JPH0630285Y2 - 散布用噴頭 - Google Patents

散布用噴頭

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JPH0630285Y2
JPH0630285Y2 JP1989086863U JP8686389U JPH0630285Y2 JP H0630285 Y2 JPH0630285 Y2 JP H0630285Y2 JP 1989086863 U JP1989086863 U JP 1989086863U JP 8686389 U JP8686389 U JP 8686389U JP H0630285 Y2 JPH0630285 Y2 JP H0630285Y2
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rectifying
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鈴木  茂
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Maruyama Manufacturing Co Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、背負動力散布機等に接続される散布用噴頭
に係り、詳しくは散布物の散布むらを改善できる散布用
噴頭に関するものである。
〔従来の技術〕
動力散布機に接続される散布用噴頭としては、例えば実
公昭42−522号公報、実公昭58−11177号公
報、実公昭62−29077号公報に記載された考案が
先行例として存在する。
上記各先行例において、実公昭42−522号公報には
可撓性の散粉ホースの中間を絞り環で絞る構造が開示さ
れ、実公昭58−11177号公報には散布ホースの上
流側に隔壁を設けた整流管を配設する構造が開示され、
更に実公昭62−29077号公報には複数個の多口噴
頭を接続する構造が開示されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記各先行例によつて整流部を介装されて動力散布機の
吐出口に連通され、かつ複数の噴頭部分からなる散布用
噴頭は公知とされているが、これら先行例によつても散
布物の均一な散布を達成するには不充分であり、この考
案はこの点についての改善策を提案するものである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案を、実施例に対応する図面の符号を使用して説
明する。
この考案の散布用噴頭(42)は、整流部を介装されて動力
散布機の吐出口に連通され、かつ複数の噴頭部分からな
る散布用噴頭において、前記噴頭部分(44)は長さ方向中
央部分に側部噴口(56)を形成されると共に、この側部噴
口(56)の上流部分に整流部(60)が一体形成され、直列に
連結された複数の噴頭部分(44)の最先端には、絞り部(5
0)を有する先端噴頭部分(48,48b)を連結されてなる。
〔作用〕
搬送風は、散布物(24)を搬送しつつ、基端部から散布用
噴頭(42)内へ流入し、散布用噴頭(42)の先端部の方へ流
れる。搬送風は、散布用噴頭(42)の各噴頭部分(44)内を
通過中、各整流部(60)により整流され、常に良好な整流
状態に保持される。絞り部(50)は、先端噴口(54)の手前
に配設されて、搬送風を絞り、これにより、絞り部(50)
より上流側において搬送風は昇圧される。絞り部(50)に
よる搬送風の昇圧により各整流部(60)における搬送風の
整流効果は一層高まる。こうして、散布物(24)は、良好
な整流状態の搬送風に搬送されて、散布用噴頭(42)内を
流れ、一部は、衝突板(58)に衝突して、側部噴口(56)か
ら噴出する。いずれの衝突板(58)にも衝突しなかった散
布物(24)は、なお整流状態にある搬送風と共に散布用噴
頭(42)の先端噴口(54)から噴出する。
〔実施例〕
以下、この考案を図面の実施例について説明する。
第1図は動力散布機10の垂直断面図である。この動力散
布機10は周知の背負動力散布機から背負枠を取り外され
た構造とされる。動力散布機10は、エンジンにより駆動
