JP3849727B2 - トンネル照明器具およびトンネル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル内を有効に照射するトンネル照明器具およびトンネル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、トンネルの両側壁にそれぞれ所定間隔で取り付けられ、トンネル内の車道および歩道を照明する照明器具が知られている。そして、この照明器具は、略円弧状に彎曲形成された反射板の内側にナトリウムランプが略中央に位置して設けられ、反射板の照射開口面に対して直交方向に沿った約0度に照射ピークを有して配光し、トンネル内の車道および歩道の幅全域を照射する。
【0003】
また、トンネル内の車道および歩道を照明する照明器具として、例えば車道が2車線以上ある場合に効率よく車線を照射する構成、すなわち、反射板の照射開口面に対する鉛直方向から両側斜めに照射ピークを有するいわゆるバット配光する反射板を備えた照明器具が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、トンネル外からの光により明るく見える車両走行方向の出口近傍の車線は照射する割合は、トンネル中間部の暗部より低くてよく、車両走行方向の出口近傍のトンネルの側壁には、トンネル中間部より取付数を少なくするなどにより、コストの低減を図っているが、逆に車両走行方向の入口近傍では、明暗差にて視界性が低下するので、明るく照射する必要がある。しかしながら、上記従来の約0度に照射ピークを有して配光する構成において、例えば車両走行路線が対面通行の2車線の入口と出口が同じであるトンネルでは、照明器具の取付数を減らすと車両走行方向の入口側の車線の視界性が低減する問題がある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、簡単な構成で効率よく照射できるトンネル照明器具およびトンネル装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のトンネル照明器具は、光源と;この光源を照射開口面の中心からこの照射開口面に沿って光源の中心軸の一側に偏位させて内方し、光源の上側から側面に亘って対向し、光源の上側に位置する一番高い位置が照射開口面の中心からこの照射開口面に沿って光源の中心軸の一側に偏位して彎曲した天部反射面を備えた反射体と;この反射体の照射開口側に所定角度で設けられ、かつ、天部反射面の一番高い位置と反対側の照射開口の縁近傍を覆って取り付けられ、前記光源からの照射光の一部を遮蔽し照射開口面に対する直交方向から所定角度傾斜した方向に照射ピークを有して配光させ、反射体の照射ピークと異なる方向への照射光を遮蔽することにより光戻りを防止するように黒色非反射処理をした制光体と;を具備し、トンネルの入口近傍に取り付けられるもので、所定の配光特性となるように偏位彎曲した反射体の不要な反射を制光体により遮蔽して制光し、効率よく所定の方向に照射ピークを設けることができ、所望箇所を効率よく照射できる。そして、反射体のみで所定角度に照射ピークを有するように反射体を彎曲形成すると反射体の照射開口近傍が広がるように反射体が大型化するが、制光体を設けて不要な反射を遮蔽して所定角度に照射ピークを有するように制光するため、簡単な構成で大型化することなく容易に制光できる。さらに、天部反射面を偏位させて制光体にて制光する簡単な構成であるため、従来の製造工程とほぼ変わることなく容易に形成できる。そして、制光体は、表面の反射率が小さいルーバであるもので、表面の反射率が小さいルーバにより反射体の照射ピークと異なる方向への照射光を遮蔽することにより、簡単な構成で容易に所望箇所を効率よく照射する。さらに、反射体の表面が非反射処理されて形成された制光手段を備えたもので、反射体の表面を非反射処理して形成した制光手段により、反射体の照射ピークと異なる方向への照射光となる反射を抑制して簡単な構成で容易に所望箇所を効率よく照射する。
【0007】
請求項2記載のトンネル照明器具は、請求項1記載のトンネル照明器具において、反射体および制光体により、照射開口面に対する直交方向から約30度傾斜した方向に照射ピークを有して配光するもので、照射ピークが照射開口面に対する直交方向から約30度傾斜した方向に配光され、簡単な構成で容易に所望箇所を効率よく照射する。30度方向に照射ピークを設けたことにより、トンネルの側壁に取り付ける角度は、従来の照明器具を取り付ける角度と同様で上記効率のよい照射が得られるため、容易に取り付けできるとともに、変更も容易にでき、コストをさらに低減できる。
