JP4316837B2 - 吸収性物品及びその製造方法 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明はベルトを備えているおむつまたは失禁ガードのような吸収性物品に関する。この発明は更にかかる吸収性物品を製造する方法に関する。
【0002】
発明の背景
幼児または成人のための使い捨ておむつのような吸収性物品は通常物品の端部に取り付けられた一対の締結タブを含む締結システムを備えている。一般に、吸収性物品は横たわっている使用者に適用される。締結タブは物品の他端部に設けられた受け部材と係合することを意図している。かかる締結システムは例えばおむつが幼児に適用されるとき満足されるが、失禁おむつが成人使用者に適用されるとき、特に使用者がおむつを彼自身/彼女自身で着用したい場合に問題が起こるかもしれない。
【0003】
ベルトを備えた吸収性物品、いわゆるベルトおむつは立っている使用者に着用するのは容易である。ベルト付き吸収性衣料品が例えば国際特許出願PCT/SE99/01975及びスウェーデン特許514370号に開示されている。
【0004】
更に、国際特許出願WO 99/37263はベルトおむつのようなベルト付き衣料品を製造するための方法と装置を開示し、それは第一ベルト半分体と第二ベルト半分体を含み、それら両者は縦延長部を持つ。第一と第二ベルト半分体が固定されるキャリヤウェブは第一表面と第二表面を持つ。
【0005】
WO 99/37263による方法は第一ベルト半分体と第二ベルト半分体を部分重複関係で置く段階を含み、従って第一ベルト半分体の第一端領域と第二ベルト半分体の第一端領域は重複領域内で互いに接触し、そこでは第一ベルト半分体の第二端領域と第二ベルト半分体の第二端領域は覆われないまま残る。この方法は更に一時的ラミネートを作るために第一と第二ベルト半分体の第一端領域を解放可能に結合する段階を含んでおり、キャリヤウェブの第一表面と一時的ラミネートを相互接触させ、従ってキャリヤウェブの第一表面はベルト半分体の第一端領域の重複領域内でラミネートと接触し、かつ第一ベルト半分体の第二端領域の少なくとも一部と第二ベルト半分体の第二端領域の少なくとも一部をキャリヤウェブの第二表面と接触させる。
【0006】
既知のおむつ及びベルトを備えた吸収性衣料品が困難な適用の持つ上述の問題の幾つかを解決したとしても、なお改善の余地がある。
【0007】
先行技術による吸収性物品及び衣料品は、例えば主として物品のベルトを適用するとき皮膚に対して直接押圧される突出する結合部及び材料縁の存在のために、使用者により時には不快なものとして知覚されるかもしれない。快適さが関係するところでは、使用者の腰に対して内向きに押圧されたかかる縁が物品が着用されたときベルトの下に発生しないベルトを持つ吸収性物品または衣料品を提供可能とすることは従って主要な利点であるであろう。
【0008】
更に、吸収性物品の製造時のそれらへのベルトの適用は多数の異なる工程段階、中間ラミネート、等により通常複雑となる。ある場合には、これは操業性問題及び低生産速度をもたらした。この理由のため、ベルトを持つ吸収性物品または衣料品を供給するための簡単で生産効率的方法に対する要求がある。
【0009】
発明の概要
従って、本発明の第一目的は使用者の皮膚に対して押圧されるかもしれない内向きに突出する結合部及び材料緑を持つ上述の問題を排除するベルトを持つ吸収性物品を提供することにあり、この物品は使用者が最高の可能な快適度を持って物品を着用できることを確実とする。
【0010】
請求項1によれば、この第一目的は液体透過性のトップシート、実質的に液体不透過性のバックシート及びそれらの間に封入された吸収体を含むおむつまたは失禁ガードのような吸収性物品であって、それがフロント部、バック部及びそれらの間の股部を持ち、それが更に物品がパンツ状形状をとるような方法で物品のバック部及び物品のフロント部に取り付けられたまたは取り付けられることを意図したベルトを備えており、ベルトはパンツの腰部の一部を形成し、外側と使用者と直接接触されることを意図している内側とを持つ吸収性物品により達成される。この発明によれば、ベルトは第一と第二ベルト半分体を含み、それらはそれらの端部の一つで内側の結合領域内でトップシートに永久的に取り付けられ、その取り付け方法はベルト半分体が互いに重ねられてトップシートに対置されるときそれらの全長に沿って実質的に平坦のまま残るような方法であり、かつ結合領域で作られた結合部が吸収性物品が使用されるとき使用者から離れる方向に外向きに押圧されるようなものである。
