JP4315618B2 - デジタル放送の放送番組記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送の放送番組記録装置に係り、特に、記録および解析のための時間が短縮され、また、信頼性が確保されたデジタル放送の放送番組記録装置装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
放送事業者は、放送法第5条(放送番組の保存)の規定に基づいて、放送番組を放送と同時に録画、録音(以下、同録と言う)して所定期間保存することが義務付けられている。このために、例えば、3カ月分の放送番組を同録保存するには、約2,000時間分の記録が可能な記録媒体が必要となる。
【0003】
従来のこの種の同録装置は、磁気テープを用いるように構成されていた。
図1は、従来のアナログ放送用の同録装置の一構成例を示している。
図1において、テレビ放送番組101は、映像信号(NTSC信号)と音声信号111とから構成され、送信機102とテープ式同録装置103に供給される。この供給されたテレビ放送番組は送信機102から放送される112とともに、テープ式同録装置103にて磁気テープに同録される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
磁気テープによる同録は、磁気テープの長さ方向に時間を基準にして記録される。このため、単に番組を記録して再生するだけなら問題はないが、放送番組を解析しようとする場合には、種々の問題を生じる。
【0005】
これら問題とは、まず、所望の放送番組を検索するのに時間がかかることである。例えば、磁気テープとしてカセツトテ−プを使用する場合、通常6時間の録画が可能であるから、一日24時間ではおよそ4本の録画済みテープができることになる。この方法で同録を行うには、録画時に、図1に示すように、時刻情報(タイムベース)113をテープ式同録装置103に取り込み、放送番組と同時にタイムベースをも記録しておく。
【0006】
番組検索時には、まず、番組の放送時間を目安に録画されたカセツトテープを探し、再生する。このとき、表示されるタイムベースを頼りに番組の検索を行う。再生装置には数倍速の早送り機能を有するものを使用して検索時間の短縮が可能であるが、30倍速の装置を使用したとしても、テープの終わりの部分が再生されるまでに約12分かかる。おおよその場所にたどり着いたら、タイムベースをみながら該当箇所を探し出すという手順が必要であった。
【0007】
一般に、放送番組の解析には、繰り返し再生やスロー再生、さらにはコマ送り再生等の機能を用いるが、これらは機械的手段によって行われるので、解析に時間がかかるだけでなく、狙った場面に合わせ込むことが困難であるという問題があった。
【0008】
また、以上のような方法では、同録中に、同時に放送番組を解析しようとする場合においては、同録を一時中断しなければならなかった。
さらにまた、テープ式同録装置を使用した場合、放送時間とテープの記録時間とは1対1に対応する。そこで、テープエンドでテープを交換するとき、この間の同録が中断してしまう。これを防ぐために少なくとも2台の同録装置を用意し、一方の同録装置がテープエンド近くになったら、他方の同録装置を起動して同録を始める必要があった。このため、同録装置が複数台必要になったり、また、記録されたテープに他のテープとオーバーラップする部分が生じてしまうといった不都合があった。
【0009】
一方で、テレビ放送は、従来のアナログ放送からデジタル放送に移行しつつある。これは放送技術、サービス、番組構成等を一変させるもので、アナログ放送では1放送事業者に1つの電波(放送番組)が割り当てられていたのに対して、デジタル放送では複数の放送事業者が1つの(あるいは、1つの放送事業者が複数の放送番組で)電波を共有するようになる。また、デジタル放送においては、番組内容に画像、音声、データがあり、これらがMPEG2方式により圧縮、デジタル化され、1つのトランスポートストリーム(以下、TSと言う)にまとめられている。
【0010】
図2は、デジタル放送を行うための装置の一例の系統図を示している。
