャッタ制御回路40と連携しながら、絞り312を制御する絞り制御回路である。
342は撮影レンズ310のフォーカシングを制御する測距制御回路、344は周知の技術である撮影レンズ310の一部を動作させることで、カメラブレを防ぐ所謂防振機能を制御する防振制御回路である。
345は上記防振機能の有効・非有効を切り換える防振スイッチ(防振設定手段に相当する)である。
350はレンズユニット300全体を制御するレンズシステム制御回路である。レンズシステム制御回路350は、動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリやレンズユニット300固有の番号等の識別情報、管理情報、開放絞り値や最小絞り値、焦点距離等の機能情報、現在や過去の各設定値などを保持する不揮発メモリの機能も備えている。
400はストロボ装置である。
401はカメラ本体100のアクセサリーシューと接続するためのコネクタであり、コネクタ401を通して、ストロボの状態やストロボの機能などの情報を、カメラ本体100へ通信することが可能である。
402はフラット発光制御モードの有効・非有効を切り換えるフラット発光スイッチである。
次に、図1に示す本発明の第1の実施形態に係わる電子スチルカメラの動作について図2A〜図5に示すフローチャートを参照して説明する。
図2Aは、第1の実施形態の電子スチルカメラにおけるレンズの状態により電子シャッタとメカシャッタのどちらを選択するかの動作を示すフローチャートである。
ステップS101にて電源スイッチ72がオンされると、電子スチルカメラは撮影のためのスタンバイ状態になる。
ステップS102で不図示のレリーズボタンの半押し操作によってスイッチSW1 64がオン(ON)したか否かを判別する。ONされたと判別された場合はステップS103にて測光回路46はシステム制御回路50の命令により測光を開始して、測光センサ136の各エリアでの輝度値をシステム制御回路50へ出力した後、ステップS106へ移行する。
また、ステップS102にてSW1 64がONしたと判別されると、すでに説明したステップS103の測光と同時にステップS104にて、測距回路46の出力であるフォーカス情報に基づいてシステム制御回路50はレンズ駆動量を演算決定し、ステップS105にて、測距制御回路342を用いて撮影レンズ310の一部のレンズを駆動してピント調整をおこなう。
次に、モードダイヤルスイッチ60によって選ばれた撮影露出モードにより、それぞれの撮影露出モードに対応した絞り値(Av値)や撮像時間(Tv値)の決定がなされる(ステップS106〜S115)。
即ち、ステップS106で、撮影露出モードがAv(絞り値)優先モードであるか否かを判断する。そして、Av優先モードであると判断された場合は、Av値はユーザーが選んだ任意の値となり、ステップS111で前記ステップS103において測定した測光値に合わせてTv値が決定された後、ステップS116へ進む。
また、前記ステップS106においてAv優先モードでないと判断された場合は、ステップS107へ進んで撮影露出モードがTv(シャッタースピード)優先モードであるか否かを判断する。そして、Tv優先モードであると判断された場合は、Tv値はユーザーが選んだ任意の値となり、ステップS112で前記ステップS103において測定した測光値に合わせてAv値が決定された後、ステップS116へ進む。
また、前記ステップS107においてTv優先モードでないと判断された場合は、ステップS108へ進んで撮影露出モードがプログラムモードであるか否かを判断する。そして、プログラムモードであると判断された場合は、ステップS113で前記ステップS103において測定した測光値に合わせて、予め設定されている不図示のプログラム線図からそれぞれのAv値及びTv値が決定された後、ステップS116へ進む。
尚、プログラム線図としては、種々のパターンが考えられるが、1つのパターンを有する場合でも複数のパターンを有する場合でも基本的には同じフローを通過する。
また、前記ステップS108において撮影露出モードがプログラムモードでないと判断された場合は、ステップS109へ進んで撮影露出モードがマニュアルモードであるか否かを判断する。そして、マニュアルモードであると判断された場合は、ステップS114で、Tv値及びAv値は共にユーザーが前記ステップS103において、測定した測光値に基づいて選択した任意の値に設定された後、ステップS116へ進む。
また、前記ステップS109にて撮影露出モードがマニュアルモードでないと判断された場合は、ステップS110へ移行してどのイメージモードが選択されているかを判断して、ステップS115へ移行する。