【0011】
本発明の第二目的は、この発明による吸収性物品を製造するための簡単で製造効率のよい方法を提供することである。
【0012】
請求項5によれば、この第二目的は液体透過性のトップシート、実質的に液体不透過性のバックシート及びそれらの間に封入された吸収体を含むおむつまたは失禁ガードのような吸収性物品であって、それがフロント部、バック部及びそれらの間の股部を持ち、更に物品がパンツ状形状をとるような方法で物品のバック部にかつ物品のフロント部に取り付けられたまたは取り付けられることを意図したベルトを備えており、そこではベルトがパンツの腰部の一部を形成しかつ外側と使用者と直接接触することを意図している内側とを持つものを製造する方法により達成される。この発明によれば、この方法は第一及び第二ベルト半分体をそれらの端部の一つにおいて内側の結合領域内でトップシートに永久的に取り付けることを含み、この取り付け方法はベルト半分体が互いに重ねられてトップシートに対置されるときそれらの全長に沿って実質的に平坦のまま残るような方法であり、かつ結合領域に作られた結合部が吸収性物品が使用されるとき使用者から離れる方向に外向きに押圧されるような方法である。
【0013】
本発明の更なる目的は以下の説明から明らかとなるであろうし、これらの更なる目的を達成可能とする特徴は従属請求項に掲げられる。
【0014】
図面の簡略説明
以下に、この発明が添付図面に関してより詳細に説明されるであろう。図面において、
図1はこの発明の好適実施例による吸収性物品を概略的にかつ破断部を伴って示し、
図2は横方向製造を意図しているこの発明の第一の特に好適な実施例による方法を概略的に示し、
図3は図2のウェブ118の上部縦縁部を通した断面であり、
図4はこれまた横方向製造を意図しているこの発明の第二の有利な実施例による方法を概略的に示し、
図5は図4のウェブ218の上部縦縁部を通した断面であり、そして
図6は縦方向製造を意図しているこの発明の代替実施例による方法を概略的に示す。
【0015】
好適実施例の詳細な説明
図1はこの発明の好適実施例による吸収性物品、より詳細には失禁を患っている成人のためを意図したベルトおむつを概略的に示す。しかし、この発明は成人おむつに限定されず、若年者または幼児により使用されることを意図しているこの発明による吸収性物品または衣料品もまた考えられる。
【0016】
吸収性物品1は液体透過性のトップシート2、実質的に液体不透過性のバックシート3及びそれらの間に封入された吸収体を含む。液体透過性のトップシート2は不織材料、例えば連続フィラメントのスパンボンド材料、メルトブロー材料、結合されカードされた繊維材料、または他の柔らかくて可撓性の液体透過性材料からなることができる。実質的に液体不透過性のバックシート3はプラスチックフィルム、液体不透過性材料で被覆された不織材料、疎水性不織材料、または他の液体透過に抵抗する可撓性材料からなることができる。
【0017】
トップシート2とバックシート3は吸収体4より幾らか大きい平面広がりを持ち、その縁を越えて延びる。層2と3はそれらの突出部内で、例えば接着または熱または超音波による溶接により、互いに付着される。
【0018】
吸収体4は通常の形式のどのようなものでもよい。一般に見られる吸収性材料の例はセルロース系フラッフパルプ、ティッシュ層、高吸収性高分子(いわゆる超吸収剤)、吸収性発泡材料、吸収性不織材料及び同様物である。吸収体内にセルロース系フラッフパルプと超吸収剤を組み合わせるのは普通である。また液体捕捉能力、分散能力及び貯蔵容量が関連するときに種々の性質を持つ種々な材料の層を含む吸収体によるのは普通である。これは当業者には周知であり従って詳細に述べられないであろう。吸収体は好ましくは、しかし必須ではないが、比較的薄い形式のものであり、それは今や例えば赤ん坊のおむつ及びある形式の失禁ガードでは普通であり、それは超吸収剤とセルロース系フラッフパルプの圧縮された、混合されたまたは層状とされた構造を含む。
【0019】
おむつ1は吸収性パンツとして着用者の胴体の下方部を囲むことを意図している。それは使用時に使用者の体の前部に対して付けられているを意図しているフロント部5、使用時に使用者の体の後部に対して付けられていることを意図しているバック部6及び使用時に使用者の足の間の股領域内に位置することを意図しているフロント部とバック部の間の狭い股部7を含む。フロント部5は有利には一対の粘着性テープタブまたは他の適当な締結部材を備えており、好ましくはしばしばフックとループ締結手段または“ベルクロ”閉鎖具と呼ばれる形式の締結素子に属するフック部材8を備えている。
