JP4316740B2 - エアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップ - Google Patents

エアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップに係り、その目的は噴射パターンを変更するためのノズルチップの回転操作を簡単に行うことができるとともに、噴射パターンの楕円の向きを容易に把握することが可能なノズルチップを提供することにある。
【0002】
【従来の技術】
従来より、塗料などのエアゾール製品の噴射ボタンには、広い面積の塗布や幅広の線引き等のために、塗布時の噴射パターンを楕円形状にすることができるノズルチップが装着されているものがある。図20は従来のノズルチップが装着された噴射ボタンの一例を示す斜視図である。このノズルチップ(A)は、中央に噴射ボタン(B)の噴射口と連通する噴出口(C)を備え、この噴出口(C)を挟んだ対向位置に前方に突出する左右一対の邪魔板(D)が設けられてなるものである。これにより、噴出口(C)から噴出された容器内容物は邪魔板(D)に遮られて、邪魔板が設けられていない方向へと楕円状に広がり(図示例では縦長の楕円形状となる)、ノズルチップ(A)を90度回転させることによって、縦長楕円から横長楕円へと噴射パターンを変更することができる。ところが、ノズルチップは非常に小さいために、ノズルチップ自体を直接指で摘んで回転させるのは難しかった。そこで、図21に示すような、邪魔板(D)の外側に前方に突出する摘まみ部(E)が形成されたノズルチップも創出されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような摘まみ部を有するノズルチップでも、摘まみ部自体が非常に小さいために、殆ど回転操作の助けにはならず、無理に回そうとすると余計な力が加わって内容物が噴出してしまうこともあった。また、ノズルチップが小さいために、縦長楕円で噴射されるのか横長楕円で噴射されるのかが一見して判りにくいという問題もあった。本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、ノズルチップを簡単に回転させることができ、しかも噴射パターンの楕円の広がり方向を容易に判断することが可能なエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップを提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、エアゾール容器の噴射ボタンの噴射口に挿入される挿入部と該挿入部と一体に設けられ噴射ボタンの前面に位置する前面プレートからなり、該前面プレートには前記噴射口と連通する噴出口と、該噴出口を挟んだ対向位置に設けられ容器内容物を楕円形状に噴射させるための邪魔板が設けられ、回転により縦長楕円と横長楕円の噴射パターンの選択が可能なノズルチップであって、前記前面プレートの外周面もしくは表面に外方向に向けて突出した外方突出片が設けられており、前記前面プレートが噴射パターンの楕円と同じ向きの楕円形状とされていることを特徴とするエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップに関する。
【0005】
請求項2に係る発明は、前記外方突出片が噴出ボタンの外形から突出するように形成されてなることを特徴とする請求項1記載のエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップに関する。
請求項3に係る発明は、前記外方突出片が噴射パターンの楕円長軸方向に延出されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップに関する。
【0006】
請求項4に係る発明は、エアゾール容器の噴射ボタンの噴射口に挿入される挿入部と該挿入部と一体に設けられ噴射ボタンの前面に位置する前面プレートからなり、該前面プレートには前記噴射口と連通する噴出口と、該噴出口を挟んだ対向位置に設けられ容器内容物を楕円形状に噴射させるための邪魔板が設けられ、回転により縦長楕円と横長楕円の噴射パターンの選択が可能なノズルチップであって、前記前面プレートの外周面もしくは表面に前方向に向けて突出した前方突出片が設けられ、該前方突出片は前面プレートの表面から少なくとも1.5mm以上突出されており、前記前面プレートが噴射パターンの楕円と同じ向きの楕円形状とされていることを特徴とするエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップに関する。
請求項5に係る発明は、前記前方突出片が、噴射パターンの楕円長軸方向に少なくとも3mm以上の長さをもって形成されてなることを特徴とする請求項4記載のエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップに関する。
請求項6に係る発明は、前記前方突出片が、前記前面プレートの外周面もしくは表面に設けられてなることを特徴とする請求項4又は5記載のエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップに関する。
【0007】
