JP3054295U - クリップ - Google Patents

クリップ

Info

Publication number
JP3054295U
JP3054295U JP1998003564U JP356498U JP3054295U JP 3054295 U JP3054295 U JP 3054295U JP 1998003564 U JP1998003564 U JP 1998003564U JP 356498 U JP356498 U JP 356498U JP 3054295 U JP3054295 U JP 3054295U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
clip
rib
lid
plate portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1998003564U
Other languages
English (en)
Inventor
尚子 安井
Original Assignee
尚子 安井
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 尚子 安井 filed Critical 尚子 安井
Priority to JP1998003564U priority Critical patent/JP3054295U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3054295U publication Critical patent/JP3054295U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 段ボール箱等の包装箱の蓋をその側壁面に密
着して固定する際に、蓋の外側へ開こうとする反発力が
大きい場合にも、挟持状態を維持でき、かつ、取付およ
び取外し操作の簡単なクリップを提供する。 【解決手段】 長手方向の略中央部で半円状に屈曲する
帯状のプレート50と、その外側面の幅方向中央におい
て長手方向に延びるように、プレート50に対して略垂
直に設けられたリブ60とを備える。このクリップによ
れば、リブを有さない構造に比べて、より大きな反発力
で開こうとする部分に使用しても、破断や外れが生じに
くく、また取付および取外しの操作性も良好に保たれ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、物品を挟持するためのクリップに関し、特に、主として、段ボール 箱の蓋を挟持するために用いられるクリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、工場等では、物品を頻繁に出入れする必要がある場合において、物 品が入った段ボール箱の蓋を開けたまま、出入れし易い状態で作業をすることが しばしば行なわれている。このとき、図17に示すように、段ボール箱400の 蓋420は、外側に開いた状態となる。
【0003】 このとき、図17に示すような段ボール箱400の蓋420が開いたままの状 態では非常にスペースを大きくとり、多くの物品を取り扱う作業場ではスペース 効率が悪くなる。また、外側に開いた蓋420があるため、物品の出入れ作業が しにくくなる場合がある。
【0004】 この問題を解決するための1つの対策として、図18に示すように、段ボール 箱400の蓋420を側壁410の外側面に密着するように折り曲げた状態で、 輪ゴム200を段ボール箱400の蓋420の周囲に巻き付けて留める方法が用 いられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、輪ゴム200を用いる場合、輪ゴム200のサイズが段ボール 箱400の外周長さより小さすぎれば、輪ゴム200で段ボール箱400の蓋4 20を留めることはできない。また、たとえ輪ゴム200を大きく伸ばして留め ることができたとしても輪ゴム200が切れてしまうことがある。また、輪ゴム 200が大きすぎる場合には、段ボール箱400の蓋420の外側へ開こうとす る反発力で輪ゴム200が上方へはずれてしまうことがある。輪ゴム200の代 わりに紐を用いれば、上記輪ゴム200のような問題点はないが、紐を巻き付け て結ぶのに手間がかかる。
【0006】 上記輪ゴム200等に代わって、段ボール箱400の蓋420を留める方法と して、図19に示すような市販されているクリップ300を用いる方法が考えら れる。このクリップ300は、略中央部で屈曲する帯状のプレートから形成され ている。また、プレートは、略平板状の第1および第2プレート部301,30 2、プレート曲部303,304を含んでいる。
