JP4311965B2 - 送風機用羽根車及びその製造方法 - Google Patents

送風機用羽根車及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉砕して再生ができるリサイクル性を考慮した送風機用羽根車及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の送風機用羽根車は、例えば、特許文献1等に開示されているように、図6及び図7に示すような構成のものが一般に知られている。図6は、従来の送風機用羽根車60の外観斜視図である。すなわち、送風機用羽根車60は、円筒形状の樹脂製ハブ61の周囲に複数個の翼型形状をした羽根62を設けて形成されており、中央のファンボス70(モータ固定用)をモータ軸に固定して羽根車60を回転させて送風するものである。
【0003】
図7は前記ファンボス70の斜視図であり、この送風機用羽根車のファンボスは、一般的にDCのトランジスタモータを使用する場合に、モータの固有振動に対して防振性を付与させるために、中心部にモータ軸を固定するためのアルミ製軸受け部71を配置し、この軸受け部71の外周部に金属製外周円筒部72が嵌め込まれ、さらに、この外周円筒部72の周りにゴム製の防振部73を圧縮成形したものが嵌め込まれている。なお、防振部73のゴムとしてはCR(クロロプレンゴム)が使用されていた。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−228993号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記のような従来の送風機用羽根車60では、構成材料に合成樹脂と金属とゴムを用いているため、廃棄された家庭用電化製品をリサイクルする時に合成樹脂とゴムと金属とを分別しないと、再生が困難である。従って、かかる構成材料からなる送風機用羽根車60は、リサイクル性が劣る問題があった。また、ゴムと金属で構成されたボス部材は高価であり低コストの代替材料が要望されていた。また、ボス部材の構成樹脂としては、グラスファイバーやマイカを混入したポリオレフィン系樹脂、例えばポリプロピレン(以下PPと云う)とオレフィンブロックを添加したスチレン系エラストマーとを一体化したリサイクル性の良い材料もある。しかし、送風機用羽根車の高温連続・繰り返しの過酷な運転条件を考慮すると、さらに剛性・耐熱性・接着性が優れた構成樹脂が必要となっている。
【0006】
上記する従来例の技術問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、リサイクル時に構成材料の樹脂と熱可塑性エラストマーを同時に粉砕して再生することができるリサイクル性の良い送風機用羽根車を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、ハブの周囲に複数の羽根を備えた羽根車において、前記ハブの中心にはモータ軸の軸受けとなる樹脂製軸受部を、前記樹脂製軸受部の外周には防振部材を、前記防振部材の外周には樹脂製外周筒部を、前記樹脂製外周筒部の外周にはハブと羽根を構成する樹脂製本体部を配設した送風機用羽根車であって前記樹脂製軸受部と前記防振部材と前記樹脂製外周筒部と前記樹脂製本体部との各構成材料は、前記送風機用羽根車を分離せずに粉砕して得られたものを前記樹脂製本体部のバージン材に10%混入して得られたリサイクル材の曲げ弾性率が前記バージン材と比較して90%以上である条件を満たすものであり、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは曲げ弾性率が8000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記樹脂製本体部は曲げ弾性率が4000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記防振部材はポリプロピレン系の合成樹脂と相溶性があって一緒に粉砕・混練・再生可能なオレフィン系熱可塑性エラストマーとして、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とはポリプロピレンとポリアミドとグラスファイバーとを主体とした合成樹脂で構成され、前記樹脂製本体部はグラスファイバーとマイカとを混入したポリプロピレン系の合成樹脂製とし、前記防振部材の熱可塑性エラストマーはエチレン−プロピレン−ジエンマテリアルを分散させたオレフィン系エラストマー製として、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは同一グレードの合成樹脂材料として、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とにはグラスファイバーを30%混入し、前記樹脂製本体部にはグラスファイバーとマイカとを30%混入した、または、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とにはグラスファイバーを50%混入し、前記樹脂製本体部にはグラスファイバーとマイカとを40%混入した
【0008】
上記構成によって、リサイクル時に樹脂製軸受部・樹脂製外周筒部・樹脂製本体部・防振部材すなわちモータ軸の軸受けとなる円筒状の樹脂部と、熱可塑性エラストマーの円筒状の防振部材と、防振部材の外周の樹脂部とハブと羽根の樹脂部を同時に粉砕して再生することができる。また使用される構成樹脂と相溶性の優れた熱可塑性エラストマーを用いることにより、曲げ弾性率や荷重たわみ温度の物性低下が小さい樹脂としてリサイクルすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