図2において、放送事業者Aは多重化装置(一次MUX)201において、画像、音声、データを多重化し、MPEG2方式により圧縮、デジタル化して1つのTSにまとめる。これが符号291で示す放送事業者AのTSとなる。同様に、放送事業者Bも多重化装置(一次MUX)202により画像、音声、データを1つのTSにまとめ、符号292で示す放送事業者BのTSとなる。これら放送事業者AおよびBのそれぞれTS291,292に、EPG(電子番組情報)221が多重化装置(ISDB MUX)203によりさらに多重化されて1つのTS293にまとめられる。このTS293はスクランブル装置SCR204において暗号化された後(暗号化された信号を符号294で示す)、送信機205から放送295される。
【0011】
この場合に使用される従来のデジタル放送用同録装置は、TSをそのまま記録するものに過ぎなかった。図2において、同録装置a211、同録装置b212、同録装置c213がそれらである。また、それら同録装置は、DAT(Digital Audio Taperecorder)やLTO(Linear Tape Open)等の磁気テープを用いた記録装置であり、それぞれTS291,TS292,TS294をそのまま記録している。従って、これらの同録装置も磁気テープによる記録であることから、番組解析時にはアナログ放送用同録装置と同様の問題があった。
【0012】
本発明の目的は、デジタル放送番組の同録を行い、同録中、または同録後に放送番組の解析を行おうとするとき、解析に時間がかかったり、狙った場面に合わせ込むことが困難であったりするという問題がなく、また、同録中に解析を行う場合でも、同録を中断する必要のないデジタル放送の放送番組記録装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
また、本発明デジタル放送の放送番組記録装置は、入力されたデジタル放送信号のTSから該TSを複数フレーム単位にまとめてファイル化したTSファイルを生成し、生成されたTSファイル毎に当該TSの複数フレームにおける少なくとも時刻情報及び番組情報を一括して管理するためのファイルヘッダを付加して一時記憶する第1の記憶手段、システム管理インターフェース、及びCPUを有するTS処理部と、
前記CPUの制御によって間欠的に転送される前記第1の記憶手段の記憶内容の現在の転送時点から少なくとも24時間前までのTSファイルのデータを、時系列的に順次書き替えるリング状のメモリ構成の大容量記憶として、当該間欠的に転送される間は常に記憶する第2の記憶手段と、
前記TS処理部とLANで接続され、且つ前記CPUの制御によって、前記第2の記憶手段にて当該間欠的に転送によって上書きされる以前に少なくとも一度は定期的に転送される前記第2の記憶手段の記憶内容を、一定期間分のデータとして記憶する第3の記憶手段と、
前記TS処理部とLANで接続され、且つ前記CPUの制御によって、前記システム管理インターフェースからの転送要求に応じて転送される前記第2の記憶手段の記憶内容か、または、前記第3の記憶手段によって記憶されたデータについて、前記TS処理部において付加されたファイルヘッダを取り除いて当該入力されたデジタル放送信号のTSに相当する信号を復元するTS再生部とを備え、
前記TSファイルのファイルサイズは、当該TSの複数フレーム以上であって、且つ前記時系列的に順次書き替えるリング状のメモリ構成の大容量記憶として構成した前記第2の記憶手段への転送時間を含む24時間分以下の当該TSの複数フレームからなるサイズとなるように予め規定されていることを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明デジタル放送の放送番組記録装置は、前記TS処理部、前記第2の記憶手段、および前記第3の記憶手段をそれぞれ独立に有し、前記TS再生部を共有する2系統の放送番組記録装置、および外部および前記2系統の放送番組記録装置と制御LANで接続され、前記2系統の放送番組記録装置の動作を診断し、現在使用中の放送番組記録装置に異常が認められたとき、使用すべき装置として、使用中の放送番組記録装置から使用中でない放送番組記録装置に切り替えるシステム管理装置を具えて構成されていることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照し、発明の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図3は、本発明デジタル放送の放送番組記録装置の第1の実施形態を示している。