ステップS115では、前記ステップS103において測定した測光値に合わせて、各モードにおける予め設定されている不図示のプログラム線図からそれぞれのAv値及びTv値が決定された後、ステップS116へ進む。
以上のように、いずれのモードが選択された場合でも、ステップS116までで制御すべきTv値(目標撮像時間)及びAv値(目標絞り値)が決定される。
次に、ステップS116では、不図示のレリーズスイッチの全押し操作によりオンするSW2 64がオンしたか否かを判別する。そして、ONしたと判別されたときにはステップS117へ移行する。ONされていないと判断された時は、ステップS102へ移行し、すでに説明した動作を繰り返す。
ステップS117では、インターフェース120・320の通信結果から撮影レンズ300が装着されているか否かを判別し、装着されていないと判別された時はステップS119へ移行し、装着されていると判別された時は、サブーチンAへ移行する。尚、サブルーチンAについては後述する。
ステップS119では、電子シャッタにて撮像時間制御を行わせるために、電子シャッタフラグを設定してステップS120へ移行する。尚、ステップS119を実行するということは、撮影レンズが装着されていない状態であり、すなわち撮影を行うという状態では無いので、シャッタ制御はどちらでも良く、ここでは電子シャッタ制御とした。
尚、ステップS120の撮影動作については、図3を用いて後述する。
ステップS121で撮像素子14は電荷蓄積動作を終了し、光電変換素子に蓄積された信号電荷を垂直転送CCDへ転送するとともに、信号電荷の読み出し動作である通常読み出しを行い、ステップS122へ移行する。
ステップS122で画像処理を行い、その後ステップS123ではメモリ30へ画像処理を行ったデータを一時的に保存をしておき、外部記憶部202・212のどちらかが記録可能状態になり次第、外部記憶部202・212への記録が開始される。
ステップS124では、SW2 62がONされているか否かを判別し、ONされているときはステップS117へ移行して、すでに説明した動作を繰り返し、OFFと判別された時は、撮影を終了する。
図2Bは、第1の実施形態の電子スチルカメラにおけるストロボの状態により電子シャッタとメカシャッタのどちらを選択するかの動作を示すフローチャートである。
ステップS116までは、図2Aの動作と同じである。
ステップS116では、不図示のレリーズスイッチの全押し操作によりオンするSW2 64がオンしたか否かを判別する。そして、ONしたと判別されたときにはステップS118へ移行する。ONされていないと判断された時は、ステップS102へ移行し、すでに説明した動作を繰り返す。
ステップS118では、アクセサリーシュー49の通信により、ストロボ装置400が装着されているか否かを判別する。装着されていないと判別された時は、ステップS119へ移行し、装着されていると判別された時は、サブルーチンBへ移行する。尚、サブルーチンBについては後述する。
ステップS119では、電子シャッタにて撮像時間制御を行わせるために、電子シャッタフラグを設定してステップS120へ移行する。尚、ステップS119を実行するということは、ストロボが装着されていない状態であり、ストロボ撮影をする状態ではないので、シャッタ制御はどちらでも良く、ここでは電子シャッタ制御とした。
尚、ステップS120の撮影動作については、図3を用いて後述する。
ステップS121で撮像素子14は電荷蓄積動作を終了し、光電変換素子に蓄積された信号電荷を垂直転送CCDへ転送するとともに、信号電荷の読み出し動作である通常読み出しを行い、ステップS122へ移行する。
ステップS122で画像処理を行い、その後ステップS123ではメモリ30へ画像処理を行ったデータを一時的に保存をしておき、外部記憶部202・212のどちらかが記録可能状態になり次第、外部記憶部202・212への記録が開始される。
ステップS124では、SW2 62がONされているか否かを判別し、ONされているときはステップS118へ移行して、すでに説明した動作を繰り返し、OFFと判別された時は、撮影を終了する。
次に図3を用いて、撮影シーケンスについて説明する。
ステップS201でシャッタフラグの判別を行う。電子シャッタフラグが設定されている時は、ステップS202へ移行し、メカニカルシャッタフラグが設定されている時は、ステップS208へ移行する。
尚、図2A、図2BのステップS119や、後述するサブルーチンA・Bにて電子シャッタフラグ・メカニカルシャッタフラグのいずれか一方が必ず設定される。
