JP4314551B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排ガス浄化用の触媒の上流側と下流側にそれぞれ空燃比センサ(リニアA/Fセンサ)又は酸素センサを設置して内燃機関の空燃比をフィードバック制御する内燃機関の空燃比制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日の自動車は、排気管に三元触媒を設置して排ガスを浄化するようにしているが、触媒の排ガス浄化率を高めるためには、排ガスの空燃比を触媒の浄化ウインド内(理論空燃比付近)に制御する必要がある。そこで、触媒の上流側と下流側にそれぞれ排ガスセンサ(空燃比センサ又は酸素センサ)を設置し、上流側排ガスセンサで検出される排ガスの空燃比が上流側目標空燃比となるように燃料噴射量をフィードバック制御すると共に、下流側排ガスセンサで検出される排ガスの空燃比が下流側目標空燃比となるように上流側目標空燃比を補正するサブフィードバック制御を実施するようにしたものがある。
【0003】
このようなメイン/サブフィードバックシステムでは、特許第2518247号公報に示すように、下流側排ガスセンサの検出空燃比と下流側目標空燃比との偏差が大きくなるほど、空燃比フィードバック制御定数(例えばスキップ量)の更新量を大きくすることが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、触媒の動特性は、触媒の劣化度合、触媒内のリーン/リッチ成分吸着状態、エンジン運転状態によって変化するが、上記従来のメイン/サブフィードバックシステムでは、触媒の動特性の変化に対するサブフィードバック制御の応答性が十分とは言えない。このため、触媒の動特性の変化に対してサブフィードバック制御の応答遅れが発生して触媒下流側の空燃比(下流側排ガスセンサの出力)が不安定となり、ハンチングが発生する可能性がある。
【0005】
そこで、本発明者らは、この欠点を解消するために、特願2000−404671号の明細書に記載されているように、下流側排ガスセンサの過去の検出空燃比と最終的な下流側目標空燃比とに基づいてサブフィードバック制御の中間目標値を設定し、下流側排ガスセンサの検出空燃比と前記中間目標値との偏差に基づいて上流側目標空燃比を補正するサブフィードバック制御を行うシステムを実用化に向けて開発中である。
【0006】
このシステムを実用化にするに当たって、次のような新たな技術的課題が判明している。すなわち、排ガス浄化に一般的に用いられている三元触媒は、排ガス中のリッチ成分(HC、CO等)とリーン成分(NOx、酸素等)とを酸化・還元反応させたり、排ガス中のリッチ成分やリーン成分を触媒に吸着することによって、排ガスを浄化するようにしている。排ガスがリーン又はリッチにかたよった状態が続くと、触媒のリーン又はリッチ成分の吸着量が増加し、やがて、触媒の吸着量が飽和状態となる。このように、触媒が飽和吸着状態になると、サブフィードバック制御により触媒の吸着量を減少させる方向に触媒上流側の空燃比が制御されるが、触媒が飽和吸着状態から吸着量の少ない状態に復帰するまでの期間は、触媒のストレージ状態が不安定であるため、この期間に、通常時と同じ条件で中間目標値を用いた高応答のサブフィードバック制御を実施すると、サブフィードバック制御が不安定となり、オーバーシュートやハンチングが発生する可能性があり、排気エミッションが増加するおそれがある。
【0007】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、中間目標値を用いてメイン/サブフィードバック制御を行うシステムにおいて、触媒が飽和吸着状態から復帰する際に、安定したサブフィードバック制御を行うことができ、排ガス浄化性能を確保することができる内燃機関の空燃比制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の内燃機関の空燃比制御装置は下流側排ガスセンサの過去の検出空燃比と最終的な下流側目標空燃比とに基づいてサブフィードバック制御の中間目標値を設定し、下流側排ガスセンサの検出空燃比と前記中間目標値との偏差に基づいて上流側目標空燃比を補正するサブフィードバック制御を行うものにおいて、触媒が飽和吸着状態から復帰する際に、復帰制御手段によって、前記中間目標値の更新量、更新速度、前記サブフィードバック制御の制御ゲイン、制御周期、制御範囲のうちの少なくとも1つを変更する復帰制御を所定期間実行するようにしたものである。このようにすれば、触媒が飽和吸着状態から復帰する際に、触媒のストレージ状態が不安定であっても、サブフィードバック制御の制御条件を安定性を確保できる範囲内に制限して、安定したサブフィードバック制御を実施することができ、排ガス浄化性能を確保することができる。