【0008】
請求項3記載のトンネル照明器具は、請求項1または2記載のトンネル照明器具において、反射体は、反射面が梨地処理されたもので、反射体の反射面を梨地処理してある程度の拡散性を付与して、所望箇所以外に一部光を拡散させて全体的に明るさを付与する。
【0009】
請求項4記載のトンネル照明器具は、請求項1ないし3いずれか一記載のトンネル照明器具において、トンネルの側壁にこの側壁側の車線路面を照射させる状態で取り付けられ、反射体が取り付けられる灯体を具備したもので、トンネルの側壁に側壁側の車線路面を照射させる状態で灯体を取り付けるため、照射距離が短くなり、単位面積辺りの明るさが増大し、トンネル内を効率よく照射する。
【0010】
請求項5記載のトンネル照明器具は、請求項4記載のトンネル照明器具において、灯体は、トンネルの入口近傍の車両走行方向の側壁に取り付けられたもので、照射ピークが照射開口面に対する直交方向から所定角度傾斜した方向の配光性を付与した灯体を、明暗差にて視界性が低下する車両走行方向の入口近傍のトンネルの側壁に取り付けるため、効率よく入口近傍が照射されてトンネルの入口近傍の視界性が向上する。
【0011】
請求項6記載のトンネル装置は、トンネルと;このトンネルの側壁に照射開口面が鉛直方向に対して約60度傾斜した状態で複数取り付けられた灯体と;これら灯体の車両走行方向の入口近傍に位置する灯体内に反射体が取り付けられて配設された請求項1ないし5いずれか一記載のトンネル照明器具と;トンネルの中間位置に取り付けられた灯体内に配設され照射開口面に対して直交方向に照射ピークを有して配光する照明器具とを具備したもので、照射ピークが照射開口面に対する直交方向から所定角度傾斜した方向に配光する照明器具を配設した灯体を、車両走行方向の入口近傍のトンネルの側壁に照射開口面が鉛直方向に対して約60度傾斜した状態で取り付け、照射開口面に対して直交方向に照射ピークを有して配光する照明器具を配設した灯体を、トンネルの中間位置の側壁に照射開口面が鉛直方向に対して約60度傾斜した状態で取り付けるため、暗部のトンネルの中間位置は、全体的に明るく照光し、明暗差にて視界性が低下する車両走行方向の入口近傍は、灯体を取り付けた側壁側の車線路面を効率よく照射して、トンネルの入口近傍の視界性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のトンネル装置の実施の一形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1は本発明のトンネル照明器具の実施の一形態を示す一部を切り欠いた断面図であり、図2は同上トンネル照明器具の斜視図である。
【0014】
そして、図1および図2において、1はトンネル照明器具である照明器具で、この照明器具1は、下面を開口した略箱状の器具本体2と、この器具本体2の下面を開閉自在に設けられた透光性カバー3とを備えている。そして、器具本体2と透光性カバー3とにより、防噴流形の防水性能を備えた灯体5が構成されている。また、この灯体5には、複数、例えば4個の取付脚6が設けられている。
【0015】
そして、器具本体2の内側には、例えば樹脂製の図示しないソケット板を介して磁器性のランプソケット12が取り付けられ、このランプソケット12に、光源としての例えば低圧ナトリウムランプLが装着されている。また、この低圧ナトリウムランプLは、一端に図示しない口金を有した外管8を備え、この外管8の内側に、図示しない発光管を収納している。
【0016】
また、器具本体2には、この低圧ナトリウムランプLを内包するようにして、反射板である反射体10が取り付けられている。そして、この反射体10は、低圧ナトリウムランプLの上側から側面に亘って対向する彎曲した天部反射面11と、この天部反射面11の両側に設けられ低圧ナトリウムランプLの長手方向の両端部に対向する図示しない一対の端部反射面とが一体に形成されて、下面に照射開口13を開口する箱状に形成されている。そして、天部反射面11は、低圧ナトリウムランプLの上側に位置する一番高い位置11a は、照射開口13の中心から低圧ナトリウムランプLの長手方向に沿った軸方向の一側に約53mm偏位し、低圧ナトリウムランプLが照射開口面から内側に約55mm位置させて内包するように彎曲形成されている。また、反射体10の低圧ナトリウムランプLと対向する内面は、拡散反射性を有するつや消し状の梨地処理が施されている。