上記した本発明の目的は各請求項に記載した構成ならびに製造方法を実施の形態とすることにより達成できるので、以下には各請求項の構成ならびに製造方法による作用を併記し併せて請求項記載のうち説明を必要とする特定用語については詳細な説明を加えて本発明の実施の形態の説明とする。
【0010】
第1の本発明は、ハブの周囲に複数の羽根を備えた羽根車において、前記ハブの中心にはモータ軸の軸受けとなる樹脂製軸受部を、前記樹脂製軸受部の外周には防振部材を、前記防振部材の外周には樹脂製外周筒部を、前記樹脂製外周筒部の外周にはハブと羽根を構成する樹脂製本体部を配設した送風機用羽根車であって前記樹脂製軸受部と前記防振部材と前記樹脂製外周筒部と前記樹脂製本体部との各構成材料は、前記送風機用羽根車を分離せずに粉砕して得られたものを前記樹脂製本体部のバージン材に10%混入して得られたリサイクル材の曲げ弾性率が前記バージン材と比較して90%以上である条件を満たすものであり、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは曲げ弾性率が8000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記樹脂製本体部は曲げ弾性率が4000MPa以上であるポリプロピレン(以下PPと略称する)系の合成樹脂とし、前記防振部材はポリプロピレン系の合成樹脂と相溶性があって一緒に粉砕・混練・再生可能なオレフィン系熱可塑性エラストマーとしたものである。
【0011】
この構成によれば、金属とゴムを含まない構成であり、リサイクル時にPP系樹脂とオレフィン系熱可塑性エラストマーを同時に粉砕して再生することができる。またPP系樹脂の相溶性の優れたオレフィン系熱可塑性エラストマーとを一体化し、接合面の接着力も十分確保される
【0012】
第2の本発明は、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部が、PPとポリアミド(以下PAと略称する)とグラスファイバー(以下GFと略称する)を主体とした合成樹脂で構成され、前記樹脂製本体部がGFとマイカとを混入したPP系の合成樹脂製とし、前記防振部材の熱可塑性エラストマーがエチレン−プロピレン−ジエンマテリアル(以下EPDMと略称する)を分散させたオレフィン系エラストマー製としたものである。この構成によれば、送風機の連続運転時における熱変形や、繰り返し運転時における軸部の空回りなどがなく、剛性・耐熱性・耐候性・制振性のバランスに優れた送風機用羽根車を形成することができる。
【0013】
第3の本発明は、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部が、PPとPAとGFとタルク或いはマイカを主体とした合成樹脂で構成され、前記樹脂製本体部がGFとマイカとを混入したPP系の合成樹脂製とし、前記防振部材の熱可塑性エラストマーがEPDMを分散させたオレフィン系エラストマー製としたものである。この構成によれば、送風機の連続運転時における熱変形や、繰り返し運転時における軸部の空回りなどがなく、剛性・耐熱性・耐候性・制振性のバランスに優れ、GF単独時よりもボス部9の芯振れが小さくなり初期バランスの調整がしやすい送風機用羽根車を形成することができる。
【0014】
第4の本発明は、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部に、GF或いはタルク或いはマイカの1種または2種を30〜50%混入し、前記樹脂製本体部の樹脂にはGFと、マイカとを20〜40%混入したものである。この構成によれば、樹脂製軸受部と樹脂製外周筒部に曲げ弾性率が9000MPa以上、また樹脂製本体部には曲げ弾性率が4000MPa以上の剛性・耐熱性に優れた特性の樹脂を用いることができ、樹脂製軸受部のモータ軸のネジ止めをした時にへたり量の小さい送風機用羽根車を形成することができる。またこれらの樹脂は耐候処理することが容易であり、屋外条件でも10年以上の耐久性を確保することができる。
【0015】
第5の本発明は、前記熱可塑性エラストマーの硬度は、JIS−K−6301、A形が、45〜90として構成したものである。この硬度によって長期にバランス変化量の小さい送風機用羽根車を形成することができる。
【0016】
第6の本発明は、前記樹脂製軸受部と樹脂製外周筒部が同一グレードの合成樹脂材料としたものである。この構成によれば、同一グレードの材料であるためリサイクル時の物性低下が小さく安定する。また、加工時の材料数が少なくなり管理しやすい。この発明に云う同一グレードとは、樹脂製軸受部と樹脂製外周筒部に使用する樹脂材料が引張り強度や曲げ弾性率や密度が同じ物性を示す樹脂とする。
【0017】
第7の本発明は、樹脂製軸受部と樹脂製外周筒部とは連結された射出成形品としたものである。この構成によれば、成形回数も少なく効率良く生産できる。また、熱可塑性エラストマーを射出成形後の樹脂製軸受部の中心ズレを軽減できる。
【0018】
第8の本発明は、樹脂製外周筒部の端には穴部を有するツバ部あるいは外周部に凸状または凹状のリブを設けたものである。この構成によれば、樹脂製本体部と強く一体化して強固に接合できる。
【0019】
第9の本発明は、樹脂製軸受部の外周部に凸状あるいは凹状のリブを設けたものである。この構成によれば、形状面でのアンカー効果と熱可塑性エラストマーとの接着面積も増え接着力が向上し、送風機運転時の熱やモータ回転時の繰り返し応力による接着剥がれ・空回りなどが無くなる。
【0020】
