JP2002130008A - 内燃機関の排出ガス浄化制御装置 - Google Patents

内燃機関の排出ガス浄化制御装置

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JP2002130008A
JP2002130008A JP2000324678A JP2000324678A JP2002130008A JP 2002130008 A JP2002130008 A JP 2002130008A JP 2000324678 A JP2000324678 A JP 2000324678A JP 2000324678 A JP2000324678 A JP 2000324678A JP 2002130008 A JP2002130008 A JP 2002130008A
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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 NOx触媒に吸蔵したNOxを還元浄化する
ためのリッチスパイク制御を効率良く実施して、NOx
浄化率やドライバビリティ等を向上する。 【解決手段】 リーン運転中にリッチスパイク制御実施
条件が成立する毎に一時的に空燃比をリッチにするリッ
チスパイク制御を実施する。これにより、リーン運転中
にNOx触媒24にNOxを吸蔵し、リッチスパイク制
御により、吸蔵NOxを還元浄化して放出する。この場
合、アイドル運転、減速運転、低回転・低負荷運転など
の吸入空気量(排出ガス流量)が少ないときは、NOx
触媒24で吸蔵NOxを十分に還元浄化できないため、
リッチスパイク制御を禁止し、吸蔵NOxを効率良く還
元浄化できる運転状態のときに、リッチスパイク制御実
施条件が成立する毎にリッチスパイク制御を実施する。
また、燃料カット中及び燃料カット終了から所定期間
や、減筒運転中にも、リッチスパイク制御を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、触媒に吸蔵した窒
素酸化物(以下「NOx」と表記する)を還元浄化する
ために、空燃比を一時的にリッチ側に制御するリッチス
パイク制御を行う内燃機関の排出ガス浄化制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、燃費向上等を目的として、空燃比
を理論空燃比よりもリーン側に制御するリーンバーンエ
ンジンや筒内噴射エンジンが開発されている。これらの
エンジンでは、NOx排出量を低減するために、NOx
吸蔵還元型触媒(以下「NOx触媒」と表記する)を採
用したものがある。このNOx触媒は、排出ガスの空燃
比がリーンのときに排出ガス中のNOxを吸蔵し、空燃
比がリッチになったときに吸蔵NOxを還元浄化して放
出する特性をもっている。
【0003】そこで、リーン運転中にNOx触媒のNO
x吸蔵量が飽和するのを防止するため、特開2000−
34943号公報に示すように、リーン運転時間とリッ
チ運転時間を所定比率(例えば50:1)に設定して、
リーン運転中に所定周期で空燃比を一時的にリッチにす
るリッチスパイク制御を実施することで、リーン運転中
にNOx触媒に吸蔵したNOxを還元浄化する処理を繰
り返すようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報の技術では、リーン運転中に所定周期でリッチスパイ
ク制御を実施するため、NOx触媒で吸蔵NOxを十分
に還元浄化できない運転状態のときにも、リッチスパイ
ク制御を実施してしまう可能性がある。このような場
合、せっかくリッチスパイク制御を実施しても、そのリ
ッチスパイク制御によって得られるNOx浄化効果が少
なく、逆に、リッチスパイク制御によって発生するトル
ク変動、排気エミッション悪化、燃費悪化等の悪影響の
方が大きくなってしまう。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、触媒に吸蔵したNO
xを還元浄化しやすい運転状態でリッチスパイク制御を
実施することができ、NOx浄化率を向上できると共
に、NOx浄化効果の少ない無駄なリッチスパイク制御
を行わずに済み、リッチスパイク制御によるドライバビ
リティや排気エミッション等への悪影響を回避すること
ができる内燃機関の排出ガス浄化制御装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の内燃機関の排出ガス浄化制御装
置は、触媒に吸蔵したNOxを十分に還元浄化できない
運転状態のときには、リッチスパイク禁止手段によって
リッチスパイク制御を禁止又は遅延するようにしたもの
である。このようにすれば、リッチスパイク制御によっ
て得られるNOx浄化効果が少ないときには、仮に、他
のリッチスパイク制御実施条件が成立しても、リッチス
パイク制御が実施されないため、リッチスパイク制御に
よるトルク変動、排気エミッション悪化、燃費悪化等の
悪影響を回避することができる。しかも、触媒で吸蔵N
Oxを効率良く還元浄化できる運転状態のときのみに、
