JP4319497B2 - 釣竿 - Google Patents

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Description

本発明は、釣竿の構造、より具体的には、釣人が把持するグリップの構造に関するものである。
釣人は、釣竿を把持し、これを操作することによって、ルアーやベイトのキャスト、ライン姿勢の修正やリーリング、ターゲットフィッシュがバイトしたときのアクション及びリアクション等を行う。したがって、釣竿は、実釣時においてきわめて重要な役割を果たすのであるが、釣竿の性能が十分に発揮されるためには、当該釣竿が釣人によって確実に把持されるものであることが必要である。つまり、釣人の手と釣竿との間に容易に滑りが生じないように対策が講じられる必要がある。そのため、従来の釣竿では、釣人が把持する部分(一般に「グリップ」と称される。)は、種々の滑止処理が施されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−116421号
従来の一般的な滑止処理は、例えば釣竿のグリップの表面に微小突起が多数設けられること等により行われている。このような滑止処理によって所定の滑止効果が得られているが、それでもなお実釣においては、より効果的な滑止効果が要請されている。
そこで、本発明の目的は、グリップと釣人の手との間の滑りが確実に防止される釣竿を提供することである。
(1) 従来の釣竿では、グリップ等釣竿本体側の表面が加工等されることによって、釣人の手と釣竿本体との間の静摩擦係数が増大され、これにより滑止効果が発揮されるという手法が採用されていたが、本願発明者は、さらに積極的に釣竿側に釣人の手を保持することができる手段が設けられることによって、一層効果的で確実な滑止効果が得られるのではないかと考えた。
(2) そこで、上記目的が達成されるため、本発明に係る釣竿は、釣竿本体の釣人が把持する部分に当該釣人の手のひら側を挟持する挟持機構が備えられていることを特徴とするものである。
従来の滑止効果を得るための手段は、前述のように釣竿本体側の表面を加工等することであったが、上記構成では、釣竿本体を握った釣人の手のひら側を挟持機構が直接に挟持する。したがって、釣竿本体と釣人の手とは、確実に所定の連結力で連結される。
(3) 具体的には、本発明に係る釣竿は、釣竿本体と、釣人が把持するためのグリップとを有し、互いに弾性的に近接し離反しうるように構成されている一対の挟持部材がグリップの周面に露出していることを特徴とするものである。
この構成によれば、釣人は、グリップを握ることによって釣竿本体を操作することができる。このとき、釣人が一対の挟持部材を一旦離反させたうえでグリップを握ることにより、当該一対の挟持部材は、弾性的に近接する。釣人は、実釣において一般にグローブを使用するため、釣人がグリップを握ったときには、グローブの生地が上記一対の挟持部材間に自動的に挟み込まれる。なお、釣人がグローブを使用しないときは、釣人の手の肉が上記一対の挟持部材間に挟み込まれる。
ここで、上記一対の挟持部材は、上記釣竿本体の長手方向に沿って配置された棒状部材の中央部に当該長手方向に延びるスリットが形成されることにより構成され得る。
この場合、弾性的に近接又は離反する一対の挟持部材がきわめて簡単に構成されるという利点がある。
(4) また、上記目的が達成されるため、本発明に係る釣竿は、釣人が把持するための筒状に形成されたグリップに釣竿本体が長手方向に貫通配置されることによって構成される釣竿であって、グリップは、釣竿本体を露出させるための開口部を有し、しかも釣竿本体に対して周方向に回転可能に設けられており、さらに、グリップの内周面と釣竿本体の外周面との間に2.0mm以上5.0mm以下の隙間が形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、当該釣竿は、釣竿本体の所定部に筒状のグリップが被せられることによって構成される。つまり、筒状のグリップは、その内部を釣竿本体が貫通した状態となる。グリップには開口部が設けられていることから釣竿本体がグリップから露出し、しかも、釣竿本体とグリップとの間に所定の隙間が生じる。釣人は、実釣において、このグリップを把持するが、釣人は、一般にグローブを使用するため、釣人がグリップを握ったときには、グローブの生地が上記隙間に入り込む。この状態でグリップが釣竿本体に対して回転されると、グローブの生地は上記隙間に食い込む。なお、釣人がグローブを使用しないときは、釣人の手の肉が上記隙間に入り込み、グリップが釣竿本体に対して回転されると、釣人の手の肉が上記隙間に食い込む。
