JP2004081069A - 釣竿 - Google Patents
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Abstract
【課題】滑り止め効果が高いグリップを有し操作性に富む釣竿を提供する。
【解決手段】この釣竿の元竿1のリールシート5付近の周面には、リールシート5の載置面5aに周方向に変位する位置に1対の棒材6が配置されている。棒材6はリールシート5付近から穂先側・竿元側の一定の範囲において軸方向に延びている。釣人は、リールシート5付近において棒材6と共に元竿1を把持して、釣り操作を行う。
【選択図】 図2
【解決手段】この釣竿の元竿1のリールシート5付近の周面には、リールシート5の載置面5aに周方向に変位する位置に1対の棒材6が配置されている。棒材6はリールシート5付近から穂先側・竿元側の一定の範囲において軸方向に延びている。釣人は、リールシート5付近において棒材6と共に元竿1を把持して、釣り操作を行う。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣りに用いる釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な釣竿は、炭素繊維などの強化繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグ素材からなる一本の竿体から、若しくは複数の竿体を連結して構成されている。竿元側の竿体の周面にはリールを装着するためのリールシートが設けられ、ここにリールを装着する。そして、リールシート付近及び竿体の竿元側の周面を把持しながら、釣人は釣り操作を行うことになる。
【0003】
このような釣人の釣り操作を円滑にするために、従来の釣竿の竿元側の竿体の周面にはグリップが配置されていることが多い。このグリップは、例えば、ポリウレタンやEVA等の弾性合成樹脂やコルク材等からなる略円筒型部材であって、竿体の所定の周面上に接着剤等で固定されたり、竿体に直接射出成型等されて固定されている。そのようなグリップの中でも、そのグリップ力・グリップ感を向上させるために、様々なタイプのグリップが提案されている。
【0004】
例えば、弾性合成樹脂を利用するものとしては、内部に空間を形成した弾性体を竿体の周面に設けて、内部空間の空気量を調整してグリップ感を向上させたものがある(特開平10−201402公報:図2,図3等参照)。また、弾性合成樹をテープの幅方向中央付近に配置し、このテープを螺旋状に竿体周面に巻回して、軸方向に凹凸を形成してグリップ力やグリップ感を向上させたものもある(特開2002−153171号公報:図2等参照)。さらには、竿体の軸方向に延びるグリップ片を竿体周面の任意の位置に接着剤等で固定できるようにして、釣人のニーズに合わせたグリップ力を演出できるようにしたものも提案されている(特開平11−046634号公報:図2等参照)。
【0005】
このように、釣竿のグリップはそのグリップ力を向上させるために様々な工夫が為されてきたが、未だ十分に満足できるものではなく、さらなる改良が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、釣竿の操作性を高めるべくグリップ力・グリップ感を向上させた釣竿を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明1の釣竿は、魚釣りに用いる釣竿であって、最も竿元側に位置する竿体と、竿体の竿元側の周面に配置された軸方向に延びる棒材とを備えている。
釣人は、最も竿元側に位置する竿体をその周面に配置された棒材と共に把持して釣り操作を行う。軸方向に延びる棒材を竿体と手との間に介在させることで、竿体を把持する際の周方向の滑りを防止する。また、竿体と手との間の通気性が高まり、汗ばみ等も防止される。
【0008】
発明2の釣竿は、発明1の釣竿であって、棒材は周方向に間隔を隔てて複数個平行して竿体周面に配置されている。
周方向に平行に複数個の棒材が配置されることで、竿体を把持する際の周方向の滑りがさらに防止される。
発明3の釣竿は、発明1又は2の釣竿であって、竿体の周面にはリールを脱着自在に装着するための装着部材が周方向の一部に設けられており、棒材は装着部材が設けられた竿体の軸方向の一定範囲付近の周面において、装着部材と周方向に変位する位置に配置されている。
【0009】