第10の本発明は、ハブの周囲に複数の羽根を備えた羽根車において前記ハブの中心にはモータ軸の軸受けとなる樹脂製軸受部を、前記樹脂製軸受部の外周には防振部材を、前記防振部材の外周には樹脂製外周筒部を、前記樹脂製外周筒部の外周にはハブと羽根を構成する樹脂製本体部を配設した送風機用羽根車の製造方法であって前記樹脂製軸受部と前記防振部材と前記樹脂製外周筒部と前記樹脂製本体部との各構成材料は、前記送風機用羽根車を分離せずに粉砕して得られたものを前記樹脂製本体部のバージン材に10%混入して得られたリサイクル材の曲げ弾性率が前記バージン材と比較して90%以上である条件を満たすものであり、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは曲げ弾性率が8000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記樹脂製本体部は曲げ弾性率が4000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記防振部材はポリプロピレン系の合成樹脂と相溶性があって一緒に粉砕・混練・再生可能なオレフィン系の熱可塑性エラストマーとし、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部を射出成形し、金型内に前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部をセットして前記防振部材を射出成形して成形品のボス部を製作し、前記ボス部を金型内にインサートして前記樹脂製本体部を射出成形して前記樹脂製本体部前記ボス部とが一体化した送風機用羽根車を製造するものである。この製造方法によれば、現状の金型を維持して金属ボス部品と樹脂ボス部品を交換してインサート成形することができ、効率よく生産できる。また、ボス単体でのセンターズレなど中芯度が事前に分かりバランス変化量の少ないものを製造できる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面及び表を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例における空気調和機用の送風機用羽根車の縦断面図、図2は、同送風機用羽根車のボス部の外観斜視図、図3は、同送風機用羽根車のモータ軸の軸受けとなる円筒状の樹脂製軸受部の外観斜視図、図4は、同送風機用羽根車のボス部の成形時の外観斜視図、図5は、同送風機用羽根車全体の外観斜視図である。
【0022】
実施例1〜8は、構成材料は異なるが構造は同じである。図1〜5に示すように、送風機用羽根車3は、円筒形状のハブ1の周囲に複数個の翼型の羽根2を設けて形成され、モータ軸の軸受けとなる円筒状の樹脂製軸受部4にモータ軸を固定してファンを回転させて送風させるものである。
【0023】
図1に示すように、送風機用羽根車3の構成は、ハブ1の中心から羽根2の先端方向に向けて、円筒状の樹脂製軸受部4と、その外周に形成される熱可塑性エラストマーの円筒状の防振部材5と、その防振部材5の外周部にツバのついた円筒状の樹脂製外周筒部6と、前記樹脂製外周筒部6が嵌めこまれたハブ1と羽根2とを一体に成形した樹脂製本体部7とから構成されている。
【0024】
尚、図2に示すように、樹脂製外周筒部6には、ツバの円周方向に4つの穴が形成されている。図3に示すように、樹脂製軸受部4には、円筒状の外周部の長手方向に凸状の4本のリブ8が設けられ、中央部にはモータの軸を挿入する貫通孔が形成されている。図5に示すように、送風機用羽根車3はφ410mmの3枚羽根のもので、羽根中央部の断面部の最大肉厚は約6mmにしたものである。
【0025】
防振部材5に熱可塑性エラストマーを用いた実施例においては、熱可塑性エラストマーの円筒状の防振部材5の肉厚Aは従来品の5mmから7mmとして接着性と制振性の向上を図っている。尚、樹脂製軸受部4と防振部材5と樹脂製外周筒部6で構成する三層部材をボス部9とした。
【0026】
実施例の送風機用羽根車3の製造方法は、予め樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6を射出成形する。金型内に前記の樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6とをセットして、防振部材5を射出成形して成形品のボス部9を製作する。このボス部9を金型内にインサートしてハブ1と羽根2を一体に構成する樹脂製本体部7を射出成形して送風機用羽根車3が完成する。
【0027】
尚、ボス部9の成形時には図4に示すように樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6を同時成形するために、樹脂が分流して流れるチャンネル部10を設けた。このチャンネル部10は、使用時振動が伝達しやすくなり制振特性が低下することからボス部9を作製した時点でカットして取り除くものである。チャンネル部10の位置は成形時に問題がない箇所であれば良い。また外周部にツバのない反対側にチャンネル部を設けても良い。
【0028】
