JP4321246B2 - 磁気センサおよびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体基板に溝が形成され、溝の斜面にホール素子である不純物拡散領域が形成されてなる磁気センサおよびその製造方法に関する。
半導体基板に溝が形成され、溝の斜面にホール素子である不純物拡散領域が形成されてなる磁気センサが、特開平4−302406号公報(特許文献1)に開示されている。
図10(a),(b)は、特許文献1に開示された磁気センサ90の模式図で、図10(a)は、磁気センサ90の上視図であり、図10(b)は、図10(a)におけるA−A断面図である。
図10(a),(b)に示す磁気センサ90は、2個のホール素子を有する磁気センサである。磁気センサ90においては、{100}面方位のp型のシリコン基板1に、平面の形状が略正方形で、深さ100μm程度の深い溝1tが、ウェットエッチングにより形成されている。溝1tにおいて{111}面方位を有し対向する2つの斜面には、それぞれ、ホール素子であるn型の低濃度不純物拡散領域2a,2bが形成されている。また、ホール素子2a,2bに接続する電極配線として、n型の高濃度不純物拡散領域4が形成されている。尚、図10(b)に示す符号3pはポリシリコン膜で、ホール素子である低濃度不純物拡散領域2a,2bをトランジスタとして用いる時のゲート電極である。図10(a)では、簡単化のためポリシリコン膜3pの図示を省略しており、ゲート電極配線Ga,Gbのみを図示している。
対向する斜面にホール素子2a,2bが形成された磁気センサ90では、図10(b)に示すように、A−A断面に平行な磁界B0が印加されると、斜面に直角な方向の磁界成分Ba,Bbが各ホール素子2a,2bに印加される。バイアス電流Ia,Ibが流れる各ホール素子2a,2bでは、磁界成分Ba,Bbに比例する電圧(ホール電圧)が発生し、出力電圧Va,Vbとして検出される。これによって、例えば、A−A断面において回転する磁界B0の回転角を、360°の範囲に渡って、出力電圧Va,Vbの異なる2つの位相から検出することができ、磁気センサ90を回転角センサとして用いることができる。
特開平4−302406号公報
図10(a),(b)の磁気センサ90を製造するためには、エッチングにより溝1tを形成する必要があるが、溝1tの深さが100μm程度と非常に深いため、エッチングには長時間を要する。また、ホール素子である低濃度不純物拡散領域2a,2bや電極配線の高濃度不純物拡散領域4の形成には、レジストのパターニングが必要である。しかしながら、各拡散領域2a,2b,4は、深い溝1tの斜面に渡って形成されるため、焦点範囲が大きい電子ビーム(EB,Electro Beam)リソグラフィ技術を用いる必要がある。さらに、焦点範囲が大きい電子ビームを用いても1回の露光では不十分で、焦点深さを変えて4段階に露光させる必要がある。このため、磁気センサ90の製造は、スループットが悪く(数枚/時)、量産に向いていない。
また、上記の方法で製造される磁気センサ90は、2つのホール素子2a,2bが、1回のレジストのパターニングで4回露光して形成する方法であるので、パターン精度が悪くなる。この場合、パターン精度が悪くなると、2つのホール素子2a,2bの間に発生するオフセット電圧を補正する電気回路が必要で、さらにパターン精度が悪くなると電気回路での補正も困難となる。
そこで本発明は、半導体基板に溝が形成され、溝の斜面にホール素子である不純物拡散領域が形成されてなる磁気センサであって、スループットが高くて量産に適した磁気センサおよびその製造方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載の磁気センサは、半導体基板に平面の形状が略矩形で深さが5μm以下の溝が複数個形成され、前記溝の対向する2つの斜面が前記複数個の溝について同じ面方位となるように、各溝が配置され、前記複数個の溝の同じ面方位となる第1斜面に、第1ホール素子である第1不純物拡散領域が形成され、前記第1斜面に対向する第2斜面に、第2ホール素子である第2不純物拡散領域が形成され、前記複数個の溝に形成された、第1ホール素子の出力同士および第2ホール素子の出力同士が、それぞれ、電気接続されてなることを特徴としている。
これによれば、第1ホール素子である第1不純物拡散領域と第2ホール素子である第2不純物拡散領域が形成される前記複数個の溝の深さが5μm以下と浅いため、短時間のエッチングで、前記複数個の溝を形成することができる。また、第1ホール素子である第1不純物拡散領域と第2ホール素子である第2不純物拡散領域のパターニングに、通常の光露光による1回の露光で形成したレジストマスクを用いることができる。このため、電子ビーム露光による4回の露光でパターニングしていた従来の磁気センサに較べて、スループットが高くて量産に適する磁気センサとすることができる。さらに、各ホール素子の溝の傾斜角や不純物領域の大きさのばらつきが発生し難い磁気センサとすることができる。
