JP4315204B2 - 振動検出装置、撮像装置、振動検出方法 - Google Patents

振動検出装置、撮像装置、振動検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば振動を検出する振動検出装置と、この振動検出装置を備えて手振れ補正などを実現するようにされた撮像装置と、上記振動検出装置に対応する方法とに関するものである。
最近のデジタルスチルカメラやビデオカメラなどの撮像装置にあっては、手振れ補正機能を有するものが広く知られている。
手振れ補正機能は、例えば撮影者が手持ち撮影するときなどに生じることが不可避な撮像装置の振動、揺れによる撮像画像の揺れを解消し、ブレのない静止画あるいは動画が撮影できるようにした機能である。
このような手振れ補正機能のための構成としては、例えば特許文献1に示されるようにして、補正レンズについて光軸に対して垂直で、互いに直交する2方向(ピッチ方向、ヨー方向)にレンズを駆動可能な機構と、上記のピッチ方向、ヨー方向に対応する角変位を検出する検出システムとを備えるものが知られている。そして、上記検出システムにより検出された角変位に基づいて補正レンズをピッチ方向、ヨー方向に駆動することで像ブレを抑制するものである。上記の角変位の情報は、原理的には、角加速度あるいは角速度を検出する振動センサにより得られた検出信号を積分することにより得ることができる。また、上記の振動センサは、角速度センサ以外にも、加速度や速度検出センサによっても実現可能である。
ただし、実際にあっては、上記の振動センサとしての角加速度計若しくは角速度計の検出信号には、温度や時間経過などを要因として非常に長い周期で電位変動する、ドリフトといわれる直流成分が重畳することが分かっている。そこで、角変位を検出する系の実際にあっては、上記のドリフトを除去するためのハイパスフィルタを設けることが行われている。
特開平4−18515号公報
ところで、手振れの周波数は、通常、12Hz〜1Hz程度とされて相当に低いことから、上記したハイパスフィルタのカットオフ周波数としては、この手振れの周波数成分の通過は保証したうえで直流分をカットできるように設定すべきことになる。従って、実際におけるハイパスフィルタのカットオフ周波数としては0.1Hz以下程度を設定することが一般的である。
しかしながら、上記のようにしてハイパスフィルタについて非常に低いカットオフ周波数(時定数)が設定されているために、例えばパンニング、チルティングなどといわれる撮影方向を大きく変更させるような操作が行われた後には、適正な手振れ補正効果が得られない場合のあることが分かっている。
つまり、パンニング、チルティングなどの操作が行われた場合には、通常の手振れの状態時よりも著しく大きな角変位が検出され、これに応じた過大な信号がハイパスフィルタに入力されることになる。ハイパスフィルタの出力としては、このようにして入力された信号に応じた直流的成分が重畳するのであるが、この直流的成分が除去されるのは、ハイパスフィルタのカットオフ周波数の逆数により示される時間となる。例えばカットオフ周波数が0.1Hzであれば、その時間は10秒になる。
このことは、例えばパンニング、チルティングの操作を一度行ってしまうと、上記のハイパスフィルタの出力における直流的成分がしばらくは残ってしまうということを意味している。つまり、パンニング、チルティングの操作を終了して、通常に手持ちで撮影方向を固定して(ユーザは固定しているつもりでも、手持ちであるために揺れ、即ち手振れが生じる)撮影を行う状態に移行したとしても、このときの手振れに対応した真の角変位の値に対して上記の直流的成分が重畳した検出信号しか取得できないことになる。
このようにして、パンニング、チルティング後においては、手振れに対応した真の角変位に対して直流的成分が重畳した検出信号となるために、手振れ補正制御の追従性が低くなってしまうことになる。例えば、上記直流的成分に応じて補正レンズがゆっくり移動するのに応じて撮像画像もゆっくりと或る方向にずれていくような現象をはじめとして、実際の手振れとは無関係であり、本来期待していない不適切な手振れ補正の挙動を生じる場合もある。
このようにして、現状の手振れ補正機能にあっては、ハイパスフィルタに対して過大な信号が入力されたときの直流的成分の残存による不具合が問題となるものであり、この点についての有効な解決が図られることが求められている。
そこで本発明は上記した課題を考慮して、振動検出装置として次のように構成する。
つまり、撮影に関連した操作が所定の操作部位に対して行われることに応じて出力される、その操作の内容を示す操作指示情報を入力する操作情報入力手段と、振動量を検出し、この検出した振動量を示す信号である振動量検出信号を出力する部位とされる振動量センサと、この振動量検出信号に重畳する直流成分を除去するハイパスフィルタとを少なくとも有する振動量検出部と、振動量センサが検出する振動量について特定の変化を与える結果を生じるとされる特定の状況を検出するもので、上記特定の状況として、操作指示情報入力手段にて所定の操作内容を示す操作指示情報を入力したことを検出する状況検出手段と、この状況検出手段により上記特定の状況であることが検出されるのに応じて、振動量検出信号の上記ハイパスフィルタへの入力を遮断する入力制御手段と備えることとした。
また、撮像装置としては次のようにして構成することとした。
つまり、撮像を行う撮像部と、撮影に関連した操作が所定の操作部位に対して行われることに応じて出力される、その操作の内容を示す操作指示情報を入力する操作情報入力手段と、撮像部についての振動量を検出し、この検出した振動量を示す信号である振動量検出信号を出力する部位とされる振動量センサと、この振動量検出信号に重畳する直流成分を除去するハイパスフィルタとを少なくとも有する振動量検出部と、この振動量検出部から出力される信号を利用して手振れ補正制御を実行する手振れ補正制御手段と、振動量センサが検出する振動量について特定の変化を与える結果を生じるとされる特定の状況を検出するもので、上記特定の状況として、上記操作指示情報入力手段にて所定の操作内容を示す操作指示情報を入力したことを検出する状況検出手段と、この状況検出手段により上記特定の状況であることが検出されるのに応じて、振動量検出信号の上記ハイパスフィルタへの入力を遮断する入力制御手段とを備えることとした。
上記各構成では、振動量を検出することにより得られた振動量検出信号について、ハイパスフィルタにより、振動量検出信号に重畳する直流成分を除去するようにされている。このハイパスフィルタが除去するべき直流成分は、例えば振動量検出のための物理的な構成に起因して生じる。
そのうえで、本願発明においては、振動量センサが検出する振動量について特定の変化を与える結果を生じるとされる特定の状況であることが検出されている場合には、ハイパスフィルタに対して振動量検出信号を入力させないようにされる。
ここで、例えば上記特定の状況として、振動量センサが検出する振動量が一定以上に大きくなったような場合を対応させると、ハイパスフィルタには、この一定以上に大きな振動量を示す振動量検出信号が入力されないように制御されることになり、結果として、ハイパスフィルタの出力に過大な直流的成分が重畳されてしまうことが防止される。
そして、本願に基づく振動検出装置(撮像装置)の振動検出部により得られる信号に基づいて、手振れ補正などをはじめとする所定の制御を行うことによっては、上記の直流的成分の影響が排除された制御動作を得ることになる。つまり、振動検出の系においてハイパスフィルタを備えながらも、過大な振動検出信号の発生にかかわらず、常に適切な制御結果が期待できるものである。
本願発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)としては、デジタルスチルカメラといわれる撮像装置を例に挙げることとする。このようなデジタルスチルカメラとしての主機能は、写真などとしての静止画を撮影して静止画ファイルとしてメディアに記録するものである。ただし、近年では、デジタルスチルカメラでありながら、動画撮影機能を有するものが広く普及している。動画撮影によっては撮像により得られた動画としての情報を、所定の動画ファイル形式によりメディアに記録するようにされる。本実施の形態の撮像装置1としても、このような動画撮影機能を有して構成される。
図1のブロック図は、本実施の形態としての撮像装置1の構成例を示している。
先ず、光学系部11は、所要枚数のレンズ(レンズ群)から成り、入射された光を撮像光として、撮像素子12の受光面に結合させる。この場合においては、光学系部11を形成するレンズ群として、ズームレンズ群Lz1、光軸補正レンズ群Lz2、及びフォーカスレンズ群Lz3が示される。なお、これらレンズ群についての機能、及びその駆動制御などについては後述する。
撮像素子(固体撮像素子)12は、上記のようにして受光した撮像光について光電変換を行うもので、受光面における撮像光の受光に応じて蓄積された信号電荷を、撮像素子ドライバ13がCPU34の制御に応じて生成出力するタイミング信号に従って順次出力していくことで、撮像光に対応した電気信号を出力する。
なお、撮像素子12としては、現状であれば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOSセンサなどを挙げることができるが、特に限定されるべきものではない。
アナログ信号処理部14は、例えば撮像素子12から出力された信号を入力して、例えばCDS(Correlated Double Sampling)処理、AGC(Automatic Gain Control)処理などを実行し、A/Dコンバータ15に出力する。A/Dコンバータ15は、入力信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号処理部16に出力する。
デジタル信号処理部16は、入力されたデジタル信号から、必要に応じて、動画又は静止画に対応した形式のデジタル画像データを生成する。また、このデジタル画像データに対して、AE(Auto Exposure)、AWB(Auto White Balance)などのカメラ信号処理も施すことができる。
このようにして得られたデジタル画像データは、例えば、所定の圧縮方式による圧縮符号化、さらには記録符号化を施したうえで、CPU34の制御にとって、メディアドライブ33に転送し、例えばファイルとして管理されるようにして、メディアドライブ33に装填、あるいは内蔵されたメディア(記憶媒体)に対して記録を行うことができる。