装着部材付近の竿体周面に棒材を配置することで、リールを装着した装着部材付近を把持する際の滑り止めが図られる。
発明4の釣竿は、発明3の釣竿であって、棒材は装着部材の装着されている竿体の軸方向位置から竿元側に向かって延びている。
装着部材付近から竿元側に向かって棒材を延伸させつつ竿体周面に配置することで、これらの部分を把持する際の滑り止めが図られる。
【0010】
発明5の釣竿は、発明2の釣竿であって、棒材は竿体の竿元側端部より竿元側方向に突出するように竿体周面に配置されており、棒材の竿元側端部には栓部材が連結されている。
この釣竿では、竿体の竿元側端部を釣人が把持すると共に、竿体の竿元側方向に突出する棒材を、例えば、釣人が脇に挟み、若しくは棒材の竿元側端部の栓部材を腹部に当てながら釣り操作を行う。棒材を脇に挟み込む場合は、複数の棒材の間に脇がフィットして操作性が向上する。また、通気性にも優れる。
【0011】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本発明の一実施形態を採用した釣竿は、図1に示すように、元竿1と、その穂先側に順次連結された元上竿2,中竿3,穂先竿4とを有している。各竿体は、それぞれ炭素繊維等の強化繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグ材から構成された先細り筒状部材である。これらの竿体はいわゆる並継形式で連結されており、各竿体の穂先側端部・竿元側端部には竿体相互を連結するための嵌合部分が形成されている。
【0012】
元竿1は、リール(図示せず)を脱着自在に装着可能なリールシート5と、元竿1のリールシート5が設けられている付近の周面に配置されている一対の棒材6と(図2参照)と、竿元側端部に脱着自在に装着される尻栓7とを有している。また、元上竿2〜穂先竿4の周面には軸方向に間隔を隔てて複数の釣糸ガイド8が取り付けられており、穂先竿4の穂先側端部にはトップガイド9が取り付けられる。そして、リールをリールシート5に装着した上で、リールからの釣糸を順次各釣糸ガイド8に挿通させて穂先側に導き、トップガイド9から釣糸を穂先側に導出することになる。
【0013】
図2に示すように、元竿1の軸方向中央付近の周面に設けられたリールシート5は、元竿1の本体部(管状部分)の周面に一体的に形成された略パイプ状の部材である。このリールシート5は元竿の管状部分の周面に配置され接着剤で接着などされた上で表面塗装されている。リールシート5は、詳しくは、リールのリール脚を載置するための載置面5a、載置面5aの穂先側の固定フード5b、載置面5aの竿元側に位置し軸方向に滑動可能な移動フード5c、及び移動フード5cを任意の場所に固定するための固定機構5dとからなる。リール脚を載置面5aに載置した上で、リール脚の一端を固定フード5bに係止し、移動フード5cを穂先側に移動させてリール脚の他端を挟み込み、固定機構5dで移動フード5cを固定する。
【0014】
このリールシート5のリール載置面5aと周方向に変位する元竿1の周面に、軸方向に延びる1対の棒材6が配置される。棒材6は、詳しくはリール載置面5aと周方向にそれぞれ120度程度変位する周方向位置に、また、リールシート5から穂先側及び竿元側に幾分突出するような軸方向範囲に配置される。そして、軸方向両端において、巻糸を元竿1と棒材6とを共に巻回することで、棒材6の周面に固定されている。この巻糸は巻回後その周面に樹脂コーティングを施してもよい。また、この棒材6は、チタン合金などの金属若しくは炭素繊維強化樹脂からなる中実のソリッド材からなる。その径はφ3〜10mm程度のものを用いるのが好ましい。
【0015】
このように構成された釣竿において、釣人は、リール脚を指の間に挟み込みながら、元竿1のリールシート5付近を把持して釣り操作を行う。この際、元竿1の所定の周面に配置された棒材6と共に元竿1を把持することになる。軸方向に延びる1対の棒材6を元竿1の筒状の本体部と手との間に介在させることで、元竿1を把持する際の周方向の滑りが防止される。また、元竿1と手との間の通気性が高まり、汗ばみ等も防止されることになる。
【0016】
[第2実施形態]
上記第1実施形態の変形例を示す。