また、防振部材5は樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6を同時成形後に二色成形してもよい。二色成形は、二色の樹脂又は二種類の異なる合成樹脂から一体の製品を作る際の成形法であるが、このボス部9を製作する場合は、熱可塑性エラストマーと、PP,PA等の異なる樹脂でボス部9を成形することを意味する。例えば、成型金型がキャビティを表裏に二面備えているものを用いるとすると、先ず第1面側にPP,PA,GFを混合した合成樹脂で樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6を同時成形する。図2、図3のPはピンポイントゲートの位置を示し、樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6に各3箇所設けられていることを示している。もちろんこのピンポイントゲートの数は適宜変更してもよいことは言うまでもない。そして、樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6の成形が終わった後に、一度金型を開いて、樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6を金型に付着させたまま、内側の金型を180度回転して第2面側から熱可塑性エラストマーを射出して防振部材5を樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6間に充填する。このように二色成形すると、前記のようなチャンネル部10は必要ではなくなり、チャンネル部10をカットして取り除く作業もなくなるので、作業の効率化が図れる。
【0029】
各実施例と従来例の実用性評価に関しては、次のように実施した。
リサイクル性は、ボス部9と樹脂製本体部7を粉砕・混練した場合の再生可能性から、相溶性が良く再生可能なものを○、従来例のように樹脂とゴムと金属とは相溶性が悪く分離再生しないと再生できないものは×とした。
【0030】
接着性は、樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6と防振部材5の接合面の接着状態において、容易に界面剥離しないかどうかを確認し、回転トルクで50kgf/cm2以上の接着強度があり強固に接着されている状態を○とした。
【0031】
耐熱性は、実施例および従来例の送風用羽根車を空気調和機の室外機にセットし、モータ回転数を約1300rpmとして回転させ70℃の恒温槽に24時間放置し、回転前後のバランス変化量を検討した。バランス変化量は、専用のバランス変化量測定器を用いて測定した。
【0032】
また、初期の芯振れは成形後のボス部9の中心に回転軸となる軸を挿入して軸芯に対する振れの大きさをツバ面から約7mm垂直下方向に入った胴部の箇所でボス部9を回転させながらダイアルゲージで振れ量を測定した。評価は、振れ量が特に少ないもの◎、良好なもの○〜◎、現行品○とした。◎は0.1mm以下、○〜◎は0.15mm以下、○は0.2mm以下が目安となる。
【0033】
【表1】
Figure 0004311965
そして、実施例1では、樹脂製軸受部4および樹脂製外周筒部6は、PPとPAにGFを充填材として約30重量%混入した合成樹脂を用いた。PPとPAの比率は3:7〜4:6程度である。以下の実施例でもPPとPAの比率は略同じである。この実施例1の樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6の使用樹脂の曲げ弾性率は、共に試験法JIS−K−7203で約9700MPaである。また実施例1の樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6の使用樹脂の荷重たわみ温度はJIS−K−7206・荷重1.813MPaで約140℃以上であり、実施例1〜実施例8においても全て140℃以上である。
【0034】
樹脂製本体部7には、PPにマイカとGFを約30重量%混入した密度1.14のPP系樹脂を用いた。この樹脂製本体部7の使用樹脂の曲げ弾性率は、約4500MPaで、密度は1.14ある。
【0035】
防振部材5にはEPDMを分散させたオレフィン系エラストマー(一例としてあげれば、PPとEPDMとの重合体)を用いて構成した。熱可塑性エラストマーは、硬度45(JIS−K−6301、A形)を使用している。また、特に、実使用の高温時、長期放置時の耐熱性、柔軟性、機械的強度等を考慮して25%の圧縮永久歪は100℃・22時間で35%以下のものを使用している。以下の実施例2〜実施例8も同様の100℃・22時間で35%以下の圧縮永久歪の熱可塑性エラストマーを使用している。
【0036】
この実施例1の実用性評価において、リサイクル性は、PPとPAにGFを合せて充填材として約30重量%混入した合成樹脂とマイカとGFを約30重量%混入したPP系樹脂とEPDMを分散させたオレフィン系エラストマーの相溶性が良く、粉砕・混練・再生するときに分離もなく良好な状態である。接着性においては、前記PP系樹脂とオレフィン系エラストマーの相溶性が良いため接着部が強固に接着され一体化している。ボス部9の初期の芯振れは良好であった。また、実施例1のバランス変化量は3.5g・cmであり、従来例と同程度である。
【0037】
尚、実施例1において送風機用羽根車3のリサイクル材を粉砕後、樹脂製本体部7のバージン材に10%混入した場合の、樹脂製本体部7の物性保持率は90%以上である。曲げ弾性率は、バージン材は約4500MPaで、10%混入したリサイクル材は約4300MPaである。耐熱特性は、荷重たわみ温度でバージン材はJIS−K−7206・荷重1.813MPaで約146℃で、10%混入したリサイクル材は約145℃で同程度である。以下、実施例2〜実施例8においてもバージン材と比較して曲げ弾性率が90%以上で荷重たわみ温度が同等である合成樹脂がリサイクル材として使用できる。
【0038】
実施例2は、樹脂製軸受部4および樹脂製外周筒部6の構成樹脂にPPとPAにGFを充填材として約30重量%混入した合成樹脂を用い、樹脂製本体部7には、PPにマイカとGFを約30重量%混入した密度1.14のPP系樹脂を用い、防振部材5にEPDMを分散させたオレフィン系エラストマーを用いて構成した。
【0039】