【0007】 このクリップ300の使用時には、図20に示すように、クリップ300を段 ボール箱400の蓋420の折曲げ部430から挿入することにより、段ボール 箱400の側壁410と蓋420とを挟持して用いる。
【0008】 しかしながら、この市販のクリップ300では、挟持強度が弱く、段ボール箱 400の蓋420の外側へ開こうとする反発力でプレート曲部303が破断する 可能性がある。また、破断しない場合でも、プレート曲部303が塑性変形を起 こす可能性がある。また、市販のクリップ300は、図21の蓋420を挟持し ない状態から図22の蓋420を挟持する状態へと変化する場合に、蓋420の 外側へ開こうとする反発力により、プレート部301にあった押え点310がプ レート部301の上方へ移動する。それにより、クリップ300の第1プレート 部301と段ボール箱400の蓋420との接触面積が小さくなり、段ボール箱 400の蓋420の反発力に抗する第1プレート部301の内側面と蓋420の 接触面との間に生じる摩擦力が小さくなる。その結果、段ボール箱400の蓋4 20の外側へ開こうとする反発力に耐え切れなくなり、図23に示すように、ク リップ300が蓋420から矢印の方向へはずれてしまう。
【0009】 本考案は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、 段ボール箱等の包装箱の蓋をその側壁面に密着して固定する際に、蓋の外側へ開 こうとする反発力が大きい場合にも、挟持状態を維持でき、かつ、取付および取 外し操作の簡単なクリップを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本考案のクリップは、物品を挟持するためのものであって、 長手方向の略中央部で屈曲する帯状のプレートと、プレートの外側面の幅方向中 央において長手方向に延びるように、プレートに対して略垂直に設けられたリブ とを備えている。
【0011】 プレートは、略半円状に曲がっているプレート曲部と、一方端がプレート曲部 の一方端に連続し、他方端が開放端をなす、略平板状に延びる第1のプレート部 と、第1のプレート部に対向して、該第1のプレート部との間隔がプレート曲部 側から開放端側へ向かってしだいに狭くなるように略平板状に延びる、一方端が プレート曲部の他方端に連続し、他方端が開放端をなす第2のプレート部とを含 む。また、リブは、プレート曲部からの高さが一定で、第1のプレート曲部の形 状に沿うように設けられたリブ曲部と、リブ曲部の一方端に連続して、第1のプ レート部に設けられる第1のリブ部と、リブ曲部の他方端に連続して、第2のプ レート部に設けられる第2のリブ部とを含む。
【0012】 このような構造を有するクリップによれば、第1および第2のリブ部とリブ曲 部とを有するため、クリップの第1のプレート曲部、第1および第2のプレート 部にかかるモーメントを第1および第2のリブ部とリブ曲部とに分配するること ができる。そのため、第1および第2のプレート部の間に挟むものによって反発 力が大きくかかっても、第1および第2のリブ部、リブ曲部がないときに比べて 大きな反発力に抗することができる。その結果、従来のクリップを用いた場合に 生じたような、プレート曲部に反発力による塑性変形が生じて、第1のプレート 部と第2のプレート部とがプレート曲部側へ向かうに連れて互いの間隔を狭くす るような状態になるという不都合な現象を防止できる。したがって、より大きな 反発力をもつ物品に使用しても、破断したり、はずれたりしないクリップを提供 することができる。
【0013】 また、リブがプレートの幅方向中央に設けられることにより、第1および第2 のプレート部の捩じれの発生をより効果的に防止できる。
【0014】 本考案のクリップは、請求項2に記載のように、第1のリブ部の第1のプレー ト部からの高さが、開放端側からプレート曲部の一方端側に向かって連続的に増 加し、第2のリブ部の第2のプレート部からの高さが、開放端側から前記プレー ト曲部の一方端側に向かって連続的に増加することが好ましい。
【0015】 このような構造にすることにより、第1および第2のリブ部は、第1および第 2のプレート部からの高さが、開放端側では小さくプレート曲部側では大きいた め、使用対象である段ボール箱等の内部に物品が入っていても、挿入時には物品 と段ボール箱との隙間に沿うよう挿入される。その結果、クリップの挿入時に物 品を傷つける可能性が低くなる。
【0016】 本考案のクリップは、さらに好ましくは、請求項3に記載のように、第1のリ ブ部が、第1のプレート部の開放端から所定の距離をおいた位置から連続的に設 けられ、第2のリブ部が、第2のプレート部の開放端から所定の距離をおいた位 置から連続的に設けられる。