図4及び図5に示すように、本実施形態を採用する元竿1の軸方向中央付近の周面にもリールシート5が配置されている。このリールシート5のリール載置面5aと周方向に変位する元竿1の周面には、第1実施形態と同様に、軸方向に延びる1対の棒材11が配置される(図5参照)。この1対の棒材11は、リール載置面5aと周方向にそれぞれ120度程度変位する周方向位置に、また、リールシート5から竿元側に向かって元竿1の竿元側端部まで延びている。一方、リールシート5の竿元側の周面からは、別の棒材12が竿元側端部に向かって配置されている。この棒材12はリールシート5の載置面5aのある周方向位置に配置されている。
【0017】
これらの棒材11及び棒材12は、リールシート5の竿元側付近と竿元側端部付近とにおいて、上記第1実施形態と同様に巻糸で巻回されることで元竿1に固定されている。棒材11,12として金属若しくは所定のソリッド材を用い得る点も上記第1実施形態と同様である。
なお、棒材に、図6に示すように、周方向の一部を平面化乃至元竿1の周面湾曲に合わせて湾曲化させた当接面を形成してもよい。当接面は棒材の軸方向全体にわたって形成することになる。
【0018】
このような釣竿も、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏する。また、元竿1の竿元側端部を把持する場合においても、滑り止めや汗ばみを防止できる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態を説明する。
本発明の第3実施形態を採用した釣竿の元竿1の竿元側端部の周面には、図7に示すように、3本の棒材21が周方向に等しく間隔を隔てて配置されている。この棒材21は、元竿1の竿元側端部から100mm程度の範囲において元竿1の周面に配置されると共に元竿1の竿元側端部から竿元側に150mm程度突出している。そして、3本の棒材21の竿元側端部に栓22が装着されている。
【0019】
この棒材21は上記各実施形態と同様の物を用いることができる。また、栓22は、ウレタンゴム等の弾性体若しくは硬質合成樹脂・金属より形成される栓体である。栓22の底面には滑り止め用のゴム材を別途装着してもよい。
この釣竿では、元竿1の竿元側端部を釣人が把持すると共に、元竿1の竿元側方向に突出する棒材21を、例えば、釣人が脇に挟み、若しくは棒材21の竿元側端部の栓22を腹部に当てながら釣り操作を行う。棒材22を脇に挟み込む場合は、複数の棒材22の間に脇がフィットして操作性が向上する。また、通気性も向上する。
【0020】
[他の実施形態]
(a)棒材の配置する位置は、上記実施形態に示すような箇所に限定されるものではない。複数の棒材を軸方向に間隔を隔てて配置することも可能である。
(b)上記実施形態では、元竿の周面に棒材を配置する場合を示しているが、元竿の軸方向長さが比較的短く、元上竿の周面をも把持して釣り操作を行うような釣竿においては、元上竿の周面に棒材を配置してもよい。
(c)棒材の竿体への装着方法としては、図8にしめすように、竿体の周面に軸方向に凹溝を形成し、ここに棒材の一部を収納した状態で、竿体の周面に棒材を配置してもよい。
【0021】
【発明の効果】
本発明に係る釣竿は、グリップ力・グリップ感に優れ操作性に富む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した釣竿の全体図。
【図2】図1の釣竿のリールシート5付近の拡大図。
【図3】図2のIII−III断面図。
【図4】本発明の第2実施形態を採用した釣竿の図2に相当する図。
【図5】図4のV−V断面図。
【図6】本発明の第2実施形態の変形例を示した図。
【図7】本発明の第3実施形態を採用した釣竿の竿元側端部の拡大図。
【図8】本発明の他の実施形態を示した図。
【符号の説明】
1 元竿
5 リールシート
6,11,12,21 棒材
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣りに用いる釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な釣竿は、炭素繊維などの強化繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグ素材からなる一本の竿体から、若しくは複数の竿体を連結して構成されている。竿元側の竿体の周面にはリールを装着するためのリールシートが設けられ、ここにリールを装着する。そして、リールシート付近及び竿体の竿元側の周面を把持しながら、釣人は釣り操作を行うことになる。
【0003】
