JP2001193521A - 内燃機関の排ガス浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排ガス浄化装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の触媒を配置した排ガス浄化システムに
おいて、触媒系全体の排ガス浄化能力を十分に発揮でき
ような応答性の良い空燃比制御を実現する。 【解決手段】 排気管21に複数の触媒22,23を設
けると共に、各触媒22,23の上流側と下流側にそれ
ぞれ空燃比センサ24又は酸素センサ25,26を設
け、上流側触媒22上流側の空燃比センサ24の出力に
基づいて排ガスの空燃比を目標空燃比にフィードバック
制御する。この際、排ガス流量が少ないときは、上流側
触媒22のみでも排ガスをかなり浄化できるため、目標
空燃比の設定に用いる下流側のセンサとして、上流側触
媒22下流側の酸素センサ25を用いる。また、排ガス
流量が多いときには、上流側触媒22内で浄化されずに
通り抜ける排ガス成分量が多くなるため、目標空燃比の
設定に用いる下流側のセンサを下流側触媒23下流側の
酸素センサ26に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排ガス
通路に排ガス浄化用の複数の触媒を配置した内燃機関の
排ガス浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンの排ガスの浄化能力を高
めるために、エンジンの排気管の途中に、排ガス浄化用
の触媒を2個直列に設置したものがある。このものは、
上流側触媒の上流側と下流側触媒の下流側にそれぞれ空
燃比センサ(又は酸素センサ)を配置し、これら上流側
と下流側のセンサの出力に基づいて排ガスの空燃比を目
標空燃比にフィードバック制御するようにしている。
【0003】また、V型エンジンでは、気筒群毎(バン
ク毎)に独立した排ガス通路を設けると共に、各気筒群
の排ガス通路を下流側で1本の集合排ガス通路に合流さ
せ、各気筒群の排ガス通路にそれぞれ上流側触媒を配置
すると共に、集合排ガス通路に下流側触媒を配置したも
のがある。このものは、上流側触媒の上流側と下流側に
それぞれ空燃比センサ(又は酸素センサ)を配置し、こ
れら上流側と下流側のセンサの出力に基づいて排ガスの
空燃比を目標空燃比にフィードバック制御するようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、将来、益
々、厳しくなる排ガス規制に対応するために、各触媒
は、排ガス成分の飽和吸着量(ストレージ量)が大きい
触媒を採用する傾向がある。このため、排気管に2個の
触媒を直列に設置した排ガス浄化システムでは、排ガス
流量の少ない低負荷運転時等には、上流側触媒のみでも
排ガスがかなり浄化されるため、エンジンから排出され
る排ガスの空燃比の変化が下流側触媒の下流側のセンサ
の出力変化に現れるまでの時間が長くかかり、空燃比制
御の応答性が悪くなる欠点がある。
【0005】一方、各気筒群毎に上流側触媒を設置した
排ガス浄化システムでは、上流側触媒の上流側と下流側
にセンサを設置しているので、空燃比制御の応答性をあ
る程度確保できるが、下流側触媒の下流側の空燃比を検
出できないため、触媒系全体の排ガス浄化能力を評価す
ることができず、触媒系全体の排ガス浄化能力を十分に
発揮させるような空燃比制御を行うことができない。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、排ガス通路に排ガス
浄化用の複数の触媒を配置したシステムにおいて、触媒
系全体の排ガス浄化能力を十分に発揮させるような応答
性の良い空燃比制御を行うことができる内燃機関の排ガ
ス浄化装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の内燃機関の排ガス浄化装置は、
排ガス通路に排ガス浄化用の複数の触媒を配置し、各触
媒の上流側と下流側にそれぞれ排ガスの空燃比又はガス
濃度を検出するセンサを設けた構成としたものである。
このようにすれば、各触媒の上流側と下流側に配置した
センサの出力に基づいて、各触媒毎に現在の排ガス浄化
能力(各触媒のストレージ量等)を評価して、触媒系全
体の排ガス浄化能力を十分に発揮させるような応答性の
良い空燃比制御を行うことができ、排ガス浄化性能を向
上できる。しかも、各触媒毎に触媒劣化判定を行うこと
も可能となる。
【0008】本発明は、全気筒共通の1本の排ガス通路
に、複数の触媒を直列に配置したシステムに適用した
り、或は、内燃機関の各気筒群毎に独立して設けた排ガ
ス通路に、それぞれ1個又は複数の触媒を配置したシス
テムに適用しても良い。この場合も、各気筒群の触媒の
上流側と下流側にそれぞれセンサを配置すれば良く、こ
れらのセンサの中で、各気筒群の最下流の触媒の下流側
のセンサは、各気筒群の排ガス通路に配置しても良い
が、請求項2のように、各気筒群の最下流の触媒の下流
側のセンサを、各気筒群の排ガスが合流する集合排ガス
通路に配置して共通化した構成としても良い。このよう
にすれば、各気筒群の最下流の触媒の下流側の空燃比又
はガス濃度を共通のセンサで検出することができ、セン
サの個数を削減できる利点がある。
【0009】この場合、請求項3のように、各気筒群の
排ガス通路にそれぞれ触媒を配置すると共に、集合排ガ
ス通路にも触媒を配置し、各気筒群の触媒と集合排ガス
通路の触媒の上流側と下流側にそれぞれセンサを配置し
た構成としても良い。これにより、各気筒群の排ガス通
路の触媒と集合排ガス通路の触媒とを効率良く使用して
排ガス浄化性能を向上できる。
【0010】また、請求項4のように、3個以上の触媒
を複数の触媒群に区分し、各触媒群を1つの触媒と見な
して各触媒群の上流側と下流側にそれぞれ排ガスの空燃
比又はガス濃度を検出するセンサを配置するようにして
も良い。このようにすれば、排ガス通路に3個以上の触
媒を配置したシステムにおいて、各触媒群毎に現在の排
ガス浄化能力(各触媒群のストレージ量等)を評価し
て、触媒系全体の排ガス浄化能力を十分に発揮させるよ
うな応答性の良い空燃比制御を行うことができ、排ガス
浄化性能を向上できる。
【0011】また、請求項5のように、空燃比フィード
バック制御手段によって上流側触媒の上流側のセンサの
出力に基づいて排ガスの空燃比をフィードバック制御す
ると共に、サブフィードバック制御手段によって下流側
のセンサの出力を空燃比フィードバック制御に反映させ
る際に、下流側の複数のセンサの中から、空燃比フィー
ドバック制御に反映させるセンサを内燃機関の運転状態
に応じて切り換えるようにしても良い。
【0012】例えば、排ガス流量の少ない低負荷運転時
等には、上流側触媒のみでも排ガスをかなり浄化できる
ため、空燃比フィードバック制御に反映させる下流側の
センサとしては、上流側触媒の下流側のセンサを用いた
方が空燃比制御の応答性が良い。しかし、排ガス流量が
多くなると、上流側触媒内で浄化されずに通り抜ける排
ガス成分量が多くなるため、上流側触媒と下流側触媒の
両方を有効に使用して排ガスを浄化する必要がある。こ
の場合は、下流側触媒の状態も考慮した空燃比フィード
バック制御を行うことが好ましいため、空燃比フィード
バック制御に反映させる下流側のセンサとしては、下流
側触媒の下流側のセンサを用いることが好ましい。従っ
て、請求項5のように、空燃比フィードバック制御に反
映させるセンサを内燃機関の運転状態に応じて切り換え
るようにすれば、その時点の運転状態(排ガス流量等)
に最も適した位置のセンサを使用することができ、全運
転領域で、触媒系全体の排ガス浄化能力を十分に発揮さ
せるような応答性の良い空燃比制御を行うことができ
る。
【0013】この場合、内燃機関から排出される排ガス
の空燃比の変化がセンサの出力変化に現れるまでの応答
遅れ時間が該センサの位置に応じて変化するため、請求
項6のように、空燃比フィードバック制御に反映させる
センサの位置に応じて該センサの出力の反映方法(例え
ば空燃比フィードバック制御のゲインの補正や目標空燃
比の補正等)を変化させるようにしても良い。このよう
にすれば、空燃比フィードバック制御に反映させるセン
サの位置に応じて該センサの応答遅れ時間が変化するの
に対応して、センサ出力の反映方法を適正化することが
できる。
【0014】更に、上流側触媒の下流側のセンサ(上流
側触媒の流出ガスの空燃比を検出するセンサ)と、下流
