JP2009268389A - 手釣り用補助具 - Google Patents

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聖比古 松本
Soji Iwata
壮司 岩田
Tomonori Iwanari
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Abstract

【課題】手釣りにおいて、釣糸をもつれさせることなく素早く仕掛けを回収することができ、且つ、魚の当たり或いは引き合いを確実に体感することができる手釣り用補助具を提供する。
【解決手段】手釣り用補助具10は、本体部12と指当て部14とにより構成されている。本体部12は、リールシート30を有する。このリールシート30に釣用リールが保持される。本体部12は、4つの固定ベルト24〜27を有する。この固定ベルトによって本体部12が釣人の前腕に固定される。指当て部14は、ガイド61とハンドル63とを有する。ガイド61は、釣用リールから引き出された釣糸を挿通するものであり、指当て部14の先端に取り付けられている。釣人の前腕に本体部12が装着された状態でハンドル63が把持されると、指当て部14が釣人の人差し指に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、手釣りをする際に釣人の釣り動作を補助するための手釣り用補助具に関する。
魚釣りにおいては、ロッドやリールを用いずに、専ら釣糸と仕掛けのみを用いて行う手釣りと称される釣法が知られている。手釣りは、ロッドやリールを用いた釣法に比べて、魚の当たりや引き合いをダイレクトに感じることができるというメリットや、手返しが速いというメリットがあるため、従来から人気がある。
手釣りの際、釣人は、釣糸と仕掛けが巻き掛けられた手釣り用木枠を手にして釣船に乗り込む。釣船が釣り場に到着すると、釣人は、仕掛けの釣り針に釣り餌を取り付けて、これを海中へ投入し、釣糸を指で引っ掛けるように支えつつ、仕掛けを所定のポイントまで沈めて、当たりを待つ。当たりがあったときは、釣人は、両方の腕を交互に動かして釣糸を手繰り寄せる。この際、釣人は、手繰り寄せた釣糸をもつれないように丁寧にループ状にしてデッキに置いていく。
しかしながら、手釣り初心者にとって、釣糸を手繰り寄せつつ、手繰り寄せた釣糸をもつれないように丁寧にループ状に巻き置くことは至難の業である。手繰り寄せた釣糸がもつれてしまったり、もつれることをおそれて手繰り寄せ速度を落とせば、手返しが遅くなり、釣果を伸ばすことができなくなる。また、手釣りでは、両腕を動かして釣糸を手繰り寄せるため、ロッドやリールを用いた釣りに比べて体力を消耗しやすいという問題がある。
一方、特許文献1には、手釣りを行う際に、電動巻き取り部(要するに電動リール)を用いて釣糸を巻き取る釣糸巻取機が開示されている。この釣糸巻取機を用いれば、釣糸をもつれさせることなく素早く、しかもさほど体力を消耗せずに容易に巻き取ることができる。
また、特許文献2には、電動で回転するロータを備えた手繰り寄せ補助装置が開示されている。この手繰り寄せ補助装置は、クランプによって船体の船縁に取り付けられて用いられる。釣人は、釣糸をロータに巻き掛けることで、実釣中であっても釣糸の手繰り寄せ動作が補助される。
実用新案登録第3128641号公報 特開2005−204522号公報
しかしながら、特許文献1に記載の釣糸巻取機は、釣人に代わって電動リールが釣糸を巻き上げるものであるため、釣人は、当たりがあった後に魚との引き合いを楽しむことができない。しかも、上記釣糸巻取機は一定速度で釣糸を巻き上げるものであるため、従来の手釣りの如く魚の引きに合わせて釣糸を手繰り寄せることができない。したがって、必要以上に強度が大きい釣糸や仕掛けを用意しなければならないという問題がある。
また、特許文献2に記載の手繰り寄せ補助装置を用いて釣糸を手繰り寄せた場合も、釣人は、手繰り寄せ時における魚との引き合いを楽しむことができない。また、ロータが釣糸を巻き上げるものではないため、釣人は、ロータが手繰り寄せた釣り糸をデッキ上にもつれないように丁寧に巻き置く必要がある。したがって、手繰り寄せ補助装置を用いたとしても、手釣り初心者にとって、釣糸の取り扱いが面倒であるという問題を解消することができない。もちろん、ロータの回転速度を落とせば、手釣り初心者であっても、釣糸をもつれないようにデッキ上に巻き置くことができるが、その反面、手返しが遅くなる。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、手釣りにおいて、釣糸をもつれさせることなく素早く仕掛けを回収することができ、且つ、魚の当たり或いは引き合いを確実に体感することができる手釣り用補助具を提供することにある。