【0017】 このような構造にすることにより、第1および第2のプレート部の開放端近傍 に第1および第2のリブ部が存在しない。そのため、第1および第2のプレート 部の開放端部分は、比較的撓み易くなり、段ボール箱の側壁外側面に密着するよ うに折り曲げられた蓋が、外側へ開こうとする大きな反発力を有しても、第1お よび第2のプレート部の開放端が、蓋の形状に沿うように外側に開いた状態で挿 入できる。その結果、クリップの先端が蓋に突き刺さることが防止できる。
【0018】 また、本考案の好ましい実施の形態においては、請求項4に記載のように、第 1のリブ部の第1のプレート部からの高さおよび第2のリブ部の第2のプレート 部からの高さが、開放端側から第プレート曲部側に向かって直線的に増加する。
【0019】 一般的に、第1および第2のプレート部にかかるモーメントは、片持ち梁にか かるモーメントと考えられ、第1および第2のプレート部の開放端から直線的に 増加する。そのため、このような構造を有する本考案のクリップによれば、高さ を直線的に大きくする第1および第2のプレート部はより効果的にそのモーメン トを分配することができる。その結果、より大きな反発力をもつ物品に使用でき るクリップのより効果的な形状を提供することができる。
【0020】 本考案のさらに好ましい実施の形態においては、請求項5に記載のように、第 1のプレートが、第2のプレート部よりも長さが短かくなっている。
【0021】 このような構造にすることによって、第2のプレート部よりも長い第1のプレ ート部の開放端部分を段ボール箱の上部内側にあて、第2のプレート部の開放端 部分を少し外側に引いて、挿入することによって、第1および第2のプレート部 の開放端側を少し外側に撓ませることができる。それにより、挿入時に第1およ び第2のプレート部の開放端側を少し開くことができる。その結果、挿入時に外 側に開こうとする段ボール箱の蓋等を挟持する場合にも、その山形に開こうとす る形状に沿うように、段ボール箱の蓋を傷つけることなく、クリップを挿入でき る。
【0022】 本考案のクリップにおいては、第1のプレート部の開放端のみが、第2のプレ ート部と反対側に略円弧状に湾曲していることが好ましい。このような構造にす ることにより、第1のプレート部を段ボール箱の側壁の折曲げられた蓋の外側に 挿入し、第2のプレート部を段ボールの箱の内側に挿入することによって、第2 のプレート部の開放端の湾曲がガイドとして機能する。したがって、その開放端 が段ボールの箱の蓋の折曲げ部に当接して段ボール箱を傷つけるという現象を生 じることなく、円滑に挿入することができる。
【0023】 また、本考案のクリップを使用する場合に、湾曲している第1のプレート部を 段ボール箱の外側に用いれば、段ボール箱の内側には略平板状の第2のプレート 部が挿入され、内部の物品に損傷を与える可能性が低減される。
【0024】 また本考案のクリップにおいては、請求項7に記載のように、角部が略円弧状 に面取りされた形状を有することがさらに好ましい。このような形状にすること により、角部が尖った稜線をなす場合に比べて、角部により、作業者の手や段ボ ール箱、段ボール箱内の物品などを傷つけることが防止され、安全性が向上する 。
【0025】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0026】 本考案の実施の形態におけるクリップ100は、図1〜図6に示すように、略 中央部で屈曲する幅w1 =30mm、厚さt1 =4mmの帯状のプレート50と 、プレート50の外側面の長手方向の中心軸近傍にプレート50に対して略垂直 に設けられた厚さt2 =4.5mmのリブ60とを備えている。また、プレート 50は、長さl1 =72mmの第1プレート部1、長さl2 =92mmの第2プ レート部2、および、第1プレート部1および第2プレート部2をつなぐ内法半 径r1 =8mmの半円形状のプレート曲部3とを含んでいる。さらに、第1プレ ート部1と第2プレート部2とは、それぞれの先端1a,2a側に向かって互い に間隔を狭くするようにプレート曲部3のそれぞれの終端1b,2bに設けられ ている。
【0027】 また、リブ60は、第1プレート部1の先端1a側からl3 =22mmの位置 から直線的に第1プレート部1からの高さ増加させて終端1b側でリブの幅がw 2 =8mmになるように設けられた第1リブ部11と、第1プレート部1の先端 2a側からl4 =42mmの位置から直線的に第2プレート部2からの高さを増 加させて終端2b側でリブの幅w3 =8mmになるように設けられた第2リブ部 22と、プレート曲部3に設けられ、第1リブ部11の終端11bおよび第2リ ブ部22の終端22bとを連続的に接続する一定幅w4 =8mmのリブ曲部33 とを含んでいる。
【0028】 また、第1プレート部1の先端1aに第2プレート部2に対して反対側に反る ように内法半径r2 =35.5mmで外法半径r3 =20mmの円弧状に曲った プレート曲部4が設けられている。
