JP2007028299A - 画像監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】放送される画像の異常を自動的に確認できる画像監視システムを提供する。
【解決手段】画像データを記録する第1の記録部を有する第1の画像サーバ装置と、上記第1の画像サーバ装置からの画像データを供給される送出装置と、上記第1の画像サーバ装置および上記送出装置を制御する送出制御部および上記第1の画像サーバ装置から出力される画像データを供給される異常判定部からなり、上記異常判定部は、上記画像データの異常を検出する異常検出部および異常状態判定部からなり、上記異常状態判定部は、上記異常検出部からの異常信号のレベルが所定値以上になると異常情報を出力するように構成される。
【選択図】図1
【解決手段】画像データを記録する第1の記録部を有する第1の画像サーバ装置と、上記第1の画像サーバ装置からの画像データを供給される送出装置と、上記第1の画像サーバ装置および上記送出装置を制御する送出制御部および上記第1の画像サーバ装置から出力される画像データを供給される異常判定部からなり、上記異常判定部は、上記画像データの異常を検出する異常検出部および異常状態判定部からなり、上記異常状態判定部は、上記異常検出部からの異常信号のレベルが所定値以上になると異常情報を出力するように構成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像監視システムに関し、特に、番組等を自動的に送出する場合、送出する画像を自動的に監視する画像監視システムに関するものである。
放送番組の制作から送出までの大まかな流れは、例えば、番組の構成を計画し、その計画に従って適切な素材を集めて放送番組の画像サーバ装置(収録装置)に収録する。そして、番組放送スケジュールに基づいて各番組素材を画像サーバ装置から読み出して送出装置から送出するというものである。この場合、番組素材の供給は、磁気テープ等の記録媒体を用いて行われる場合と通信回線を介して行われる場合等がある。前者の場合は、例えば、ビデオカメラで撮影された放送素材やこれら放送素材を加工、編集したものを記録した記録媒体を放送局に持ち込む等による供給であり、後者の場合は、例えば、カメラで撮影された映像やCM製作スタジオ等からの通信伝送路による放送素材の供給である。
近年、テレビジョン放送システムのディジタル化が急速に発展するにつれ、画像サーバ装置に収録された番組素材を送出装置で送出するシステムは、従来のVTR(ビデオテープレコーダ)を用いて放送業務を行う放送システム、いわゆるVTR放送システムからノンリニア放送システムと呼ばれるシステムが放送業務用として使用され始めてきている(例えば、特許文献1参照)。
このノンリニア放送システムは、複数の番組素材を、ランダムアクセスが可能な記憶装置に予め記録しておき、自動放送システムからの指示により、順次、放送スケジュールに従って、各番組素材ごとに選択して読出すことにより、複数の番組素材が所定の順序で時系列的に並んだ放送プログラムとして組立てられるようにし、これを放送するようにしたシステムである。ここで、番組素材とは、映像情報と音声情報等のうち、少なくとも映像情報を含むテレビジョン放送用の情報のことを指し、従って、番組素材の集合が番組となる。
ノンリニア放送システムとしては、従来から、例えば図12に示す放送システムが用いられている。以下このノンリニア放送システムについて簡単に説明する。図12において、1201は、放送管理コンピュータ、1202は、自動放送システム(APS)である。この自動放送システム1202には、送出制御部1203と、収録素材のデータベース1204、モニタ1205および送出装置1206が備えられている。収録素材のデータベース1204は、多数の番組素材1207を適宜収録し、また、送出制御部1203の制御により収録素材のデータベース1204に収録された多数の番組素材から適宜読み出され、例えば、放送のために送出装置1206に供給され、送出制御部1203の制御に基づいて家庭等に送出される。
放送管理コンピュータ1201は、放送業務に関する全てのデータを管理する働きをするもので、その処理の一環として、例えば、1日分あるいは1週間分の放送プログラムに必要な複数の素材の放送スケジュールを、対応する素材のそれぞれが放送される順番に収録されている放送進行データとして保持し、それを自動放送システム1202に供給する処理を行う。図15は、例えば、1日分の放送プログラムに必要な複数の素材の放送スケジュール表の一部を例示するもので、時間は、ある日の放送開始の時間、例えば、12時、00分、00秒を表し、番組の長さは、その番組の放送時間、例えば、15秒間を表す。素材IDは、例えば、番組素材を特定するためのID番号で、A社のCMの場合、AC1で示されている。番組の内容は、例えば、A社のCMというタイトルを表す。番地は、その放送の番組素材が格納されている収録素材のデータベース1204の収録番地を示している。このような内容が各時間毎に放送スケジュールとして前もって計画し、作成されている。
自動放送システム1202は、図15で示す放送スケジュール表に従って、まず、各々の素材の放送開始時刻の所定時間前になったとき、その素材の素材ID(素材に対する識別コード)を送出制御部1203に供給する。次に、各々の素材の放送開始時刻になったとき、その素材の放送開始命令を送出制御部1203に供給する。収録素材のデータベース1204は、磁気ディスク装置、光ディスク装置、DVD(Digital Versatile Disk)装置等のランダムアクセスが可能な記録装置で構成され、例えば、放送プログラム1日分あるいは1週間分の素材を予め格納保持すると共に、送出制御部1203の制御のもとで動作するようになっている。従って、送出制御部1203は、自動放送システム1202から供給された素材IDを用いて収録素材のデータベース1204内の素材を検索し、キューアップ(放送開始可能状態にすること)し、素材の放送開始命令に応じて、順次、キューアップされた素材を収録素材のデータベース1204から読み出して送出装置1206に送出する働きをすることになり、これにより自動放送システムとしての動作を行なう。
モニタ1205は、自動放送システム1202により制御され、放送業務の現在の進行状況を表示する働きをする。このモニタ1205には、例えば、現在放送している素材を含む番組(複数の素材の集合)の識別コード、番組名、放送開始時刻、素材の長さ、素材の識別コード等、現在放送中の素材のデータ及び次に放送する予定の素材のデータなどが表示される。従って、このノンリニア放送システムによれば、モニタ1205を見ることにより、放送プログラムが予定通りに進んでいるか否かを知り、放送進行状況を確認することができる。
而して、上述のような放送システムにおいて、放送される番組の画像、画質あるいは音質等の異常の有無の確認は、従来、例えば、放送局内の送出部門に多数設置されたモニタ1205をオペレータである局員により確認するか、放送された画像を見た視聴者からの指摘等により確認する等、人が番組の内容を見て異常の有無の確認を行っているのが現状である。なお、異常とは、通信システムの異常、データベースの異常あるいはデータベースに対する編集操作による異常等により発生する収録データや送出データの各種不具合を意味する。
また、異常が発見された場合、それに素早く対応するシステムとして2重系を構成するシステムも提案されている。図13は、2重系の放送システムの概略構成を示すブロック図である。なお、図13は、図12に示す放送システムの送出制御部1203、収録素材のデータベース1204および送出装置1206に対応する部分のみを示している。図13において、104は、送出制御部を示し、送出制御部1203に対応する。現用系画像サーバ装置102、予備系画像サーバ装置108および選択部105は、収録素材のデータベース1204に対応するが、図13では、2重系を構成している。送出装置106は、送出装置1206に対応する。