請求項7に係る発明は、エアゾール容器の噴射ボタンの噴射口に挿入される挿入部と該挿入部と一体に設けられ噴射ボタンの前面に位置する前面プレートからなり、該前面プレートには前記噴射口と連通する噴出口と、該噴出口を挟んだ対向位置に設けられ容器内容物を楕円形状に噴射させるための邪魔板が設けられ、回転により縦長楕円と横長楕円の噴射パターンの選択が可能なノズルチップであって、前記前面プレートはその一部が噴射ボタンの外形から突出するように形成されており、前記前面プレートが噴射パターンの楕円と同じ向きの楕円形状とされていることを特徴とするエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップに関する。
請求項8に係る発明は、前記前面プレートの表面に、噴射パターンの楕円の広がり方向を指す矢印が描かれていることを特徴とする請求項7記載のエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップに関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップ(以下、単にノズルチップと称す)の参考形態及び実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の第一参考形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図、図2は噴射ボタンをエアゾール容器本体に取り付けた状態を示す正面図、図3は図1の縦断面図である。第一参考形態のノズルチップ(1)は、噴射ボタン(10)の噴射口に挿入される筒状の挿入部(2)と、この挿入部(2)と一体に形成され噴射ボタン(10)の前面に位置する前面プレート(3)とからなる。尚、図2の符号(9)はエアゾール容器本体である。また、前面プレート(3)には噴射ボタン(10)の噴射口と連通する噴出口(4)が形成されており、この噴出口(4)を挟んで対向する位置には左右一対の邪魔板(5)が設けられている。
【0009】
噴出口(4)から噴出した容器内容物は、邪魔板(5)により遮られて邪魔板が設けられていない方向へと楕円状に広がる。尚、図示例では縦長の楕円形状となる。そして、ノズルチップ(1)を90度回転させることによって、縦長楕円から横長楕円へと噴射パターンを変更することができる。以上述べた構成は、従来のものと同様であって本発明の参考形態や実施形態のノズルチップに共通な構成であるため、以下に説明する他の参考形態や実施形態では同じ構成の部材には同じ符号を付して説明を省略する。
【0010】
第一参考形態のノズルチップ(1)の前面プレート(3)は、噴射パターンの楕円長軸方向を長辺とする正面視略長方形のプレートであり、その外周面の二箇所(上辺右端部及び下辺左端部)には外方向に向けて直線状に延出された外方突出片(7)が噴出口(4)を挟んで点対称の位置に設けられている。この外方突出片(7)の延出方向は噴射パターンの楕円長軸方向と同方向とされているが、その延出方向の中心線は噴出口(4)を通らない直線となっている。尚、本明細書において外方向とは、噴射ボタン(10)の前面と略平行に噴出口(4)から離れる方向を指す。
【0011】
第一参考形態のノズルチップによれば、前面プレート(3)の外周面に外方突出片(7)が設けられているため、ノズルチップ(1)を非常に摘み易く、また回転半径が大きくなるためにノズルチップ(1)を容易に回転させることが可能となる。尚、図示例では、外方突出片(7)を前面プレート(3)の上辺右端部及び下辺左端部に設けたが、例えば上辺中央部と下辺中央部に設けてもよい。外方突出片(7)の突出長さは特に限定されるものではないが、前面プレート(3)の外周面から少なくとも3mm以上突出するように形成することが好ましい。これは、突出長さが3mm未満では、指が外方突出片(7)に引っ掛かりにくく、回転操作が殆ど楽にならないからである。また、外方突出片(7)を図示の如く噴射ボタン(10)の外形(上面)から突出するように設けると、指が外方突出片(7)に引っ掛かり易くなり、ノズルチップ(1)をより一層容易に回転させることができるため好ましい。
【0012】
第一参考形態に係るノズルチップでは、外方突出片(7)の延出方向から噴射による楕円の広がり方向を判断することが可能ではあるが、図4に示す如く、前面プレート(3)の表面に噴射パターンの楕円と同じ向きの楕円を描いたり、外方突出片(7)の表面に楕円の広がり方向を向く矢印を描くと、楕円の広がり方向をより一層容易に判断することが可能となるため好ましい。また、図示しないが、前面プレート(3)の正面視形状を菱形や円形等の他の形状としてもよく、中でも噴射パターンの楕円と同じ向きの楕円形状とする構成(本発明の実施形態)が最も好ましく採用できる。この場合には前面プレート(3)の形状から噴射による楕円の広がり方向を判断することができる。
【0013】
図5は本発明の第二参考形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図、図6は噴射ボタンをエアゾール容器本体に取り付けた状態を示す正面図、図7は図5の縦断面図である。第二参考形態のノズルチップ(1)の前面プレート(3)は、噴出口(4)を囲むように邪魔板(5)の外側に一体的に設けられた円環状の前方突出片(8)を有している。前方突出片(8)は、邪魔板(5)と同様に前面プレート(3)の表面から前方に少なくとも1.5mm以上、好ましくは2mm以上突出して形成されており、その突出厚みは邪魔板(5)よりも大きくなっている。
【0014】
