JP3877249B2 - 散布機用噴管 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、背負式の動力散布機によって粉剤や粒剤の薬剤、特に、粒状の肥料や薬剤等をできるだけ遠くの範囲まで散布できるようにするための噴管の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から背負式動力散布機によって、粒状の肥料や薬剤等を散布することは行われてきている。通常散布機は粉剤や粒剤や肥料や液剤等を散布することが可能であり、これら薬剤や肥料に合わせてシャッターや噴管等が交換される。そして、粒剤を散布する場合にはその粒剤の大きさや散布する範囲に合わせて噴管も選択されて、粒剤が均一に散布されるようにしている。例えば、図6に示すように、噴管1の基部を分岐してその先端を三角形状または扇形にして、その内部にガイド片1a・1bを設けて、散布される粒剤の放出方向が略均等に広がるようにしていた(実開昭54−23881)。また、図7に示すように、噴管2をパイプ状に構成して、その下面と先端に所定間隔をあけて散布口2a・2a・・・を設け、その散布口2a・2a・・・にそれぞれガイド板を設けて、粒剤がそのガイド板に衝突して放出方向が曲げられ、噴管を斜め上方へ立てたまま、畦を歩きながら圃場方向へ散布して広い範囲で散布できるようにしていた(実公昭62−29077)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のような噴管では、前者の場合、拡散して散布できるのであるが、散布範囲は狭く、広い圃場の場合には何度も往復散布しなければならない。また、後者の場合には前者よりも広い範囲で散布することができるのであるが、散布できる距離は限界がある。本発明はこれよりも更に遠くまで飛ばせるようにして、更に広い範囲で散布できるようにして、散布時間を短縮でき散布効率を向上できるようにするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決するために次のような手段を用いる。
粒剤や粉剤等の薬剤を散布するために動力散布機(20)の噴出口(12a)に接続する噴管(5)において、該噴管(5)は基端部の連結パイプ(12b)を、前記噴出口(12a)に接続して連通し、該噴管(5)の下部には間隔を開けて吐出孔(5b・5b・・・)を開口し、該吐出孔(5b・5b・・・)にはそれぞれガイド板を設け、送風で搬送された薬剤がガイド板に衝突して吐出方向が曲げられてガイドされ、噴管(5)に対して斜め方向へ吐出されるようにし、前記各ガイド板の角度を少しずつ変更することで、広い範囲で均一な散布ができるように構成し、該噴管(5)の先端部に、本管(21)より 大きい外径の噴流管(24)を外嵌固定し、該噴流管(24)は短いパイプ状に構成し、基端側はラッパ状に開き、更に大きな開口とした吸入部(24a)を構成し、該噴流管(24)と本管(21)の外周面との間から空気を吸い込む構成とし、該本管(21)の出口部において、該噴流管(24)と本管(21)の間の断面積を、本管(21)の断面積より小さくしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に図面に示した本発明の一実施例の形態を説明する。図1は背負式動力散布機に本発明の噴管を接続して粒剤を散布している状態を示す斜視図、図2は他の参考例の噴管の斜視図、図3は同じく先端部の側面断面図、図4は本発明の実施例の噴管の斜視図、図5は同じく先端部の側面断面図である。
【0006】
背負式動力散布機20は図1に示すように、側面視L字状に形成した背負枠3の下板上に、ブロワーケース12と、その前面にエンジン13と燃料タンク7を載置し、ブロワーケース12の上部に薬剤タンク11が配置され、この薬剤タンク11及びブロワーケース12は、樹脂をブロウ成形することによって一体的に構成されている。該ブロワーケース12内には送風ファンが収納され、ブロワーケース12の前面に配置したエンジン13の出力軸がブロワーケース12内へ挿入されて、該出力軸上に送風ファンが固設されて、エンジン13によって直接ファンを駆動するようにしている。8はエアクリーナーである。
【0007】