側触媒の下流側のセンサ(下流側触媒の流出ガスの空燃
比を検出するセンサ)とでは、センサの目標出力(目標
空燃比)が異なってくる。そこで、請求項7のように、
空燃比フィードバック制御に反映させるセンサの位置に
応じて該センサの目標出力を設定するようにしても良
い。このようにすれば、空燃比フィードバック制御に反
映させるセンサの位置に応じて該センサの目標出力(目
標空燃比)を適正値に設定することができる。
【0015】一方、請求項8のように、空燃比フィード
バック制御手段によって上流側触媒の上流側のセンサの
出力に基づいて排ガスの空燃比をフィードバック制御す
ると共に、サブフィードバック制御手段によって上流側
触媒の下流側のセンサの出力を空燃比フィードバック制
御に反映させるサブフィードバック制御を行う際に、セ
カンドフィードバック制御手段によって下流側触媒の下
流側のセンサの出力をサブフィードバック制御に反映さ
せるようにしても良い。このようにすれば、サブフィー
ドバック制御とセカンドフィードバック制御の両方の効
果により各触媒を流れる排ガスの空燃比を各触媒の排ガ
ス浄化能力を十分に発揮させるような空燃比にフィード
バック制御することができ、触媒系全体の排ガス浄化性
能を更に向上することができる。
【0016】この場合、請求項9のように、下流側触媒
の下流側のセンサの出力に応じて上流側触媒の下流側の
センサの目標出力を設定するようにすると良い。つま
り、下流側触媒の下流側のセンサの出力(下流側触媒の
流出ガスの空燃比)によって下流側触媒の現在の排ガス
浄化能力を評価することができるので、上流側触媒の下
流側のセンサの目標出力(下流側触媒の流入ガスの目標
空燃比)を下流側触媒の下流側のセンサの出力に応じて
設定すれば、下流側触媒の流入ガスの空燃比を下流側触
媒の現在の排ガス浄化能力に応じた適正な空燃比に制御
することができ、下流側触媒の排ガス浄化能力を最大限
に発揮させることができる。
【0017】その際、請求項10のように、上流側触媒
の下流側のセンサの目標出力(下流側触媒の流入ガスの
目標空燃比)を、下流側触媒の排ガス成分の吸着量が所
定値以下となる範囲内又は下流側触媒を流れる排ガスの
空燃比が所定の浄化ウインドの範囲内となるように設定
すると良い。これにより、下流側触媒の排ガス成分の吸
着限界や浄化ウインドを越えたセンサの目標出力の過補
正を防止することができる。
【0018】上流側触媒の下流側のセンサは、空燃比セ
ンサ(リニアA/Fセンサ)を用いても良いが、酸素セ
ンサが用いられることが多い。上流側触媒の下流側のセ
ンサとして酸素センサを用いる場合は、請求項11のよ
うに、酸素センサの目標出力を0.4〜0.65Vの範
囲で設定すると良い。このようにすれば、下流側触媒の
排ガス成分の吸着量が所定値以下となる範囲内又は下流
側触媒を流れる排ガスの空燃比が所定の浄化ウインドの
範囲内となるように制御することができる。
【0019】一方、請求項12のように、セカンドフィ
ードバック制御手段は、下流側触媒の下流側のセンサの
出力に応じてサブフィードバック制御の制御ゲインを変
化させるようにしても良い。このようにしても、下流側
触媒の下流側のセンサの出力(下流側触媒の流出ガスの
空燃比)をサブフィードバック制御に反映させて、下流
側触媒の流入ガスの空燃比を下流側触媒の現在の排ガス
浄化能力に応じた適正な空燃比に制御することができ
る。
【0020】更に、請求項13のように、サブフィード
バック制御手段とセカンドフィードバック制御手段の少
なくとも一方は、該制御手段で用いるセンサ直前の触媒
の排ガス成分の吸着量に応じて制御ゲインを変化させる
ようにしても良い。つまり、触媒の排ガス成分の吸着量
は、現在の触媒の排ガス浄化能力を評価するのに適した
パラメータであるため、触媒の排ガス成分の吸着量に応
じてサブフィードバック制御やセカンドフィードバック
制御の制御ゲインを変化させれば、触媒の排ガス浄化能
力を精度良く反映させた空燃比フィードバック制御を実
施することができる。
【0021】また、請求項14のように、少なくとも下
流側触媒の上流側のセンサの出力と吸入空気量等に基づ
いて該下流側触媒の排ガス成分の吸着量を推定し、該吸
着量の制御目標値からのずれを無くすように空燃比フィ
ードバック制御をフィードバック制御補正手段により補
正するようにしても良い。つまり、下流側触媒に流入し
た排ガスの空燃比(下流側触媒の上流側のセンサの出
力)と吸入空気量(排ガス流量)とから、下流側触媒に
流入した排ガス成分量を算出でき、この排ガス成分量と
排ガス浄化能力とから下流側触媒の排ガス成分の吸着量
を推定することができる。そして、推定した吸着量の制
御目標値からのずれを無くすように空燃比フィードバッ
ク制御を補正すれば、下流側触媒の排ガス成分の吸着量
を早期に制御目標値に制御することができ、下流側触媒
を効率良く使用して排ガス浄化性能を高めることができ
る。
【0022】この場合、請求項15のように、複数の触
媒の合計ストレージ量を越えない範囲で、空燃比フィー
ドバック制御の補正量を設定するようにすると良い。こ
のようにすれば、触媒系全体の排ガス浄化能力を最大限
に発揮させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】《実施形態(1)》以下、本発明
の実施形態(1)を図1乃至図13に基づいて説明す
る。
【0024】まず、図1に基づいてエンジン制御システ
ム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン
11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が
設けられ、このエアクリーナ13の下流側には、吸入空
気量を検出するエアフローメータ14が設けられてい
る。このエアフローメータ14の下流側には、スロット
ルバルブ15とスロットル開度を検出するスロットル開
度センサ16とが設けられている。
【0025】更に、スロットルバルブ15の下流側に
は、サージタンク17が設けられ、このサージタンク1
7に、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ18が設
けられている。また、サージタンク17には、エンジン
11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド19が
設けられ、各気筒の吸気マニホールド19の吸気ポート
近傍に、燃料を噴射する燃料噴射弁20が取り付けられ
ている。
【0026】一方、エンジン11の排気管21(排ガス
通路)の途中には、排ガス中の有害成分(CO,HC,
NOx等)を低減させる上流側触媒22と下流側触媒2
3が直列に設置されている。この場合、上流側触媒22
は、始動時に早期に暖機が完了して始動時の排気エミッ
ションを低減するように比較的小容量に形成され、下流
側触媒23は、排ガス量が多くなる高負荷域でも、排ガ
スを十分に浄化できるように比較的大容量に形成されて
いる。
【0027】更に、上流側触媒22の上流側には、排ガ
スの空燃比に応じたリニアな空燃比信号を出力する空燃
比センサ24が設けられ、上流側触媒22の下流側と下
流側触媒23の下流側には、それぞれ排ガスの空燃比が
理論空燃比に対してリッチかリーンかによって出力電圧
VOX2が反転する酸素センサ25,26が設けられて
いる。また、エンジン11のシリンダブロックには、冷
却水温を検出する冷却水温センサ27や、エンジン回転
数NEを検出するクランク角センサ28が取り付けられ
ている。
【0028】これら各種のセンサ出力は、エンジン制御
回路(以下「ECU」と表記する)29に入力される。
このECU29は、マイクロコンピュータを主体として
構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された
図2、図3及び図7乃至図10の各プログラムを実行す
ることで、排ガスの空燃比をフィードバック制御する。
以下、各プログラムの処理内容を説明する。
【0029】[燃料噴射量算出]図2の燃料噴射量算出
プログラムは、空燃比のフィードバック制御を通じて要
求燃料噴射量TAUを設定するプログラムであり、所定
クランク角毎に実行されることで空燃比フィードバック
制御手段として機能する。本プログラムが起動される
と、まず、ステップ101で、吸気管圧力PM、エンジ
ン回転数NE等の運転状態パラメータに基づいて基本燃
