JP4312065B2 - 収容ボックス - Google Patents

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Description

本発明は、部品や小物を収容するための収容ボックスに関する。
例えばプリント基板への部品組付け等のマニュアル組立作業においては、その部品を予め図8に示すようなパーツボックス101等に定量もしくは作業単位の数量を入れておき、作業時に倉庫から出庫する。このとき出庫されたパーツボックス101は、部品補充単位もしくは作業単位でキット化した状態で組立作業エリアに運搬され、作業者が作業オーダ単位で指定されたパーツボックス101から必要数部品を取出して、部品組付けを行う。
図9は図8のパーツボックス101のE−E断面に相当する分解断面図である。同図に示されるように、従来のパーツボックス101は、一般に運搬する際の振動や作業ミスにより部品が散らばらないように箱体102と蓋103とからなり、箱体102の開口部と蓋103を嵌め合わせて使用される。
しかし、このようなパーツボックス101の箱体102と蓋103との嵌合部110の構造は、蓋103が箱体102から容易に外れないように設計されているため、その嵌めあい公差が小さくて隙間が無い。このため、蓋103を開ける際に大きな引張力が加えられ、その勢い(反力)で部品を散逸させてしまうといった問題があった。
また、箱体の上端内周縁と蓋の外周縁にそれぞれ嵌合部を形成し、その蓋を箱体の上端部に弾性的に内挿嵌合させる構造も知られている(例えば特許文献1)。
しかし、このような構造も、蓋に外部から引張力を付与して弾性変形させて箱体から引き離す構成であるため、上述と同様の問題が発生する。
このような問題を回避又は抑制する構造として、例えば蓋をスライドさせるスライドタイプや、蓋をヒンジを介して箱体と接続するヒンジタイプなどがある。
ここで、前者のスライドタイプは、箱体上端部の対向する内壁にガイド用の溝やレールなどを設け、蓋を一方向に挿入又は離脱させるものである。また、後者のヒンジタイプは、蓋のヒンジとは反対側に形成したフックを箱体の上端部に突設した係止部に掛けとめるものである。
尚、上述した従来構成は特許文献1記載のものを除いては公知・公用の技術に基づくものであるため、先行技術文献情報については開示しない。
登録実用新案第3009761号公報
しかしながら、上記スライドタイプのものは、運搬時に蓋が箱体から外れないように蓋の保持を固くするための別の固定構造が必要となるため、蓋を外す際にかえって手間がかかる。また、作業ラインにおいては収容ボックスを多数隣接して配置させることがよくあるが、蓋を脱着させる際にはこれをスライドさせるための大きなスペースが必要となるため、このような状態では蓋の脱着が困難になるといった問題があった。
また、上記ヒンジタイプについては、蓋を取り外すべくそのフックを箱体の係止部から取り外す際に、フック部の大きさにもよるが、その引張力による部品の散逸の問題が発生する。また、ヒンジ構造では蓋を箱体から分離することができないため、収容ボックスを多数隣接して配置する場合には、蓋を開けた際にそれぞれの蓋が邪魔になってしまうといった問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、蓋の開閉をより簡易的にして作業の効率化を図ることができる蓋付の収容ボックスを提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、図1〜図4に示すように、内部に収容部を構成する箱状の本体21の上端に開口部を有する箱体2と、前記開口部を覆うように前記箱体2の上端部に着脱可能に装着される蓋3とを備えた収容ボックス1であって、前記箱体2の上端部と前記蓋3の前記箱体2よりも外側の周縁部とにそれぞれ設けられた対向面のいずれか一方に、弾性変形可能な弾力材24が設けられる一方、前記箱体2の上端部と前記蓋3の前記箱体2よりも外側の周縁部との対向面の、前記弾力材24が設けられていない側に、前記弾力材24側に突出した鍔部33が形成され、前記弾力材24と離れた前記蓋3の周縁部に、前記箱体2の方向に延びてその箱体2の外面に当接可能であって、断面L字状の板バネからなり、その板バネの屈曲部のなす角が、その板バネが当接する前記蓋3と前記箱体2との接合部のなす角以下となるように構成された弾性部材40が設けられ、前記蓋3の前記弾力材24が位置する周縁部と前記弾性部材40とにより、前記箱体2の上端部を外側から内方に付勢して、前記鍔部33が前記弾力材40に食い込むようにして押圧力を付与して、前記弾力材24を弾性変形させ、前記蓋3により前記箱体2を挟持するようにして、前記蓋3を前記箱体2に固定するように構成され、前記弾性部材40を前記弾力材24側に押して前記弾力材24への押圧力をほぼ解除することにより、前記蓋3を前記箱体2から取り外すことができるように構成されたこと、を特徴とする収容ボックス1が提供される。
