JP3106445U - 段ボール箱用クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】段ボール箱に収納物を梱包する際の作業効率を向上させ、あらゆるサイズの段ボール箱にあっても適用可能な段ボール箱用クリップを提供する。さらに、段ボール箱の蓋板を倒したままの状態を、簡単、確実に保持することができ、経済性にも優れた段ボール箱用クリップを実現する。
【解決手段】互いに対向する第一狭持部2及び第二狭持部3を有し、下端が開放された断面略コ字形または逆U字形のクリップ本体1を備える。第一狭持部2には、第二狭持部3よりも突出した第一ガイド部4が備えられ、第二狭持部3には、下端側が外側へと折り曲げられた第二ガイド部5が備えられる。また、第一狭持部2と第二狭持部3との隙間は、下側へ向かうほど漸次狭くなる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、仮止め用のクリップに関するものであり、特に、段ボール箱の蓋板と側板とを挟んで仮止めするクリップに関するものである。
段ボール箱に収納物を出し入れする作業において、四辺に設けられた蓋板の処理には、工夫が必要である。なぜならば、蓋板が起立した状態では、段ボール箱の高さがいたずらに高くなってしまい、収納物が入れ難いという問題があり、かといって、蓋板を側板側に折り曲げ手でしごいただけでは、段ボール素材の持っている弾性復元力(以下、段ボール復元力とする)によって蓋板が展開してしまい、段ボール箱の設置場所を広くとらなければならず、たくさんの段ボール箱を使用する必要がある場合などに作業性や収納効率が低下してしまうからである。
そこで従来では、例えば、片手で蓋板を押さえ、もう一方の手で荷物を収納する方法や、作業者の数を増やして、蓋板を押さえる者と、収納物を運び込む作業者とで作業を分担する方法がとられている。また、段ボール箱の蓋板を側板の外側に折り曲げ、紐、ゴム、または粘着性テープなどで蓋板と側板とを仮固定し、収納作業が終了すると共にこれらの仮固定用部材を除去し、処分する場合もある。
以上の従来技術は、当業者において当然として行われているものであり、出願人は、この従来技術が記載された文献を知見していない。
しかし、片手で蓋板を押さえる方法においては、片手で収納物を掴んだり、箱の中に収納したりする必要があるため、作業効率が著しく低下するという問題点があった。たとえ作業者を二人に増やし、一方の作業者が蓋を押さえることでこの問題点を改善したとしても、一つの段ボール箱に対して二人がかりで作業を進めることは、多数の段ボール箱がある場合においては、結果的に全体の作業効率を下げるという問題点が残った。一方、紐やゴムなどで、蓋板と側板とを重ね合わせた状態で箱の外周を縛る方法もあるが、これらの方法においては、箱の大小サイズが大きく変わった場合には対応できず、さらに、箱をひとつひとつ縛っていく作業、及び収納作業終了後に紐やゴムを取り外す作業は非常に面倒であり、時間もかかるという問題点があった。また、粘着性テープを利用した場合には、箱のサイズが変わった場合には対応できるものの、収納作業終了後の取り外し作業に係る手間の問題は依然として残り、さらに、テープを剥がす際に粘着成分によって段ボール箱の表面を一緒に剥いでしまったり、衣服や手に張り付いて面倒をより一層増やすという問題点があった。
そこで、本考案は、上記の実情に鑑み、段ボール箱に収納物を梱包する際の作業効率を向上させ、あらゆるサイズの段ボール箱にあっても適用可能な段ボール箱用クリップを提供することを課題とし、さらに、蓋板を折り曲げて側板側へと確実に固定し、広がることを抑止することができ、かつ、経済性にも優れた段ボール箱用クリップを提供することを課題とする。
本考案にかかる段ボール箱用クリップは、「互いに対向する第一狭持部及び第二狭持部を有し、下端が開放された断面略コ字形または逆U字形のクリップ本体を備え、該クリップ本体は、上方から嵌め込むことで、段ボール箱の側板と該側板側に折り曲げられた前記段ボール箱の蓋板とを重ねた状態で狭持する」ものである。
ここで、「第一狭持部」、「第二狭持部」とは、段ボール箱の側板と蓋板とを狭持するものであればいかなるものでもよく、具体的には、平滑な面をもつプレートや、波状面をもつ波状板が例示できる。