例えば静止画(写真)としてのデジタル画像データをメディアに記録保存するためには、ユーザは、シャッターボタン32を操作するようにされる。例えばシャッターボタン32は「半押し」といわれる軽く(浅く)押圧する操作と、この半押しよりも強く(深く)押圧する「深押し」といわれる操作が行えるようになっている。そして、シャッターボタン32からCPU34に対しては、操作状態として、何も操作が行われていない解放の状態と、上記の半押しの状態若しくは深押しの状態の何れの状態にあるのかを示す信号が出力されるようになっており、CPU34では、この信号に基づいてシャッターボタン32の状態を認識可能とされている。
例えばCPU34は、シャッターボタン32が半押しされた状態にあることを認識すると、撮像画像における所定の位置に合焦させるようにしてフォーカス制御を実行する。また、深押しの操作が行われたとされると、そのときに得られている撮像画像に応じた静止画としてのデジタル画像データをメディアに記録させるようにして制御を実行する。
また、動画撮影モードのときには、例えばシャッターボタン32の深押しが撮影記録開始を指示する操作となる。
また、補正特性保持部31は、例えば物理的には、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶領域とされ、ここに手振れ補正に必要とされる特性(補正特性、パラメータ)の情報が書き込まれて保持されている。
次に、光学系部11において備えられるものとして先に示した、ズームレンズ群Lz1、フォーカスレンズ群Lz3、及び光軸補正レンズ群Lz2について説明する。
先ず、ズームレンズ群Lz1は、ズーム(画角)調整のための所要の枚数のレンズから成り、レンズ光軸方向に沿って移動可能なようにして設けられる。このズームレンズ群Lz1についての光軸方向に沿った位置は、CPU34の制御に応じてレンズ駆動部17cとしての駆動機構部により移動制御されるようになっている。このようにしてズームレンズ群Lz1が移動制御されることで、所要のズーム倍率(画角)が得られるようにされる。また、ズームレンズ群Lz1の光軸方向における位置は、ズームレンズ位置検出部17dにより検出される。このズームレンズ位置検出部17dの検出信号を取り込むことで、CPU34は、ズームレンズ群Lz1の位置を認識できるようになっている。CPU34は、認識したズームレンズ群Lz1の位置と、必要とされるズーム倍率とに基づいてズームレンズ群Lz1の移動制御量を決定するようにされる。
フォーカスレンズ群Lz3は、焦点(フォーカス)制御のための所要枚数のレンズから成り、レンズ光軸方向に沿って移動可能なようにして設けられる。そして、フォーカスレンズ群Lz3の光軸方向に沿った位置も、CPU34の制御に応じてレンズ駆動部17aとしての駆動機構部により移動制御されるようになっている。この移動制御により、光学系部11に入射されて撮像素子12にて結合する撮像光の焦点状態が調整され、しかるべき被写体についての合焦状態を得ることができる。
また、フォーカスレンズ群Lz3の光軸方向における位置は、フォーカスレンズ位置検出部17bにより検出される。CPU34は、フォーカスレンズ位置検出部17bから取り込んだ検出信号により認識したフォーカスレンズ群Lz3の位置と、必要とされる合焦状態に応じて、フォーカスレンズ群Lz3の移動制御量を決定するようにされる。
この場合の光軸補正レンズ群Lz2は、いわゆる手振れ補正のための所要枚数のレンズから成り、レンズ光軸Zに対して垂直で、かつ互いに直交する2つの軸(X軸、Y軸)を回転軸にして可動するようにして設けられる。ここでは、X軸に対応する可動方向についてはピッチング方向、Y軸に対応する可動方向についてはヨーイング方向ともいうことにする。
この光軸補正レンズ群Lz2のピッチング方向及びヨーイング方向における駆動は、手振れ補正用アクチュエータ部21としての駆動機構部により行われる。手振れ補正用アクチュエータ部21は、図示するようにしてピッチング方向アクチュエータ21pとヨーイング方向アクチュエータ21yとを備える。ピッチング方向アクチュエータ21pによりピッチング方向における光軸補正レンズ群Lz2の駆動を行い、ヨーイング方向アクチュエータ21yによりヨーイング方向における光軸補正レンズ群Lz2の駆動を行うようにされる。
光軸補正レンズ群Lz2についてのピッチング方向とヨーイング方向とのそれぞれについての位置は、手振れ補正用位置検出部22により検出され、CPU34に出力されるようになっている。手振れ補正用位置検出部22では、ピッチング方向についての位置検出を行う位置検出部23p、A/Dコンバータ24pの系と、ヨーイング方向についての位置検出を行う位置検出部23y、A/Dコンバータ24yの系とから成る。
位置検出部23pは、例えばホール素子などを利用して形成され、ピッチング方向アクチュエータ21pの物理的な状態を直接的には検知することにより、これに対応したピッチング方向における光軸補正レンズ群Lz2の位置を検出する。この位置検出部23pの検出信号は、A/Dコンバータ24pによりデジタル信号に変換されてCPU34に入力されるようになっている。
同様に、位置検出部23yは、光軸補正レンズ群Lz2についてのヨーイング方向における位置を検出し、その検出信号をA/Dコンバータ24yによりデジタル信号に変換してCPU34に出力する。
CPU34は、このようにして手振れ補正用位置検出部22から出力される検出信号を取り込むことで、光軸補正レンズ群Lz2についてのピッチング方向及びヨーイング方向における位置状態(姿勢)を認識することができる。
また、先の手振れ補正用アクチュエータ部21の駆動は、手振れ補正用アクチュエータ駆動部18がCPU34の制御に応じて行うようにされる。
CPU34では、後述もするようにして、手振れ検出部25から取り込んだ角速度の検出信号により求めたピッチング方向及びヨーイング方向(2軸方向)における各振動量の成分と、手振れ補正位置検出部22から取り込んだ検出信号により認識した光軸補正レンズ群Lz2の位置状態とに基づいて、手振れ補正を目的とした光軸補正レンズ群Lz2についての、2軸方向における移動制御量を手振れ補正用アクチュエータ駆動部18に対して出力するようにされる。
手振れ補正用アクチュエータ駆動部18では、CPU34から出力されたピッチング方向についての移動制御量の信号を、D/Aコンバータ19pによりアナログ量に変換してピッチング方向駆動部20pに入力する。ピッチング方向駆動部20pは、入力された移動制御量に応じて、手振れ補正用アクチュエータ部21におけるピッチング方向アクチュエータ21pを駆動する。同様に、CPU34から出力されたヨーイング方向についての移動制御量の信号は、手振れ補正用アクチュエータ駆動部18におけるD/Aコンバータ19yによりアナログ量に変換され、ヨーイング方向駆動部20yに入力される。ヨーイング方向駆動部20yは、入力された移動制御量に応じて、手振れ補正用アクチュエータ部21におけるヨーイング方向アクチュエータ21yを駆動する。
上記のようにして、手振れ補正制御を行うのには、手振れ補正用アクチュエータ18に対してヨーイング方向とピッチング方向とに応じた移動制御量の情報を与えて光軸補正レンズ群Lz2を駆動するのであるが、上記の移動制御量は、先ず、手振れ検出部25により、撮像装置1に与えられた動きに応じたヨーイング方向及びピッチング方向の角速度の情報を取得したうえで、CPU34がこれらの角速度の情報を取り込んで所定の演算処理等を行うことで得るものとされる。
そこで、続いては、手振れ検出部25により角速度を検出し、CPU34により移動制御量を求めて出力するまでの制御処理系の構成について述べる。
先ず、手振れ検出部25の構成について、同じ図1を参照して説明する。
手振れ検出部25は、図示するようにして、ヨーイング方向における振動量の成分を検出するヨーイング方向検出系と、ピッチング方向における振動量の成分を検出するピッチング方向検出系から成る。
先ず、ヨーイング方向検出系としては、ヨーイング(Y軸)方向の振動、動きに応じた角速度を検出するようにして設けられる角速度センサである、ヨーイング角速度センサ25yを備える。このヨーイング角速度センサ25yは、例えば撮像装置1が静止しているとされる状態での出力を基準にしたうえで、ヨーイング方向の動きの成分に応じて、正負により表される角速度値を示す検出信号を出力する。
一例として、ヨーイング角速度センサ25yに採用する角速度センサは、振動子にチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電セラミックスや水晶を採用し、コリオリ力を利用して角速度を検出可能にされた振動ジャイロなどとして構成されるものである。この角速度センサは、例えば角速度が与えられない状態では、基準値として1.4Vの電圧を出力し、或る一方の方向(正方向)に回転速度が与えられて回転するのに応じて基準値よりも高い電圧値を出力し、反対側の他方の方向(負方向)に回転速度が与えられて回転するのに応じて基準値よりも低い電圧値を出力するようになっている。
なお、このようにしてヨーイング角速度センサ25yにより検出される角速度は、ヨーイング方向における振動、動きに対応して得られるものであるから、ヨーイング方向における振動量を数値的に示しているものとしてみることができる。
ヨーイング角速度センサ25yから出力されたままの検出信号には、角速度値を示す信号の周波数帯域成分に対して、例えば角速度センサの共振周波数成分やノイズなどの不要帯域として扱われる成分も含まれている。そこで、ヨーイング角速度センサ25yから出力された検出信号をLPF26yに通過させることで、上記の不要帯域成分を除去するようにされる。
この場合、LPF(Low Pass Filter)26yを通過した検出信号は、スイッチ部27yを経由するものとして示されている。
このスイッチ部27yは、実際には、図3により後述するようにして挿入される第1〜第4スイッチ27A〜27Dから成るものとされ、CPU34によりオン/オフ制御される。そして、これらスイッチのオン/オフの組み合わせによっては、LPF26yを通過した検出信号が後段のHPFをパスしてアンプ29yに入力されるようにして経路が変更される場合がある。
上記LPF26yにより、検出信号に含まれていた、角速度値の信号成分よりも高い周波数帯域の不要信号成分は除去される。しかし、検出信号には、ドリフトなどともいわれる、温度などに起因して数十秒〜数分程度にわたる長時間により変動する直流成分も重畳されている。このドリフトが重畳されている限り、角速度の真の絶対値を認識することは難しい。なお、ここでいうドリフトには、温度だけではなく、一定温度の条件で時間経過に応じて変動する直流成分も含まれる。