【0017】
さらに、反射体10には、天部反射面11の一番高い部分と反対側の照射開口の縁近傍に、この天部反射面11の縁近傍を覆って反射を防止する制光体としての板状のルーバ14が所定角度傾斜した状態で一体的に取り付けられている。そして、このルーバ14の表面は、反射率が小さく非反射処理である低圧ナトリウムランプLからの光戻りを防止する黒色に処理されている。
【0018】
図3は、同上トンネル照明器具の配光特性を示す配光曲線図である。
【0019】
そして、反射体10は、偏位彎曲する天部反射面11およびルーバ14により、所定方向に配光特性、すなわち図3に示すように、低圧ナトリウムランプLの点灯による照射された光線は、照射開口13の面に対する直交方向であるいわゆるA−A配光方向から約30度傾斜した方向であるいわゆるC´−C´配光方向に照射ピークを有するように配光される。なお、ピーク光度は、照射効率上500cd/1000lm以上とすることが好ましい。
【0020】
一方、器具本体2の下面を開閉する透光性カバー3は、平面矩形枠状の前面枠15と、前面枠15の内側に閉塞して設けられる透明なアクリルなどにて形成されたカバー体16とを備えている。また、前面枠15には、一側が複数のヒンジ17,17により器具本体2に回動可能に軸支され、他側部が複数のラッチ18,18により器具本体2に係脱可能になっている。そして、これらラッチ18,18を係合することにより、透光性カバー3が図示しないシリコーンスポンジ製などのパッキンを介して器具本体2に押し付けられ、器具本体2の開口部を開閉可能かつ液密に覆うようになっている。
【0021】
また、器具本体2の内側には反射体10の上側方に位置して、図示しない安定器および点灯ユニット、バッテリーなどが配設されている。さらに、器具本体2には、図示しない電源線を接続するコネクタが設けられている。
【0022】
図4は同上トンネル照明器具をトンネル内に配設した状況を示す説明図であり、図5は同上トンネル照明器具をトンネル内に配設した状況の照射状態を示す説明図であり、図6は同上トンネル照明器具をトンネル内に配設した状況の照射範囲を示す説明図である。
【0023】
一方、図4ないし図6において、20はトンネルで、このトンネル20は、例えば車両走行路線21が対面通行の2車線形成され、天井部分が円弧状のアーケード状に形成されている。また、このトンネル20の側壁には、所定間隔でアンカーボルトなどの支持体22,22が一体的に突出形成されている。
【0024】
図8は、従来の照明器具の配光特性を示す配光曲線図である。
【0025】
そして、この30度方向に照射ピークを有する照明器具1が、車両走行方向の入口近傍のトンネル20の側壁に、支持体22,22にて取付脚6,6が固定されて、照射開口13の面が鉛直方向に対して約60度傾斜した状態で取り付けられている。また、反射体の天部反射面が断面ほぼ対称に彎曲形成され、図8に示すように、照射開口の面に対して直交方向であるいわゆるA−A配光方向の0度に照射ピークを有するように配光する従来から使用されている照明器具30が、同様に、照射開口の面が鉛直方向に対して約60度傾斜した状態で取り付けられて、トンネル装置25が構成されている。これら照明器具1,30の取り付けにより、トンネル30内の車線は、図6中の斜線で示すように照射される。
【0026】
上記実施の形態によれば、所定の配光特性となるように偏位彎曲した反射体10の不要な反射をルーバ14により遮蔽して制光し、効率よく所定の方向に照射ピークを設けることができ、所望箇所を効率よく照射できる。
【0027】
そして、この照明器具1を特に明暗差にて視界性が低下する車両走行方向の入口近傍のトンネル20の側壁に取り付けることにより、図5および図6に示すように、車両走行方向の入口近傍の車線21が効率よく照射されて、視界性を向上させることができる一方、トンネル20外からの光により車線21が明るく見える車両走行方向の出口近傍の車線21の照射割合は少なくて済むことから、トンネル20内に取り付ける照明器具1,30の数を減らすことができ、施工性の向上およびコストの低減を図ることができるとともに、従来のように2車線21,21全体を照射する場合に比して、照射範囲が狭くなって照射効率を向上できる。
