JP4312336B2 - 道路照明器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車道や歩道の照明に用いられる道路照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路照明器具(道路灯)は、下面側に投光開口部が設けられた器具本体と、この器具本体内に収容されるランプと、ランプから発せられた光を下面側に反射する反射板と、投光開口部を塞ぐ前面ガラスとを備え、器具全体を、車道・歩道の路肩近傍に設置したポール(支持柱)の上端部に略横向きに取り付けた状態で使用される。
【0003】
従来の道路照明器具では、路面での高い照明効率が得れることが主要な特性とされていたが、近年では、道路照明器具から車道・歩道以外の場所、例えば住宅や田畑に漏れる光が光公害として問題となってきており、車道・歩道以外に照射される光(以下、不必要光という)を抑制することが要求されつつある。
【0004】
車道・歩道以外に漏れる光を防止する方式としては、従来、例えば図7に示すように、ランプ2からの光を下面側に反射する反射板4と前面ガラス5との間に非反射処理を施した遮光板107を配置して不必要光をカットする方式、あるいは図8に示すように、反射板4と前面ガラス5との間に複数枚のルーバー207・・207を配置して不必要光をカットする方式がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遮光板を用いて不必要光をカットする場合、遮光板を反射板と前面ガラスとの間に単に配置するだけでよいので、コストが安いというメリットがある。しかし、図7に示すように、不必要光Aをカットすれば、道路照明に必要な照明光(以下、必要光という)Bもカットされてしまうため、車道・歩道に対する照明効率が悪くなるという問題がある。
【0006】
一方、ルーバーを用いて不必要光をカットする場合、図8に示すように、不必要光Aをカットしながら必要光Bを路面に照射することができる。しかし、ルーバー207・・207の配置ピッチが粗いと、図に示すような不必要光Cが車道・歩道以外に照射されることがあり、また、各ルーバー207に非反射処理を施しても、ルーバー207表面では拡散反射が発生するため、図に示すような不必要光Dが車道・歩道以外に照射される場合がある。さらに、不必要光を効率的にカットできる構造とするには、ルーバー207・・207の配置ピッチを細かくする必要があり、コスト高となる。
【0007】
本発明はそのような実情に鑑みてなされたもので、車道・歩道に対する照射効率が高くて、車道・歩道以外の場所に向かう不必要光を可能な限り少なくした構造の道路照明器具の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ランプを収容する器具本体と、ランプからの光を所定方向に反射する反射板と、器具本体の投光開口部に設けられた前面ガラスを備えた道路照明器具において、反射板と前面ガラスとの間に配光制御板が設けられており、その配光制御板は、道路照明に必要な光の進行方向に沿うように傾斜している複数枚のルーバーと、当該複数枚のルーバーに一体化された遮光板とからなり、全てのルーバーは、必要光の割合が多い部位であるランプの発光部に近い部位に配置されており、前記遮光板は、必要光の割合が少ない部位であるランプのソケットに近い部位に配置されていることによって特徴づけられる。
【0009】
本発明においては、道路照明器具に用いる反射板の特性、すなわち、反射板にて反射される光のうち、必要光はランプの発光部側の割合が多く、ランプのソケット側の割合が少ないという点に着目し、ランプのソケットに近い部位に遮光板を配置して、この部分の不必要光のほとんどをカットし、また、ランプの発光部に近い部分については複数枚のルーバーを配置して、必要光の放出率つまり車道・歩道に対する照明効率を確保しながら、発光部に近い部分での不必要光を効率良くカットしている。さらに、複数枚のルーバーを、必要光の進行方向に沿うように傾斜させて配置することで、ルーバー設置による必要光のロスを少なくするとともに、ルーバーによる不必要光のカット率を高めている。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を、以下、図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は本発明の実施形態の構造を示す縦断面図、図2はその実施形態の正面図である。
【0012】
この例の道路照明器具は、器具本体1、ソケット3、反射板4及び前面ガラス5などを主体として構成されており、器具本体1内に配置されたソケット3にランプ2が装着される。
【0013】
器具本体1は、例えばアルミニウムダイキャスト製品で、上下に2分割された下部本体11と上部本体12によって構成されている。下部本体11と上部本体12とはそれぞれの後端部に設けられた2つのヒンジ13を介して連結されており、上部本体12が下部本体11に対して開閉自在となっている。また、下部本体11と上部本体12には、その各先端部にそれぞれラッチ11aと係止部12aが設けられており、上部本体12を閉鎖した状態で、下部本体11側のラッチ11aを上部本体12の係止部12aに引っ掛けて止めることにより、上部本体12を下部本体11に対して固定することができる。なお、下部本体11と上部本体12の合わせ面には防水パッキン(図示せず)が設けられている。
【0014】
下部本体11の下面側には投光開口部1aが開口されており、その投光開口部1aに前面ガラス(例えば平面強化ガラス)5が水密を確保した状態で取り付けられている。下部本体11には、ランプ2のソケット3を支持する支持板6が設けられている。また、下部本体11の後部には、この例の道路照明器具の全体を支持するための直線ポールPを取り付けるための取付部1bが設けられている。
【0015】