そこで、HPF28yに検出信号を通過させることにより上記の直流成分を除去するようにされる。ここで、通常の手振れにより生じるとされる振動の周波数は12Hz〜1Hz程度とされるので、HPF28yとしては、この手振れに応じた振動の周波数帯域は通過させたうえで、直流分を除去するようにしてカットオフ周波数を設定すべきことになる。具体的には、例えば0.1Hz程度のカットオフ周波数を設定するようにされる。HPF28yを通過した信号は、アンプ29yに対して入力される。
アンプ29yは、入力された検出信号を増幅する。このアンプ29yであるが、高い制御精度が得られるようにすることを目的として、相当に高い増幅率を設定する。このアンプ29yにより増幅された検出信号はA/Dコンバータ30yによりデジタル信号に変換され、CPU34に出力される。
また、手振れ検出部25におけるピッチング方向検出系としては、上記のヨーイング方向検出系におけるヨーイング角速度センサ25yに代えて、ピッチング方向角速度センサ25pを備える。このピッチング方向角速度センサ25pとしてのデバイスは、例えばヨーイング角速度センサ25yと同様とされてよいが、ピッチング方向(X軸方向)の動き成分に対応する角速度(振動量)を検出するようにして設けるようにされる。
ピッチング方向角速度センサ25pより後段の部位としては、上記のヨーイング角速度センサ25yと同様の構成により、LPF26p、スイッチ部27p、HPF28p、アンプ29p、A/Dコンバータ30pを備える。
そして、CPU34は、A/Dコンバータ30p、30yの各々から、ピッチング方向とヨーイング方向に対応するデジタルの角速度検出信号を取り込むようにされる。
図2は、本実施の形態の手振れ補正制御に関してCPU34が実行するとされる機能を、周囲の関連する部位とともにブロック化して模式的に示した図である。なお、この図に示されるCPU34内のブロックの機能は、CPU34がプログラムを実行することによって実現されるものである。
この図により、上記手振れ検出部25から出力される角速度検出信号から移動制御量を求めるためのCPU34の構成について説明する。この図において、移動制御量を求めることに対応する系は、フィルタ51、ゲイン調整部52、積分器53、位相補償部54、及び演算器55の部位から成るものとされる。
なお、実際においては、移動制御量を求めるための上記各部位から成る系は、ヨーイング方向とピッチング方向とに対応して2系統が設けられるのであるが、図示を簡明なものとすることの都合上、これらの2つの系統の構成はそれぞれが同様であることに基づき、図2においてはヨーイング方向又はピッチング方向の何れか一方に対応するものとされる系のみを示している。
先の説明のようにして手振れ検出部25から出力されるデジタルによる角速度検出信号は、CPU32内のフィルタ51に入力され、例えばノイズに対応する周波数成分が除去され、次にゲイン調整部52により所定のゲインが与えられたうえで、積分器53に入力される。
積分器53では、角速度検出信号を入力してこれについて積分を行う、つまり角速度を示す値(角速度値)についての積分を行う。これにより、積分器53の出力信号としては、ヨーイング方向(又はチルティング方向)に移動した角度値(移動角度値)を示すものになる。この移動角度値の信号は、位相補償部54に入力されて位相補償が行われ、演算器55に入力される。この位相補償部54の出力が示す角度が、手振れによる画像の移動が補正されるための、光軸補正用レンズ群L2が位置すべき目標角度となる。
演算器55では、手振れ補正用位置検出部22から出力される、現在のヨーイング方向アクチュエータ21y(又はピッチング方向アクチュエータ21p)についての位置(つまり、光軸補正レンズ群Lz2のヨーイング方向(又はピッチング方向)における位置)を示す検出信号と、上記の位相補償部54から出力される移動角度値の信号とを利用して所定の演算を行うことにより、実際に目標角度に位置させるために光軸補正レンズ群Lz2を移動させるべき角度量(移動制御量)を算出するようにされる。そして、算出した移動制御量の値を、手振れ補正用アクチュエータ駆動部18に対して出力する。このようにして入力された移動制御量に基づいて、先の説明のようにして、手振れ補正用アクチュエータ駆動部18により、手振れ補正用アクチュエータ21(ヨーイング方向アクチュエータ21y、ピッチング方向アクチュエータ21p)に対する駆動が行われることで、光軸補正レンズ群Lz2が、移動制御量に応じた角度分だけ移動制御されることになる。この結果、手振れにより生じた画揺れが元に戻るようにして光学系における光軸が可変される動作が得られることになる、即ち、手振れ補正制御が実行されるものである。
ところで、角速度センサ(あるいは角加速度センサ)を用いて角速度(振動量)を検出する場合には、真の角速度値を得るために、検出信号に重畳するドリフトとしての直流成分を除去するためのカットオフ周波数の低いHPFが必要となる。本実施の形態としても、図1の手振れ検出部25として示したように、HPF28y、28pを備えることで、ドリフトの除去を行っている。
しかしながら、発明が解決すべき課題においても述べたように、パンニング、チルティングなどの撮像方向を大きく振るような操作が行われたときには、HPFに過大な電位が保持されることになり、これが低減して本来の角速度センサからの信号に応じた電位を出力する状態となるのには相当の時間を要してしまう。そして、この間は、CPU34側で実際の振動に応じた正しい震度量検出信号が得られないことになり、不適切な手振れ補正制御の結果を生じることになる。
ところで、角速度センサ(あるいは角加速度センサ)を用いて角速度(振動量)を検出する場合には、真の角速度値を得るために、検出信号に重畳するドリフトとしての直流成分を除去するためのカットオフ周波数の低いHPFが必要となる。本実施の形態としても、図1の手振れ検出部25として示したように、HPF28y、28pを備えることで、ドリフトの除去を行っている。
しかしながら、発明が解決すべき課題においても述べたように、パンニング、チルティングなどの撮像方向を大きく振るような操作が行われたときには、HPFに過大な電位が保持されることになり、これが低減して本来の角速度センサからの信号に応じた電位を出力する状態となるのには相当の時間を要してしまう。そして、この間は、CPU34側で実際の振動に応じた正しい振動量検出信号が得られないことになり、不適切な手振れ補正制御の結果を生じることになる。
上記のような過大な揺動に対応する手振れ補正制御(過揺動対応制御)のための構成として、先ず、CPU34としては、図2に示すようにして、パン/チルト判定部56及びタイマ57としての機能部位を設けるようにされる。
パン/チルト判定部56は、撮像装置1本体(光学系部11の部位)が、過揺動とみなされる程度に大きく振動している状態であるか否かの判定(パン/チルト判定)を行うための部位とされる。ここでの過揺動に対応する振動量とは、例えば通常に撮像装置を手持ちして撮影方向を固定(手持ちであるから実際には手振れによる揺れを生じるものである)しているとき(平常手持ち撮影)に対して、一定以上に大きいもので、例えばパンニング、チルティングの操作を行っているときに得られる程度のものを指す。一般的に、パンニング、チルティングの操作により、光学的な手振れ補正が可能な許容範囲を超える程度の角変位、つまり撮像画像の移動が生じる傾向がある。
そして、この過揺動の判定のために、ここでは、先ず、手振れ検出部25からの手振れ検出信号を入力するようにされている。また、シャッターボタン32に対して行われているとされる操作状況を示す信号を入力する。シャッターボタン32に対して行われる操作状況としては、なにも押圧されていない解放の状態と、半押し、深押しの3つの状態があるものとされるが、シャッターボタン32からは、これらの3状態の何れにあるのかを示す信号(被操作状態指示信号)が入力されるものとする。
また、この場合のパン/チルト判定部56には、フォーカスレンズ位置検出部17bから出力されるフォーカスレンズ群Lz3についての位置を示す検出信号とズームレンズ位置検出部17dから出力されるズームレンズ群Lz1についての位置を示す検出信号とを取り込んで、フォーカスレンズ群Lz3とズームレンズ群Lz1の各位置情報が得られるようにもされている。これらの位置情報も、パン/チルト判定において用いるようにされる。
そして、パン/チルト判定部56は、上記のようにして取り込んだ信号に基づいて、後述するようにしてパン/チルト判定を行い、その結果に応じてスイッチ部27を形成するスイッチについてのオン/オフ制御を実行するようにされる。この結果、上記の過揺動対応制御が実現されることになる。
図3は、先に図2により説明した手振れ検出部25の構成として、スイッチ部27のスイッチ構成についてより具体的に示したものである。なお、この図に示される構成としても、ヨーイング方向系若しくはピッチング方向系の何れか一方に対応する構成のみを示している。
この図に示される基本構成としては、図2とも対応するように、角速度センサ25、LPF26、HPF28、アンプ29、及びA/Dコンバータ30から成るものとされる。ハイパスフィルタ28は、図示するようにして、コンデンサC1と抵抗R1とを接続して形成される。そのうえで、スイッチ部27の実際としては、第1スイッチ27A、第2スイッチ27B、第3スイッチ27C、第4スイッチ27Dの4つのスイッチを図示するようにして配置挿入して成るものとされている。なお、これらのスイッチは、半導体素子を用いたアナログの電子スイッチなどといわれるものにより形成すればよい。あるいは他に、電磁石を利用したリレーなどの機械的なスイッチであるとか、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の技術を利用したスイッチなどとされてもよい。
図3は、先に図2により説明した手振れ検出部25の構成として、スイッチ部27のスイッチ構成についてより具体的に示したものである。なお、この図に示される構成としても、ヨーイング方向系若しくはピッチング方向系の何れか一方に対応する構成のみを示している。
この図に示される基本構成としては、図とも対応するように、角速度センサ25、LPF26、HPF28、アンプ29、及びA/Dコンバータ30から成るものとされる。ハイパスフィルタ28は、図示するようにして、コンデンサC1と抵抗R1とを接続して形成される。そのうえで、スイッチ部27の実際としては、第1スイッチ27A、第2スイッチ27B、第3スイッチ27C、第4スイッチ27Dの4つのスイッチを図示するようにして配置挿入して成るものとされている。なお、これらのスイッチは、半導体素子を用いたアナログの電子スイッチなどといわれるものにより形成すればよい。あるいは他に、電磁石を利用したリレーなどの機械的なスイッチであるとか、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の技術を利用したスイッチなどとされてもよい。
