JP2005159932A - 送出システム - Google Patents

Abstract

【課題】
送出システムから後段の放送設備へ連続して送出される映像信号や音声信号の信号レベルを、番組素材ごとに極端に異なることが無いようにするための、番組素材のレベル調整がより効率的に行えるようにする。
【解決手段】
番組素材を収録および再生するためのビデオサーバと、ビデオサーバに収録される音声信号または映像信号の信号レベルを判定するレベル判定装置と、レベル判定装置の判定結果に応じて、ビデオサーバから出力された音声信号または映像信号の信号レベルを入力し該入力された信号レベルを調整するレベル調整器とを有する。
【選択図】 図１

Description

本発明はビデオサーバなどの映像・音声収録再生機器を用いて番組の収録や、後段の放送設備への送出を行なう場合、映像信号または音声信号の信号レベルの調整手順を効率化し作業効率を向上させるようにした送出システムに関する。

従来、放送局などでは、放送予定の番組である本編素材やＣＭ素材等（以下、番組素材とも称す）を、ビデオサーバなどの映像・音声収録／再生機器を用いて放送する場合がある。この際、送出システムから後段の放送設備へ連続して送出される映像信号や音声信号、特に、音声信号の信号レベルが番組素材ごとに極端に異なることが無いように、上記送出前に番組素材毎の、上記送出時のための信号レベル調整を行なうことがある。

この事前の信号レベル調整を行うための収録と後段の放送設備への送出とに関わる手順の例として、以下の２つの手順がある。
手順１：ビデオサーバへの番組素材の収録前にＶＴＲテープ等で搬入される元素材を事前に再生してその番組素材の信号レベルを検出するための「リハーサル」再生を行うことで、その検出結果に応じて所定の信号レベルとなるように調整するためのレベル調整値を算出する。次に、算出されたレベル調整値によって元素材の信号レベルを調整すると共にその調整された番組素材を収録する。次に、既に調整され収録された番組素材を後段の放送設備へ送出する。
手順２：元素材をそのまま調整しないでビデオサーバに収録する。次に、収録された番組素材を放送設備へ送出する前に「プレビュー」再生してその番組素材の信号レベルを検出しその検出結果に応じて所定の信号レベルとなるように調整するためのレベル調整値を算出する。次に、算出されたレベル調整値によって収録された番組素材の信号レベルを調整すると共にその調整された番組素材を後段の放送設備へ送出する。

なお、図４の（ａ）に上述の手順１を、また、図４の（ｂ）に手順２をそれぞれフローチャートで示す。
また、送出システムのシステム構成例としては、特許文献１として示す特開２００２−７７８０２号公報に記載のものがある。
特開２００２−７７８０２号公報

上述の手順１と手順２とでは、いずれもビデオサーバへの収録とは別に、番組素材を「リハーサル」再生または「プレビュー」再生してレベル調整値を予め決定する手順が必要となる。

本発明は、収録と同時に自動映像・音声レベル判定を行ってレベル調整値を検出し、このレベル調整値を記録し、その記録されたレベル調整値によって放送時に再生される番組素材の信号レベルを調整し、その調整された番組素材を後段の放送設備へ送出することで、レベル調整値を予め決定する手順を省略でき、放送番組素材の事前準備作業をより効率的に行えるようにすることを目的とする。

本発明は、映像信号および音声信号のうち少なくとも音声信号からなる番組を収録および再生し、所定のタイミングでもって上記番組の送出を行う送出システムにおいて、上記番組を収録および再生するためのビデオサーバと、上記ビデオサーバに収録される音声信号または映像信号の信号レベルを判定するレベル判定装置と、上記レベル判定装置の判定結果に応じて、上記ビデオサーバから出力された音声信号または映像信号の信号レベルを入力し該入力された信号レベルを調整するレベル調整器とを有するものである。

本発明の送出システムによれば、送出システムから後段の放送設備へ連続して送出される映像信号や音声信号の信号レベルを番組素材ごとに極端に異なることが無いようにするための放送番組素材の調整をより効率的に行うことができる。

先ず、本発明が適用される送出システムの全体構成例について、図２を用いて説明する。
図２は送出システムの全体構成の一例を示すブロック図である。この図において、１００はビデオサーバ等を含む放送用映像機器で、この例では複数の出力チャネル（Ｍチャネル：Ｍは正の整数）を有する。放送用映像機器１００は、番組及びコマーシャルなどの放送用素材を記録し放送するための映像信号ＶAMを出力する。