【0028】
さらに、照明器具1を取り付けた側壁側の車線21の路面を照射させるため、照明器具1から照射する車線21の路面までの距離が短くなり、さらに照射効率を向上できる。
【0029】
また、30度方向に照射ピークを設けたことにより、トンネル20の側壁に取り付ける角度は、従来の照明器具30を取り付ける角度と同様で上記効率のよい照射が得られるため、従来からの支持体22および灯体5を用いることができ、現行の照明器具30の反射体のみを取り換えるのみでもでき、容易に取り付けできるとともに、本実施の形態への変更も容易にでき、コストをさらに低減できる。
【0030】
そして、30度方向に照射ピークを設ける構成として天部反射面11を偏位させてルーバ14にて制光する簡単な構成であるため、従来の製造工程とほぼ変わることなく容易に形成できる。
【0031】
さらに、ルーバ14の表面を黒色の非反射処理するのみで、簡単な構成で光戻りのない効率のよい照射が行える。
【0032】
そして、反射体10のみで所定角度に照射ピークを有するように反射体10を彎曲形成すると反射体10の照射開口近傍が広がるように反射体10が大型化するが、ルーバ14を設けて不要な反射を遮蔽して所定角度に照射ピークを有するように制光するため、簡単な構成で大型化することなく容易に制光できる。
【0033】
また、反射体10の反射面を梨地処理してある程度の拡散性を付与したため、一部光の拡散により、車線21のわきの歩道やトンネル20の側壁も照射可能となり、トンネル20内を全体的に明るく照射できる。
【0034】
図7は、本発明のトンネル照明器具に適用可能な技術を示す一部を切り欠いた断面図である。
【0035】
なお、上記実施の形態において、反射体10にルーバ14を設けて制光する構成について説明したが、反射体10自体に制光する手段、すなわち、例えば図7に示すように、反射体41の天部反射面42の一番高い部分と反対側の照射開口の縁近傍に、この部分の不要な反射を防止させる制光手段としての黒色の塗料43を被覆形成するなどしたり、この部分の反射を起こさせないように異形状に折曲するなどしてもよい。
そして、光源も照明する用途に合わせていずれの光源を用いても同様の効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】
請求項1記載のトンネル照明器具によれば、所定の配光特性となるように偏位彎曲した反射体の不要な反射を制光体により遮蔽して制光し、効率よく所定の方向に照射ピークを設けることができ、所望箇所を効率よく照射できる。そして、反射体のみで所定角度に照射ピークを有するように反射体を彎曲形成すると反射体の照射開口近傍が広がるように反射体が大型化するが、制光体を設けて不要な反射を遮蔽して所定角度に照射ピークを有するように制光するため、簡単な構成で大型化することなく容易に制光できる。さらに、天部反射面を偏位させて制光体にて制光する簡単な構成であるため、従来の製造工程とほぼ変わることなく容易に形成できる。そして、表面の反射率が小さいルーバにより照射ピークが照射開口面に対する直交方向から所定角度傾斜した方向に配光するため、ルーバが反射体の照射ピークと異なる方向への照射光を遮蔽することにより、光戻りも防止できるので、簡単な構成で容易に所望箇所を効率よく照射できる。さらに、反射体の表面を非反射処理して制光手段を形成するため、制光手段にて反射体の照射ピークと異なる方向への照射光となる反射を防止できるとともに、光戻りも防止できるので、簡単な構成で容易に所望箇所を効率よく照射する。
【0037】
請求項2記載のトンネル照明器具によれば、請求項1記載の効果に加え、照射ピークを照射開口面に対する直交方向から約30度傾斜した方向に制光して配光するため、簡単な構成で容易に所望箇所を効率よく照射できる。30度方向に照射ピークを設けたことにより、トンネルの側壁に取り付ける角度は、従来の照明器具を取り付ける角度と同様で上記効率のよい照射が得られるため、容易に取り付けできるとともに、変更も容易にでき、コストをさらに低減できる。
【0038】
請求項3記載のトンネル照明器具によれば、請求項1または2記載の効果に加え、反射体の反射面を梨地処理してある程度の拡散性を付与したため、所望箇所以外に一部光を拡散させて全体的に明るさを付与できる。
【0039】