特に、上記グリップは、釣竿本体に固定される一対のグリップ固定具と、両端部を各グリップ固定具によって回転可能に支持されたグリップ本体とを備えて構成され得る。
この構成では、一対のグリップ固定具が釣竿の所定部に固定され、このグリップ固定具に支持されるようにグリップ本体が配置される。つまり、グリップ固定具を介してグリップ本体が釣竿本体に装着されることになるから、釣竿本体に対するグリップの位置決めが容易且つ正確に行われる。しかも、例えばグリップ固定具に対してグリップ本体が単に嵌め込まれるだけで、グリップ本体が釣竿本体に対して回転可能に支持されるから、グリップが釣竿本体に対して相対回転するための機構がきわめて簡単に構成されるという利点がある。
(5) さらに、上記目的が達成されるため、本発明に係る釣竿は、釣竿本体に配置され、釣人が把持するためのグリップを備えた釣竿であって、グリップは、当該グリップの外周面の少なくとも一部を構成するコイルバネを有し、当該コイルバネは、当該グリップの長手方向に沿って弾性的に伸縮可能に配置されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、グリップの外周面の少なくとも一部がコイルバネにより構成されているから、グローブを装着した釣人がグリップを握る際に、予めコイルバネを弾性的に伸長させることにより、弾性的に縮短するコイルバネの各条間にグローブの生地が自動的に挟持される。なお、釣人がグローブを使用しないときは、釣人の手の肉が上記各条間に挟み込まれる。
特に、上記グリップは、グリップ本体と、これに設けられたコイルバネとを有して構成される。グリップ本体は、上記釣竿本体に外嵌され、当該釣竿本体を露出させるための開口部を備えた筒状に形成される。上記コイルバネは、上記釣竿本体に外嵌された状態でグリップ本体の内部に配置され、且つコイルバネの一端部は、グリップ本体の一端部に固定される。
この構成では、コイルバネがグリップ本体の内部に配置されるので、釣竿本体は、グリップ本体の内部を貫通すると同時にコイルバネの内部を貫通することになる。当該コイルバネは、グリップ本体の一端部に固定されて他端部側へ弾性的に伸長し縮短する。つまり、釣竿本体の長手方向に沿って弾性的に伸長し縮短する。グリップ本体には開口部が設けられているから、釣竿本体及びコイルバネは、グリップ本体から露出する。グローブを装着した釣人がグリップを握るとき、予めコイルバネを弾性的に伸長させることにより、釣人がグリップ本体を把持した状態で、グローブの生地が弾性的に縮短するコイルバネの各条間に自動的に挟まれる。なお、釣人がグローブを使用しないときは、釣人の手の肉が上記各条間に挟み込まれる。このように、コイルバネがグリップ本体に設けられることにより、釣人は、容易にコイルバネを伸長させることができる。
さらに、上記釣竿本体に釣人が把持し得るリング部材が当該釣竿本体の長手方向に沿ってスライド可能に外嵌され、上記コイルバネの他端部がこのリング部材に固定された構造が採用されてもよい。
この構成では、釣人は、リング部材を持ってコイルバネを伸長させることができるので、グリップを握る際に予めコイルバネを伸長させる作業が一層容易なものとなる。
以上のように本発明によれば、釣人が釣竿を把持する際に、グローブを装着している場合は、当該グローブの生地が釣竿本体側に係合し、また、グローブを装着していない場合は、釣人の手の肉が釣竿本体側に係合するので、釣人の手と釣竿との間に容易に滑りが生じることがなく、釣人は、当該釣竿を意のままに操作することができる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る釣竿10の正面図である。
この釣竿10は、いわゆるインナーガイドタイプである。釣竿10は、釣竿本体11と、グリップ12とを備えている。グリップ12は、釣人が釣竿10を保持する際に実際に釣竿10を把持する部分であり、後述の要領により釣竿本体11に装着されている。本実施形態では、グリップ12は、リールシートを兼ねている。本実施形態に係る釣竿10の特徴とするところは、グリップ12の構造にあり、このグリップ12が後に詳述される構造を備えることによって、釣人がグリップ12を握った際に、釣竿10が積極的に釣人の手を挟持する点である。これにより、釣竿10と釣人の手との間に滑りが生じることがなく、釣人は、確実に釣竿10を把持することができるようになっている。
