JP4318415B2 - レーザ溶接方法およびレーザ溶接装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は外装缶の開口部の周壁と該開口部を封止する封口体との嵌合部にレーザヘッドから出射されたレーザ光を照射して、この嵌合部を溶接するレーザ溶接方法およびレーザ溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、小型軽量でかつ高容量で充放電可能な電池としてリチウムイオン電池が実用化されるようになり、小型ビデオカメラ、携帯電話、ノートパソコン等の携帯用電子・通信機器等に用いられるようになった。この種のリチウムイオン電池は、負極活物質としてリチウムイオンを吸蔵・脱離し得るカーボン系材料を用い、正極活物質として、LiCoO2,LiNiO2,LiMn2O4,LiFeO2等のリチウム含有遷移金属酸化物を用い、電解液として有機溶媒に溶質としてリチウム塩を溶解したイオン伝導体を用い、電池として組み立てた後、初回の充電により正極活物質から出たリチウムイオンがカーボン粒子内に入って充放電可能となる電池である。
【0003】
上述したリチウムイオン電池においては、正極活物質および負極活物質をそれぞれ金属製の芯体(箔)に塗布して正極板および負極板とし、セパレータを間に入れて巻回して電極体とする。この電極体を金属製の外装缶内に挿入するとともに、各電極から延出するリード板をそれぞれの電極に溶接する。この後、外装缶の開口部に封口体を装着し、外装缶の周壁と封口体の嵌合部をレーザ溶接することにより外装缶を気密に密封する。ついで、封口体に設けられた注液孔より外装缶内に電解液を充填し、注液孔を封止することにより組み立てられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような外装缶の周壁と封口体の嵌合部(溶接部)をレーザ溶接するに際して、正確な溶接位置にレーザ光を照射して溶接することが気密性を保持するためには重要なことである。このため、レーザ溶接軌道の画像を撮影し、撮影したレーザ溶接軌道の画像に基づいて画像解析して、溶接ずれなどのデータを収集し、収集したデータを管理することが望まれている。
【0005】
しかしながら、溶接位置にレーザ光を照射したときに、被加工物の溶接部ではエネルギー密度が非常に高いため、プルームと呼ばれる発光(金属蒸気やプラズマなどが発生することによる発光)を伴う。このため、溶接部の画像を撮影するとハレーションを起こして、良好な画像を画像解析装置に取り込むことができないという問題があった。このため、1ワーク毎の溶接終了時に溶接箇所の画像を撮影して、撮影画像の解析を行うようにしていた。この結果、溶接軌道にずれが発生していても、迅速な対応ができないという問題を生じた。また、ワーク全体を溶接した後では、接合部の溝が埋まっているため、ずれ量の正確なデータ管理が行えないという問題も生じた。
【0006】
なお、溶接部の画像を良好に撮影する種々の技術が、例えば、特開平5−38592号公報、特開平5−177374号公報、特開平10−314969号公報等にて提案されている。特開平5−38592号公報においては、プルームの発光を検出して、その発光強度が所定値以下になった時点から所定時間の経過後にテレビカメラの露光を開始するようにしている。しかしながら、非加工材(非照射物)の材質が変化するとプルームの発光強度も変化するため、溶接部の画像を良好に撮影することが困難であった。また、溶接部の画像を撮影するだけであるため、撮影画像により溶接軌道のずれを制御することはできない。
【0007】
また、特開平5−177374号公報においては、レーザコントローラから出力されたゲート信号により、TVカメラの撮影を開始する。そして、TVカメラが撮影した撮影画像に基づいて加工部位の画像処理を行い、処理結果をレーザコントローラにフィードバックして、レーザの出力を制御するようにしている。しかしながら、この場合においても、撮影画像によりレーザの出力を制御するだけであるため、撮影画像により溶接軌道のずれを制御することはできない。また、レーザコントローラから出力されたゲート信号により撮影を開始するようにしているため、ゲート信号の送信経路にノイズが生じて、撮影動作に誤動作が生じるという問題があった。