このような釣人の釣り操作を円滑にするために、従来の釣竿の竿元側の竿体の周面にはグリップが配置されていることが多い。このグリップは、例えば、ポリウレタンやEVA等の弾性合成樹脂やコルク材等からなる略円筒型部材であって、竿体の所定の周面上に接着剤等で固定されたり、竿体に直接射出成型等されて固定されている。そのようなグリップの中でも、そのグリップ力・グリップ感を向上させるために、様々なタイプのグリップが提案されている。
【0004】
例えば、弾性合成樹脂を利用するものとしては、内部に空間を形成した弾性体を竿体の周面に設けて、内部空間の空気量を調整してグリップ感を向上させたものがある(特開平10−201402公報:図2,図3等参照)。また、弾性合成樹をテープの幅方向中央付近に配置し、このテープを螺旋状に竿体周面に巻回して、軸方向に凹凸を形成してグリップ力やグリップ感を向上させたものもある(特開2002−153171号公報:図2等参照)。さらには、竿体の軸方向に延びるグリップ片を竿体周面の任意の位置に接着剤等で固定できるようにして、釣人のニーズに合わせたグリップ力を演出できるようにしたものも提案されている(特開平11−046634号公報:図2等参照)。
【0005】
このように、釣竿のグリップはそのグリップ力を向上させるために様々な工夫が為されてきたが、未だ十分に満足できるものではなく、さらなる改良が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、釣竿の操作性を高めるべくグリップ力・グリップ感を向上させた釣竿を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明1の釣竿は、魚釣りに用いる釣竿であって、最も竿元側に位置する竿体と、竿体の竿元側の周面に配置された軸方向に延びる棒材とを備えている。
釣人は、最も竿元側に位置する竿体をその周面に配置された棒材と共に把持して釣り操作を行う。軸方向に延びる棒材を竿体と手との間に介在させることで、竿体を把持する際の周方向の滑りを防止する。また、竿体と手との間の通気性が高まり、汗ばみ等も防止される。
【0008】
発明2の釣竿は、発明1の釣竿であって、棒材は周方向に間隔を隔てて複数個平行して竿体周面に配置されている。
周方向に平行に複数個の棒材が配置されることで、竿体を把持する際の周方向の滑りがさらに防止される。
発明3の釣竿は、発明1又は2の釣竿であって、竿体の周面にはリールを脱着自在に装着するための装着部材が周方向の一部に設けられており、棒材は装着部材が設けられた竿体の軸方向の一定範囲付近の周面において、装着部材と周方向に変位する位置に配置されている。
【0009】
装着部材付近の竿体周面に棒材を配置することで、リールを装着した装着部材付近を把持する際の滑り止めが図られる。
発明4の釣竿は、発明3の釣竿であって、棒材は装着部材の装着されている竿体の軸方向位置から竿元側に向かって延びている。
装着部材付近から竿元側に向かって棒材を延伸させつつ竿体周面に配置することで、これらの部分を把持する際の滑り止めが図られる。
【0010】
発明5の釣竿は、発明2の釣竿であって、棒材は竿体の竿元側端部より竿元側方向に突出するように竿体周面に配置されており、棒材の竿元側端部には栓部材が連結されている。
この釣竿では、竿体の竿元側端部を釣人が把持すると共に、竿体の竿元側方向に突出する棒材を、例えば、釣人が脇に挟み、若しくは棒材の竿元側端部の栓部材を腹部に当てながら釣り操作を行う。棒材を脇に挟み込む場合は、複数の棒材の間に脇がフィットして操作性が向上する。また、通気性にも優れる。
【0011】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本発明の一実施形態を採用した釣竿は、図1に示すように、元竿1と、その穂先側に順次連結された元上竿2,中竿3,穂先竿4とを有している。各竿体は、それぞれ炭素繊維等の強化繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグ材から構成された先細り筒状部材である。これらの竿体はいわゆる並継形式で連結されており、各竿体の穂先側端部・竿元側端部には竿体相互を連結するための嵌合部分が形成されている。
【0012】