図13に示す放送システムの動作を簡単に説明する。入力端子101、107には、番組素材が供給される。即ち、先に説明したようにビデオカメラで撮影された放送素材やこれら放送素材を加工、編集したものを記録した記録媒体、あるいは、カメラで撮影された映像やCM製作スタジオ等からの通信伝送路による放送素材が供給される。そして、それぞれの入力端子には全く同じ放送素材が供給され、画像サーバ装置102の記憶部103および画像サーバ装置108の記憶部109に同じ放送素材が記憶される。なお、各画像サーバ装置の記憶部には、例えば、図15で説明したような内容で各時間毎に放送スケジュールとして前もって計画し、作成されている。なお、番組の内容に応じた画像や音声等も合わせて記憶される。
そして、自動放送システム1202からの放送開始命令に従って送出制御部104は、まず、選択部105の端子a側を選択し、現用系画像サーバ装置102を駆動し、記録部103に記録されている放送素材を読出し、送出装置106に出力する。これによって番組が放送される。なお、この時、予備系画像サーバ装置108も同様に駆動される。この状態で、例えば、モニタ1205を監視していたオペレータが、画像あるいは音声等に異常があることを発見すると、送出制御部104の操作部(図示せず。)を操作して選択部105を制御して端子b側に切替える。これによって予備系画像サーバ装置108の記録部109から放送素材が読出され、送出装置106に供給される。2台の画像サーバ装置102および108は、同時に駆動されているので、選択部105の切替によって予備系画像サーバ装置108の放送素材が読出され、放送されるので、異常な画像あるいは音声を修復することができる。
図14は、他の一例を示す図であって、110は、異常検出部、111は、異常検出信号の出力端子である。なお、図13と同じものには同じ符号が付されている。ここで、異常検出部110の動作を説明する。異常検出部110には、現用系画像サーバ装置102からの画像信号と予備系画像サーバ装置108からの画像信号が供給されている。異常検出部110では、現用系画像サーバ装置102からの画像信号と予備系画像サーバ装置108からの画像信号が比較され、異常が検出されると異常信号が異常信号出力端子111から出力される。即ち、現用系画像サーバ装置102の記録部103と予備系画像サーバ装置108の記録部109には、同一の放送素材が収録され、かつ、現用系画像サーバ装置102および予備系画像サーバ装置108は、同じように駆動されているので、両サーバ装置が正常であれば、出力映像は、同じである。従って、異常検出部110は、何等の異常も検出しないので、異常信号出力端子111から異常信号が出力されることはない。しかしながら、いずれかの画像サーバ装置に異常が発生すると、異常検出部110は、異常が発生したことを検出し、異常信号出力端子111から異常信号を出力する。従って、この異常信号で警報等を鳴らすことで異常をオペレータに知れせることができ、オペレータは、選択部105を操作して現在動作している現用系画像サーバ装置102から予備系画像サーバ装置108に切替えて、正常な放送を続けることが可能となる。
しかしながらこの場合、異常の状態を判断するためには、常に係員がモニタを監視したり、警報に注意していなければならず、切替の判断等が必要となり、また、切替の操作のための時間がかかる場合もある。更に、放送の演出や効果のために無音画像、黒味画像、静止画像、ストップモーション、早い動きの画像等、いままでの放送では、VTR等の送出装置などの故障により送出されてしまうような画像が、放送の演出や効果のための映像として用いられる場合が多くなってきており、画像の異常なのか、あるいは正常な画像なのかを目視で判断することが難しい場合が増えてきている。従って、これらに対応できる画像監視システムの実現が望まれている。
従来の放送システムでは、異常の状態を判断するためには、常に係員がモニタを監視していなければならず、切替の操作のための時間がかかる。また、放送の演出や効果のために無音画像、黒味画像、静止画像、ストップモーション、早い動きの画像等、従来、VTR等の送出装置などの故障により送出されてしまうような画像が、現在では、放送の演出や効果のための映像として用いられる場合が多く、画像の異常なのか、正常な画像なのかを目視で判断することが難しい場合が増えてきている。
本発明の目的は、放送される画像の異常を自動的に確認できる画像監視システムを提供することである。
本発明の他の目的は、放送の演出や効果のための画像を異常と判断しない画像監視システムを提供することである。
本発明の他の目的は、画像サーバ装置を2重系で構成し、画像に異常を検出した場合、自動的に他方に切替えが可能な画像監視システムを提供することである。
本発明の更に他の目的は、画像に異常を検出した場合、警報を出すことができる画像監視システムを提供することである。
本発明の画像監視システムは、画像データを記録する第1の記録部を有する第1の画像サーバ装置と、上記第1の画像サーバ装置からの画像データが供給される送出装置と、上記第1の画像サーバ装置および上記送出装置を制御する送出制御部および上記第1の画像サーバ装置から出力される画像データが供給される異常判定部からなり、上記異常判定部は、上記画像データの異常を検出する異常検出部および異常状態判定部からなり、上記異常状態判定部は、上記異常検出部からの異常信号のレベルが所定値以上になると異常情報を出力するように構成される。
また、本発明の画像監視システムにおいて、上記異常判定部からの上記異常情報が上記送出制御部に印加され、上記送出制御部は、上記異常情報に基づいて少なくとも上記送出装置を制御するように構成される。
また、本発明の画像監視システムにおいて、上記異常判定部は、同期異常検出部、音声CRCエラー検出部、黒味画像検出部、白味画像検出部、フリーズ画像検出部、映像ノイズ検出部、無音検出部および音声ノイズ検出部の少なくとも1つ、または、それらを組合わせた異常検出部で構成される。
また、本発明の画像監視システムにおいて、更に、上記画像データを記録する第2の記録部を有する第2の画像サーバ装置と、上記第1と第2の画像サーバ装置からの画像データを上記送出装置および上記異常判定部にそれぞれ切替えて送出する選択手段とを有し、上記異常情報に基づいて上記送出制御部は、少なくとも上記選択手段を切替えるように構成される。
また、本発明の画像監視システムは、番組素材供給部と、上記番組素材供給部からの画像データを記録する第1の記録部を有する第1の画像サーバ装置および上記番組素材供給部からの画像データが印加される異常判定部からなり、上記異常判定部は、上記画像データの異常を検出する異常検出部および異常状態判定部からなり、上記異常状態判定部は、上記異常検出部からの異常信号のレベルが所定値以上になると異常情報を出力するように構成され、上記異常情報が上記第1の画像サーバ装置の上記第1の記録部に上記番組素材供給部からの画像データと共に記録されるように構成される。
また、本発明の画像監視システムにおいて、上記異常判定部は、更に、タイムコード発生手段を有し、上記異常情報を上記第1の画像サーバ装置の上記第1の記録部に記録する場合、上記タイムコード発生手段からのタイムコードを付して記録するように構成される。
また、本発明の画像監視システムにおいて、更に、データ多重化部を具え、上記番組素材供給部からの画像データは、HD−SDI方式のフォーマットの番組素材、または、SD−SDI方式のフォーマットの番組素材であり、上記異常情報は、上記データ多重化部で上記画像データに重畳され、上記第1の画像サーバ装置の上記第1の記録部に記録されるように構成される。
また、本発明の画像監視システムは、画像データを記録する第1の記録部を有する第1の画像サーバ装置と、上記第1の画像サーバ装置からの画像データが供給される送出装置と、上記第1の画像サーバ装置および上記送出装置を制御する送出制御部および上記第1の画像サーバ装置から出力される画像データが供給される異常判定部からなり、上記第1の記録部には、上記画像データと上記画像データの異常情報とが記録され、上記異常判定部は、上記画像データの異常を検出する異常検出部、異常状態判定部および異常情報検出部からなり、上記第1の画像サーバ装置からの画像データは、上記異常検出部および上記異常状態判定部で異常の有無が検出され、上記異常情報検出部で上記第1の画像サーバ装置からの上記異常情報を検出するように構成される。