されて加圧空気を生成する羽根車12を備えている。ファ
ンケース14は、内部に羽根車12を収容するとともに、羽
根車12の周囲に渦状に延びて径を徐々に増大する加圧空
気通路16を形成し、加圧空気通路16はファンケース14の
加圧空気出口18へ至っている。曲り管20は、ほぼ直角に
曲げられ、上端において水平方向の角度範囲において回
転自在に、動力散布機の吐出口としての加圧空気出口18
に結合している。
散布物タンク22は、ファンケース14の上側に配設され、
粒状及び粉状の薬剤、肥料又は種子等の散布物24を内部
に貯留する。シャッタケース26は上下方向に関してファ
ンケース14と散布物タンク22との間に介在し、シャッタ
28は、シャッタケース26内に配設されるとともに、シャ
ッタケース26に回動自在に軸支され、シャッタレバー
(図示せず)により開度を調整されて、散布物タンク22
からの散布物24の導出量を調整する。シャッタカバー30
は、シャッタ28から離れてシャッタ28の上方を覆うよう
に、散布物タンク22内に配設されている。吐出管32は、
加圧空気通路16内の下流範囲に延び、上流及び下流の端
部においてそれぞれシャッタ28の下方及び加圧空気出口
18の近傍に開口している。
蛇腹管34は、可撓性を有し、両端部においてそれぞれ曲
り管20及び自在管36の外周側に嵌合し、それらにホース
バンド38,40により締め付けられて、固定されている。
散布用噴頭42は、端部において着脱自在に相互に結合し
ている複数の噴頭部分44と、最先端側の噴頭部分44の下
流側へ着脱自在に結合する噴口無し噴頭部分46と、この
噴口無し噴頭部分46のさらに先端側に着脱自在に結合し
ている先端噴頭部分48とを有している。先頭噴頭部分48
は、絞り部50と、その先端側に形成されて内径を徐々に
増大させて散布用噴頭42の軸方向へ開口するテーパ状開
き部52とを有している。先端噴口54はテーパ状開き部52
の内周側に区画され、側部噴口56は、各噴頭部分44の長
さ方向中央部分に形成され、散布用噴頭42の長手方向へ
適宜間隔に一列に並んでいる。噴口無し噴頭部分46は噴
口を有しない管体から成る。衝突板58は、各噴頭部分44
内において側部噴口56の下流側を所定範囲で囲うように
形成され、上流側へ向かって傾斜して起立されている。
整流部としての整流格子60は、各噴頭部分44の上流部分
に一体形成されている。
第2図は整流格子60の個所における噴頭部分44の横断面
図である。整流格子60は、面が噴頭部分44の軸方向へ沿
わされている平板から成り、十字状横断面となってい
る。
第3図は先端噴頭部分48の縦断面図である。嵌合部62
は、絞り部50の上流側に形成され、絞り部50より大きい
内径であり、噴口無し噴頭部分46の下流側端部を内周側
に嵌入される。
実施例の作用について説明する。
羽根車12の回転により搬送風が加工空気通路16内に生成
され、搬送風は、散布物タンク22からの散布物24を搬送
しつつ、基端部から散布用噴頭42内へ流入し、散布用噴
頭42の先端部の方へ流れる。搬送風は、散布用噴頭42内
を通過中、各噴頭部分44において整流格子60により整流
され、常に良好な整流状態に保持される。絞り部50は、
先端噴頭部分48に形成されて、搬送風を絞り、これによ
り、絞り部50より上流側において搬送風は昇圧される。
絞り部50による搬送風の昇圧により各整流格子60におけ
る搬送風の整流効果は一層高まり、搬送風は各噴頭部分
44において良好な整流状態に保持される。こうして、散
布物24は、良好な整流状態の搬送風に搬送されて散布用
噴頭42内を流れ、一部は、衝突板58に衝突して、側部噴
口56の方へ向けられ側部噴口56から噴出する。噴頭部分
44の衝突板58に衝突せずに噴口無し噴頭部分46へ達した
散布物24は、噴口無し噴頭部分46の内周壁に整流され、
先端噴頭部分48の先端噴口54から散布用噴頭42の先端方
向へ噴出する。先端側へ内径を徐々に増加させるテーパ
状開き部52は、先端噴口54から噴出する散布物24の空気
抵抗を低減させる効果を有し、これにより、先端噴口54
からの散布物24の到達距離は増加する。
なお、各噴頭部分44、噴口無し噴頭部分46及び先端噴頭
部分48はそれぞれ別体となっているが、散布用噴頭42全