リッチスパイク制御が実施されるため、リッチスパイク
制御によるNOx浄化効果も高めることができる。
【0007】この場合、請求項2のように、アイドル運
転時にリッチスパイク制御を禁止又は遅延するようにし
ても良い。或は、請求項3のように、減速運転時にリッ
チスパイク制御を禁止又は遅延するようにしても良い。
また、請求項4のように、低回転・低負荷運転時にリッ
チスパイク制御を禁止又は遅延するようにしても良い。
アイドル運転、減速運転、低回転・低負荷運転は、いず
れも吸入空気量(排出ガス流量)が少なくなる運転状態
である。吸入空気量(排出ガス流量)が少ないときは、
空燃比をリッチにしても、触媒に供給するリッチ成分の
絶対量が少ないため、還元浄化できるNOx量も少な
く、吸蔵NOxを十分に還元浄化することができない。
従って、アイドル運転、減速運転、低回転・低負荷運転
などの吸入空気量が少ない運転状態のときにリッチスパ
イク制御を禁止又は遅延すれば、リッチスパイク制御に
よって得られるNOx浄化効果が少ないときにリッチス
パイク制御を実施せずに済み、NOx浄化効果の高い運
転状態のときにリッチスパイク制御を効率良く実施する
ことができる。
【0008】ところで、減速時等に実施される燃料カッ
ト中は、燃料噴射がカットされるため、リッチスパイク
制御の実施指令が出されても、空燃比をリッチにするこ
とはできない。また、燃料カット終了直後、つまり、燃
料噴射再開直後は、燃焼状態が十分に安定していないた
め、この時期にリッチスパイク制御を実施すると、空燃
比の急激な変化により燃焼状態が不安定になってドライ
バビリティや排気エミッションが悪化するおそれがあ
る。
【0009】このような事情を考慮して、請求項5のよ
うに、燃料カット時及び燃料カット終了後の所定期間、
リッチスパイク制御を禁止又は遅延するようにしても良
い。このようにすれば、燃料カット時に、無駄なリッチ
スパイク制御の実施指令を出力することを防止できると
共に、燃料カット終了直後の燃焼状態が安定しない時期
にリッチスパイク制御を行うことを防止できて、ドライ
バビリティや排気エミッションの悪化を防止することが
できる。
【0010】また、トラクション制御のためのトルク制
御等を行うために、所定の運転条件で一部の気筒への燃
料供給を休止して残りの気筒で内燃機関を運転する減筒
運転を行うシステムでは、減筒運転時にリッチスパイク
制御を実施すると、運転気筒からはリッチガスが排出さ
れるが、休止気筒からは吸入空気(リーンガス)がその
まま排出されるため、触媒に流れる排出ガスの空燃比が
十分にリッチにならず、触媒でNOxを十分に還元浄化
することができない。
【0011】そこで、請求項6のように、減筒運転時に
リッチスパイク制御を禁止又は遅延するようにしても良
い。このようにすれば、吸蔵NOxを十分に還元浄化で
きない減筒運転時に無駄なリッチスパイク制御を行うこ
とを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をリーンバーンエン
ジンに適用した一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】まず、図1に基づいてエンジン制御システ
ム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン
11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が
設けられ、このエアクリーナ13の下流側には、吸気温
度を検出する吸気温センサ14が設けられている。この
吸気温センサ14の下流側には、スロットルバルブ15
とスロットル開度を検出するスロットル開度センサ16
とが設けられている。
【0014】更に、スロットルバルブ15の下流側に
は、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ17が設け
られ、この吸気管圧力センサ17の下流側に、サージタ
ンク18が設けられている。このサージタンク18に
は、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホ
ールド19が設けられ、各気筒の吸気マニホールド19
の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射
弁20が取り付けられている。エンジン11のシリンダ
ヘッドには、気筒毎に点火プラグ21が取り付けられ、
各気筒の点火プラグ21には、点火時期毎に点火装置2
2で発生した高電圧が印加される。
【0015】一方、エンジン11の排気管23(排気通
路)の途中には、排出ガスを浄化するNOx吸蔵還元型
触媒(以下「NOx触媒」と表記する)24が設置され
ている。このNOx触媒24は、排出ガス中の酸素濃度
が高いリーン運転中に排出ガス中のNOxを吸蔵し、空
燃比がリッチ(又はストイキ)に切り換えられて排出ガ
ス中の酸素濃度が低下したリッチ運転中に、それまでに
吸蔵したNOxを還元浄化して放出する。
【0016】このNOx触媒24の上流側には、排出ガ
スの空燃比に応じたリニアな空燃比信号AFを出力する
空燃比センサ25が設けられ、NOx触媒24の下流側