ステップS202では、電子シャッタ制御モードに設定を行う。ステップS202において電子シャッタ制御モードに設定されるとステップS203へ進み、システム制御回路50から送られた露出制御値に基づいてシャッタ制御回路40はまず、メカニカルシャッタ12へ先羽根走行開始信号を出力して、不図示の先羽根群の駆動を開始(先幕開放)させた後、次のステップS204へ移行する。
ステップS204では、ストロボフラグが設定されているか否かを検出し、設定されているならば、ステップS205にてストロボ制御回路48はシステム制御回路50の命令を受け、先羽根群が完全に開放状態になった後、ストロボ装置400へ発光の命令を出力する。
ステップS204にてストロボフラグが設定されていない時は、ステップS206へ移行する。
尚、ストロボフラグついては後述するサブルーチンB(図5)にて、設定されるか否かが決定する。
ステップ206では先羽根群が完全に開放状態になった後、タイミング発生回路18、撮像素子14を作動させて電荷蓄積動作を開始させ、システム制御回路50から送られた露出制御値に基づいて決定されたTv値により電荷蓄積時間の制御を行った後、次のステップS207へ進む。
ステップS207では電荷蓄積終了のタイミングに合わせて、シャッタ制御回路40は、メカニカルシャッタ装置12へ後羽根走行開始信号を出力して、不図示の後羽根群の駆動を開始させて撮像素子14を遮光状態(後幕遮蔽)とした後、図2のステップS121へ移行する。
一方、ステップS201において、メカニカルシャッタフラグが設定されていると判断された場合は、ステップS208へ移行し、メカニカルシャッタ装置12により露出制御を行うべくメカニカルシャッタ制御モードに設定する。
ステップS208においてメカニカルシャッタ制御モードに設定されると、システム制御回路50からの命令に基づいて、タイミング発生回路18はステップS209で固体撮像素子15を作動させて電荷蓄積動作を開始させる
ステップS210では、システム制御回路50から送られた露出制御値に基づいてシャッタ制御回路40は、メカニカルシャッタ装置14へ先羽根走行開始信号を出力して、先羽根群の駆動を開始(先幕開放)させる。
ステップS211では、ストロボフラグが設定されているか否かを検出し、設定されているならば、ステップS212にてストロボ制御回路48はシステム制御回路50の命令により,アクセサリーシュー49・401を経由して、先羽根群が完全に開放状態になった後、ストロボ装置400へ発光の命令を出力する。
ステップS211にてストロボフラグが設定されていない時は、ステップS213へ移行する。
ステップS213では撮像素子14への露光が行われ、ステップS214へ移行する。
ステップS214ではシステム制御回路50から送られた露出制御値に基づいて決定されたTv値により、シャッタ制御回路40は、メカニカルシャッタ装置12へ後羽根走行開始信号を出力して、不図示の後羽根群の駆動を開始させて、先羽根群及び後羽根群による撮像素子14への露光動作を終了する(後幕遮蔽)。
ステップS215では、フラット発光中か否かを判別する。フラット発光中と判別された時には、ステップS216へ移行しフラット発光を停止した後、ステップS217へ移行する。一方、ステップS215でフラット発光が行われていないと判別された時には、ステップS217へ移行する。
尚、フラット発光が行われるか否かについては、後述するサブルーチンB(図5)にて決定される。
ステップS217において、撮像素子14はメカニカルシャッタ装置12の後羽根走行終了後、電荷蓄積動作を継続すると共に、露光時に必要以上の光が入射することにより発生するスミアの影響を除去するため、撮像素子14の光電変換素子に蓄積された信号電荷を垂直転送CCDへ移す前に、垂直転送CCDに漏れ込んだスミア成分を読み出して(垂直転送)掃き捨てた後、図2のステップS121へ移行する。
次に図4を用いて、サブルーチンAの動作について説明する。
サブルーチンAへ移行すると、ステップ301にてシステム制御回路50は、インターフェース120、コネクタ122・322、インターフェース320を経由して撮影レンズ300内のレンズ制御回路350と通信を行い、マクロレンズが装着されたか否かを検出する。マクロレンズが装着されたと判別された時は、ステップS302へ移行して、電子シャッタフラグを設定後、図2のステップS120へ移行する。
一方、ステップS301にてマクロレンズ以外のレンズが装着されたと判別された時には、ステップS303へ移行する。
ステップS303にてシステム制御回路50は、インターフェース120、コネクタ122・322、インターフェース320を経由して撮影レンズ300内のレンズ制御回路350と通信を行い、防振スイッチ345がONしているか否かを判別する。
防振スイッチ345がONしていると判別された時には、ステップS304へ移行して、メカシャッタフラグを設定し、図2のステップ120へ移行する。