まず、釣竿本体11は、5つの筒状部材13〜17から構成されている。各筒状部材13〜17は、それぞれ「節」と称され、釣竿本体11の先端側から順に第1番節13、第2番節14と称される。第4番節16は、特に「元上節」と称され、第5番節17は、特に「元節」と称される。各節13〜17は、既知の要領で構成される。例えば、炭素繊維強化樹脂(カーボンプリプレグ)が所定形状に裁断され、これがマンドレルに巻回されて筒状に焼成されることによって、円筒状の節13〜17が形成される。なお、この釣竿10では、第4番節16(すなわち元上節16)が第5番節17(すなわち元節17)に対して伸縮するズーム機構を搭載している。もっともこのズーム機構は任意的なものであって、当該機構は省略される場合もある。
第1番節13は第2番節14の内部に引き出し自在に収容されている。また、第1番節13の先端には、釣糸が導き出されるトップガイド18が設けられている。第1番節13はテーパ状に形成されており、先端部の外径よりも後端部の外径の方が大きくなるように形成されている。そして、第1番節13の後端径は、第2番節14の先端径よりも大きく設定されており、第1番節13を第2番節14から引き出した際に、第1番節13の後端部分が第2番節14の先端部分とかみ合って両者が固定されるようになっている。なお、第2番節14と第3番節15との関係及び第3番節15と元上節16との関係も同様である。
また、第2番節14ないし元節17の先端部には、当該部分の剛性を向上させ、隣り合う節のかみ合いを確実なものとするために、リングR1〜R4が装着されている。さらに、元上節16の先端側の所定位置には図示しない釣糸導入孔が設けられており、この釣糸導入孔に釣糸を導くための導入ガイド19が取り付けられている。なお、上記トップガイド18及び導入ガイド19は、既知の構成であるので、その詳しい説明は省略される。
図2は、釣竿10の要部拡大分解正面図であり、グリップ12の構造を詳細に示している。
グリップ12は、全体として筒状に形成されており、元節17を囲繞するように当該元節17に嵌め込まれている。すなわち、グリップ12は、グリップ本体20と、グリップ本体20を元節17に対して位置決めするための固定リング21、22(グリップ固定具)とを備えており、元節17は、グリップ12を貫通しており、グリップ12は、元節17の所定位置に配置されている。
グリップ本体21は、円筒状に形成されており、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)やナイロン等の樹脂のほか金属等により構成されている。前述のようにグリップ12はリールシートを兼ねている。このリールシートは、釣用リール(図示せず)を着脱自在に保持するためのものであって、リール載置部23と、固定フード部24と、可動フード25とを備えている。リール載置部23及び固定フード部24は、グリップ本体21と共に一体的に形成されており、可動フード25は、リール載置部23に沿ってスライドし、固定フード部23に対して近接し、離反するようになっている。そして、釣用リールの脚部が固定フード部23と可動フード25との間に挟み込まれることによって、当該釣用リールは、リールシートに固定される。
図3は、図2におけるIII−矢視図であり、図4は、図3におけるIV-IV断面図である。
図2及び図3が示すように、グリップ本体20は、開口部26を備えている。したがって、グリップ本体20が元節17に装着された状態で、元節17は、開口部26から露出している。また、グリップ本体20の内径寸法は元節17の外径寸法に対応して所定寸法に設定されている。したがって、図4が示すように、グリップ本体20と元節17との間(より詳細には、グリップ本体20の内周面と元節17の外周面との間)に隙間dが形成されている。この隙間dは、本実施形態では3.5mmに設定されているが、この寸法dは、2.0mm〜5.0mmの範囲で適宜設定され得るものである。
固定リング21は、例えばアルミニウム合金等の金属から構成されている。図2が示すように、固定リング21は、円筒状のリング本体27と、リング本体27に設けられた笠状の頭部28とを有し、両者は、一体的に形成されている。固定リング21の内径寸法は、元節17の外径寸法に対応されており、元節17が固定リング21の内部に隙間なく挿通されている。リング本体27の外径寸法は、上記グリップ本体20の内径寸法に対応されており、リング本体27は、グリップ本体20の内部に隙間なく挿通されている。さらに、頭部28は、テーパ状に形成されており、その最大外径寸法は、グリップ本体21の端面の外径寸法と略一致されている。なお、固定リング22は、固定リング21と同様の構造であるので、その説明は省略される。
