JP2005210490A - ノンリニアバンクシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 素材のファイリングが容易に得られるようにしたノンリニアバンクシステムを提供すること。
【解決手段】 VTR101から素材をビデオサーバー105にファイリングするようにしたノンリニアバンクシステムにおいて、ANCILデータプロセッサー111を設け、各素材のアンシラリ(ANCIL)データ領域に予め書込んである当該素材のスタートタイミング情報を抽出し、これらの情報に基づいて、ファイリングコントローラー106によりVTR101の再生動作を制御し、ファイリング時でのVTR101による素材の頭出しが自動的に得られるようにしたもの。
【選択図】 図1
【解決手段】 VTR101から素材をビデオサーバー105にファイリングするようにしたノンリニアバンクシステムにおいて、ANCILデータプロセッサー111を設け、各素材のアンシラリ(ANCIL)データ領域に予め書込んである当該素材のスタートタイミング情報を抽出し、これらの情報に基づいて、ファイリングコントローラー106によりVTR101の再生動作を制御し、ファイリング時でのVTR101による素材の頭出しが自動的に得られるようにしたもの。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数の放送素材をビデオサーバーにファイリングする方式のノンリニアバンクシステムに関する。
例えばテレビジョン放送業務では、従来からビデオサーバーを備えたノンリニアバンクシステムを用い、VTRなどの画像音声記録手段に記録してある素材(放送素材)をビデオサーバーにファイリングした上で放送するようになっているのが一般的である(例えば、特許文献1参照。)。
ここで、この素材とは、番組やCM(コマーシャルメッセージ)などの放送用プログラムのことであるが、このような素材をノンリニアバンクシステムによりファイリングするときのスタートタイミングは、磁気テープなどの記録媒体に記録されている素材の読出しタイミングで決まり、且つ、このときの素材のファイリング開始点が、OA(オンエアー)時の素材のスタート点となる。
しかし、このときの素材のファイリング開始点は、各素材ごとに予め明確に与えられている訳ではなく、通常は、ファイリング作業者が素材をプレビューして、記録媒体の頭出しを行ない、素材のファイリング開始点を決定していることが多い。
他方、このようなノンリニアバンクシステムにおいては、信頼性維持の見地からシステムが多系統化(通常、二系統化)されている場合が多く、この場合、現用系と予備系の選択は素材のOA時に行なわれ、例えば現用系に障害が発生した場合には、予備系を本線に切換えて素材のOAを行なう。
この現用系と予備系の切換えはシステムチェンジャーにより行われ、このとき多系統化された系統間のSDI(シリアル・デジタル・インターフェース)信号の同期が必要で、このため外部から基準同期信号が入力され、これにより必要な同期が与えられるようになっている。
ここで、図3は、従来技術によるノンリニアバンクシステムの一例で、複数の素材源となる画像音声記録手段、つまりVTR(VTR1、VTR2)101を備え、これらを入力スイッチャー102により選択するようになっている。なお、このとき、図示のように、テスト用としてカラーバー等の信号も選択できるようになっている。
そして、まず、ファイリング時には、VTR(VTR1、VTR2)101からファイルすべき素材を再生し、分配器103で二重化してからエンコーダ(ENC1、ENC2)104でエンコードした後、インプットモジュール(Input)とデコーダーモジュール(DEC)を備えたビデオサーバー105にファイリングする。
このとき、VTR101の再生コマンドやビデオサーバー105のファイリングスタートコマンドなどのコマンド(指令)は、制御手段となるファイリングコントローラー106から与えられるようになっている。
そして、この素材のファイリング時には、更にビデオサーバー105のデコーダーモジュール(DEC3)からカラーモニター109とオーディオモニター110に素材が供給されるようにコマンドされ、これによりプレビューが行なえ、VTRの頭出しや素材の確認が行なえるようになっている。