参考形態における前方突出片(8)は前方に向けて縮径する円錐台形状とされており、その外周面(前面プレートの表面)には等角度間隔で四箇所に外方向に向けて直線状に延出された外方突出片(7)が設けられている。これらの外方突出片(7)の延出方向は噴射パターンの楕円長軸方向及び短軸方向とされており、各外方突出片(7)の延出方向の中心線は全て噴出口(4)を通る。
【0015】
この第二参考形態では、前面プレート(3)の表面に少なくとも1.5mm以上突出した前方突出片(8)が設けられていることによって、ノズルチップ(1)を摘み易く、従ってノズルチップ(1)を容易に回転させることができる。また、前方突出片(8)の外周面に外方突出片(7)が設けられていることによって、ノズルチップ(1)に指が引掛かり易くなり、また回転半径が大きくなるので、ノズルチップ(1)をより一層容易に回転させることが可能となる。また図示しないが、外方突出片(7)を更に延ばして噴射ボタン(10)の外形から突出するように設けると、指が外方突出片(7)に引っ掛かり易くなり、ノズルチップ(1)をより一層容易に回転させることができるようになるため好ましい。
【0016】
尚、図示しないが、第二参考形態のノズルチップ(1)において、前面プレート(3)を噴射パターンの楕円と同じ向きの楕円環状形とすると、その形状から噴射による楕円の広がり方向を判断することができるため好ましい。また、噴射パターンの楕円長軸方向に延出された外方突出片(7)を他の突出片よりも長く形成し、その先端に矢印を形成すると、楕円の広がり方向をより一層容易に判断することが可能となるためより好ましい。
【0017】
図8は本発明の実施形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図、図9はその正面図、図10は本実施形態に係るノズルチップの前面プレートの縦断面図である。本実施形態に係るノズルチップ(1)の前面プレート(3)は、噴射パターンの楕円と同じ向きの正面視楕円形のプレートであり、その表面には外方向に向けて互いに反対向きに突出した一対の外方突出片(7)が設けられている。この一対の外方突出片(7)は、噴出口(4)を挟んで設けられた左右一対の邪魔板(5)の外方向端部から延出されており、その延出方向は緩やかに円弧状に湾曲して噴射パターンの楕円長軸方向と略同方向とされている。尚、外方突出片(7)を湾曲させずに直線状に形成してもよい。
【0018】
本実施形態のノズルチップによれば、前面プレート(3)の表面に外方突出片(7)が設けられているため、ノズルチップ(1)を非常に摘み易く、また回転半径が大きくなるためにノズルチップ(1)を容易に回転させることが可能となる。このとき、外方突出片(7)の突出長さを3mm以上としておくと、ノズルチップ(1)を確実に摘んで回転させることができるため好ましい。また、外方突出片(7)を図示の如く噴射ボタン(10)の外形(上面)から突出するように設けると、指が外方突出片(7)に引っ掛かり易くなり、ノズルチップ(1)をより一層容易に回転させることができるため好ましい。
【0019】
本実施形態に係るノズルチップにおいては、前面プレート(3)を図示例の如く噴射パターンの楕円と同じ向きの正面視楕円形のプレートとすることによって、噴射による楕円の広がり方向を容易に判断することが可能となる。
【0020】
図11は本発明の第三参考形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図、図12はその正面図、図13は第三参考形態に係るノズルチップの前面プレートの縦断面図である。第三参考形態に係るノズルチップ(1)の前面プレート(3)は、正面視四角形状のプレートであり、その表面には正面視コの字形の一対の前方突出片(8)が噴出口(4)を挟んで対称位置に設けられている。前方突出片(8)は、正面視において噴出口(4)を囲うような四角形状を呈しており、左右の前方突出片(8)の間には間隙が設けられている。前方突出片(8)は、噴出口(4)を挟んで設けられた左右一対の邪魔板(5)の外端部に一体的に設けられ、前面プレート(3)の表面から少なくとも1.5mm以上、好ましくは2mm以上突出される。また、噴射パターンの楕円長軸方向と略平行に伸びる長辺を備えており、この長辺の長さは少なくとも3mm以上とされている。
【0021】
この第三参考形態では、前面プレート(3)の表面に1.5mm以上の厚みと3mm以上の長さを有する前方突出片(8)が設けられていることによって、ノズルチップ(1)を摘み易く、容易に回転させることが可能となる。また、図示しないが、前方突出片(8)をその長さ方向に更に延ばして噴射ボタン(10)の外形から突出するように設けると、指が前方突出片(8)に引っ掛かり易くなり、ノズルチップ(1)をより一層容易に回転させることができるようになるため好ましい。更には、前方突出片(8)を噴射パターンの楕円と同じ向きの楕円弧状として噴出口(4)を挟んだ対称位置に設けると、前方突出片(8)の形状から噴射による楕円の広がり方向を判断することができるようになるためより好ましい。また、前面プレート(3)の表面に噴射パターンの楕円と同じ向きの楕円を描くようにしてもよい。
【0022】
図14は本発明の実施形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図、