【0009】
この場合、請求項2のように、下流側排ガスセンサの過去の検出空燃比と最終的な下流側目標空燃比との偏差に減衰率を乗算した値と、最終的な下流側目標空燃比とを加算して中間目標値を求め、触媒が飽和吸着状態から復帰する際に、減衰率を変更するようにしても良い。このようにすれば、中間目標値を簡単な演算処理で設定できると共に、触媒が飽和吸着状態から復帰する際のサブフィードバック制御の制御条件の変更を、簡単な演算処理で行うことができる。
【0010】
また、請求項3のように、下流側排ガスセンサの検出空燃比と中間目標値との偏差に対する比例積分動作で演算した値を所定の制御範囲内に制限することで、上流側目標空燃比の補正量を求め、内燃機関の運転状態又は触媒の状態に関連するパラメータ応じて比例積分動作のゲイン(制御ゲイン)及び/又は制御範囲(上限ガード値と下限ガード値)を変更するようにしても良い。このようにすれば、触媒の動特性の変化を上流側目標空燃比の補正量に応答良く反映させることができると共に、触媒が飽和吸着状態から復帰する際のサブフィードバック制御の制御条件の変更を、簡単な演算処理で行うことができる。
【0011】
また、排ガスの空燃比がリッチ又はリーンの状態が継続する時間が長くなるほど、触媒の吸着量が増加し、その触媒を吸着量の少ない状態に復帰させるまでの時間が長くなることを考慮して、請求項4のように、復帰制御を実行する期間を触媒が飽和吸着状態となるようなリッチ又はリーンの状態が継続する時間に応じて設定するようにしても良い。このようにすれば、復帰制御を実行する期間を、触媒の実際の吸着量に応じた適正な時間に設定することができ、復帰制御を過不足なく実施することができる。
【0012】
或は、触媒から流出する排ガスの空燃比が触媒の吸着量によって変化する点に着目して、請求項5のように、復帰制御を終了して通常の制御に戻るタイミングを、触媒から流出する排ガスの空燃比を検出する下流側排ガスセンサの検出空燃比に基づいて判定するようにしても良い。このようにすれば、下流側排ガスセンサで検出した触媒下流側の空燃比に基づいて触媒が吸着量の少ない状態に戻るタイミングを確認しながら、復帰制御を終了して通常の制御に戻ることができ、復帰制御から最適なタイミングで通常の制御に戻ることができる。
【0013】
また、請求項6のように、燃料カット実行時に触媒が飽和吸着状態になったと判定するようにしても良い。つまり、燃料カット実行時には、吸入空気がそのまま燃焼せずに排気系に流れるため、触媒の内部を流れる排ガス中の酸素濃度(リーン成分濃度)が著しく増加して触媒のリーン成分吸着量が急激に増加し、比較的短時間で触媒が飽和吸着状態となる。従って、燃料カット実行時に触媒が飽和吸着状態となったと判定しても、妥当な判定となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
[実施形態(1)]
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側には、吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられている。このエアフローメータ14の下流側には、スロットルバルブ15が設けられている。
【0015】
更に、スロットルバルブ15の下流側にはサージタンク17が設けられ、このサージタンク17に、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド19が設けられている。各気筒の吸気マニホールド19の吸気ポート近傍には、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁20が取り付けられている。また、エンジン11のシリンダヘッドには、気筒毎に点火プラグ21が取り付けられている。
【0016】
一方、エンジン11の排気管22の途中には、排ガス中のCO,HC,NOx等を浄化する三元触媒等の触媒23が設置されている。この触媒23の上流側と下流側には、それぞれ排ガス空燃比又はリッチ/リーンを検出する排ガスセンサ24,25が設置されている。本実施形態では、上流側排ガスセンサ24は、排ガス空燃比に応じたリニアな空燃比信号を出力する空燃比センサ(リニアA/Fセンサ)が用いられ、下流側排ガスセンサ25は、排ガスの空燃比が理論空燃比に対してリッチかリーンかによって出力電圧が反転する酸素センサが用いられている。従って、下流側排ガスセンサ25は、空燃比がリーンの時には0.1V程度の出力電圧を発生し、空燃比がリッチの時には0.9V程度の出力電圧を発生する。尚、エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を検出する水温センサ26や、エンジン回転速度を検出する回転速度センサ27が取り付けられている。