各固定リング21、22は、元節17の所定位置に固定される。固定リング21、22の固定手段は、例えば接着剤等が採用され得る。グリップ本体20は、これら固定リング21、22の間に挟み込まれるようにして配置され、各固定リング21、22のそれぞれのリング本体27は、グリップ本体20の両端部に挿入される。これにより、グリップ本体20は、リング本体21、22によって軸方向まわりに回転可能に支持される。すなわち、グリップ本体20は、元節17に対して軸方向に回転可能な状態となる。
釣人は、上記リールシートに釣用リールを装着し、グリップ12を把持することによって、当該釣竿10を操作することができる。このとき、グリップ12から元節17の一部が露出しており、しかも、元節17とグリップ12との間に隙間dが形成されていることから、釣人は、グリップ12を把持した状態でグリップ12を回転させることにより、釣人の手が上記隙間に食い込む。したがって、釣人の手とグリップ12との間で容易に滑りが生じることがなく、釣人は、快適な実釣を行うことができる。特に、実釣時においては、釣人はフィッシンググローブを着用する場合があるが、そのような場合に、釣人がグリップ12を把持した状態でグリップ12を回転させると、フィッシンググローブの一部が上記隙間に食い込むので、釣人の手とグリップ12との間で生じる滑りが確実に防止される。したがって、釣人は、一層快適な実釣を実現することができる。
特に、本実施形態では、元節17に固定された固定リング21、22によってグリップ本体20が回転自在に支持されるから、元節17に対するグリップ12の位置決めが容易且つ正確に行われるという利点がある。しかも、グリップ本体20が元節17に対するグリップ本体20の回転を許容する機構がきわめて簡単且つ安価に構成されるという利点もある。
なお、本実施形態では、グリップ12は、グリップ本体20と固定リング21、22とを有し、固定リング21、22に対してグリップ本体20が回転するように構成されているが、これに限定されるものではなく、グリップ12が元節17に対して回転可能な状態で直接装着されていてもよいことは勿論である。また、本実施形態では、グリップ本体20に設けられた開口部26の形状は、単純な長方形状であるが、これに限定されるものではなく、釣人がグリップ本体20を把持した際に握りやすい形状が採用されていてもよい。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明される。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る釣竿30の要部拡大斜視図であり、グリップ31の構造が示されている。また、図6は、グリップ31の一部断面拡大平面図である。
本実施形態に係る釣竿30が上記第1の実施形態に係る釣竿10と異なるところは、グリップ31の構造である。すなわち、上記第1の実施形態に係る釣竿10では、グリップ本体20が元節17に対して回転可能に設けられていたのに対し、本実施形態に係る釣竿30では、グリップ31は、元節17に固定されており、且つグリップ31の外周面の一部がコイルバネ32によって構成されている点である。なお、その他の構成については、上記第1の実施形態に係る釣竿10と同様である。
グリップ31は、グリップ本体33と、固定リング34、35と、コイルバネ32とを備えている。グリップ本体33は、上記第1の実施形態に係るグリップ本体20と同様に、樹脂や金属等からなり、円筒状に形成されている。また、グリップ本体33には、リールシートが一体的に形成されている。このリールシートの構造は、上記釣竿10のリールシートと同様である。グリップ本体33は、開口部36を有し、上記第1の実施形態と同様に元節17がグリップ本体33を貫通している。したがって、元節17は、グリップ本体33から露出している。
固定リング34は、上記第1の実施形態に係る固定リング21と同様の形状であり、元節17に装着され、且つグリップ本体33の端部に嵌め込まれている。一方、固定リング35は、上記第1の実施形態に係る固定リング22と略同様の形状に形成されているが、図6が示すように、リング本体37の内径寸法は、元節17の外径寸法よりも大きく設定されている。このため、固定リング22のリング本体37の内周面と元節17の外周面との間にバネ収容部38が形成されている。
コイルバネ32には元節17が貫通されており、この状態でコイルバネ32が上記バネ収容部38に挿入されている。すなわち、コイルバネ32は、その一端部39が固定リング35に挿通固定された状態で元節17を囲繞するように配置されている。また、コイルバネ32は、その他端部41にリング部材40を備えている。リング部材40は、例えば樹脂や金属等からなり、円環状に形成されている。元節17は、このリング部材40を貫通しており、コイルバネ32の他端部41は、リング部材40に固定されている。したがって、リング部材40は、元節17に沿ってスライド自在となっており、リング部材40が元節17に対してスライドすることによって、コイルバネ32は、弾性的に伸縮する。つまり、コイルバネ32を構成する各条は、互いに近接し、離反する。