【0029】 さらに、第1および第2プレート部1,2、第1および第2リブ部11,22 、プレート曲部3,4、および、リブ曲部33の外部のすべての角部が半径r4 =1mm程度の円弧状に面取りされている。
【0030】 このクリップ100の使用時には、図7に示すように、山形に開いた段ボール 箱400の側壁410と蓋420とに第2プレート部2の先端2aとプレート曲 部4とを接触させる。その後、図8に示すように、第1および第2リブ部11, 22の先端11a,22aで第1および第2プレート部1,2が撓み始める。そ の後、図9に示すように、段ボール箱400の蓋420と側壁410とはその交 差する折曲り部430の角度を少し狭くし、第1および第2プレート部1,2の 内側面と段ボール箱400の蓋420の内側面および側壁410の内側面とが滑 るように挿入される。そして、最後には、段ボールの蓋420と側壁410とは 接触するように折曲がり、図10に示すような状態となる。このようにして、段 ボール箱400の4つの蓋420を側壁410に密着させると図11に示すよう になる。
【0031】 このように用いられるクリップ100の形状が決定された理由は、以下のとお りである。まず、第1および第2プレート1,2が第1リブ部11,22を有し 、プレート曲部3がリブ曲部33を有するため、クリップ100の第1および第 2プレート部1,2およびプレート曲部3にかかるモーメントを第1および第2 リブ部11,22とリブ曲部33とに分配することができる。このとき、第1お よび第2プレート部1,2の間に挟む段ボール箱400の蓋420の長さLは、 図10に示すように、一般的なみかん箱では150mmであるため、プレート曲 部3の半円弧の内側頂部から第2プレート部2の先端2aまでの長さl5 =10 0mm程度が、段ボール箱400の蓋420と側壁410とを挟持するために適 切な寸法となる。
【0032】 また、段ボール箱400の蓋420の反発力は、実測によると2kg重程度で あるため、クリップ100は、2kg×150mm=300kgmmのモーメン トに抗する必要がある。そのためには、クリップ100の長さl5 =100mm であることより、段ボール箱400の蓋420が外側に開こうとする反発力Fと プレート曲部3の半円弧の内側頂部から第2プレート部2の先端までの長さl5 との関係を示した図12のグラフから分かるように、3kg重の力に耐え得れば よい。市販のクリップ200では、段ボール箱400の蓋420の反発力が3k g重を超えると、図23に示すように、第1および第2プレート部301,30 2が先端で開き上方へ抜けてしまうが、本実施の形態のクリップ100では、こ れを防止し、さらに、安全率を考慮し、3kg重の2倍の6kg重の強度に耐え 得ようにするために、数回の試作の結果、リブ部1,2の第1プレート部1,2 の終端1b,2bでw2 =8mmにした。
【0033】 また、第1プレート部1,2の幅w1 =30mmであるのは、段ボール箱40 0の蓋420の厚みがt3 =4mmの薄厚の場合にも、蓋420の外側に開こう とする反発力によって、図13に示すように、クリップ100がW1 の狭いクリ ップ150のように蓋420の折曲げ部430に垂直な線に対して捩じれないた めの適度な寸法である。
【0034】 また、プレート曲部3の内法半径r1 =8mmの略半円状にしたのは、段ボー ル箱400の側壁410および蓋420の厚さがいずれも8mmの段ボール箱が 一般的であるため、クリップ100を蓋420に挿入し終わった状態で第1プレ ート部1と第2プレート部2とが平行になるようにするためである。
【0035】 このような構造にすることによって、本実施の形態のクリップ100は、以下 のような作用効果を有する。すなわち、本実施の形態のクリップ100は、リブ 60を有するため、蓋420の外側へ開こうとする大きな反発力がかかっても、 第1および第2リブ部11,22がないときに比べて、より強く抗することがで きる。その結果、プレート曲部3に反発力による塑性変形が生じて、第1プレー ト部1と第2プレート部2とがプレート曲部3側に向かって間隔を広くする図2 3に示すような状態になることを防止できる。
【0036】 また、第1および第2リブ部11,22とリブ曲部33とが第1および第2プ レート部1,2とプレート曲部3とのそれぞれの中心軸近傍に設けられることに より、第1および第2プレート部11,22の捩じれを防止できる。
【0037】 さらに、第1および第2リブ部11,22は、第1および第2プレート部1, 2の先端1a,2a側からそれぞれ22mm,42mmの位置から直線的に第1 および第2プレート部1,2からの高さが増加するため、段ボール箱400の内 部に物品が入っていても挿入時には物品と段ボール箱400との隙間に沿うよう 挿入される。その結果、クリップの挿入時に物品を傷つけることがない。