そして、前記ブロワーケース12と薬剤タンク11の間にはシャッター収納部が形成されて、シャッターを収納している。一方、ブロワーケース12側部にはレバーガイド4を設けて、該レバーガイド4にアクセルレバーと薬剤の調量レバーが後方へ突出され、アクセルレバーはエンジン13と連結され、調量レバーは前記シャッターと連結されて、アクセルレバーの回動でエンジン13の回転数を調節でき、調量レバーの回動で散布量を調節できるようにしている。そして、ブロワーケース12の一端(図1右側)の噴出口12aに本発明の噴管5の一端が連結されている。該噴出口12aにはジャバラ状の連結パイプ12bが介在されて噴管5を揺動自在としている。
【0008】
このような構成において、薬剤タンク11に粒剤を投入して、圃場において背負式動力散布機を背負いつつ、エンジン13を駆動してブロワーケース12内の送風ファンを回転させ、薬剤の散布量を調量レバーを操作して調整し、また、送風ファンの回転数、即ち、風力の大小の調節はアクセルレバーによって行い、送風ファンの回転によって発生した送風力によって、薬剤タンク10内の薬剤が設定量ずつブロワーケース2内に落下されて、後述する噴管5より散布される。
【0009】
次に、本発明の噴管5の他の参考例の構成を図2、図3より説明する。噴管5は合成樹脂等でパイプ状に構成され、基端部を前記連結パイプ12bに接続して連通し、基部外周に把手5aが形成されている。噴管5の下部には適宜間隔を開けて吐出孔5b・5b・・・が開口され、該吐出孔5b・5b・・・にはそれぞれガイド板が設けられて、従来と同様に送風で搬送された薬剤がガイド板に衝突して吐出方向が曲げられてガイドされ、斜め上方向へ吐出されるようにしている。前記各ガイド板の角度を少しずつ変更することで、広い範囲で均一な散布ができるようにしている。
【0010】
そして、噴管5の先端に本発明の吐出部が形成されている。即ち、図3に示すように、本管21の先端部分に主管22と支管23・23が設けられ、主管22は本管21の延長上で本管21よりも細く、つまり、該主管22の断面積Aを本管21の断面積Cよりも小さくしている。支管23・23は本管21の先端部で側方に分岐して主管22より分かれ、該支管23・23が主管22と平行となり、出来るだけ近づけて配置している。そして、該支管23は主管22よりも細く形成され、該支管23の断面積Bは主管22の断面積Aよりも小さくしている。具体的な関係としては、A>2×B、C≒A+2×Bとしている。但し、主管22及び支管23の形状は円筒状としているが、限定するものではなく、支管23は主管22の周囲で平行に噴出できるものであれば、三日月状等に構成することもできる。また、支管23の数は本参考例では2個であるが、前記関係の式を満たすものであれば3個以上配置することも可能である。
【0011】
このように構成することによって、本管21へ送られてきた送風は、主管22から本流、支管23から支流として吐出される。この本流において、空気中を流体が運動したときには、周辺の空気が流体の運動方向に動く現象(随伴気流)が発生し、この随伴気流が空気抵抗となって駆動流体は相対的に減少するが、本管21の本流の周囲には支管23からの支流があるために、随伴気流による抵抗が小さくなり、本管21からの流速は従来よりも落ち難くなり、到達距離を増加させることができるのである。
【0012】
また、噴管5の先端構造の本発明の実施例を図4、図5より説明する。噴管5の基部側の構成は前記と同様であり、基部には把手5aが設けられ、下面には適宜間隔を開けて吐出孔5b・5b・・・が開口されて、薬剤がガイド板にガイドされて斜め上方向へ吐出されるようにしている。
【0013】
そして、噴管5の先端に要部である吐出部が形成されており、図5に示すように、本管21の先端部分に噴流管24が固設されており、該噴流管24は短いパイプ状に構成されて、本管21の半径より若干大きく構成し、つまり、噴流管24の断面積Dは本管21の断面積Cよりも大きく(D>C)して、噴流管24が本管21の先端上に外嵌する構成としている。そして、噴流管24は基端側はラッパ状に開き吸入部24aとしさらに大きな断面として、噴流管24と本管21の外周面との間から空気を吸い込めるようにしている。
【0014】