本考案の段ボール箱用クリップによれば、互いに対向する二つの狭持部を持ち、下端が開放された断面略コ字形または逆U字形のクリップ本体を、段ボール箱の側板と側板側に折り曲げられて重ね合わされた蓋板(以下、被狭持部とする)との上方から嵌め込む構成である。これにより被狭持部を狭持し、段ボール復元力によって蓋板が展開することを、簡便に、確実に抑止することができる。また、被狭持部の上端部の左右端または真ん中など、どのような場所に嵌め込むことも自由に選択でき、かつ、段ボール箱の大小サイズに囚われることも無いものである。さらに、二つの狭持部を持つクリップ本体のみで構成されるシンプルな構造であるため、作製も容易であり、クリップ本体の保管スペースも比較的小さくすることが可能である。
ところで、本考案において、段ボール復元力が比較的大きい場合、例えば、厚みの大きい段ボール素材を使用した段ボール箱では、クリップ本体が被狭持部を十分に狭持できず、クリップ本体が外れてしまい、狭持状態を保持できないことがある。この問題に鑑み、本考案では、「前記クリップ本体は板状の弾性体から成り、前記側板と前記蓋板とを狭持する方向に付勢する弾性力を有し、前記第一狭持部と前記第二狭持部との隙間は、下側に向かって漸次狭くなる」ものとすることができる。
本考案の段ボール箱用クリップによれば、段ボール箱の側板(または蓋板)と、狭持部との接触面は、二つの狭持部間の隙間が狭くなる部分、すなわちクリップ本体の下側に偏る構成である。二つの狭持部間の隙間が漸次狭くなることにより、狭持部の全面で段ボール箱の側板(または蓋板)と接触する場合に比べ、接触面積が比較的狭くなる。これにより、クリップ本体全体としての摩擦力は小さくなる。従って、作業者は、容易にクリップ本体を被狭持部より着脱することができる。さらに、段ボール箱の端面(段ボール箱の側板と蓋板との折り返し部)を支点とし、クリップ本体が蓋板を側板側に押し付けて狭持させる点を作用点とするならば、支点からの距離が遠くなるほど(折り曲げられた蓋板の下方へ向かうほど)、作用点で必要とされる力(被狭持部がクリップ本体を押し返す力=クリップが被狭持部を狭持する力)は弱くなる。つまり、弱い力で被狭持部を狭持しても、段ボールの復元力に抗して蓋板の折り曲げ状態を保持することができる。このため、作業者は、より一層容易にクリップ本体を着脱することが可能になる。また、段ボール箱の端面より離れた部位を狭持することにより、収納作業中においてクリップ本体に収納物が多少接触するようなことがあっても、そのことだけでクリップ本体が被狭持部より外れることはない構成とすることができる。
さらに、本考案において、「前記第一狭持部の下端側には、前記第二狭持部よりも下方へ突出した第一ガイド部が設けられ、前記第二狭持部の下端側には、外方向に折り曲げられて形成された第二ガイド部が設けられている」ものとすることができる。
本考案の段ボール箱用クリップによれば、第一狭持部の下端側に第一ガイド部を設ける構成である。第一ガイド部は、第二狭持部の下端よりも突出しているため、本考案のクリップ本体を、被狭持部に対して上方から嵌め込む際に、この第一ガイド部を側板(または蓋板)に沿わせることによって、第二狭持部に引っ掛かることなくクリップ本体の開放部を被狭持部へと案内することができる。これにより、円滑に嵌め込み狭持することが可能となる。本考案によれば、さらに、第二狭持部の下端側に、外方向に折り曲げられた第二ガイド部を設ける構成のため、クリップ本体の開放部の間口を広くすることができ、より一層簡単に、かつ円滑に被狭持部を挿入することが可能となる。
このように、本考案の段ボール箱用クリップによれば、段ボール箱の側板と、側板側に折り曲げられて重ね合わされた蓋板に対して、上方から嵌め込むことによって狭持し、蓋板が段ボール素材の弾性復元力によって展開することを、確実に抑止することができる。従って、収納作業者が片手で荷物を箱内に収納したり、別の作業者に蓋板を抑えてもらいながら収納作業を進めるという必要がなく、また、たくさんの段ボール箱を効率よく配置することができるため、収納作業の作業効率を高めることができる。また、段ボール箱の大小のサイズに囚われることなく適用することができる構成のため、さまざまな収納条件が混在し、各種のサイズの段ボール箱を用いるような現場においても、共通の部材にて対応することが可能であり、これにより、作業者の負担を軽減し、スムーズな収納作業が実現できる。また、収納作業が終了した後は、本考案のクリップを上方へ引き抜くだけでよく、さらに、引き抜いたクリップは再度利用することも当然可能である。従って、収納作業終了後の仮固定用部材の取り外し作業に係る手間を削減できることに加え、何度も同じ部材を利用できることにより、仮固定用部材にかかる費用を低減することも可能である。また、二つの狭持部を持つクリップ本体のみで構成される比較的シンプルな構造であるため、クリップ作製に係るコストも安価にできることに加え、クリップ本体の保管スペースも比較的小さくてよいため、経済性にも優れた段ボール箱用クリップが提供できる。