この実施例2の熱可塑性エラストマーは、硬度60(JIS−K−6301、A形)を使用している。この実施例2の樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6の使用樹脂の曲げ弾性率は、実施例1と同じもので約9700MPaである。樹脂製本体部7の使用樹脂の曲げ弾性率は、約4500MPaで、密度は1.14ある。
【0040】
この実施例2は、実用性評価において、バランス変化量が3.0g・cmであって、他は実施例1と同じであった。
実施例3は、樹脂製軸受部4および樹脂製外周筒部6の構成樹脂にPPとPAにGFを充填材として約50重量%混入したPP系樹脂を用いた。この樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6の使用樹脂の曲げ弾性率は約13500MPaである。樹脂製本体部7には、PPにマイカとGFを約40重量%混入した密度1.25のPP系樹脂を用いた。防振部材5にEPDMを分散させたオレフィン系エラストマーを用いて構成した。熱可塑性エラストマーは、硬度45(JIS−K−6301、A形)を使用している。
【0041】
この実施例3は、実用性評価において、バランス変化量は2.7g・cmであり、他は実施例1と同じであった。
実施例4は、樹脂製軸受部4および樹脂製外周筒部6の構成樹脂にPPとPAにGFを充填材として約50重量%混入したPP系樹脂を用いた。樹脂製本体部7には、マイカとGFを約40重量%混入した密度1.25のPP系樹脂を用いた。防振部材5にEPDMを分散させたオレフィン系エラストマーを用いて構成した。実施例4の樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6の使用樹脂の曲げ弾性率は約13500MPaである。熱可塑性エラストマーは、硬度90(JIS−K−6301、A形)を使用している。
【0042】
この実施例4は、実用性評価において、バランス変化量は2.5g・cmであり、他は実施例1と同じであった。
実施例5は、樹脂製軸受部4および樹脂製外周筒部6の構成樹脂にPPとPAにGFとタルクを合せて充填材として約40重量%(GF30%、タルク10%) 混入したPP系樹脂を用いた。この実施例5の樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6の使用樹脂の曲げ弾性率は約10500MPaである。樹脂製本体部7には、マイカとGFを約30重量%混入した密度1.14のPP系樹脂を用いた。防振部材5にEPDMを分散させたオレフィン系エラストマーを用いて構成した。熱可塑性エラストマーは、硬度55(JIS−K−6301、A形)を使用している。
【0043】
この実施例5は、実用性評価において、ボス部9の初期の芯振れは特に少なく、バランス変化量は2.7g・cmであった。その他は実施例1と同じであった。
【0044】
実施例6は樹脂製軸受部4および樹脂製外周筒部6の構成樹脂にPPとPAにGFを30重量%、マイカ20重量%を混入した。この実施例6の樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6の使用樹脂の曲げ弾性率は約14500MPaである。樹脂製本体部7は前記実施例5と同じものを使用している。熱可塑性エラストマーは、硬度60(JIS−K−6301、A形)を使用している。
【0045】
この実施例6は、実用性評価において、ボス部9の初期の芯振れは特に少なく、バランス変化量は2.9g・cmであった。その他は実施例1と同じであった。
【0046】
実施例7は樹脂製軸受部4および樹脂製外周筒部6の構成樹脂にPPとPAにマイカ40重量%を混入した。この実施例7の樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6の使用樹脂の曲げ弾性率は約13000MPaである。樹脂製本体部7には、PPにマイカとGFを約20重量%混入した密度1.04のPP系樹脂を用いた。防振部材5にEPDMを分散させたオレフィン系エラストマーを用いて構成した。熱可塑性エラストマーは、硬度55(JIS−K−6301、A形)を使用している。
【0047】
この実施例7は、実用性評価において、ボス部9の初期の芯振れは特に少なく、バランス変化量は3.8g・cmであった。その他は実施例1と同じであった。
【0048】
実施例8は樹脂製軸受部4および樹脂製外周筒部6の構成樹脂にPPとPAとタルクを40重量%を混入した。この実施例8の樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6の使用樹脂の曲げ弾性率は約11000MPaである。樹脂製本体部7には、PPにマイカとGFを約40重量%混入した密度1.14のPP系樹脂を用いた。防振部材5にEPDMを分散させたオレフィン系エラストマーを用いて構成した。熱可塑性エラストマーは、硬度55(JIS−K−6301、A形)を使用している。
【0049】
この実施例8は、実用性評価において、ボス部9の初期の芯振れは特に少なく、バランス変化量は2.7g・cmであった。その他は実施例1と同じであった。
【0050】
以上のように、実施例2〜8においても、表1に示すようにリサイクル性において相溶性がよく、オレフィン系エラストマーと樹脂製軸受部4と樹脂製外周筒部6の接着性も良好で強固に接着している。
【0051】
尚、実施例1と2或いは実施例3と4に示すように各々樹脂製軸受部4および樹脂製外周筒部6と樹脂製本体部7を同一グレードの樹脂を使用した場合、60度以上での高温雰囲気では、熱可塑性エラストマーの硬度が低い方がバランス変化量は大きくなりやすい。
【0052】