上記目的が達成されるため、本発明に係る手釣り用補助具は、以下の構成を備える。
(1) 請求項1に係る発明の構成及び作用効果
請求項1に係る発明は、釣人の指、手又は腕に装着可能な手釣り用補助具である。この手釣り用補助具は、釣糸を通すガイドと、釣糸を巻き取り可能な釣用リールを保持するリール保持具とを備える。ガイドは、手釣り用補助具の先端に設けられている。リール保持具は、手釣り用補助具の元部に設けられている。
釣人は、船上から手釣りをする際に、本発明の手釣り用補助具を釣人の利き手或いは腕に装着する。そして、リール保持具に釣用リール(例えば両軸受リール)を装着する。釣人は、釣用リールに巻かれた釣糸を引き出してそれをガイドに通し、その後、釣糸の先端に重りや釣り針などで構成された仕掛けを取り付ける。
釣船が釣り場に到着すると、釣人は、仕掛けの釣り針に釣り餌を取り付けて、これを海中へ投入する。この際、釣用リールのスプールがフリーにされると、スプールから釣糸が引き出される。これにより、釣人は、仕掛けを所定のポイントまで沈めることができる。当たりがあったときは、釣人は、釣糸からガイド及び第1装具を通じて魚信を感じることができる。手釣り用補助具は、釣人の指、手又は腕に装着されているため、釣人は、魚の当たりが小さくても確実に体感することができる。
釣人が釣用リールを巻き上げると、釣糸が釣用リールのスプールに巻き取られる。したがって、釣人は、釣糸をもつれさせることなく素早く仕掛けを回収することができる。また、魚がかかった場合は、釣人は、釣用リールを巻き上げることにより、魚を素早く取り込むことができる。この場合も、釣糸は釣用リールのスプールに巻き取られるため、釣糸をもつれさせることはない。また、魚を取り込む際に、釣人は常に釣糸を通じて魚との引き合いを楽しむことができる。
(2) 請求項2に係る発明の構成及び作用
請求項2に係る手釣り用補助具は、釣人に把持されるハンドルを備える。
これにより、釣人は、ハンドルを握ることにより、手指に対して安定した状態で手釣り用補助具を装着することができる。
(3) 請求項3に係る発明の構成及び作用
請求項3に係る手釣り用補助具は、当該手釣り用補助具を釣人の指、手又は腕に固定する固定具を備える。
これにより、釣人の指、手又は腕に対して手釣り用補助具を固定することができ、指、手又は腕に対する取り付けがたを抑制することができる。
(4) 請求項4に係る発明の構成及び作用
請求項4に係る手釣り用補助具は、釣人の親指を挿通する挿通部を備える。
この構成であれば、親指が挿通部に挿通されることにより、指、手又は腕に対して手釣り用補助具が確実にフィットする。また、釣人は、手釣り用補助具を安定した状態で装着することができる。
(5) 請求項5に係る発明の構成及び作用
請求項5に係る手釣り用補助具は、上記リール保持部の取付部位が剛体である。
これにより、釣用リールのハンドルを回転させたとしても、釣用リールがぐらつくことがない。そのため、巻き取りを円滑に行うことが可能となる。
(6) 請求項6に係る発明の構成及び作用
請求項6に係る手釣り用補助具は、釣人の人差し指に装着される第1装具と、釣人の前腕の橈側部位を覆うように装着される第2装具とを備える。
これにより、釣人は、橈骨を上にし尺骨を下にした自然な姿勢で手釣り用補助具を装着することができる。
(7) 請求項7に係る発明の構成及び作用
請求項7に係る手釣り用補助具では、上記第1装具は、上記第2装具と連続している。
これにより、釣人の手指から手首、そして前腕に至る部位が装具で覆われるように装着されるため、手釣り用補助具を安定的に装着することができる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。なお、以下の実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、各実施形態が適宜変更され得ることは言うまでもない。
[第1実施形態]