１０１は静止画ファイルで、この例では複数の出力チャネル（Ｎチャネル：Ｎは正の整数で、かつ、Ｍ＞Ｎ）を有し、番組及びコマーシャルなどに使用する放送用静止画素材を映像信号ＶPNとして出力する。

１０２は映像信号発生器で、カラーバー信号やテストパターン信号等の、静止画信号の代わりにプレビューに用いる映像信号ＶMを発生する。
１０３は映像信号切換器で、Ｎ入力でＭ出力（Ｍ＞Ｎ）のスイッチ群で構成され、静止画ファイル１０１と映像信号発生器１０２の双方から映像信号が入力され、それら静止画ファイル１０１からの映像信号ＶPNと、映像信号発生器１０２からの映像信号ＶMとを切換えて出力する。

１０４は制御装置で、放送用映像機器１００、静止画ファイル１０１、映像信号切換器１０３をそれぞれ制御し、放送用映像機器１００に記録された放送用素材を出力させる働きと、静止画ファイル１０１に記録された放送用静止画素材を出力させる働きと、さらに、放送用映像機器１００からの映像信号ＶAMと映像信号発生器１０１からの映像信号ＶPNを切換えて映像信号切換器１０３から出力させる働きとを有する。このため、ＲＳ４２２インタフェース規格などによる制御線を用いて、放送用映像機器１０１、静止画ファイル１０２、映像信号切換器１０３に接続されている。

１０５は映像処理装置で、放送用映像機器１００からの映像信号ＶPMと、静止画ファイル１０１からの映像信号ＶPN、又は映像信号切換器１０３からの映像信号を切り換えたり合成したりし、それら切り換られたあるいは合成された映像信号を出力する。

１０６、１０７はプレビュー用機器で、Ｍ’台（Ｍ’はＭから出力用チャネル数を除いた数を示す）あり、放送用に出力する素材が正しいかどうか確認を行うための機器である。

以下、本発明の実施例について図１を用いて説明する。図１は、本発明における放送用映像機器１００の一実施例のブロック構成を示す図である。この図において、１は、ＶＴＲテープ等で搬入される元素材である入力映像・音声信号である。２は、ビデオサーバなどの映像・音声収録再生機器で、入力映像・音声信号１を収録し、放送時に再生する。３はレベル判定器で、収録時の入力映像・音声信号１のレベルを判定し適正なレベル調整値を算出する。４は送出制御器で、映像・音声収録再生機器２を制御して映像・音声信号を再生させると同時に、レベル判定器３が算出したレベル調整値によりレベル調整器５を制御して、送出される映像・音声信号の信号レベルを放送に適正なレベルに調整させる。

入力映像・音声信号１は、分配器６で分配されて、映像・音声収録再生機器２に収録されると同時に、レベル判定器２に入力され、レベル判定機２は収録終了時に適正なレベル調整値を送出制御器４に出力する。送出制御器４は、このレベル調整値を記録し、収録された番組素材の放送時に収録再生機器２を制御すると同時に、その番組素材に対応するレベル調整値を基としてレベル調整器５に対して番組素材毎のレベル調整を行わせる。

図３に、上述した本発明における処理の手順をフローチャートで示す。
上述のように本発明によれば、番組素材を収録とは別に再生しなくても再生時に適正なレベルに調整することができ、送出事前準備の作業を効率化することが可能となる。

本発明における放送用映像機器の一実施例のブロック構成を示す図。 送出システムの全体構成の一例を示すブロック図。 本発明の処理方法の一例を示すフローチャート。 従来の手順１及び手順２の処理方法を示すフローチャート。

符号の説明

１：入力映像・音声信号、 ２：映像・音声収録再生機器、 ３：レベル判定器、 ４：送出制御器、 ５：レベル調整器、 ６：分配器、 １００：放送用映像機器、 １０１：静止画ファイル、 １０２：映像信号発生器、 １０３：映像信号切換器、 １０４：制御装置、 １０５：映像処理装置、 １０６，１０７：プレビュー用機器。

Claims (1)

1. 映像信号および音声信号のうち少なくとも音声信号からなる番組素材を収録および再生し、所定のタイミングでもって上記番組素材の送出を行う送出システムにおいて、
   上記番組素材を収録および再生するためのビデオサーバと、上記ビデオサーバに収録される音声信号または映像信号の信号レベルを判定するレベル判定装置と、上記レベル判定装置の判定結果に応じて、上記ビデオサーバから出力された音声信号または映像信号の信号レベルを入力し該入力された信号レベルを調整するレベル調整器とを有することを特徴とする送出システム。
   

Images