【0017】
エンジン制御回路(以下「ECU」と表記する)28は、ROM29、RAM30、CPU31、バッテリ32でバックアップされたバックアップRAM33、入力ポート34、出力ポート35等からなるマイクロコンピュータを主体として構成されている。入力ポート34には、回転速度センサ27の出力信号が入力されると共に、エアフローメータ14、上流側及び下流側排ガスセンサ24,25、水温センサ26の出力信号が、それぞれA/D変換器36を介して入力される。また、出力ポート35には、駆動回路39を介して燃料噴射弁20、点火プラグ21等が接続されている。
【0018】
ECU28は、ROM29に記憶された燃料噴射制御プログラムや点火制御プログラムをCPU31で実行することで、燃料噴射弁20や点火プラグ21の動作を制御すると共に、空燃比制御プログラムを実行することで、排ガスの空燃比が目標空燃比となるように空燃比(燃料噴射量)をフィードバック制御する。
【0019】
以下、本実施形態(1)の空燃比フィードバック制御システムについて図2及び図3に基づいて説明する。ここで、図2はCPU31の演算処理機能で実現する空燃比制御手段40の機能を示すブロック図、図3は空燃比フィードバック制御システム全体の機能を示すブロック図である。
【0020】
空燃比制御手段40は、燃料噴射量フィードバック制御部41と目標空燃比計算部42とから構成され、目標空燃比計算部42は、負荷目標空燃比計算部43と目標空燃比補正部44とから構成されている。
【0021】
燃料噴射量フィードバック制御部41は、上流側排ガスセンサ24の検出空燃比AFが上流側目標空燃比AFref に収束するように、燃料噴射弁20の燃料噴射時間Tinj を算出する。この燃料噴射時間Tinj の算出は、制御対象のモデルの線形方程式に対して構築された最適レギュレータにより行われる。この燃料噴射量フィードバック制御部41が、特許請求の範囲でいう空燃比フィードバック制御手段に相当する役割を果たす。
【0022】
一方、負荷目標空燃比計算部43は、ROM29に記憶された関数式又はマップにより吸入空気量(又は吸気管圧力)とエンジン回転速度に応じた負荷目標空燃比AFbaseを算出する。この負荷目標空燃比AFbaseを算出するための関数式又はマップは、下流側排ガスセンサ25の出力O2out(検出空燃比)が定常的にほぼ最終目標値O2targ (最終的な下流側目標空燃比)と等しいときに、上流側目標空燃比AFref を負荷目標空燃比AFbaseに維持すれば、下流側排ガスセンサ25の出力O2outが最終目標値O2targ 付近に維持されるように予め試験等によって設定されている。
【0023】
また、目標空燃比補正部44は、下流側排ガスセンサ25の出力O2outに基づいて、後述する中間目標値O2midtargを用いて上流側目標空燃比AFref の補正量AFcompを算出する。そして、この補正量AFcompを負荷目標空燃比AFbaseに加算することにより、上流側目標空燃比AFref を求め、この上流側目標空燃比AFref を燃料噴射量フィードバック制御部41に入力する。
AFref =AFbase+AFcomp
尚、上式に代えて、次式により上流側目標空燃比AFref を算出しても良い。
AFref =(1+AFcomp)×AFbase
【0024】
この場合、目標空燃比計算部42(負荷目標空燃比計算部43と目標空燃比補正部44)が、特許請求の範囲でいうサブフィードバック制御手段に相当する役割を果たす。
【0025】
次に、目標空燃比補正部44で中間目標値O2midtargを設定して上流側目標空燃比AFref の補正量AFcompを算出する方法を図3に基づいて説明する。
【0026】
制御対象を燃料噴射量フィードバック制御部41、燃料噴射弁20、エンジン11、触媒23、下流側排ガスセンサ25等からなる系とする。目標空燃比補正部44は、時間遅れ要素(1/z)45、中間目標値計算部46、減衰率設定部47及び補正量計算部48から構成され、時間遅れ要素45は、前回演算時の下流側排ガスセンサ25の出力O2out(i-1) を中間目標値計算部46に入力する。
【0027】
一方、中間目標値計算部46は、特許請求の範囲でいう中間目標値設定手段に相当する役割を果たし、前回演算時の下流側排ガスセンサ25の出力O2out(i-1) と最終目標値O2targ(i)(最終的な下流側目標空燃比)とに基づいて中間目標値O2midtarg(i) を下記の(1)式を用いて計算する。これにより、前回演算時の下流側排ガスセンサ25の出力O2out(i-1) と最終目標値O2targ(i)との間に中間目標値O2midtarg(i) が設定される。