料噴射量TPを算出し、続くステップ102で、空燃比
フィードバック制御条件が成立しているか否かを判定す
る。ここで、空燃比フィードバック条件は、エンジン冷
却水温THWが所定温度以上であること、運転状態が高
回転・高負荷領域ではないこと等であり、これらの条件
を全て満たしたときに空燃比フィードバック条件が成立
する。
【0030】上記ステップ102で、空燃比フィードバ
ック条件が不成立と判定された場合にはステップ106
に進み、空燃比補正係数FAFを「1.0」に設定し
て、ステップ105に進む。この場合は、空燃比の補正
は行われない。
【0031】一方、上記ステップ102で、空燃比フィ
ードバック条件成立と判定された場合には、ステップ1
03に進み、後述する図3の目標空燃比設定プログラム
を実行して目標空燃比λTGを設定し、次のステップ10
4で、上流側触媒22の上流側の空燃比センサ24の出
力λ(排ガスの空燃比)と目標空燃比λTGとに基づいて
空燃比補正係数FAFを算出する。
【0032】この後、ステップ105で、基本燃料噴射
量TP、空燃比補正係数FAF及び他の補正係数FAL
Lを用いて、次式により燃料噴射量TAUを算出して、
本プログラムを終了する。 TAU=TP×FAF×FALL
【0033】[目標空燃比設定]次に、図2のステップ
103で実行される図3の目標空燃比設定プログラムの
処理内容を説明する。本プログラムが起動されると、ま
ず、ステップ201で、目標空燃比λTGの設定に用いる
下流側のセンサを上流側触媒22下流側の酸素センサ2
5と下流側触媒23下流側の酸素センサ26の中から選
択する。
【0034】例えば、排ガス流量の少ない低負荷運転時
等には、上流側触媒22のみでも排ガスをかなり浄化で
きるため、目標空燃比λTGの設定に用いる下流側のセン
サとしては、上流側触媒22の下流側の酸素センサ25
を用いた方が空燃比制御の応答性が良い。しかし、排ガ
ス流量が多くなると、上流側触媒22内で浄化されずに
通り抜ける排ガス成分量が多くなるため、上流側触媒2
2と下流側触媒23の両方を有効に使用して排ガスを浄
化する必要がある。この場合は、下流側触媒23の状態
も考慮した空燃比フィードバック制御を行うことが好ま
しいため、目標空燃比λTGの設定に用いる下流側のセン
サとしては、下流側触媒23の下流側の酸素センサ26
を用いることが好ましい。
【0035】また、エンジン11から排出される排ガス
の空燃比の変化(上流側触媒22上流側の空燃比センサ
24の出力変化)が上流側触媒22の下流側の酸素セン
サ25の出力変化に現れるまでの遅れ時間が短くなるほ
ど、上流側触媒22内で浄化されずに通り抜ける排ガス
成分量が多くなっている(つまり浄化効率が低下してい
る)ことを意味するため、この酸素センサ25の出力変
化の遅れ時間が短い場合は、目標空燃比λTGの設定に用
いる下流側のセンサとして、下流側触媒23の下流側の
酸素センサ26の出力を用いることが好ましい。
【0036】そこで、目標空燃比λTGの設定に用いる下
流側のセンサとして下流側触媒23下流側の酸素センサ
26を選択する条件は、エンジン11から排出される
排ガスの空燃比変化(上流側触媒22上流側の空燃比セ
ンサ24の出力変化)が上流側触媒22下流側の酸素セ
ンサ25の出力変化に現れるまでの遅れ時間(又は周
期)が所定時間(又は所定周期)よりも短いこと、又
は、吸入空気量(排ガス流量)が所定値以上であるこ
ととしている。
【0037】これら2つの条件,のどちから一方を
満たしたときは、下流側触媒23下流側の酸素センサ2
6を選択し、どちらも満たさない場合は、上流側触媒2
2下流側の酸素センサ25を選択する。尚、との両
方の条件を満たしたときに下流側触媒23下流側の酸素
センサ26を選択するようにしても良い。
【0038】このようにして、目標空燃比λTGの設定に
用いる下流側のセンサを選択した後、ステップ202に
進み、選択した酸素センサの出力電圧VOX2が理論空
燃比(λ=1)に相当する目標出力電圧(例えば0.4
5V)より高いか低いかによって、リッチかリーンかを
判定し、リーンのときには、ステップ203に進み、前
回もリーンであったか否かを判定する。前回も今回もリ
ーンである場合には、ステップ204に進み、リッチ積
分量λIRを、現在の吸入空気量QAに応じて図5に示す
マップから求める。
【0039】このリッチ積分量λIRのマップは、上流側
触媒下流側センサ用マップ[図5(a)の上欄]と下流
側触媒下流側センサ用のマップ[図5(b)の上欄]が
設定され、使用するセンサに応じていずれか一方のマッ
プが選択される。図5(a),(b)のリッチ積分量λ
IRのマップ特性は、吸入空気量QAが大きくなるほど、
リッチ積分量λIRが小さくなるように設定され、吸入空
気量QAが小さい領域では、下流側触媒下流側センサ用
のマップの方が上流側触媒下流側センサ用マップよりも
リッチ積分量λIRが少し大きくなるように設定されてい
る。リッチ積分量λIRの算出後、ステップ205に進
み、目標空燃比λTGをλIRだけリッチ側に補正し、その
ときのリッチ/リーンを記憶して(ステップ213)、
本プログラムを終了する。
【0040】また、前回リッチで今回リーンに反転した
場合には、ステップ206に進み、リッチ側へのスキッ
プ量λSKR を、後述する吸着量学習処理によって得られ
たリッチ成分ストレージ量OSTRichに応じて図6に示
すマップから求める。図6のマップ特性は、リッチ成分
ストレージ量OSTRichの絶対値が小さくなるほどリッ
チスキップ量λSKR も小さくなるように設定されてい
る。スキップ量λSKR の算出後、ステップ207進み、
目標空燃比λTGをλIR+λSKR だけリッチ側に補正し、
そのときのリッチ/リーンを記憶して(ステップ21
3)、本プログラムを終了する。
【0041】一方、前記スキップ202で、酸素センサ
の出力電圧VOX2がリッチであるときには、ステップ
208に進み、前回もリッチであったか否かを判定す
る。前回も今回もリッチである場合には、ステップ20
9に進み、リーン積分量λILを現在の吸入空気量QAに
応じて図5に示すマップから求める。このリーン積分量
λILのマップは、上流側触媒下流側センサ用マップ[図
5(a)の下欄]と下流側触媒下流側センサ用のマップ
[図5(b)の下欄]が設定され、下流側のセンサとし
て選択されたセンサに応じていすれか一方のマップが選
択される。
【0042】図5(a),(b)のリーン積分量λILの
マップ特性は、吸入空気量QAが大きくなるほど、リー
ン積分量λILが小さくなるように設定され、吸入空気量
QAが小さい領域では、下流側触媒下流側センサ用のマ
ップの方が上流側触媒下流側センサ用マップよりもリー
ン積分量λILが少し大きくなるように設定されている。
リーン積分量λILの算出後、ステップ210に進み、目
標空燃比λTGをλILだけリーン側に補正し、そのときの
リッチ/リーンを記憶して(ステップ213)、本プロ
グラムを終了する。
【0043】また、前回はリーン側で今回リッチに反転
した場合には、ステップ211に進み、リーン側へのス
キップ量λSKL を、後述する吸着量学習処理によって得
られたリーン成分ストレージ量OSTLeanに応じて図6
に示すマップから求める。図6のマップ特性は、リーン
成分ストレージ量OSTLeanが小さくなるほどリーンス
キップ量λSKL も小さくなるように設定されている。こ
の後、ステップ212で、目標空燃比λTGをλIL+λSK
L だけリーン側に補正し、そのときのリッチ/リーンを
記憶して(ステップ213)、本プログラムを終了す
る。
【0044】図6のマップから明らかなように、触媒2
2,23の劣化によってリッチ成分ストレージ量OST
Richやリーン成分ストレージ量OSTLeanが低下してき
たときには、リッチスキップ量λSKR やリーンスキップ
量λSKL も次第に小さな値に設定されるため、触媒2
2,23の吸着限界を越えた過補正が行われて有害成分
が排出されるのが未然に防止される。以上説明した目標
空燃比設定プログラムが特許請求の範囲でいうサブフィ
ードバック制御手段としての役割を果たす。
【0045】[ストレージ量学習処理]次に、図3のス
テップ206,211で用いられるリッチ成分ストレー
ジ量OSTRichとリーン成分ストレージ量OSTLeanを
算出するストレージ量学習処理を説明する。ここで、リ
ーン成分ストレージ量OSTLeanは、上流側触媒22と
下流側触媒23とを1つの触媒とみなしたときの両触媒