以下、図1から図4が参照されて、本発明の第1実施形態に係る手釣り用補助具10が詳細に説明される。ここに、図1は、釣人の腕に手釣り用補助具10が装着された状態を示す斜視図である。図2は、手釣り用補助具10の構成を示す斜視図である。図3は、手釣り用補助具10の本体部12の構成を示す斜視図である。図4は、図2における切断面IV−IVの断面図である。
手釣り用補助具10は、主として、船上から手釣りをする際に用いられる釣り道具(タックル)である。この手釣り用補助具10は、図1に示されるように、釣人の右腕に装着されて用いられることにより、釣人の手釣り動作を補助する。以下に、手釣り補助具10を構成する各部が説明される。なお、本実施形態では、釣人の右腕に装着される手釣り補助具10について説明されるが、言うまでもなく、釣人の左腕に装着されるように手釣り補助具10が構成されていてもかまわない。
図1に示されるように、手釣り用補助具10は、大別すると、釣人の右前腕に装着される本体部12(本発明の元部、第2装具の一例)と、少なくとも釣人の右手の人差し指に装着される指当て部14(本発明の第1装具の一例)とを備える。この手釣り用補助具10は、本体部12及び指当て部14に共通する構成要素であるベース20を備える。以下、ベース20において、本体部12側の部分を本体側ベース21と称し、指当て部14側の部分を指当側ベース22と称する。
本体部12は、本体側ベース21と、リールシート30(本発明のリール保持具の一例)と、4つの固定ベルト24,25,26,27とにより構成されている。本体側ベース21は、釣人の手首から肘に至る前腕を覆うものである。本体側ベース21は、前腕に装着された際に、前腕にフィットし易いように幅方向17に湾曲した形状に形成されている。本実施形態では、本体部12が前腕に装着されると、図1に示されるように、本体側ベース21によって、前腕における橈側(親指側)の部位(図1において紙面上側の部位)、具体的には、橈側の概ね半分が覆われる。
ベース20は、合成樹脂を射出成形することによって得られる。本実施形態では、ベース20は、ABS樹脂、ナイロン、ポリエチレン等の軟弾性樹脂フィルムで構成されている。このベース20は、後述される厚肉部39を除く部分の厚さが概ね1.0〜5.0mmに設定される。そのため、ベース20の本体側ベース21は、幅方向17に対して可撓性を有し、しかも、本体側ベース21を幅方向17へ撓ませた状態で長手方向16に対して容易に撓まない程度の剛性を有する。これにより、釣人は、ベース20を幅方向へ撓ませることにより本体側ベース21を前腕にフィットさせることができる。なお、合成樹脂の種類やベース20の肉厚などは、ベース20に必要とされる強度や可撓性、剛性などを考慮して適宜選択される要素であり、これら各要素は本実施形態のものに限定されない。
また、図示されていないが、本体側ベース21は、シリコンゴム皮膜などの緩衝材を有する。緩衝材は、本体側ベース21の裏面、つまり、前腕に当接される面に設けられている。これにより、本体部12を釣人の前腕に装着したときに、前腕の皮膚に対する刺激が抑制される。
本体側ベース21には厚肉部39が設けられている。この厚肉部39に、リールシート30が取り付けられている。厚肉部39は、本体側ベース21の表面21Aの概ね中央部であって、釣人の前腕における橈側部位に対応する位置に配設されている。厚肉部39は、表面21Aから突出している。厚肉部39は、本体側ベース21の長手方向に長い矩形状に形成されている。厚肉部39の厚さは、本体側ベース21の厚さよりも大きく設定されている。したがって、厚肉部39においては、その周囲の本体側ベース21よりも剛性が大きく、極端に大きい外力が加えられない限り厚肉部39の形状が変形しない剛体となっている。具体的には、厚肉部39は、リールシート30に保持された釣用リールが操作された際に受ける力によって変形しない程度の剛性を有していればよい。本実施形態では、厚肉部39の厚さが概ね3.0〜5.0mmの範囲内で、ベース20よりも厚い寸法に設定される。なお、厚肉部39に代えて、ベース20にステンレスなどの金属製プレートを固定してもよい。このような金属製プレートにリールシート30が取り付けられる。この場合、金属製プレートの厚さは、概ね0.5〜1.0mmに設定される。
なお、本実施形態では、ベース20及び厚肉部39を合成樹脂で構成することとしたが、例えば、ベース20を撥水加工が施された厚手の布地等で構成し、このベース20に合成樹脂からなるプレート状の厚肉部39を接合する構成を採用することも可能である。