図4のフローチャートは、静止画の撮影モードが設定されているときにパン/チルト判定部56が実行するパン/チルト判定と、この判定結果に応じたスイッチ部27の制御のための処理例を示している。つまり、静止画撮影モードに対応した過揺動対応制御のための処理である。
なお、この図に示される処理手順は、CPU34がパン/チルト判定部56としての機能を実現するためのプログラムを実行することにより得られるものとしてみることができる。
また、この図4に関しても、ヨーイング方向又はピッチング方向の何れかの一方に対応した処理のみを示している。例えばこの図に示す処理がヨーイング方向に対応したものであるとすれば、同様の処理手順を併行して、ピッチング方向にも対応して実行しているものである。
パン/チルト判定部56は、例えば電源起動時などに対応して、先ずステップS101により各種の制御用パラメータなどについての初期設定を行う。
続いて、パン/チルト判定部56は、ステップS102により本線オンの状態に設定するための制御を実行する。このためには、スイッチ部27を形成する各スイッチについて、図10(a)に示すようにしてオン/オフ状態を設定する。つまり、
第1スイッチ27A=オン
第2スイッチ27B=オン
第3スイッチ27C=オフ
第4スイッチ27D=オフ
となるようにしてオン/オフ制御を行う。
上記のようにして各スイッチのオン/オフ状態が設定されることにより、手振れ検出部25においては、角速度センサ25、LPF26、HPF28、アンプ29、A/Dコンバータ30の順でシリーズに接続される態様が形成されることになる。この接続態様によっては、これまでの説明からも理解されるようにして手振れ検出部25としての本来的、基本的な機能が有効となるものであり、このことに因んで、ここでは、この接続態様を「本線オン」の状態といっている。
上記ステップS102による本線オンを設定する処理を行ったとされると、続くステップS103によっては、予め設定した所定の時間T1を待機する。この待機時間T1としては、例えば10m秒程度を設定することができるが、例えばCPU34の演算処理能力に余力があるのであれば、0.1m秒程度を設定することも可能である。また、この時間T1の待機にあたっては、タイマ57を利用して計時を行うようにされる。
上記ステップS103により一定時間待機した後はステップS104に移行する。
ステップS104では、そのときの手振れ検出部25からの検出信号を入力することで角速度値の読み込みを行うとともに、さらに、フォーカスレンズ位置検出部17bからの検出信号と、ズームレンズ位置検出部17dからの検出信号を取り込んで、フォーカスレンズ群Lz3、ズームレンズ群Lz1の各位置情報についての読み込みも行うようにされる。
次のステップS105では、上記ステップS104により読み込みを行った角速度値、フォーカスレンズ群の位置情報、ズームレンズ群の位置情報とを利用して、ブレ量Aを算出する。このブレ量Aは、例えば上記の角速度値をα、フォーカスレンズ群の位置情報をx、ズームレンズ群の位置情報をyとして、
A=k×α×f(x、y)・・・(式1)
により求めることができる。上記(式1)にあってkは角速度値αの係数であり、補正特性保持部31において保持されている。パン/チルト判定部56がステップS105の手順を実行するときには、この係数kを補正特性保持部31から読み込んで演算に利用する。また、関数f(x、y)は、ズームレンズ群Lz1とフォーカスレンズ群Lz3の位置に基づいて被写体までの距離を算出するためのものとされる。関数f(x、y)としての演算結果を出力するのにあたっては、実際に所定の式による演算処理を行ってもよいし、例えば補正特性保持部31においてx、yのパラメータの組み合わせに対応した演算結果を離散的に格納したテーブルを格納するなどして、このテーブルから対応する演算結果の値を読み込むようにしてもよい。
また、上記の関数f(x,y)は、、そのときの加速度値に対して、ズームレンズ群Lz1、及びフォーカスレンズ群Lz3の位置を加味することで、より的確なブレ量Aを求めることを目的として(式1)の項に含めたものとされる。従って、CPU34の演算処理能力であるとか、必要とされるパン/チルト判定能力の精度などに応じては、より簡易に、
A=k×α・・・(式2)
で表される式によりブレ量Aを求めるようにしてもよい。あるいは、ズームレンズ群Lz1の位置情報と、フォーカスレンズ群Lz3の位置情報の何れか一方を加味するようにして、
A=k×α×f(x)・・・(式3)
A=k×α×f(y)・・・(式4)
などの式を用いるようにしてもよい。
次のステップS105では、上記ステップS104により読み込みを行った角速度値、フォーカスレンズ群の位置情報、ズームレンズ群の位置情報とを利用して、ブレ量Aを算出する。このブレ量Aは、例えば上記の角速度値をα、フォーカスレンズ群の位置情報をx、ズームレンズ群の位置情報をyとして、
A=k×α×f(x,y)・・・(式1)
により求めることができる。上記(式1)にあってkは角速度値αの係数であり、補正特性保持部31において保持されている。パン/チルト判定部56がステップS105の手順を実行するときには、この係数kを補正特性保持部31から読み込んで演算に利用する。また、関数f(x,y)は、ズームレンズ群Lz1とフォーカスレンズ群Lz3の位置に基づいて被写体までの距離を算出するためのものとされる。関数f(x,y)としての演算結果を出力するのにあたっては、実際に所定の式による演算処理を行ってもよいし、例えば補正特性保持部31においてx、yのパラメータの組み合わせに対応した演算結果を離散的に格納したテーブルを格納するなどして、このテーブルから対応する演算結果の値を読み込むようにしてもよい。
また、上記の関数f(x,y)は、、そのときの加速度値に対して、ズームレンズ群Lz1、及びフォーカスレンズ群Lz3の位置を加味することで、より的確なブレ量Aを求めることを目的として(式1)の項に含めたものとされる。従って、CPU34の演算処理能力であるとか、必要とされるパン/チルト判定能力の精度などに応じては、より簡易に、
A=k×α・・・(式2)
で表される式によりブレ量Aを求めるようにしてもよい。あるいは、ズームレンズ群Lz1の位置情報と、フォーカスレンズ群Lz3の位置情報の何れか一方を加味するようにして、
A=k×α×f(x)・・・(式3)
A=k×α×f(y)・・・(式4)
などの式を用いるようにしてもよい。
ステップS106にて肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS109に進む。これに対してステップS106にて否定の判別結果が得られた場合には、ステップS107に進む。
ステップS107では、先のステップS105により算出したブレ量Aについて、A<th2が成立するか否かについて判別する。
閾値th2は負方向の角速度値に対応した閾値であり、A<th2が成立した場合には、負方向にパンニングあるいはチルティングの操作が行われた場合に相当する程度の移動(振動)が生じていることを意味する。従って、閾値th1、th2との間には、th1>th2の関係がある。
このステップS107において肯定の判別結果が得られた場合にも、ステップS109に進むようにされる。これに対して否定の判別結果が得られた場合には、ステップS108に進む。
ステップS108においては、シャッター操作として、シャッターボタン32に対して解放の状態から半押しをした操作、若しくは半押しの状態を経ずに開放状態から一気に深押しを行った操作の何れかが行われたか否かについて判別する。
このような半押し、あるいは一気の深押しなどのシャッターボタン32に対する操作が行われた場合には、平常手持ち撮影の状態のときよりも大きな撮像装置本体の揺れを生じることになる。本実施の形態としては、このようなシャッターボタン32に対する操作が行われたことに応じて生じる撮像装置本体の揺れについても、パン/チルト判定の対象とする。つまり、シャッターボタン操作に応じて生じる撮像装置本体の揺れを、パンニング、チルティングの操作に応じて生じる撮像装置本体の揺れと同等に扱うものである。ステップS108は、このような撮像装置本体に揺れを生じさせるとする状況の1つであるシャッターボタン操作(角速度センサ25の検出信号(振動量センサが検出する振動量)について特定の変化を与える結果を生じさせるとする特定の状況に相当する)を、直接的に、シャッターボタン32からの状態を示す信号から判別するようにされる。例えばシャッターボタン32に対して操作が行われたことを、手振れ検出部25からの検出信号を利用して判定しようとすることは可能であるが、シャッターボタン32は、メカニカルな部位であって、行われた操作に対応して確実にその状態を示す信号が得られる。そこで、本実施の形態としては、確実性を期待して、シャッターボタン操作に応じた揺れ、振動の発生を、シャッターボタン32からの信号により検出することとしているものである。
ステップS109において肯定の判別結果が得られた場合にはステップS109に進む。これに対して、否定の判別結果が得られた場合には、ステップS103に戻るようにされる。
ステップS109に至った場合、パン/チルト判定部56の判定結果として、パンニング、チルティング操作に相当する、平常手持ち撮影時よりも一定以上に大きな揺れ、振動が生じていることが判定されたことになる。
そこで、ステップS109においては、本線オフ設定のための制御処理を実行する。このためには、スイッチ部27に対する制御として、図10(a)から図10(b)への遷移として示すようにして、これまでオン状態にあった第1スイッチ27Aについてはオフに切り換えたうえで、残る第2〜第4スイッチ27B〜27Dについては、本線オンのときと同じ状態を維持させる。つまり、第2スイッチ27Bについてはオン状態を維持させ、第3スイッチ27C及び第4スイッチ27Dについてはオフ状態を維持させる。
本線オフの状態とされて、上記のようにして第1スイッチ27Aがオフに切り換えられたとすると、角速度センサ25の検出信号は、LPF26を通過してHPF28に入力しようとする段階で遮断されることになる。これにより、HPF28に対しては、以降の角速度センサ25からの検出信号は入力されなくなる。このときには、平常手持ち撮影時よりも一定以上に大きな揺れ、振動が生じているので、角速度センサ25にて得られる検出信号は、この揺れ、振動に応じて、基準値に対して相当に大きな絶対値を有している。つまり、本線オフに設定することで、HPF28には、パンニング、チルティングに対応する(シャッターボタン操作も含む)ものとされる過大な検出信号が入力されなくなる。