22,23の合計のリーン成分(NOx、O2 等)の飽
和吸着量であり、リッチ成分ストレージ量OSTRich
は、上流側触媒22と下流側触媒23とを1つの触媒と
みなしたときの両触媒22,23の合計のリッチ成分
(HC、CO等)の飽和吸着量である。
【0046】ECU29は、例えば車両の走行距離が所
定距離になる毎に、図7乃至図10に示す各プログラム
を実行して、リッチ成分ストレージ量OSTRich及びリ
ーン成分ストレージ量OSTLeanを算出する。図7に示
す学習開始判定プログラムが起動されると、まず、ステ
ップ301で、下流側触媒23下流側の酸素センサ26
の出力電圧VOX2がリーン側許容値VLLとリッチ側許
容値VRLとの範囲内(VLL<VOX2<VRL)に収束し
ているか否かを判定する。出力電圧VOX2が許容値V
LL,VRLの範囲内に収束していないときには空燃比λが
乱れており、吸着量の学習処理を実行するには適さない
と判断して、ステップ302に進み、待機時間カウンタ
TINをリセットし、次のステップ303で、学習実行フ
ラグXOSTGをクリアする。
【0047】これに対し、上記ステップ301で、酸素
センサ26の出力電圧VOX2が許容値VLL,VRLの範
囲内に収束していると判定された場合には、ステップ3
04に進み、待機時間カウンタTINを「1」だけインク
リメントし、次のステップ305で、待機時間カウンタ
TINの値が待機時間TINL を越えたか否かを判定し、T
IN>TINL となった時点、つまり、VLL<VOX2<V
RLの状態の継続時間が待機時間TINL を越えた時点で、
ステップ306に進み、エンジン11が定常運転状態で
あるか否かを判定する。この判定は、エンジン回転数N
Eや吸気管圧力PM等に基づいて行われ、これらの検出
値がほぼ一定のときに定常運転状態と判定される。この
ステップ306で、定常運転状態と判定されれば、ステ
ップ307に進み、学習実行フラグXOSTGがクリア
されてから学習インターバル時間Tが経過したか否かを
判定し、この学習インターバル時間Tが経過した時点
で、ステップ308に進み、学習実行フラグXOSTG
をセットして、本プログラムを終了する。
【0048】この後、ECU29は、図8に示す空燃比
変動制御プログラムを起動し、上記図7の学習開始判定
プログラムのステップ308で、学習実行フラグXOS
TGがセットされていれば、ステップ401からステッ
プ402に進み、補正実行カウンタTC がリッチ補正時
間TR を越えたか否か、つまり、リッチ補正時間TRが
経過したか否かを判定する。リッチ補正時間TR が経過
していないときには、ステップ403に進み、目標空燃
比λTGをリッチ目標空燃比λRTとし、次のステップ40
4で、補正実行カウンタTc を「1」だけインクリメン
トして本プログラムを終了する。従って、図11に示す
ように、ステップ402で、リッチ補正時間TR が経過
するまで、目標空燃比λTGが理論空燃比(λ=1)より
リッチ側のリッチ目標空燃比λRTに保持される。その結
果、排ガス中には、CO、HC等のリッチ成分が増加し
て触媒22,23にリッチ成分が吸着され、酸素センサ
26の出力電圧VOX2は、触媒22,23の吸着量に
応じたリッチ側の電圧となる。
【0049】この後、リッチ補正時間TR が経過した時
点で、ステップ402からステップ405に進み、補正
実行カウンタTC が、リッチ補正時間TR にリーン補正
時間TL を加算した値を越えたか否か、つまり、リッチ
補正時間TR の経過後に、更にリーン補正時間TL が経
過したか否かを判定する。リーン補正時間TL が経過し
ていないときには、ステップ406に進み、目標空燃比
λTGをリーン目標空燃比λLTに設定し、次のステップ4
04で、補正実行カウンタTC を「1」だけインクリメ
ントして、本プログラムを終了する。
【0050】従って、図11に示すように、ステップ4
05で、リーン補正時間TL が経過するまで、目標空燃
比λTGが理論空燃比(λ=1)よりリーン側のリーン目
標空燃比λLTに保持され、排ガス中のO2 等のリーン成
分が増加して、前述したリッチ側の補正により触媒2
2,23に吸着されたリッチ成分をパージし、酸素セン
サ26の出力電圧VOX2は理論空燃比付近に回復す
る。この後、リーン補正時間TL が経過した時点で、ス
テップ406からステップ407に進み、学習実行フラ
グXOSTGをクリアして、本プログラムを終了する。
【0051】この後、ECU29は、図9に示す飽和判
定プログラムを起動し、前記図7の学習開始判定プログ
ラムのステップ308で、学習実行フラグXOSTGが
セットされていれば、ステップ501からステップ50
2に進み、図8の空燃比変動制御プログラムのステップ
403で実施された目標空燃比λTGのリッチ側への補正
によって、酸素センサ26の出力電圧VOX2が飽和判
定レベルVSL(VSL>VRL)を越えたか否かを判定す
る。ここで、飽和判定レベルVSLは、触媒22,23が
飽和状態となったときの酸素センサ26の出力電圧に設
定されている。酸素センサ26の出力電圧VOX2が飽
和判定レベルVSLを越えていなければ、そのまま本プロ
グラムを終了し、飽和判定レベルVSLを越えていれば、
ステップ503に進み、飽和判定フラグVOSTOVを
セットして、本プログラムを終了する。
【0052】この後、ECU29は、図10に示すスト
レージ量算出プログラムを起動し、図8の空燃比変動制
御プログラムのステップ407で、学習実行フラグXO
STGがクリアされて1回分の目標空燃比λTGの変動制
御が完了していれば、ステップ601からステップ60
2に進み、飽和判定フラグVOSTOVがセットされて
いるか否かを判定する。飽和判定フラグVOSTOVが
セットされていなければ、前回の目標空燃比λTGの変動
制御によって触媒22,23の吸着限界を越えなかった
と判断して、ステップ603に進み、リッチ補正時間T
R 及びリーン補正時間TL に所定の加算時間Ta を加算
する。
【0053】これにより、ステップ602で飽和判定フ
ラグVOSTOVがセットされていと判定される毎に、
図8の空燃比変動制御プログラムで実行される目標空燃
比λTGの変動制御のリッチ補正時間TR 及びリーン補正
時間TL が加算時間Ta づつ延長される(図11参
照)。そして、目標空燃比λTGのリッチ側への補正によ
って、酸素センサ26の出力電圧VOX2が飽和判定レ
ベルVSLを越えて、図9のステップ503で飽和判定フ
ラグVOSTOVがセットされると、本プログラムのス
テップ602からステップ604に進み、現在の触媒2
2,23のリッチ成分ストレージ量OSTRichを、物質
濃度、吸入空気量QA、リッチ補正時間TRを用いて次
式により算出する。OSTRich=物質濃度×QA×TR
【0054】ここで、物質濃度は、図12に示す空燃比
λをパラメータとする物質濃度のマップを検索して、リ
ッチ目標空燃比λRTに対応する物質濃度を算出する。排
ガスの空燃比λがリーン側に偏った場合には、NOx、
O2 等のリーン成分が増大し、リッチ側に偏った場合に
はCO、HC等のリッチ成分が増大するが、図12のマ
ップでは、物質濃度をO2 を基準として定めているた
め、リーン側ではO2 の過剰分を正の値で表し、リッチ
側ではCOやHCの浄化に必要なO2 の不足分を負の値
として表すようにしている。従って、リッチ成分ストレ
ージ量OSTRichは負の値となる。
【0055】この後、ステップ605に進み、リッチ成
分ストレージ量OSTRichの絶対値をリーン成分ストレ
ージ量OSTLeanとして算出し、本プログラムを終了す
る。
【0056】次に、本実施形態(1)の空燃比制御の効
果を図13を用いて説明する。図13は、高負荷運転時
の制御例を示している。高負荷運転時のように排ガス流
量が多いときは、上流側触媒22内で浄化されずに通り
抜ける排ガス量が多くなり、下流側触媒23で浄化され
る排ガス量が多くなる。このため、図13に点線で示す
ように、目標空燃比の設定に用いる下流側のセンサとし
て上流側触媒22下流側の酸素センサ25を用いて空燃
比制御を行うと、実際に排ガスを浄化する下流側触媒2
3の状態を反映した空燃比制御を行うことができず、下
流側触媒23の排ガス成分吸着量がなかなか0に回復せ
ず、下流側触媒23の排ガス浄化能力が低下してしま
う。
【0057】これに対して、本実施形態(1)では、図
13に実線で示すように、排ガス流量の多い高負荷運転
時等には、目標空燃比の設定に用いる下流側のセンサを