には、排出ガスの空燃比が理論空燃比に対してリッチか
リーンかによって出力電圧VOX2が反転する酸素セン
サ26が設けられている。尚、エンジン11のシリンダ
ブロックには、冷却水温を検出する水温センサ27や、
エンジン回転速度を検出するクランク角センサ28が取
り付けられている。
【0017】エンジン制御回路(以下「ECU」と表記
する)29は、CPU30、ROM31、RAM32、
バッテリ(図示せず)でバックアップされたバックアッ
プRAM33、入力ポート34、出力ポート35等から
なるマイクロコンピュータを主体として構成されてい
る。入力ポート34には、前述した各種センサの出力信
号が入力される。また、出力ポート35には、燃料噴射
弁20、点火装置22等が接続されている。ECU29
は、ROM31に記憶された各種のエンジン制御プログ
ラムをCPU30で実行することでエンジン11の運転
を制御する。
【0018】ECU29は、エンジン運転状態に基づい
てリーン運転時間とリッチ運転時間を所定比率(例えば
50:1)で設定して、リーン運転中に一時的にリッチ
運転を実施するリッチスパイク制御を実施する。これに
より、NOx触媒24では、リーン運転中に排出ガス中
のNOxを吸蔵し、その吸蔵NOxをリッチスパイク制
御により還元浄化して放出する処理が繰り返される。そ
の際、ECU29は、NOx触媒24で吸蔵NOxを十
分に還元浄化できない運転状態のときには、リッチスパ
イク制御を禁止して、NOx触媒24で吸蔵NOxを効
率良く還元浄化できるときのみ、リッチスパイク制御を
実施する。以下、ECU29が実行する各ルーチンの具
体的な処理内容を説明する。
【0020】[燃料噴射量設定]図2の燃料噴射量設定
ルーチンは、空燃比のF/B(フィードバック)制御を
通じて燃料噴射量TAUを設定するルーチンであり、各
気筒の燃料噴射タイミング毎に実行される。本ルーチン
が起動されると、まず、ステップ101で、エンジン運
転状態(エンジン回転速度Ne、吸気圧PM、冷却水温
等Tw等)を読み込み、次のステップ102で、ROM
31に予め記憶されている基本噴射量マップを検索し
て、現在のエンジン回転速度Neと吸気圧PMに応じた
基本噴射量Tpを算出する。この後、ステップ103に
進み、空燃比F/B条件が成立しているか否かを判定す
る。ここで、空燃比F/B条件は、冷却水温Twが所定
温度以上であること、運転状態が高回転・高負荷領域で
ないこと、空燃比センサ25が活性状態であること等で
あり、これらの条件を全て満たしたときに空燃比F/B
条件が成立する。
【0021】上記ステップ103で、空燃比F/B条件
が不成立と判定された場合には、ステップ107に進
み、空燃比補正係数FAFを「1.0」に設定して、ス
テップ106に進む。この場合は、空燃比の補正は行わ
れない。
【0022】一方、上記ステップ103で、空燃比F/
B条件成立と判定された場合には、ステップ104に進
み、後述する図3の目標空燃比設定ルーチンを実行して
目標空燃比AFTGを設定し、次のステップ105で、
空燃比センサ25で検出した実空燃比A/Fと目標空燃
比AFTGとの偏差に基づいて空燃比補正係数FAFを
算出する。
【0023】この後、ステップ106に進み、基本噴射
量Tp、空燃比補正係数FAF及び他の補正係数FAL
L(水温、エアコン負荷等の各種補正係数)を用いて、
次式により燃料噴射量TAUを算出して、本ルーチンを
終了する。 TAU=Tp×FAF×FALL
【0024】[目標空燃比設定]次に、図2のステップ
104で実行される図3の目標空燃比設定ルーチンの処
理内容を説明する。本ルーチンが起動されると、まず、
ステップ201で、リッチスパイク禁止フラグXRSN
Gが、リッチスパイク制御の禁止を意味する「1」にセ
ットされているか否かを判定する。このリッチスパイク
禁止フラグXRSNGは、後述する図7のリッチスパイ
ク禁止ルーチンによって、リッチスパイク禁止条件が成
立したときに、リッチスパイク制御を禁止するために
「1」にセットされる。
【0025】このステップ201で、リッチスパイク禁
止フラグXRSNG=0(リッチスパイク制御許可)と
判定された場合は、ステップ202以降の処理を実行し
て、リーン運転中に所定周期でリッチスパイク制御が実
施されるように(図6参照)、リーン運転時間とリッチ
運転時間の時間比を設定すると共に、リーン運転時とリ
ッチ運転時の目標空燃比AFTGをそれぞれ設定する。
【0026】まず、ステップ202で、前回のリッチス
パイク制御終了後のリーン運転時間をカウントする周期
カウンタの値が「0」であるか否か(つまりリッチスパ
イク制御終了時であるか否か)を判定し、周期カウンタ
=0であれば、ステップ203に進み、エンジン回転速
度Neと吸気圧PMに基づいてリーン運転時間TLとリ
ッチ運転時間TRを設定する。ここで、リーン運転時間
TLとリッチ運転時間TRは、それぞれリーン空燃比で
の燃料噴射回数、リッチ空燃比での燃料噴射回数に相当
するものであって、基本的には、エンジン回転速度Ne
が高いほど又は吸気圧PMが高いほど、リーン運転時間
TLとリッチ運転時間TRが大きな値に設定される。本
実施形態では、図4に示すリッチ運転時間TRのマップ