以下、本考案の一実施形態である段ボール箱用クリップAについて、図1乃至図3に基づき説明する。図1は、本考案の段ボール箱用クリップAの構成を示す斜視図、図2は、使用状態を示す斜視図、図3は、図2のA−A´における断面図である。
図1に示すように、クリップ本体1は、第一狭持部2、第一狭持部2に対向して配置される第二狭持部3、第一狭持部2と第二狭持部3とを連結する連結部10、第一狭持部2の下側から第二狭持部3よりも突出して形成される第一ガイド部4、及び第二狭持部3の下側を外側に折り曲げて形成された第二ガイド部5とから構成されている。第一狭持部2、第二狭持部3、及び連結部10は一体して形成されており、全体として逆U字形を呈している。また、第一狭持部2と第二狭持部3との隙間(S1〜S2)は、下側に向かって漸次狭くなっている(S1>S2)。第一狭持部2と第二狭持部3との隙間のうち、下端部付近の隙間S2は、段ボール箱6の蓋板7と側板8(以下、被狭持部9とする)とを重ね合わせた厚みよりも狭い構成となっている。
クリップ本体1の材質としては、特に限定されるものではないが、汎用プラスチックであるポリプロピレンなどの、比較的軽くて弾性復元力を有する材質であることが好ましい。クリップ本体1は、ポリプロピレン樹脂を金型に流し込み、固めることで一体成型される。大きさは、縦×横がおおよそ8.5cm角のものが例示できる。
次に、本考案の段ボール箱用クリップAの使用方法について、図2、図3を用いて説明する。まず、段ボール箱6の蓋板7を、側板8に対して折り曲げ、倒伏させる。次に、本考案のクリップ本体1を連結部10側から掴み、被狭持部9の折り曲げ部の上方より、クリップ本体1を嵌め込む。
クリップ本体1を被狭持部9に嵌め込むに際しては、第一ガイド部4を側板8に沿わせることで、第一狭持部2と第二狭持部3との隙間が被狭持部9へ案内される。そして、被狭持部9に対して略垂直下方向へと力を加え、クリップ本体1を被狭持部9に嵌め込む。なお、この際、第二ガイド部5が設けられることにより、被狭持部9を挿入するための間口が広がり(S3>S2)、第二狭持部3の下端部に引っ掛かることなくクリップ本体1を嵌め込むことができる。
クリップ本体1が嵌め込まれた蓋板7と側板8とは、第一狭持部2と第二狭持部3とに挟まれることによって、展開することなく倒伏した状態で保持される。詳細には、第一狭持部2と第二狭持部3との隙間は、上側(S1)から下側(S2)に向かって漸次狭くなり、下側の隙間S2は、被狭持部9の厚みよりも狭い。従って、クリップ本体1が被狭持部9に挿入されると、蓋板7は、展開しようとする力によって、クリップ本体1のS2付近の狭持部(第一狭持部2または第二狭持部3)を押し付ける。これにより、クリップ本体1は、弾性変形し、この押し付ける力に抗する弾性力が働き、被狭持部9を狭持する方向に第二狭持部3が付勢される。これにより、被狭持部9を狭持し、保持する。
同様にして、段ボール箱6の四辺に夫々設けられた蓋板7に対して、クリップ本体1を順次嵌め込む。これにより、いずれの蓋板7も展開すること無く収納物を段ボール箱6に収納できる。収納が終了した後は、クリップ本体1を段ボール箱6の上方へと引き抜くだけで取り外せる。
クリップ本体1を嵌め込む場所は、被狭持部9の上端部(折り曲げ部)であれば特に限定されるものではなく、折り曲げ部の左右端部側であってもよいが、真ん中付近であればより好ましい。例えば、被狭持部6を狭持する構成として、板状部材を略コ字形に二つ折りしさらにL字形加工を加えて形成した抑止具を、段ボール箱1の対向する2隅に取り付ける構成も考えられるが、この構成においては、抑止具で押さえつけられていない側の蓋板7の端面が、段ボール復元力によって元に戻ろうとするため捲れたり、さらには抑止具を押し退けて広がってしまうなどの懸念がある。これに対し、本考案の段ボール箱用クリップAを、折り曲げ部の真ん中付近に嵌め込み使用すれば、折り曲げ部の左端部側と右端部側とから略等しい距離において被狭持部9が狭持されるため、どちらか一方のみが捲れてしまうなどの、前述のような懸念は解消される。