図15はその正面図、図16は本実施形態に係るノズルチップの前面プレートの縦断面図である。本実施形態に係るノズルチップ(1)は、前記第三参考形態において前面プレート(3)の形状を噴射パターンと同じ向きの正面視楕円形状のプレートとしたものである。尚、他の構成は第三参考形態と同じであるため、同じ構成には同じ符号を付して説明を省略する。本実施形態のノズルチップによれば、前述した第三参考形態のノズルチップの作用効果に加えて、前面プレート(1)の形状から噴射による楕円の広がり方向を判断することができるようになる。
【0023】
図17は本発明の第四参考形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図である。第四参考形態のノズルチップ(1)の前面プレート(3)は、全体の正面視形状が噴射による楕円の広がり方向を指す矢印形状とされている。つまり、図示例ては噴射パターンが縦長の楕円となるため、矢印は上下方向を指向している。また、前面プレート(3)は、図示の如く噴射ボタン(10)の外形から突出するように形成されている。
【0024】
この第四参考形態では、ノズルチップ(1)の前面プレート(3)が噴射ボタン(10)の外形から突出するように形成されているので、ノズルチップ(1)を摘み易くなり、また回転半径が大きくなることによりノズルチップ(1)を容易に回転させることが可能となる。また、前面プレート(3)自体が矢印形状とされているので、矢印の方向から噴射による楕円の広がり方向を一目で判断することができる。
【0025】
図18は本発明の実施形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図である。本実施形態のノズルチップ(1)の前面プレート(3)は、全体の正面視形状が噴射パターンと同じ向きの楕円形状とされている。つまり、図示例ては噴射パターンが縦長の楕円となるため、前面プレート(3)は縦長の楕円形状となっている。また、前面プレート(3)は、図示の如く噴射ボタン(10)の外形から突出するように形成されており、その表面には楕円の広がり方向を指向する矢印が描かれている。
【0026】
本実施形態では、ノズルチップ(1)の前面プレート(3)が噴射ボタン(10)の外形から突出するように形成されているので、ノズルチップ(1)を摘み易くなり、また回転半径が大きくなることによりノズルチップ(1)を容易に回転させることが可能となる。また、前面プレート(3)自体が噴射パターンと同じ向きの楕円形状であってその表面に楕円の広がり方向を指向する矢印が描かれているため、噴射による楕円の広がり方向を一目で判断することができる。
【0027】
図19はノズルチップ(1)第一参考形態の変更例のもの)が装着された噴射ボタン(10)をエアゾール容器本体(9)の上部に備えたエアゾール容器の全体を示す正面図であり、図からもノズルチップ(1)を使用することにより一目で噴射パターンを把握することができることが分かる。尚、本発明においては噴射ボタンの形状は図示例に限定されず、他の形状の噴射ボタンに本発明に係るノズルチップを装着してもよいことは勿論である。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップによれば、ノズルチップの前面プレートの外周面もしくは表面に外方突出片や前方突出片が設けられているので、ノズルチップを摘み易く、また回転半径が大きくなるために、ノズルチップを容易に回転させることが可能である。また、ノズルチップの一部が噴射ボタンの外形から突出するように形成されていた場合には、より一層ノズルチップを容易に回転させることが可能となる。また、前方突出片が前面プレートの表面から少なくとも1.5mm以上突出されていたり、噴射パターンの楕円長軸方向に少なくとも3mm以上の長さをもって形成されていると、ノズルチップを確実に摘んで回転させることが可能となる。また、前面プレートの形状を噴射パターンと同じ向きの楕円とする構成や、ノズルチップに矢印を描く構成を採用することによって、噴射による楕円の広がり方向を一目で判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一参考形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図である。
【図2】 本発明の第一参考形態に係るノズルチップが装着された噴射ボタンをエアゾール容器本体に取り付けた状態を示す正面図である。
【図3】 本発明の第一参考形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す縦断面図である。
【図4】 本発明の第一参考形態の変更例に係るノズルチップが装着された噴射ボタンをエアゾール容器本体に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図5】 本発明の第二参考形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図である。
【図6】 本発明の第二参考形態に係るノズルチップが装着された噴射ボタンをエアゾール容器本体に取り付けた状態を示す正面図である。
【図7】 本発明の第二参考形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す縦断面図である。
【図8】 本発明の実施形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図である。
【図9】 本発明の実施形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す正面図である。