このような収容ボックス1において、箱体2に蓋3を装着する際には、蓋3に設けられた弾性部材40を箱体2の外面に当てて押し付けることにより弾性変形させながら、蓋3の周縁部を箱体2の上端部側へ押しやり、その対向面に弾力材24を介した状態で引っ掛けるようにして固定する。このとき弾力材24は鍔部33からの挟持力によって弾性変形するが、これら弾力材24と弾性部材40の弾性反力により、蓋3は箱体2の開口部を覆いつつその箱体2にしっかりと固定される。
また、箱体2から蓋3を取り外す際には、弾性部材40を弾力材24側に押して鍔部33から弾力材24への押圧力をほぼ解除した上で、蓋3の周縁部を箱体2の上端部から離間させるようにすることで、蓋3を取り外すことができる。すなわち、蓋3を引っ張ることにより蓋3を箱体2から力ずくで取り外すのではなく、蓋3に外側から押圧力を付与してその弾性的な嵌合状態を一旦ほぼ解除させた上で蓋3を箱体2から離間させる。このため、蓋3を箱体2から取り外す際に、蓋3に箱体からの離間に伴う反力が加わることもほとんどなく、蓋3の取り外しの際の勢いによって内部の収容物を散逸させてしまうといった問題を生じさせないようにすることができる。
また、蓋3の弾性部材40を所定量押圧して箱体2との嵌合状態を解除させれば、蓋3を持ち上げるだけで箱体2から取り外すことができるため、スライドタイプのように取外しの際のスペースを必要としない。
さらに、箱体2と蓋3が着脱可能に構成されているため、内部の収容物を使用する場合など蓋3が不要となる場合には、蓋3を取り外して別の場所にまとめておくことができる。このため、例えば作業ラインにおいて収容ボックスを多数隣接して配置させた際に蓋3が邪魔になって隣接する収容ボックス1の取り扱いに支障をきたすといった問題も生じない。
また、箱体2の上端部と蓋3の箱体2よりも外側の周縁部との対向面の、弾力材24が設けられていない側に、弾力材24側に突出した鍔部33が形成され、蓋3を箱体2に装着した際に、その鍔部33が弾力材24に食い込むようにして押圧力を付与するように構成すると、蓋3を箱体2に対してより強く固定することができる。
本発明の収容ボックスによれば、蓋に設けられた弾性部材を箱体の外面に当てて押圧しながら蓋を箱体に弾性的に組み付けるように構成される一方、弾性部材を押して蓋と箱体との嵌合状態を解除することによって蓋を箱体から容易に取り外すことができるように構成されている。すなわち、蓋に設けた弾性部材を押圧するという簡易な操作によって蓋を箱体から容易に脱着でき、蓋の開閉作業の効率化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は本発明の収容ボックスとしてのパーツボックスの概略構成を表す斜視図である。また、図2は当該パーツボックスの断面図であり、同図(A)は図1のA−A断面図であり、同図(B)は同図(A)のB部拡大図であり、同図(C)は同図(A)のC部拡大図である。
図1に示されるように、本実施の形態のパーツボックス1は、内部に部品等を収容する箱体2と、箱体2の上端部に形成された開口部を覆うように装着される蓋3とから構成されている。
図2に示されるように、箱体2は、ポリエチレン樹脂からなる直方体中空箱状の本体21を有し、その本体21の上端縁には、部分的に外方に突出したフランジ部22と蓋3側に突出した突出部23とが設けられ、そのフランジ部22と突出部23とが形成する角部に沿って断面長方形状の所定長さのポリエチレンフォーム24(弾力材)が貼り付けられている。また、箱体2のポリエチレンフォーム24が貼り付けられた側と対向する側の壁部25は、外方に傾斜した形状をなしており、その幅方向中央の上部外面には、シート状のポリエチレンフォーム26(第2の滑止部材)が貼り付けられている。