O2midtarg(i) =O2targ(i)+Kdec ×{O2out(i-1) −O2targ(i)}……(1)
【0028】
上式において、O2targ(i)は今回の最終目標値、O2out(i-1) は前回演算時の下流側排ガスセンサ25の出力である。また、Kdec は減衰率であり、制御条件設定部47で、0<Kdec <1の範囲内で設定される。この減衰率Kdec は、触媒23が飽和吸着状態から復帰する際の復帰制御と、通常制御とで切り換えられる。復帰制御時の減衰率Kdec は、通常制御時の減衰率Kdec よりも大きい値に設定され、復帰制御時の中間目標値の更新量が通常制御の場合よりも小さくなるように設定されている。各制御モードでの減衰率Kdec は、演算処理の簡略化のために固定値としても良いが、エンジン運転状態、触媒23の状態、下流側排ガスセンサ25の出力特性等に応じてマップ又は数式により設定するようにしても良い。
【0029】
以上のようにして、制御条件設定部47で設定した減衰率Kdec を用いて、中間目標値計算部46で中間目標値O2midtarg(i) を計算した後、この中間目標値O2midtarg(i) を用いて次式により上流側目標空燃比AFref の補正量AFcomp(i) を算出する。
但し、ΔO2(i)=O2midtarg(i) −O2out(i)
【0030】
上式において、Fsat は図4に示すような特性の飽和関数であり、補正量AFcomp(i) は、K1 ×ΔO2(i)+K2 ×Σ(ΔO2(i))の演算値を所定の制御範囲(上限ガード値と下限ガード値)でガード処理して求められる。上式において、K1 は比例ゲイン、K2 は積分ゲインである。K1 ×ΔO2(i)は比例項であり、中間目標値O2midtarg(i) と下流側排ガスセンサ25の出力O2out(i) との偏差ΔO2(i)が大きくなるほど、大きくなる。また、K2 ×ΣΔO2(i)は積分項であり、中間目標値O2midtarg(i) と下流側排ガスセンサ25の出力O2out(i) との偏差ΔO2(i)の積算値が大きくなるほど、大きくなる。補正量AFcomp(i) は、比例項と積分項を加算して求めた値を所定の制御範囲(上限ガード値と下限ガード値)でガード処理して求められる。
【0031】
本実施形態では、比例・積分ゲインK1 ,K2 と制御範囲(上限ガード値と下限ガード値)は、制御条件設定部47によって、前述した減衰率Kdec と同じく、触媒23が飽和吸着状態から復帰する際の復帰制御と、通常制御とで切り換えられる。復帰制御時の比例・積分ゲインK1 ,K2 は、通常制御の場合よりも小さい値に設定され、また、復帰制御時の制御範囲(上限ガード値と下限ガード値)の幅は、通常制御の場合よりも狭くなるように設定されている。各制御モードでの比例・積分ゲインK1 ,K2 と制御範囲(上限ガード値と下限ガード値)は、演算処理の簡略化のために固定値としても良いが、エンジン運転状態、触媒23の状態、下流側排ガスセンサ25の出力特性等に応じてマップ又は数式により設定するようにしても良い。尚、制御条件設定部47は、特許請求の範囲でいう復帰制御手段に相当する役割を果たす。
【0032】
以上説明した目標空燃比補正部44による補正量AFcomp(i) の算出は、図5乃至図8の各プログラムに従って実行される。以下、各プログラムの処理内容を説明する。
【0033】
図5のサブフィードバック制御プログラムは、所定時間毎又は所定クランク角毎に実行される。本プログラムが起動されると、まずステップ100で、エンジン11に供給する混合気の空燃比がリッチ域(例えばλ<0.98)であるか否かを判定し、リッチ域であれば、ステップ101に進み、リッチ域にとどまる時間をカウントするリッチ時間カウンタCrichを例えば2カウントアップし、リッチ域でなければ、ステップ102に進み、リッチ時間カウンタCrichを0にリセットする。このリッチ時間カウンタCrichの値は、触媒23のリッチ成分吸着量(リッチ側の飽和吸着度合)を推定する情報となる。例えば、パワー増量実行中は、λ<0.98となるため、リッチ時間カウンタCrichが所定周期で2ずつカウントアップされ続ける。
【0034】