を検索して、現在のエンジン回転速度Neと吸気圧PM
に応じたリッチ運転時間TRを算出し、このリッチ運転
時間TRに所定係数αを乗算することでリーン運転時間
TLを算出する。 TL=TR×α
【0027】ここで、係数αは、演算処理の簡略化のた
めに固定値(例えば50)としても良いが、エンジン運
転状態(エンジン回転速度Ne、吸気圧PM等)に応じ
て可変しても良い。このようにしてリーン運転時間TL
とリッチ運転時間TRを設定した後、ステップ204に
進む。
【0028】前回までの処理で周期カウンタがインクリ
メントされている場合(リーン運転中)は、上記ステッ
プ202で、周期カウンタ≠0と判定されて、ステップ
203の処理を飛び越して、ステップ204に進む。
【0029】リーン運転中は、ステップ204で、周期
カウンタを「1」だけインクリメントしてリーン運転時
間をカウントし、次のステップ205で、周期カウンタ
の値が上記ステップ203で設定したリーン運転時間T
Lに相当する値に達したか否かを判定する。もし、周期
カウンタの値が設定リーン運転時間TLに達していなけ
れば、ステップ206に進み、図5に示す目標空燃比A
FTGのマップを検索して、現在のエンジン回転速度N
eと吸気圧PMに応じた目標空燃比AFTGを算出し、
本ルーチンを終了する。この場合、目標空燃比AFTG
は、リーン制御値(例えばA/F=20〜23に相当す
る値)に設定され、リーン運転が継続される。但し、過
渡運転時等で、リーン運転の実施条件が不成立となる場
合には、目標空燃比AFTGは、ストイキ近傍の値に設
定される。
【0030】その後、周期カウンタの値が設定リーン運
転時間TLに達したときに、ステップ205からステッ
プ207に進み、目標空燃比AFTGをリッチ制御値に
設定する。この場合、目標空燃比AFTGは、演算処理
の簡略化のために固定値としても良いが、エンジン回転
速度Neや吸気圧PMをパラメータとするマップを検索
して目標空燃比AFTGを設定しても良い。マップ検索
を行う場合は、エンジン回転速度Neが高いほど又は吸
気圧PMが高いほど、そのリッチ度合いが強くなるよう
に目標空燃比AFTGを設定することが好ましい。
【0031】目標空燃比AFTGの設定後、ステップ2
08に進み、周期カウンタの値がリーン運転時間TLと
リッチ運転時間TRの合計時間「TL+TR」に相当す
る値に達したか否かを判定し、周期カウンタ<TL+T
Rの期間中(リッチスパイク制御中)は、そのまま本ル
ーチンを終了し、その後、周期カウンタ≧TL+TRと
判定されたときに(つまりリッチスパイク制御を終了す
るときに)、ステップ208からステップ209に進
み、周期カウンタを「0」にクリアして本ルーチンを終
了する。
【0032】これにより、リッチスパイク禁止フラグX
RSNG=0(リッチスパイク制御許可)の期間中は、
図6に示すように、周期カウンタ=0〜TLの期間(時
刻t1〜t2の期間)は、空燃比をリーン制御するリー
ン運転を実施して、排出ガス中のNOxをNOx触媒2
4に吸蔵する。そして、周期カウンタ=TL〜TL+T
Rの期間(時刻t2〜t3の期間)は、空燃比をリッチ
に制御するリッチスパイク制御を実施して、排出ガス中
のリッチ成分(HC、CO)によりNOx触媒24の吸
蔵NOxを還元して放出する。
【0033】これに対して、上記ステップ201で、リ
ッチスパイク禁止フラグXRSNG=1(リッチスパイ
ク制御禁止)と判定された場合は、ステップ201から
ステップ206に進み、図5に示す目標空燃比のマップ
を検索して、エンジン回転速度Neと吸気圧PMに応じ
て目標空燃比AFTGをリーン制御値に設定して、リー
ン運転を実施する。従って、リッチスパイク禁止フラグ
XRSNG=1の期間中は、他のリッチスパイク制御実
施条件が成立しても、リッチスパイク制御は実施されな
い。
【0034】[リッチスパイク禁止]図7のリッチスパ
イク禁止ルーチンは、後述するリッチスパイク禁止条件
が成立したときに、リッチスパイク禁止フラグXRSN
Gを「1」にセットしてリッチスパイク制御を禁止する
ルーチンである。
【0035】本ルーチンは、所定時間毎又は所定クラン
ク角毎に実行され、特許請求の範囲でいうリッチスパイ
ク禁止手段に相当する役割を果たす。本ルーチンが起動
されると、まず、ステップ301〜305で、リッチス
パイク禁止条件が成立しているか否かを判定する。リッ
チスパイク禁止条件は、例えば次の〜である。
【0036】 アイドル運転中であること(ステップ301) 減速運転中であること(ステップ302) 低回転・低負荷運転中であること(ステップ303) 燃料カット中又は燃料カット終了から所定期間内であ
ること(ステップ304) 減筒運転中であること(ステップ305)
【0036】この場合、のアイドル運転、の減速運
転、の低回転・低負荷運転は、いずれも吸入空気量
(排出ガス流量)が少なくなる運転状態である。吸入空
気量(排出ガス流量)が少ないときは、空燃比をリッチ
にしても、NOx触媒24に供給するリッチ成分の絶対
量が少ないため、NOx触媒24で還元浄化できるNO
x量も少なく、NOx触媒24の吸蔵NOxを十分に還
元浄化することができない。従って、アイドル運転中で
