JP3074629U - 物収納箱の取手取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取手が垂直にバランス良く安定して物収納箱
の手提げ状態が良好となり、手を痛めたり傷つけること
なく取手が安全良好に持ちやすくなる物収納箱の取手取
付構造を提供することにある。 【解決手段】 柔軟性に富む材質の細長い取手Ｂの手で
握る部分の両側縁に波形縁１ａ、１ｂをそれぞれ形成
し、物収納箱Ａの対応する両側面の外側面部に、上方傾
斜部２と下方起立部３が連なる略Ｌ字状の切込孔Ｃをそ
れぞれ形成するとともに、前記上方傾斜部２の傾斜下位
端が凹形となってその下方の前部が上方起立部３の上部
に向け凸形となるよう凹部４及び凸部５をそれぞれ形成
し、前記取手Ｂの両端側の折り曲げ部６を前記上方傾斜
部２にそれぞれ係合して取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、手提げ用の紐や包装袋等を要することなく取手により手提げができ る物収納箱の取手取付構造の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、実公平６−４２９８１号公報に見られるような物収納箱において、図６ ないし図９に示すように、物収納箱ａの両側面に、上方傾斜部２ａと下方起立部 ３ａからなる略Ｌ字状の切込孔Ｃがそれぞれ形成されるとともに、取手ｂの手で 握る部分の両側縁に直線縁１ｃ、１ｄがそれぞれ形成されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そのため、取手ｂの両端側の折り曲げ部６ａを上方傾斜部２ａに係合させて取 り付けると、取手ｂと箱ａが安定せず、図１及び図９に示すように取手ｂが仮想 線で示す状態から実線で示す状態に矢印イ方向にずれて図８に示すような垂直バ ランスに問題が生じて手提げ状態が不安定で悪くなる、といった不具合が生じ、 また、取手ｂの両側縁の直線縁１ｃ、１ｄのため、長時間手で持っていると手が 痛くなったり傷つけることもあり、取手ｂが持ちにくい、という不具合も呈して いた。

【０００４】 従って本考案の目的は、取手が垂直にバランス良く安定して物収納箱の手提げ 状態が良好となり、手を痛めたり傷つけることなく取手が安全良好に持ちやすく なる物収納箱の取手取付構造を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る取手取付構造は、柔軟性に富む材質の細長い取手の手で握る部分 の両側縁に波形縁をそれぞれ形成し、物収納箱の対応する両側面の外側面部に、 上方傾斜部と下方起立部が連なる略Ｌ字状の切込孔をそれぞれ形成するとともに 、前記上方傾斜部の傾斜下位端が凹形となってその下方の前部が下方起立部の上 部に向け凸形となるよう凹部及び凸部をそれぞれ形成し、取手の両端側の折り曲 げ部を上方傾斜部にそれぞれ係合し取り付け構成する。

【０００６】 上記構成によれば、切込孔の上方傾斜部に係合する取手の折り曲げ部の端部が 凹部内に当たって固定されるとともに下にずれないように凸部で止められて取手 が垂直に安定して手提げ良好となり、しかも取手の両側縁に波形縁がそれぞれ形 成されているので、手を痛めたり傷つけることなく取手を安全良好に持つことが できる。

【０００７】

【本考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図１ないし図５により説明する。

【０００８】 Ａは、上部に開閉蓋７を有しボール紙等を折りたたみ直方体状に形成された物 収納箱で、該箱Ａの対応する両側面の外側面部に、上方傾斜部２と下方起立部３ が連なる略Ｌ字状の切込孔Ｃをそれぞれ形成するが、上方傾斜部２の傾斜下位端 が凹形となってその下方の前部が下方起立部３の上部に向け凸形となるよう凹部 ４及び凸部５をそれぞれ形成する。

【０００９】 Ｂは、柔軟性に富む材質の細長い取手で、該取手Ｂの両端部には、斜めに傾斜 した折り曲げ部６を介して幅広の端面８をそれぞれ形成するとともに、取手Ｂの 手で握る部分の両側縁に波形縁１ａ、１ｂをそれぞれ形成するが、取手Ｂはボー ル紙、プラスチック、布製にしても良い。

【００１０】 しかして、取手Ｂの両端部を外面側から切込孔Ｃにそれぞれ挿入して両端の端 面８をおりまげると、切込孔Ｃの上方傾斜部２に係合する取手Ｂの折り曲げ部６ の端部が図４に示すように凹部４に当たって固定されるとともに下にずれないよ うに凸部５で止まって取手Ｂが図５に示すように垂直に安定して手提げ良好とな り、しかも、取手Ｂの両側縁に波形縁１ａ、１ｂが形成されているので、手を痛 めたり傷つけることなく取手Ｂが安全良好に持ちやすくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】取手を取り付けた全体を示す斜視図。

【図２】取手の一部を示す展開図。

【図３】切込孔を示す外側面図。

【図４】切込孔に取手が係合した状態を示す説明図。

【図５】取手を取り付けた全体を示す側面図。

【図６】従来例を示す斜視図。

【図７】図６の一部を示す側面図。

【図８】取手を垂直にした状態を示す側面図。

【図９】取手がずれた状態を示す側面図。

【符号の説明】

Ａ 物収納箱 Ｂ 取手 １ａ 波形縁 １ｂ 波形縁 ２ 上方傾斜部 ３ 下方起立部 Ｃ 切込孔 ４ 凹部 ５ 凸部 ６ 折り曲げ部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ボール紙等を折りたたみ直方体状に形成さ
   れて上方には柔軟性に富む材質の細長い取手Ｂを取付け
   られる物収納箱Ａにおいて、前記取手Ｂの手で握る部分
   の両側縁に波形縁１ａ、１ｂをそれぞれ形成し、前記物
   収納箱Ａの対応する両側面の外側面部に、上方傾斜部２
   と下方起立部３が連なる略Ｌ字状の切込孔Ｃをそれぞれ
   形成するとともに、前記上方傾斜部２の傾斜下位端が凹
   形となってその下方の前部が下方起立部３の上部に向け
   凸形となるよう凹部４及び凸部５をそれぞれ形成し、前
   記取手Ｂの両端側の折り曲げ部６を前記上方傾斜部２に
   それぞれ係合して取り付け構成したことを特徴とする物
   収納箱の取手取付構造。