【0020】
物品は更に物品がパンツ状形状をとるような方法で物品のバック部6にかつ物品のフロント部5に取り付けられたまたは取り付けられることを意図したベルト9,9′を備えている。それにより、ベルト9,9′はパンツの腰部の一部を形成するであろうし、かつ外側11,11′及び使用者と直接接触することを意図している内側12,12′を持つ。
【0021】
この発明による吸収性物品1において、ベルトは第一ベルト半分体9と第二ベルト半分体9′を含み、それらはそれらの端部の一つでベルト内側12,12′の結合領域13,13′内でトップシート2に永久的に取り付けられる。この発明によれば、ベルト半分体9,9′は互いに重ねられてトップシートに対置されるときそれらの全長に沿って実質的に平坦のまま残るような方法で、かつ結合領域で作られる結合部14,14′が吸収性物品が使用されるとき使用者から離れる方向に外向きに押圧されるような方法で取り付けられる。
【0022】
例えば、第二ベルト半分体9′とこの発明による残りの吸収性物品1との間の結合部14′は使用時に使用者の腰に向けて内向きに突出しまたは延び、使用者の皮膚に対して押圧され、これを刺激する如何なる材料縁も示さないであろう。この発明によれば、結合部はそれに代えて共通端部で互いに重ねて二つの材料層を結合することにより形成されるであろう。その後で層は互いから離れるように折り曲げられ、結合部は“立ち上がった”位置をとるであろう。そこでは結合部14′は外向きにかつ使用者から離れようとする。これに代えて、立ち上がった結合部は材料層の一つに対して折りたたまれ、それと平行に置かれ、従って使用者に向けて内向きに面する実質的に滑らかな表面が得られる。これはまた第一ベルト半分体9の対応する結合部14または部分に適用される。従って、この発明による吸収性物品1のトップシート2にベルト半分体9,9′が取り付けられている結合部14,14′または取り付け領域は非常に低い接触圧力を示しまたは使用者の皮膚と全く接触しないことさえあろう。これは通常のベルトおむつがパンツ状形状の残りの腰バンドに沿ってよりもベルト取り付け領域で使用者の皮膚に対してより高い接触圧力を起こすであろうから、むしろ注目されるべきである。本発明によりベルト取り付け領域または結合部14,14′で得られる使用者の腰に対する低いまたは存在しない接触圧力はこの発明による吸収性物品を最高に可能な快適度で着用できることを確実とする。
【0023】
この発明による吸収性物品の代替実施例において、補強材料片(図6にだけ示される)がトップシートの対向縁部に永久的に取り付けられており、そこでは結合領域内のベルト半分体の一端の内側が補強材料片を介してトップシートに取り付けられている。この実施例においてもまた、内向きに延び、使用者の皮膚に対して局部的に高すぎる圧力を及ぼす材料縁はベルト取り付け領域に作られないであろう。有利には、補強材料片は弾性材料を含み、それは吸収性物品の使用者に改善された快適性を与える。
【0024】
この発明による吸収性物品がベルト半分体の取り付け領域で使用者の皮膚に対して非常に低い接触圧力を与えまたは全く与えないという事実に加えて、二つに分かれたベルト設計は使用者の背部に対して局部的に発生する高すぎる使用者の皮膚に対する接触圧力の如何なる危険も与えない。この理由はもちろん使用者の背部に対して内向きに押圧される材料縁が存在しないからである。なぜならベルト半分体は使用者の背部側の腰部周りに連続しないからである。
【0025】
ベルト半分体9,9′は結合領域13,13′内のトップシート2に適当な方法のいずれかにより、接着によりまたは有利には熱による熱結合により、しかし好ましくは超音波による熱結合により取り付けられることができる。ベルト半分体は使用時に、例えばテープタブにより、好ましくはフックとループ締結手段により一緒に締結することができることを意図したそれらの対向端部を持っている。特に有利には、フックとループ締結手段のフック部材15がベルト半分体9′の内側12′の一方に設けられることができ、そこでは他のベルト半分体9の外側11がこのフック部材と相互作用するループ材料を提供する。これに代えて、フック部材がベルト半分体の一方の外側に設けられ、他のベルト半分体の内側にループ材料が設けられることができる。
【0026】
上に検討した締結部材8またはフロント部5の上の対応する締結部材はおむつを希望のパンツ状形状に一緒に締結するためにベルト半分体9,9′の外側11,11′に対して取り付けられることを意図している。締結部材8は好ましくはフック部材であるが、また他の適当な形式のものであることができる。