次に、素材OA時には、オンエアーコントローラー107からビデオサーバー105のデコーダーモジュール(DEC1、DEC2)にキューが指令され、現用系と予備系から素材が出力され、システムチェンジャー108に供給される。
このとき、システムチェンジャー108は、現用系の伝送路に異常が無いときは、図示のように、本線を現用系に切換えていて、現用系の素材が本線に取り出され、OAされるようにしているが、ここで、いま、現用系の伝送路に障害が発生したとすると、この場合には、オンエアーコントローラー107からのコマンドにより本線を予備系に切換え、これにより素材のOAに支障が生じないようにする。
特開2001−157160号公報
上記従来技術は、素材のファイリングに人手による作業を要する点に配慮がされておらず、ファイリング作業に多大の労力を要する上、所望のファイリング結果を得るのが困難であるという問題があった。
ここで、目視や視聴によって素材スタート点を決定するということは、各素材ごとにテープの頭出し作業を要するということであり、従って、例えばCM素材などで1日に何百本もの素材についてファイリングが必要な場合、従来技術では大変な労力となる。
また、素材がCMの場合は、スタート時点から0.5秒間は無音にしなくてはならいなどの規則があるが、従来技術では、素材のスタート点の決定が目視や視聴によっているため、作業者によって素材スタート点に多少の違いが生じてしまい、正確に規則が遵守されるようにするには、更に多くの労力を要してしまう虞れがある。
更に、従来技術では、上記したように、素材のスタート点が変動する可能性が高いことから、素材作成者の意図に沿った番組やCMのファイリングが難しく、従って、意図した番組構成が必ず得られるとは限らないといった問題もある。
一方、ノンリニアバンクシステムでも、それが多系統化された場合には、各系統とも同種の機器を使用して多系統化したとしても、例えばノンリニアバンクシステムのビデオサーバーの素材送出部では系統ごとにモジュール化されている。
従って、この場合、使用されているICやモジュール、回路の個体差(処理時間の差)が皆無であるとは言えず、系統間で多少の位相差が発生するのは当然のことで、甘受するしかないが、しかし、このため同時にスタートさせたとしても完全に同位相で素材が出力されることはほとんど期待できない。
しかして、このように多系統化された系統間の映像・音声に位相差が発生したとすると、システムチェンジャーによって本線系が切換えられたとき、画像フレームの連続性が保たれなくなたり、音声にノイズが乗ってしまうなどの不具合が生じてしまう虞れがある。
そこで、従来技術では、上記したように、現用系と予備系の切換えに際して、外部から基準同期信号を入力し、これにより多系統化された系統間のSDI信号の同期が与えられるようにしているが、このときのSDI信号と同期信号の比較には多くの演算処理が必要となり、従って、従来技術は、この点でも問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、素材のファイリングが容易に得られるようにしたノンリニアバンクシステムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、素材のファイリングを多系統化した場合の系統間の正確な位相合わせがフレーム単位で容易に得られるようにしたノンリニアバンクシステムを提供することにある。
上記目的は、画像音声記録手段から再生した素材をビデオサーバーにファイリングした上でオンエアーする方式のノンリニアバンクシステムにおいて、前記素材を前記ビデオサーバーにファイリングする際、予め前記素材のアンシラリデータ領域に多重化されているデータから当該素材のスタートタイミング情報を抽出するデータ抽出手段と、前記画像音声記録手段を、前記スタートタイミング情報に基づいて制御する制御手段を備え、前記制御手段により、前記素材の頭出しに必要な前記画像音声記録手段の制御が自動的に与えられるようにして達成される。
同じく上記目的は、画像音声記録手段から再生した素材をビデオサーバーにファイリングした上でオンエアーする方式のノンリニアバンクシステムにおいて、前記素材を前記ビデオサーバーにファイリングする際、予め前記素材のアンシラリデータ領域に多重化されているデータから当該素材のスタートタイミング情報を抽出するデータ抽出手段と、前記画像音声記録手段の動作と前記ビデオサーバーによるファイリングスタート動作を連動させ、フレーム単位で制御する制御手段を備え、前記制御手段により、前記ビデオサーバーにファイリングした素材がフレーム単位で常に等しくなるようにしても達成される。