当該磁気センサにおいては、対向する2つの面方位の斜面に関して、それぞれ第1,第2ホール素子が複数個の溝に分散して形成され、それら各第1,第2ホール素子の出力電圧(ホール電圧)が合成されて、全体の出力電圧となる。
請求項に記載のように、前記第1ホール素子の出力同士および第2ホール素子の出力同士は、それぞれ、並列接続することができる。この場合には、対向する2つの面方位の斜面に関して、それぞれの溝に形成された第1ホール素子および第2ホール素子の各ホール素子における出力電圧が平均化されて、全体の出力電圧となる。従って、当該磁気センサにおいて、上記溝の傾斜角や不純物領域の大きさのばらつきに関する影響を緩和する効果が得られる。
また、請求項に記載のように、前記第1ホール素子の出力同士および第2ホール素子の出力同士は、それぞれ、直列接続することもできる。この場合には、対向する2つの面方位の斜面に関して、それぞれの溝に形成された第1ホール素子および第2ホール素子の各ホール素子における出力電圧が足し合わされて、全体の出力電圧となる。従って、当該磁気センサにおいて、大きな出力電圧を得ることができる。
請求項に記載の発明は、前記第1不純物拡散領域と第2不純物拡散領域の平面の形状が略矩形であり、前記略矩形の第1不純物拡散領域と第2不純物拡散領域のいずれか一方の辺が、前記略矩形の溝のいずれか一方の辺と平行になるようにして、前記第1不純物拡散領域と第2不純物拡散領域が、前記溝の斜面に配置されることを特徴としている。
これによれば、ホール素子の設計が容易になる。5μm以下の浅い溝に形成されたホール素子であっても、略矩形の不純物拡散領域の縦横比を適宜設定することで、不純物拡散領域の形状に依存する形状効果係数fHを限りなく1に近づけることができ、各ホール素子の出力電圧を理論値VH=RHiB/dに近づけることができる。
請求項に記載の発明は、前記第1不純物拡散領域と第2不純物拡散領域が、ほぼ同じ大きさであることを特徴としている。
これによれば、複数個の溝に分散して形成されたそれぞれのホール素子の出力電圧が、ほぼ等しくなる。従って、個々のホール素子の出力電圧ばらつきを均一化し、溝の傾斜角や不純物領域の大きさのばらつきに関する影響を緩和する効果を最大限に発揮させ、当該磁気センサを高精度化することができる。また、同じ面方位を持つ第1ホール素子同士および第2ホール素子同士を接続して回転角センサを構成した場合、両者の出力電圧の振幅がほぼ等しくなり、回転磁界による位相差の検出精度が向上するため、高精度の回転角センサとすることができる。
請求項に記載の発明は、前記複数個の溝が、ほぼ同じ大きさであり、等間隔に整列して配置されることを特徴としている。
これによれば、各溝を高密度に配置することができ、配線設計も容易になって、小型で高密度の磁気センサとすることができる。
請求項に記載の発明は、前記等間隔に整列して配置される溝の両側に、前記溝とほぼ同じ大きさであり、前記溝と等間隔に整列して、ダミー溝が配置されることを特徴としている。
ダミー溝は、第1ホール素子である第1不純物拡散領域および第2ホール素子である第2不純物拡散領域が形成されていない溝、または、第1ホール素子もしくは第2ホール素子が形成されていても、それらが配線されていない溝である。当該ダミー溝を前記等間隔に整列して配置される溝の両側に配置することで、溝形成時のマイクロローディング効果による両端の溝における傾斜角の不均一の発生に起因して、異なった出力が発生することを排除することができる。従って、磁気センサとして動作する構成要素の溝の不均一形状が発生し難く、また、傾斜角のずれがあってもその影響が小さいため、オフセット電圧を低減できる磁気センサとすることができる。
また、ダミー溝を形成することで、保護膜等の異なる材料を成膜した時に、半導体基板に圧縮応力や引っ張り応力が発生しても、その応力がダミー溝により緩和される。このため、磁気センサの構成要素の溝への応力の影響が抑制され、そこに形成されるホール素子の変形による抵抗値変動(ピエゾ効果)が抑制される。ダミー溝の個数や深さを適宜設定することで、半導体基板に発生する応力に対して、所望の緩和効果を得ることができ、オフセット電圧を低減できる磁気センサとすることができる。