本発明装置の入力信号としてのMPEG2方式のTS391はワークステーション等で構成されたTS処理装置308に取り込まれ、まず、DVB−ASIインターフェースボード301に入力され、TS処理装置308内の各回路とのインターフェースがとられる。DVB−ASIインターフェースボード301の出力はPCIバス306を介してDRAM等で構成された一次記憶装置(RAM)303にいったん記憶される。
【0017】
CPU305は、PCIバス306を介して一次記憶装置(RAM)303内のデータを読み取りTSフレームの解析を行う。この解析は、TSフレームのフォーマット、同期等に異常がないかのチェックを行い、異常があればシステム管理インターフェース341により外部システム(図示しない)に対してアラームを出力するというものである。ここで、CPU305の動作に必要なソフトウエアはCPU305に含まれているものとして説明する。TSフレームが正常であれば、いくつかのTSをまとめてTSファイルを作成する。TSファイルには時刻情報、番組情報、システム情報等TS解析に必要な情報をまとめたファイルヘッダが付加され、再び一次記憶装置(RAM)303に記憶される。これらの情報はシステム管理インターフェース341等からの情報をもとに作成される。
【0018】
また、CPU305は適宜タイミングを見計らって、一次記憶装置(RAM)303内のTSファイルをPCIバス306、SCSIインターフェース304を介して、ハードディスクアレイ等で構成された二次記憶装置(HD)307に転送する。転送後のTSファイルは一次記憶装置303から消去される。
【0019】
TSファイルのファイルサイズは以下のようにして決める。
前述したように、ファイルには管理用のヘッダが必要である。1つのTSフレームごとに1つのTSファイルとした場合、記憶されるTSデータに対し管理ヘッダの割合が大きくなり、記憶効率が落ちる。このため、複数のTSフレームをまとめて1つのTSファイルを作れば記憶効率は改善される。しかし、TSファイルのファイルサイズが大き過ぎると、ファイル転送に時間がかかって装置の共有資源(データ転送用バス、ワーク用RAM、プログラム実行時間等)を占有する時間が増え、他の処理が待たされたり、スキップしたりしてしまう。
【0020】
また、TS解析を行う場合も、ファイルサイズが大き過ぎるとファイルを取り込む時間がかかったり、解析用ワークRAMを余分に使ったりして効率が悪くなる。そこで、これらの点を考慮してTSファイルのファイルサイズを決める。例えば、TSフレームが188バイトであり、データ転送用のLANにギガビットLANを使用する場合を考慮すると約1.5Gバイト(CSデジタル放送の場合で約5分間)のサイズが考えられ、本発明ではこれを一つの目安とした。
【0021】
図3において、二次記憶装置(HD)307は一日分のデータを記憶できる容量(CSデジタル放送の1日分を記憶する場合、約500Gバイト)を有し、信頼性を確保するためRAID(Redundant Arreys of Independent Disks)構成になっている。一次記憶装置(RAM)303から転送されたTSファイルは、順次ここに記憶されていく。二次記憶装置(HD)307の構成例として、リング状のメモリ構成を考えた場合、TSファイルが時系列的に書き替えられていく。記憶すべきTSファイルが二次記憶装置(HD)307のメモリ容量を越えた場合は、一番古いファイルから順に上書きされていき、常に現時点から少なくとも24時間前までのTSファイルが記憶されているようになっている。
【0022】
また、二次記憶装置(HD)307に記憶されているTSファイルは、後述するように、磁気テープを記録媒体とする三次記憶装置(LTO(REC))321に定期的に、または、必要に応じて放送番組解析のための専用のTS解析装置の入力として必要なファイルを作成するTS再生装置(TS Generator)331に転送される。
【0023】
まず、TSファイルが三次記憶装置(LTO(REC))321に転送される場合について説明する。
CPU305は、PCIバス306の空いている時間に、二次記憶装置(HD)307に記憶されているTSファイルをSCSIインターフェース304、PCIバス306を介してギガビットネットワークプロセス間通信(Gbit NIC)302に渡す。Gbit NIC302と三次記憶装置(LTO(REC))321との間はギガビットLAN(Gbit Local Area Network)で結ばれており、Gbit NIC302に渡されたTSファイルは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)にて三次記憶装置(LTO(REC))321に転送される。