防振スイッチ345がONしていない、つまり、OFFと判別された時には、ステップ305へ移行する。
ステップS305では、図2のステップS106〜ステップ113にて決定したAv値が、所定値以下か否か(所定の絞り値より、開放側にあるか否か)を判別し、所定値以下(所定の絞り値より開放側にある)と判別された時には、ステップS306へ移行して電子シャッタフラグを設定する。そして、図2のステップS120へ移行する。
また、所定値より上の場合(所定の絞り値より絞り込んだ側にある場合)は、ステップS304へ移行して、メカシャッタフラグを設定して、図2のステップS120へ移行する。
以上説明したように、マクロレンズが装着されているときは、電子シャッタにて撮像時間の制御を行うので、カメラブレの発生が少ない撮影を行うことができる。
また、防振機能が有効なときは、メカシャッタにて撮像時間の制御を行うので、電子シャッタ制御にて撮像時間を制御した場合に問題となる、完全にカメラブレが収まった後に防振機能が働くことによるブレ画像の撮影を防止することができる。
また、絞り値が開放側のときは電子シャッタにて撮像時間の制御を行うので、メカニカルシャッタ制御のシャッタ効率によって発生する、開放時の実シャッタ秒時が遅くなるという問題を回避することができる。
次に図5を用いて、サブルーチンBの動作について説明する。
先ず、ステップS401においてシステム制御回路50は、ストロボ制御回路48を経由して、ストロボ装置400内のフラット発光スイッチ402がONしているか否かを検出する。ONしていると検出された時には、ステップS402へ移行してメカシャッタフラグを設定後ステップS403へ移行する。
ステップS403では、システム制御回路50の命令によりストロボ制御回路48はプリ発光を開始する。
そして、測光回路46は、プリ発光時の測光センサ136からの各エリアでの輝度値をシステム制御回路50へ出力する。システム制御回路50は各測光値から所定の演算を行い、フラット発光時の発光量を決定する。
ステップS404において、ステップS403にて決定した発光量に基づいて、フラット発光を開始し、図2のステップS120へ移行する。
一方、フラット発光スイッチ402がONしていないと判別されたときには、ステップS405にて、システム制御回路50の命令によりストロボ制御回路48は、プリ発光を開始する。そして、測光回路46は、プリ発光時での測光センサ136の各エリアでの輝度値をシステム制御回路50へ出力して、ステップS406へ移行する。
ステップS406では、測光回路46より出力された測光値の結果が所定値以上であるエリアが存在するか否かを判別する。そして、所定値以上のエリアが存在する場合は、ステップS407へ移行してメカニカルシャッタフラグを設定し、所定値以上のエリアが存在しない場合は、ステップ409へ移行して、電子シャッタフラグを設定する。
ステップS408では、測光回路46より出力された測光値に基づいて、システム制御回路50は所定の演算を行い、ストロボ装置400の発光量を決定して、図2のステップS120へ移行する。
以上説明したように、フラット発光制御が可能なときは、メカニカルシャッタ制御にて撮像時間の制御を行うので、電子シャッタ制御にて撮像時間の制御を行った場合に発生する、スミアなどのノイズ成分を除去することができる。
また、プリ発光にて撮影画面内にスポット光状の反射物が存在する場合はメカニカルシャッタ制御にて撮像時間の制御を行うので、電子シャッタ制御にて撮像時間の制御を行う場合に発生する、スミアなどのノイズ成分を除去することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態の電子スチルカメラについて説明する。尚、第2の実施形態の電子スチルカメラのブロック構成は第1の実施形態と同一(図1と同一)の構成であるので、ここでの説明は省略する。
図6を用いて第2の実施形態の電子スチルカメラの動作について説明する。
図6は、第2の実施形態の電子スチルカメラの動作フローチャートである。
ステップS501にて電源スイッチ72がオンされると、電子スチルカメラは撮影のためのスタンバイ状態になる。
なお、図6において、ステップS501〜ステップS513は、図2のステップS101〜ステップS109及びステップS111〜ステップS114と同一の動作のため、ここでの説明は省略する。
図6のステップS509にて、マニュアルモードが設定されていないと判別されたときは、ステップS514へ移行する。つまり、この場合モードダイヤル60はクリエイティブゾーンではなく、イメージゾーンに設定されていることを示している