請求項に記載の発明は、上記磁気センサの製造方法に関する発明で、半導体基板に平面の形状が略矩形で深さが5μm以下の溝が複数個形成され、前記溝の対向する2つの斜面が前記複数個の溝について同じ面方位となるように、各溝が配置され、前記複数個の溝の同じ面方位となる第1斜面に、第1ホール素子である第1不純物拡散領域が形成され、前記第1斜面に対向する第2斜面に、第2ホール素子である第2不純物拡散領域が形成され、前記複数個の溝に形成された、第1ホール素子の出力同士および第2ホール素子の出力同士が、それぞれ、電気接続されてなる磁気センサの製造方法であって、前記第1不純物拡散と第2不純物拡散領域のパターニングに、光露光によるレジストマスクが用いられることを特徴としている。
これによって、前述したように、従来の電子ビーム露光による4回の露光でパターニングしていた磁気センサの製造方法に較べて、スループットが高くて量産に適する磁気センサの製造方法となる。従って、当該製造方法により、高精度な磁気センサを安価に製造することができる。
請求項に記載の発明は、前記溝を、ドライエッチングにより形成することを特徴としている。これによれば、任意の面方位の斜面を持つ溝を、精度良く安価に形成することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
図1(a)〜(c)に、本発明の磁気センサ100を模式的に示す。図1(a)は、磁気センサ100の全体構成を示す断面図である。図1(b),(c)は、図1(a)において一点差線で囲った磁気センサ100の1つの構成要素100nを示す図で、図1(b)は構成要素100nの上視図であり、図1(c)は図1(b)における一点差線B−Bの断面図である。
磁気センサ100では、図1(a)に示すように、p型のシリコン(Si)半導体基板1に、ほぼ同じ大きさで平面の形状が略矩形の溝10tが、複数個形成されている。溝10tの深さは、5μm以下である。このように溝10tが浅く設定されているため、後述するように、短時間のドライエッチングで、任意の面方位の斜面を持つ溝10tを、精度良く安価に形成することができる。図1(a)に示す磁気センサ100においては、溝10tは、対向する2つの斜面10a,10bが全ての溝10tについて同じ面方位となるように、等間隔に整列して配置されている。
図1(b),(c)に示すように、磁気センサ100の1つの構成要素100nには、
同じ面方位となる一方の第1斜面10aに、第1ホール素子であるn型の低濃度第1不純物拡散領域20aが形成され、第1斜面10aに対向する第2斜面10bに、第2ホール素子であるn型の低濃度第2不純物拡散領域20bが形成されている。
図1(b)に示すように、第1不純物拡散領域20aと第2不純物拡散領域20bは、平面の形状が略矩形であり、ほぼ同じ大きさである。第1不純物拡散領域20aと第2不純物拡散領域20bは、略矩形の第1不純物拡散領域20aと第2不純物拡散領域20bの一方の辺が、略矩形の溝10tにおける一方の辺と平行になるようにして、溝10tの斜面10a,10bに配置されている。これにより、ホール素子である第1不純物拡散領域20aと第2不純物拡散領域20bの設計が容易になる。
また、ホール素子である各不純物拡散領域20a,20bには、電極配線であるn型の高濃度不純物拡散領域40が所定の配置で接続しており、略矩形の第1不純物拡散領域20aと第2不純物拡散領域20bにおける一方の対向する辺の間で、入力電流Ina,Inbが流れる。また、入力電流Ina,Inbに垂直な略矩形の第1不純物拡散領域20aと第2不純物拡散領域20bにおけるもう一方の対向する辺の間で、出力電圧(ホール電圧)Vna,Vnbが取り出される。
図1(a)〜(c)に示す磁気センサ100においては、溝10tの深さが5μm以下で浅く設定されている。このため後述するように、ホール素子である各不純物拡散領域20a,20bや電極配線である不純物拡散領域40のパターニングに、通常の光露光による1回の露光で形成したレジストマスクを用いることができる。従って、電子ビーム露光による4回の露光でパターニングしていた従来の図10(a),(b)に示す磁気センサ90に較べて、スループットが高くて量産に適する磁気センサとすることができる。
図2は、ホール素子の動作原理を示す図である。図1(a)〜(c)に示す各ホール素子20a,20bは、図2の(1)式もしくは(2)式に従って動作する。
ホール効果は、磁束Bに直交して導電体(ホール素子20)にキャリアが流れると、磁束Bおよびキャリアの流れの両方に直角な方向に、起電力(ホール電圧)が発生する現象である。図2に示すように、ホール素子20におけるキャリアの流れ方向の長さをL、キャリアの流れに垂直な方向の幅をW、厚さをdとし、ホール素子20に直交する磁束Bを印加した時に、出力端子Tout間に発生する出力電圧(ホール電圧)をVHとする。