あること、減速運転中であること、低回転・低負荷運転
中であることを、それぞれリッチスパイク禁止条件〜
とし、吸入空気量が少ない運転状態のときには、リッ
チスパイク制御を禁止して、リッチスパイク制御による
悪影響(トルク変動、排気エミッション悪化、燃費悪化
等)を防止する。
【0037】また、燃料カット中は、エンジン11ヘの
燃料供給がカットされるため、リッチスパイク制御の実
施指令が出されても、空燃比をリッチにすることはでき
ない。また、燃料カット終了直後、つまり、燃料噴射再
開直後は、燃焼状態が十分に安定化していないため、こ
の時期にリッチスパイク制御を実施すると、空燃比の急
激な変化により燃焼状態が不安定になってドライバビリ
ティや排気エミッションが悪化するおそれがある。従っ
て、燃料カット中又は燃料カット終了から所定期間内で
あることをリッチスパイク禁止条件とし、燃料カット
中又は燃料カット終了直後は、リッチスパイク制御を禁
止して、ドライバビリティや排気エミッションの悪化を
防止する。
【0038】尚、燃料カット中か否かは、燃料カットフ
ラグXFCが、燃料カットの実行を意味する「1」にセ
ットされているか否かによって判定し、燃料カット終了
から所定期間内か否かは、燃料カットフラグXFCが
「1」から「0」に切り換わってから所定期間内か否か
によって判定すれば良い。燃料カットフラグXFCは、
後述する図8の燃料カット制御ルーチンによってセット
/リセットされる。
【0039】また、トラクション制御のためのトルク制
御等を行うために、所定の運転条件で一部の気筒への燃
料供給を休止して残りの気筒でエンジン11を運転する
減筒運転中に、リッチスパイク制御を実施すると、運転
気筒からはリッチガスが排出されるが、減筒気筒からは
吸入空気(リーンガス)がそのまま排出されるため、N
Ox触媒24に流れる排出ガスの空燃比が十分にリッチ
にならず、NOxを十分に還元浄化することができな
い。従って、減筒運転中であることをリッチスパイク禁
止条件とし、減筒運転中は、リッチスパイク制御を禁
止して、リッチスパイク制御による悪影響(トルク変動
や燃費悪化等)を防止する。
【0040】尚、減筒運転中か否かは、減筒運転フラグ
XPFCが、減筒運転の実行を意味する「1」にセット
されているか否かによって判定すれば良い。減筒運転フ
ラグXPFCは、後述する図9及び図10の減筒運転制
御ルーチンによってセット/リセットされる。
【0041】以上説明した〜の条件のうちいずれか
1つでも満たせば、リッチスパイク禁止条件が成立し、
ステップ306に進み、リッチスパイク禁止フラグXR
SNGをリッチスパイク制御禁止を意味する「1」にセ
ットして、本ルーチンを終了する。これにより、図3の
ステップ201で「Yes」と判定されるようになり、
リッチスパイク制御が禁止される。
【0042】一方、上記〜の条件を全て満たさない
場合は、リッチスパイク禁止条件が不成立となり、ステ
ップ307に進み、リッチスパイク禁止フラグXRSN
Gを「0」にリセットして、本ルーチンを終了する。こ
れにより、図3のステップ201で「No」と判定され
るようになり、リッチスパイク制御の禁止が解除され
る。
【0043】尚、上記〜の条件のいずれか1つ又は
複数の条件を省略するようにしても良い。
【0044】[燃料カット制御]図8の燃料カット制御
ルーチンは、車両が減速状態(スロットル全閉、且つ、
エンジン回転速度が燃料カット回転速度以上)のとき
に、全ての気筒の燃料噴射をカットする全気筒燃料カッ
ト(単に「燃料カット」という)を実施するルーチンで
あり、所定時間毎又は所定クランク角毎に実行され、特
許請求の範囲でいう燃料カット制御手段に相当する役割
を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ
401で、スロットルバルブ15の全閉を検出するアイ
ドルスイッチ(図示せず)から出力されるアイドル信号
がオン(スロットル全閉状態)か否かを判定する。も
し、アイドル信号がオフであれば、スロットルバルブ1
5が開かれていると判断して、ステップ409に進み、
燃料カットフラグXFCを、燃料カット復帰を意味する
「0」にリセットして、本ルーチンを終了する。
【0045】一方、アイドル信号がオン(スロットル全
閉状態)と判定されたときには、ステップ402に進
み、エンジン回転速度Neが燃料カット回転速度NeF
C以上か否かを判定する。この燃料カット回転速度Ne
FCは、後述するステップ407で検出された前回の燃
料カット終了直後の最大エンジン回転速度NeMAXに
補正係数K1 を加算して算出される。もし、アイドル信
号がオン(スロットル全閉状態)で、且つ、エンジン回
転速度Neが燃料カット回転速度NeFC以上であれ
ば、ステップ403に進み、燃料カットフラグXFC
を、燃料カット実行を意味する「1」にセットして、本
ルーチンを終了する。
【0046】その後、燃料カットによってエンジン回転
速度Neが低下して燃料カット回転速度NeFCより低
回転になったときに、ステップ402からステップ40
4に進み、エンジン回転速度Neが燃料カット復帰回転
速度NeFCR以上か否かを判定する。エンジン回転速