一方、蓋3は、ポリエチレン樹脂からなる板状の本体31を有し、その本体31の一つの周縁部には、上記ポリエチレンフォーム24が貼り付けられた箱体2の突出部23を挿通可能な長方形状の貫通孔32が形成されている。この蓋3には、その貫通孔32の底部においてポリエチレンフォーム24側に突出した鍔部33が形成されている。また、蓋3の貫通孔32が位置する側とは反対側の周縁部には、ステンレス鋼板からなる断面L字状の板バネ40が設けられている。この板バネ40が配設される側の蓋3と箱体2との接合部は、上述のように箱体2の壁面が外方に傾斜しているために鋭角となっており、この板バネ40は、蓋3が箱体2から外れているときにその屈曲部のなす角がその蓋3と箱体2との接合部のなす鋭角よりも小さな角度になるように形成されている。すなわち、板バネ40は、屈曲部を境にその一方が本体31の周縁部に固定され、他方側が箱体2の傾斜した壁面側に延出している。この板バネ40の先端部の箱体2との対向面には、シート状のポリエチレンフォーム41(滑止部材)が貼り付けられており、箱体2側のポリエチレンフォーム26と当接するように構成されている。これらポリエチレンフォーム41とポリエチレンフォーム26との間には、板バネ40と箱体2とが直に接触した場合よりも大きな摩擦力が働くため、箱体2の蓋3からの滑り止めとなり、板バネ40がその弾性反力によって箱体2から離脱することを防止する。
そして、蓋3を箱体2に装着した状態においては、板バネ40の他端側が外方へやや弾性変形するとともに、蓋3の鍔部33がポリエチレンフォーム24に所定量食い込んでこれを弾性変形させている。蓋3は、これら板バネ40及びポリエチレンフォーム24の弾性反力により、箱体2にしっかりと固定される。また、蓋3と箱体2との接合部のなす角度及びそこに当接する板バネ40の屈曲部の角度が鋭角に構成されているため、パーツボックス1を逆さまにしたとしても、一方で鍔部33がポリエチレンフォーム24に食い込んで係止され、他方でこの板バネ40の他端側が箱体2の外面に載置されるように密着するため、蓋3が脱落するのを防止することができる。
尚、本実施の形態において、板バネ40は、縦弾性係数が約167×103N/mm3のSUS304−CSPからなり、その厚さが約0.2mm,幅が約20mm,箱体2側へ延出する長さが約20mmに形成されおり、ポリエチレンフォーム24には圧縮強さが100kPaのものが使用されている。一方、蓋3の鍔部33は、その厚さが約0.2mm,ポリエチレンフォーム24側への突出長さが約1.5mmに形成されている。そして、蓋3を箱体2に装着した状態において板バネ40による押圧荷重が約4.6Nとなるように構成されている。
次に、図3に基づいて蓋3の箱体2への取り付け方法について説明する。
まず、同図(A)に示すように、蓋3が取り付けられていない状態の箱体2の内部に、収容物としての部品Pを投入する。
続いて、同図(B)に示すように、板バネ40のポリエチレンフォーム41を箱体2側のポリエチレンフォーム26の所定位置に当接させた状態で、板バネ40を箱体2側に押圧して弾性変形させながら、蓋3を板バネ40側の端部を中心に回動させつつ箱体2の開口部を覆うように被せていく。そして、蓋3の周縁部に形成された貫通孔32が突出部23及びポリエチレンフォーム24に対向したところで板バネ40をさらにポリエチレンフォーム24側に押圧し、ポリエチレンフォーム24が貼り付けられた突出部23を貫通孔32に挿通して引っ掛け、蓋3が完全に閉じたところで板バネ40への押圧力を解除する。
このとき、蓋3の鍔部33が箱体2側のポリエチレンフォーム24に食い込んで係止される一方、同図(C)に示すように、板バネ40にはその屈曲部を押し広げる方向の弾性力が加わっている。その結果、これら板バネ40及びポリエチレンフォーム24の弾性反力により、蓋3が箱体2にしっかりと固定される。
次に、図4に基づいて蓋3の箱体2からの取り外し方法について説明する。
まず、同図(A)に示すように、上述のようにして箱体2に装着された蓋3の板バネ40を、ポリエチレンフォーム24側に押圧する。このとき、この押圧力により図示のように箱体2の傾斜した側壁が多少撓んでもかまわない。
そして、この押圧によって鍔部33によるポリエチレンフォーム24への押圧力をほぼ解除した状態で、同図(B)に示すように、蓋3の周縁部を掴んで板バネ40側の端部を中心に回動させるようにして引き上げていく。このとき、図5に示すように、鍔部33は、蓋3を箱体2から離間させる過程で下方に撓むように弾性変形し、食い込み状態を解除しつつポリエチレンフォーム24に当接しながら引き上げられていく。このようにして突出部23を貫通孔32から離脱させると、蓋3は箱体2から分離して簡単に外れる。
こうして蓋3を箱体2から取り外した後、図4(C)に示すように、内部の部品Pを外部に取り出すことができる。