その後、ステップ103に進み、エンジン11に供給する混合気の空燃比がリーン域(例えばλ>1.02)であるか否かを判定し、リーン域であれば、ステップ104に進み、リーン域にとどまる時間をカウントするリーン時間カウンタCleanを例えば2カウントアップし、リーン域でなければ、ステップ105に進み、リーン時間カウンタCleanを0にリセットする。このリーン時間カウンタCleanの値は、触媒23のリーン成分吸着量(リーン側の飽和吸着度合)を推定する情報となる。例えば、燃料カット実行中は、λ>1.02となるため、リーン時間カウンタCleanが所定周期で2ずつカウントアップされ続ける。
【0035】
その後、ステップ106に進み、サブフィードバック制御実行中であるか否かを判定し、サブフィードバック制御実行中でなければ、そのまま本プログラムを終了するが、サブフィードバック制御実行中であれば、ステップ107に進み、図6のサブフィードバック条件設定プログラムを実行して、次のようにしてサブフィードバック制御の制御条件を設定する。
【0036】
図6のサブフィードバック条件設定プログラムが起動されると、まずステップ111で、下流側排ガスセンサ25の出力が例えば0.75V以上であるか否かで、触媒23から流出する排ガスの空燃比が所定以上のリッチであるか否かを判定し、所定以上のリッチでなければ、触媒23がリッチ側の飽和吸着状態でないと判断して、ステップ112に進み、リッチ時間カウンタCrichを0にリセットして、次のステップ113に進む。また、下流側排ガスセンサ25の出力が0.75V以下の場合もステップ113に進む。
【0037】
このステップ113では、リッチ時間カウンタCrichの値が0よりも大きいか否かを判定し、このリッチ時間カウンタCrichの値が0よりも大きい場合は、触媒23のリッチ側の飽和吸着状態から復帰させるための復帰制御を実行する。この復帰制御中は、ステップ114で、リッチ時間カウンタCrichを1ずつデクリメントしてステップ115に進み、減衰率Kdec をリッチ側の復帰制御時の減衰率Kdecrich に設定する。
【0038】
更に、次のステップ116で、比例・積分ゲインK1 ,K2 をリッチ側の復帰制御時の比例・積分ゲインK1rich ,K2rich に設定すると共に、次のステップ117で、上限ガード値と下限ガード値をリッチ側の復帰制御時の上限ガード値Kuprichと下限ガード値Kudrichに設定する。この後、ステップ129に進み、後述する図8の補正量算出プログラムを実行して、上流側目標空燃比AFref の補正量AFcomp(i) を算出する。
【0039】
一方、前記ステップ113で、リッチ時間カウンタCrichの値が0と判定された場合は、ステップ119に進み、下流側排ガスセンサ25の出力が例えば0.2V以下であるか否かで、触媒23から流出する排ガスの空燃比が所定以上のリーンであるか否かを判定し、所定以上のリーンでなければ、触媒23がリーン側の飽和吸着状態でないと判断して、ステップ120に進み、リーン時間カウンタCleanを0にリセットして、次のステップ121に進む。また、下流側排ガスセンサ25の出力が0.2V以上の場合もステップ121に進む。
【0040】
このステップ121では、リーン時間カウンタCleanの値が0よりも大きいか否かを判定し、このリーン時間カウンタCleanの値が0よりも大きい場合は、触媒23のリーン側の飽和吸着状態から復帰させるための復帰制御を実行する。この復帰制御中は、ステップ122で、リーン時間カウンタCleanを1ずつデクリメントしてステップ123に進み、減衰率Kdec をリーン側の復帰制御時の減衰率Kdeclean に設定する。
【0041】
更に、次のステップ124で、比例・積分ゲインK1 ,K2 をリーン側の復帰制御時の比例・積分ゲインK1lean ,K2lean に設定すると共に、次のステップ125で、上限ガード値と下限ガード値をリーン側の復帰制御時の上限ガード値Kupleanと下限ガード値Kudleanに設定する。この後、ステップ129に進み、後述する図8の補正量算出プログラムを実行して、上流側目標空燃比AFref の補正量AFcomp(i) を算出する。
【0042】
一方、前記ステップ121で、リーン時間カウンタCleanの値が0と判定された場合は、触媒23が飽和吸着状態でないと判断して、通常制御を実行する。この通常制御中は、図7のステップ126で、減衰率Kdec を通常制御時の減衰率Kdecnomalに設定する。
【0043】
更に、次のステップ127で、比例・積分ゲインK1 ,K2 を通常制御時の比例・積分ゲインK1nomal,K2nomalに設定すると共に、次のステップ128で、上限ガード値と下限ガード値を、通常制御時の上限ガード値Kupnomal と下限ガード値Kudnomal に設定する。この後、ステップ129に進み、以下に説明する図8の補正量算出プログラムを実行して、上流側目標空燃比AFref の補正量AFcomp(i) を算出する。
【0044】