そして、噴流管24の中途部の内面と、本管21の先端部外周との間にステー25・25・・・を介して固定できるようにしており、該噴流管24の先端は本管21の先端よりも長く突出して配設される。このように構成したことで、本管21から吐出された気流によって、吸入部24aに負圧が発生して、この吸入部24aより外側の空気が入って、その気流が噴流管24内で合流して吐出される。このとき、本管21から吐出される噴流は吸入部24aより入っていた気流により整流され、直接本管21より吐出されるよりも広がることがなくなるので、薬剤の到達距離を長くすることができるのである。
【0015】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したことにより、次のような効果を奏するのである。
粒剤や粉剤等の薬剤を散布するために動力散布機(20)の噴出口(12a)に接続する噴管(5)において、該噴管(5)は基端部の連結パイプ(12b)を、前記噴出口(12a)に接続して連通し、該噴管(5)の下部には間隔を開けて吐出孔(5b・5b・・・)を開口し、該吐出孔(5b・5b・・・)にはそれぞれガイド板を設け、送風で搬送された薬剤がガイド板に衝突して吐出方向が曲げられてガイドされ、噴管(5)に対して斜め方向へ吐出されるようにし、前記各ガイド板の角度を少しずつ変更することで、広い範囲で均一な散布ができるように構成し、該噴管(5)の先端部に、本管(21)より大きい外径の噴流管(24)を外嵌固定し、該噴流管(24)は短いパイプ状に構成し、基端側はラッパ状に開き、更に大きな開口とした吸入部(24a)を構成し、該噴流管(24)と本管(21)の外周面との間から空気を吸い込む構成とし、該本管(21)の出口部において、該噴流管(24)と本管(21)の間の断面積を、本管(21)の断面積より小さくしたので、噴流管を取り付けるだけで、本管先端の周囲から噴流管によって気流が吸入されて、整流されるようになり、本管から吐出される薬剤の到達距離を長くすることができるようになり、散布作業を効率よく行うことが可能となり、また、同じ到達距離の散布を行う場合には風力を下げることができて、動力部分やファン等を小型化、軽量化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 背負式動力散布機に本発明の噴管を接続して粒剤を散布している状態を示す斜視図である。
【図2】 本発明の他の参考例の噴管の斜視図である。
【図3】 同じく先端部の側面断面図である。
【図4】 本発明の実施例の噴管の斜視図である。
【図5】 同じく先端部の側面断面図である。
【図6】 従来の噴管の側面一部断面図である。
【図7】 従来の噴管の側面図である。
【符号の説明】
5 噴管
20 動力散布機
21 本管
22 主管
23 支管
24 噴流管
Claims (1)
- 粒剤や粉剤等の薬剤を散布するために動力散布機(20)の噴出口(12a)に接続する噴管(5)において、該噴管(5)は基端部の連結パイプ(12b)を、前記噴出口(12a)に接続して連通し、該噴管(5)の下部には間隔を開けて吐出孔(5b・5b・・・)を開口し、該吐出孔(5b・5b・・・)にはそれぞれガイド板を設け、送風で搬送された薬剤がガイド板に衝突して吐出方向が曲げられてガイドされ、噴管(5)に対して斜め方向へ吐出されるようにし、前記各ガイド板の角度を少しずつ変更することで、広い範囲で均一な散布ができるように構成し、該噴管(5)の先端部に、本管(21)より大きい外径の噴流管(24)を外嵌固定し、該噴流管(24)は短いパイプ状に構成し、基端側はラッパ状に開き、更に大きな開口とした吸入部(24a)を構成し、該噴流管(24)と本管(21)の外周面との間から空気を吸い込む構成とし、該本管(21)の出口部において、該噴流管(24)と本管(21)の間の断面積を、本管(21)の断面積より小さくしたことを特徴とする散布機用噴管。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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-
1998
- 1998-02-18 JP JP03575698A patent/JP3877249B2/ja not_active Expired - Fee Related
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