以上に説明したように、本実施の形態のパーツボックス1においては、蓋3に設けられた板バネ40を箱体2の外面に当てて押圧しながら蓋3を箱体2に弾性的に組み付けるように構成される一方、板バネ40を押して蓋3と箱体2との嵌合状態を解除することによって蓋3を箱体2から容易に取り外すことができるように構成されている。すなわち、蓋3に設けた板バネ40を押圧するという簡易な操作によって蓋3を箱体2から容易に脱着でき、蓋3の開閉作業の効率化を図ることができる。
また、蓋3を箱体2から取り外す際には、蓋3に箱体2からの離間に伴う反力が加わることもほとんどなく、蓋3の取り外しの際の勢いによって内部の収容物を散逸させてしまうこともない。
さらに、蓋3の脱着が板バネ40の押圧操作による嵌合部の係脱により行われるため、蓋3の開閉に際して大きなスペースを必要としない。このため、例えば作業ラインにおいてパーツボックス1を多数隣接して配置させた際に蓋3が邪魔になって隣接するパーツボックス1の取り扱いに支障をきたすこともない。
尚、上記では述べなかったが、蓋3を外した後に箱体2に収容した部品の種類が分かるように、箱体2にフックなどを設け、その部品の種類を記したチケットを差して表示するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、図2に示したように、板バネ40が取り付けられる側の箱体2の壁部25を外方に傾斜した形状としたが、図6に示すように、この壁部25を本体21に対して直角になるように構成してもよい。ただし、板バネ40の脱落防止の観点からは、壁部25の板バネ40が当接する部分が、部分的にでも外方に傾斜した構成の方が好ましい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図7は本実施の形態にかかるパーツボックスの概略構成を表す断面図であり、同図(A)は図2(A)に対応した断面図であり、図7(B)は同図(A)のD部拡大図である。
尚、本実施の形態は、箱体及び蓋のそれぞれの嵌合部の構造を除いては上記第1の実施の形態の構成とほぼ同様であるため、同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。
図7に示すように、本実施の形態のパーツボックス201においては、蓋203に第1の実施の形態のような貫通孔32は設けられておらず、その本体231の周端縁の先端から下方に係止部232が突出して設けられている。尚、この係止部232は、蓋203の幅方向の中央に所定の長さで設けられている。
一方、箱体202の本体221において、板バネ40が取り付けられる側と対向する側の外面における上端開口部近傍には、ポリエチレンフォーム24(弾力材)が貼り付けられている。
そして、蓋203の係止部232において、箱体202の本体221に対向する面の下端部には、ポリエチレンフォーム24側に突出した鍔部33が形成されており、蓋203を箱体202に装着した状態においては、板バネ40の他端側が外方へやや弾性変形するとともに、蓋203の鍔部33がポリエチレンフォーム24に所定量食い込んでこれを弾性変形させる。蓋203は、これら板バネ40及びポリエチレンフォーム24の弾性反力により、箱体202にしっかりと固定される。
本実施の形態においても、蓋203に設けた板バネ40を押圧するという簡易な操作によって、蓋203を箱体202から容易に脱着することができる。その結果、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はその特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内での変化変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記各実施の形態では、蓋3,203に板バネ40を一つ設けた構成を示したが、蓋3,203の幅方向に複数の板バネを設けた構成としてもよい。或いは、多少複雑になるが、板バネではなく、蓋の形状を工夫してコイルバネその他の弾性体をこれに固定し、箱体2,202を外方から押圧する構成としてもよい。