【0038】 また、クリップ100の挿入時に、図14のクリップ100が段ボール箱40 0の蓋420と側壁410とを挟まない状態から図15のクリップ100が段ボ ール箱400の蓋420と側壁410とを挟む状態へと変化しても、押え点10 は上方へ移動しない。そのため、第1プレート部1と蓋420との接触する面積 が変化しないことにより、第1プレート部1の内側面と段ボール箱400の蓋4 20の内側面との摩擦力を維持でき、図23に示すようなクリップのはずれを抑 制し易くなる。
【0039】 さらに、第1および第2プレート部1,2にかかるモーメントは、片持ち梁に かかるモーメントと同様に、第1および第2プレート部1,2に先端1a,2a から終端2a,2bに向かって直線的に大きくなり、また、第1および第2プレ ート部1,2において略左右対称の分布となり、さらに,プレート曲部3で最も 大きくなるため、三角形のプレート部はより効果的にそのモーメントを分配する ことができる。
【0040】 また、本実施の形態のクリップ100の付随的な作用効果としては、以下のよ うなものがある。まず、図1に示すように、プレート曲部3は、円弧状に曲がっ ているため、プレート曲部3にかかるモーメントを均等に負担することが可能と なる。そのため、プレート曲部3は、部分的に大きなモーメントがかかることに よる局部破壊、または、局部の塑性変形を起こす危険性が低くなる。また、物品 を段ボール箱400の折曲げ部430の上方からから挿入しても、リブ曲部33 が円弧形状であるため、物品が円弧状部ですべり、挿入しやすくなる。
【0041】 また、図1に示すように、第2プレート部2が第1プレート部1より長いため 、第1プレート部1よりも長い第2プレート部2の先端2a部分を段ボール箱4 00の上部内側に当接し、クリップ100全体を段ボール箱400の外側に押す ことによって、第2プレート部2を外側に撓ませることができる。それにより、 挿入時に、第1および第2プレート部1,2の先端1a,2aを少しづつ外側に 開くことが容易になる。その結果、挿入時に、外側に開こうとする段ボール箱4 00の蓋420と側壁410との形状に沿って、第1プレート部1および第2プ レート部2が撓み、段ボール箱400を傷つけることなく、クリップ100を挿 入できる。
【0042】 また、図1に示すように、プレート曲部4を第1プレート部1の先端1aに設 けることにより、第1プレート部1を段ボール箱400の折り曲げられた蓋42 0の外側に挿入し、第2プレート部2を段ボールの箱の側壁410の内側に挿入 すれば、第2プレート部2は突出部がないため、段ボール箱400の内側の物品 を傷つけずに挿入できる。また、プレート曲部4は円弧形状であるため、円弧部 分が段ボールの蓋420の折曲げ部430から滑るように挿入でき、段ボール箱 400の蓋420および側壁410を傷つけることを防止できる。
【0043】 さらに、外部に面するすべての角部は円弧形状になるように面取りされている ため、段ボール箱400、内部の物品、および、人の手を傷つけることがない。 その結果、より安全にクリップ100をとりつける作業を行なうことが可能とな る。
【0044】 また、本実施の形態のクリップの他の例として図16に示すような、リブが略 一定の幅w5 で第1および第2プレート部1,2の先端1a,2aまで設けられ ているものが考えられる。このクリップによれば、段ボール箱の側壁410側に 折曲げられた蓋420が外側へ大きく開こうとするときに、クリップ160の第 1および第2プレート部1,2の先端1a,2aが第1および第2リブ部11, 22の影響により硬いため撓みにくく、段ボール箱400の側壁410および蓋 420に突き刺さってしまう可能性がある。それに対して、図1〜図6に示す本 実施の形態のクリップ100では、第1および第2プレート部1,2の先端1a ,1b部分の近傍にリブが設けられておらず、それぞれの先端1a,2aから2 2mm,42mmの位置から直線的に高さが増加するため、第1および第2プレ ート部1,2の先端1a,2a部分および第1リブ部11,22の先端11a, 22aの付近は、撓むことが容易になる。そのため、クリップ100を段ボール 箱400の蓋420の折曲げ部430から挿入するとき、第1および第2プレー ト部1,2の略中央でクリップ100が撓み始めることにより、第1および第2 プレート部1,2の先端1a,2aが側壁410および蓋420に突き刺さるこ とを防止できる。
【0045】 なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なもの ではないと考えられるべきである。本考案の範囲は上記した説明ではなくて実用 新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味およ び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態におけるクリップの右側面