【0008】
さらに、特開平10−314969号公報においては、レーザ光源からのレーザ照射タイミングパルス信号に応じて、CCDカメラのシャッタを切るトリガー信号を発生させ、このトリガー信号により加工部の画像を撮影するようにしている。このため、撮影画像により溶接軌道のずれを制御することができないとともに、レーザ照射タイミングパルス信号に基づいて撮影を開始するようにしているので、送信経路にノイズが生じて、撮影動作に誤動作が生じるという問題があった。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、レーザ光を出力していない間に溶接部の画像を取り込むようにして、短時間で溶接ずれを計測して、溶接ずれを精度よく補正できるレーザ溶接方法およびレーザ溶接装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のレーザ溶接方法は、レーザヘッドから出射されたパルスレーザ光を検出するステップと、所定回数(例えば、5回)のパルスレーザ光を検出して所定の遅延時間が経過すると、外装缶の開口部の周壁と開口部を封止する封口体との嵌合部(溶接部)の溶接位置の画像を撮影するステップと、撮影された画像に基づいて予め設定された溶接位置とのずれ量を演算するステップと、演算結果に基づいてレーザヘッドの軌道を補正するステップとを備えるようにしている。
【0010】
このように、レーザヘッドから出射されたパルスレーザ光を直接検出して、所定回数のパルスレーザ光を検出した後、所定の遅延時間が経過してから溶接部の画像を撮影すると、撮影した画像にプルームなどの溶接光が写り込むことが防止できるようになる。これにより、予め設定された溶接位置とのずれ量を正確に演算することができるようになる。そして、溶接ずれが生じていた場合には、直ちに溶接位置を補正することが可能になるため、安定した溶接軌道を確保できるようになって、溶接品質に優れた製品を得ることができるようになる。
【0011】
この場合、このようなレーザ溶接方法を適用すると、溶接箇所以外はレーザ溶接の影響を直接及ぼすことが防止できるので、被加工物としては、溶接の影響を受けやすい電池要素を収容する電池用外装缶であるのが望ましい。そして、リチウムイオンを挿入・脱離可能な負極活物質を含有する負極と、リチウムイオンを挿入・脱離可能な正極活物質を含有する正極と、非水電解液とからなる電池要素を電池用外装缶に収容する場合は、特に、非水電解液が溶接熱の影響を受けやすいので、この溶接熱の影響を受け難くするためには、このようなレーザ溶接方法を適用するのが好ましい。
【0012】
また、本発明のレーザ溶接装置は、レーザヘッドから出射されたパルスレーザ光を検出するレーザ光検出手段と、所定回数のパルスレーザ光を検出して所定の遅延時間が経過するとトリガパルスを発生するトリガパルス発生手段と、トリガパルス発生手段から発生されたトリガパルスに基づいて嵌合部の溶接位置の画像を撮影する撮影手段と、撮影手段により撮影された画像に基づいて予め設定された溶接位置とのずれ量を演算する画像処理装置と、画像処理装置により演算された演算結果に基づいてレーザヘッドの軌道を補正するレーザヘッド制御手段とを備えるようにしている。
【0013】
このように構成されたレーザ溶接装置は、トリガパルス発生手段が所定回数のパルスレーザ光を検出して所定の遅延時間が経過するとトリガパルスを発生する。すると、撮影手段はトリガパルス発生手段から発生されたトリガパルスに基づいて嵌合部の溶接位置の画像を撮影する。このため、撮影した画像にプルームなどの溶接光が写り込むことが防止できるようになる。そして、画像処理装置は撮影された画像に基づいて予め設定された溶接位置とのずれ量を演算し、レーザヘッド制御手段は演算された演算結果に基づいてレーザヘッドの軌道を補正するので、溶接ずれが生じていた場合には、直ちに溶接位置を補正することが可能になる。この結果、安定した溶接軌道を確保できるようになって、溶接品質に優れた製品を得ることができるようになる。