さらに、上記各実施の形態では、板バネ40とこれが当接する箱体2,202の外面の双方に滑り止め用のポリエチレンフォーム41,26を設けた例を示したが、十分な摩擦が得られる場合には、いずれか一方の側にのみポリエチレンフォーム等の滑り止め部材を設けるようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、箱体2,202側にポリエチレンフォーム24を設け、蓋3,203側に鍔部33を設けた例を示したが、箱体2,202側に鍔部を設け、蓋3,203側にポリエチレンフォーム等の弾力材を設けるようにしてもよい。また、鍔部や弾力材の形状や数も上述したものに限らず、適宜選択できることはもちろんである。
また、上記各実施の形態では、弾力材や弾性部材としてポリエチレンフォームを用いた例を示したが、ゴム等の樹脂材により形成することもできる。ただし、蓋3,203を箱体2,202に固定するためには弾性変形しやすい材料がよく、その観点からは、比較的やわらかくて弾性変形するポリエチレンフォームやウレタンフォーム等の材料を用いるのが好ましい。
さらに、上記各実施の形態では、部品Pを収容するパーツボックス1,201について説明したが、部品以外の小物等を収容する収容ボックスであっても、本発明の効果を得ることができる。
(付記1)内部に収容部を構成する箱状の本体の上端に開口部を有する箱体と、前記開口部を覆うように前記箱体の上端部に着脱可能に装着される蓋とを備えた収容ボックスであって、
前記箱体の上端部と前記蓋の前記箱体よりも外側の周縁部とにそれぞれ設けられた対向面のいずれか一方に、弾性変形可能な弾力材が設けられる一方、
前記弾力材と離れた前記蓋の周縁部に、前記箱体の方向に延びてその箱体の外面に当接可能な弾性部材が設けられ、
前記蓋の前記弾力材が位置する周縁部と前記弾性部材とにより、前記箱体の上端部を外側から内方に付勢して前記弾力材を弾性変形させ、前記蓋により前記箱体を挟持するようにして、前記蓋を前記箱体に固定するように構成され、
前記弾性部材を前記弾力材側に押して前記弾力材への押圧力をほぼ解除することにより、前記蓋を前記箱体から取り外すことができるように構成されたこと、
を特徴とする収容ボックス。
(付記2)前記箱体の上端部と前記蓋の前記箱体よりも外側の周縁部との対向面の、前記弾力材が設けられていない側に、前記弾力材側に突出した鍔部が形成され、
前記蓋を前記箱体に装着した際に、前記鍔部が前記弾力材に食い込むようにして押圧力を付与するように構成されたこと、
を特徴とする付記1記載の収容ボックス。
(付記3)前記鍔部は、前記蓋を前記箱体から離間させる過程で弾性変形し、前記食い込み状態を解除しつつ前記弾力材に当接するように、その形状及び厚みが設定されていることを特徴とする付記2記載の収容ボックス。
(付記4)前記弾性部材は断面L字状の板バネからなり、その板バネの屈曲部のなす角が、その板バネが当接する前記蓋と前記箱体との接合部のなす角以下となるように構成されたことを特徴とする付記1記載の収容ボックス。
(付記5)前記板バネが当接する前記蓋と前記箱体との接合部のなす角が鋭角となるように、前記箱体の少なくとも一部が傾斜して構成されたことを特徴とする付記4記載の収容ボックス。
(付記6)前記板バネの前記箱体との当接面に、前記箱体との摩擦力を高めるための滑止部材が設けられたことを特徴とする付記4記載の収容ボックス。
(付記7)前記箱体の前記板バネに設けられた滑止部材との当接面に、さらにその滑止部材との摩擦力を高めるための第2の滑止部材が設けられたことを特徴とする付記6記載の収容ボックス。
(付記8)前記箱体が、前記開口部を形成する上端部に前記蓋側に突出して設けられた突出部と、前記突出部に固定された前記弾力材とを備える一方、
前記蓋が、前記箱体の上端部との対向面を形成するとともに、前記突出部及び前記弾力材を挿通可能な貫通孔を備え、
前記貫通孔に前記突出部を挿通させつつ前記蓋を前記箱体に装着して、前記蓋の前記貫通孔の部分と前記弾性部材とにより前記箱体の上端部を外側から内方に付勢しつつ前記弾力材を弾性変形させることで、前記蓋を前記箱体に固定するように構成され、
前記弾性部材を前記弾力材側に押して前記弾力材への押圧力をほぼ解除することにより、前記突出部を前記貫通孔から離脱させて、前記蓋を前記箱体から取り外すことができるように構成されたこと、
を特徴とする付記1記載の収容ボックス。
(付記9)前記蓋の前記貫通孔の部分に、挿通した前記弾力材側に突出した鍔部が形成され、
前記蓋を前記箱体に装着した際に、前記鍔部が前記弾力材に食い込むようにして押圧力を付与するように構成されたこと、
を特徴とする付記8記載の収容ボックス。
(付記10)前記鍔部は、前記蓋を前記箱体から離間させる過程で弾性変形し、前記食い込み状態を解除しつつ前記弾力材に当接するように、その形状及び厚みが設定されていることを特徴とする付記9記載の収容ボックス。