このように、本実施の形態によると、段ボール箱6の側板8と、側板8側に折り曲げられて重ね合わされた蓋板7に対して、上方から嵌め込むことによって狭持し、蓋板7が段ボール復元力によって展開することを、確実に抑止することができる。従って、収納作業者が片手で荷物を段ボール箱6内に収納したり、別の作業者に蓋板7を押さえてもらいながら収納作業を進めるという必要がなく、また、たくさんの段ボール箱6を効率よく配置することができるため、収納作業の作業効率を高めることができる。また、段ボール箱6の大小のサイズに囚われることなく適用することができる構成のため、さまざまな収納条件が混在し、各種のサイズの段ボール箱6を用いるような現場においても、共通の部材にて対応することが可能であり、これにより、作業者の負担を軽減し、スムーズな収納作業が実現できる。また、収納作業が終了した後は、本考案のクリップ本体1を上方へ引き抜くだけでよく、さらに、引き抜いたクリップ本体1は再度利用することも当然可能である。従って、収納作業終了後の仮固定用部材の取り外し作業に係る手間を削減できることに加え、何度も同じ部材を利用できることにより、仮固定用部材にかかる費用を低減することも可能である。また、二つの狭持部(第一狭持部2、第二狭持部3)を持つクリップ本体1のみで構成される比較的シンプルな構造であるため、クリップ作製に係るコストも安価にできることに加え、クリップ本体1の保管スペースも比較的小さくてよいため、経済性にも優れた段ボール箱用クリップAが提供できる。
また、上記の段ボール箱用クリップAによれば、段ボール箱6の側板8と、第二狭持部3との接触面は、二つの狭持部2,3間の隙間が狭くなる部分、すなわちクリップ本体1の下側に偏る構成である。二つの狭持部2,3間の隙間が漸次狭くなることにより、第二狭持部3の全面で段ボール箱6の側板8と接触する場合に比べ、接触面積が比較的狭くなる。これにより、クリップ本体1全体としての摩擦力は小さくなる。従って、作業者は、容易にクリップ本体1を被狭持部9より着脱することができる。さらに、段ボール箱6の端面を支点とし、クリップ本体1が蓋板7を側板8側に押し付けて狭持させる点を作用点とするならば、支点からの距離が遠くなる(折り曲げられた蓋板7の下方へ向かう)ほど、作用点で必要とされる力(クリップ本体1が被狭持部9を狭持する力)は弱くなる。つまり、弱い力で被狭持部9を狭持しても、蓋板7の折り曲げ状態を保持できる。このため、作業者は、より一層容易にクリップ本体1を着脱することが可能になる。また、段ボール箱6の端面より離れた部位を狭持することにより、収納作業中においてクリップ本体1に収納物が多少接触するようなことがあっても、そのことだけでクリップ本体1が被狭持部9より外れることは無い。
また、上記の段ボール箱用クリップAによれば、第一狭持部2の下端側に第一ガイド部4を設ける構成である。第一ガイド部4は、第二狭持部3よりも下方に突出しているため、本考案のクリップ本体1を、被狭持部9に対して上方から嵌め込む際に、この第一ガイド部4を側板8(または蓋板7)に沿わせることによって、第二狭持部3に引っ掛かることなくクリップ本体1の開放部を被狭持部9へと案内することができる。これにより、円滑に嵌め込み狭持することが可能となる。本考案によれば、さらに、第二狭持部3の下端側に、外方向に折り曲げられた第二ガイド部5を設ける構成のため、クリップ本体1の開放部の間口を広くすることができ、より一層簡単に、かつ円滑に被狭持部9を挿入することが可能となる。
以上、本考案を実施するための最良の実施の形態を挙げて説明したが、本考案はこの実施の形態に限定されるものではなく、以下に示すように本考案の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良および設計の変更が可能である。
すなわち、上記の実施の形態では、クリップ本体1は、ポリプロピレン樹脂を金型に流し込み固めることで一体成型された構成であるが、これに限定されるものではなく、ポリプロピレンから成るシート材を金型に押し付けてプレス成型する構成としてもよい。また、本形態では、第一狭持部2と第二狭持部3とが一体形成された構成であるが、例えばプレート状の2枚の板材を別の板材で溶接しクリップ本体1を形成してもよい。また、断面形状は略逆U字形である構成を例示したが、略コ字形としてもよい。ただし、本考案のクリップ本体1のように、断面形状を略逆U字形とすれば、作業者がクリップ本体1を掴んだ際に、手に馴染みやすく使いやすい形状であるため、好ましい。さらに、材質は、汎用プラスチックであるポリプロピレンを例示したが、ポリプロピレン以外のプラスチックであってもよいし、金属等のような、加工が比較的容易な材質であればどのような材質であっても良い。ただし、本形態で例示したポリプロピレンを使用すれば、安価で、十分な弾性復元力を有し、摩擦力が少なく、さらに、軽くて持ち運びや保管が容易な段ボール箱用クリップAを提供できる。