【0014】
この場合、レーザ光検出手段としては、受光したパルスレーザ光を電気信号に変換するフォトディテクタを用いるのが好ましい。また、撮影手段としては、撮影した画像をディジタルデータとして出力することが可能なCCDカメラを用いるようにすると、画像処理装置が容易に画像処理することができるので好ましい。また、撮影手段にメカニカルシャッタを備えるようにすると、CCDカメラの電荷漏れを防止することができるようになるので好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のレーザ溶接方法を実施するためのレーザ溶接装置の一実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。なお、図1は、本発明のレーザ溶接装置の一例を模式的に示すブロック図である。図2は、図1の画像処理装置の具体例を示す機能ブロック図である。図3は、図1の画像処理装置のCPUの画像処理動作を示すフローチャートである。図4は本発明のレーザ溶接装置の各部の経過時間に伴う動作を示すタイミングチャートである。
【0016】
1.レーザ溶接装置
本発明のレーザ溶接装置は、所定の出力で所定のパルス幅のレーザ光を発振するレーザヘッド10と、このレーザヘッド10より出射されたレーザ光を受光してトリガパルスを発生させるトリガパルス発生装置20と、トリガパルス発生装置20で発生されたトリガパルスに基づいて所定の画像処理動作を行う画像処理装置30と、画像処理装置30からの指令に基づいて溶接部の画像を撮影するカメラ装置40と、画像処理装置30からの指令に基づいてレーザヘッド10を搭載する載置台を駆動する載置台駆動装置14を制御するレーザヘッドコントローラ50と、レーザヘッド10を所定の出力、所定のパルス幅で発振させるレーザ制御装置60とを備えている。なお、図1においては、レーザヘッド10の下部のレーザ光が集光される位置に、被加工体となるリチウムイオン電池70が配置されている。
【0017】
レーザヘッド10は、レーザ制御装置60から所定の電圧が印加されて、所定のパルス幅T1で、所定の周期T2のパルスレーザ光L(図4(a)参照)を出射するレーザ11と、このレーザ11より出射されたレーザ光を垂直に反射させるとともに、レーザ光の一部(可視光領域)を透過させるダイクロイックミラー12と、ダイクロイックミラー12で反射されたレーザ光を溶接部に集光させる集光レンズ13とを備えている。これらのレーザ11とダイクロイックミラー12と集光レンズ13からなるレーザヘッド10は、光学系が固定された状態でX−Yステージからなる載置台(図示せず)に搭載されている。そして、この載置台は載置台駆動装置14により、予め設定された溶接軌道になるようにX方向(図1の横方向)あるいはY方向(図1の縦方向)に駆動されるようになされている。なお、レーザ11としては、例えば、出力が100〜1000Wで、発振周波数が20〜200HzのYAGレーザを用いている。
【0018】
トリガパルス発生装置20は、レーザ11より出射されてダイクロイックミラー12を透過したレーザ光を受光して電気信号に変換して出力するフォトディテクタ21と、フォトディテクタ21から出力された電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器22と、A/D変換器22から出力されたデジタル信号に基づいてトリガパルスを画像装置30に出力するトリガパルス発生器23とを備えている。トリガパルス発生器23は、入力されたディジタル信号の個数をカウントして積算し、積算値が所定値(例えば、5個)に達すると、所定値に達した時刻から所定の遅延時間Tdが経過した後に、パルス幅がT3のトリガパルスPT(図4(b)参照)を発生させるように設定されている。なお、遅延時間Tdは数msであって、レーザ光Lのパルス幅T1よりも長くなるように設定されている。なお、フォトディテクタ21は、ハーフミラー12を透過したレーザ光を直接受光できる位置に配置されている。
【0019】