下流側触媒23下流側の酸素センサ26に切り換えて空
燃比制御を行うので、実際に排ガスを浄化する下流側触
媒23の状態を反映した空燃比制御を行うことができ、
下流側触媒23の排ガス成分吸着量を早期に0に回復さ
せることができる。これにより、排ガス流量の多い高負
荷運転時等でも、下流側触媒23の排ガス浄化能力を十
分に確保することができて、2つの触媒22,23で排
ガスを効率良く浄化することができる。
【0058】一方、排ガス流量の少ない低負荷運転時等
には、上流側触媒22のみでも排ガスをかなり浄化でき
ることを考慮して、目標空燃比の設定に用いる下流側の
センサを上流側触媒22の下流側の酸素センサ25に切
り換えて空燃比制御を行うので、応答性の良い空燃比制
御を行うことができる。このように、目標空燃比の設定
に用いる下流側のセンサをエンジン運転状態に応じて切
り換えることで、全運転領域で、触媒系全体の排ガス浄
化能力を十分に発揮させるような応答性の良い空燃比制
御を行うことができる。
【0059】また、本実施形態(1)では、目標空燃比
の設定に用いる下流側のセンサの位置に応じて、目標空
燃比のリッチ積分量λIRやリーン積分量λILを変化させ
るようにしたので、センサの位置に対応した最適なリッ
チ積分量λIRやリーン積分量λILを用いて空燃比フィー
ドバック制御を行うことができる。
【0060】尚、目標空燃比の設定に用いる下流側のセ
ンサの位置に応じてフィードバックゲインを変化させる
ようにしても、ほぼ同様の効果を得ることができる。但
し、本発明は、目標空燃比の設定に用いる下流側のセン
サの切り換えに対して、リッチ積分量λIR、リーン積分
量λIL、フィードバックゲインを変化させずに固定値と
しても良い。
【0061】また、本実施形態(1)では、目標空燃比
の設定に用いる下流側のセンサの目標出力電圧を固定値
(例えば0.45V)としたが、目標空燃比の設定に用
いる下流側のセンサの位置に応じて目標出力電圧を変化
させるようにしても良い。このようにすれば、目標空燃
比の設定に用いる下流側センサの位置に応じて該センサ
の目標出力電圧を適正値に設定することができる。
【0062】《実施形態(2)》次に、図14及び図1
5を用いて本発明の実施形態(2)を説明する。
【0063】本実施形態(2)では、ECU29は、図
14の目標空燃比設定プログラム及び図15の目標出力
電圧設定プログラムを実行して、空燃比フィードバック
制御の目標空燃比λTGの設定に用いる下流側のセンサと
して上流側触媒22下流側の酸素センサ25を選択した
ときに、下流側触媒23下流側の酸素センサ26の出力
に応じて上流側触媒22下流側の酸素センサ25の目標
出力電圧TGOXを変化させるようにしている。
【0064】[目標空燃比設定]図14の目標空燃比設
定プログラムでは、まず、ステップ201で、目標空燃
比λTGの設定に用いる下流側のセンサを上流側触媒22
下流側の酸素センサ25と下流側触媒23下流側の酸素
センサ26の中から選択した後、ステップ214に進
み、後述する図15の目標出力電圧設定プログラムを実
行して、目標空燃比λTGの設定に用いる下流側のセンサ
の目標出力電圧TGOXを設定する。
【0065】この後、ステップ215に進み、選択した
酸素センサの出力電圧VOX2が目標出力電圧TGOX
より高いか低いかによって、リッチかリーンかを判定
し、その結果に応じてステップ203〜213で、前記
実施形態(1)で説明した方法で、目標空燃比λTGを算
出して、そのときのリッチ/リーンを記憶し、本プログ
ラムを終了する。
【0066】[目標出力電圧設定]次に、図14のステ
ップ214で実行される図15の目標出力電圧設定プロ
グラムの処理内容を説明する。本プログラムが起動され
ると、まず、ステップ901で、目標空燃比λTGの設定
に用いる下流側のセンサとして上流側触媒22下流側の
酸素センサ25が選択されているか否かを判定する。も
し、目標空燃比λTGの設定に用いる下流側のセンサとし
て上流側触媒22下流側の酸素センサ25が選択されて
いれば、ステップ902に進み、下流側触媒23下流側
の酸素センサ26の出力電圧をパラメータとする目標出
力電圧TGOXのマップから、現在の下流側触媒23下
流側の酸素センサ26の出力電圧に応じた目標出力電圧
TGOXを算出する。
【0067】この場合、目標出力電圧TGOXのマップ
は、下流側触媒23下流側の酸素センサ26の出力電圧
(下流側触媒23の流出ガスの空燃比)が理論空燃比付
近の所定範囲(β≦出力電圧≦α)では、下流側触媒2
3下流側の酸素センサ26の出力が大きくなる(リッチ
になる)に従って目標出力電圧TGOXが小さくなる
(リーンになる)ように設定されている。更に、下流側
触媒23下流側の酸素センサ26の出力が所定値αより
も大きい領域では、目標出力電圧TGOXが所定下限値
(例えば0.4V)となり、下流側触媒23下流側の酸
素センサ26の出力が所定値βよりも小さい領域では、
目標出力電圧TGOXが上限値(例えば0.65V)と
なるように設定されている。これにより、上流側触媒2
2下流側の酸素センサ25の目標出力電圧TGOXは、
下流側触媒23の排ガス成分の吸着量が所定値以下とな
る範囲内又は下流側触媒23を流れる排ガスの空燃比が
所定の浄化ウインドの範囲内となるように設定される。
【0068】一方、目標空燃比λTGの設定に用いる下流
側のセンサとして下流側触媒23下流側の酸素センサ2
6を選択している場合は、ステップ901からステップ
903に進み、目標出力電圧TGOXを所定値(例えば
0.45V)に設定する。以上説明した目標出力電圧設
定プログラムが特許請求の範囲でいうセカンドフィード
バック制御手段に相当する役割を果たす。
【0069】以上説明した実施形態(2)によれば、目
標空燃比λTGの設定に用いる下流側のセンサとして上流
側触媒22下流側の酸素センサ25を選択したときに、
空燃比フィードバック制御の目標空燃比λTG(上流側触
媒22上流側の空燃比センサ24の目標出力電圧)を、
サブフィードバック制御によって上流側触媒22下流側
の酸素センサ25の出力電圧に応じて設定し、更に、上
流側触媒22下流側の酸素センサ25の目標出力電圧T
GOXを、セカンドフィードバック制御によって下流側
触媒23下流側の酸素センサ26の出力に応じて設定す
るようにしたので、各触媒22,23を流れる排ガスの
空燃比を、各触媒22,23の排ガス浄化能力に応じた
適正な空燃比にフィードバック制御することができて、
各触媒22,23の排ガス浄化能力を十分に発揮させる
ことができ、触媒系全体の排ガス浄化性能を高めること
ができる。
【0070】更に、本実施形態(2)では、上流側触媒
22下流側の酸素センサ25の目標出力電圧TGOXを
0.4〜0.65Vの範囲で設定することで、下流側触
媒23の排ガス成分の吸着量が所定値以下となる範囲内
又は下流側触媒を流れる排ガスの空燃比が所定の浄化ウ
インドの範囲内となるように目標出力電圧TGOXを設
定するようにしたので、下流側触媒23の排ガス成分の
吸着限界や浄化ウインドを越えた目標出力電圧TGOX
の過補正を未然に防止することができる。
【0071】尚、下流側触媒23下流側の酸素センサ2
6の出力に応じてリッチスキップ量λSKL 及びリーンス
キップ量λSKL (サブフィードバック制御の制御ゲイ
ン)を変化させるようにしても良い。このようにして
も、下流側触媒23の下流側の酸素センサ26の出力電
圧(下流側触媒23の流出ガスの空燃比)に応じて空燃
比フィードバック制御の目標空燃比λTGを設定すること
ができ、下流側触媒23の流入ガスの空燃比を下流側触
媒23の現在の排ガス浄化能力に応じた適正な空燃比に
制御することができる。
【0072】また、上流側触媒22の排ガス成分の吸着
量に応じてサブフィードバック制御の制御ゲインを変化
させたり、下流側触媒23の排ガス成分の吸着量に応じ
てセカンドフィードバック制御の制御ゲインを変化させ
たりするようにしても良い。触媒22,23の排ガス成
分の吸着量は、触媒22,23の排ガス浄化能力を評価
するのに適したパラメータであるため、触媒22,23
の排ガス成分の吸着量に応じてサブフィードバック制御
やセカンドフィードバック制御の制御ゲインを変化させ
れば、触媒系全体の排ガス浄化能力を精度良く反映させ
た空燃比フィードバック制御を実施することがでことが
できる。
【0073】《実施形態(3)》次に、図16乃至図1
8を用いて本発明の実施形態(3)を説明する。