【0024】
ギガビットLANの経路は、ギガビットNIC(Gbit NIC)302、ギガビットLAN392、ギガビットスイッチ(Gbit SW)311、およびギガビットLAN393を経由して三次記憶装置(LTO(REC))321に接続される。このファイル転送は定期的に行われ、二次記憶装置(HD)307内のTSファイルは、24時間後に上書きされる以前に少なくとも一度は三次記憶装置(LTO(REC))321に転送される。例えば、TSファイルの記録時間が5分間であるとすれば、5分間に1度(あるいは、10分間に2度)は転送される。
【0025】
また、CPU305はシステム管理インターフェース341から二次記憶装置(HD)307内のTSファイルの転送要求があった場合、該当するTSファイルをTS再生装置(TS Generator)331に転送する。
【0026】
この場合においても、三次記憶装置(LTO(REC))321へのデータ転送の場合と同様、CPU305はPCIバス306の空いている時間に、二次記憶装置(HD)307内のTSファイルをSCSIインターフェース304、PCIバス306を介してギガビットネットワークプロセス間通信(Gbit NIC)302に渡す。Gbit NIC302とTS再生装置(TS Generator)331との間はギガビットLAN(Gbit Local Area Network)で結ばれており、Gbit NIC302に渡されたTSファイルは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)にてTS再生装置(TSGenerator)331に転送される。
【0027】
ギガビットLANの経路は、ギガビットNIC(Gbit NIC)302、ギガビットLAN392、ギガビットスイッチ(Gbit SW)311、ギガビットLAN394を経由してTS再生装置(TS Generator)331に接続される。
【0028】
以上の一連の動作は、TS処理装置308で行われ、TSの取り込み、TSのフレーム管理、TSのファイリング、およびTSのファイル転送等のどの動作も他を妨げることなく行われる。これは、一旦TSファイルとなった段階では同録動作とファイル転送とは別個に扱うことができるからである。従って、従来のテープ式の同録装置ではできなかった、記録中の番組解析も可能となる。
【0029】
また、上述した三次記憶装置(LTO(REC))321は、転送されたTSファイルを順次磁気テープ(図示しない)に記録する。ここで、三次記憶装置(LTO(REC))321は受け取ったTSファイルを内部のワークRAM(図示しない)に一旦蓄えてからテープに書き込む。これは、テープの書き込み速度が機械的な動作のため遅いからである。このように、三次記憶装置(LTO(REC))321では内部のワークRAMを用いてデータのバッファリングと転送速度変換を行ってテープに記録する。
【0030】
いま、磁気テープ1本が記録できる容量を100Gバイト、TSファイルの容量を1.5Gバイトとすると、1本の磁気テープに約66ファイル(1ファイルのTS記録時間を5分とすると、約5.5時間分)のTSが記録できることことになる。1本の磁気テープへの記録が終わったなら、磁気テープをを交換することで、連続してTSファイルの記録を行うことが可能となる。また、磁気テープの交換は、オートチェンジヤにより自動的に交換される。例えば、1日に5本の磁気テープが必要な場合、5本用のオートチェンジヤを使用すると、交換作業は1日1回ですむ。また、この場合、磁気テープの数量は3ケ月で460本になる。
【0031】
しかし、本発明によれば、番組そのものの記録を行っていた従来のテープ式同録装置で必要不可欠であったテープ間のオーバーラップ部分は、ファイル記録方式のため不要となり、従って、効率的な記録を行うことができる。また、テープ交換も同録動作とは切り離して行うことができるので、三次記憶装置(LTO(REC))321を複数用意する必要も無くなる。
【0032】