リールシート30は、釣用リールを保持するためのものである。リールシート30は、レール41と、レール41の指当て部14側に固定された固定フード43と、レール41に沿ってスライド可能に設けられたスライドフード44と、スライドフード44に設けられたスナップカバー46とにより構成されている。レール41が厚肉部39に固定され、このレール41に固定フード43及びスライドフード44が取り付けられ、スライドフード44にスナップカバー46が取り付けられることによって、厚肉部39にリールシート30が取り付けられる。釣用リールは、次の要領で、リールシート30に取り付けられる。すなわち、まず、釣用リールの足(リールフット)の一端が固定フード43に挿入される。そして、スナップカバー46が開放された状態でスライドフード44がスライドされてリールフットの他端がスライドフード44で覆われる。その後、スナップカバー46が閉じられることにより、レール41に対してスライドフード44が固定される。これにより、釣用リールがリールシート30に固定される。なお、リールシート30は、上述の構成に限られず、釣用リールの取り付けが可能なものであれば如何なる構成のものであっても採用可能である。
本体側ベース21には、4つの固定ベルト24,25,26,27が取り付けられている。固定ベルト24,25,26,27は、前腕に対して本体側ベース21を固定するためのものである。固定ベルト24,25は、本体側ベース21において、リールシート30よりも指当て部14側に設けられている。固定ベルト24は、本体側ベース21の幅方向17の一方の端縁に取り付けられており、固定ベルト25は、本体側ベース21の幅方向17の他方の端縁に取り付けられている。これらの固定ベルト24,25は対をなしており、図3に示されるように、長手方向16において同じ位置に取り付けられている。
固定ベルト26,27は、本体側ベース21において、リールシート30よりも指当て部14とは反対側に設けられている。固定ベルト26は、本体側ベース21の幅方向17の一方の端縁に取り付けられており、固定ベルト27は、本体側ベース21の幅方向17の他方の端縁に取り付けられている。これらの固定ベルト26,27は対をなしており、図3に示されるように、長手方向16において同じ位置に取り付けられている。
図3に示されるように、固定ベルト24は、帯状に形成されている。固定ベルト24の一端が本体側ベース21の端縁に樹脂製のカシメ32で固定されている。本体側ベース21に対する固定ベルト24の固定手段は、カシメ32に限られず、接着或いは溶着などの固定手段を採用することも可能である。固定ベルト24の表面24Aには、ループ状の微小繊維が密集して立設されたループ部36が設けられている。また、固定ベルト24の裏面24Bには、先端がフック状に形成された微小突起が密集して立設されたフック部37が設けられている。なお、固定ベルト25,26,27は固定ベルト24と同じ構成であるため、各図において、固定ベルト24の各構成に付した符号を固定ベルト25,26,27に付すことにより、その詳細な説明を省略する。
このように固定ベルト24,25,26,27が構成されているため、本体側ベース21が前腕の橈側部位にあてがわれた後に、固定ベルト24及び固定ベルト25が前腕の尺側(小指側)に回されて互いに重ね合わされると、その重合部が面ファスナーとして機能する。すなわち、固定ベルト24のループ部36(又はフック部37)と固定ベルト25のフック部36(又はループ部36)とが係合する。また、同様にして、固定ベルト26及び固定ベルト27が前腕の尺側に回されて重ね合わされると、固定ベルト26のループ部36(又はフック部37)と固定ベルト27のフック部36(又はループ部36)とが係合する。これにより、本体側ベース21が釣人の前腕に固定される。なお、本実施形態では、面ファスナー機能によって固定ベルト24と固定ベルト25とを結合し、固定ベルト26と固定ベルト27とを結合することとしたが、例えば、バックル式の係合手段を採用してもかまわない。