【0027】
ベルト半分体9,9′は目的に適したどのような材料からもなることができ、例えばベルトの外側を形成する外側材料11,11′とベルトの内側を形成しかつ使用者の皮膚と直接接触することを意図している特に柔らかい不織材料12,12′とからなるラミネートからなることができる。かかるラミネートにおいて、外側材料は例えばプラスチックフィルムであることができ、内側材料は低結合度を持つポリプロピレンまたはポリエチレンのスパンボンド材料であることができる。好適実施例において、外側材料及び/または内側材料がループ材料として機能すべきであるところでは、ベルトの外側及び/または内側はもちろん締結システムのフック部材と相互作用することのできる材料からなるかまたはその材料部分を含むべきである。
【0028】
添付図2と3は吸収性物品の横方向製造を意図しているこの発明の第一の好適実施例を概略的に示す。この明細書において、横方向製造はおむつ製造機の機械方向に横向きに配置された吸収性物品により製造が行われることを意味する。
【0029】
この発明による方法は、液体透過性のトップシート2、実質的に液体不透過性のバックシート3及びそれらの間に封入された吸収体4を含む、おむつまたは失禁ガードのような吸収性物品(図1参照)を製造することを意図している。吸収性物品はフロント部5、バック部6及びそれらの間の股部7を持ち、更に物品がパンツ状形状をとるような方法で物品のバック部6にかつ物品のフロント部5に取り付けられたまたは取り付けられることを意図したベルト9,9′を備えており、そこではベルトはパンツの腰部の一部を形成し、外側11,11′と使用者と直接接触することを意図している内側12,12′とを持つ。
【0030】
この発明によれば、この方法は第一ベルト半分体9と第二ベルト半分体9′をそれらの端部の一つで前記内側12,12′の結合領域13,13′内で前記トップシート2に永久的に取り付けることを含み、その取り付け方法はベルト半分体9,9′が互いに重ねられてトップシートに対置されるときそれらの全長に沿って実質的に平坦のまま残るような方法であり、かつ結合領域で形成された結合部14,14′が吸収性物品が使用されるとき使用者から離れる方向に外向きに押圧されるような方法である。
【0031】
この発明による方法の好適実施例において、吸収性物品は物品長116;216及び物品幅117;217を持ち、トップシート102;202の幾つかがキャリヤウェブ118;218の形で提供される。
【0032】
この様式で、第一ウェブ119;219は物品幅117;217の第一端の第一結合領域113;213内でキャリヤウェブ118;218に結合され、一方一物品幅117;217により変位されかつ部分的に第一ウェブ119;219の上に置かれた第二ウェブ120;220は物品幅の第二対向端の第二結合領域113′;213′内でキャリヤウェブに結合される。その後で、吸収性物品にベルト109,109′;209,209′を与えるために、第一ウェブとキャリヤウェブは第一結合領域113;213を分割する第一線121;221に沿って切断され、一方第二ウェブとキャリヤウェブは第二結合領域113′;213′を分割する第二線122;222に沿って切断される。
【0033】
この発明による方法の好適実施例において、第一ウェブ119;219及び第二ウェブ120;220は両方とも物品幅117;217の二倍より短い。しかし、この発明の範囲内で、第一と第二ウェブが物品幅の二倍より大きな長さを持つ実施例、例えばベルト半分体の自由端の一方または両方が二倍である実施例も考えられる。
【0034】
図2と3に示された特に好適な実施例において、第一ウェブ119は第一ベルト半分体109の二つを含み、一方第二ウェブ120は第二ベルト半分体109′の二つを含む。これに代えて、第一ウェブが第二ベルト半分体の二つを含み、第二ウェブが第一ベルト半分体の二つを含むことができる。
【0035】
この発明による方法の第二の有利な特に図4と5に示された実施例において、第一ウェブ219と第二ウェブ220の両方が第一ベルト半分体209の一つと第二ベルト半分体209′の一つを含む。
【0036】
図6は縦方向製造、すなわち吸収性物品の長手方向が製造時のおむつ製造機の機械方向に動くことを意図しているこの発明の代替実施例による方法の概略図である。
【0037】
この発明による方法の代替実施例において、吸収性物品は物品長316と物品幅317を持ち、トップシート302の幾つかがキャリヤウェブ318の形で提供され、それは物品長の第一端で第一線324に沿ってかつ物品長の第二の対向端で第二線325に沿って切断される。