熱可塑性エラストマーの硬度は、90よりも45の低い方が材料単品の制振特性において損失係数(tanδ)は良く(高く)なるが、送風機用羽根車3にした場合は、静止時の熱クリープ変形や運転時の熱変形が問題となり、羽根を回転させた時バランス変化が大きくなる。実施例から、硬度45以下では、バランス変化量が大きくなる。また硬度90度以上にすると柔軟性が低下し、送風機用羽根車3を回転させた時の騒音特性が悪くなる傾向があるため硬度90度以上は望ましくない。従って硬度45〜90の範囲が望ましい。
【0053】
また、実施例1〜8の樹脂製本体部7の制振性と寸法安定性は、マイカの混入率が多いほど良いが、マイカのみではウエルド部の強度が低く衝撃性に弱いことや、高温回転時の熱変形も大きくなりやすいため、GFを適度に混入して耐熱変形性や衝撃性の向上を図っている。
【0054】
また、樹脂製軸受部4および樹脂製外周筒部6に実施例1〜4のGFの充填材単独よりも実施例5のGFとタルク、実施例6のGFとマイカ、実施例7のマイカや実施例8のタルクの方が寸法安定性が良くなり芯振れが少なく、従来例の構成よりも送風機用羽根車3の初期のバランス調整がしやすい。
【0055】
また屋外に使用する場合、このPP系樹脂材料は耐候処理することが容易であり、屋外条件でも10年以上の耐久性を確保することができる。
また、送風機用羽根車3のバランス調整は、図1のハブ1の内側の円周方向に設けたねじ固定用ボス11に、バランスをとるための適当な重さのねじを選定し取り付けて行なう。バランス調整は送風機用羽根車3用のバランス調整機を用いて実施し、通常は5g・cm以下で管理する。備肉がなく、重量バランスが取れ安定した形状の成形品では、ねじの取り付けが必要でなくなる。固定用ボス11は、金型にピンを立てることによって射出成形時に同時にできる。このねじは、高密度のPP系樹脂を用いることでリサイクル時に選別しなくても良くなる。
【0056】
熱可塑性エラストマーの硬度調整は、EPDMの混入分散量や柔軟剤などの比率を変性させ調整される。また、樹脂製軸受部4にはモータの軸を固定するため円筒状の内部をDカット形状にしている。
【0057】
また本発明は、樹脂製軸受部4および樹脂製外周筒部6の構成樹脂にPPとPAにGF或いはタルク或いはマイカを充填材として約30〜50重量%混入したPP系樹脂を用いたが、珪酸カルシウムや炭素繊維も同様に剛性・耐熱性を向上させることができる。
【0058】
また、樹脂製軸受部4には円筒状の外周部には凸状のリブ8を設けているが、凹状にしても防振部材5の熱可塑性エラストマーとの接着面積が大きくなり接着力が向上する。また、樹脂製外周筒部6の円周状に凸状または凹状のリブを形成しても、同様に接着力が向上する。
【0059】
従来例は、図7に示すような中心部にモータ軸を固定するためのアルミ製軸受部71と金属製外周円筒部72にゴム製の防振部73を圧縮成形したものが使用された送風用羽根車60である。防振部73のゴムとしてはCRゴムが使用されている。従来例をリサイクルする場合は、金属とゴムを含むボス70をプレスなどで打ち抜いて取り除く別途工程が必要となる。
【0060】
また、本発明の各実施例は前述したようにボスに金属やゴムを使用しないため、送風機用羽根車として約20グラム程度の軽量化が図れる。
上記の送風機用羽根車は、特に空気調和機用の室外機に用いた場合、従来のゴム、金属を用いた送風用羽根車より軽量化やボス部の材料コストダウンなどが図れる。また、同時にリサイクル時のボス部脱着作業の削減などが図れ省エネや環境面で貢献することができる。
【0061】
また、本発明は予めエラストマーを成形したボス部9を金型内にインサートしてハブ1と羽根2を構成する樹脂製本体部7を射出成形して一体構造としたが、まず樹脂製外周筒部がない構成の羽根車で樹脂製軸受部と熱可塑性エラストマー部を除いたハブと羽根の樹脂部品を射出成形し、予め成形した円筒状の樹脂製軸受部のみを金型内にインサートしてからエラストマーを射出成形して一体構成することも可能であり、上記同様に選別なしで同時粉砕ができリサイクル性の優れた送風機用羽根車を提供できる。
【0062】
前述した実施例ではDCモータを使用して省エネ化を図っている空気調和機用の送風機用羽根車について説明したが、本発明の技術は樹脂製の羽根車が使用される他の送風機分野で広く利用できる。
【0063】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、第1の本発明によれば、金属とゴムを含まない構成でありリサイクル時に特に選別の必要がなく、PP系の合成樹脂とオレフィン系の熱可塑性エラストマーを同時に粉砕して再生することができる。また熱可塑性エラストマーも樹脂と相溶性の優れたものを選択することで曲げ弾性率や荷重たわみ温度の低下が小さく、リサイクル時の物性もほとんど低下しない。またPP系樹脂と相溶性の良いオレフィン系の熱可塑性エラストマーが一体化して、接合面の接着性も十分確保される。またこれらの樹脂は耐候処理することが容易であり、屋外でも10年以上の耐久性を確保することができる。また、PP系樹脂は制振性にも優れている。
【0064】
第2の本発明によれば、送風機の連続運転時の熱変形や、繰り返し運転時の軸部の空回りなどなく、剛性・耐熱性・耐候性・制振性のバランスに優れた送風機用羽根車を形成することができる。
【0065】
第3の本発明によれば、送風機の連続運転時の熱変形や、繰り返し運転時の軸部の空回りなどなく、剛性・耐熱性・耐候性・制振性のバランスに優れ、さらにGFの充填材1種よりも寸法安定性の高い充填材を用いるとボス部の芯振れが小さく、初期のバランス調整が容易となる送風機用羽根車を形成することができる。
【0066】