【0074】本実施形態(3)では、下流側触媒23の
上流側には、酸素センサ25に代えて、空燃比センサ
(図示せず)を設置している。その他の構成は、前記実
施形態(1)と同じである。本実施形態(3)では、E
CU29は、図16の下流側触媒吸着量推定プログラム
を実行して、上流側触媒22の排ガス成分吸着量と下流
側触媒23上流側の空燃比と吸入空気量(排ガス流量)
とに基づいて下流側触媒23の排ガス成分吸着量を推定
し、図17の目標空燃比設定プログラムを実行して、下
流側触媒23の排ガス成分吸着量を0にするように目標
空燃比λTGを補正する。以下、各プログラムの処理内容
を説明する。
【0075】[下流側触媒吸着量推定]図16の下流側
触媒吸着量推定プログラムでは、まず、ステップ701
で、上流側触媒22の上流側の空燃比センサ24で検出
した空燃比λが、予め設定したリッチ側許容値λRLとリ
ーン側許容値λLLとの範囲内に収束しているか否かを判
定する。上流側触媒22上流側の空燃比λが許容値λR
L,λLLの範囲内に収束しているときには、空燃比λが
理論空燃比付近で安定しているため、両触媒22,23
の排ガス成分の吸着量がほぼ0であると判断して、以降
の処理を行うことなく本プログラムを終了する。
【0076】一方、上流側触媒22上流側の空燃比λが
許容値λRL,λLLの範囲内に収束せずに乱れているとき
には、ステップ702に進み、図12に示す空燃比λを
パラメータとする排ガスの物質濃度のマップを検索し
て、上流側触媒22上流側の空燃比λから現時点の排ガ
スの物質濃度を算出する。この後、ステップ703に進
み、今回までの吸入空気量積算値QA(TOTAL) を前回ま
での積算値QA(TOTAL)に今回の吸入空気量検出値QA
を加算して求める。 QA(TOTAL) =QA(TOTAL) +QA 更に、今回までの空燃比λの平均値から平均物質濃度を
求める。
【0077】この後、ステップ704に進み、上流側触
媒22下流側(下流側触媒23上流側)の空燃比センサ
で検出した空燃比が理論空燃比付近から変化したか否か
を、例えば所定のしきい値を越えたか否かにより判定
し、理論空燃比付近であれば、上流側触媒22の排ガス
成分の吸着量が飽和量(ストレージ量)に達していない
と判断して、上記ステップ701に戻り、吸入空気量積
算値QA(TOTAL) と平均物質濃度を求める処理を繰り返
す。
【0078】その後、上流側触媒22下流側の空燃比が
理論空燃比付近から変化した時点で、上流側触媒22の
排ガス成分吸着量が飽和量(ストレージ量)に達したと
判断して、ステップ705に進み、平均物質濃度に吸入
空気量積算値QA(TOTAL) を乗算して上流側触媒22の
排ガス成分吸着量UOST(TOTAL) を算出する。 UOST(TOTAL) =平均物質濃度×QA(TOTAL)
【0079】この後、ステップ706に進み、下流側触
媒23の上流側の空燃比センサで検出した空燃比λが、
リッチ側許容値λRLとリーン側許容値λLLとの範囲内に
収束しているか否かを判定する。下流側触媒23の上流
側の空燃比λが許容値λRL,λLLの範囲内に収束してい
るときには、下流側触媒23への排ガス成分の吸着が少
ないと判断して、本プログラムを終了する。
【0080】一方、下流側触媒23の上流側の空燃比λ
が許容値λRL,λLLの範囲内に収束せずに乱れていると
きには、下流側触媒23への排ガス成分の吸着量が多い
と判断して、ステップ707に進み、今回の下流側触媒
23の排ガス成分吸着量の変化量DOSTを、下流側触
媒23上流側の空燃比λから求めた排ガスの物質濃度と
吸入空気量検出値QAと補正係数Kを用いて次式により
推定する。 DOST=物質濃度×QA×K
【0081】ここで、補正係数Kは、上流側触媒22の
排ガス成分吸着量が下流側触媒23の排ガス成分吸着量
に及ぼす影響を補正するための補正係数であり、上流側
触媒22の排ガス成分吸着量UOST(TOTAL) 、上流側
触媒22と下流側触媒23の容量、担持貴金属、表面積
等の触媒仕様の関係から求められる。
【0082】この後、ステップ708に進み、下流側触
媒23の吸着量DOST(TOTAL) を前回までの積算値D
OST(TOTAL) に今回の吸着量変化量DOSTを加算し
て求める。 DOST(TOTAL) =DOST(TOTAL) +DOST
【0083】[目標空燃比設定]図17の目標空燃比設
定プログラムでは、まずステップ801で、下流側触媒
23の吸着量DOST(TOTAL) の絶対値が所定値よりも
大きいか否かを判定し、下流側触媒23の吸着量DOS
T(TOTAL) の絶対値が所定値以下であれば、目標空燃比
λTGを変更する必要はないと判断して、以降の処理を行
うことなく本プログラムを終了する。
【0084】一方、下流側触媒23の吸着量DOST(T
OTAL) の絶対値が所定値よりも大きいと判定された場合
は、ステップ802に進み、下流側触媒23の吸着量D
OST(TOTAL) が0より大きいか否かによって、下流側
触媒23の状態がリーン側にずれているかリッチ側にず
れているかを判定する。もし、下流側触媒23の状態が
リーン側にずれていれば、ステップ803に進み、下流
側触媒23上流側の空燃比λがリーン側許容値λLLの範
囲内(λ<λLL)であるか否かを判定し、下流側触媒2
3上流側の空燃比λがリーン側許容値λLLの範囲内であ
れば、ステップ804に進み、目標空燃比λTGをリッチ
積分量λIRだけリッチ側に補正する。
【0085】一方、下流側触媒23上流側の空燃比λが
リーン側許容値λLL以上にリーン側にずれている場合
は、ステップ805に進み、目標空燃比λTGを、リッチ
積分量λIRに所定量Bを加算した値(λIR+B)だけリ
ッチ側に補正する。ここで、所定量Bは、目標空燃比λ
TGの補正により下流側触媒23の排ガス成分吸着量が両
触媒22,23の合計のリッチ成分ストレージ量OST
Rich(又はリーン成分ストレージ量OSTLean)を越え
ない範囲で設定される。この場合、所定量Bは、固定値
としても良いが、下流側触媒23上流側の空燃比に応じ
て変化させても良い。
【0086】また、上記ステップ802で、下流側触媒
23の状態がリッチ側にずれていると判定された場合
は、ステップ806に進み、下流側触媒23上流側の空
燃比λがリッチ側許容値λRLの範囲内(λ>λRL)であ
るか否かを判定し、下流側触媒23上流側の空燃比λが
リッチ側許容値λRLの範囲内であれば、ステップ807
に進み、目標空燃比λTGをリーン積分量λILだけリーン
側に補正する。
【0087】一方、下流側触媒23上流側の空燃比λが
リッチ側許容値λRL以上にリッチ側にずれている場合
は、ステップ808に進み、目標空燃比λTGを、リーン
積分量λILに所定量Bを加算した値(λIL+B)だけリ
ーン側に補正する。このようにして、下流側触媒23の
排ガス成分吸着量DOSTが0になるように目標空燃比
λTGが補正される。以上説明した図16の下流側触媒吸
着量推定プログラムと図17の目標空燃比設定プログラ
ムが特許請求の範囲でいうフィードバック制御補正手段
としての役割を果たす。
【0088】以上説明した実施形態(3)では、上流側
触媒22の排ガス成分吸着量UOSTと下流側触媒23
上流側の空燃比と吸入空気量とに基づいて下流側触媒2
3の排ガス成分吸着量DOSTを推定し、その排ガス成
分吸着量DOSTを0にするように目標空燃比λTGを補
正するので、図18に示すように、排ガスの空燃比の乱
れが発生しても、下流側触媒23の排ガス成分吸着量を
早期に0に回復させることができ、下流側触媒23を効
率良く使用して排ガス浄化性能を高めることができる。
【0089】また、本実施形態(3)では、目標空燃比
λTGを補正する所定量Bを、目標空燃比λTGの補正によ
って下流側触媒23の排ガス成分吸着量が両触媒22,
23の合計のリッチ成分ストレージ量OSTRich(又は
リーン成分ストレージ量OSTLean)を越えない範囲で
設定するようにしているので、両触媒22,23の吸着
限界を越えない範囲で触媒系全体の排ガス浄化能力を最
大限に発揮させることができる。
【0090】《実施形態(4)》以上説明した各実施形
態(1)〜(3)では、全気筒共通の1本の排気管21
に2個の触媒22,23を直列に配置して、各触媒2
2,23の上流側と下流側にそれぞれを空燃比センサや
酸素センサ等のセンサを配置した構成としたが、排気管
21に3個以上の触媒を直列に配置して、各触媒の上流
側と下流側にそれぞれセンサを配置した構成にしても良