画像処理装置30は、図2に示すように、この画像処理装置30の各部の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)31と、CPU31が実行する各種の処理動作のプログラムを格納するROM(Read Only Memory)32と、CPU31での演算結果の格納エリアやCPU31のワークエリア等が設定されるRAM(Random Access Memory)33と、後述するカメラ装置40が撮影した画像を格納する画像メモリ34と、トリガパルス発生装置20やカメラ装置40やレーザヘッドコントローラ50等とデータの授受を行う外部インタフェース回路35とを備えている。なお、これらのCPU31、ROM32、RAM33、画像メモリ34および外部インタフェース回路35はバス36を介してデータや命令の授受を行うようになされている。
【0020】
そして、この画像処理装置30のCPU31はトリガパルス発生装置20で発生されたトリガパルスに基づいて、カメラ装置40に作動指令を送出するとともに、カメラ装置40が撮影した画像を受信して所定の画像処理動作を行い、この処理結果に基づいてレーザヘットコントローラ50に制御信号を送出するようになされている。カメラ装置40は、レーザ光が照射されて溶接された溶接部を集光レンズ13により拡大し、ダイクロイックミラー12を透過した画像を撮影するCCD(Charge Coupled Device)カメラ41と、このCCDカメラ41を露光させるメカニカルシャッタ42とを備えている。
【0021】
レーザヘッドコントローラ50は、画像処理装置30より送出された補正信号に基づいて、レーザヘッド載置台を駆動する載置台駆動装置14に制御信号を送出して、載置台駆動装置14を制御するようになされている。なお、載置台駆動装置14はレーザヘッドコントローラ50からの制御信号に基づいて、図示しないレーザヘッド10を搭載する載置台(X−Yステージ)を、一定の速度(例えば、0.5〜3cm/sの速度)で、X方向に駆動した後、−Y方向(Y方向とは逆の方向)に駆動し、ついで−X方向(X方向とは逆の方向)に駆動し、さらにY方向に駆動するようになされている。
【0022】
レーザ制御装置60は、レーザヘッド10のレーザ11に所定のパルス電圧を所定の周期T2(例えば、11ms)で印加して、所定の周期T2(図4(a)のパルス波形を参照のこと)のパルスレーザ光を発振させるために設けられている。そして、レーザ制御装置60がレーザ11に所定のパルス電圧を所定のパルス幅T1(例えば、2ms)で印加することにより、レーザ光はレーザヘッド10より出射されて、ダイクロイックミラー12で垂直に反射され、集光レンズ13で溶接部に集光されて溶接部の金属を溶融して溶接するようになされている。
【0023】
なお、レーザヘッド10の下部のレーザ光が集光される位置に被加工体となるリチウムイオン電池70が配置されている。このリチウムイオン電池70は、アルミニウム合金製の電池用外装缶71と、この電池用外装缶71の開口部を封止するアルミニウム合金製の封口板72とを備えている。なお、電池用外装缶71の内部には、リチウムイオンを吸蔵・脱離し得るカーボン系材料よりなる負極活物質と、LiCoO2,LiNiO2,LiMn2O4,LiFeO2等のリチウム含有遷移金属酸化物からなる正極活物質と、有機溶媒に溶質としてリチウム塩を溶解した非水電解液とを収容している。そして、電池用外装缶71の開口部の周壁と封口板72の嵌合部の隙間にレーザ光を照射してレーザ溶接するようになされている。
【0024】
2.レーザ溶接装置の動作
ついで、上述のように構成されたレーザ溶接装置の動作について説明するが、このレーザ溶接装置の動作の理解を容易にするために、まず、レーザヘッド10の溶接動作について説明した後、画像処理動作について説明することとする。この場合、レーザヘッド10は、図1の外装缶71の左上端部から右上端部に達するまでは右方向(X方向)に駆動され、外装缶71の右上端部から右下端部に達するまでは下方向(−Y方向:Y方向とは逆の方向)に駆動され、外装缶71の右下端部から左下端部に達するまでは左方向(−X方向:X方向とは逆の方向)に駆動され、外装缶71の左下端部から左上端部に達するまでは上方向(Y方向)に駆動されるものとする。