放送番組の解析を行う場合、解析すべきTSファイルが24時間以内のものであれば、該当するTSファイルを二次記憶装置(HD)307からギガビットLAN経由でTS再生装置(TS Generator)331に入力する。もし、24時間以内のものでないなら、三次記憶装置(LTO(REC))321で記録され、保存されているテープから入力する。この場合は、テープ再生装置(LTO(PLAY))332で再生した再生出力を線333を介して入力する。
【0033】
TS再生装置(TS Generator)331は、入力されたTSファイルからファイルヘッダを取り除き、MPEG2のTS規格に則った時間管理のもとでTSを生成する。得られたTSは、本発明装置の入力TS391(図3参照)と同等のものであり、また、このTSはTS再生装置(TS Generator)331内のRAM等に展開される。これを線395を介してTS解析装置(図示しない)に入力しTSの解析を行う。
【0034】
このようにして、必要とするTSが瞬時に編成でき、また、TS再生装置内の記録媒体もRAMなので必要箇所の瞬時アクセスが可能となる。従って、図示しないTS解析装置では、MPEGシステムの特徴である巻き戻し再生や、コマ送り再生等の機能を使ったTS解析が可能になる。なお、本発明は、TS解析装置の発明ではないので、これ以上の説明は省略する。
【0035】
以上は、本発明デジタル放送の放送番組記録装置(同録装置)の基本機能であるが、同録装置を考慮した場合、さらに一層の信頼性の確保や、操作性を向上した方が好ましい。以下に、これらの機能向上を図った同録装置について説明する。
【0036】
図4は、本発明デジタル放送の放送番組記録装置の第2の実施形態を示している。
図4において、TS処理装置401,411、二次記憶装置(HD)402,412、およびギガビットスイッチ(Gbit SW)403、413は、それぞれ図3に示した本発明装置の第1の実施形態のTS処理装置308、二次記憶装置(HD)307、およびギガビットスイッチ(Gbit SW)311に対応している。
【0037】
また、三次記憶装置(LTO(REC))404,414、TS再生装置(TS Generator)421、テープ再生装置(LTO(PLAY))422、線432,423、および制御LAN455,456,457,458,459は、それぞれ図3に示した本発明装置の第1の実施形態の三次記憶装置(LTO(REC))321、TS再生装置(TS Generator)331、テープ再生装置(LTO(PLAY))332、線395,333、およびシステム管理インターフェース341に対応している。
【0038】
システムの信頼性をあげるのに、二重化は一つの手段である。本発明装置においても、入力TS431をTS処理装置401,411で処理し、それぞれの二次記憶装置(HD)402,412に記録し、それぞれギガビットスイッチ(Gbit SW)403、413を介して三次記憶装置(LTO(REC))404,414に記録している。本実施形態(第2の実施形態)の特徴は、これら二重化された装置の動作を統合的に管理することであり、その目的は障害時の敏速な切替、データ欠落の保護、障害原因の解析、およびTS解析の操作性向上にある。また、ここには図示していないが、ギガビットLANおよび制御LANの二重化も信頼性向上に効果がある。
【0039】
また、本実施形態(第2の実施形態)においては、システム管理装置451が具えられ、ここで同録システム全体の管理を行う。システム管理装置451は、外部入出力インターフェース453で外部と接続されており、システムステータスやエラーログ、あるいはTS解析情報等を入出力することができる。また、システム管理装置451は制御LAN454を介して制御LANスイッチ(Ethernet(R))452に接続され、さらにこの制御LANスイッチ452を介して、制御LAN455,456,457,458,459で構成される管理用LANにも接続されている。
【0040】
システム管理装置451は上述の制御LANを介して、同録装置に定期的に自己診断情報を要求する。ここで、自己診断情報とは、例えば、TS処理装置401において、同装置内のCPUは装置の各部分の動作を監視しており、その状態を報告する。もし、二次記憶装置(HD)402のアクセスに時間がかかった場合は、記憶データの取りこぼしが予想される。
【0041】