請求項4記載のトンネル照明器具によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の効果に加え、トンネルの側壁にこの側壁側の車線路面を照射させる状態で灯体を取り付けるため、照射距離を短くでき、単位面積辺りの明るさが増大してトンネル内を効率よく照射できる。
【0040】
請求項5記載のトンネル照明器具によれば、請求項4記載のトンネル照明器具の効果に加え、照射ピークが照射開口面に対する直交方向から所定角度傾斜した方向の配光性を付与した灯体を、明暗差にて視界性が低下する車両走行方向の入口近傍のトンネルの側壁に取り付けるため、効率よく入口近傍が照射されてトンネルの入口近傍の視界性を向上できる。
【0041】
請求項6記載のトンネル装置によれば、照射ピークが照射開口面に対する直交方向から約30度傾斜した方向に配光する照明器具を配設した灯体を、車両走行方向の入口近傍のトンネルの側壁に照射開口面が鉛直方向に対して約60度傾斜した状態で取り付け、照射開口面に対して直交方向に照射ピークを有して配光する照明器具を配設した灯体を、トンネルの中間位置の側壁に照射開口面が鉛直方向に対して約60度傾斜した状態で取り付けたため、暗部のトンネルの中間位置を全体的に明るく照光でき、明暗差にて視界性が低下する車両走行方向の入口近傍は、灯体を取り付けた側壁側の車線路面を効率よく照射してトンネルの入口近傍の視界性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のトンネル照明器具の実施の一形態を示す一部を切り欠いた断面図である。
【図2】 同上トンネル照明器具の斜視図である。
【図3】 同上トンネル照明器具の配光特性を示す配光曲線図である。
【図4】 同上トンネル照明器具をトンネル内に配設した状況を示す説明図である。
【図5】 同上トンネル照明器具をトンネル内に配設した状況の照射状態を示す説明図である。
【図6】 同上トンネル照明器具をトンネル内に配設した状況の照射範囲を示す説明図である。
【図7】 本発明のトンネル照明器具に適用可能な技術を示す一部を切り欠いた断面図である。
【図8】 従来の照明器具の配光特性を示す配光曲線図である。
【符号の説明】
1 トンネル照明器具である照明器具
5 灯体
10,41 反射体
11 天部反射面
11a 一番高い位置
13 照射開口
14 制光体としてのルーバ
L 光源としての低圧ナトリウムランプ
Claims (6)
- 光源と;
この光源を照射開口面の中心からこの照射開口面に沿って光源の中心軸の一側に偏位させて内方し、光源の上側から側面に亘って対向し、光源の上側に位置する一番高い位置が照射開口面の中心からこの照射開口面に沿って光源の中心軸の一側に偏位して彎曲した天部反射面を備えた反射体と;
この反射体の照射開口側に所定角度で設けられ、かつ、天部反射面の一番高い位置と反対側の照射開口の縁近傍を覆って取り付けられ、前記光源からの照射光の一部を遮蔽し照射開口面に対する直交方向から所定角度傾斜した方向に照射ピークを有して配光させ、反射体の照射ピークと異なる方向への照射光を遮蔽することにより光戻りを防止するように黒色非反射処理をした制光体と;
を具備し、トンネルの入口近傍に取り付けられることを特徴とするトンネル照明器具。 - 反射体および制光体により、照射開口面に対する直交方向から約30度傾斜した方向に照射ピークを有して配光する
ことを特徴とする請求項1記載のトンネル照明器具。 - 反射体は、反射面が梨地処理された
ことを特徴とする請求項1または2記載のトンネル照明器具。 - トンネルの側壁にこの側壁側の車線路面を照射させる状態で取り付けられ、反射体が取り付けられる灯体を具備した
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載のトンネル照明器具。 - 灯体は、トンネルの入口近傍の車両走行方向の側壁に取り付けられた
ことを特徴とする請求項4記載のトンネル照明器具。 - トンネルと;
このトンネルの側壁に照射開口面が鉛直方向に対して約60度傾斜した状態で複数取り付けられた灯体と;
これら灯体の車両走行方向の入口近傍に位置する灯体内に反射体が取り付けられて配設された請求項1ないし5いずれか一記載のトンネル照明器具と;
トンネルの中間位置に取り付けられた灯体内に配設され照射開口面に対して直交方向に照射ピークを有して配光する照明器具と;
を具備したことを特徴とするトンネル装置。
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