【0025】
(1)レーザヘッドの溶接動作
レーザ制御装置60の電源が投入されるとともに、図示しない作動スイッチがオンにされることにより、レーザ制御装置60は所定のパルス電圧を所定の周期T2でレーザ11に印加する。これにより、レーザ11より所定のパルス幅(T1)で所定の周期T2(図4(a)参照)のレーザ光Lが出射されることとなる。周期T2で出射されたパルスレーザ光Lは、ダイクロイックミラー12で逐次垂直に反射された後、集光レンズ13にて逐次集光されて溶接部X、即ち、外装缶71の開口部の周壁と封口体72の嵌合部の隙間に逐次照射される。そして、パルスレーザ光Lがこれらの嵌合部(溶接部)に照射されると、これらの嵌合部のアルミニウム合金は逐次溶融されて溶接されることとなる。
【0026】
このとき、載置台駆動装置14は、レーザヘッド10を搭載する載置台(X−Yステージ)を一定の速度(例えば、0.5〜3cm/sの速度)で、図1の外装缶71の左上端部から右上端部に達するまでは右方向に駆動し、右上端部から右下端部に達するまでは下方向に駆動し、右下端部から左下端部に達するまでは左方向に駆動し、左下端部から左上端部に達するまでは上方向に連続的に駆動している。これにより、電池用外装缶71の開口部の周壁と封口板72の嵌合部の隙間は封口板72の外周縁に沿って連続的に溶接されることとなる。
【0027】
(2)画像処理動作
ついで、上述のように構成されるレーザ溶接装置の画像処理動作を画像処理装置30のCPU31が実行する図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、画像処理装置30の電源(図示せず)が投入されることにより、画像処理装置30のCPU31は画像処理動作をステップS100にて開始する。
【0028】
ここで、レーザ制御装置60が所定のパルス電圧をT2(例えば、11ms)周期毎にレーザ11に印加すると、レーザ11は、パルス幅がT1で、周期がT2(例えば、11ms)のパルスレーザ光Lを出射させる。すると、パルスレーザ光Lはダイクロイックミラー12を透過して、トリガパルス発生装置20のフォトディテクタ21に入射する。このとき、フォトディテクタ21は受光したレーザ光Lを電気信号に変換して、この電気信号をA/D変換器22に出力する。
【0029】
すると、A/D変換器22はディジタル信号に変換して、変換したディジタル信号をトリガパルス発生器23に出力する。トリガパルス発生器23にディジタル信号が入力されると、トリガパルス発生器23は入力されたディジタル信号の個数をカウントして積算する。ついで、トリガパルス発生器23は入力されたディジタル信号の積算値が所定値(例えば、5個)に達すると、所定値に達した時刻から所定の遅延時間Tdが経過した後に、パルス幅がT3のトリガパルスPT(図4(b)のトリガパルスPTを参照)を発生させて、画像処理装置30に出力する。なお、遅延時間Tdは数msであって、レーザ光Lのパルス幅T1よりも長くなるように設定されている。
【0030】
トリガパルスPTが画像処理装置30に入力されると、画像処理装置30のCPU31は、ステップS102にて「Yes」と判定して、カメラ装置40に作動指令を送出する。なお、ステップS102にて「No」と判定すると、トリガパルスPTが入力されるまでステップS102の動作を繰り返して実行する。ついで、カメラ装置40が画像処理装置30から出力された作動指令を受信すると、カメラ装置40はCCDカメラ41の電子シャッタ(図示せず)を作動させるとともに、メカニカルシャッタ42を作動させる。すると、CCDカメラ41は、溶接部X(図1参照)が集光レンズ13にて拡大された画像を撮影し、撮影した画像を画像処理装置30に出力する。このとき、レーザ光が溶接部Xに照射されてからTd時間が経過した後であるため、溶接光(プルーム)が撮影画像に写り込むことはなく、明瞭な画像が撮影できることとなる。また、メカニカルシャッタ42が作動したときのみ露光されるので、CCDカメラ41に電荷漏れを生じることはない。