一方、上記他の目的は、画像音声記録手段から再生した素材をビデオサーバーに多系統化してファイリングした上で、システムチェンジャーにより選択してオンエアーする方式のノンリニアバンクシステムにおいて、前記システムチェンジャーに備えられ、入力された素材のアンシラリデータ領域に予め多重化されているデータから当該素材のフレーム情報を抽出し、入力された多系統の素材をフレーム単位で同期させる手段が設けられていることにより達成される。
上記手段は、番組やCM素材作成時にスタートタイミングやフレーム情報をアンシラリデータ領域に多重化し、その素材を、ノンリニアバンクシステムのビデオサーバーにファイリングする際やシステムチェンジャー内で、スタートタイミングやフレーム情報を抽出することにより、素材作成者の意図に沿った任意のタイミングで素材のファイリングおよびフレーム単位での位相合わせを行えるようにした点に主たる特徴がある。
この特徴によれば、素材に多重されたスタートタイミングを抽出することで素材VTRの頭出しを自動で行なうことができ、素材ファイリング作業を容易かつ正確に行なうことができるようになる。
また、このようにシステムチェンジャー内でフレーム情報を抽出することにより、入力される多系統からの信号をフレーム単位で位相合わせすることが容易かつ完全に行えるようになる。
本発明によれば、素材のアンシラリデータ領域にスタートタイミングを多重化することにより、素材の頭出しが自動的に得られることになり、この結果、手間のかかる頭出し作業が不要になり、素材ファイリング作業自体も半自動で行なうことができ、素材ファイリング作業を容易に、且つ正確に行なうことができ、且つ、この結果、例えば0.5秒間は無音でなければならないと言う規則も容易、且つ正確に遵守することができる。
また、本発明によれば、システムチェンジャー内でフレーム情報を抽出して位相合わせしているので、入力される多系統からのSDI信号のフレーム単位での位相合わせが完全に行え、多系統の素材のファイリング結果が均一に得られ、この結果、素材作成者の意図通りの番組構成が容易に得られる。
このとき、本発明によれば、単純にフレーム数を比較するだけで多系統間での位相差が把握できるようにすることができるので、簡単な構成で位相合わせが容易に行え、且つ完全な位相合わせ状態にすることができる。
そして、この結果、素材の系統が切換えられたときでも画像フレームの連続性が確実に保たれ、且つ音声にノイズが乗ってしまうなどの不具合の虞れがなくなるので、画質の保持が容易に得られる。
以下、本発明によるノンリニアバンクシステムについて、図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明によるノンリニアバンクシステムの一実施形態で、この場合、図示のようにANCILプロセッサー111が付加され、且つ、システムチェンジャーがANCILデータリーダー機能付きのシステムチェンジャー108Aに変更されている以外は、図3で説明した従来技術の場合と同じである。
従って、この実施形態でも、ノンリニアバンクシステムとしての基本的な動作は、やはり図3の従来技術の場合と同じで、まず、ファイリング時には、VTR(VTR1、VTR2)101からファイルすべき素材を再生し、分配器103で二重化してからエンコーダ(ENC1、ENC2)104でエンコードした後、ビデオサーバー105にファイリングするようになっている。
また、この素材のファイリング時には、更にビデオサーバー105のデコーダーモジュール(DEC3)からカラーモニター109とオーディオモニター110に素材が供給されるようにコマンドされ、これによりプレビューが行なえ、VTRの頭出しや素材の確認が行なえる。
次に、素材OA時には、オンエアーコントローラー107からビデオサーバー105のデコーダーモジュール(DEC1、DEC2)にキューが指令され、現用系と予備系から素材が出力され、システムチェンジャー108Aに供給されるようになっている。
ここで現用系の伝送路に異常が無いとき、システムチェンジャー108Aは、図示のように、本線を現用系に切換えていて、現用系の素材が本線に取り出され、OAされるようにしている点も従来技術と同じであり、現用系の伝送路に障害が発生したとき、オンエアーコントローラー107からのコマンドにより本線を予備系に切換え、これにより素材のOAに支障が生じないようにする点も従来技術と同じである。