上記ステップS109により本線オフの状態を設定した後は、ステップS110によりタイマ57に時間T2の計時を開始させる。そのうえで、次のステップS111により、シャッターボタン操作として、半押しから解除への遷移、もしくは半押しから深押しへの遷移が生じたか否についての判別を行うようにされる。この判別処理は、ステップS112にて、ステップS110により計時を開始した時間T2が至ることが判別されるまで繰り返される。そして、ステップS111にて上記のシャッターボタン操作が行われたとして、肯定の判別結果画得られた場合には、ステップS113にて所定時間T3を待機してからステップS102に戻るようにされる。なお、ステップS113における所定時間T3の待機にあたっても、タイマ57を利用するようにされる。
上記ステップS109により本線オフの状態を設定した後は、ステップS110によりタイマ57に時間T2の計時を開始させる。そのうえで、次のステップS111により、シャッターボタン操作として、半押しから解除への遷移、もしくは半押しから深押しへの遷移が生じたか否についての判別を行うようにされる。この判別処理は、ステップS112にて、ステップS110により計時を開始した時間T2が至ることが判別されるまで繰り返される。そして、ステップS111にて上記のシャッターボタン操作が行われたとして、肯定の判別結果得られた場合には、ステップS113にて所定時間T3を待機してからステップS102に戻るようにされる。なお、ステップS113における所定時間T3の待機にあたっても、タイマ57を利用するようにされる。
このような操作の流れに応じて、角速度センサ25により検出される検出信号として、手振れやパンニング、チルティングなどの操作により生じる振動に対応した真の角速度のみから成る信号成分の波形としては、図5(b)に示すものとなる。つまり、図5(b)は、平常手持ち撮影時の手振れを含む操作に応じた角速度の変化を示しているものである。また、このことから、図5(b)の波形は、図3に示す手振れ検出部25におけるa点についての理想の電位であるともみることができる。実際のa点電位には、先に説明したように、ドリフトとしての直流成分が重畳されているのであるが、この図では、説明を分かりやすくすることの都合上、図5(b)のa点電位として、予めドリフト成分が除去された理想波形として示しているものである。
この図5(b)に示される操作に応じた角速度(a点電位)としては、時点t1までは、基準値の付近で平常手持ち撮影に応じた周期、レベルで変動していたものが、パンニング操作が行われたことに応じて、時点t1〜時点t3までは非常に大きな絶対値を示し、時点t3に至って平常手持ち撮影に戻るのに応じて、時点t1と同様な平常の変化に戻るようなものとなる。
図5(c)には、本実施の形態のようにして本線オン/オフのコントロール(スイッチコントロール)を行わずに、定常的に本線オン(第1スイッチ27A=オン、第2スイッチ27B=オン、第3スイッチ27C=オフ、第4スイッチ27D=オフ)の状態を継続させたとする場合において得られるとされる、アンプ29の出力の電位(即ち、図2のc点電位)を示している。
本線オンの状態が継続される場合、HPF28に対しては、図5(b)に示すようにして時点t1〜時点t3の比較的長い期間にわたって生じる過大な検出信号が入力され続けることになる。これに応じて時点t1〜時点t3の期間において得られるc点電位の波形として、ここでは図示するようにして、アンプ29にて増幅されることで飽和、クリッピングした状態が継続した状態を示している。
次に、時点t3を経過してパンニング操作が終了したことに応じて、a点電位の波形は、図5(b)にも示されるように平常手持ち撮影に対応した波形に戻るのであるが、本線オンの状態が継続されていたことで、コンデンサC1には充分な電荷が蓄積された状態となっている。このために、時点t3以降におけるc点電位は、a点電位のようにして平常手持ち撮影に対応した状態には即座には戻らずに、非常に長い時間を要して戻っていくことになる。図においては、時点t3から或る時間を経過した時点t5までの期間(この期間は、先に説明したようにHPF28のカットオフ周波数の逆数に対応する)を要して、a点電位に対応する電位に戻ったものとして示されている。これは、時間経過により減少していくものの、時点t3以降においては、角速度検出信号に対して余計な直流分が重畳するようにして残存しているものとしてみることができる。
この直流分の残存が、これまでにも述べてきたように、不適切な手振れ補正制御の結果を招く要因となる。つまり、時点t3以降においては、本来は、図5(b)に応じた検出信号に基づいて手振れ補正制御をすべきであるのに、実際においては、図5(c)に示すようにして、非常に大きな直流分が重畳された検出信号に基づいた手振れ補正の制御が実行されることになる。このために、時点t5に至るまでの期間は、直流分の影響により、本来要求されるのとは異なる角度に光学系の光軸が可変されることになってしまい、結果として、望ましくない手振れ補正制御の結果が生じるものである。
これに対して、本実施の形態の場合には、c点電位は、図5(d)に示すものとなる。
本実施の形態の場合、時点t1から或る一定時間を経過した時点t2に対応するタイミングで、ステップS106又はステップS107にて肯定の判別結果が得られて、図5(e)に示すように、本線オンの状態から本線オフの状態に切り換えられることになる。これにより、以降においてHPF28に対して信号は入力されなくなる。このとき、後段のアンプ29の入力はHPF28の抵抗R1がプルダウン抵抗として接続されることになるので、アンプ29は、撮像装置1が静止しているときと同等の信号を入力することになる。このために、時点t2以降のc点電位としては、ほぼ基準値に対応した値に戻る。
また、図4のフローチャートによれば、パンニングなどの操作によりステップS106又はステップS107にて肯定の判別結果が得られている限りは、時間T2分を待機(ステップS112)して一旦ステップS102に戻って本線オンを設定するものの、即座に、再度本線オフが設定される。従って図5(e)にも示されているように、本線オフの状態が継続されるものとしてみることができる。
そして、時点t3に至ってパンニングが終了したとされると、この時点t3を或る時間経過したところの時点t4のタイミングで、ステップS102に戻って本線オンを設定し、この後のステップS106、ステップS107(及びステップS108)にて肯定の判別結果が得られなくなり、以降、本線オンの状態が継続されることになる。この本線オンに切り換わる時点t4以前のタイミングでは、c点の電位はほぼ基準値となっている。従って、時点t4以降におけるc点の電位としても、平常手持ち撮影に対応する角速度値に応じた適切なレベルの信号が得られることになる。これにより、パンニング、チルティングの操作が行われた直後からも、適切な手振れ補正制御の効果が得られることとなる。
また、ユーザがシャッターボタン操作として、先ず半押しを行ってピント合わせ(オートフォーカス)を実行させ、この後において、半押しの状態から深押しの操作を行って写真撮影を行ったとする場合には、図6のような動作となる。
ここでは、ユーザは、図6(a)に示すように、最初に平常手持ち撮影を行っていた状態から、時点t1に至ってピント合わせのための半押し操作を行い、この後において或る時間を経過した時点t2にて深押し操作を行ったとされる。また、深押しによる撮影指示に対応した露光は、同じ図6(a)に示すようにして、時点t2から一定時間経過した時点t4から一定時間行われたものとする。また、上記の操作に応じた、図3のa点において得られるLPF26経由の角速度センサ25の検出信号の電位としては、図6(b)に示すようにして、時点t1、時点t2に応じたタイミングで、シャッター操作に対応した、平常手持ち撮影時よりも大きな振幅を生じることになる。
そして、上記のような操作に応じたCPU34の処理としては、先ず、時点t1に応じてシャッターボタン32の半押し操作が行われたことを、図4のステップS108にて判別し、図6ステップS109により本線オフ設定を行うことになる。これにより、時点t1に応じたタイミングで、図6(c)に示すようにして本線オンから本線オフの状態に切り換えが行われ、HPF28への過大な振幅の入力はほぼ遮断されることになる。また、このときには、時点t1から時点t2の深押しが行われるタイミングまで半押しが継続しているので、時間T2分を待機(ステップS112)して一旦ステップS102に戻って本線オンを設定するものの、即座に、再度本線オフが設定される。つまり、半押し操作が解除されずに継続される限りは、図6(c)にも示されているように、本線オフの状態が継続されるものとしてみることができる。
そして時点2にて半押しの状態から深押しの操作が行われたとされると、ステップS111にて肯定の判別結果が得られ、ここから所定時間T3を待機した時点t3のタイミングで、ステップS102に戻り本線オンの設定に切り換えられ、以降は、本線オンの状態を維持することになる。すると、時点t2の深押しに応じて検出信号の振幅は大きくなるのであるが、時点t3から時間T3分の期間は本線オフが維持されるので、HPF28には、この過大な振幅は入力されず、時点2以前からのほぼ基準値の状態を維持することになる。そして、時点t3において本線オンに切り換えられた段階では、平常手持ち撮影の状態に応じた点aの電位がHPF28に入力されることになり、適正な手振れ補正制御の動作が得られることになる。そして、時点t3から一定時間経過した時点t4において、露光タイミングに至り、適切な手振れ補正制御の動作が得られた状態での撮影が行われるようになる。この図から理解されるように、ステップS113における所定時間T3としては、深押し操作が行われてから露光が開始されるまでの時間を考慮して設定すべきものとなる。
また、ユーザがシャッターボタン操作として、解放の状態から一気に深押しを行った場合には、図7のような動作となる。
この場合のユーザは、図7(a)に示すように、最初に平常手持ち撮影を行っていた状態から、時点t1に至ったタイミングで、写真撮影のために一気に深押し操作を行ったものとされる。そして、この時点t1から一定時間経過した時点t3において露光が開始されて実際の撮影記録が行われることになる。上記の時点t1の操作に応じたa点電位は、図7(b)に示すようにして、時点t1に応じたタイミングで、平常手持ち撮影時よりも大きな振幅を示すことになる。
そして、上記の操作に応じたCPU34の処理としては、時点t1に応じてシャッターボタン32に対する一気の深押し操作が行われたことを、図4のステップS108にて判別することになるので、このタイミングで、図7(c)に示すようにして、ステップS109により本線オフの設定に切り換わる。これにより、深押し操作に応じた過大な振幅を持つ信号のHPF28への入力は遮断されることになる。