い。
【0091】また、図19に示すように、エンジン30
の各気筒群毎(例えばV型エンジンのバンク毎)に独立
して設けた排気管31に、それぞれ1個又は複数の触媒
32を配置し、各触媒32の上流側と下流側にそれぞれ
空燃比センサや酸素センサ等のセンサ33を配置した構
成としても良い。この場合、各気筒群の排気管31の最
下流の触媒32の下流側のセンサ33は、各気筒群の排
気管31にそれぞれ配置しても良いが、図19に示すよ
うに、各気筒群の排気管31の最下流の触媒32の下流
側のセンサ33を、各気筒群の排気管31の排ガスが合
流する集合排気管34(集合排ガス通路)に配置して共
通化した構成とするようにしても良い。このようにすれ
ば、各気筒群の排気管31の最下流の触媒32の下流側
の空燃比やガス濃度を共通のセンサ33で検出すること
ができ、センサ33の個数を削減して低コスト化するこ
とができる。
【0092】更に、図20に示すように、エンジン30
の各気筒群の排気管31に、それぞれ触媒32を配置す
ると共に、集合排気管34にも触媒32を配置し、各気
筒群の排気管31の触媒32と集合排気管34の触媒3
2の上流側と下流側にそれぞれセンサ33を配置した構
成としても良い。この場合、図20(a)に示すよう
に、各気筒群の排気管31の触媒32の下流側のセンサ
33を各気筒群の排気管31にそれぞれ配置しても良い
が、図20(b)に示すように、各気筒群の排気管31
の触媒32の下流側のセンサ33を集合排気管34に配
置して共通化しても良い。図20(a),(b)のいず
れの構成でも、各気筒群の排気管31の触媒32と集合
排気管32の触媒32とを効率良く使用して排ガス浄化
性能を向上することができる。
【0093】《実施形態(5)》また、図21に示す本
発明の実施形態(5)では、エンジン35の排気管36
に3個以上(例えば4個)の触媒37を直列に配置した
構成としている。この場合、図21(a)に示す例で
は、上流側の2個の触媒37からなる触媒群と、その
下流側の2個の触媒37からなる触媒群とに区分し、
各触媒群を1個の触媒と見なして各触媒群の上流側と下
流側にそれぞれ空燃比センサや酸素センサ等のセンサ3
8を配置している。
【0094】この場合、触媒37の区分方法は、制御目
的等に応じて適宜変更しても良く、図21(b)に示す
例のように、上流側の3個の触媒37からなる触媒群
と、その下流側の1個の触媒37からなる触媒群とに
区分し、各触媒群の上流側と下流側にそれぞれセンサ3
8を配置しても良い。或は、図21(c)に示す例のよ
うに、上流側の1個の触媒37からなる触媒群と、そ
の下流側の3個の触媒37からなる触媒群とに区分
し、各触媒群の上流側と下流側にそれぞれセンサ38を
配置しても良い。
【0095】《実施形態(6)》図22に示す本発明の
実施形態(6)では、エンジン39の排気管40に、1
つの大型の触媒ケース41と、2つの触媒ケース42と
を直列に配置し、上流側の触媒ケース41内には、3個
の触媒43を所定の間隔で収納し、下流側の2つの触媒
ケース42内には、それぞれ1個の触媒44を収納した
構成としている。この場合、図22(a)に示す例で
は、上流側の触媒ケース41内の3個の触媒41からな
る触媒群と、その下流側の2つの触媒44からなる触
媒群とに区分し、各触媒群を1つの触媒と見なして各
触媒群の上流側と下流側にそれぞれ空燃比センサや酸素
センサ等のセンサ45を配置した構成としている。
【0096】また、図22(b)に示す例のように、上
流側の触媒ケース41内の上流側の2個の触媒42から
なる触媒群と、上流側の触媒ケース41内の下流側の
1個の触媒42及びその下流側の2個の触媒44からな
る触媒群とに区分し、各触媒群の上流側と下流側にそ
れぞれセンサ45を配置した構成としても良い。
【0097】或は、図22(c)に示す例のように、上
流側の触媒ケース41内の上流側の1個の触媒42から
なる触媒群と、上流側の触媒ケース41内の下流側の
2個の触媒42からなる触媒群と、下流側の2個の触
媒44からなる触媒群とに区分し、各触媒群の上流側
と下流側にそれぞれセンサ45を配置した構成としても
良い。
【0098】以上説明した実施形態(4)〜(6)のい
ずれの構成でも、各触媒(又は各触媒群)の上流側と下
流側に配置したセンサの出力に基づいて各触媒毎(又は
各触媒群毎)に現在の排ガス浄化能力(ストレージ量
等)を評価して、触媒系全体の排ガス浄化能力を十分に
発揮させるような応答性の良い空燃比制御を行うことが
でき、排ガス浄化性能を向上することができる。しか
も、各触媒毎(又は各触媒群毎)に触媒劣化判定を行う
ことも可能となる。勿論、前記実施形態(1)〜(3)
の空燃比制御を行うようにしても良い。
【0099】尚、上記各実施形態では、各触媒(又は各
触媒群)の上流側と下流側に空燃比センサや酸素センサ
を設置したが、HC濃度やNOx濃度等のガス濃度を検
出するセンサを設置しても良い。
【0100】その他、本発明は、各実施形態(1)〜
(6)において、触媒の数を適宜変更しても良い等、種
々変更して実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)を示すエンジン制御シ
ステム全体の概略構成図
【図2】実施形態(1)の燃料噴射量算出プログラムの
処理の流れを示すフローチャート
【図3】実施形態(1)の目標空燃比設定プログラムの
処理の流れを示すフローチャート
【図4】実施形態(1)の酸素センサ出力及び目標空燃
比の挙動を示すタイムチャート
【図5】(a)は上流側触媒下流側センサ用のリッチ積
分量及びリーン積分量のマップの一例を示す図、(b)
は下流側触媒下流側センサ用のリッチ積分量及びリーン
積分量のマップの一例を示す図
【図6】リッチ成分ストレージ量(リーン成分ストレー
ジ量)に応じたリッチスキップ量(リーンスキップ量)
のマップの一例を示す図
【図7】実施形態(1)の学習開始判定プログラムの処
理の流れを示すフローチャート
【図8】実施形態(1)の空燃比変動制御プログラムの
処理の流れを示すフローチャート
【図9】実施形態(1)の飽和判定プログラムの処理の
流れを示すフローチャート
【図10】実施形態(1)のストレージ量算出プログラ
ムの処理の流れを示すフローチャート
【図11】実施形態(1)のストレージ量学習時の酸素
センサ出力及び目標空燃比の挙動を示すタイムチャート
【図12】空燃比をパラメータとする排ガスの物質濃度
のマップの一例を示す図
【図13】実施形態(1)の空燃比制御の実行例を示す
タイムチャート
【図14】実施形態(2)の目標空燃比設定プログラム
の処理の流れを示すフローチャート
【図15】実施形態(2)の目標出力電圧設定プログラ
ムの処理の流れを示すフローチャート
【図16】実施形態(3)の下流側触媒吸着量推定プロ
グラムの処理の流れを示すフローチャート
【図17】実施形態(3)の目標空燃比設定プログラム
の処理の流れを示すフローチャート
【図18】実施形態(3)の空燃比制御の実行例を示す
タイムチャート
【図19】実施形態(4)を示す排気系の概略構成図
【図20】実施形態(4)の変形例を示すもので、
(a)と(b)は各気筒群の排気管の触媒下流側のセン
サの配置場所が異なる排気系の概略構成図
【図21】実施形態(5)を示すもので、(a)〜
(c)はそれぞれ触媒の区分方法が異なる排気系の概略
構成図
【図22】実施形態(6)を示すもので、(a)〜
(c)はそれぞれ触媒の区分方法が異なる排気系の概略
構成図
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管、14…エ
アフローメータ、20…燃料噴射弁、21…排気管(排
ガス通路)、22…上流側触媒、23…下流側触媒、2
4…空燃比センサ、25,26…酸素センサ、29…E
CU(空燃比フィードバック制御手段,サブフィードバ
ック制御手段,フィードバック制御補正手段,セカンド
フィードバック制御手段)、30…エンジン(内燃機
関)、31…排気管(排ガス通路)、32…触媒、33
…センサ、34…集合排気管(集合排ガス通路)、35
…エンジン(内燃機関)、36…排気管(排ガス通
路)、37…触媒、38…センサ、39…エンジン(内
燃機関)、40…排気管(排ガス通路)、41,42…