また、本発明の画像監視システムにおいて、上記異常判定部は、更に、異常有無設定部を具え、上記異常有無設定部は、上記画像データの内、異常でない画像データに所定のフラグを設定し、少なくとも上記異常検出部で検出される異常情報の内、上記所定のフラグを設定された画像データは、上記異常判定部から異常情報を出力しないように構成される。
更に、本発明の画像監視システムは、画像データを記録する第1の記録部を有する第1の画像サーバ装置と、上記画像データを記録する第2の記録部を有する第2の画像サーバ装置と、上記第1と第2の画像サーバ装置からの画像データを切替える選択手段と、上記選択手段の出力が供給される送出装置と、上記第1と第2の画像サーバ装置、上記選択手段および上記送出装置を制御する送出制御部および上記第1と第2の画像サーバ装置から出力される画像データが供給される異常判定部からなり、上記異常判定部は、比較部および所定レベルの閾値を設定する閾値設定部を有し、上記比較部は、上記第1と第2の画像サーバ装置から出力される画像データを比較演算し、上記比較演算の結果が上記閾値を超える場合、上記異常判定部は、異常情報を出力するように構成される。
また、本発明の画像監視システムにおいて、上記異常判定部からの異常情報を上記送出制御部に供給し、上記送出制御部は、上記異常情報に基づいて少なくとも上記選択手段を切替えるように構成される。
以上説明したように、本発明によれば放送される画像の異常を自動的に確認できるので、オペレータがモニタで常に監視する必要がない。また、異常画面がオンエアされることがなくなる。また、放送の演出や効果のために使用される特殊な画像が異常と判断されないため、真の画像の異常検出と演出や効果等による特殊な画面との見分けが容易となり、異常画像の検出精度が向上する。特に、真の異常検出のみ警報を出す事が出来るようになるため、誤報による調査時間等を費やすことがない。更に、画像サーバ装置を2重系で構成し、画像に異常を検出した場合、自動的に他方に切替えが可能な画像監視システムが実現できる。
図1は、本発明の一実施例の概略構成を示すブロック図である。なお、図1に示す一実施例は、画像監視システム(放送システムとも言う。)の一部分を示すもので、全体の画像監視システムについては、図12に示す放送システムと同じであるので、詳細な説明は省略する。以後の各実施例についても同様である。また、図12に示す放送システムは、例えば、ノンリニア放送システムとして説明しているが、本発明は、ノンリニア放送システムに限定されるものではなく、各種の放送システム、例えば、VTR放送システムにも適用できることは言うまでもない。
図1は、本発明の原理を説明するための概略構成を示すブロック図であり、画像サーバ装置102が1台の場合を示している。図1において、120は、異常判定部、121は、異常検出信号出力端子である。なお、図13と同じものには、同じ符号が付されている。入力端子101には、前述したように番組の収録のための番組素材が供給され、画像サーバ装置102の記憶部103に放送素材が記憶される。ここで放送素材とは、動画、静止画、アニメーション、音声、音楽、擬音等の種々の放送素材が存在するが、これらを総称して画像データと称することにする。なお、画像サーバ装置102の記憶部103には、例えば、図15で説明したような内容で各時間毎に放送スケジュールとして前もって計画し、作成されている。また、番組の内容に応じた画像データも合わせて記憶されている。また、本実施例では、記憶部103は、画像サーバ装置102と一体に構成された場合を示しているが、別に構成することもできる。また、記憶部103は、磁気ディスク装置、光ディスク装置、DVD(Digital Versatile Disk)装置、磁気テープ、半導体記憶装置等の各種記憶装置が使用可能である。更に、本実施例の考え方は、アナログ方式およびデジタル方式のいずれにも適応できることは言うまでもない。以下の各実施例においても同様である。
そして、自動放送システム1202からの放送開始命令に従って送出制御部104は、画像サーバ装置102を駆動し、記録部103に記録されている画像データを読出し、送出装置106に出力する。これによって番組が放送される。一方、記録部103から読み出された画像データは、異常判定部120(これについては、図2で説明する。)に供給され、放送されている画像データに異常がないかどうかを監視している。そして、異常が検出されると、異常検出信号出力端子121から異常信号を出力し、警報を鳴らしてオペレータに知らせたり、あるいは、送出制御部104に異常を知らせる。送出制御部104は、この異常信号を受信すると、送出装置106を制御し、放送を中止し、例えば、別の放送に切替えたり、前もって用意した画像データを画像サーバ装置102からの画像データに代えて放送する等の処置を行う。
図2は、本発明に使用される異常判定部120の具体的構成を示すブロック図である。図2において、210は、画像サーバ装置102からの画像データが供給される入力端子である。211は、同期異常検出部、212は、音声CRC(Cyclic Redundancy Check)エラー検出部、213は、黒味画像検出部、214は、白味画像検出部、215は、フリーズ画像検出部、216は、映像ノイズ検出部、217は、無音検出部、218は、音声ノイズ検出部、219は、外部回路と接続するためのインターフェース(I/F)、220は、異常状態判定部、221は、異常信号出力端子である。以下、これらについて詳細に説明する。
同期異常検出部211は、入力端子210から供給される画像データ、例えば、テレビジョンのNISC方式で送られてくる水平同期信号あるいは垂直同期信号の異常、例えば、水平同期信号あるいは垂直同期信号が欠如している場合とか、同期信号のレベルが所定のレベル以下(例えば、50%以下)の場合等である。垂直同期信号の異常は、画像のフレーム同期がとれないし、また、水平同期信号の異常は、画像の走査線の同期がとれない。従って、画像が正しく再生されないので、このような異常が発生すると、同期異常検出部211は、異常信号をインターフェース219を介して異常信号出力端子221に出力する。
音声CRCエラー検出部212は、画像データを符号化して外部記憶部に記憶する場合あるいはそれらを伝送路を介して伝送する場合の誤り検出を行う。音声をブロック分けし、符号化した場合、例えば、音声を1秒間に10,000ブロックに分け、符号化した場合、10,000ブロック中、例えば、5ブロック以上に誤りが検出された場合は、音声符号化不良と判断し、異常信号をインターフェース219を介して異常信号出力端子221に出力する。
黒味画像検出部213は、画像データの例えば、輝度信号が黒レベルの状態を検出し、異常信号を出力する。例えば、テレビジョンのNTSC方式では、60フィールド/秒(30フレーム/秒)で画像データが送られてくるが、特定のフィールドが真っ黒(輝度信号が黒レベルの状態を言う。)であったり、あるいは、1フィールド中のある特定の部分(1フィールド内の特定の範囲)が真っ黒の状態を検出する場合等は、画像データに異常ありと判断する。しかしながら、実際の装置では、画像データが真っ黒である場合は、黒味画像検出部213で容易に検出が可能であるが、真っ黒な画像以外に画像がグレーであるような場合もあり、このような画像も異常と判断することが要求される。従って、異常状態判定部220は、上記のような真っ黒な画像以外のグレーのような画像も異常と判断するための閾値T1を設けるためのものである。従って、この閾値T1を適宜調節することによって、例えば、グレーの程度に応じて異常な画面か、異常でない画面かを判断できる。なお、閾値T1は、前もって適宜実験的に定めることは言うまでもない。なお、上記の場合は輝度信号のレベルで閾値T1を設定したが、他の方法として、真っ黒な画像あるいはグレーの画像が所定時間あるいは所定数のフィールド(または所定数のフレーム)H1だけ連続した場合、異常と判断することもできる。この場合は、異常状態判定部220には、所定のH1を設定することによって所望の範囲の異常のみを検出することが可能である。
