JP3894739B2 - 折畳箱 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、廃棄に際し、コンパクトに折り畳めるようにした紙箱に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、紙箱として、底壁の周囲に側壁及び端壁を連設し、側壁と端壁を繋ぎ合わせたものが使用されている。
【０００３】
そして、この紙箱を廃棄する際には、側壁と端壁の繋部を破いて折り畳み、その折目の反発を抑えるため、紐掛けすることが多い。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように解体し、紐掛けするには手間がかかるため、簡単に折り畳める紙箱が求められている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明は、底壁の周囲に側壁及び端壁を連設し、側壁と端壁を繋ぎ合わせた折畳箱において、底壁の角から側壁の端縁へ延びる４５°の斜折線と、側壁の端縁中央部から底壁へ延びる中折線と、斜折線の先端から底壁へ延びる横折線とを設けたのである。
【０００６】
このような紙箱は、側壁を斜折線に沿って外側へ折り曲げつつ、端壁を内側へ折り曲げ、底壁及び両側壁を中折線に沿って二つ折りにし、横折線に沿って撓ませつつ、一方の端壁を他方の端壁の内側へ差し込むと、折畳状態で保持される。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、ここでは、ギフト箱の蓋として使用される段ボール製のものを例示する。
【０００８】
図１に示すように、この蓋のブランクでは、底壁１の両側縁に側壁２が、両端縁に端壁３がそれぞれ連設され、側壁２の両側縁に貼着片４が設けられている。段ボールの段目方向は、底壁１と側壁２の連設方向に向いている。
【０００９】
また、このブランクには、底壁１の角から側壁２の端縁へ延びる４５°の斜折線５と、側壁２の端縁中央部から底壁１へ延びる中折線６と、斜折線５の先端から底壁１へ延びる横折線７とが設けられている。
【００１０】
このブランクを、図２に示す蓋Ｌに組み立てるには、底壁１から側壁２及び端壁３を起立させ、貼着片４を端壁３に貼り着ける。この蓋Ｌは、商品を収納した身Ｂに被せる。
【００１１】
そして、この蓋Ｌを廃棄する際には、図３に示すように、側壁２を斜折線５に沿って外側へ折り曲げつつ、端壁３を内側へ折り曲げる。
【００１２】
次いで、図４及び図５に示すように、底壁１及び両側壁２，２を中折線６に沿って二つ折りにし、横折線７に沿って撓ませつつ、一方の端壁３を他方の端壁３の内側へ差し込む。
【００１３】
これにより、蓋Ｌは、折り畳んだ状態で保持されるので、紐掛けをすることなく、嵩張らない状態で廃棄することができる。
【００１４】
また、厚手の段ボールを材料に用いた場合には、中折線６を２本平行に設けると、折畳状態での反発が抑制される。
【００１５】
なお、この実施形態の構造は、例示したような紙箱の蓋だけでなく、身に適用することもできる。
【００１６】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る紙箱は、端壁を内側へ折り曲げ、底壁及び両側壁を中折線に沿って二つ折りにし、一方の端壁と底壁の端部を他方の端壁と底壁の端部の間に差し込むと、折畳状態で保持されるので、紐掛けすることなく、嵩張らない状態で廃棄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施形態のブランクを示す図
【図２】同上の組立状態を身と共に示す斜視図
【図３】同上の折畳過程を示す斜視図
【図４】同上の折畳状態を示す斜視図
【図５】同上の折畳状態を示す断面図
【符号の説明】
１ 底壁
２ 側壁
３ 端壁
５ 斜折線
６ 中折線
７ 横折線

Claims (1)

1. 底壁１の周囲に側壁２及び端壁３を連設し、側壁２と端壁３を繋ぎ合わせた折畳箱において、底壁１の角から側壁２の端縁へ延びる４５°の斜折線５と、側壁２の端縁中央部から底壁１へ延びる中折線６と、斜折線５の先端から底壁１へ延びる横折線７とを設け、中折線６と横折線７とを、底壁１の途中で途切れさせ、底壁１の中間部分には設けないことを特徴とする折畳箱。

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