シャッターボタン32に対する一気の深押し操作の後は、通常、ユーザは、シャッターボタン32を直ぐに解放するので、ステップS109の処理の後は、ステップS112にて最初の時間T2を経過したことが判別されたところとなる時点t2のタイミングで、ステップS102に戻って本線オンを設定し、以降はこの状態を維持することになる。そして、この時点t2以降のタイミングにおいては、a点電位は、深押し操作による過大な振幅の期間を経過して平常手持ち撮影に対応した波形となることから、時点t3における露光タイミングでは、適切な手振れ補正制御の動作が得られた状態での撮影が行われるようになる。なお、ステップS110、S112に対応して設定される待機時間T2としても、一気の深押し操作が行われてから露光が開始されるまでの時間を考慮して設定すべきものとなる。
これら図5〜図7からも明らかなように、図4に示される処理手順によっては、静止画撮影時における過揺動対応制御が実現されていることが理解される。
なお、このような過揺動への対策として、ハイパスフィルタに相当する部位における抵抗値、即ち時定数を可変することにより、過大な角速度信号による直流分の重畳を抑制しようとする構成も考えることができる。
しかしながら、この構成では、抵抗値を可変することに応じて、コンデンサのドリフトに応じた充電電位も変化してしまうことになる。このために、例えば過揺動の状態が終了して時定数を元に戻したときには、コンデンサの充電電位が実際のドリフトに対応しない値に変化してしまうことになり、適切な手振れ補正制御が実行されない可能性がある。
これに対して本実施の形態の場合には、ハイパスフィルタ(HPF28)への検出信号の入力を遮断するという構成であるので、コンデンサにおいては、そのときのドリフトに応じた充電電位を保持することになり不用意に変化することがない。なお、過揺動の状態が終了してハイパスフィルタに対する検出信号の入力を復帰させるまでの間、つまりハイパスフィルタに検出信号が入力されない期間においては、厳密には、検出信号に重畳するドリフトは変動するのであるが、実際の動作にあってハイパスフィルタへの検出信号の入力が遮断されるのは、最大でも数秒程度であり、ドリフトの周期と比較して非常に短い。従って、ハイパスフィルタへの検出信号の入力が復帰されたときのドリフトの電位と、コンデンサにおいて保持されていた電位とはほぼ同じになるものであり、手振れ補正制御に誤動作を生じる可能性はない。
次に、動画撮影実行時における過揺動対応制御について説明する。
手振れは動画撮影時にも生じるものであり、従って、本実施の形態の撮像装置1としては、動画撮影時においても図1〜図3により説明した手振れ補正制御の構成を利用して、手振れ補正制御を実行可能なように構成される。しかしながら、動画撮影時においても、例えばパンニングやチルティングなどの操作が行われれば、これに応じた角速度センサからの過大な振幅がHPF28に入力される。従って、特に措置を採らなければ、パンニング、チルティング操作を終了して平常手持ち撮影に移行したときの手振れ補正制御は不適切なものとなる。従って、静止画撮影の場合と同様に、過揺動対応制御を行うことが必要になってくる。
図8のフローチャートは、動画撮影実行時においてCPU34(パン/チルト判定部56)が実行するものとされる過揺動対応制御のための処理手順例を示している。
先ず、ステップS201〜S207までの手順は、図4に示したステップS101〜S107までの手順と同様となることからここでの説明を省略する。ただし、ステップS203にて設定される待機時間T1、ステップS205にてブレ量Aを求めるための演算式、及びステップS106、S207に対応して設定すべき閾値th1、th2については、動画撮影に適合させて、静止画撮影に対応する図4の処理を実行する場合とは異なる値が設定されてよいものである。また、図4のステップS108に相当する処理は、静止画撮影に固有となるシャッター操作を前提としたものであることから、図8では省略されている。
そして、ステップS206又はステップS107にて肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS208に進むことになる。このステップS208では、先の図4のステップS109の本線オフ設定に代えて、「第3スイッチバイパス」の状態を設定する。この第3スイッチバイパスの状態は、図11(a)に示すようにして、
第1スイッチ27A=オフ
第2スイッチ27B=オフ
第3スイッチ27C=オン
第4スイッチ27D=オフ
の状態を設定する。即ち、第3スイッチ27Bのみをオンとして、残るスイッチについては全てオフとするものである。この第3スイッチバイパスの状態を設定することによっては、図11(a)からも明らかなように、LPF26を通過した角速度センサ25の検出信号は、HPF28、アンプ29を介することなく、A/Dコンバータ30に対して入力されるようになる。つまり、LPF26を通過した角速度センサ25の検出信号は、増幅はされないものの、HPF28を通過しないようにされるものであり、この信号を角速度検出信号としてCPU34が取り込めることになる。動画撮影時においては、継続的に手振れ補正制御がはたらくようにすることが必要であるので、過大な振幅の検出信号がHPF28を通過しないようにしたうえで、かつ、CPU34に対しても継続的に入力されるべきことが必要になってくる。第3スイッチバイパスは、このことを目的として形成される経路である。
そして、ステップS206又はステップS07にて肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS208に進むことになる。このステップS208では、先の図4のステップS109の本線オフ設定に代えて、「第3スイッチバイパス」の状態を設定する。この第3スイッチバイパスの状態は、図11(a)に示すようにして、
第1スイッチ27A=オフ
第2スイッチ27B=オフ
第3スイッチ27C=オン
第4スイッチ27D=オフ
の状態を設定する。即ち、第3スイッチ27Bのみをオンとして、残るスイッチについては全てオフとするものである。この第3スイッチバイパスの状態を設定することによっては、図11(a)からも明らかなように、LPF26を通過した角速度センサ25の検出信号は、HPF28、アンプ29を介することなく、A/Dコンバータ30に対して入力されるようになる。つまり、LPF26を通過した角速度センサ25の検出信号は、増幅はされないものの、HPF28を通過しないようにされるものであり、この信号を角速度検出信号としてCPU34が取り込めることになる。動画撮影時においては、継続的に手振れ補正制御がはたらくようにすることが必要であるので、過大な振幅の検出信号がHPF28を通過しないようにしたうえで、かつ、CPU34に対しても継続的に入力されるべきことが必要になってくる。第3スイッチバイパスは、このことを目的として形成される経路である。
続くステップS209においては、タイマ57による時間T11についての計時を開始させる。そのうえで、ステップS211にて時間T12が経過することが判別されるまでの間において、ステップS210により、A/Dコンバータ30から取り込んだ角速度検出信号が示す角速度値の変化が一定以上になったか否かについて判別するようにされる。
ステップS208にて第3スイッチバイパスが設定された直後においては、A/Dコンバータ30から取り込んだ角速度検出信号が示す角速度値は、パンニング、チルティングの操作が開始されたことに応じて相応に大きな絶対値を示しており、その操作が継続される間は、或る程度大きな値を継続することになる。そして、パンニング、チルティングの操作が終了するのに応じて、角速度値は、平常手持ち撮影に対応した平常時の小さな値に戻ることになる。ステップS210では、このパンニング、チルティングの操作が行われ、この操作が終了することに応じた比較的大きな角速度値の変化を検知することで、パンニング、チルティングの操作の終了を判定しようとするものである。実際のa点電位にはドリフトとしての直流分が重畳されており、これを角速度検出信号として扱って、的確な手振れ補正制御を実行することは難しいが、このようなパンニング操作の実行、終了などに応じては、a点において明らかに一定以上の電位差を生じる。つまり、a点電位に基づいてパンニング操作などの終了判定を行うことについて問題は特に無い。動画撮影時の過揺動対応制御としては、パンニング、チルティング操作が終了したタイミングを正確に認識することが必要になるが、ステップS210の手順により、このことを可能としている。そして、パンニング、チルティングの操作の終了、即ち、角速度値の一定以上の変化を検知したことで、ステップS210にて肯定の判別結果が得られたとされると、ステップS212に進むようにされる。
また、ここでは、ステップS211にて所定の時間T11が経過したとされる場合にも、パンニング、チルティングの操作が終了したものとして、ステップS212に進むこととしている。
ステップS212においては、第4スイッチバイパスの経路状態を設定するためのスイッチコントロールを行う。第4スイッチバイパスとしての各スイッチのオン/オフパターンとしては、図11(b)に示すものとなる。つまり、
第1スイッチ27A=オフ
第2スイッチ27B=オフ
第3スイッチ27C=オフ
第4スイッチ27D=オン
とする。なお、この第4スイッチバイパスを設定するのにあたっても、ステップS208の場合と同様にして、先の第3スイッチバイパスの状態から第3スイッチ27Cをオフとすることで一旦全てのスイッチをオフにしたうえで、第4スイッチ27Dをオンとして回路のショートを防止するようにされる。
この第4スイッチバイパスの設定によっては、b点の電位が角速度検出信号のポートからCPU34に入力されることになるが、CPU34のパン/チルト判定部56は、ステップS213により、このb点の電位を取り込み、電位Vbの値として保持するようにされる。
次のステップS214においては、上記の第4スイッチバイパスの状態から、再度、第3スイッチバイパスの状態を設定するようにされる。このときにも、先ず第4スイッチ27Dをオフにすることで一旦全てのスイッチをオフにしたうえで、第3スイッチ27Cをオンにして第3スイッチバイパスを形成し、回路のショートを防ぐようにされる。
このようにして第3スイッチバイパスが設定されることで、再度、LPF26を通過した角速度センサ25からの検出信号、即ちa点の電位をCPU34が取り込み可能な状態となる。