白味画像検出部214は、 画像データの例えば、輝度信号が白レベルの状態を検出し、異常信号を出力する。例えば、テレビジョンのNTSC方式では、60フィールド/秒(30フレーム/秒)で画像データが送られてくるが、特定のフィールドが真っ白(輝度信号が白レベルの状態を言う。)であったり、あるいは、1フィールド中のある特定の部分(1フィールド内の特定の範囲)が真っ白の状態を検出する場合等は、画像データに異常ありと判断する。しかしながら、実際の装置では、画像データが真っ白である場合は、白味画像検出部213で容易に検出が可能であるが、真っ白な画像以外に画像が薄いグレーであるような場合もあり、このような画像も異常と判断することが要求される。従って、異常状態判定部220は、上記のような真っ白な画像以外の薄いグレーのような画像も異常と判断するための閾値T2を設けるためのものである。従って、この閾値T2を適宜調節することによって、例えば、薄いグレーの程度に応じて異常な画面か、異常でない画面かを判断できる。なお、閾値T2は、前もって適宜実験的に定めることは言うまでもない。なお、上記の場合は輝度信号のレベルで閾値T2を設定したが、他の方法として、真っ白な画像あるいは薄いグレーの画像が所定時間あるいは所定数のフィールド(または所定数のフレーム)H2だけ連続した場合、異常と判断することもできる。この場合は、異常状態判定部220には、所定のH2を設定することによって所望の範囲の異常のみを検出することが可能である。
フリーズ画像検出部215は、画像サーバ装置102から送られていくる画像データがフリーズした場合を検出する。これは画像データが何らかのトラブルで送られていなかったり場合、あるいは、画像データがデジタルデータの場合、信号レベルがある程度小さくなると、画像データの再生ができなくなる現象である。アナログデータの場合には、このような現象は極めて少なく、デジタルデータの場合には、特に必要な検出部である。従って、フリーズが発生しないようにデジタルデータのレベルを常に検出し、所定の閾値T3以下となると異常信号を出力する。異常状態判定部220は、フリーズを発生させない閾値T3を設定するためのものであり、この閾値T3も前もって適宜実験的に定めることは言うまでもない。
映像ノイズ検出部216は、映像データに含まれるノイズ(雑音)のレベルを検出する。即ち、S1/N1比(S1:画像データのレベル、N1:ノイズのレベル)を検出し、このS1/N1比が所定レベルT4(閾値)以下になると、画面が見ずらくなるので、異常信号を発生する。異常状態判定部220は、閾値T4を設定するためのものであり、この閾値T4も前もって適宜実験的に定めることは言うまでもない。
無音検出部217は、例えば、音声等が含まれる画像データに音声が欠落したり、あるいは、音声レベルが所定値T5(閾値)以下の場合、音声が再生できず、無音状態となる。無音検出部217は、このような状態を検出し、異常信号を出力する。なお、異常状態判定部220は、閾値T5を設定するためのものであり、この閾値T5も前もって適宜実験的に定めることは言うまでもない。
音声ノイズ検出部218は、音声や音楽等の音のレベルとノイズレベルの比、即ち、S2/N2比(S2:音のレベル、N2:ノイズのレベル)を検出し、このS2/N2比が所定レベルT6(閾値)以下になると、音が聞きづらくなるので、異常信号を発生する。異常状態判定部220は、閾値T6を設定するためのものであり、この閾値T6も前もって適宜実験的に定めることは言うまでもない。
以上、詳細に説明したが、同期異常検出部211、音声CRCエラー検出部212、黒味画像検出部213、白味画像検出部214、フリーズ画像検出部215、映像ノイズ検出部216、無音検出部217、音声ノイズ検出部218は、それぞれ画像データ中に発生する異常を検出する検出部である。なお、本実施例では、いくつかの異常検出部を例示的に示しているが、これらに限定されるものではなく、必要に応じて適宜異常状態信号の検出部を追加することもできる。また、これらの異常検出部、即ち、同期異常検出部211、音声CRCエラー検出部212、黒味画像検出部213、白味画像検出部214、フリーズ画像検出部215、映像ノイズ検出部216、無音検出部217、音声ノイズ検出部218は、どれか1つの検出部で異常が検出された場合でも、また、2つ以上の検出部で異常が検出された場合でも同様に動作することは言うまでもない。また、異常状態判定部220は、黒味画像検出部213、白味画像検出部214、フリーズ画像検出部215、映像ノイズ検出部216、無音検出部217、音声ノイズ検出部218の各検出部で検出される異常の程度に応じて画像データが異常か、異常でないかを判断する。所謂、放送システムとして余裕度があり、信頼性の高める放送システムの実現が可能となるものである。
従って、異常判定部120で検出された異常信号は、インターフェース219を介して異常信号出力端子221に出力される。その結果、図1でも説明したように、異常が検出されると、異常検出信号出力端子121から異常信号を出力し、警報を鳴らしてオペレータに知らせたり、あるいは、送出制御部104に異常を知らせる。送出制御部104は、この異常信号を受信すると、送出装置106を制御し、放送を中止し、例えば、別の放送に切替えたり、前もって用意した画像データを画像サーバ装置102からの画像データに代えて放送する等の処置を行う。
図3は、本発明の他の一実施例の概略構成のブロック図を示す。図3において、301は、基準時刻データ発生部、302は、基準時刻信号発生部であり、その他の符号は、図1および図2の符号に対応する。本実施例では、基準時刻データ発生部301は、画像サーバ装置102からの画像データの送出開始から時間を計測し、基準時刻信号発生部302の時刻信号に基づいてタイムコードを発生し、異常状態判定部220にタイムコードを供給する。従って、異常判定部120から発生する異常信号は、画像サーバ装置102からの画像データとタイムコードで一致し、このタイムコードに基づいて出力端子121からの異常信号が出力されるので、送出制御部104は、このタイムコード付異常信号に基づいて、画像サーバ装置102および送出装置106を制御することができる特徴がある。
図4は、本発明の他の一実施例の概略構成を示すブロック図である。この実施例は、2重系を示す画像監視システムである。図4において、401は、異常判定部、402は、切替部であり、また、各部の符号は、図1および図13に示す符号に対応する。図1と異なる点は、画像サーバ装置を2台有し、放送時には、2台の画像サーバ装置のいずれかの画像データを送出すると共に2台の画像サーバ装置の画像データが異常判定部401に供給されている点である。なお、2台の画像サーバ装置102および108は、図13と同様に送出制御部104の制御の基に同じように動作していることは言うまでもない。
以下、これについて動作を説明する。送出制御部104は、まず、選択部105の端子aを選択し、現用系画像サーバ装置102の画像データを送出装置106に送出し、例えば、放送を行っている。この時、現用系画像サーバ装置102の画像データは、切替部402を介して異常判定部401にも供給されている。異常判定部401は、図2に示すものと同じ構成であり、現用系画像サーバ装置102から送出される画像データに異常がないかをリアルタイムに判定している。そして、図2で説明したと同様に、同期異常検出部211、音声CRCエラー検出部212、黒味画像検出部213、白味画像検出部214、フリーズ画像検出部215、映像ノイズ検出部216、無音検出部217、音声ノイズ検出部218の少なくとも1つで異常が判定されると、異常判定部401の判定出力が送出制御部104に供給される。送出制御部104は、この異常判定出力を受信すると、選択部105の端子bを選択し、予備系画像サーバ装置108の画像データを送出装置106に送出する。また、送出制御部104は、切替部402を制御して予備系画像サーバ装置108の画像データを切替部402を介して異常判定部401に供給し、引続き予備系画像サーバ装置108の画像データの異常判定を継続する。このように構成すると、オペレータが常に放送システムのモニタ1205を監視していなくとも、異常が検出されると自動的に予備系画像サーバ装置109に切替わるので、切替の時間が短縮でき、また、オペレータの労力を軽減できる特徴があり、公共の放送システムとしては優れたシステムである。