元竿1は、リール(図示せず)を脱着自在に装着可能なリールシート5と、元竿1のリールシート5が設けられている付近の周面に配置されている一対の棒材6と(図2参照)と、竿元側端部に脱着自在に装着される尻栓7とを有している。また、元上竿2〜穂先竿4の周面には軸方向に間隔を隔てて複数の釣糸ガイド8が取り付けられており、穂先竿4の穂先側端部にはトップガイド9が取り付けられる。そして、リールをリールシート5に装着した上で、リールからの釣糸を順次各釣糸ガイド8に挿通させて穂先側に導き、トップガイド9から釣糸を穂先側に導出することになる。
【0013】
図2に示すように、元竿1の軸方向中央付近の周面に設けられたリールシート5は、元竿1の本体部(管状部分)の周面に一体的に形成された略パイプ状の部材である。このリールシート5は元竿の管状部分の周面に配置され接着剤で接着などされた上で表面塗装されている。リールシート5は、詳しくは、リールのリール脚を載置するための載置面5a、載置面5aの穂先側の固定フード5b、載置面5aの竿元側に位置し軸方向に滑動可能な移動フード5c、及び移動フード5cを任意の場所に固定するための固定機構5dとからなる。リール脚を載置面5aに載置した上で、リール脚の一端を固定フード5bに係止し、移動フード5cを穂先側に移動させてリール脚の他端を挟み込み、固定機構5dで移動フード5cを固定する。
【0014】
このリールシート5のリール載置面5aと周方向に変位する元竿1の周面に、軸方向に延びる1対の棒材6が配置される。棒材6は、詳しくはリール載置面5aと周方向にそれぞれ120度程度変位する周方向位置に、また、リールシート5から穂先側及び竿元側に幾分突出するような軸方向範囲に配置される。そして、軸方向両端において、巻糸を元竿1と棒材6とを共に巻回することで、棒材6の周面に固定されている。この巻糸は巻回後その周面に樹脂コーティングを施してもよい。また、この棒材6は、チタン合金などの金属若しくは炭素繊維強化樹脂からなる中実のソリッド材からなる。その径はφ3〜10mm程度のものを用いるのが好ましい。
【0015】
このように構成された釣竿において、釣人は、リール脚を指の間に挟み込みながら、元竿1のリールシート5付近を把持して釣り操作を行う。この際、元竿1の所定の周面に配置された棒材6と共に元竿1を把持することになる。軸方向に延びる1対の棒材6を元竿1の筒状の本体部と手との間に介在させることで、元竿1を把持する際の周方向の滑りが防止される。また、元竿1と手との間の通気性が高まり、汗ばみ等も防止されることになる。
【0016】
[第2実施形態]
上記第1実施形態の変形例を示す。
図4及び図5に示すように、本実施形態を採用する元竿1の軸方向中央付近の周面にもリールシート5が配置されている。このリールシート5のリール載置面5aと周方向に変位する元竿1の周面には、第1実施形態と同様に、軸方向に延びる1対の棒材11が配置される(図5参照)。この1対の棒材11は、リール載置面5aと周方向にそれぞれ120度程度変位する周方向位置に、また、リールシート5から竿元側に向かって元竿1の竿元側端部まで延びている。一方、リールシート5の竿元側の周面からは、別の棒材12が竿元側端部に向かって配置されている。この棒材12はリールシート5の載置面5aのある周方向位置に配置されている。
【0017】
これらの棒材11及び棒材12は、リールシート5の竿元側付近と竿元側端部付近とにおいて、上記第1実施形態と同様に巻糸で巻回されることで元竿1に固定されている。棒材11,12として金属若しくは所定のソリッド材を用い得る点も上記第1実施形態と同様である。
なお、棒材に、図6に示すように、周方向の一部を平面化乃至元竿1の周面湾曲に合わせて湾曲化させた当接面を形成してもよい。当接面は棒材の軸方向全体にわたって形成することになる。
【0018】
このような釣竿も、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏する。また、元竿1の竿元側端部を把持する場合においても、滑り止めや汗ばみを防止できる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態を説明する。
本発明の第3実施形態を採用した釣竿の元竿1の竿元側端部の周面には、図7に示すように、3本の棒材21が周方向に等しく間隔を隔てて配置されている。この棒材21は、元竿1の竿元側端部から100mm程度の範囲において元竿1の周面に配置されると共に元竿1の竿元側端部から竿元側に150mm程度突出している。そして、3本の棒材21の竿元側端部に栓22が装着されている。
【0019】