本実施形態においても、釣人は、上記リールシートに釣用リールを装着し、グリップ31を把持することによって、当該釣竿30を操作することができる。本実施形態では、グリップ31の外周面の一部がコイルバネ32により構成されているから、釣人がグリップ31を握る際に、予めコイルバネ32を矢印42の方向(図5参照)に弾性的に伸長させることにより、コイルバネ32の各条間に釣人の手が挟み込まれる。釣人がフィッシンググローブを装着している場合は、フィッシンググローブの生地が各条間に挟持される。これにより、釣人の手とグリップ31との間で容易に滑りが生じることがなく、釣人は、快適な実釣を行うことができる。
特に、本実施形態では、元節17にリング部材40が嵌め込まれており、釣人は、このリング部材40を把持して元節17に沿ってスライドさせることによって、簡単にコイルバネ32を伸長させることができる。したがって、釣人がグリップ31を握った際に、容易にフィッシンググローブがコイルバネ32の各条間に挟み込まれるという利点がある。
本実施形態では、グリップ本体33の内部にコイルバネ32が装着された構造が採用されているが、これに限定されるものではなく、グリップ本体33とは別にコイルバネ32が元節17に装着されていてもよい。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明される。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る釣竿45の要部拡大斜視図であり、グリップ46の構造が示されている。
本実施形態に係る釣竿45が上記第1の実施形態に係る釣竿10と異なるところは、グリップ46の構造であり、グリップ46は、開口部を有しない筒状に形成され、且つ元節17に固定されている点、及びグリップ46には、後述される挟持機構54が設けられている点である。具体的には、グリップ46には、細長棒状に形成された連結部材47が設けられており、これが挟持機構54を構成している。なお、その他の構成については、上記第1の実施形態に係る釣竿10と同様である。
グリップ46は、グリップ本体48と、固定リング21、22と、上記連結部材47とを備えている。グリップ本体48は、上記第1の実施形態に係るグリップ本体20と同様に、樹脂や金属等からなり、円筒状に形成されている。また、グリップ本体33には、リールシートが一体的に形成されている。このリールシートの構造は、上記釣竿10のリールシートと同様である。さらに、固定リング21、22は、元節17の所定位置に固定され、グリップ本体48は、これら固定リング21、22に支持された状態で固定されている。
グリップ本体48の上記リールシートが設けられた側の反対側に座部49が形成されている。この座部49は、上記連結部材47を安定的に配置するためのものであって、本実施形態では、同図が示すように平坦な面として構成されている。もっとも、この座部49は省略されていてもよい。
連結部材47は、フラットバーから構成されており、本実施形態では、同図が示すように一対の連結部材47が座部49上で対向配置されている。もっとも、連結部材47は1つのみ設けられていてもよいし、さらに多数設けられていてもよいことは勿論である。各連結部材47は、その基端部53が上記座部49に固着されている。この固着手段としては、例えば接着剤等が採用され得る。
各連結部材47は、樹脂や金属等によって構成され、それぞれ、一対の挟持部材50、51を備えている。ただし、本実施形態では、連結部材47の中央に長手方向に沿って延びるスリット52が形成されており、これにより、上記一対の挟持部材50、51が構成されている。したがって、各挟持部材50、51は、互いに弾性的に近接し、又は離反することができ、両者間に例えば釣人の手等が挿入されたときは、所定の弾性力によって当該釣人の手等が挟持されるようになっている。
本実施形態においても、釣人は、上記リールシートに釣用リールを装着し、グリップ46を把持することによって、当該釣竿45を操作することができる。このとき、挟持機構54は、グリップ46を握った釣人の手を挟持する。釣人がフィッシンググローブを装着している場合には、このフィッシンググローブの生地が挟持機構54によって挟持される。したがって、グリップ46と釣人の手とは、確実に所定の連結力で連結される。つまり、グリップ46が積極的に釣人の手のひら側を挟み込むことになるので、釣人の手とグリップ46との間に容易に滑りが生じることはなく、釣人は、快適な実釣を行うことができる。