ホール素子20を定電流駆動とし、入力端子Tin間に一定の入力電流Iiを流すと、図中の(1)式が成り立つ。(1)式におけるRhはホール係数で、ホール素子20の材料により定まる値である。fHは、形状効果係数である。長方形の半導体片の端部に金属電極を取り付けたホール素子の場合には、電流電極が内部に発生するホール起電力を一部短絡する作用を示すために、半導体片の中央の両面側に取り付けたホール電極間に現れる実際のホール電圧は、理論値VH=RHiB/dで与えられる理論値より若干小さくなる。fHは、それを補正するための係数で、常に1より小さいが、L/Wが大きいほど、またホール素子と磁束がおりなす角度(ホール角)が大きいほど1に近づく。従って、略矩形の不純物拡散領域の縦横比を適宜設定することで、不純物拡散領域の形状に依存する形状効果係数fHを限りなく1に近づけることができ、5μm以下の浅い溝に形成されたホール素子であっても、各ホール素子の出力電圧を理論値VH=RHiB/dに近づけることができる。
ホール素子20を定電圧駆動とし、入力端子Tin間に一定の入力電圧Viを印加すると、図中の(2)式が成り立つ。(2)式にあるμhは、ホール素子20におけるキャリアの移動度である。(2)式からわかるように、ホール電圧VHは移動度μHに比例するため、図1(b),(c)に示す各ホール素子20a,20bには、移動度の大きなn型の不純物拡散領域が用いられている。また(2)式より、出力電圧(ホール電圧)VHは、キャリアの流れに垂直な方向の幅Wに比例し、キャリアの流れ方向の長さLに反比例する。従って、図1(b)に示す略矩形の不純物拡散領域の縦横比を適宜設定することで、図1(a)の各溝10tに形成される個々のホール素子は、5μm以下の浅い溝10tに形成されるにもかかわらず、高い出力電圧を持つホール素子とすることができる。
図1(a)〜(c)に示す磁気センサ100では、半導体基板1に形成された全ての溝10tについて、対向する2つの斜面10a,10bが同じ面方位となっており、ここに第1ホール素子20aと第2ホール素子20bがそれぞれ配置されている。溝10tの対向する斜面に、2個のホール素子20a,20bが配置された構成要素100nを持つ磁気センサ100は、回転磁界を検出する回転角センサに好適である。
磁気センサ100の1つの構成要素100nでは、図1(c)に示すように、断面に平行な磁界B0が印加されると、斜面に直角な方向の磁界成分Ba,Bbが、各ホール素子20a,20bに印加される。バイアス電流Ina,Inbが流れる各ホール素子20a,20bでは、磁界成分Ba,Bbに比例する電圧が発生し、出力電圧Vna,Vnbとして検出される。断面において回転する磁界B0があると、2個のホール素子20a,20bの出力電圧Vna,Vnbは、位相の異なる2つの正弦波となる。従って、磁界B0の回転角を、360°の範囲に渡って、出力電圧Vna,Vnbの異なる2つの位相から検出することができ、磁気センサ100の各構成要素100nを、回転角センサとして用いることができる。
特に、図1(b),(c)に示す磁気センサ100の構成要素100nにおいては、溝10tの対向する2つの斜面10a,10bに、それぞれほぼ同じ大きさの不純物拡散領域20a,20bが同じ面方位上に形成されている。これによって、2個のホール素子20a,20bはキャリアの移動度は同じであり、出力電圧Vna,Vnbも、振幅がほぼ等しく、位相の異なる2つの正弦波となる。このように、両者の出力電圧の振幅をほぼ等しくすることで、位相差の検出精度が向上するため、測定精度の高い回転角センサとすることができる。
図1(a)に示す磁気センサ100では、同じ面方位の斜面にある第1ホール素子20aの出力同士および第2ホール素子2bの出力同士が、それぞれ、電気接続される。従って、図1(a)の磁気センサ100では、対向する2つの面方位の斜面10a,10bに関して、それぞれホール素子20a,20bが複数個の溝10tに分散して形成され、それら各ホール素子20a,20bの出力電圧(ホール電圧)Vna,Vnbが合成されて、全体の出力電圧となる。
図3は、同じ面方位の斜面にある第1ホール素子20aの出力同士および第2ホール素子2bの出力同士の電気接続について、その一例を示す図である。
図3に示す磁気センサ101においては、同じ面方位となる第1ホール素子20aの出力同士、および同じ面方位となる第2ホール素子20bの出力同士が、それぞれ、並列接続されている。従って、この場合には、対向する2つの面方位の斜面10a,10bに関して、各溝10tに形成された第1ホール素子20aおよび第2ホール素子20bにおける出力電圧Vna,Vnbがそれぞれ平均化されて、全体の出力電圧Va,Vbとなる。この並列接続による平均化によって、図3の磁気センサ101では、上記したいずれかの溝10tに形成されたホール素子20a,20bに溝の傾斜角や不純物領域の大きさのばらつきが発生した場合において、全体の出力電圧Va,Vbに対する溝の傾斜角や不純物領域の大きさのばらつきに関する影響を緩和する効果が得られる。