図である。
【図2】本考案の実施の形態におけるクリップの正面図
である。
【図3】本考案の実施の形態におけるクリップの上面図
である。
【図4】本考案の実施の形態におけるクリップの背面図
である。
【図5】本考案の実施の形態におけるクリップの底面図
である。
【図6】本考案の実施の形態におけるクリップの斜視図
である。
【図7】本考案の実施の形態のクリップが段ボール箱の
蓋と側壁とを挟持し始める状態を示す図である。
【図8】本考案の実施の形態のクリップがリブの先端で
撓み始める状態を示す図である。
【図9】本考案の実施の形態のクリップが段ボール箱の
蓋と側壁とに沿って挿入されていく状態を示す図であ
る。
【図10】本考案の実施の形態のクリップの挿入が完了
した状態を示す図である。
【図11】本考案の実施の形態におけるクリップの使用
状態を示す図である。
【図12】段ボール箱の蓋の反発力によるモーメントが
6kg重かかった場合における、クリップの長さとクリ
ップにかかる最大応力との関係のグラフを示した図であ
る。
【図13】本考案の実施の形態におけるクリップのプレ
ートの幅が狭い場合に、クリップが捩じれを起こす状態
を示した図である。
【図14】本考案の実施の形態の、非使用時の押え点を
示す図である。
【図15】本考案の実施の形態の、使用時の押え点を示
す図である。
【図16】本考案の実施の形態の他の例を示す図であ
る。
【図17】従来の、段ボール箱の蓋が開いたままの状態
を示す図である。
【図18】従来の、段ボール箱の蓋を輪ゴムで留めた状
態を示す図である。
【図19】従来から市販されているクリップの斜視図で
ある。
【図20】従来から市販されているクリップを段ボール
箱の蓋を留める為に用いた状態を示す図である。
【図21】従来のクリップの、非使用時の押え点を示す
図である。
【図22】従来のクリップの、使用時の押え点を示す図
である。
【図23】段ボール箱の蓋の外側に開こうとする反発力
が大きい場合に、従来のクリップがはずれてしまう状態
を示す図である。
【符号の説明】
1 第1プレート部 2 第2プレート部 1a,2a,11a,22a 先端 1b,2b,11b,22b 終端 3,4 プレート曲部 10 押え点 11 第1リブ部 22 第2リブ部 33 リブ曲部 50 プレート 60 リブ 100 クリップ

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を挟持するためのクリップであっ
    て、 長手方向の略中央部で屈曲する帯状のプレートと、 前記プレートの外側面の幅方向中央において長手方向に
    延びるように、前記プレートに対して略垂直に設けられ
    たリブとを備え、 前記プレートは、 略半円状に曲がっているプレート曲部と、 一方端が前記プレート曲部の一方端に連続し、他方端が
    開放端をなす、略平板状に延びる第1のプレート部と、 前記第1のプレート部に対向して、該第1のプレート部
    との間隔が前記プレート曲部側から開放端側へ向かって
    しだいに狭くなるように略平板状に延びる、一方端が前
    記プレート曲部の他方端に連続し、他方端が開放端をな
    す第2のプレート部とを含み、 前記リブは、 前記プレート曲部からの高さが一定で、前記第1のプレ
    ート曲部の形状に沿うように設けられたリブ曲部と、 前記リブ曲部の一方端に連続して、前記第1のプレート
    部に設けられる第1のリブ部と、 前記リブ曲部の他方端に連続して、前記第2のプレート
    部に設けられる第2のリブ部とを含む、クリップ。
  2. 【請求項2】 前記第1のリブ部の前記第1のプレート
    部からの高さが、前記開放端側から前記プレート曲部の
    一方端側に向かって連続的に増加し、 前記第2のリブ部の前記第2のプレート部からの高さ
    が、前記開放端側から前記プレート曲部の一方端側に向
    かって連続的に増加する、請求項1に記載のクリップ。
  3. 【請求項3】 前記第1のリブ部は、前記第1のプレー
    ト部の開放端から所定の距離をおいた位置から連続的に
    設けられ、 前記第2のリブ部は、前記第2のプレート部の開放端か
    ら所定の距離をおいた位置から連続的に設けられる、請
    求項1または請求項2に記載のクリップ。
  4. 【請求項4】 前記第1のリブ部の前記第1のプレート
    部からの高さおよび前記第2のリブ部の前記第2のプレ
    ート部からの高さが、前記開放端側から前記第プレート
    曲部側に向かって直線的に増加する、請求項1〜請求項
    3のいずれかに記載のクリップ。