そこで、以下、この図1の実施形態において、従来技術とは異なっている点について説明する。
まず、この実施形態では、番組やCMなどの素材をVTR101に収録する際、周知のデータインサーター(図示してない)を用い、各素材のアンシラリデータ領域に、予め当該素材のスタートタイミング情報とフレーム情報を書込み、多重化しておくことが前提となっている。
ここで、アンシラリ(ANCIL)領域とは、ハイビジョン方式などの素材(HD素材)において、映像音声データ以外に、それとは別の情報、例えば番組や素材に関する情報を多重化して書込むために設定されているデータ領域のことで、規格により図2に示すように定められていて、これには、図示のように、SDI信号の垂直ブランキング期間に「ユーザデータ1」と「ユーザデータ2」が設定してある。
そこで、この実施形態では、上記した素材スタートタイミング情報とフレーム情報を、これら「ユーザデータ1」領域と「ユーザデータ2」領域に書込み、各素材に多重化しておくのである。
このとき多重化されるデータの内、まず素材スタートタイミング情報は、素材のスタート位置を表わすデータと、このスタート位置の−5秒時点(5秒間遡った時点)から始まる0.5秒毎のカウントダウン値を表わすデータで、次にフレーム情報は、素材のスタート位置にあるフレームをNo.0とするフレーム番号であり、従って、例えばスタート位置から遡ること3秒の時点(−3秒)にあるフレームの番号はNo.−180で、スタート位置の後の3秒の時点(+3秒)にあるフレームの番号はNo.180である。
従って、図1のVTR101には、素材スタートタイミング情報とフレーム情報を各々のアンシラリデータ領域に多重化してある素材が収録されていることになり、一方、この図1の実施形態では、入力スイッチャー102と分配器103の間にANCILプロセッサー111が設けてある。
ここで、このANCILプロセッサー111は、VTR(VTR1、VTR2)101からファイルすべき素材を再生したとき、当該素材のアンシラリデータ領域に多重化されているデータから素材スタートタイミング情報やフレーム情報を抽出するデータ抽出手段として動作し、それらをファイリングコントローラー106とオンエアーコントローラー107に供給する働きをする。
また、この図1の実施形態では、従来技術におけるシステムチエンジャー108に代えて、ANCILデータリーダー機能付きシステムチエンジャー108Aが設けてある。そして、ここにいうANCILデータリーダー機能とは、OA時、ビデオサーバー105から素材が供給されたとき、当該素材からフレーム情報を抽出し、これにより、現用系と予備系など多系統の素材についてフレーム単位で同期させる機能のことである。
次に、この実施形態の動作について説明すると、この実施形態では、ファイリング時、まず、ファイリングコントローラー106によりVTR101の頭出しが実行され、その後、従来技術と同様、ファイリング動作に移行するようになっている。
一方、OA時のオンエアーコントローラー107による制御は、従来技術の場合と同じであるが、このとき、ANCILデータリーダー機能付きシステムチエンジャー108Aにより、現用系と予備系など多系統の素材についてフレーム単位で同期させる働きが得られるようになっている。
まず、ファイリング時、ファイリングコントローラー106は、まずVTR101を一旦、再生動作させ、ANCILプロセッサー111により、素材から素材スタートタイミング情報が抽出されるようにし、その後、素材スタートタイミング情報が抽出された時点でVTR101を停止させる。
この後、ファイリングコントローラー106は、VTR101を停止させ、次いで、いま抽出された素材スタートタイミング情報に基づいてVTR101を制御し、素材の頭出しを行ない、その後、従来技術と同様、ファイリング動作に移行するのである。
既に説明したように、この素材スタートタイミング情報は、素材のスタート位置を表わすデータと、このスタート位置の−5秒時点(5秒間遡った時点)から始まる0.5秒毎のカウントダウン値を表わすデータからなり、従って、いま抽出したカウントダウン値によれば、素材のスタート位置にするためには現状からVTR101を巻き戻せばよいのか、或いは順送りすればよいのか判別することができる。