図4は、同じ面方位の斜面にある第1ホール素子20aの出力同士および第2ホール素子2bの出力同士の電気接続について、別の例を示す図である。
図4に示す磁気センサ102においては、同じ面方位となる第1ホール素子20aの出力同士、および同じ面方位となる第2ホール素子20bの出力同士が、それぞれ、直列接続されている。従って、この場合には、対向する2つの面方位の斜面10a,10bに関して、各溝10tに形成された第1ホール素子20aおよび第2ホール素子20bにおける出力電圧Vna,Vnbが、図中の(3),(4)式に示すように、それぞれ足し合わされて、全体の出力電圧Va,Vbとなる。図4の磁気センサ102では、第1ホール素子20aおよび第2ホール素子20bにおける各出力電圧Vna,Vnbが足し合わされるため、大きな全体の出力電圧Va,Vbを得ることができる。
図5は、同じ面方位の斜面にある第1ホール素子20aの出力同士および第2ホール素子2bの出力同士の電気接続について、さらに別の例を示す図である。
図5に示す磁気センサ103においては、同じ面方位となる第1ホール素子20aの出力同士、および同じ面方位となる第2ホール素子20bの出力同士が、それぞれ、直列接続と並列接続が組み合わされて、電気接続されている。この場合には、対向する2つの面方位の斜面10a,10bに関して、各溝10tに形成された第1ホール素子20aおよび第2ホール素子20bにおける出力電圧Vmna,Vmnbが、図中の(5),(6)式に示すように、直列接続部分はそれぞれ足し合わされて、並列接続部分はそれぞれ平均化されて、全体の出力電圧Va,Vbとなる。この足し合わせと平均化によって、図5の磁気センサ103では、上記したいずれかの溝10tに形成されたホール素子20a,20bに溝の傾斜角や不純物領域の大きさのばらつきが発生した場合において、全体の出力電圧Va,Vbに対する溝の傾斜角や不純物領域の大きさのばらつきに関する影響を緩和する効果が得られる。図5の磁気センサ103では、直列接続部分と並列接続部分の組み合わせを適宜設定することで、所望の全体の出力電圧Va,Vbを得ることができる。
尚、図3〜5の磁気センサ101〜103において、バイアス電流経路である第1ホール素子20aの入力同士、および第2ホール素子20bの入力同士についても、並列接続と直列接続が可能であり、適宜選択して用いられる。
図1(a)〜(c)に示す磁気センサ100では、半導体基板1に、平面の形状が略矩形の溝10tが、対向する2つの斜面10a,10bが全ての溝10tについて同じ面方位となるように、等間隔に整列して配置されていた。
図6(a),(b)に、溝の配置が異なる別の磁気センサ104,105の例を示す。図6(a),(b)は磁気センサ104,105の上視図で、溝および第1ホール素子と第2ホール素子の配置を模式的に示した図である。
図6(a)の磁気センサ104では、半導体基板1上に、3方向に配列した3つの一点差線で囲った磁気センサ104s,104t,104uが形成されている。
磁気センサ104sでは、深さ5μm以下の溝11tが複数個形成されており、図1(a)〜(c)の磁気センサ100と同様に、対向する2つの斜面が全ての溝11tについて同じ面方位となるように、整列して配置されている。同じ面方位の斜面に形成される第1ホール素子21aの出力同士、第2ホール素子21bの出力同士は、図3〜5で示したいずれかの接続方法により、互いに電気接続される。別の方向に配列した、溝12tおよび第1ホール素子22aと第2ホール素子22bからなる磁気センサ104t、並びに溝13tおよび第1ホール素子23aと第2ホール素子23bからなる磁気センサ104uについても同様である。
シリコン半導体基板1では、磁気センサ104s,104t,104uの配列方向によって、ピエゾ抵抗率やキャリアの移動度が異なる。一方向に配列した磁気センサだけでは、半導体基板1に引っ張り応力や圧縮応力が発生した場合、すべてのホール素子が同じように応力の影響を受け、ホール素子の抵抗値がピエゾ効果により変動して、出力電圧のオフセットが大きくなる。一方、図6(a)に示す磁気センサ104のように、半導体基板1上に異なる方向に配列した複数の磁気センサ104s,104t,104uを形成することで、半導体基板1の特定方向に応力が発生して、いずれかの磁気センサにおけるホール素子の抵抗値が変動しても、別の方向に配列した磁気センサではその影響が低減される。また、これら各磁気センサ104s,104t,104uの出力電圧を組み合わせて比較演算することにより、半導体基板1に応力が発生しても、その影響を補正して出力させることもできる。このようにして、異なる方向に配列した磁気センサ104s,104t,104uが形成された図6(a)の磁気センサ104は、高い測定精度を有する磁気センサとすることができる。