指当て部14は、指当側ベース22と、ガイド61(本発明のガイドの一例)と、ハンドル63(本発明のハンドルの一例)とにより構成されている。指当側ベース22は、釣人の手指に装着されて、人差し指から手首に至る部位を覆うものである。指当側ベース22は、上記部位にフィットし易いように、上記部位に合わせて幅方向17の寸法が設定されており、また、幅方向17に湾曲した形状に形成されている(図4参照)。本実施形態では、指当て部14が装着されると、図1に示されるように、指当側ベース22によって、人差し指から手首に至る部位における橈側(親指側)の部位(図1において紙面上側の部位)が覆われる。
指当側ベース22は、ベース20の一部を構成する部分であり、ベース20が射出成形されることによって、本体側ベース21と一体に成形される。したがって、図2に示されるように、指当側ベース22と本体側ベース21とは連続している。なお、図示されていないが、指当側ベース22は、本体側ベース21と同様に、シリコンゴム皮膜などの緩衝材を有する。緩衝材は、指当側ベース22の裏面、つまり、皮膚に当接される面に設けられている。
指当側ベース22の先端、つまり、人差し指の根本から指先へ向かう方向の端部にガイド61が設けられている。換言すると、ガイド61は、手釣り用補助具10の先端に設けられている。ガイド61は、リールシート30に取り付けられた釣用リールから引き出された釣糸(ライン)を通すためのものである。ガイド61は、主として、チタン合金等の金属で構成されたフレーム67と、シリコンカーバイド(SiC)で構成されたガイドリング69とを有する。フレーム67は、釣糸が挿通されるリング部66と、リング部66から延びる脚65とを有する。リング部66は、フレーム67の厚み方向に貫通する孔を有する。ガイド61は、リング部66の孔の内周面にガイドリング69が嵌め込まれることにより構成される。
ガイド61は、フレーム67の脚65が指当側ベース22の先端に設けられた取付座68に支持されることにより、指当側ベース22の先端から外方へ突出するように取り付けられる。本実施形態では、指当側ベース22に1つのガイド61が取り付けられているが、例えば、リールシート30から指当側ベース22のガイド61に至る部位に複数のガイドが設けられていてもよい。また、ガイド61に代えて、例えば、指当側ベース22に一体に形成された中通しガイドを採用することも可能である。
指当側ベース22にはハンドル63が設けられている。ハンドル63は、釣人によって把持される部分である。ハンドル63は、指当側ベース22の一部を構成する部分であり、ベース20が射出成形されることによって、指当側ベース22と一体に成形される。ハンドル63は、図2及び図4に示されるように、指当側ベース22の長手方向16の中央付近から下方へ延出されている。
図2及び図4に示されるように、ハンドル63は、湾曲部70と把持部72とを有する。湾曲部70は、指当側ベース22の一方の端縁74から延出されている。ここで、端縁74は、図1に示されるように指当て部12が装着された状態で、人差し指の腹側に配置される側の指当側ベース22の端縁である。なお、図1には、釣人の人差し指から手首に至る部位の橈側が指当側ベース22によって覆われるようにして指当て部12が釣人の手に装着された様子が示されている。また、湾曲部70は、人差し指の腹部分の湾曲面にフィットするように湾曲形状に形成されている。把持部72は、湾曲部70から釣人の手の尺側(小指側)へ延出されている。この把持部72は、釣人が把持し易いように、概ね円柱状に形成されている。
上述の如く構成された手釣り用補助具10は、以下のようにして釣人の腕に装着されて手釣り動作を補助するタックルとして用いられる。
釣人は、船上から手釣りをする際に、手釣り用補助具10を釣人の右腕に装着する。具体的には、まず、本体側ベース21を前腕の橈側部位にあてがった状態で固定ベルト24,25を相互に係合し、固定ベルト26,27を相互に係合する。これにより、固定ベルト24,25,26,27によって本体部12が釣人の前腕に取り付けられる。本体部12が前腕に取り付けられた状態で、釣人が人差し指の腹部をハンドル63の湾曲部70にあてがいつつハンドル63の把持部72を握ると、指当側ベース22が釣人の人差し指の橈側部位に配置される。これにより、指当て部14が釣人の人差し指から手首に至る部位に装着される。
手釣り用補助具10が釣人の右腕に装着されると、続いて、釣用リールがリールシート30に保持される。なお、本実施形態では、釣用リールとして両軸受リールが用いられる。釣人は、釣用リールのスプールに巻かれた釣糸を引き出して、それをガイド61に通す。その後、ガイド61を挿通された釣糸の先端に重りや釣り針などで構成された仕掛けを取り付けることで、手釣りの準備が整う。