【0038】
代替実施例において、補強材料片323,323′が対として物品長316に対応する間隔でキャリヤウェブ318の対向縁部に永久的に取り付けられる。互いに隣接して第一ベルト半分体309の幾つかを含む第一ウェブと互いに隣接して第二ベルト半分体309′の幾つかを含む第二ウェブ320は第一ベルト半分体309の一つと第二ベルト半分体309′の一つを提供するために切断され、それらはベルト309,309′を持つ吸収性物品を提供するためにキャリヤウェブ318を切断する前に、それらの端部の一つで補強材料片323,323′に結合領域313,313′内で永久的に取り付けられる。
【0039】
代替実施例において、補強材料片323,323′は好ましくは物品幅317の外側に延びるように適用される。これはベルト端部を補強材料片に取り付けるための超音波ホーンまたは別の結合装置の設置を容易とする。
【0040】
上述のように、弾性材料が有利に補強材料片323,323′に用いられる。
【0041】
この発明による方法において、好ましくは第一ウェブ119;219;319及び/または第二ウェブ120;220;320はフックとループ締結システムに含まれることを意図したフック材料部分115;215;315を含む。
【0042】
上述の結合領域113,113′;213,213′;313,313′は接着によっても作られることができるけれども、それらは有利には熱によるまたは好ましくは超音波による熱結合により作られる。
【0043】
この発明による方法において、好ましくは二つのベルト半分体が、直接にまたは補強材料片323,323′を介してのいずれかで、キャリヤウェブ118;218;318に同時に永久的に取り付けられる。これは工程段階の数を減らし、より効率的な製造をもたらす。
【0044】
前述から明らかとなったように、この発明による方法は横方向製造のためのおむつ製造機または対応する機械により、またはこれに代え、縦方向製造のための機械により実施されることができる。かかる機械は商業的に入手可能であり、この発明を実行することができるようにかかる機械を適合させる本発明についての知識を持つ当業者にはどのような困難も提起しないだろう。従って、基本技術及びおむつを製造するための必要な装置をここで述べる必要はない。
【0045】
前述において、本発明が幾つかの実施例によりかつ添付図面に関して述べられた。しかし、この発明は上述されたまたは図面に示された特定の実施例に決して限定されず、その代わりにこの発明の範囲は特許請求の範囲により規定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適実施例による吸収性物品を概略的にかつ破断部を伴って示す。
【図2】横方向製造を意図しているこの発明の第一の特に好適な実施例による方法を概略的に示す。
【図3】図2のウェブ118の上部縦縁部を通した断面である。
【図4】横方向製造を意図しているこの発明の第二の有利な実施例による方法を概略的に示す。
【図5】図4のウェブ218の上部縦縁部を通した断面である。
【図6】縦方向製造を意図しているこの発明の代替実施例による方法を概略的に示す。
Claims (12)
- おむつまたは失禁ガードのような吸収性物品であって、
前記物品(1)が液体透過性のトップシート(2)、実質的に液体不透過性のバックシート(3)及びそれらの間に封入された吸収体(4)を含み、前記物品がフロント部(5)、バック部(6)及びそれらの間の股部(7)を持ち、かつ更に物品がパンツ状形状をとるような方法で物品のバック部(6)に及び物品のフロント部(5)に取り付けられたまたは取り付けられることを意図したベルト(9,9′)を備えており、
更にベルトがパンツの腰部の一部を形成し、かつ外側(11,11′)と使用者と直接接触することを意図している内側(12,12′)とを持つものにおいて、
ベルトが第一ベルト半分体(9)と第二ベルト半分体(9′)を含み、
それらがそれらの端部の一つで前記内側(12,12′)の結合領域(13,13′)内でトップシート(2)に永久的に取り付けられており、
前記取り付けは、
前記ベルト半分体(9,9′)が互いに重ねられて前記トップシートに対置されるときそれらの全長に沿ってそれらが実質的に平坦のまま残るようになされ、
かつ前記結合領域に形成されている結合部(14,14′)が吸収性物品が使用されるとき前記使用者から離れる方向に外向きに押圧されるようになされており、