(付記11)前記弾性部材は断面L字状の板バネからなり、その板バネの屈曲部のなす角が、その板バネが当接する前記蓋と前記箱体との接合部のなす角以下となるように構成されたことを特徴とする付記8記載の収容ボックス。
(付記12)前記板バネが当接する前記蓋と前記箱体との接合部のなす角が鋭角となるように、前記箱体の少なくとも一部が傾斜して構成されたことを特徴とする付記11記載の収容ボックス。
(付記13)前記板バネの前記箱体との当接面に、前記箱体との摩擦力を高めるための滑止部材が設けられたことを特徴とする付記11記載の収容ボックス。
(付記14)前記箱体の前記板バネに設けられた滑止部材との当接面に、さらにその滑止部材との摩擦力を高めるための第2の滑止部材が設けられたことを特徴とする付記13記載の収容ボックス。
第1の実施の形態にかかるパーツボックスの概略構成を表す斜視図である。 第1の実施の形態のパーツボックスの断面図である。 第1の実施の形態のパーツボックスを構成する蓋の箱体への取り付け方法を表す説明図である。 第1の実施の形態のパーツボックスを構成する蓋の箱体からの取り外し方法を表す説明図である。 第1の実施の形態のパーツボックスを構成する蓋の箱体からの取り外し方法を表す説明図である。 第1の実施の形態の変形例にかかるパーツボックスの概略構成を表す斜視図である。 第2の実施の形態にかかるパーツボックスの概略構成を表す断面図である。 従来のパーツボックスの概略構成を表す斜視図である。 従来のパーツボックスの断面図である。
符号の説明
1,201 パーツボックス
2,202 箱体
3,203 蓋
23 突出部
24,26,41 ポリエチレンフォーム
32 貫通孔
33 鍔部
40 板バネ
232 係止部
P 部品

Claims (3)

  1. 内部に収容部を構成する箱状の本体の上端に開口部を有する箱体と、前記開口部を覆うように前記箱体の上端部に着脱可能に装着される蓋とを備えた収容ボックスであって、
    前記箱体の上端部と前記蓋の前記箱体よりも外側の周縁部とにそれぞれ設けられた対向面のいずれか一方に、弾性変形可能な弾力材が設けられる一方、
    前記箱体の上端部と前記蓋の前記箱体よりも外側の周縁部との対向面の、前記弾力材が設けられていない側に、前記弾力材側に突出した鍔部が形成され、
    前記弾力材と離れた前記蓋の周縁部に、前記箱体の方向に延びてその箱体の外面に当接可能であって、断面L字状の板バネからなり、その板バネの屈曲部のなす角が、その板バネが当接する前記蓋と前記箱体との接合部のなす角以下となるように構成された弾性部材が設けられ、
    前記蓋の前記弾力材が位置する周縁部と前記弾性部材とにより、前記箱体の上端部を外側から内方に付勢して、前記鍔部が前記弾力材に食い込むようにして押圧力を付与して、前記弾力材を弾性変形させ、前記蓋により前記箱体を挟持するようにして、前記蓋を前記箱体に固定するように構成され、
    前記弾性部材を前記弾力材側に押して前記弾力材への押圧力をほぼ解除することにより、前記蓋を前記箱体から取り外すことができるように構成されたこと、
    を特徴とする収容ボックス。
  2. 前記弾性部材が当接する前記蓋と前記箱体との接合部のなす角が鋭角となるように、前記箱体の少なくとも一部が傾斜して構成されたことを特徴とする請求項1記載の収容ボックス。
  3. 前記箱体が、前記開口部を形成する上端部に前記蓋側に突出して設けられた突出部と、前記突出部に固定された前記弾力材とを備える一方、
    前記蓋が、前記箱体の上端部との対向面を形成するとともに、前記突出部及び前記弾力材を挿通可能な貫通孔と、前記貫通孔の前記弾力材の対向面に前記弾力材側に突出した前記鍔部とを備え、
    前記貫通孔に前記突出部を挿通させつつ前記蓋を前記箱体に装着して、前記蓋の前記貫通孔の前記鍔部と、前記弾性部材とにより前記箱体の上端部を外側から内方に付勢しつつ、前記鍔部が前記弾力材に食い込むようにして押圧力を付与して、前記弾力材を弾性変形させることで、前記蓋を前記箱体に固定するように構成され、
    前記弾性部材を前記弾力材側に押して前記弾力材への押圧力をほぼ解除することにより、前記突出部を前記貫通孔から離脱させて、前記蓋を前記箱体から取り外すことができるように構成されたこと、
    を特徴とする請求項1記載の収容ボックス。
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