次に、ステップS514ではモードダイヤル60がイメージゾーン内のスポーツモードに設定されているか否かを判別する。スポーツモードに設定されていると判別されたときには、ステップS516へ移行して、ステップS503において測定した測光値に合わせて、予め設定されているスポーツ撮影に適した不図示のプログラム線図からそれぞれのAv値及びTv値が決定された後、ステップS520へ移行して電子シャッタフラグが設定される。
一方、ステップS514にてスポーツモードが設定されていないと判別されたときには(つまり、イメージゾーン内のスポーツモード以外のモードが設定されている場合)、ステップS515へ移行して、ステップS503において測定した測光値に合わせて、予め設定されている各撮影モードに適した不図示のプログラム線図からそれぞれのAv値及びTv値が決定された後、ステップS517へ移行する。
ステップS517では、操作部70が操作されノイズリダクションモード設定スイッチがONされたか否かを判別する。そして、ONされたと判別された時にはステップS518へ移行して、メカシャッタフラグが設定さる。
一方、ステップS517にてノイズリダクションモード設定スイッチがOFFと判別された時には、ステップS519へ移行する。
ステップS519では、連写Hi/Lo設定スイッチ68がHi駆動連写またはLo駆動連写のどちらに設定されているかの判別を行う。Hi駆動連写に設定されているときは、ステップS520へ移行して電子シャッタフラグを設定後、ステップS521へ移行する。
なお、ステップS519の判別において、連写・単写切り替えボタンが連写撮影モードに選択されていると判別された場合においても、ステップS520へ移行して電子シャッタフラグを設定後、ステップS521へ移行するようにしても良い。
一方、ステップS519でLo連写駆動と判別されたときには、ステップS518へ移行して、メカシャッタフラグを設定後、ステップS521へ移行する。
なお、ステップS519の判別において、連写・単写切り替えボタンが単写撮影モードに選択されていると判別された場合においても、ステップS518へ移行して、メカシャッタフラグを設定後、ステップS521へ移行するようにしても良い。
次に、ステップS521にてSW2 64がONされているか否かが判別される。ONされていると判別されたときには、ステップS522へ移行し、OFFされていると判別されたときには、ステップS502へ移行して以上説明した動作を繰り返すことになる。
ステップS522においては、図3の撮影シーケンス動作を行う。尚、すでに説明しているので、ここでの説明は省略する。さらに、ステップS523以降の動作も、すでに説明した図2のステップS121〜S124と同一の動作であるので、説明は省略する。
以上説明したように、ノイズ除去モードが選択されたときにはメカニカルシャッタ制御にて撮像時間の制御を行うので、電子シャッタ制御にて撮像時間の制御を行った場合に発生するスミアなどのノイズ成分を除去することができる。
また、動きのある被写体を撮影する時に適したスポーツモードが選択されたときには、電子シャッタ制御にて撮像時間の制御を行うことで、撮影画面すべてを同一時間で撮影できるので、撮影画面の上部から下部までブレのない撮影が可能となる。
また、コマ速が遅いモードが選択されたときは不用電荷を履き捨てるための時間を確保することが可能となるので、メカニカルシャッタ制御にて撮像時間の制御を行うことで、スミアなどのノイズ成分を除去することができる。また、コマ速が早いモードが選択されたときは、電子シャッタ制御にて撮像時間の制御を行うので、不用電荷を履き捨てるための時間が必要でないため、コマ速の高速化が可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態の電子スチルカメラについて説明する。尚、第3の実施形態のカメラのブロック構成は、第1の実施形態と同一(図1と同一)の構成であるので、ここでの説明は省略する。
図7を用いて第3の実施形態の電子スチルカメラの動作について説明する。
図7は、第3の実施形態の電子スチルカメラの動作フローチャートである。
ステップS701にて電源スイッチ72がオンされると、電子スチルカメラは撮影のためのスタンバイ状態になる。
ステップS702で不図示のレリーズボタンの半押し操作によってスイッチSW1 64がオン(ON)したか否かを判別する。ONされたと判別された場合はステップS703にて測光回路46はシステム制御回路50の命令により測光を開始して、測光センサ136の各エリアでの輝度値をシステム制御回路50へ出力した後、ステップS704へ移行する。