そこで、パン/チルト判定部56は上記の第3スイッチバイパスが設定された状態の下で、先ず、ステップS215により、ステップS216が無限ループとなることを防止するために設定した所定時間T20を計時するためのタイマ57による計時を開始させたうえで、ステップS216によりa点の電位Vaの読み込みを行うようにされる。そして、次のステップS217により、ステップS216で読み込みを行った電位Vaの値と、先のステップS213にて読み込んで保持した電位Vbとを比較して、Va=Vbとなっているか否かについて判別する。
先ず、上記ステップS217にて否定の判別結果が得られた場合には、ステップS218により、先のステップS215にて計時を開始させた時間T20が経過したか否かを判別するようにされる。ステップS218にて否定の判別結果が得られた場合には、ステップS216に戻り、新たに電位Vaを読み込んで、再度ステップS217により電位Vaとの比較判定を行う。これに対して、肯定の判別結果が得られた場合にはステップS202に戻り、本線オンの状態を設定する。このステップS218からS202に戻る手順は、過揺動対応制御をリセットしてはじめからその動作を再開させることの意味を持つ。
そして、時間T20が経過するまでの間において、ステップS217にてVa=Vaとなったことが判別されたとすると、ステップS202に戻り、本線オンの状態を設定する。なお、このようにしてステップS202に戻ってくるときにも、第3スイッチをオフとして全てのスイッチをオフとした後に本線オンの状態となるように、第1スイッチ27A及び第2スイッチ27Bをオンとするようにされる。
上記8に示した処理手順により得られる動作例を、図9に示す。
図9(a)には、動画撮影時における時間経過に応じたユーザの操作例が示されている。ここには、平常手持ち撮影を行っていた状態から時点t1に至ってパンニングを開始し、この時点t1から或る時間を経過した時点t3に至って上記のパンニング操作を終了し、平常手持ち撮影に戻るという操作が示される。
上記図9(a)の操作に応じた角速度変化(理想のa点電位)としては、図9(b)に示すように、時点t1以前は平常手持ち撮影に対応して基準値の付近で変動しているが、時点t2〜時点t3までのパンニング操作が行われたとされる期間においては、非常に大きな絶対値による振幅が継続し、時点t3を経過して再び平常手持ち撮影に対応した小さな変動に戻るものとなる。
また、上記のa点電位に対応するとされる図9(b)の波形に対応するものとして現れるc点電位は、図9(c)に示すようにして、先ず、時点t1以前においては平常手持ち撮影に対応する信号を増幅した波形で、時点t1を経過してパンニング操作が開始されるのに応じて、例えばクリッピングする程度に大きな振幅にまで変化することになる。すると、この時点t1から或る時間を経過した時点t2において、ステップS206又はS207にて肯定の判別結果が得られて、図9(d)に示すようにして、ステップS208により第3スイッチバイパスが設定されることになる。これに応じて、図9(c)のc点電位としては、時点t2以降において、HPF28、アンプ29をパスしたLPF26の出力、即ち、現実のa点電位の信号が現れることになる。時点t2以降のパンニング操作が行われているとされる期間、CPU34は、このようにしてc点に得られるa点電位の信号を入力することになる。このようにして、a点電位の信号をCPU34に取り込ませるようにしているのは、ステップS210により角速度値の変化が一定以上になったことを検出して、これをパンニング操作の終了判定に利用するためである。
上記8に示した処理手順により得られる動作例を、図9に示す。
図9(a)には、動画撮影時における時間経過に応じたユーザの操作例が示されている。ここには、平常手持ち撮影を行っていた状態から時点t1に至ってパンニングを開始し、この時点t1から或る時間を経過した時点t3に至って上記のパンニング操作を終了し、平常手持ち撮影に戻るという操作が示される。
上記図9(a)の操作に応じた角速度変化(理想のa点電位)としては、図9(b)に示すように、時点t1以前は平常手持ち撮影に対応して基準値の付近で変動しているが、時点t〜時点t3までのパンニング操作が行われたとされる期間においては、非常に大きな絶対値による振幅が継続し、時点t3を経過して再び平常手持ち撮影に対応した小さな変動に戻るものとなる。
また、上記のa点電位に対応するとされる図9(b)の波形に対応するものとして現れるc点電位は、図9(c)に示すようにして、先ず、時点t1以前においては平常手持ち撮影に対応する信号を増幅した波形で、時点t1を経過してパンニング操作が開始されるのに応じて、例えばクリッピングする程度に大きな振幅にまで変化することになる。すると、この時点t1から或る時間を経過した時点t2において、ステップS206又はS207にて肯定の判別結果が得られて、図9(d)に示すようにして、ステップS208により第3スイッチバイパスが設定されることになる。これに応じて、図9(c)のc点電位としては、時点t2以降において、HPF28、アンプ29をパスしたLPF26の出力、即ち、現実のa点電位の信号が現れることになる。時点t2以降のパンニング操作が行われているとされる期間、CPU34は、このようにしてc点に得られるa点電位の信号を入力することになる。このようにして、a点電位の信号をCPU34に取り込ませるようにしているのは、ステップS210により角速度値の変化が一定以上になったことを検出して、これをパンニング操作の終了判定に利用するためである。
上記図9において、先ず、時点t1までにおける本線オンが設定されている期間は、ユーザが平常手持ち撮影を行っており、このときの手振れに応じて得られる通常の角速度検出信号(本線オン状態の下でCPU34が手振れ検出部25から取り込む信号)に基づいて手振れ補正制御が実行される。このときの手振れ補正制御の処理によっては、本来期待される手振れ補正効果が得られることになる。
次に、時点t1から時点t2までのパンニング操作が行われたとする期間に応じて第3スイッチバイパスが設定されることで、CPU34は、a点電位を角速度検出信号として入力し、これに基づいて手振れ補正制御を実行することになるが、パンニングの操作が行われていることで、既に撮像画像は大きく変化しているために、このときの手振れ補正制御についてユーザが違和感を覚えるようなことはない。その一方で、a点電位がCPU34に入力されていることで、CPU34のパン/チルト判定部56としては、ステップS210としてのパンニング操作の終了判定を的確に行えるものである。
上記図9において、先ず、時点t1までにおける本線オンが設定されている期間は、ユーザが平常手持ち撮影を行っており、このときの手振れに応じて得られる通常の角速度検出信号(本線オン状態の下でCPU34が手振れ検出部25から取り込む信号)に基づいて手振れ補正制御が実行される。このときの手振れ補正制御の処理によっては、本来期待される手振れ補正効果が得られることになる。
次に、時点t1から時点tまでのパンニング操作が行われたとする期間に応じて第3スイッチバイパスが設定されることで、CPU34は、a点電位を角速度検出信号として入力し、これに基づいて手振れ補正制御を実行することになるが、パンニングの操作が行われていることで、既に撮像画像は大きく変化しているために、このときの手振れ補正制御についてユーザが違和感を覚えるようなことはない。その一方で、a点電位がCPU34に入力されていることで、CPU34のパン/チルト判定部56としては、ステップS210としてのパンニング操作の終了判定を的確に行えるものである。
そして、時点t3で本線オンに切り換えることとした場合において、実際にb点電位とa点電位との間にずれが生じていた場合には、その電位差がHPF28に入力されて、これが不要な直流分として重畳して出力されるという過渡現象を生じる可能性がある。この過渡現象を生じたまま手振れ補正が行われれば、本来期待しない光軸補正レンズ群Lz2の駆動が行われて適切な手振れ補正効果が得られなくなる。
そこで、本実施の形態としては、図8のステップS212〜S216の手順を設けることとしたものである。これにより、例えば図9の時点t5としては、実際に第1スイッチ27Aの両端電位が等しくなったタイミングで本線オンの状態への切り換えが行われることとなり、上記の過渡現象を生じることもなくなる。
なお、先にも述べたように、本願発明の下では、図9の時点t3に対応してパンニング(チルティング)操作が終了判定されたタイミングで本線オンに切り換えて、この時点から通常の手振れ補正制御に移行するようにした構成を採ることができる。つまり、図8との対応であれば、ステップS210又はステップS211からステップS212に移行するのに代えて、ステップS202に戻るようにアルゴリズムを構成するものである。このような構成を採ったとしても、パンニング、チルティング操作などに応じたHPF28への過大入力は防がれるものであり、不適切な手振れ補正制御を招く主要因は省かれて、現実にも相当の効果が得られる。
そのうえで、本実施の形態としては、ステップS212〜S216の手順を設けることで、より適切な手振れ補正制御が再開されるように配慮しているものである。
また、本実施の形態の撮像装置1としては、静止画撮影だけではなく、動画撮影も可能であることとして、静止画撮影モード時と、動画撮影時とで、それぞれ手振れ補正制御において過揺動対応制御を実行するようにされている。
しかしながら、例えば撮像装置として、静止画撮影のみ、あるいは動画撮影のみに対応した構成とする場合には、それぞれ、静止画撮影モードに対応した過揺動対応制御の機能のみ、あるいは動画撮影に対応した過揺動対応制御の機能のみを実装するように構成すればよい。
特に静止画撮影モードに対応した過揺動対応制御の機能のみを実装することとした場合、スイッチ部27については、本線のオン/オフ切り換えのみであり、かつ、第1スイッチ27Aのオン/オフのみとなる。そこで、この場合には、スイッチ部27として第1スイッチ27Aのみを備えることとして、第2スイッチ27Bの部位は直結し、第3スイッチ27C、第4スイッ2727Dについては省略するようにして手振れ検出部25を構成してよいものである。
さらに、静止画撮影モードに対応する過揺動対応制御に関しては、ステップS108、ステップS111などのシャッターボタン操作に対応した過揺動の検出は省略して、パンニング、チルティング操作を前提とした過揺動の検出のみを実行するように構成する場合もあってよい。また、場合によっては、その逆に、パンニング、チルティング操作に対応する過揺動の検出を省略し、シャッターボタン操作に対応した過揺動の検出のみを実行するように構成することも考えられる。
また、実施の形態の撮像装置1では、光軸補正レンズ群Lz2を備えることで撮像画像を移動させる、いわゆる光学式により手振れ補正を行うものとして構成されている。しかしながら、本願発明の下では、手振れ補正における画像移動の手法としては、特に限定されるべきではない。例えば、画像信号処理によりフレーム画像全体を垂直/水平方向にシフトするようにした画像移動の手法も適用できるものである。