第4の本発明によれば、樹脂製軸受部と樹脂製外周筒部に曲げ弾性率が高い剛性・耐熱性に優れた特性の樹脂を用いることができ、樹脂製軸受部のモータ軸のネジ止めをした時にへたりの少ない送風機用羽根車を形成することができる。また、樹脂製本体部に曲げ弾性率が強くて耐熱性の優れた樹脂を用いることができ送風機用羽根車の剛性が高くバランス変化量が少なくなる。
【0067】
第5の本発明によれば、この硬度範囲によって長期にバランス変化量の少ない送風機用羽根車を形成することができる。
第6の本発明によれば、樹脂部が同一グレードの材料であるためリサイクル時の物性低下が小さく安定する。また、加工時の材料数が少なくなり管理しやすい。
【0068】
第7の本発明によれば、成形回数も少なく効率良く生産できる。また、熱可塑性エラストマーの射出成形後の樹脂製軸受部の中芯ズレも軽減できる。
第8の本発明によれば、樹脂製本体部とより一層一体化して位置ずれなどがなく強固に接合できる。
【0069】
第9の本発明によれば、熱可塑性エラストマーとの接着面積も増え接着力が向上し、送風機運転時の熱やモータ回転時の繰り返し応力による接着剥がれ・空回りなどが無くなる。
【0070】
第10の本発明によれば、現在にある金型を維持して金属ボス部品と樹脂ボス部品を交換してインサート成形することができ、効率よく生産できる。また、ボス単体でのセンターズレなど中芯度が事前に分かりバランス変化量の少ないものを加工できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における送風機用羽根車の断面図
【図2】同送風機用羽根車のボス部の外観斜視図
【図3】本発明の一実施例における同送風機用羽根車のモータ軸の軸受けとなる円筒状の樹脂製軸受部の外観斜視図
【図4】同送風機用羽根車のボス部の成形時の外観斜視図
【図5】図1に示す送風機用羽根車の外観斜視図
【図6】従来の送風機用羽根車の外観斜視図
【図7】従来の送風機用羽根車のボスの外観斜視図
【符号の説明】
1 ハブ
2 羽根
3 送風機用羽根車
4 樹脂製軸受部
5 防振部材
6 樹脂製外周筒部
7 樹脂製本体部
8 リブ
9 ボス部
10 チャンネル部
11 ねじ固定用ボス

Claims (10)

  1. ハブの周囲に複数の羽根を備えた羽根車において、
    前記ハブの中心にはモータ軸の軸受けとなる樹脂製軸受部を、前記樹脂製軸受部の外周には防振部材を、前記防振部材の外周には樹脂製外周筒部を、前記樹脂製外周筒部の外周にはハブと羽根を構成する樹脂製本体部を配設した送風機用羽根車であって
    前記樹脂製軸受部と前記防振部材と前記樹脂製外周筒部と前記樹脂製本体部との各構成材料は、前記送風機用羽根車を分離せずに粉砕して得られたものを前記樹脂製本体部のバージン材に10%混入して得られたリサイクル材の曲げ弾性率が前記バージン材と比較して90%以上である条件を満たすものであり、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは曲げ弾性率が8000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記樹脂製本体部は曲げ弾性率が4000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記防振部材はポリプロピレン系の合成樹脂と相溶性があって一緒に粉砕・混練・再生可能なオレフィン系熱可塑性エラストマーとして、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とはポリプロピレンとポリアミドとグラスファイバーとを主体とした合成樹脂で構成され、前記樹脂製本体部はグラスファイバーとマイカとを混入したポリプロピレン系の合成樹脂製とし、前記防振部材の熱可塑性エラストマーはエチレン−プロピレン−ジエンマテリアルを分散させたオレフィン系エラストマー製として、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは同一グレードの合成樹脂材料として、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とにはグラスファイバーを30%混入し、前記樹脂製本体部にはグラスファイバーとマイカとを30%混入した、または、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とにはグラスファイバーを50%混入し、前記樹脂製本体部にはグラスファイバーとマイカとを40%混入した
    ことを特徴とする送風機用羽根車。
  2. ハブの周囲に複数の羽根を備えた羽根車において、
    前記ハブの中心にはモータ軸の軸受けとなる樹脂製軸受部を、前記樹脂製軸受部の外周には防振部材を、前記防振部材の外周には樹脂製外周筒部を、前記樹脂製外周筒部の外周にはハブと羽根を構成する樹脂製本体部を配設した送風機用羽根車であって、