また、上記の実施の形態では、クリップ本体1の大きさは8.5cm角である構成としたが、これに限定されるものではなく、各種のサイズの段ボール箱6に合わせて設計者が任意に選択することが可能である。ただし、左右方向の長さをおおよそ8.5cm以上にすれば、作業者がクリップ本体1を掴む際に、小さすぎず掴みやすい。またごく一般的なサイズの段ボール箱6に対してクリップ本体1を使用するのであれば、その左右の長さは略10.0cm以下で十分に被狭持部9を狭持し、保持できる。上下方向の長さも同様に8.5cm〜10.0cm程度が好ましい。これより短くすると、十分に保持できない場合があり、逆に長くすると、クリップ本体1の着脱や保管が面倒になりがちだからである。
また、上記の実施の形態では、段ボール箱6の四辺にある被狭持部9の上端部(折り曲げ部)のうち、一辺に取り付けるクリップ本体1の数は一個であるものを例示したが、この構成に限定されるものではなく、複数個取り付ける構成であってもよい。これによれば、例えば段ボール箱6のサイズが非常に大きく、段ボール材の厚みが大きいため、蓋板7の展開力が比較的大きい場合でも、蓋板7の保持をより確実にすることができる。
また、上記の実施の形態では、第一狭持部2を側板8に沿わせる構成としたが、これに限定されるものではなく、第一狭持部2は蓋板7に沿わせる構成としても良い。さらに、蓋板7を側板8の外側に折り曲げた被狭持部9にクリップ本体1を挿入する構成を例示したが、側板8の内側に蓋板7を折り曲げた被狭持部9であっても同様に本考案を適用できる。また、蓋板7と側板8とを面接触させた被狭持部9を例示したが、収納作業に邪魔にならない程度に折り曲げられた蓋板7、すなわち蓋板7と側板8との間に隙間がある場合であっても、本考案を適用できる。
また、上記の実施の形態では、第一狭持部2の全面を側板8に接触させる構成としたが、これに限定されるものではなく、第一狭持部2の下側のみ(S2付近)で接触する構成としてもよい。ただし、上記の実施の形態によれば、側板8に第一狭持部2を面接触させることにより、段ボール箱6の内側に第一狭持部2が突出しないため、段ボール箱6に収納物を収納する際に、クリップ本体1が邪魔にならず、円滑に作業を進めることができる。
また、上記実施の形態では、第一ガイド部4は、第一狭持部2の下端側を、鉛直方向に延出することで構成されたが、第一狭持部2の下側を外方向に折り曲げることで形成してもよい。これによれば、クリップ本体1の開放部の間口をさらに広くすることができ、より一層簡単に、かつ円滑に被狭持部9を挿入することが可能となる。
段ボール箱用クリップAの構成を示す斜視図である。 段ボール箱用クリップAの使用状態を示す斜視図である。 図2のA−A´における断面図である。
符号の説明
1 クリップ本体
2 第一狭持部
3 第二狭持部
4 第一ガイド部
5 第二ガイド部
S1、S2 第一狭持部と第二狭持部との隙間
7 蓋板
8 側板

Claims (3)

  1. 互いに対向する第一狭持部及び第二狭持部を有し、下端が開放された断面略コ字形または逆U字形のクリップ本体を備え、
    該クリップ本体は、上方から嵌め込むことで、段ボール箱の側板と該側板側に折り曲げられた前記段ボール箱の蓋板とを重ねた状態で狭持する
    ことを特徴とする段ボール箱用クリップ。
  2. 前記クリップ本体は板状の弾性体から成り、前記側板と前記蓋板とを狭持する方向に付勢する弾性力を有し、
    前記第一狭持部と前記第二狭持部との隙間は、下側に向かって漸次狭くなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の段ボール箱用クリップ。
  3. 前記第一狭持部の下端側には、前記第二狭持部よりも下方へ突出した第一ガイド部が設けられ、
    前記第二狭持部の下端側には、外方向に折り曲げられて形成された第二ガイド部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の段ボール箱用クリップ。
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