釣船が釣り場に到着すると、釣人は、仕掛けの釣り針に釣り餌を取り付けて、これを海中へ投入する。この際、釣用リールのスプールをフリーにしておくことで、スプールに巻かれた釣糸が仕掛けの重りに引っぱられるようにして引き出される。仕掛けが所定のポイントに到達すると、釣人は、スプールを固定して、魚の当たりを待つ。魚が釣り餌をつつくか、或いは魚が釣り針にかかると、釣糸に魚の当たりが伝達される。釣糸を通じて伝達された当たりは、釣糸からガイド及び指当て部14を通じて釣人の指や手、腕にほぼダイレクトに伝達される。したがって、釣人は、魚の当たりが小さくても確実に感じ取ることができる。また、本発明の手釣り用補助具10を用いた場合、釣人は、釣糸を指に直接持つ必要はない。そのため、長時間手釣りをしても指が痛くなることもない。
仕掛けの釣り針に魚がかかった場合、釣人は、釣用リールを他方の手で巻き上げることにより、釣糸を巻き取りつつ、仕掛けを回収することができる。釣糸は釣用リールに巻き取られるため、釣人は、釣糸を両方の腕で手繰り寄せる必要がない。したがって、釣糸をもつれないように丁寧にループ状にしてデッキに置くという煩わしい作業を行う必要がなく、ひいては、釣糸がもつれる心配もない。また、仕掛けの回収時において、釣人は、ガイド61及び指当て部14を通じて魚の引きをほぼダイレクトに感じることができるため、魚の当たりがあってから実際に引き上げられるまでの間、常に、釣人は、従来の手釣りと同じ感覚で魚との引き合いを楽しむことができる。
また、本実施形態では、ハンドル63が指当て部14に設けられているため、釣人はこのハンドル63を握ることで、手釣り用補助具10を安定した状態で保持することができる。
また、手釣り用補助具10は、釣人の腕において橈側部位を覆うように装着されるため、釣人は、前腕の橈骨を上にし尺骨を下にした自然な姿勢で手釣りを行うことができる。
[第2実施形態]
以下、図5から図7が参照されて、本発明の第2実施形態に係る手釣り用補助具100が詳細に説明される。ここに、図5は、釣人の腕に手釣り用補助具100が装着された状態を示す斜視図である。図6は、手釣り用補助具100の指当て部14の構成を示す斜視図である。図7は、本発明の第2実施形態に係る手釣り用補助具100の変形例を示す斜視図である。この第2実施形態に係る手釣り用補助具100は、指当て部14が固定ベルト102,103,104及び親指挿通部105を有している点と、指当て部14がハンドル63を備えていない点において、上述の第1実施形態の構成と相違する。以下、第1実施形態とは異なる構成についてのみ説明され、第2実施形態において第1実施形態の構成と共通する構成については、図5から図7の各図において同符号を付すことによりその説明が省略される。
図5及び図6に示されるように、指当て部14には固定ベルト102,103,104(本発明の固定具の一例)が設けられている。固定ベルト102,103,104は、手首近傍において指当側ベース22を固定するためのものである。固定ベルト102、103は、指当側ベース22において、本体側ベース21側に設けられている。固定ベルト102は、指当側ベース22の幅方向17の一方の端縁108に取り付けられており、固定ベルト103、指当側ベース22の幅方向17の他方の端縁109に取り付けられている。これらの固定ベルト102,103は対をなしており、図6に示されるように、長手方向16において同じ位置に取り付けられている。固定ベルト104は、指当側ベース22の先端付近に設けられている。この固定ベルト104は、指当側ベース22の幅方向17の一方の端縁110に取り付けられている。なお、固定ベルト102,103,104は、上述の固定ベルト24と同様に構成されているため、固定ベルト24に付された符号を図5及び図6に付すことによりその詳細な説明が省略される。
また、指当て部14には、親指挿通部105(本発明の挿通部の一例)が設けられている。親指挿通部105は、手釣り用補助具100が釣人の腕に装着された際に、その親指を通して指当て部14を手指や前腕に対して安定させるためのものである。親指挿通部105は、指当側ベース22の一部を構成する部分であり、ベース20が射出成形されることによって、指当側ベース22と一体に成形される。親指挿通部105は、図6に示されるように、筒部106を有する。筒部106は、両側が開口されている。筒部106に釣人の親指が挿通されると、筒部106によって親指が人差し指に対して位置決めされる。