また、実施の形態の装置として、ここではデジタルスチルカメラとしているが、ビデオカメラなどとされてもよいものである。近年ではビデオカメラにあっても、動画の撮影記録だけではなく、静止画の撮影記録が可能なものが広く普及している。また、一般の銀塩スチルカメラにおける手振れ補正機能に本願発明を適用することも有効である。また、このような撮像装置といわれるもの以外も、例えば携帯電話など、撮像機能が付加されたような機器にも適用が可能とされる。
本発明の実施の形態としての撮像装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態の撮像装置におけるCPUが実行する手振れ補正に関する機能を示すブロック図である。 手振れ検出部の構成について、スイッチ部のスイッチ構成の具体例と共に示す図である。 静止画撮影モード時における過揺動対応制御のための処理手順例を示すフローチャートである。 図4のフローチャートに基づいて得られる撮像装置の動作例を示す図である。 図4のフローチャートに基づいて得られる撮像装置の動作例を示す図である。 図4のフローチャートに基づいて得られる撮像装置の動作例を示す図である。 動画記録時における過揺動対応制御のための処理手順例を示すフローチャートである。 図8のフローチャートに基づいて得られる撮像装置の動作例を示す図である。 スイッチ部のスイッチのオン/オフパターンの設定例を示す図である。 スイッチ部のスイッチのオン/オフパターンの設定例を示す図である。
符号の説明
1 撮像装置、11 光学系部、12 撮像素子、13 撮像素子ドライバ、14 アナログ信号処理部、15 A/Dコンバータ、16 デジタル信号処理部、17a・17c レンズ駆動部、17b、17d レンズ位置検出部、18 手振れ補正用アクチュエータ駆動部、20y ヨーイング方向駆動部、20p ピッチング方向駆動部、21 手振れ補正用アクチュエータ部、21y ヨーイング方向アクチュエータ、21p ピッチング方向アクチュエータ、22 手振れ補正位置検出部、23y、23p 位置検出部、25y ヨーイング方向角速度センサ、25p ピッチング方向角速度センサ、26(26y・26p) LPF、27y・27p スイッチ部、27A 第1スイッチ、27B 第2スイッチ、27C 第3スイッチ、27D 第4スイッチ、28y・28p HPF、29y・29 アンプ、31 補正特性保持部、32 シャッターボタン、33 メディアドライブ、34 CPU、51 フィルタ、52 ゲイン調整部、53 積分器、54 移動補償部、55 演算器、56 パン/チルト判定部、57 タイマ

Claims (12)

  1. 振動量を検出し、この検出した振動量を示す信号である振動量検出信号を出力する部位とされる振動量センサと、この振動量検出信号に重畳する直流成分を除去するハイパスフィルタとを少なくとも有する振動量検出部と、
    上記振動量センサが検出する振動量について特定の変化を与える結果を生じるとされる特定の状況を検出する状況検出手段と、
    上記状況検出手段により上記特定の状況であることが検出されるのに応じて、上記振動量検出信号の上記ハイパスフィルタへの入力を遮断することにより、上記ハイパスフィルタを形成するコンデンサの充電電位が保持されるようにする入力制御手段と、
    を備え振動検出装置。
  2. 上記状況検出手段は、
    上記特定の状況として、上記振動量検出信号が示す振動量について所定の条件を満たす変化が生じたことを検出するようにされている、
    求項1に記載の振動検出装置。
  3. 静止画の撮影に関連した操作が所定の操作部位に対して行われることに応じて出力される、その操作の内容を示す操作指示情報を入力する操作情報入力手段をさらに備え、
    上記状況検出手段は、
    上記特定の状況として、上記操作指示情報入力手段にて所定の操作内容を示す操作指示情報を入力したことを検出するようにされている、
    求項1又は請求項2に記載の振動検出装置。
  4. 上記振動量検出信号の上記ハイパスフィルタへの入力を遮断させた状態において、所定の解除条件を満たしたか否かを判別する解除条件判別手段をさらに備えるとともに、
    上記入力制御手段は、上記解除条件判別手段により上記所定の解除条件を満たしたことが判別されるのに応じて、上記振動量検出信号の上記ハイパスフィルタへの入力を復帰させる、
    求項1乃至請求項3の何れかに記載の振動検出装置。
  5. 上記解除条件判別手段は、
    上記所定の解除条件を満たしたことの判別として、所定時間が経過したことを判別するようにされる、
    求項4に記載の振動検出装置。
  6. 静止画の撮影に関連した操作が所定の操作部位に対して行われることに応じて出力される、その操作の内容を示す操作指示情報を入力する操作情報入力手段をさらに備え、
    上記解除条件判別手段は、
    上記所定の解除条件を満たしたことの判別として、上記操作情報入力手段にて所定の操作内容を示す操作情報を入力してから、所定時間が経過したことを判別するようにされている、
    求項4に記載の振動検出装置。
  7. 上記解除条件判別手段は、
    上記所定の解除条件を満たしたことの判別として、動画の撮影を行っているときの上記振動量検出信号が示す振動量について所定の条件を満たす変化が生じたことを判別するようにされている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の振動検出装置。
  8. 上記解除条件判別手段が所定の解除条件を満たしたことを判別したことに応じて、上記ハイパスフィルタの入力段において振動量検出信号の入力がないときに得られる電位である、第1の電位を保持する保持手段と、
    上記保持手段により保持される上記第1の電位と、上記振動量センサから出力される振動量検出信号に応じた電位である第2の電位とを比較する比較手段とをさらに備え、
    上記入力制御手段は、上記比較手段により上記第1の電位と上記第2の電位とが等しくなったことが判定されたことに応じて、上記振動量検出信号の上記ハイパスフィルタへの入力を復帰させる、
    求項4に記載の振動検出装置。
  9. 上記振動量センサの出力とハイパスフィルタの入力との間に対して直列に挿入される第1の開閉スイッチと、
    上記ハイパスフィルタより後段の所定位置に挿入される第2の開閉スイッチと、
    上記振動量センサの出力と上記第1の開閉スイッチとの接続点と、上記第2の開閉スイッチの出力側端部との間に挿入される第3の開閉スイッチと、
    上記第1の開閉スイッチと上記ハイパスフィルタの入力との接続点と、上記第2の開閉スイッチの出力側端部との間に挿入される第4の開閉スイッチとを、上記振動量検出部において備えたうえで、
    上記入力制御手段が、上記振動量検出信号を上記ハイパスフィルタに入力させるときには、上記第1の開閉スイッチ及び上記第2の開閉スイッチをオンとして、上記第3の開閉スイッチ及び上記第4の開閉スイッチをオフとなる第1のパターンとなるように制御し、
    上記入力制御手段が、上記振動量検出信号の上記ハイパスフィルタへの入力を遮断させるときには、上記第1の開閉スイッチを少なくともオフとする第2のパターンとなるように制御し、
    上記解除条件判別手段による所定の解除条件を満たしたことの判別として、動画の撮影を行っているときの上記振動量検出信号が示す振動量について所定の条件を満たす変化が生じたことを判別するために、上記第1の開閉スイッチ、上記第2の開閉スイッチ、及び上記第4の開閉スイッチをオフとして、上記第3の開閉スイッチをオンとする第3のパターンとなるように制御し、
    上記保持手段により第1の電位を保持させるときには、上記第1の開閉スイッチ、上記第2の開閉スイッチ、及び上記第3の開閉スイッチをオフとして、上記第4の開閉スイッチをオンとする第4のパターンとなるようにして、上記ハイパスフィルタの入力端子の電位が、上記振動検出部における上記ハイパスフィルタより後段から出力されるように制御し、
    上記比較手段により上記第1の電位と上記第2の電位を比較するときには、上記第3のパターンとなるようにして、上記振動量センサから出力される振動量検出信号が、上記振動検出部における上記ハイパスフィルタより後段から出力されるようにされた、スイッチ制御手段をさらに備える、
    求項8に記載の振動検出装置。
  10. 上記スイッチ制御手段は、
    上記第1のパターン、上記第2のパターン、上記第3のパターン、及び上記第4のパターンの間で、或るパターンから次のパターンに遷移させるときには、一旦、上記第1の開閉スイッチ、上記第2の開閉スイッチ、上記第3の開閉スイッチ、及び上記第4の開閉スイッチを全てオフとした後に、次のパターンとなるようにして所要の開閉スイッチをオンとする制御を行う、
    求項9に記載の振動検出装置。
  11. 撮像を行う撮像部と、
    上記撮像部についての振動量を検出し、この検出した振動量を示す信号である振動量検出信号を出力する部位とされる振動量センサと、この振動量検出信号に重畳する直流成分を除去するハイパスフィルタとを少なくとも有する振動量検出部と、
    上記振動量検出部から出力される信号を利用して手振れ補正制御を実行する手振れ補正制御手段と、
    上記振動量センサが検出する振動量について特定の変化を与える結果を生じるとされる特定の状況を検出する状況検出手段と、
    上記状況検出手段により上記特定の状況であることが検出されるのに応じて、上記振動量検出信号の上記ハイパスフィルタへの入力を遮断することにより、上記ハイパスフィルタを形成するコンデンサの充電電位が保持されるようにする入力制御手段と、
    を備え撮像装置。
  12. 振動量を検出し、この検出した振動量を示す信号である振動量検出信号を出力する振動量検出手順と、
    上記振動量検出信号をハイパスフィルタに通過させることで、この振動量検出信号に重畳する直流成分を除去するハイパスフィルタ通過手順と、
    上記振動量センサが検出する振動量について特定の変化を与える結果を生じるとされる特定の状況を検出する状況検出手順と、
    上記状況検出手順により上記特定の状況であることが検出されるのに応じて、上記振動量検出信号の上記ハイパスフィルタへの入力を遮断することにより、上記ハイパスフィルタを形成するコンデンサの充電電位が保持されるようにする入力制御手順と、
    を実行す振動検出方法。
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