ステップS704では、システム制御回路50は測光回路46より出力された測光値の結果が所定値以上であるエリアが存在するか否かを判別する。つまり、スポット光が存在するか否かを判別する。そして、所定値以上のエリアが存在しない場合は、ステップS708へ移行する。
一方、ステップS704にて測光値の結果が所定値以上であるエリアが存在すると判別された場合は、ステップ705へ移行してスポット光フラグを設定後、ステップS708へ移行する。
また、ステップS702にてSW1 64がONしたと判別されると、すでに説明したステップS703の測光と同時に、ステップS706にて、測距回路46の出力であるフォーカス情報に基づいてシステム制御回路50はレンズ駆動量を演算決定して、ステップS707にて測距制御回路342を用いて、撮影レンズ310の一部のレンズを駆動してピント調整をおこなう。
次に、モードダイヤルスイッチ60によって選ばれた撮影露出モードにより、それぞれの撮影露出モードに対応した絞り値(Av値)や撮像時間(Tv値)の決定がなされる(ステップS708〜S717)。
なお、ステップS708〜S717は、すでに説明した図2のステップS106〜S115の動作と同一であるので、ここでの説明は省略する。
次に、ステップS718では、不図示のレリーズスイッチの全押し操作によりオンするSW2 64がオンしたか否かを判別する。そして、ONしたと判別されたときにはステップS719へ移行する。一方、ONされていないと判断された時は、ステップS702へ移行し、すでに説明した動作を繰り返す。
ステップS719ではスポット光フラグが設定されているか否かを判別する。スポット光フラグが設定されていると判別されたときには、ステップS721へ移行してメカシャッタフラグを設定した後、ステップS722へ移行する。
一方、ステップS719にてスポット光フラグが設定されていないと判別されたときには、ステップS720へ移行して電子シャッタフラグを設定した後、ステップS722へ移行する。
ステップS722では、すでに説明した図3の撮影シーケンスを実行する。なお、ここでの説明は省略する。
ステップS722にて、図3の撮影シーケンスが終了すると、ステップS723へ移行する。なお、ステップS723以降の動作は、図2のステップS121〜S124と同一の動作であるので、説明は省略する。
以上説明したように、撮影画面内にスポット光が存在するときは、メカシャッタにて撮像時間の制御を行うので、スミアなどのノイズ成分を防ぐことができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態の電子スチルカメラについて説明する。尚、第4の実施形態のカメラのブロック構成は、第1の実施形態と同一(図1と同一)の構成であるので、ここでの説明は省略する。
図8を用いて第4の実施形態の電子スチルカメラの動作について説明する。
図8は、第4の実施形態の電子スチルカメラの動作フローチャートである。
ステップS801にて電源スイッチ72がオンされると、電子スチルカメラは撮影のためのスタンバイ状態になる。
ステップS802にて操作部70のシャッタモード選択スイッチが電子シャッタ制御モードまたはメカニカルシャッタ制御モードのどちらが選択されているかの判別を行う。そして、電子シャッタ制御モードが選択されているときは、ステップS803へ移行して、電子シャッタフラグを設定後、ステップS805へ移行する。
一方、ステップS802にてメカニカルシャッタ制御モードが選択されている場合は、ステップS804へ移行して、メカニカルシャッタフラグを設定後、ステップS805へ移行する。
ステップS805で不図示のレリーズボタンの半押し操作によってスイッチSW1 64がオン(ON)したか否かを判別する。ONされたと判別された場合はステップS806にて測光回路46はシステム制御回路50の命令により測光を開始して、測光センサ136の各エリアでの輝度値をシステム制御回路50へ出力した後、ステップS809へ移行する。
また、ステップS805にてSW1 64がONしたと判別されると、すでに説明したステップS806の測光と同時に、ステップS807にて、測距回路46の出力であるフォーカス情報に基づいてシステム制御回路はレンズ駆動量を演算決定し、ステップS808にて、測距制御回路342を用いて撮影レンズ310の一部のレンズを駆動してピント調整をおこなう。
一方、ステップS805にてSW1 64がONされていない場合は、ステップS802へ移行して、すでに説明した動作を繰り返す。
なお、ステップS809〜S818は、すでに説明した図2のステップS106〜S115の動作と同一であるので、ここでの説明は省略する。