そこで、この判別結果により、ファイリングコントローラー106は、VTR101を巻き戻し動作、又は順送り動作させ、この後、カウントダウン値に基づいて素材スタート点又は任意のカウントダウン値(例えば−3秒)で停止させてやれば、自動的に素材の頭出しが得られることになる。
従って、この実施形態によれば、まず、ファイリング時、素材スタート点、又は任意の点で素材の頭出しが自動的に得られることになり、この結果、従来技術のノンリニアバンクシステムでファイリング時に必要としている手作業、すなわち、
「素材VTRのプレビュー操作」→
「音声開始点の検出(目視)作業」→
「手動によるVTRの頭出し操作」
という手作業を不要にすることができる。
「素材VTRのプレビュー操作」→
「音声開始点の検出(目視)作業」→
「手動によるVTRの頭出し操作」
という手作業を不要にすることができる。
また、このファイリング時、ファイリングコントローラー106は、ANCILプロセッサー111で抽出された情報、つまりカウントダウン情報とスタートタイミング情報を使用してVTR101の再生動作とビデオサーバー105におけるファイリングスタート動作を連動させ、フレーム単位で制御する。
このとき、ビデオサーバー105でもカウントダウン値の抽出を行い、ファイリング開始をカウントダウンデータに合わせて行なうようにすれば、ファイリング結果は常にフレーム単位で等しくなり、このように、ビデオサーバー105にファイリングした素材がフレーム単位で常に等しくできると、素材スタートから0.5秒間は無音でなければならないなどの規則にも容易に、且つ正確に対応させることができる。
次に、OA時、オンエアーコントローラー107は、ビデオサーバー105の出力モジュール(デコーダーモジュール:DEC)にキューを指令するが、これと共にシステムチェンジャー108Aにもキューを指令する。そして、これにより、システムチェンジャー108Aは、そこに備えられているANCILデータリーダー機能により、入力された素材からフレーム情報の抽出を行い、入力された多系統の信号(素材)をフレーム単位で同期させる。
既に説明したように、ビデオサーバー105の出力モジュール(デコーダーモジュール:DEC)とシステムチェンジャー108Aの両方にキューを指令したとき、たとえそれによるスタートタイミングが完全に等しかったとしても、出力モジュールの処理特性に散在する個体差などにより、これらから出力されるSDI信号には、僅かながら位相差が表れてしまう。
このとき、入力信号に最初から多重化されているTRS(タイミング・リファレンス・シグナル)を用いれば、多系統のSDI入力の同期を取ることはできるが、しかし、この場合、正確なフレーム数が情報として多重化されている訳ではないので、比較のために多くの計算が必要となる。
しかして、この実施形態によれば、フレーム情報を用いて位相合わせが行なわれるようにしたので、単純にフレーム数を比較するだけで多系統間での位相差を把握することができるようになり、この結果、簡単な構成で、位相合わせが容易に、且つ完全な状態で得られることになる。
従って、以上に説明した実施形態によれば、素材のアンシラリデータ領域にスタートタイミングを多重化することにより、VTR101による素材の頭出しが自動的に得られることになり、この結果、手間のかかる頭出し作業が不要になり、素材ファイリング作業自体も半自動で行なうことができる。
しかも、上記実施形態によれば、ビデオサーバー105に対する素材のファイリングが正確に、しかも均一に行なうことができるので、素材作成者の意図通りの番組構成が容易に得られ、且つ、この結果、例えば0.5秒間は無音でなければならないと言う規則も容易、且つ正確に遵守することができる。
また、上記実施形態によれば、システムチェンジャー108A内でフレーム情報を抽出して位相合わせしているので、入力される多系統からのSDI信号のフレーム単位での位相合わせが完全で、多系統の素材のファイリング結果が均一に得られ、このとき、単純にフレーム数を比較するだけで多系統間での位相差が把握できるようにすることができるので、簡単な構成で位相合わせが容易に行え、且つ完全な位相合わせ状態にすることができる。
そして、この結果、素材の系統が切換えられたときでも画像フレームの連続性が確実に保たれ、且つ音声にノイズが乗ってしまうなどの不具合の虞れがなくなるので、画質の保持が容易に得られる。
101:VTR(素材再生用)
102:入力スイッチャー