【0031】
画像処理装置30に撮影画像が入力されると、CPU31はステップS106にて画像メモリ34に撮影画像格納指令を送出して、所定のT4時間(例えば、9ms)内に撮影画像の画像メモリ34への取り込みを行う。この後、ステップ108に進み、画像メモリ34に取り込まれた溶接部Xの撮影画像の数値化された位置データと、予め画像メモリ34に取り込まれた基準画像の数値化された位置データとを比較して、溶接位置のずれ量(補正データ)を演算して画像処理を行う。なお、この画像処理において、画像メモリ34に取り込まれた外装缶71の開口部の周壁のエッジ、あるいは封口体72の周縁のエッジにおける、基準画像の数値化された位置データと撮影画像の数値化された位置データとを比較して、この差を演算することによりずれ量(補正データ)を求めるようにしている。
【0032】
そして、画像処理の結果、演算したずれ量(補正データ)が所定値以上であれば、CPU31はステップS110にて「Yes」と判定して、次のステップS112に進める。演算したずれ量(補正量)が所定値以内であれば、CPU31はステップS110にて「No」と判定して、ステップ102に戻って、上述した処理動作を繰り返して実行する。ついで、ステップS112に進むと、CPU31はレーザヘッドコントローラ50へ補正指令を送出する。この場合、CPU31は演算したずれ量(補正データ)をレーザヘッドコントローラ50へ送出するとともに、RAM33に格納(記憶)するようになされている。これにより、この補正データに基づいて1ワーク毎の溶接軌道データを蓄積・解析するようにすれば、溶接軌道ずれの傾向管理を容易に行うことができるようになる。
【0033】
CPU31がレーザヘッドコントローラ50へ補正指令を送出すると、レーザヘッドコントローラ50は載置台駆動装置14に制御信号を出力して、載置台(X−Yステージ)をずれ量(補正量)だけ移動させる。ここで、レーザヘッド10が図1の左右方向(X方向あるいは−X方向)に沿って移動している場合は、ずれ量(補正量)だけY方向(あるいは−Y方向)に移動させ、レーザヘッド10が図1の上下方向(Y方向あるいは−Y方向)に沿って移動している場合は、ずれ量(補正量)だけX方向(あるいは−X方向)に移動させるようになされる。そして、CPU31がレーザヘッドコントローラ50へ補正指令を送出すると、ステップ102に戻って、上述した処理動作を繰り返して実行する。
【0034】
このような処理動作を繰り返して実行することにより、パルスレーザ光Lを所定回数(この例の場合は5パルスとなる)出射する毎に、レーザヘッド10の位置、即ち、溶接位置が補正されるようになる。これにより、電池用外装缶71の開口部の周壁と封口板72の嵌合部の隙間は封口板72の外周縁に沿って連続的に正確にレーザ溶接されることとなる。
【0035】
【発明の効果】
上述したように、本発明においては、レーザヘッド10から出射されたパルスレーザ光Lを直接検出して、所定回数(例えば5回)のパルスレーザ光Lを検出した後、所定の遅延時間(Td)が経過してから溶接部の画像を撮影するようにしている。これにより、撮影した画像にプルームなどの溶接光が写り込むことが防止できるようになって、予め設定された溶接位置とのずれ量を正確に演算することができるようになる。そして、溶接ずれが生じていた場合には、直ちに溶接位置を補正することが可能になるため、安定した溶接軌道を確保できるようになって、溶接品質に優れた製品を得ることができるようになる。
【0036】
なお、上述した実施の形態においては、ダイクロイックミラー12を透過したレーザ光が直接受光できる位置にフォトディテクタ21を配置する例について説明したが、フォトディテクタ21の前方に光ファイバを配置して、この光ファイバを介してダイクロイックミラー12を透過したレーザ光を受光できるようにしてもよい。このようにすると、フォトディテクタ21を任意の位置に配置できるようになるので、この種のレーザ溶接装置の使い勝手が向上する。また、光ファイバを介してダイクロイックミラー12を透過したレーザ光を受光できるようにすると、トリガパルス発生装置20がレーザ光の出射時に生じたノイズの影響を受けることを未然に防止できるようになる。