度Neが燃料カット復帰回転速度NeFCR以下に低下
するまでの期間は、ステップ405に進み、燃料カット
中(燃料カットフラグXFC=1)か否かを判定し、燃
料カット中であれば、ステップ403に進み、燃料カッ
トフラグXFCを「1」にセットしたまま本ルーチンを
終了する。
【0047】その後、エンジン回転速度Neが燃料カッ
ト復帰回転速度NeFCR以下に低下したときに、ステ
ップ404からステップ409に進み、燃料カットフラ
グXFCを「0」にリセットして燃料カットを終了し、
燃料噴射を再開する。燃料噴射を再開すると、エンジン
回転速度Neが上昇して燃料カット復帰回転速度NeF
CR以上となるため、次回の処理時に、ステップ404
で「Yes」と判定されてステップ405に進むが、こ
の場合、燃料カット中でないため、ステップ405で
「No」と判定されてステップ406に進む。
【0048】このステップ406で、車速センサ(図示
せず)からの車速信号に基づいて車速が増加しているか
否を判定する。アイドル信号がオン(スロットル全閉状
態)であるにも拘らず、車速が増加していれば、車両が
下り坂を走行していると判断し、車速が増加していなけ
れば、車両が平坦路を走行していると判断する。
【0049】車速が増加していない場合(平坦路を走行
している場合)は、ステップ407に進み、燃料カット
終了直後の最大エンジン回転速度NeMAXを検出す
る。この後、ステップ408に進み、この最大エンジン
回転速度NeMAXをバックアップRAM33に記憶し
て、ステップ409に進み、燃料カットフラグXFCを
「0」にリセットしたまま、本ルーチンを終了する。こ
れにより、次回の処理時には、バックアップRAM33
内に記憶された前回の燃料カット終了直後の最大エンジ
ン回転速度NeMAXに基づいて設定された燃料カット
回転速度NeFCが用いられる。
【0050】一方、上記ステップ406で、車速が増加
状態にあり、車両が下り坂を走行していると判断した場
合は、ステップ407、408の処理を行うことなく、
ステップ409に進み、燃料カットフラグXFCを
「0」にリセットしたまま、本ルーチンを終了する。
【0051】[減筒運転制御]図9及び図10の減筒運
転制御ルーチンは、トラクション制御のためのトルク制
御を行うために、所定の運転条件で一部の気筒への燃料
供給を休止して残りの気筒でエンジン11を運転する減
筒運転を実施するルーチンである。本ルーチンは、各気
筒の吸気行程に同期して実行され、特許請求の範囲でい
う減筒運転制御手段に相当する役割を果たす。
【0052】本ルーチンが起動されると、まず、ステッ
プ501で、減速時や最高速、過回転防止などによる全
気筒燃料カット要求が発生しているか否かを判定し、全
気筒燃料カット要求が発生していなければ、ステップ5
03に進み、図11のテーブルを用いて、休止気筒判別
カウンタCinj2の値を減筒運転実行値FCLBに変換す
る。尚、休止気筒判別カウンタCinj2は、減筒運転中に
燃料噴射をカットする休止気筒を判別するためのカウン
タであり、後述するステップ519でインクリメントさ
れる。
【0053】そして、次のステップ504で、トラクシ
ョン制御用ルーチン(図示せず)で算出されたエンジン
トルク低減率TRに基づいて要求休止気筒数FCLを次
式により算出する。 FCL=12×TR/100
【0054】この後、ステップ505に進み、要求休止
気筒数FCLが1以上であるか否かを判定し、1以上で
あれば、ステップ506に進み、減筒運転フラグXPF
Cを減筒運転実行を意味する「1」にセットしてステッ
プ508に進む。一方、要求休止気筒数FCLが1未満
である場合は、ステップ507に進み、減筒運転フラグ
XPFCを、減筒運転解除を意味する「0」にリセット
してステップ508に進む。
【0055】このステップ508では、要求休止気筒数
FCLが上記ステップ503で算出した減筒運転実行値
FCLB以上であるか否かを判定する。例えば、要求休
止気筒数FCLが「4」の場合、図11のテーブルに示
すように、休止気筒判別カウンタCinj2の値が「1」,
「4」,「7」,「10」のときに、それぞれ減筒運転
実行値FCLBが「1」,「3」,「2」,「4」とな
り、FCL≧FCLBの関係が成立する。もし、FCL
≧FCLBであれば、休止気筒の燃料噴射処理(ステッ
プ509〜512)をカットしてステップ502に進
み、気筒毎のF/C回数カウンタCFC#(ここで、#
は気筒No.を意味し、後述する気筒判別カウンタCin
j の値が用いられる)をインクリメントした後、ステッ
プ513に進む。
【0056】一方、ステップ508で、FCL<FCL
Bと判定された場合は、ステップ509以降の燃料噴射
処理を次のようにして実施する。まず、ステップ509
で、図12のテーブルを用いて、気筒毎のF/C回数カ
ウンタCFC#に応じてF/C補正量TFCを算出した
後、ステップ510に進み、気筒毎のF/C回数カウン
タCFC#を「0」にクリアする。この後、ステップ5
11に進み、燃料噴射量TAUにバッテリ電圧補正量T
BとF/C補正量TFCを加算して最終噴射時間Tinj
を算出する。 Tinj =TAU+TB+TFC