補強材料片が前記トップシートの対向縁部に永久的に取り付けられていること、及び結合領域内で前記ベルト半分体の一端の内側が前記トップシートに前記補強材料片を介して取り付けられていることを特徴とする吸収性物品。 - 補強材料片が弾性材料を含むことを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
- フックとループ締結手段のフック部材(15)が前記ベルト半分体(9′)の前記内側(12′)の一つに設けられており、更に他のベルト半分体(9)の外側(11)がループ材料を提供することを特徴とする請求項1または2に記載の吸収性物品。
- フックとループ締結手段のフック部材がベルト半分体の一つの外側に設けられており、更に他のベルト半分体の内側がループ材料を提供することを特徴とする請求項1または2に記載の吸収性物品。
- 液体透過性のトップシート(2)、実質的に液体不透過性のバックシート(3)及びそれらの間に封入された吸収体(4)を含み、物品長(316)と物品幅(317)を持ち、前記トップシート(302)の幾つかが前記物品長の第一端の第一線(324)に沿ってかつ前記物品長の第二対向端の第二線(325)に沿って切断されるキャリヤウェブ(318)の形で提供される、おむつまたは失禁ガードのような、吸収性物品を製造するための方法であって、
前記物品がフロント部(5)、バック部(6)及びそれらの間の股部(7)を持ち、かつ更に物品がパンツ状形状をとるような方法で、物品のバック部(6)にかつ物品のフロント部(5)に取り付けられたまたは取り付けられることを意図したベルト(9,9′)を備えており、
更にベルトがパンツの腰部の一部を形成し、かつ外側(11,11′)と、使用者と直接接触することを意図している内側(12,12′)とを持つものにおいて、
この方法が第一ベルト半分体(9)と第二ベルト半分体(9′)をそれらの端部の一つで前記内側(12,12′)の結合領域(13,13′)内で前記トップシート(2)に永久的に取り付けることを含み、
前記取り付けは、
前記ベルト半分体(9,9′)が互いに重ねられて前記トップシートに対置されるときそれらの全長に沿ってそれらが実質的に平坦のまま残るようになされ、
かつ前記結合領域で形成された結合部(14,14′)が吸収性物品が使用されるとき使用者から離れる方向に外向きに押圧されるようになされており、
補強材料片(323,323′)が前記物品長(316)を含む間隔で前記キャリヤウェブ(318)の対向縁部に対として永久的に取り付けられること、
及び、互いに隣接して前記第一ベルト半分体(309)の幾つかを含む第一ウェブ(319)と互いに隣接して前記第二ベルト半分体(309′)の幾つかを含む第二ウェブ(320)が前記第一ベルト半分体(309)の一つと前記第二ベルト半分体(309′)の一つを提供するために切断されること、
これらベルト半分体は前記ベルト(309,309′)を持つ吸収性物品を提供するためにキャリヤウェブ(318)を切断する前に、それらの端部の一つにおいて前記補強材料片(323,323′)に結合領域(313,313′)内で永久的に取り付けられることを特徴とする方法。 - 補強材料片(323,323′)が前記物品幅(317)の外側に延びるように適用されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
- 弾性材料が前記補強材料片(323,323′)に用いられることを特徴とする請求項5または6に記載の方法。
- 前記方法が縦方向製造のためのおむつ製造機または対応する機械により実施されることを特徴とする請求項5,6または7に記載の方法。
- 前記第一ウェブ(119;219;319)及び/または前記第二ウェブ(120;220;320)がフックとループ締結手段に含まれることを意図したフック材料部分(115;215;315)を含むことを特徴とする請求項5から8のいずれか一つに記載の方法。
- 前記結合領域(113,113′;213,213′;313,313′)が熱または超音波による熱結合により作られることを特徴とする請求項5から9のいずれか一つに記載の方法。
- 前記結合領域が接着により作られることを特徴とする請求項5から9のいずれか一つに記載の方法。
- 二つのベルト半分体が同時にキャリヤウェブ(118;218;318)に永久的に取り付けられることを特徴とする請求項5から11のいずれか一つに記載の方法。
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