図8の補正量算出プログラムが起動されると、まず、ステップ201で、現在の下流側排ガスセンサ25の出力O2out(i) を読み込み、次のステップ202で、上述した図6及び図7のサブフィードバック条件設定プログラムで設定された減衰率Kdec 、比例・積分ゲインK1 ,K2 、上限ガード値及び下限ガード値を読み込む。
【0045】
この後、ステップ203に進み、減衰率Kdec を用いて、前回演算時の下流側排ガスセンサ25の出力O2out(i-1) と最終目標値O2targ(i)(最終的な下流側目標空燃比)とに基づいて中間目標値O2midtarg(i) を前記(1)式を用いて算出する。これにより、前回演算時の下流側排ガスセンサ25の出力O2out(i-1) と最終目標値O2targ(i)との間に中間目標値O2midtarg(i) が設定される。
【0046】
この後、ステップ204に進み、中間目標値O2midtarg(i) と下流側排ガスセンサ25の出力O2out(i) との偏差ΔO2(i)を算出する。
ΔO2(i)=O2midtarg(i) −O2out(i)
【0047】
そして、次のステップ205で、前回までの偏差ΔO2 の積算値ΣΔO2(i-1)に今回の偏差ΔO2(i)を積算して、今回までの偏差ΔO2 の積算値ΣΔO2(i)を求める。
ΣΔO2(i)=ΣΔO2(i-1)+ΔO2(i)
【0048】
この後、ステップ206に進み、上流側目標空燃比AFref の補正量AFcomp(i) を次式により算出する。
AFcomp(i) =Fsat (K1 ×ΔO2(i)+K2 ×ΣΔO2(i))
これにより、上流側目標空燃比AFref の補正量AFcomp(i) は比例項(K1 ×ΔO2(i))と積分項(K2 ×ΣΔO2(i))を加算して求めた値を上限ガード値と下限ガード値でガード処理して求められる。
【0049】
そして、次のステップ207で、今回のΔO2(i)とΣΔO2(i)をそれぞれ前回のΔO2(i-1)とΣΔO2(i-1)として記憶して本プログラムを終了する。
【0050】
エンジン運転中は、吸入空気量(又は吸気管圧力)とエンジン回転速度に応じた負荷目標空燃比AFbaseを算出し、上記図8の補正量算出プログラムで算出した補正量AFcompを負荷目標空燃比AFbaseに加算することで、上流側目標空燃比AFref を求め、上流側排ガスセンサ24の検出空燃比AFが上流側目標空燃比AFref に収束するように燃料噴射時間Tinj (燃料噴射量)を算出する。
【0051】
以上説明した本実施形態のメイン/サブフィードバック制御の実行例を図9及び図10のタイムチャートを用いて説明する。
図9は、燃料カット復帰後の制御例を示している。燃料カット実行中は、サブフィードバック実行条件が不成立となり、減衰率Kdec 、比例・積分ゲインK1 ,K2 、上限ガード値及び下限ガード値の算出が停止される。燃料カットが実行されると、触媒23のリーン成分吸着量が飽和状態となるため、燃料カット復帰直後に、触媒23をリーン側の飽和吸着状態から復帰させるための復帰制御が実行される。このリーン側の復帰制御では、減衰率Kdec 、比例・積分ゲインK1 ,K2 、上限ガード値及び下限ガード値をそれぞれリーン側の復帰制御時の値に設定する。これにより、中間目標値の更新量を通常制御の場合よりも小さくすると共に、サブフィードバック制御による上流側目標空燃比AFref の補正量AFcompを通常制御の場合よりも小さくする設定する。この復帰制御中は、減衰率Kdec 、比例・積分ゲインK1 ,K2 、上限ガード値及び下限ガード値を、復帰制御の経過時間に応じて(つまり触媒23の回復度合に応じて)、徐々に通常制御時の値に近付けていく。
【0052】
このようにすれば、燃料カット復帰後に、触媒23がリーン側の飽和吸着状態から吸着量の少ない状態に復帰する際に、触媒23のストレージ状態が不安定であっても、サブフィードバック制御の制御条件を安定性を確保できる範囲内に制限して、安定したサブフィードバック制御を実施することができ、燃料カット復帰後の排ガス浄化性能を確保することができる。
【0053】
この復帰制御の実行時間は、リーン時間カウンタCleanでカウントした燃料カット実行時間に応じて設定され、この設定時間の経過後に復帰制御を終了して通常制御に移行する。また、この設定時間の経過前であっても、下流側排ガスセンサ25の出力が例えば0.2V以上になった時点で、触媒23がリーン成分吸着量の少ない状態に復帰したと判断して、復帰制御を終了して通常制御に戻る。
【0054】