尚、それぞれの磁気センサ104s,104t,104uにおいて、各溝11t,12t,13tは、ほぼ同じ大きさで、等間隔に整列して配置されている。これによって、それぞれの磁気センサ104s,104t,104uにおいて、各溝11t,12t,13tが高密度に配置され、配線設計も容易になって、小型で高密度の磁気センサ104とすることができる。このように、それぞれの磁気センサ104s,104t,104uにおいて、各溝は、ほぼ同じ大きさで等間隔に整列して配置されることが好ましいが、これに限らず、対向する2つの斜面が全て同じ面方位となるように配置されていれば、大きさや間隔が異なって配置されていてもよい。
図6(b)の磁気センサ105では、半導体基板1上に、2方向に配列した2つの磁気センサ105s,105tが形成されている。
一点差線で囲った磁気センサ105sでは、深さ5μm以下の溝14tが複数個形成されている。磁気センサ105sでは、溝14tは、図6(a)の磁気センサ104s,104t,104uのように整列していないが、対向する2つの斜面が全ての溝14tについて同じ面方位となるように配置されている。同じ面方位の斜面に形成される第1ホール素子24aの出力同士、第2ホール素子24bの出力同士は、図3〜5で示したいずれかの接続方法により、互いに電気接続される。一点差線で囲った外側の、別の方向に配列した、溝15tおよび第1ホール素子25aと第2ホール素子25bからなる磁気センサ105tについても同様である。
図6(b)に示す磁気センサ105についても、半導体基板1上に異なる方向に配列した複数の磁気センサ105s,105tが形成されており、半導体基板1の特定方向に応力が発生して、いずれかの磁気センサにおけるホール素子の抵抗値が変動しても、別の方向に配列した磁気センサではその影響が低減される。また、これら各磁気センサ105s,105tの出力電圧を組み合わせて比較演算することにより、半導体基板1に応力が発生しても、その影響を補正して出力させることもできる。従って、異なる方向に配列した磁気センサ105s,105tが形成された図6(b)の磁気センサ105は、高い測定精度を有する磁気センサとすることができる。このように、各磁気センサ105s,105tにおいて溝14t,15tが整列していなくても、対向する2つの斜面が全ての溝14t,15tについて同じ面方位となるように配置されていれば、上記と同様の効果を得ることができる。
次に、図1(a)に示す磁気センサ100の製造方法を説明する。
図7(a)〜(d)および図8(a),(b)は、磁気センサ100の製造方法を示す工程別断面図である。
最初に、図7(a)に示すように、p型Si基板1を準備する。Si基板1の面方位は、{100}、{110}、{111}のいずれであってもよい。
次に、図7(b)に示すように、対向する斜面10a,10bを持つ、深さ5μm以下の溝10tを形成する。
溝10tの形成は、次のようにしておこなう。エッチングマスクとなるレジスト10rをSi基板1の表面に塗布し、ホトリソグラフィによりパターンニングして、溝10tを形成する領域以外にレジストを残す。その後、ドライエッチングでSi基板1をエッチングし、深さが5μm以下の溝を形成する。ドライエッチングによる制御性を考慮すると、溝10tの深さは0.2〜2μmの範囲が好ましい。ドライエッチングの後、溝10t表面の損傷層を除去するため、CDE(Chemical Dry Etching)処理を行い、溝10tの表面を平滑化する。その後、レジスト10rを剥離する。尚、溝10tの形成は、ドライエッチングに限らず、水酸化カリウム(KOH)溶液等を使った、ウェットエッチングにより形成してもよい。この場合は、Si基板1の表面に窒化膜(SiN)等を堆積した後に、レジスト10rを窒化膜表面に塗布し、ホトリソグラフィによりパターンニングして、溝10tを形成する領域以外に窒化膜を残して、ウェットエッチングを行う。
次に、図7(c)に示すように、酸化処理を行い、Si基板1の表面全体に酸化膜10sを形成する。
次に、図7(d)に示すように、溝10tの斜面10a,10bに、ホール素子となるn型の低濃度第1不純物拡散領域20aとn型の低濃度第2不純物拡散領域20bを形成する。
不純物拡散領域20a,20bの形成は、次のようにしておこなう。最初に、レジストを塗布した後、半導体装置の製造で一般的に用いられるステッパ露光機を用いて、光露光によりパターンニングし、レジストマスク20rを形成する。次に、リン(P)等のn型の不純物をイオン注入して、不純物拡散領域20a,20bを形成する。その後、レジストマスク20rを剥離する。