本実施形態に係る手釣り用補助具100には、ハンドル63が設けられていないが、固定バンド102,103,104と、親指挿通部105とを用いて指当て部14を釣人の人差し指に装着することができる。具体的には、本体部12を釣人の前腕に取り付ける際に、事前に釣人の親指を親指挿通部105の筒部106に挿通させておく。そして、上述した要領で本体部12を釣人の前腕に取り付けた後に、固定ベルト102,103を相互に係合する。また、固定ベルト104を指当側ベース22越しに人差し指の周囲に巻くことにより、固定ベルト104のループ部36とフック部37とを係合する。このようにして手釣り用補助具100が釣人の腕に装着されることにより、釣人の手や人差し指に対して指当て部14をフィットさせることができ、指当て部14を安定した状態で保持することができる
[実施形態の変形例]
なお、第2実施形態では、指当て部14にハンドル63が設けられていない構成について説明されたが、もちろん、固定ベルト102,103,104及び親指挿通部105に加えて、ハンドル63を指当て部14に設けてもかまわない。
また、第2実施形態では、本体部12と指当て部14とが一体に構成された例について説明されたが、図7に示されるように、本体部12と指当て部14とを別構成とし、これらをファスナーなどの締結具112で連結させる構成を採用することも可能である。本体部12と指当て部14とを別構成とすることによって、手釣り用補助具100をコンパクトに収納することができる。
また、上述の第1実施形態及び第2実施形態では、両軸受リールを保持するべく、本体部12において、釣人の前腕の橈側部位に対応する位置にリールシート30が設けられた構成となっているが、スピニングリールを保持するべく、本体部12を釣人の前腕の尺側部位を覆うように構成し、本体部12において、釣人の前腕の尺側部位に対応する位置にリールシートを設ける構成としてもかまわない。
なお、上述した各実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更することが可能である。
図1は、釣人の腕に手釣り用補助具10が装着された状態を示す斜視図である。 図2は、手釣り用補助具10の構成を示す斜視図である。 図3は、手釣り用補助具10の本体部12の構成を示す斜視図である。 図4は、図2における切断面IV−IVの断面図である。 図5は、釣人の腕に手釣り用補助具100が装着された状態を示す斜視図である。 図6は、手釣り用補助具100の指当て部14の構成を示す斜視図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る手釣り用補助具100の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
10,100・・・手釣り用補助具
12・・・本体部
14・・・指当て部
20・・・ベース
24、25,26,27・・・固定ベルト
30・・・リールシート
61・・・ガイド
63・・・ハンドル
70・・・湾曲部
72・・・把持部
102,103,104・・・固定ベルト
105・・・親指挿通部

Claims (7)

  1. 釣人の指、手又は腕に装着可能な手釣り用補助具であって、
    先端に釣糸を通すガイドが設けられ、元部に釣糸を巻き取り可能な釣用リールを保持するリール保持具が設けられている手釣り用補助具。
  2. 釣人に把持されるハンドルを備える請求項1に記載の手釣り用補助具。
  3. 当該手釣り用補助具を釣人の指、手又は腕に固定する固定具を備える請求項1又は2に記載の手釣り用補助具。
  4. 釣人の親指を挿通する挿通部を備える請求項1から3のいずれかに記載の手釣り用補助具。
  5. 上記リール保持部の取付部位が剛体である請求項1から4のいずれかに記載の手釣り用補助具。
  6. 釣人の人差し指に装着される第1装具と、
    釣人の前腕の橈側部位を覆うように装着される第2装具とを備える請求項1から5のいずれかに記載の手釣り用補助具。
  7. 上記第1装具は、上記第2装具と連続している請求項6に記載の手釣り用補助具。
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