103:分配器
104:エンコーダー
105:ビデオサーバー(インプットモジュールとデコーダーモジュール入り)
106:ファイリングコントローラー
107:オンエアーコントローラー
108:システムチェンジャー
109:カラーモニター
110:オーディオモニター
111:ANCILデータプロセッサー
108A:システムチェンジャー(ANCILデータリーダー機能つき)
102:入力スイッチャー
103:分配器
104:エンコーダー
105:ビデオサーバー(インプットモジュールとデコーダーモジュール入り)
106:ファイリングコントローラー
107:オンエアーコントローラー
108:システムチェンジャー
109:カラーモニター
110:オーディオモニター
111:ANCILデータプロセッサー
108A:システムチェンジャー(ANCILデータリーダー機能つき)
Claims (3)
- 画像音声記録手段から再生した素材をビデオサーバーにファイリングした上でオンエアーする方式のノンリニアバンクシステムにおいて、
前記素材を前記ビデオサーバーにファイリングする際、予め前記素材のアンシラリデータ領域に多重化されているデータから当該素材のスタートタイミング情報を抽出するデータ抽出手段と、
前記画像音声記録手段を、前記スタートタイミング情報に基づいて制御する制御手段を備え、
前記制御手段により、前記素材の頭出しに必要な前記画像音声記録手段の制御が自動的に与えられるように構成したことを特徴とするノンリニアバンクシステム。 - 画像音声記録手段から再生した素材をビデオサーバーにファイリングした上でオンエアーする方式のノンリニアバンクシステムにおいて、
前記素材を前記ビデオサーバーにファイリングする際、予め前記素材のアンシラリデータ領域に多重化されているデータから当該素材のスタートタイミング情報を抽出するデータ抽出手段と、
前記画像音声記録手段の動作と前記ビデオサーバーによるファイリングスタート動作を連動させ、フレーム単位で制御する制御手段を備え、
前記制御手段により、前記ビデオサーバーにファイリングした素材がフレーム単位で常に等しくなるように構成したことを特徴とするノンリニアバンクシステム。 - 画像音声記録手段から再生した素材をビデオサーバーに多系統化してファイリングした上で、システムチェンジャーにより選択してオンエアーする方式のノンリニアバンクシステムにおいて、
前記システムチェンジャーに備えられ、入力された素材のアンシラリデータ領域に予め多重化されているデータから当該素材のフレーム情報を抽出し、入力された多系統の素材をフレーム単位で同期させる手段が設けられていることを特徴とするノンリニアバンクシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004015868A JP2005210490A (ja) | 2004-01-23 | 2004-01-23 | ノンリニアバンクシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004015868A JP2005210490A (ja) | 2004-01-23 | 2004-01-23 | ノンリニアバンクシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=34901208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2005210490A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2012222499A (ja) * | 2011-04-06 | 2012-11-12 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 送出システムのスタンバイ指示方法 |
JP2014216918A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 株式会社日立国際電気 | ノンリニアバンクシステム |
-
2004
- 2004-01-23 JP JP2004015868A patent/JP2005210490A/ja active Pending
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