次に、ステップS819では、不図示のレリーズスイッチの全押し操作によりオンするSW2 64がオンしたか否かを判別する。そして、ONしたと判別されたときにはステップS820へ移行する。一方、ONされていないと判別された時は、ステップS802へ移行し、すでに説明した動作を繰り返す。
ステップS820において、システム制御回路50はインターフェース120,320を経由してレンズ制御回路350と通信を行い、防振スイッチ345がオンされているか否かの判別を行う。そして、オンされていると判別されたときには、ステップS821へ移行し、オンされていないと判別されたときには、ステップS823へ移行する。
ステップS821では、電子シャッタフラグが設定されているか否かの判別を行う。ONされていると判別されたときには、ステップS822に移行して、システム制御回路50はレンズ制御回路350と通信して、防振スイッチ345をOFFした後、ステップS823にて撮影を行う。
一方、ステップS821にて電子シャッタフラグが設定されていないと判別されたときには、ステップS823へ移行して撮影を行う。
ステップS823にて、すでに説明した図3の撮影シーケンスを実行する。なお、ここでの説明は省略する。
図3の撮影シーケンスが終了すると、ステップS824へ移行してその後の動作を行う。なお、ステップS824〜S827は、すでに説明した図2のステップS121〜S124と同一であるのでここでの説明は省略する。
以上説明したように、電子シャッタ制御にて撮像時間の制御を行う場合は、ブレ補正手段の駆動を無効にしたので、シャッタの走行に合わせてブレ補正手段を駆動させることによるカメラブレの発生を防止することができる。
(他の実施形態)
また、各実施形態の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
以上説明したように、上記の実施形態の電子カメラによれば、装着されたレンズの種類や状態によって、電子シャッタ制御・メカニカルシャッタ制御の切り替えを行うことができる。
また、電子シャッタ制御にて撮像時間を制御した場合に問題となる、完全にカメラブレが収まった後に防振機能が働くことによるブレ画像の撮影を防止することができる。
また、マクロ撮影の場合には、電子シャッタにて撮像時間の制御を行うので、カメラブレの発生が少ない撮影を行うことができる。
また、絞り値が開放側のときは電子シャッタにて撮像時間の制御を行うので、メカニカルシャッタ制御のシャッタ効率によって発生する、開放時の実シャッタ秒時が遅くなるという問題を回避することができる。
また、装着されたストロボ装置の種類や状態によって、電子シャッタ制御・メカニカルシャッタ制御の切り替えを行うことができる。
また、フラット発光制御が可能なストロボ装置が装着されたときには、電子シャッタ制御でなければ対応不可能であった高速秒時においても、メカニカルシャッタ制御での同調が可能となる。従って、フラット発光制御が可能なときは、メカニカルシャッタ制御にて撮像時間の制御を行うので、電子シャッタ制御にて撮像時間の制御を行った場合に発生する、スミアなどのノイズ成分を除去することができる。
また、プリ発光にて撮影画面内にスポット光状の反射物が存在する場合はメカニカルシャッタ制御にて撮像時間の制御を行うので、電子シャッタ制御にて撮像時間の制御を行う場合に発生する、スミアなどのノイズ成分を除去することができる。
また、撮影モードによって適した電子シャッタ制御・メカニカルシャッタ制御の切り替えを行うことができる。
また、ノイズ除去モードが選択されたときにはメカニカルシャッタ制御にて撮像時間の制御を行うので、電子シャッタ制御にて撮像時間の制御を行った場合に発生するスミアなどのノイズ成分を除去することができる。
また、動きのある被写体を撮影する時に適したスポーツモードが選択されたときには、電子シャッタ制御にて撮像時間の制御を行なうことで、撮影画面すべてを同一時間で撮影できるので、撮影画面の上部から下部までブレのない撮影が可能となる。
また、コマ速が遅いモードが選択されたときは不用電荷を履き捨てるための時間を確保することが可能となるので、メカニカルシャッタ制御にて撮像時間の制御を行うことで、スミアなどのノイズ成分を除去することができる。また、コマ速が早いモードが選択されたときは、電子シャッタ制御にて撮像時間の制御を行うので、不用電荷を履き捨てるための時間が必要でないため、コマ速の高速化が可能となる。
また、撮影画面内にスポット光などが存在した場合は、メカニカルシャッタ制御にて撮像時間の制御を行うので、スミアなどの画質劣化現象の低減が可能となる。
また、電子シャッタ制御にて撮像時間の制御を行う場合は、ブレ補正手段の駆動を無効にしたので、シャッタの走行に合わせてブレ補正手段を駆動させることによるカメラブレの発生を防止することができる。