【図10】 本発明の実施形態に係るノズルチップの前面プレート部分の縦断面図である。
【図11】 本発明の第三参考形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図である。
【図12】 本発明の第三参考形態に係るノズルチップが装着された噴射ボタンをエアゾール容器本体に取り付けた状態を示す正面図である。
【図13】 本発明の第三参考形態に係るノズルチップの前面プレート部分の縦断面図である。
【図14】 本発明の実施形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図である。
【図15】 本発明の実施形態に係るノズルチップが装着された噴射ボタンをエアゾール容器本体に取り付けた状態を示す正面図である。
【図16】 本発明の実施形態に係るノズルチップの前面プレート部分の縦断面図である。
【図17】 本発明の第四参考形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図である。
【図18】 本発明の実施形態に係るノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図である。
【図19】 本発明の参考形態に係るノズルチップが装着された噴射ボタンをエアゾール容器本体の上部に備えたエアゾール容器の全体を示す正面図である。
【図20】 従来のノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図である。
【図21】 従来のノズルチップを噴射ボタンに装着した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ノズルチップ
2 挿入部
3 前面プレート
4 噴出口
5 邪魔板
7 外方突出片
8 前方突出片
9 エアゾール容器本体
10 噴射ボタン

Claims (8)

  1. エアゾール容器の噴射ボタンの噴射口に挿入される挿入部と該挿入部と一体に設けられ噴射ボタンの前面に位置する前面プレートからなり、該前面プレートには前記噴射口と連通する噴出口と、該噴出口を挟んだ対向位置に設けられ容器内容物を楕円形状に噴射させるための邪魔板が設けられ、回転により縦長楕円と横長楕円の噴射パターンの選択が可能なノズルチップであって、前記前面プレートの外周面もしくは表面に外方向に向けて突出した外方突出片が設けられており、前記前面プレートが噴射パターンの楕円と同じ向きの楕円形状とされていることを特徴とするエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップ。
  2. 前記外方突出片が噴出ボタンの外形から突出するように形成されてなることを特徴とする請求項1記載のエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップ。
  3. 前記外方突出片が噴射パターンの楕円長軸方向に延出されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップ。
  4. エアゾール容器の噴射ボタンの噴射口に挿入される挿入部と該挿入部と一体に設けられ噴射ボタンの前面に位置する前面プレートからなり、該前面プレートには前記噴射口と連通する噴出口と、該噴出口を挟んだ対向位置に設けられ容器内容物を楕円形状に噴射させるための邪魔板が設けられ、回転により縦長楕円と横長楕円の噴射パターンの選択が可能なノズルチップであって、前記前面プレートの外周面もしくは表面に前方向に向けて突出した前方突出片が設けられ、該前方突出片は前面プレートの表面から少なくとも1.5mm以上突出されており、前記前面プレートが噴射パターンの楕円と同じ向きの楕円形状とされていることを特徴とするエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップ。
  5. 前記前方突出片が、噴射パターンの楕円長軸方向に少なくとも3mm以上の長さをもって形成されてなることを特徴とする請求項4記載のエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップ。
  6. 前記前方突出片が、前記前面プレートの外周面もしくは表面に設けられてなることを特徴とする請求項4又は5記載のエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップ。
  7. エアゾール容器の噴射ボタンの噴射口に挿入される挿入部と該挿入部と一体に設けられ噴射ボタンの前面に位置する前面プレートからなり、該前面プレートには前記噴射口と連通する噴出口と、該噴出口を挟んだ対向位置に設けられ容器内容物を楕円形状に噴射させるための邪魔板が設けられ、回転により縦長楕円と横長楕円の噴射パターンの選択が可能なノズルチップであって、前記前面プレートはその一部が噴射ボタンの外形から突出するように形成されており、前記前面プレートが噴射パターンの楕円と同じ向きの楕円形状とされていることを特徴とするエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップ。
  8. 前記前面プレートの表面に、噴射パターンの楕円の広がり方向を指す矢印が描かれていることを特徴とする請求項7記載のエアゾールボタンの楕円噴射用ノズルチップ。
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