特に本実施形態では、釣人は、一対の挟持部材50、51を一旦離反させたうえでグリップ46を握ることにより、これら挟持部材50、51が弾性的に近接し、自動的に釣人の手はグリップ46と連結される。したがって、釣人の手とグリップ46との間の滑止がきわめて簡単であるという利点がある。加えて、一対の挟持部材50、51は、フラットバーからなる連結部材47にスリット52が設けられることにより形成されるから、一対の挟持部材50、51の弾性的変位を実現するための構造がきわめて簡単であり、当該挟持機構54が安価に構成されるという利点もある。
なお、本実施形態では、挟持機構54は、上記連結部材47により構成されているが、かかる構造に限定されるものではなく、要するに、釣人の手ないし釣人が装着したフィッシンググローブの生地に係合するものであれば、他の構造が採用されてもよいことは勿論である。また、本実施形態では、釣竿本体11(具体的には元節17)にグリップ46が別部材として装着される構造が開示されているが、グリップが元節17と一体的に形成された構造が採用されてもよい。
本発明は、釣竿一般に適用され得る。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る釣竿の正面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る釣竿の要部拡大分解正面図である。 図3は、図2におけるIII−矢視図である。 図4は、図3におけるIV-IV断面図である。 図5は、本発明の第2の実施形態に係る釣竿の要部拡大斜視図である。 図6は、本発明の第2の実施形態に係る釣竿の一部断面拡大平面図である。 図7は、本発明の第3の実施形態に係る釣竿の要部拡大斜視図である。
符号の説明
d・・・隙間
10・・・釣竿
11・・・釣竿本体
12・・・グリップ
17・・・元節
20・・・グリップ本体
21・・・固定リング
22・・・固定リング
26・・・開口部
27・・・リング本体
28・・・頭部
30・・・釣竿
31・・・グリップ
32・・・コイルバネ
33・・・グリップ本体
34・・・固定リング
35・・・固定リング
36・・・開口部
37・・・リング本体
38・・・バネ収容部
39・・・コイルバネの一端部
40・・・リング部材
41・・・コイルバネの他端部
45・・・釣竿
46・・・グリップ
47・・・連結部材
48・・・グリップ本体
50・・・挟持部材
51・・・挟持部材
52・・・スリット
54・・・挟持機構

Claims (7)

  1. 釣竿本体と、
    釣人が把持するためのグリップとを有し、
    互いに弾性的に近接し離反しうるように構成されている一対の挟持部材がグリップの周面に露出している釣竿。
  2. 上記一対の挟持部材は、上記釣竿本体の長手方向に沿って配置された棒状部材の中央部に当該長手方向に延びるスリットが形成されることにより構成されている請求項1に記載の釣竿。
  3. 釣人が把持するための筒状に形成されたグリップに釣竿本体が長手方向に貫通配置されることによって構成される釣竿であって、
    グリップは、釣竿本体を露出させるための開口部を有し、且つ釣竿本体に対して周方向に回転可能に設けられており、
    グリップの内周面と釣竿本体の外周面との間に2.0mm以上5.0mm以下の隙間が形成されている釣竿。
  4. グリップは、
    釣竿本体に固定される一対のグリップ固定具と、
    両端部を各グリップ固定具によって回転可能に支持されたグリップ本体とを備えている請求項3に記載の釣竿。
  5. 釣竿本体に配置され、釣人が把持するためのグリップを備えた釣竿であって、
    グリップは、当該グリップの外周面の少なくとも一部を構成するコイルバネを有し、
    当該コイルバネは、当該グリップの長手方向に沿って弾性的に伸縮可能に配置されている釣竿。
  6. 上記グリップは、上記釣竿本体に外嵌され、当該釣竿本体を露出させるための開口部を備えた筒状のグリップ本体を有し、
    上記コイルバネは、上記釣竿本体に外嵌された状態でグリップ本体の内部に配置されており、且つコイルバネの一端部は、グリップ本体の一端部に固定されている請求項5に記載の釣竿。
  7. 上記釣竿本体に釣人が把持し得るリング部材が当該釣竿本体の長手方向に沿ってスライド可能に外嵌されており、
    上記コイルバネの他端部は、リング部材に固定されている請求項6に記載の釣竿。
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