次に、図8(a)に示すように、Si基板1の上表面から溝10tの底面に渡って、ホール素子の電極配線となるn型の高濃度不純物拡散領域40を形成する。
不純物拡散領域40の形成は、上記不純物拡散領域20a,20bの形成と同様に、次のようにしておこなう。最初に、レジストを塗布した後で光露光によりパターンニングし、レジストマスク40rを形成する。次に、リン(P)等のn型の不純物を高濃度にイオン注入して、不純物拡散領域40を形成する。その後、レジストマスク40rを剥離する。
次に、図8(b)に示すように、Si基板1の全面に絶縁膜50を堆積し、溝10tを保護する。最後に、絶縁膜50にコンタクトホールを形成し、高濃度不純物拡散領域40にコンタクトするアルミニウム(Al)等の金属配線60を形成する。
以上で、図1(a)に示す磁気センサ100が完成する。
上記の製造工程においては、溝10tの深さが5μm以下と浅く設定されているため、図7(b)で示したように、溝10tの形成にドライエッチングを用いることができる。これによって、任意の面方位の斜面を持つ溝10tを、精度良く形成することができる。また、溝10tが浅いため、従来の磁気センサ90における図10(a),(b)の100μm程度の深い溝1t形成に較べて、エッチング時間を大幅に短縮することができる。
さらに、図7(d)に示す不純物拡散領域20a,20bのパターニングと図8(a)に示す不純物拡散領域40のパターニングに、光露光によるレジストマスク20r,40rが用いられている。これによって、従来の電子ビーム露光による4回の露光でパターニングしていた図10(a),(b)の磁気センサ90の製造方法に較べて、スループットが高くて量産に適する磁気センサの製造方法となる。従って、上記製造方法により、高精度な磁気センサ100を安価に製造することができる。
尚、上記製造工程においては、溝10tがほぼ同じ大きさで等間隔に整列して配置されるため、両端の溝において、パターン密度の局所的な差異によりエッチング速度や形状が変化してしまうマイクロローディング効果が発生し易い。
上記問題を解決するためには、ほぼ同じ大きさで等間隔に整列して配置される溝の両側に、ダミー溝を配置することが好ましい。
図9(a)〜(c)に、ダミー溝が配置された磁気センサの一例を示す。
図9(a)は、ダミー溝が配置された磁気センサ106の模式的な上視図である。磁気センサ106では、ほぼ同じ大きさで等間隔に整列して配置される溝10tの両側に、太線で示したダミー溝10dが配置されている。
中央部の磁気センサ106の構成要素106nにおいては、溝10tに、第1ホール素子である第1不純物拡散領域20aおよび第2ホール素子である第2不純物拡散領域20bが形成され、それらが電気接続されている。
両端のダミー溝10dは、第1不純物拡散領域20aおよび第2不純物拡散領域20bが形成されていない溝、または、図9(a)に示すように、第1不純物拡散領域20aもしくは第2不純物拡散領域20bが形成されていても、それらが配線されていない溝である。ダミー溝10dを等間隔に整列して配置される溝10tの両側に配置することで、マイクロローディング効果による両端の溝における傾斜角の不均一の発生に起因して、ホール素子20a、20bが異なった出力が発生することを排除することが出来る。従って、磁気センサとして動作する構成要素の溝の不均一形状が発生し難く、また、傾斜角のずれがあってもその影響が小さいため、オフセット電圧を低減できる磁気センサとすることが出来る。
尚、両端に配置するダミー溝の個数は、一個に限らず任意に設定することができ、また、磁気センサ106の構成要素106nの全てを囲うように配置してもよい。
また、図9(b),(c)の断面図に示すように、ダミー溝10dを形成することで、保護膜等の異なる材料を成膜した時に、半導体基板1に圧縮応力や引っ張り応力が発生しても、その応力がダミー溝10dにより緩和される。このため、磁気センサ106の構成要素106nの溝10tへの応力の影響が抑制され、そこに形成されるホール素子20a,20bの変形による抵抗値変動(ピエゾ効果)が抑制される。ダミー溝10dの個数や深さを適宜設定することで、半導体基板1に発生する応力に対して、所望の緩和効果を得ることができる。
以上、図1〜9に示した磁気センサ100〜106およびその製造方法は、半導体基板1に溝10tが形成され、溝10tの斜面10a,10bにホール素子である不純物拡散領域20a,20bが形成されてなる磁気センサであって、スループットが高くて量産に適した磁気センサおよびその製造方法となっている。