この通常制御では、減衰率Kdec 、比例・積分ゲインK1 ,K2 、上限ガード値及び下限ガード値をそれぞれ通常制御時の値に切り換えて、中間目標値の更新量を復帰制御の場合よりも大きくすると共に、サブフィードバック制御による上流側目標空燃比AFref の補正量AFcompを復帰制御の場合よりも大きくする。これにより、通常制御時には、触媒23の動特性の変化に応答良く追従した高応答のサブフィードバック制御を実行して、排ガス浄化性能を最大限に高める。
【0055】
一方、図10は、パワー増量復帰後の制御例を示している。パワー増量実行中は、サブフィードバック実行条件が不成立となり、減衰率Kdec 、比例・積分ゲインK1 ,K2 、上限ガード値及び下限ガード値の算出が停止される。パワー増量が実行されると、触媒23のリッチ成分吸着量が飽和状態となるため、パワー増量復帰直後に、触媒23をリッチ側の飽和吸着状態から復帰させるための復帰制御が実行される。このリッチ側の復帰制御では、減衰率Kdec 、比例・積分ゲインK1 ,K2 、上限ガード値及び下限ガード値をそれぞれリッチ側の復帰制御時の値に設定する。これにより、中間目標値の更新量を通常制御の場合よりも小さくすると共に、サブフィードバック制御による上流側目標空燃比AFref の補正量AFcompを通常制御の場合よりも小さくする。
【0056】
このようにすれば、パワー増量復帰後に、触媒23がリッチ側の飽和吸着状態から復帰する際に、触媒23のストレージ状態が不安定であっても、サブフィードバック制御の制御条件を安定性を確保できる範囲内に制限して、安定したサブフィードバック制御を実施することができ、パワー増量復帰後の排ガス浄化性能を確保することができる。
【0057】
復帰制御の実行時間は、リッチ時間カウンタCrichでカウントしたパワー増量実行時間に応じて設定され、この設定時間の経過後に復帰制御を終了して通常制御に移行する。また、この設定時間の経過前であっても、下流側排ガスセンサ25の出力が例えば0.75V以下になった時点で、触媒23がリッチ成分吸着量の少ない状態に復帰したと判断して、復帰制御を終了して通常制御に戻る。
【0058】
尚、上記実施形態では、リーン側とリッチ側の復帰制御の制御条件を、触媒23の特性や下流側排ガスセンサ25の出力特性等に応じて異なる条件に設定するようにしているが、演算処理の簡略化のために、リーン側とリッチ側の復帰制御の制御条件を同一の条件に設定しても良い。
【0059】
また、上記実施形態では、復帰制御時に減衰率Kdec 、比例・積分ゲインK1 ,K2 、制御範囲(上限ガード値及び下限ガード値)を全て復帰制御時の値に変更するようにしたが、これらの中の一部のみを変更するようにしても良い。
【0060】
また、上記実施形態では、復帰制御と通常制御とで、減衰率Kdec を変更することで、中間目標値O2midtarg(i) の更新量を変更するようにしたが、これ以外の方法で中間目標値O2midtarg(i) の更新量を変更するようにしても良い。
或は、復帰制御と通常制御とで、中間目標値O2midtarg(i) の更新周期(更新速度)を変更するようにしても良い。
【0061】
また、中間目標値O2midtarg(i) を、前回演算時の下流側排ガスセンサ25の出力O2out(i-1) と最終目標値O2targ(i)とをパラメータとする二次元マップにより算出するようにしても良い。この場合は、復帰制御用の中間目標値算出マップと通常制御用の中間目標値算出マップを実験又はシミュレーション等で設定すれば良い。
【0062】
また、復帰制御と通常制御とで、サブフィードバック制御の制御周期(補正量AFcomp(i) の演算周期)を変更するようにしても良い。
また、上記実施形態では、下流側排ガスセンサ25の出力電圧が例えば0.75V以上又は0.2V以下になったか否かで触媒23が飽和吸着状態になったか否かを判定するようにしたが、燃料カット実行時に触媒23が飽和吸着状態になったと判定するようにしても良い。或は、下流側排ガスセンサ25の出力電圧が所定のリッチ電圧以上又は所定のリーン電圧以下の状態が所定時間以上継続したか否かで触媒23が飽和吸着状態になったか否かを判定するようにしても良い。
【0063】
また、上記実施形態では、中間目標値O2midtarg(i) を算出する際に前回演算時の下流側排ガスセンサ25の出力O2out(i-1) を用いたが、所定演算回数前の下流側排ガスセンサ25の出力O2out(i-n) を用いても良い。
【0064】
また、下流側排ガスセンサ25は、酸素センサに代えて、空燃比センサ(リニアA/Fセンサ)を用いても良く、また、上流側排ガスセンサ24は、空燃比センサ(リニアA/Fセンサ)に代えて酸素センサを用いても良い。
【0065】