図5は、本発明の他の一実施例の概略構成を示すブロック図である。この実施例は、番組素材の収録を示すものである。図5において、501は、番組素材供給部、502は、画像サーバ装置、503は、記録部、504は、異常判定部、505は、画像データ出力端子である。番組素材供給部501は、先に説明したようにビデオカメラで撮影された放送素材やこれら放送素材を加工、編集したものを記録した記録媒体、あるいは、カメラで撮影された映像やCM製作スタジオ等からの通信伝送路による放送素材が供給される供給部である。番組素材供給部501からの画像データは、画像サーバ装置502の記録部503に記録される。一方、番組素材供給部501からの画像データは、異常判定部504に供給され、その出力も画像サーバ装置502の記憶部503に記録される。なお、画像サーバ装置502の記憶部503への記録は、前述した番組収録の場合と同様に、例えば、図15に示す番組のスケジュールに従って収録されることは言うまでもない。そして、画像データを記録部503に登録する際、異常判定部504で検出した異常データの種類、異常の発生している場所(例えば、画像の時間コード等)をデータとして作成し、画像サーバに登録する。具体的には、異常発生場所データ、異常の項目、異常の値等を1つのデータとして記録する方法あるいは映像(音声を含む。)データのデータストリームの中の予め決められたデータ領域に書き込む等が考えられる。データストリーム中にデータを記録した場合、再生時に画像と同時に異常検出データが得られるため、異常発生場所のデータを省略して記録することも可能であり、また、この場合、異常を検出した際に、異常発生場所のデータと異常発生位置の比較を行わなくても済む等の特徴がある。データのストリーム中に画像異常データを書き込む場合、放送システムで一般的な画像データ伝送方式であるHD−SDI(High Definition-Serial Digital interface)、SD−SDI(Standard Definition Serial Digital interface)のシリアルデジタル映像、音声信号のフォーマット中のアンシラリ領域と呼ばれる領域中のユーザデータ領域等を使用して記録することが出来る。これらについては、後述する。
次に、図5に示す実施例の動作を説明する。番組素材供給部501からの画像データは、画像サーバ装置502の記録部503に供給され、記録される。異常判定部504の構成は、図2で示されるような異常検出部を具えており、入力端子210には、番組素材供給部501からの画像データが供給される。従って、異常判定部504では、各画像データの異常の有無が判定される。即ち、同期異常検出部211、音声CRCエラー検出部212、黒味画像検出部213、白味画像検出部214、フリーズ画像検出部215、映像ノイズ検出部216、無音検出部217、音声ノイズ検出部218の少なくとも1つで異常が判定されると、異常判定部504の判定出力が画像サーバ装置の記憶部503に記憶される。
その記録状態の一実施例を図16に示す。なお、図16は、記録状態を模式的に示すもので、実際は、アナログ信号あるいはデジタル信号として記録されることは言うまでもない。図16において、1601は、例えば、画像のフレーム番号(フィールド番号でも良い。)、1602は、収録画像データ、1603は、異常判定部504で判定された判定結果の記録部である。例えば、フレーム番号10001の画像データ1602−1は、正常であるので、判定結果1603は、フラッグ11(正常)が記録される。同様に、フレーム番号10002の画像データ1602−2は、正常であるので、判定結果1603は、フラッグ11(正常)が記録される。しかしながら、フレーム番号10003の画像データ1602−3は、例えば、黒味画像検出部213の検出結果が異常である場合、即ち、画面全体が黒味がかった画像であるので、異常判定部504から異常信号が出力され、画像サーバ装置502の記録部503に画像の異常状態データが記録される。従って、判定結果1603は、フラッグ01(異常)が記録される。同様にフレーム番号10004の画像データ1602−4も異常であるので、判定結果1603は、フラッグ01(異常)が記録される。このように画像サーバ装置502の記録部503には、全ての画像データに対してフレーム番号1601、画像データ1602および判定結果1603が記録される。この結果、画像サーバ装置502の記録部503に収録された画像データには、既に、フレーム番号と、そのフレーム番号に対応する画像の異常の有無が記録されるので、画像サーバ装置502から放送される画像データは、出力される時点で画像データの異常の有無を知ることができるので、誤って異常な画像データを送出するのを防ぐことができる。なお、上記実施例では、画像データに対応するフレーム番号で説明したが、フレーム番号に限られるものではなく、時間情報で記録することも容易に実施できるものである。
図6は、図5の具体的な構成の一実施例を示すブロック図である。図6において、601は、登録制御部、602は、基準時刻信号発生部、603は、時刻データ作成部、604は、異常信号出力端子である。なお、各部の符号は、図5の符号に対応する。また、異常判定部504は、図2に示す異常判定部120に対応する。
図6に示す実施例の動作を説明する。登録制御部601は、例えば、オペレータが操作する操作部(図示せず。)を有し、番組素材を画像サーバ装置502に収録する場合に操作する。即ち、登録制御部601は、画像サーバ装置502を制御して、例えば、図15に示す放送のタイムスケジュールに基づいて番組を収録する。図15のA社のCMを収録する場合、開始時間12:00:00から15秒間の収録をするため、登録制御部601は、画像データの登録開始指示および登録終了指示等を行う。これにより番組素材供給部501からA社のCMが番組素材として画像、音声が画像サーバ装置502に収録される。この画像データは、同時に異常判定部504にも供給される。異常判定部504では、図2で説明したと同様に同期異常検出部211、音声CRCエラー検出部212、黒味画像検出部213、白味画像検出部214、フリーズ画像検出部215、映像ノイズ検出部216、無音検出部217、音声ノイズ検出部218の少なくとも1つで異常が判定されると、異常判定部504の判定出力が出力端子604から出力され、警報器に送られ、警報を鳴らすことでオペレータに異常を知らせることができる。
一方、時刻データ作成部603は、登録制御部601からの登録開始指示および基準時刻信号発生部602の時刻を基準にして、経過時間を計測し、経過時間情報を異常状態判定部220に供給する。経過時間情報は、例えば、時:分:秒:フレームのデータで構成され、従来周知のVTR等で使用されているようなタイムコードを作成する。そして、各異常検出部からの異常検出信号に時刻データ作成部603からの時刻データを付け、時刻付異常状態データを作成し、記録部503に記録する。これは、例えば、図16に示すフレーム番号にタイムコードを付したようなものとなる。即ち、NTSC方式のフレーム単位の記録とすると、12:00:00に登録が開始され、10001フレームは、(1/30)秒、10002フレームは、(2/30)秒、10003フレームは、(3/30)秒、・・・と言うようなタイムコードが付されて記録される。なお、図16では、例えば、(3/30)秒、(4/30)秒の画像データが異常データであることを示している。また、フィールド単位の記録の場合には、各画像データは、(1/60)秒となる。このように時刻データ作成部603からの時刻データが時刻付異常状態データに添付されて画像サーバ装置502の記録部503に記録され、タイムコードと異常画像データが対応して記録されるので、異常画像データを容易に検出が可能である。なお、画像データにタイムコードを添付して記録することも容易に実施できる。