また、システム管理装置451はTSファイルの管理も行っており、これは、TS処理装置401,411におけるTSファイルの作成状況、ならびに、三次記憶装置(LTO(REC))404,414の記録状況等をデータとして作成する。これらのデータは、必要に応じて外部入出力インターフェース453を経由して外部に出力される。
【0042】
これらの情報を得たシステム監視装置451は、外部入出力インターフェース453を介して警報を外部に出力するとともに、TS処理装置401、二次記憶装置(HD)402、ギガビットスイッチ(Gbit SW)403、および三次記憶装置(LTO(REC))404で構成している現用設備を、TS処理装置411、二次記憶装置(HD)412、ギガビットスイッチ(Gbit SW)413、および三次記憶装置(LTO(REC))414で構成している予備設備に制御LANを介して瞬時に切り替える。同様に、TS処理装置411に不具合が発生した場合にも、その情報が制御LANを介してシステム管理装置451に随時伝達され、装置の切替が瞬時に行われる。
【0043】
ここで、具体的な運用例について説明する。
まず、三次記憶装置(LTO(REC))404,414にそれぞれ1日分のカセットとして5本のテープを準備し、これをオートチェンジャにて記録する。三次記憶装置(LTO(REC))404と同414は同じ番組を記録しており、現用としている三次記憶装置(LTO(REC))404は上記5本のテープを番組保存用として毎日交換する。予備としている三次記憶装置(LTO(REC))414はテープ交換を行わずに毎日同じテープ上に上書きする。もし、現用系に問題が発生した場合、予備系のカセット(テープ5本)を番組保存用として用い、現用系が復旧するまでこの運用を行う。このような運用を行うことにより、現用系に問題が発生した場合でも、対応(例えば、修理などの)を翌日まで延ばすことができるという利点を生じる。
【0044】
また、システム管理装置451はシステムの健康管理のほか、外部装置からの要求により、TSの作成や管理を行う。TS処理装置401,411、三次記憶装置(LTO(REC))404,414、およびTS再生装置(TS Generator)421はそれぞれの作業報告(作成ファイルや処理内容)を、制御LANを介してシステム管理装置451に報告する。
【0045】
例えば、外部から、2時間前の放送番組を10分間解析したいとの要求があったとする。システム管理装置451は、該当するファイルを探し、TS処理装置401,411やTS再生装置(TS Generator)421に制御LANを介して指示を与え、要求されたTSを作成する。
【0046】
本実施形態の場合、TSファイル転送用ギガビットLAN(482,492,483,493,484,494)と制御用LANとは、スループットの関連、信頼性の関連でそれぞれ別のLANを構成しているが、10ギガビットLAN等の将来の高速広帯域LANを使った場合、これらのLANを統合して1つのLANにしたり、また、これらのLANを拡張して遠隔地へのファイル転送や、遠隔地からのシステム管理を行うことが可能であることも自明である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、従来の磁気テープを用いたアナログ放送用同録装置が番組を時系列的に記録しているのに対して、本発明装置では、同録対象となるTSに対して解析および転送に適したTSの複数フレーム単位でファイル化を行うことにより、放送時間情報からの検索だけでなく、画像、音声、データ等に分割した放送内容からの検索が可能となり、かつ必要部分のみの抽出が可能となるなどの利便性が増すという効果が得られる。
【0048】
また、本発明によれば、解析を行おうとするTSファイルが細分化されたファイル構造であるため、TSの解析に必要な部分だけを編集することができる。また、取り扱うデータがファイル構造であるため、記録中にそのデータを読み出しが可能となり、従って、同録中にその操作と並行してTSの解析作業を行うことができるようになる。
【0049】
また、本発明装置に使用する記憶装置に、高速度小容量の一次記憶装置、中速度中容量の二次記憶装置、および低速度大容量の三次記憶装置を使い分けることにより、番組解析時間の短縮化、高機能化が実現されると言う効果が得られる。
【0050】