  5. 【請求項5】 前記第1のプレート部が、前記第2のプ
    レート部よりも長さが短い、請求項1〜請求項4のいず
    れかに記載のクリップ。
  6. 【請求項6】 前記第1のプレート部の開放端のみが、
    前記第2のプレート部と反対側に略円弧状に湾曲してい
    る、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のクリップ。
  7. 【請求項7】 すべての角部が略円弧状に面取りされた
    形状を有する、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の
    クリップ。
JP1998003564U 1998-05-25 1998-05-25 クリップ Expired - Lifetime JP3054295U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998003564U JP3054295U (ja) 1998-05-25 1998-05-25 クリップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998003564U JP3054295U (ja) 1998-05-25 1998-05-25 クリップ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3054295U true JP3054295U (ja) 1998-11-24

Family

ID=43188345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1998003564U Expired - Lifetime JP3054295U (ja) 1998-05-25 1998-05-25 クリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3054295U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102237435B1 (ko) * 2020-10-20 2021-04-07 주식회사 피코피코 박스홀더

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102237435B1 (ko) * 2020-10-20 2021-04-07 주식회사 피코피코 박스홀더
WO2022085872A1 (ko) * 2020-10-20 2022-04-28 주식회사 피코피코 박스홀더

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2157090A1 (en) Protection device for apertures in metal studs or panels
US4761935A (en) Device for retaining carton flaps in closed or open position
JP3054295U (ja) クリップ
US5607055A (en) Vacuum package for flexible products
TWI460106B (zh) Packaging film with lugs
JP4518620B2 (ja) 両開き蓋付き容器用クリップ
JPH066232U (ja) ロール状に巻装されたシート状物の収納ケース
JP3074629U (ja) 物収納箱の取手取付構造
JP2004175427A (ja) ワイヤーレス段ボールケース
EP0896363A2 (en) Spool case of bonding wire
JP3145057B2 (ja) 合成樹脂シート製容器
US5068945A (en) Fastener
US20220408948A1 (en) Depressed Portal in Wire Stand
JPH0228174Y2 (ja)
JPH0617742Y2 (ja) 瓶等の結束バンド用ホルダー
JP6440003B1 (ja) 食品用ラップ箱の補強具
JP2557965Y2 (ja) 家具における棚板の仮止め具
JPH11227823A (ja) 結束バンド
JPH0231384Y2 (ja)
JP3003806U (ja) 袋閉鎖器具
JPS637040Y2 (ja)
JP3021067U (ja) テープ巻回体のテープ端部仮止め用クリップ
KR200404821Y1 (ko) 포장용 밴드 결속구
JP3106445U (ja) 段ボール箱用クリップ
JP3017301U (ja) クリップ

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term