図7は、本発明の更に他の一実施例の概略構成を示すブロック図である。図7において、701は、基準時刻データ発生部であり、他の符号は、図6に示す各部の符号に対応する。この実施例では、基準時刻データ発生部701は、番組素材供給部501から供給される画像データに付されているタイムコードを利用する方式である。このように番組素材供給部501からの画像データに付されているタイムコードを利用する場合、異常判定部504から出力される時刻付異常状態データの時刻が画像データ(画像、音声データ)のタイムコードと一致するので、再生時の異常確認の際、時間軸上の位置が絶対値で示されるため、異常データとの比較を簡単に行うことができると言う特徴がある。なお、基準時刻データ発生部701を除く他の部分の動作は、図6に示す実施例と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図8は、本発明の更に他の一実施例の概略構成のブロック図を示す。図8において、801は、データ多重化部であり、その他の符号は、図7の各部の符号に対応する。図7では、異常判定部504からの時刻付異常状態データは、画像データが記録される記録部503の記録領域を分けて記録している。例えば、図16に記録状態を模式的に示しているが、フレーム番号、タイムコードおよび画像データは、例えば、タイムコードをキーとして、記憶部503の所定のアドレスにそれぞれ記録されている。しかしながら図8に示す実施例では、異常状態データを画像データの垂直、または、水平の帰線時間(アンシラリ領域と呼ばれている。)にデータを多重化して、画像サーバ装置502に登録する方式を示している。なお、データ多重化部801を除く他の部分は、図7と同じであるので、詳細な説明は省略する。
以下データ多重化部801について説明する。図17は、HD−SDI方式のフォーマットの番組素材を説明するための図である。HD−SDI方式のフォーマットの番組素材の信号は、ARIB STD BTA S−005BおよびARIB STD BTA S−006Bで定められており、図17に示すような構成となっている。即ち、縦方向に映像のライン番号のように1〜1125ライン、横方向に映像のサンプル番号0〜2199と定められている。そして、映像ラインは、EAV(End of Active Video:映像サンプル番号1920で示される。)で始まり、デジタル有効ライン(有効映像領域)の最後のワード(映像サンプル番号1919)で終了する。映像サンプル番号は、ビット並列インターフェースの各データ系列におけるデジタル有効ラインの第1ワードを映像サンプル番号0と規定されている。そして、この規格は、補助データパケットを伝送する機器に適用される。補助データとは、映像信号の水平ブランキング期間を利用して伝送されるデータ、例えば、音声データやタイムコードデータである。また、図17において、網掛け部分は、補助データ伝送領域を示し、この補助データ伝送領域は、ユーザが自由に使用できる領域が設けられている。従って、この領域を使用する。
従って、図8では、番組素材供給部501からの画像データは、図17で説明したHD−SDI方式のフォーマットに変換された画像データが画像サーバ装置502に供給される。なお、HD−SDI方式のフォーマット変換部は、省略してある。従って、データ多重化部801では、素材番組供給部501からの画像データ(ここでは、HD−SDI方式のフォーマットに変換された画像データを言う。)に図17に示す網掛け部分の補助データ伝送領域の所定領域に異常判定部504から出力される異常状態データを多重化し、画像サーバ装置502の記録部503に記録される。従って、この方式の場合、画像データの一部に異常状態データが記録されるため、画像データの時間軸と同期して異常状態データが記録される。そのため、再生時に異常状態を確認する場合、時間軸を考慮せずに異常状態を検出できるので、再生時の異常検出が容易であるという利点がある。なお、上記実施例では、HD−SDI方式のフォーマットの番組素材について説明したが、これに限定されるものではなく、SD−SDI方式のフォーマットの番組素材等についても同様に実施できることは言うまでもない。
図9は、本発明の更に他の一実施例の概略構成のブロック図を示す。図5に示す実施例では、番組素材を画像サーバ装置に収録する場合、画像データに異常があれば、異常状態データを画像データと共に画像サーバ装置502に記録することを説明した。図9に示す実施例は、図5で説明した画像サーバ装置502からの画像データを放送する場合の実施例を示している。図9において、901は、異常判定部、902は、異常有無設定端子であり、その他の符号は、図1および図5の各部の符号に対応する。
以下動作について説明する。送出制御部104の制御に基づいて画像サーバ装置502からの画像データが送出装置106に供給され、放送等が行われる。この時、画像サーバ装置502の記録部503に記録されている画像データは、異常判定部901にも供給される。一方、図5でも説明したように異常判定部504で異常と判定された画像データには異常状態データが記録部503に記録されている。従って、送出の為に画像サーバ装置502から画像データが読み出される時に同時に記録装置503から異常状態データが読み出され、異常判定部901に供給される。
異常判定部901の具体的な一実施例を図18に示す。図18において、903は、画像サーバ装置502の記録部503からの異常状態データが供給される入力端子である。904は、異常状態データ検出部、905は、異常有無設定部である。なお、その他の符号は、図2の各部の符号に対応する。ここで、画像サーバ装置502からの画像データは、入力端子210に供給され、異常信号出力端子221は、図9の121に対応している。
以下、異常判定部901の動作を説明する。画像サーバ装置502の記憶部503からの画像データは、入力端子210に供給され、その画像データは、図2で説明したように例えば、同期異常検出部211、音声CRCエラー検出部212、黒味画像検出部213、白味画像検出部214、フリーズ画像検出部215、映像ノイズ検出部216、無音検出部217、音声ノイズ検出部218で、それぞれ画像データ中に発生する異常を検出する。そして、少なくとも1つの検出部で異常が検出された場合は、異常状態判定部220で所定の範囲を超える異常かどうかを判定し、異常の場合には、異常信号が出力端子221から出力される。このような動作は、図2で説明した場合と同様である。なお、図9に示す画像サーバ装置502には、図5で示したように画像データを収録する時に異常判定部504で異常を判定して異常状態データを記録部503に記憶しているが、再度、異常判定部901で同様な異常判定を行う理由は、異常判定部504で画像データの異常を判定した後に、伝送路を伝送し、画像サーバ装置502に収録し、更に、収録された画像データを読み出し、伝送することになるため、通信システムの異常、データベースの異常あるいはデータベースに対する編集操作による異常等がこの段階でも起こり得る。従って、これにより発生する異常を検出するためである。
異常状態データ検出部904は、画像サーバ装置502の記録部503から出力される異常状態データを監視し、例えば、図16で説明したように異常状態データ、即ち、判定結果1603にフラッグ01(異常)が記録されている画像データを監視する機能を有する。例えば、画像データ1602−3、1602−4が入力されると、異常状態データと判断し、異常状態判定部220に供給され、出力端子121から異常信号が出力される。従って、この信号で警報装置(図示せず。)を駆動してオペレータに異常を知らせることができる。また、この信号は、送出制御部104に供給され、送出装置106を制御して異常な画像データの送出を停止し、別の画像データに変更して送出する等の処置を行うことができる。
次に、異常有無設定部905の動作を説明する。いままでの放送では、ノンリニア放送やVTR放送等の送出装置などの故障により送出されてしまうような画像、例えば、無音画像、黒味画像、静止画像、ストップモーション、早い動きの画像等が、最近では、放送技術等の進歩により、放送の演出や効果のために無音画像、黒味画像、静止画像、ストップモーション、早い動きの画像等を放送映像として用いられる場合が多くなってきている。しかしながら上記各実施例で説明した異常判定部では、これら放送の演出や効果のための無音画像、黒味画像、静止画像、ストップモーション、早い動きの画像等が異常と判断され、放送が停止される恐れが発生する。このような映像データは、画像データの異常なのか、あるいは、正常な画像データなのかを目視は、勿論のこと機械的にも判断することが難しい場合が増えてきている。このように放送の演出や効果のための無音画像、黒味画像、静止画像、ストップモーション、早い動きの画像等は、異常と判断しないようにする必要がある。