この棒材21は上記各実施形態と同様の物を用いることができる。また、栓22は、ウレタンゴム等の弾性体若しくは硬質合成樹脂・金属より形成される栓体である。栓22の底面には滑り止め用のゴム材を別途装着してもよい。
この釣竿では、元竿1の竿元側端部を釣人が把持すると共に、元竿1の竿元側方向に突出する棒材21を、例えば、釣人が脇に挟み、若しくは棒材21の竿元側端部の栓22を腹部に当てながら釣り操作を行う。棒材22を脇に挟み込む場合は、複数の棒材22の間に脇がフィットして操作性が向上する。また、通気性も向上する。
【0020】
[他の実施形態]
(a)棒材の配置する位置は、上記実施形態に示すような箇所に限定されるものではない。複数の棒材を軸方向に間隔を隔てて配置することも可能である。
(b)上記実施形態では、元竿の周面に棒材を配置する場合を示しているが、元竿の軸方向長さが比較的短く、元上竿の周面をも把持して釣り操作を行うような釣竿においては、元上竿の周面に棒材を配置してもよい。
(c)棒材の竿体への装着方法としては、図8にしめすように、竿体の周面に軸方向に凹溝を形成し、ここに棒材の一部を収納した状態で、竿体の周面に棒材を配置してもよい。
【0021】
【発明の効果】
本発明に係る釣竿は、グリップ力・グリップ感に優れ操作性に富む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した釣竿の全体図。
【図2】図1の釣竿のリールシート5付近の拡大図。
【図3】図2のIII−III断面図。
【図4】本発明の第2実施形態を採用した釣竿の図2に相当する図。
【図5】図4のV−V断面図。
【図6】本発明の第2実施形態の変形例を示した図。
【図7】本発明の第3実施形態を採用した釣竿の竿元側端部の拡大図。
【図8】本発明の他の実施形態を示した図。
【符号の説明】
1 元竿
5 リールシート
6,11,12,21 棒材
Claims (5)
- 魚釣りに用いる釣竿であって、
最も竿元側に位置する竿体と、
前記竿体の竿元側の周面に配置された軸方向に延びる棒材と
を備える釣竿。 - 前記棒材は周方向に間隔を隔てて複数個平行して前記竿体周面に配置されている、請求項1に記載の釣竿。
- 前記竿体の周面にはリールを脱着自在に装着するための装着部材が周方向の一部に設けられており、
前記棒材は前記装着部材が設けられた前記竿体の軸方向の一定範囲付近の周面において、前記装着部材と周方向に変位する位置に配置されている、請求項1又は2に記載の釣竿。 - 前記棒材は前記装着部材の装着されている前記竿体の軸方向位置から竿元側に向かって延びている、請求項3に記載の釣竿。
- 前記棒材は前記竿体の竿元側端部より竿元側方向に突出するように前記竿体周面に配置されており、前記棒材の竿元側端部には栓部材が連結されている、請求項2に記載の釣竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002245129A JP2004081069A (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | 釣竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002245129A JP2004081069A (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | 釣竿 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004081069A true JP2004081069A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=32053414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002245129A Pending JP2004081069A (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | 釣竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004081069A (ja) |
-
2002
- 2002-08-26 JP JP2002245129A patent/JP2004081069A/ja active Pending
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