その他、本発明は、中間目標値O2midtarg(i) の算出式や補正量AFcomp(i) の算出式を適宜変更しても良い等、本発明は種々変更して実施できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すエンジン制御システム全体の概略構成図
【図2】ECUのCPUの演算処理機能で実現する空燃比制御手段の機能を示すブロック図
【図3】空燃比フィードバック制御システム全体の機能を示す機能ブロック図
【図4】補正量AFcomp(i) を算出する飽和関数を説明する図
【図5】サブフィードバック制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図6】サブフィードバック条件設定プログラムの処理の流れを示すフローチャート(その1)
【図7】サブフィードバック条件設定プログラムの処理の流れを示すフローチャート(その2)
【図8】補正量算出プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図9】燃料カット復帰後の制御例を示すタイムチャート
【図10】パワー増量復帰後の制御例を示すタイムチャート
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、20…燃料噴射弁、22…排気管、23…触媒、24…上流側排ガスセンサ、25…下流側排ガスセンサ、28…ECU(空燃比フィードバック制御手段,サブフィードバック制御手段,中間目標値設定手段)、31…CPU、40…空燃比制御手段、41…燃料噴射量フィードバック制御部(空燃比フィードバック制御手段)、42…目標空燃比計算部(サブフィードバック制御手段)、43…負荷目標空燃比計算部、44…目標空燃比補正部、45…時間遅れ要素(1/z)、46…中間目標値計算部(中間目標値設定手段)、47…制御条件設定部(復帰制御手段)、47…補正量計算部。
Claims (6)
- 排ガス浄化用の触媒の上流側と下流側でそれぞれ排ガスの空燃比又はリッチ/リーンを検出する上流側排ガスセンサ及び下流側排ガスセンサと、
前記上流側排ガスセンサの検出空燃比が上流側目標空燃比となるように燃料噴射量をフィードバック制御する空燃比フィードバック制御手段と、
前記下流側排ガスセンサの過去の検出空燃比と最終的な下流側目標空燃比とに基づいて中間目標値を設定する中間目標値設定手段と、
前記下流側排ガスセンサの検出空燃比と前記中間目標値とに基づいて前記上流側目標空燃比を補正するサブフィードバック制御を行うサブフィードバック制御手段と
を備えた内燃機関の空燃比制御装置において、
前記触媒が飽和吸着状態から復帰する際に、前記中間目標値の更新量、更新速度、前記サブフィードバック制御の制御ゲイン、制御周期、制御範囲のうちの少なくとも1つを変更する復帰制御を所定期間実行する復帰制御手段を備えていることを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。 - 前記中間目標値設定手段は、前記下流側排ガスセンサの過去の検出空燃比と最終的な下流側目標空燃比との偏差に減衰率を乗算した値と、最終的な下流側目標空燃比とを加算して前記中間目標値を求め、
前記復帰制御手段は、前記復帰制御時に前記減衰率を変更することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御装置。 - 前記サブフィードバック制御手段は、前記下流側排ガスセンサの検出空燃比と前記中間目標値との偏差に対する比例積分動作で演算した値を所定の制御範囲内に制限することで前記上流側目標空燃比の補正量を求め、
前記復帰制御手段は、前記復帰制御時に前記比例積分動作のゲイン及び/又は前記制御範囲を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の空燃比制御装置。 - 前記復帰制御手段は、前記復帰制御を実行する期間を前記触媒が飽和吸着状態となるようなリッチ又はリーンの状態が継続する時間に応じて設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の空燃比制御装置。
- 前記復帰制御手段は、前記復帰制御を終了して通常の制御に戻るタイミングを前記下流側排ガスセンサの検出空燃比に基づいて判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の内燃機関の空燃比制御装置。
- 前記復帰制御手段は、燃料カット実行時に前記触媒が飽和吸着状態になったと判定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の内燃機関の空燃比制御装置。
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