本実施例は、これを解決するものであり、これについて図19を用いて説明する。図19において、各部の符号は、図16の各部の符号に対応する。図19において、画像データ1602−1および画像データ1602−2に、例えば、演出効果として画面全体に格子状の縞を施した場合、この格子状の縞模様が、例えば、映像ノイズ検出部217で検出されるような演出効果画面とすると、図5で示す収録時の異常判定部504あるいは図9で示す放送時の異常判定部901でも異常と判定される恐れがある。従って、このように、演出効果として、例えば、画面全体に格子状の縞を施した場合の画像データは、番組素材の編集の段階で前もって演出効果の施された画像データと分かっているので、異常有無設定部905では、図19の画像データ1602−1および1602−2の判定結果1603には、演出効果を表すフラッグ22を付加する。これによって異常状態判定部220では、異常と判断せず、出力端子221からは異常信号が出力されない。なお、異常有無設定部905は、例えば、シフトレジスタで構成され、操作器(図示せず。)を操作して、入力端子902から画像データのフレーム番号を指定し、そのフレーム番号の演出効果を表すフラッグを「22」に設定することで実現できる。
図10は、図9に示す実施例の他の一実施例の概略構成のブロック図を示す。図9に示す実施例では、画像サーバ装置502の記録部503には、異常状態データは、画像データと区別(記録領域が別)して記録されている場合であり、この画像サーバ装置502から放送する場合について説明した。図10では、図8に示すようにHD−SDI方式またはSD−SDI方式のフォーマットの番組素材に異常状態データを重畳して記録部503に記録した場合の画像監視システムについて説明したものである。
図10において、1001は、異常判定部、1002は、異常状態データ検出部である。なお、異常判定部1001の異常検出部等は、図2に示す異常判定部120に対応し、各部の符号は、図1、図2および図9の各部の符号に対応する。図10の動作に付いて説明する。送出制御部104の制御により画像サーバ装置502は、動作し、記録部503から、例えば、異常状態データが重畳されたHD−SDI方式のフォーマットの番組素材が異常判定部1001に供給される。異常判定部1001では、図2で説明したと同様に、画像データの異常が例えば、同期異常検出部211、音声CRCエラー検出部212、黒味画像検出部213、白味画像検出部214、フリーズ画像検出部215、映像ノイズ検出部216、無音検出部217、音声ノイズ検出部218で、それぞれ発生する異常を検出する。そして、少なくとも1つの検出部で異常が検出されると、その出力が異常状態判定部220に供給される。
一方、異常状態データ検出部1002は、HD−SDI方式のフォーマットの番組素材に重畳されている異常状態データを検出し、異常状態判定部220に供給する。従って、異常状態データ検出部1002は、先の番組素材の収録時に異常と判断され、異常状態データとして記録部503に記録されている異常状態データが検出され、異常状態判定部220に出力され、上述と同様に異常信号出力端子121から出力される。このようにHD−SDI方式のフォーマットのアンシラリ領域に異常状態データが記録され、映像(音声を含む)データに多重化されているため、異常状態データ検出部1002で検出された異常状態データは、画像データ(ストリームデータとも言われる。)に付加したものから分離されるので、実際の異常検出箇所(フレームまたはフィールド、あるいは時間)と異常状態データの位置(フレームまたはフィールド、あるいは時間)は、ほぼ一致する。従って、検出時に時間的な一致を考慮する必要がない等の特徴があり、時刻データを新に生成する等の煩雑さがなくなる。また、映像、音声、異常状態データが1つのファイルとなるため、ファイルでコピーしたり、放送局間で放送素材を転送した場合においても、同期等の問題もなく、データの授受が可能となる。
図11は、本発明の更に他の一実施例の概略構成のブロック部を示す。即ち、図9に示す実施例は、画像サーバ装置502を1台具えた一重系の画像監視システムであるが、図11は、これを二重系としたものである。図11において、502−1、502−2は、画像サーバ装置、503−1、503−2は、記録部であり、図5で示される番組素材の画像データおよび異常状態データがそれぞれ同じように記録されている。1101は、切替部であり、送出制御部104からの制御信号により画像サーバ装置502−1からの画像データおよび異常状態データと画像サーバ装置502−2からの画像データおよび異常状態データを切替え、異常判定部901に供給する。例えば、1102は、選択された画像サーバ装置502−1の画像データであり、1103は、選択された画像サーバ装置502−1の異常状態データを表している。なお、各部の符号は、図4および図9の各部の符号に対応する。
この画像監視システムの動作を説明する。まず、送出制御部104は、選択部105を制御して端子a側を選択する。これにより現用系画像サーバ装置502−1からの画像データが選択部105を介して送出装置106に供給され、放送が開始される。同時に、切替部1101も制御され、現用系画像サーバ装置502−1からの画像データおよび異常状態データが切替部1101を介して異常判定部901に供給され、図9で説明したと同じ動作をして異常信号が出力端子121から出力される。一方、異常信号は、送出制御部104にも供給される。異常信号を受けた送出制御部104は、選択部105の端子bを選択し、予備系画像サーバ装置502−2からの画像データを選択部105を介して送出装置106に供給する。これによって異常が発生した現用系画像サーバ装置502−1から予備系画像サーバ装置502−2に切替わり、正常な放送を継続することができる。また、同時に切替部1101も切替えられ、予備系画像サーバ装置502−2からの画像データおよび異常状態データが切替部1101を介して異常判定部901に供給され、図9で説明したと同じ動作をして異常信号が出力端子121から出力される。以上のように構成することにより2重系の画像監視システムが構成でき、画像データに異常が発生すると、自動的に画像サーバ装置が切替わるので、オペレータが常時モニタを見ながら画像を監視すると言うこともなくなり、省力化で、迅速に対応できるシステムとなる。
図20は、本発明の更に他の一実施例の概略構成のブロック図である。図20において、2001は、異常判定部、2002は、閾値T7の設定端子である。なお、各部の符号は、図1および図4に示す符号に対応する。102−1および102−2は、同一の画像データが記録された画像サーバ装置、また、103−1および103−2は、同一の画像データが記録された記録部である。そしてこの画像監視システムは、2重系の画像監視システムを構成している。図20で示される画像監視システムの異常判定部2001は、上記各実施例で説明した異常判定部の構成とは異なった構成を有している。異常判定部2001の構成を図21に示す。図21において、異常判定部2001は、比較部2101、閾値設定部2102で構成されている。比較部2101は、画像サーバ装置102−1からの画像データと画像サーバ装置102−2からの画像データを比較するもので、比較演算回路あるいは差分演算回路で構成されている。
以下、この実施例の動作を説明する。異常判定部2001には、現用系画像サーバ装置102−1からの画像データ(音声を含む)D1が入力され、同時に予備系画像サーバ装置502−2からの画像データ(音声を含む)D2が入力される。異常判定部2001では、画像データD1および画像データD2が比較される。即ち、画像データD1および画像データD2が比較部2101で比較され、例えば、画像データD1および画像データD2の差分信号が演算される。2002は、比較演算結果が所定値以上かどうかを決定するための閾値T7を設定するための設定端子であり、例えば、コンピュータの操作部(図示せず。)で構成される。