触媒ケース、43,44…触媒、45…センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/28 301 F01N 3/28 301J F02D 41/14 310 F02D 41/14 310L 310F 45/00 320 45/00 320A 324 324 368 368G (72)発明者 池本 宣昭 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G084 BA09 BA13 DA05 EA11 EB09 EB13 FA07 FA10 FA11 FA26 FA28 FA30 FA33 FA38 3G091 AA02 AA17 AA23 AA28 AA29 AB01 BA14 BA15 BA19 CB02 CB05 DB04 DB05 DB06 DB08 DB10 DC01 EA01 EA05 EA06 EA07 EA16 EA30 EA31 EA33 EA34 EA38 FA11 FB10 FB11 FB12 GA19 HA03 HA08 HA11 HA12 HA36 HA37 HA42 HA47 HB02 3G301 JA11 MA01 MA11 NC04 ND05 NE14 NE17 NE19 PA01Z PA07Z PA11Z PD01Z PD09A PE01Z PE03Z PE08Z

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排ガス通路に排ガス浄化用の
    複数の触媒を配置したものにおいて、 前記各触媒の上流側と下流側にそれぞれ排ガスの空燃比
    又はガス濃度を検出するセンサを配置したことを特徴と
    する内燃機関の排ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の各気筒群毎に独立した排ガス
    通路を設けると共に、各気筒群の排ガス通路を下流側で
    1本の集合排ガス通路に合流させ、 各気筒群の排ガス通路にそれぞれ1個又は複数の触媒を
    配置すると共に、各気筒群の触媒の上流側と下流側に配
    置するセンサのうちの最下流の触媒の下流側のセンサを
    前記集合排ガス通路に配置して共通化したことを特徴と
    する請求項1に記載の内燃機関の排ガス浄化装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の各気筒群毎に独立した排ガス
    通路を設けると共に、各気筒群の排ガス通路を下流側で
    1本の集合排ガス通路に合流させ、 各気筒群の排ガス通路にそれぞれ触媒を配置すると共
    に、前記集合排ガス通路にも触媒を配置し、前記各気筒
    群の触媒と前記集合排ガス通路の触媒の上流側と下流側
    にそれぞれ排ガスの空燃比又はガス濃度を検出するセン
    サを配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    内燃機関の排ガス浄化装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関の排ガス通路に排ガス浄化用の
    3個以上の触媒を配置したものにおいて、 前記3個以上の触媒を複数の触媒群に区分し、各触媒群
    を1つの触媒と見なして各触媒群の上流側と下流側にそ
    れぞれ排ガスの空燃比又はガス濃度を検出するセンサを
    配置したことを特徴とする内燃機関の排ガス浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の触媒のうち上流側触媒の上流
    側のセンサの出力に基づいて排ガスの空燃比をフィード
    バック制御する空燃比フィードバック制御手段と、 下流側のセンサの出力を空燃比フィードバック制御に反
    映させるサブフィードバック制御手段とを備え、 前記サブフィードバック制御手段は、下流側の複数のセ
    ンサの中から、空燃比フィードバック制御に反映させる
    センサを内燃機関の運転状態に応じて切り換えることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の内燃機関
    の排ガス浄化装置。
  6. 【請求項6】 前記サブフィードバック制御手段は、空
    燃比フィードバック制御に反映させるセンサの位置に応
    じて該センサの出力の反映方法を変化させることを特徴
    とする請求項5に記載の内燃機関の排ガス浄化装置。
  7. 【請求項7】 前記サブフィードバック制御手段は、空
    燃比フィードバック制御に反映させるセンサの位置に応
    じて該センサの目標出力を設定することを特徴とする請
    求項5又は6に記載の内燃機関の排ガス浄化装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の触媒のうち上流側触媒の上流
    側のセンサの出力に基づいて排ガスの空燃比をフィード
    バック制御する空燃比フィードバック制御手段と、 前記上流側触媒の下流側のセンサの出力を空燃比フィー
    ドバック制御に反映させるサブフィードバック制御を行
    うサブフィードバック制御手段と、 前記複数の触媒のうち下流側触媒の下流側のセンサの出
    力をサブフィードバック制御に反映させるセカンドフィ
    ードバック制御手段とを備えていることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載の内燃機関の排ガス浄化
    装置。
  9. 【請求項9】 前記セカンドフィードバック制御手段
    は、前記下流側触媒の下流側のセンサの出力に応じて前
    記上流側触媒の下流側のセンサの目標出力を設定するこ
    とを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の排ガス浄化
    装置。
  10. 【請求項10】 前記セカンドフィードバック制御手段
    は、前記上流側触媒の下流側のセンサの目標出力を、前
    記下流側触媒の排ガス成分の吸着量が所定値以下となる
    範囲内又は前記下流側触媒を流れる排ガスの空燃比が所
    定の浄化ウインドの範囲内となるように設定することを
    特徴とする請求項9に記載の内燃機関の排ガス浄化装
    置。
  11. 【請求項11】 前記上流側触媒の下流側のセンサは、
    酸素センサであり、前記セカンドフィードバック制御手
    段は、前記酸素センサの目標出力を0.4〜0.65V
    の範囲内に設定することを特徴とする請求項10に記載
    の内燃機関の排ガス浄化装置。
  12. 【請求項12】 前記セカンドフィードバック制御手段
    は、前記下流側触媒の下流側のセンサの出力に応じてサ
    ブフィードバック制御の制御ゲインを変化させることを
    特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の内燃機
    関の排ガス浄化装置。
  13. 【請求項13】 前記サブフィードバック制御手段と前
    記セカンドフィードバック制御手段の少なくとも一方
    は、該制御手段で用いるセンサ直前の触媒の排ガス成分
    の吸着量に応じて制御ゲイン変化させることを特徴とす
    る請求項8乃至12のいずれかに記載の内燃機関の排ガ
    ス浄化装置。
  14. 【請求項14】 前記複数の触媒のうち上流側触媒の上
    流側のセンサの出力に基づいて排ガスの空燃比をフィー
    ドバック制御する空燃比フィードバック制御手段と、 下流側触媒の上流側のセンサの出力、吸入空気量、上流
    側触媒の上流側のセンサの出力と該上流側触媒の排ガス
    成分の吸着量、及び上下流の触媒仕様の関係に基づいて
    該下流側触媒の排ガス成分の吸着量を推定し、該吸着量
    の制御目標値からのずれを無くすように空燃比フィード
    バック制御を補正するフィードバック制御補正手段とを
    備えていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれ
    かに記載の内燃機関の排ガス浄化装置。
  15. 【請求項15】 前記フィードバック制御補正手段は、
    前記複数の触媒の合計ストレージ量を越えない範囲で、
    空燃比フィードバック制御の補正量を設定することを特
    徴とする請求項14に記載の内燃機関の排ガス浄化装
    置。
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