本発明の磁気センサを模式的に示す図で、(a)は磁気センサの全体構成を示す断面図であり、(b)は(a)において一点差線で囲った磁気センサの1つの構成要素の上視図であり、(c)は(b)における一点差線B−Bの断面図である。 ホール素子の動作原理を示す図である。 第1ホール素子の出力同士および第2ホール素子の出力同士が、並列接続される例である。 第1ホール素子の出力同士および第2ホール素子の出力同士が、直列接続される例である。 第1ホール素子の出力同士および第2ホール素子の出力同士が、並列接続と直列接続が組み合わされて接続される例である。 (a),(b)は、溝の配置が異なる別の磁気センサの例で、溝および第1ホール素子と第2ホール素子の配置を模式的に示した上視図である。 (a)〜(d)は、図1(a)に示す磁気センサの製造方法を示す、工程別断面図である。 (a),(b)は、図1(a)に示す磁気センサの製造方法を示す、工程別断面図である。 ダミー溝が配置された磁気センサの一例を示す図で、(a)は磁気センサの模式的な上視図あり、(b),(c)は、半導体基板に圧縮応力と引っ張り応力が発生した時の状態を示す断面図である。 従来の磁気センサの模式図で、(a)は上視図であり、(b)は(a)におけるA−A断面図である。
符号の説明
100〜106,104s,104t,104u,105s,105t 磁気センサ
100n,101n,102n,103mn,106n 磁気センサの構成要素
1 半導体基板
10t 溝
10a 第1斜面
10b 第2斜面
10d ダミー溝
20a 低濃度第1不純物拡散領域(第1ホール素子)
20b 低濃度第2不純物拡散領域(第2ホール素子)
40 高濃度不純物拡散領域(電極配線)

Claims (9)

  1. 半導体基板に平面の形状が略矩形で深さが5μm以下の溝が複数個形成され、
    前記溝の対向する2つの斜面が前記複数個の溝について同じ面方位となるように、各溝が配置され、
    前記複数個の溝の同じ面方位となる第1斜面に、第1ホール素子である第1不純物拡散領域が形成され、
    前記第1斜面に対向する第2斜面に、第2ホール素子である第2不純物拡散領域が形成され、
    前記複数個の溝に形成された、第1ホール素子の出力同士および第2ホール素子の出力同士が、それぞれ、電気接続されてなることを特徴とする磁気センサ。
  2. 前記第1ホール素子の出力同士および第2ホール素子の出力同士が、それぞれ、並列接続されてなることを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。
  3. 前記第1ホール素子の出力同士および第2ホール素子の出力同士が、それぞれ、直列接続されてなることを特徴とする請求項に記載の磁気センサ。
  4. 前記第1不純物拡散領域と第2不純物拡散領域の平面の形状が略矩形であり、
    前記略矩形の第1不純物拡散領域と第2不純物拡散領域のいずれか一方の辺が、前記略矩形の溝のいずれか一方の辺と平行になるようにして、
    前記第1不純物拡散領域と第2不純物拡散領域が、前記溝の斜面に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の磁気センサ。
  5. 前記第1不純物拡散領域と第2不純物拡散領域が、ほぼ同じ大きさであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の磁気センサ。
  6. 前記複数個の溝が、ほぼ同じ大きさであり、等間隔に整列して配置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の磁気センサ。
  7. 前記等間隔に整列して配置される溝の両側に、前記溝とほぼ同じ大きさであり、前記溝と等間隔に整列して、ダミー溝が配置されることを特徴とする請求項に記載の磁気センサ。
  8. 半導体基板に平面の形状が略矩形で深さが5μm以下の溝が複数個形成され、
    前記溝の対向する2つの斜面が前記複数個の溝について同じ面方位となるように、各溝が配置され、
    前記複数個の溝の同じ面方位となる第1斜面に、第1ホール素子である第1不純物拡散領域が形成され、
    前記第1斜面に対向する第2斜面に、第2ホール素子である第2不純物拡散領域が形成され、
    前記複数個の溝に形成された、第1ホール素子の出力同士および第2ホール素子の出力同士が、それぞれ、電気接続されてなる磁気センサの製造方法であって、
    前記第1不純物拡散と第2不純物拡散領域のパターニングに、光露光によるレジストマスクが用いられることを特徴とする磁気センサの製造方法
  9. 前記溝を、ドライエッチングにより形成することを特徴とする請求項に記載の磁気センサの製造方法
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