而して、現用系画像サーバ装置102−1の記憶部103−1および予備系画像サーバ装置102−2の記憶部103−2には、前述したように全く同じ画像データが記録されているので、もし、異常がない正常な画像データであれば、画像データD1および画像データD2は、ほぼ同じレベルとなる。従って、画像データD1および画像データD2を比較部2001で比較演算した結果の出力は、ほぼ零となる。即ち、異常信号が端子121からは出力されない。このように現用系画像サーバ装置102−1、予備系画像サーバ装置102−2および伝送系からなる2重化システムでは、同時に異常となる確率は非常に小さいので、比較部2101で画像データD1および画像データD2を比較演算するだけで簡単に異常を検出することができる。
なお、閾値T7の設定部2102は、画像データD1および画像データD2を比較部2101で比較演算した場合、伝送路の損失や増幅器等の回路常数の違いから必ずしも完全に一致しないので、比較演算出力が零と言うことはない。従って、比較演算結果が所定のレベル以上の場合に異常と判断するために閾値T7を設定する。なお、閾値T7は、システム構成等により実験的に適宜設定されることは言うまでもない。このように構成すると、いずれかの画像サーバ装置に異常が発生すると、画像データD1および画像データD2のレベルは、大きく異なるので出力端子121から異常信号が出力されるので、この信号を異常信号として出力端子121から出力すると同時に送出制御部104にも供給する。これにより異常が容易に検出できるので、先の実施例で説明した同期異常検出部211、音声CRCエラー検出部212、黒味画像検出部213、白味画像検出部214、フリーズ画像検出部215、映像ノイズ検出部216、無音検出部217、音声ノイズ検出部218等の検出部を設けなくても異常を検出できる特徴がある。なお、画像データD1および画像データD2の比較演算は、種々のものがあるが、例えば、同期信号、黒味画像、白味画像、フリーズ画像、映像ノイズ、無音、音声ノイズ等の少なくとも1種類あるいは2種類以上の組合わせにより検出するように構成することもできる。
更に、上記のように構成すると、前述したように放送の演出や効果のために無音画像、黒味画像、静止画像、ストップモーション、早い動きの画像等を放送映像として用いられる場合であっても、これらが異常画像か、正常な放送の演出や効果のための画像化を容易に判別することが可能である。即ち、上述の放送の演出や効果のために無音画像、黒味画像、静止画像、ストップモーション、早い動きの画像等を放送映像として用いられる場合、現用系画像サーバ装置102−1の記憶部103−1および予備系画像サーバ装置102−2の記憶部103−2に同じ画像データが記録される。従って、比較部2101での画像データD1および画像データD2の比較演算出力は、ほぼ零となり、異常信号が出力されることはない。このように放送の演出や効果のために無音画像、黒味画像、静止画像、ストップモーション、早い動きの画像等を放送映像として用いられる場合でも、正常画像と判断できるので、前もって正常画像であると指定する手間が省け、編集作業での省力化、指定ミス等の誤編集をなくすことができる効果がある。なお、上記の実施例では、現用系画像サーバ装置102−1の記憶部103−1および予備系画像サーバ装置102−2の記憶部103−2には、異常状態データを記録していない画像サーバ装置で説明したが、図5で説明した画像サーバ装置502および記録部503を用いることも容易に実施できるものである。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は、ここに記載された画像監視システムの実施例に限定されるものではなく、上記以外の放送システムや画像編集システムに広く適応することが出来ることは、言うまでも無い。
101、107、210、903:入力端子、102、108、502:画像サーバ装置、103、109、503:記録部、104、1203:送出制御部、105:選択部、106、1206:送出装置、120、401、504、901、1101、2001:異常判定部、211:同期異常検出部、212:音声CRCエラー検出部、213:黒味画像検出部、214:白味画像検出部、215:フリーズ画像検出部、216:映像ノイズ検出部、217:無音検出部、218:音声ノイズ検出部、219:インターフェース(I/F)、220:異常状態判定部、221、604:異常信号出力端子、301:基準時刻データ発生部、302、602:基準時刻信号発生部、402:切替部、501:番組素材供給部、505:出力端子、601:登録制御部、603:時刻データ作成部、701:基準時刻データ発生部、801:データ多重部、902:異常有無設定端子、904、1002:異常状態データ検出部、905:異常有無設定部、1102:設定端子、1201:放送管理コンピュータ、1202:自動放送システム、1204:収録素材のデータベース、1205:モニタ、1207:番組素材、1601:画像のフレーム番号、1602:収録画像データ、1603:判定結果の記録部、2002:閾値設定端子、2101:比較部、2102:閾値設定部。
Claims (4)
- 画像データを記録する第1の記録部を有する第1の画像サーバ装置と、上記第1の画像サーバ装置からの画像データが供給される送出装置と、上記第1の画像サーバ装置および上記送出装置を制御する送出制御部および上記第1の画像サーバ装置から出力される画像データが供給される異常判定部からなり、上記異常判定部は、上記画像データの異常を検出する異常検出部および異常状態判定部からなり、上記異常状態判定部は、上記異常検出部からの異常信号のレベルが所定値以上になると異常情報を出力するように構成されていることを特徴とする画像監視システム。
- 番組素材供給部と、上記番組素材供給部からの画像データを記録する第1の記録部を有する第1の画像サーバ装置および上記番組素材供給部からの画像データが印加される異常判定部からなり、上記異常判定部は、上記画像データの異常を検出する異常検出部および異常状態判定部からなり、上記異常状態判定部は、上記異常検出部からの異常信号のレベルが所定値以上になると異常情報を出力するように構成され、上記異常情報が上記第1の画像サーバ装置の上記第1の記録部に上記番組素材供給部からの画像データと共に記録されることを特徴とする画像監視システム。
- 画像データを記録する第1の記録部を有する第1の画像サーバ装置と、上記第1の画像サーバ装置からの画像データが供給される送出装置と、上記第1の画像サーバ装置および上記送出装置を制御する送出制御部および上記第1の画像サーバ装置から出力される画像データが供給される異常判定部からなり、上記第1の記録部には、上記画像データと上記画像データの異常情報とが記録され、上記異常判定部は、上記画像データの異常を検出する異常検出部、異常状態判定部および異常情報検出部からなり、上記第1の画像サーバ装置からの画像データは、上記異常検出部および上記異常状態判定部で異常の有無が検出され、上記異常情報検出部で上記第1の画像サーバ装置からの上記異常情報を検出するように構成されていることを特徴とする画像監視システム。
- 画像データを記録する第1の記録部を有する第1の画像サーバ装置と、上記画像データを記録する第2の記録部を有する第2の画像サーバ装置と、上記第1と第2の画像サーバ装置からの画像データを切替える選択手段と、上記選択手段の出力が供給される送出装置と、上記第1と第2の画像サーバ装置、上記選択手段および上記送出装置を制御する送出制御部および上記第1と第2の画像サーバ装置から出力される画像データが供給される異常判定部からなり、上記異常判定部は、比較部および所定レベルの閾値を設定する閾値設定部を有し、上記比較部は、上記第1と第2の画像サーバ装置から出力される画像データを比較演算し、上記比較演算の結果が上記閾値を超える場合、上記異常判定部は、異常情報を出力することを特徴とする画像監視システム。
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