【0037】
また、上述した実施の形態においては、電池用外装缶71の開口部の周壁と封口板72の嵌合部の外周縁に沿ってレーザ溶接する例について説明したが、本発明のレーザ溶接方法およびレーザ溶接は電池に限らず、各種の被加工物に適用できることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のレーザ溶接装置の一例を模式的に示すブロック図である。
【図2】 図1の画像処理装置の具体例を示す機能ブロック図である。
【図3】 図1の画像処理装置のCPUの処理動作を示すフローチャートである。
【図4】 本発明のレーザ溶接装置の各部の経過時間に伴う動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10…レーザヘッド、11…レーザ、12…ダイクロイックミラー、13…集光レンズ、14…載置台駆動装置、20…トリガパルス発生装置、21…フォトディテクタ、22…A/D変換器、23…トリガパルス発生器、30…画像処理装置、31…CPU、32…ROM、33…RAM、34…画像メモリ、35…外部インタフェース回路、36…バス、40…カメラ装置、41…カメラ、42…メカニカルシャッタ、50…レーザヘッドコントローラ、60…レーザ制御装置、70…リチウムイオン電池、71…電池用外装缶、72…封口体、L…レーザ光、PT…トリガパルス、Td…遅延時間、X…溶接部
Claims (6)
- 外装缶の開口部の周壁と該開口部を封止する封口体との嵌合部にレーザヘッドから出射されたレーザ光を照射して該嵌合部に溶接部を形成するとともに、該溶接部で反射したレーザ光の反射方向が角部により変化するような前記嵌合部を有する外装缶と封口体とのレーザ溶接方法であって、
前記レーザヘッドから出射されたパルスレーザ光を検出するステップと、
所定回数の前記パルスレーザ光を検出して所定の遅延時間が経過すると前記嵌合部の溶接位置の画像を撮影するステップと、
前記撮影された画像に基づいて予め設定された溶接位置とのずれ量を演算するステップと、
前記演算結果に基づいて前記レーザヘッドの軌道を補正するステップとを備えたことを特徴とするレーザ溶接方法。 - 前記外装缶は電池要素を収容する電池用外装缶であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ溶接方法。
- 前記電池要素は少なくともリチウムイオンを挿入・脱離可能な負極活物質を含有する負極と、リチウムイオンを挿入・脱離可能な正極活物質を含有する正極と、非水電解液を含むことを特徴とする請求項2に記載のレーザ溶接方法。
- 外装缶の開口部の周壁と該開口部を封止する封口体との嵌合部にレーザヘッドから出射したレーザ光を照射して該嵌合部に溶接部を形成するとともに、該溶接部で反射したレーザ光の反射方向が角部により変化するような前記嵌合部を有する外装缶と封口体とのレーザ溶接装置であって、
前記レーザヘッドから出射されたパルスレーザ光を検出するレーザ光検出手段と、
所定回数の前記パルスレーザ光を検出して所定の遅延時間が経過するとトリガパルスを発生するトリガパルス発生手段と、
前記トリガパルス発生手段から発生されたトリガパルスに基づいて前記嵌合部の溶接位置の画像を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された画像に基づいて予め設定された溶接位置とのずれ量を演算する画像処理装置と、
前記画像処理装置により演算された演算結果に基づいて前記レーザヘッドの軌道を補正するレーザヘッド制御手段とを備えたことを特徴とするレーザ溶接装置。 - 前記レーザ光検出手段はフォトディテクタであることを特徴とする請求項4に記載のレーザ溶接装置。
- 前記撮影手段はメカニカルシャッタを備えたCCDカメラであることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のレーザ溶接装置。
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