【0057】この後、ステップ512に進み、最終噴射
時間Tinj に応じたパルス幅の噴射信号を燃料噴射弁2
0へ出力して燃料を噴射する。この後、ステップ513
に進み、次に本ルーチンを実行する噴射開始時期を次式
により算出して、噴射開始時期レジスタにセットする。 噴射開始時期=(θIN−θn )/(Ne×360)+現
在時刻−TAU−TB−(次の噴射開始気筒のTFC)
−ti ここで、θIN:次の噴射開始気筒の吸気開始クランク角 θn :現在のクランク角 ti :燃料噴射弁20の噴霧到達時間(例えば2ms)
【0059】この後、図10のステップ514に進み、
まず、ステップ514〜516で、気筒判別カウンタC
inj を1〜6の範囲でインクリメントした後、続くステ
ップ517〜519で、休止気筒判別カウンタCinj2を
1〜12の範囲でインクリメントして、本ルーチンを終
了する。これにより、エンジントルク低減率TRに基づ
いて算出された要求休止気筒数FCL分の気筒の燃料噴
射をカットして減筒運転を実施する。
【0061】一方、図9のステップ501で、全気筒燃
料カット要求有りと判定されている期間中は、毎回、ス
テップ501→ステップ502→ステップ513と進
み、全気筒に対して燃料カットを実施する。
【0062】以上説明した本実施形態によれば、吸入空
気量(排出ガス流量)が少ないときは、リッチスパイク
制御を実施しても、NOx触媒24の吸蔵NOxを十分
に還元浄化することができないことを考慮して、アイド
ル運転、減速運転、低回転・低負荷運転などの吸入空気
量が少ない運転状態のときにリッチスパイク制御を禁止
するようにしたので、リッチスパイク制御によって得ら
れるNOx浄化効果が少ないときには、仮に、他のリッ
チスパイク制御実施条件が成立しても、リッチスパイク
制御が実施せずに済み、リッチスパイク制御によるトル
ク変動、排気エミッション悪化、燃費悪化等の悪影響を
回避することができる。しかも、NOx触媒24で吸蔵
NOxを効率良く還元浄化できる運転状態のときのみ
に、リッチスパイク制御が実施されるため、リッチスパ
イク制御によるNOx浄化効果も高めることができる。
【0063】また、燃料カット中は、リッチスパイク制
御の実施指令が出されても、実際にリッチスパイク制御
を実施することはできない。また、燃料カット終了直
後、つまり、燃料噴射再開直後は、燃焼状態が十分に安
定していないため、この時期にリッチスパイク制御を実
施すると、燃焼状態が不安定になってドライバビリティ
や排気エミッションが悪化するおそれがある。
【0064】このような事情を考慮して、本実施形態で
は、燃料カット中及び燃料カット終了から所定期間、リ
ッチスパイク制御を禁止するようにしたので、燃料カッ
ト中に、無駄なリッチスパイク制御の実施指令を出力す
ることを防止できると共に、燃料カット終了直後の燃焼
状態が安定しない時期にリッチスパイク制御を行うこと
を防止できて、ドライバビリティや排気エミッションの
悪化を防止することができる。
【0065】更に、本実施形態では、減筒運転中は、リ
ッチスパイク制御を実施しても、NOx触媒24に流れ
る排出ガスの空燃比が十分にリッチにならず、NOxを
十分に還元浄化することができないことを考慮して、減
筒運転中に、リッチスパイク制御を禁止するようにした
ので、吸蔵NOxを十分に還元浄化することができない
減筒運転中にも無駄なリッチスパイク制御を行うことを
防止することができ、リッチスパイク制御を効率良く実
施することができる。尚、本発明は、減筒運転を実施し
ないシステムに適用しても良く、この場合、図7のステ
ップ305の処理を省略すれば良い。
【0067】また、本実施形態では、リッチスパイク禁
止条件が成立している期間中(リッチスパイク制御禁止
期間中)に、他のリッチスパイク制御実行条件が成立し
てもリッチスパイク制御が実施されない。この場合、リ
ッチスパイク禁止条件が不成立となってリッチスパイク
制御の禁止が解除された時点で、再度、他のリッチスパ
イク制御実行条件が成立しているか否かを判定し、他の
リッチスパイク制御実行条件が成立していれば、リッチ
スパイク制御を実施するようにしても良い。或は、リッ
チスパイク禁止条件が成立している期間中に、他のリッ
チスパイク制御実行条件が成立したときは、リッチスパ
イク制御の実施を遅延させ、リッチスパイク禁止条件が
不成立となってリッチスパイク制御の禁止が解除された
時点、又は、リッチスパイク禁止条件が不成立となるの
に十分な時間が経過した時点で、リッチスパイク制御を
実施するようにしても良い。
【0068】その他、本発明は、リーンバーンエンジン
以外に、筒内噴射エンジン等、リッチスパイク制御によ
って吸蔵NOxを還元浄化する必要がある触媒を備えた
エンジンに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すエンジン制御システ
ム全体の概略構成図
【図2】燃料噴射量設定ルーチンの処理の流れを示すフ
ローチャート
【図3】目標空燃比設定ルーチンの処理の流れを示すフ
ローチャート
【図4】リッチ運転時間TRの算出マップを概念的に示
す図
【図5】目標空燃比AFTGの算出マップを概念的に示
す図