体を一体成形品として製造してもよい。また、噴口無し
噴頭部分46と先端噴頭部分48とだけを一体成形としても
よい。
第4図は別の先端噴頭部分48bの縦断面図である。先端
噴頭部分48bは、嵌合部62を備える基端側の嵌合側部分6
4と、絞り部50及びテーパ状開き部52を備える先端側の
先端側部分66とから成る。嵌合側部分64は嵌合部62の先
端側に案内部68を有し、案内部68は、先端側部分66の絞
り部50の外径に等しい内径であり、内周側に先端側部分
66の絞り部50を軸方向へ摺動自在に嵌入されている。長
孔70は軸方向に沿って絞り部50に形成され、ねじ72は、
案内部68に固定されて、長孔70を貫通している。長孔70
へのねじ72の貫通により先端側部分66は、嵌合側部分64
に対して相対回転することなく、軸方向へ摺動する。締
付けリング74は案内部68の先端部外周に嵌合し、締付け
キャップ76は、締付けリング74の外周側に嵌合して、締
付けリング74を介して案内部68を絞り部50に締付け、案
内部68と絞り部50とを相互に固定する。嵌合側部分64か
らの先端側部分66の突出量は長孔70の長さ内で調整自在
であり、嵌合側部分64の突出量が増加するに連れて、案
内部68と絞り部50との内周から成る実質的な絞り部の長
さが増大し、これにより、先端噴口54への搬送風の整流
状態が良くなり、先端噴口54から噴出する散布物24の到
達距離が増加する。散布物24の径が小さいと、散布物24
の到達性が悪化するので、散布物24が粉剤のときは散布
物24が粒剤のときよりも嵌合側部分64からの先端側部分
66の突出量を増加させる。
第5図は散布幅10m、散布物24の径0.7mmφとして
散布用噴頭42を使用したときの散布距離と散布量との関
係を示すグラフ、第6図は散布幅10m、散布物24の径
0.7mmφとして従来の散布用噴頭(整流格子60を全く
有しない散布用噴頭)を使用したときの散布距離と散布
量との関係を示すグラフである。第5図及び第6図のグ
ラフにおいて変動係数(各散布距離における散布量の標
準偏差/散布量の平均値)はそれぞれ21.2%、4
7.5%であり、両グラフの対比からこの散布用噴頭42
を使用すると、散布範囲における散布物24の散布むらが
低減することが分かる。
〔考案の効果〕
この考案によれば、整流部は散布用噴頭の基端部だけで
なく散布用噴頭を構成する複数の噴頭部分に形成される
側部噴口の上流側にそれぞれ設けられ、かつ絞り部が散
布用噴頭の先端側の所定個所を絞って、散布用噴頭内の
搬送風を昇圧させる。これにより、散布用噴頭の長手方
向全体にわたって、搬送風の整流状態は良好となり、散
布むらを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図はこの考案の実施例に係り、第1図
は動力散布機の垂直断面図、第2図は整流部の個所にお
ける噴頭部分の横断面図、第3図は先端噴頭部分の縦断
面図、第4図は別の先端噴頭部分の縦断面図、第5図及
び第6図はそれぞれ実施例及び従来技術に係る散布噴頭
を使用したときの散布距離と散布量との関係を対比して
示すグラフである。 24……散布物、42……散布用噴頭、44……噴頭部
分、48,48b……先端噴頭部分、50……絞り部、
54……先端噴口、56……側部噴口、58……衝突
板、60……整流格子(整流部)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】整流部を介装されて動力散布機の吐出口に
    連通され、かつ複数の噴頭部分からなる散布用噴頭にお
    いて、前記噴頭部分(44)は長さ方向中央部分に側部噴口
    (56)を形成されると共に、この側部噴口(56)の上流部分
    に整流部(60)が一体形成され、直列に連結された複数の
    噴頭部分(44)の最先端には、絞り部(50)を有する先端噴
    頭部分(48,48b)を連結されてなる散布用噴頭。
JP1989086863U 1989-07-26 1989-07-26 散布用噴頭 Expired - Fee Related JPH0630285Y2 (ja)

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