また、本発明によれば、同録装置としてその構成に必要なTS処理装置、記憶装置、再生装置を分離し、それらの統括制御を行うシステム管理装置を備え、各装置間をネットワークで接続し、また二重化構造(本発明の第2の実施形態参照)にしたため、各装置間の信頼性向上とシステム管理の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のアナログ放送用の同録装置の一構成例を示している。
【図2】 デジタル放送を行うための装置の一例の系統図を示している。
【図3】 本発明デジタル放送の放送番組記録装置の第1の実施形態を示している。
【図4】 本発明デジタル放送の放送番組記録装置の第2の実施形態を示している。
【符号の説明】
301 DVB−ASIインターフェースボード
302 ギガビットネットワークプロセス間通信(Gbit NIC)
303 一次記憶装置(RAM)
304 SCSIインターフェース
305 CPU
306 PCIバス
307 二次記憶装置(HD)
308 TS処理装置
311 ギガビットスイッチ(Gbit SW)
321 三次記憶装置(LTO(REC))
331 TS再生装置(TS Generator)
332 テープ再生装置(LTO(PLAY))
333,395 線
341 システム管理インターフェース
391 トランスポートストリーム(TS)
392,393,394 ギガビットLAN
401,411 TS処理装置
402,412 二次記憶装置(HD)
403,413 ギガビットスイッチ(Gbit SW)
404,414 三次記憶装置(LTO(REC))
421 TS再生装置(TS Generator)
422 テープ再生装置(LTO(PLAY))
423 線
431 トランスポートストリーム(TS)
432 線
451 システム管理装置
452 制御LANスイッチ(Ethernet(R))
453 外部入出力インターフェース
454,455,456,457,458,459 制御LAN
482,483,484,492,493,494 ギガビットLAN
Claims (2)
- 入力されたデジタル放送信号のTSから該TSを複数フレーム単位にまとめてファイル化したTSファイルを生成し、生成されたTSファイル毎に当該TSの複数フレームにおける少なくとも時刻情報及び番組情報を一括して管理するためのファイルヘッダを付加して一時記憶する第1の記憶手段、システム管理インターフェース、及びCPUを有するTS処理部と、
前記CPUの制御によって間欠的に転送される前記第1の記憶手段の記憶内容の現在の転送時点から少なくとも24時間前までのTSファイルのデータを、時系列的に順次書き替えるリング状のメモリ構成の大容量記憶として、当該間欠的に転送される間は常に記憶する第2の記憶手段と、
前記TS処理部とLANで接続され、且つ前記CPUの制御によって、前記第2の記憶手段にて当該間欠的に転送によって上書きされる以前に少なくとも一度は定期的に転送される前記第2の記憶手段の記憶内容を、一定期間分のデータとして記憶する第3の記憶手段と、
前記TS処理部とLANで接続され、且つ前記CPUの制御によって、前記システム管理インターフェースからの転送要求に応じて転送される前記第2の記憶手段の記憶内容か、または、前記第3の記憶手段によって記憶されたデータについて、前記TS処理部において付加されたファイルヘッダを取り除いて当該入力されたデジタル放送信号のTSに相当する信号を復元するTS再生部とを備え、
前記TSファイルのファイルサイズは、当該TSの複数フレーム以上であって、且つ前記時系列的に順次書き替えるリング状のメモリ構成の大容量記憶として構成した前記第2の記憶手段への転送時間を含む24時間分以下の当該TSの複数フレームからなるサイズとなるように予め規定されていることを特徴とするデジタル放送の放送番組記録装置。 - 請求項1記載のデジタル放送の放送番組記録装置において、前記TS処理部、前記第2の記憶手段、および前記第3の記憶手段をそれぞれ個別に有し、前記TS再生部を共有する2系統の放送番組記録装置、および外部および前記2系統の放送番組記録装置と制御LANで接続され、前記2系統の放送番組記録装置の動作を診断し、現在使用中の放送番組記録装置に異常が認められたとき、使用すべき装置として、使用中の放送番組記録装置から使用中でない放送番組記録装置に切り替えるシステム管理装置を具えて構成されていることを特徴とするデジタル放送の放送番組記録装置。
Priority Applications (1)
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