【図6】空燃比と周期カウンタの挙動を示すタイムチャ
ート
【図7】リッチスパイク禁止ルーチンの処理の流れを示
すフローチャート
【図8】燃料カット制御ルーチンの処理の流れを示すフ
ローチャート
【図9】減筒運転制御ルーチンの処理の流れを示すフロ
ーチャート(その1)
【図10】減筒運転制御ルーチンの処理の流れを示すフ
ローチャート(その2)
【図11】休止気筒判別カウンタCinj2と減筒運転実行
値FCLBのテーブルを概念的に示す図
【図12】F/C回数カウンタCFC#とF/C補正量
TFCのテーブルを概念的に示す図
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、20…燃料噴射弁、23
…排気管(排気通路)、24…NOx触媒、25…空燃
比センサ、29…ECU(リッチスパイク禁止手段,燃
料カット制御手段,減筒運転制御手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/28 301 F01N 3/28 301C F02D 17/02 F02D 17/02 G R U 41/08 305 41/08 305 41/12 305 41/12 305 Fターム(参考) 3G091 AA02 AA12 AA17 AA23 AA24 AA28 AB06 BA14 CB02 CB03 CB05 CB06 CB08 DA01 DA02 DA04 DA07 DA08 DB06 DB07 DB08 DB09 DB10 DC01 DC03 EA01 EA06 EA07 EA15 EA16 EA30 EA31 EA34 FA05 FA08 FA12 FA13 FA19 FB10 FB12 HA36 HA37 3G092 AA01 AA09 AA14 AA17 BA05 BA06 BA07 BB03 BB10 CA07 CB05 DE01S EA05 EA06 EA07 EA14 EA16 EA17 EC01 EC09 FA05 FA15 FA24 GA04 GA05 GA13 GA14 GA17 HA04Z HA05Z HA09Z HD05X HD05Z HE01Z HE03Z HE08Z HF23Z 3G301 HA01 HA07 HA15 HA18 JA02 JA04 JA21 KA00 KA07 KA08 KA16 KA24 MA01 MA13 MA24 NB14 NB15 NE13 NE14 NE15 NE16 NE21 NE23 PA07Z PA10Z PA14Z PD04A PD04Z PE01Z PE03Z PE08Z PF02Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けた触媒に吸蔵
    した窒素酸化物を還元浄化するために、内燃機関のリー
    ン運転中に空燃比を一時的にリッチ側に制御するリッチ
    スパイク制御を行う内燃機関の排出ガス浄化制御装置に
    おいて、 前記触媒に吸蔵した窒素酸化物を十分に還元浄化できな
    い運転状態のときに前記リッチスパイク制御を禁止又は
    遅延するリッチスパイク禁止手段を備えていることを特
    徴とする内燃機関の排出ガス浄化制御装置。
  2. 【請求項2】 前記リッチスパイク禁止手段は、アイド
    ル運転時に前記リッチスパイク制御を禁止又は遅延する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排出ガス
    浄化制御装置。
  3. 【請求項3】 前記リッチスパイク禁止手段は、減速運
    転時に前記リッチスパイク制御を禁止又は遅延すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排出ガ
    ス浄化制御装置。
  4. 【請求項4】 前記リッチスパイク禁止手段は、低回転
    ・低負荷運転時に前記リッチスパイク制御を禁止又は遅
    延することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の内燃機関の排出ガス浄化制御装置。
  5. 【請求項5】 所定の運転条件で内燃機関への燃料噴射
    をカットする燃料カットを実施する燃料カット制御手段
    を備え、 前記リッチスパイク禁止手段は、前記燃料カット時及び
    前記燃料カット終了後の所定期間、前記リッチスパイク
    制御を禁止又は遅延することを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載の内燃機関の排出ガス浄化制御装
    置。
  6. 【請求項6】 所定の運転条件で一部の気筒への燃料供
    給を休止して残りの気筒で内燃機関を運転する減筒運転
    を実施する減筒運転制御手段を備え、 前記リッチスパイク禁止手段は、前記減筒運転時に前記
    リッチスパイク制御を禁止又は遅延することを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれかに記載の内燃機関の排出ガ
    ス浄化制御装置。
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