上部本体12には反射板4が取り付けられている。反射板4は、アルミニウム製品(表面アルマイト処理品)であって、ランプ2からの光を目的とする方向つまり車道・歩道に向けて効率良く反射するような形状に加工されている。また、反射板4には、ランプ2のソケット3側の壁体にランプ挿通孔4aが設けられており、このランプ挿通孔4aを通じてランプ2が反射板4の内側に挿入配置されている。
【0016】
そして、この実施形態において注目すべき点は、反射板4と前面ガラス5との間(ランプ2と前面ガラス5との間)に、配光制御板7を配置した点にある。
【0017】
配光制御板7は、板材(例えば冷間圧延鋼板)の加工品で、図1、図2及び図3〜図5に示すように、4枚のルーバー(羽根)71・・71と遮光板72とが一体化された部品である。
【0018】
各ルーバー71は、遮光板72側に向けて斜め上方に約45°傾斜しており、両端部にそれぞれ固定片71aが一体形成されている。
【0019】
遮光板72は、器具本体1の投光開口部1aの後部側の縁形状に合わせた正面台形状に加工されており、その内面(反射板4側の面)もしくは全面に非反射処理が施されている。また、遮光板72には、互いに対向する一対の保持片72aが一体形成されており、この一対の保持片72aに4枚のルーバー71・・71の各両端部の固定片71aが、各ルーバー71が互いに平行にかつ一定ピッチで並ぶように固着(溶接)されている。
【0020】
そして、配光制御板7には、一対の保持片72aの各先端部と遮光板72の側部2か所の合計4か所に取付金具73・・73が設けられており、これら取付金具73・・73を利用して、配光制御板7を器具本体1の下部本体11にねじ止めによって取り付けることができ、その取付状態で、遮光板72がランプ2のソケット3に近い部位に配置され、4枚のルーバー71・・71がランプ2の発光部21に近い部位に配置されるとともに、それら傾斜付きのルーバー71・・71が、路面照射に必要な照明光の進行方向に沿うようになる。
【0021】
以上の実施形態によれば、図6の模式図に示すように、ランプ2の発光部21から出射し反射板4にて反射された必要光Bは、配光制御板7のルーバー71間を通過して車道・歩道の路面に照射される。一方、ランプ2の発光部21から出射し車道・歩道以外の場所に向かう不必要光Aはルーバー71によってカットされ、また、ランプ2の発光部21から出射し反射板4にて反射された不必要光Cは遮光板72にてカットされる。
【0022】
このように、本実施形態では、ルーバー71・・71及び遮光板72によって不必要光を効率良くカットすることができる。また、遮光板72での不必要光の拡散反射の割合が少なくなる。しかも、ルーバー71・・71には傾斜を付けて、各ルーバー71が必要光の進行方向に沿うようにしているので、ルーバー71・・71の配置による必要光のロスが少なくて済み、また、ルーバー71・・71の配置ピッチを広くしても、不必要光を確実にカットすることができる。さらに、配光制御板7は、ルーバー71・・71と遮光板72とを一体化した部品であるので、器具本体1への取付が容易である上、コストも低く抑えることができるというメリットもある。
【0023】
なお、以上の実施形態では、配光制御板7に設けるルーバー71の数を4枚としているが、これに限られることなく、ルーバー71の枚数は任意であり、例えば、ランプ2の発光部21とルーバー71との相対的な位置関係や遮光板72の大きさ等の条件、道路と器具との相対的な位置関係等の設置条件などを考慮してルーバー71の枚数を適宜に決定すればよい。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の道路照明器具によれば、ランプの発光部に近い部位に配置される複数枚のルーバーと、ランプのソケットに近い部位に配置される遮光板とが一体的に形成されてなる配光制御板を、ランプの反射板と前面ガラスとの間に配置するとともに、各ルーバーに必要光の進行方向に沿うような傾斜を付けているので、車道・歩道に対する照明効率を高めつつ、不必要光を効率よくカットすることができる。従って、本発明の道路照明器具を設置すれば、車道・歩道の路面での照明特性を確保しながら、車道・歩道に隣接した住宅や田畑等に悪影響を与える光公害の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構造を示す縦断面図である。
【図2】本発明の実施形態の正面図である。
【図3】本発明の実施形態に適用する配光制御板のみを抽出して示す正面図である。
【図4】図3に示す配光制御板の平面図である。
【図5】図3のX−X断面図である。
【図6】本発明の作用説明図である。
【図7】従来の道路照明器具の一例を模式的に示す図である。
【図8】従来の道路照明器具の他の例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 器具本体
1a 投光開口部
1b 取付部
11 下部本体
12 上部本体
13 ヒンジ
2 ランプ
21 発光部
3 ソケット
4 反射板
5 前面ガラス
6 支持板
7 配光制御板
71 ルーバー
72 遮光板
73 取付金具
Claims (1)
- ランプを収容する器具本体と、ランプからの光を所定方向に反射する反射板と、器具本体の投光開口部に設けられた前面ガラスを備えた道路照明器具において、反射板と前面ガラスとの間に配光制御板が設けられており、その配光制御板は、道路照明に必要な光の進行方向に沿うように傾斜している複数枚のルーバーと、当該複数枚のルーバーに一体化された遮光板とからなり、全てのルーバーは、道路照明に必要な照明光の割合が多い部位であるランプの発光部に近い部位に配置されており、前記遮光板は、道路照明に必要な照明光の割合が少ない部位であるランプのソケットに近い部位に配置されていることを特徴とする道路照明器具。
Priority Applications (1)
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