    前記樹脂製軸受部と前記防振部材と前記樹脂製外周筒部と前記樹脂製本体部との各構成材料は、前記送風機用羽根車を分離せずに粉砕して得られたものを前記樹脂製本体部のバージン材に10%混入して得られたリサイクル材の曲げ弾性率が前記バージン材と比較して90%以上である条件を満たすものであり、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは曲げ弾性率が8000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記樹脂製本体部は曲げ弾性率が4000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記防振部材はポリプロピレン系の合成樹脂と相溶性があって一緒に粉砕・混練・再生可能なオレフィン系の熱可塑性エラストマーとして、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とはポリプロピレンとポリアミドとグラスファイバーとタルク或いはマイカとを主体とした合成樹脂で構成され、前記樹脂製本体部はグラスファイバーとマイカとを混入したポリプロピレン系の合成樹脂製とし、前記防振部材の熱可塑性エラストマーはエチレン−プロピレン−ジエンマテリアルを分散させたオレフィン系エラストマー製として、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは同一グレードの合成樹脂材料として、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とにはグラスファイバーを30%、タルクを10%混入し、前記樹脂製本体部にはグラスファイバーとマイカとを30%混入した、または、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とにはグラスファイバーを30%、マイカを20%混入し、前記樹脂製本体部にはグラスファイバーとマイカとを30%混入した
    ことを特徴とする送風機用羽根車。
  3. ハブの周囲に複数の羽根を備えた羽根車において、
    前記ハブの中心にはモータ軸の軸受けとなる樹脂製軸受部を、前記樹脂製軸受部の外周には防振部材を、前記防振部材の外周には樹脂製外周筒部を、前記樹脂製外周筒部の外周にはハブと羽根を構成する樹脂製本体部を配設した送風機用羽根車であって、
    前記樹脂製軸受部と前記防振部材と前記樹脂製外周筒部と前記樹脂製本体部との各構成材料は、前記送風機用羽根車を分離せずに粉砕して得られたものを前記樹脂製本体部のバージン材に10%混入して得られたリサイクル材の曲げ弾性率が前記バージン材と比較して90%以上である条件を満たすものであり、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは曲げ弾性率が8000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記樹脂製本体部は曲げ弾性率が4000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記防振部材はポリプロピレン系の合成樹脂と相溶性があって一緒に粉砕・混練・再生可能なオレフィン系の熱可塑性エラストマーとして、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とはポリプロピレンとポリアミドとマイカ或いはタルクとを主体とした合成樹脂で構成され、前記樹脂製本体部はグラスファイバーとマイカとを混入したポリプロピレン系の合成樹脂製とし、前記防振部材の熱可塑性エラストマーはエチレン−プロピレン−ジエンマテリアルを分散させたオレフィン系エラストマー製として、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは同一グレードの合成樹脂材料として、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とにはマイカを40%混入し、前記樹脂製本体部にはグラスファイバーとマイカとを20%混入した、または、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とにはタルクを40%混入し、前記樹脂製本体部にはグラスファイバーとマイカとを40%混入した
    ことを特徴とする送風機用羽根車。
  4. 前記熱可塑性エラストマーの硬度はJIS−K−6301、A形が、45〜90としたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の送風機用羽根車。
  5. 前記樹脂製軸受部と、前記樹脂製外周筒部とは連結された射出成形品としたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の送風機用羽根車。
  6. 前記樹脂製外周筒部の一端には穴部を有するツバ部、あるいは外周部に凸状または凹状のリブを設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の送風機用羽根車。
  7. 前記樹脂製軸受部の外周部に凸状あるいは凹状のリブを設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の送風機用羽根車。
  8. ハブの周囲に複数の羽根を備えた羽根車において
    前記ハブの中心にはモータ軸の軸受けとなる樹脂製軸受部を、前記樹脂製軸受部の外周には防振部材を、前記防振部材の外周には樹脂製外周筒部を、前記樹脂製外周筒部の外周にはハブと羽根を構成する樹脂製本体部を配設した送風機用羽根車の製造方法であって
    前記樹脂製軸受部と前記防振部材と前記樹脂製外周筒部と前記樹脂製本体部との各構成材料は、前記送風機用羽根車を分離せずに粉砕して得られたものを前記樹脂製本体部のバージン材に10%混入して得られたリサイクル材の曲げ弾性率が前記バージン材と比較して90%以上である条件を満たすものであり、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは曲げ弾性率が8000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記樹脂製本体部は曲げ弾性率が4000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記防振部材はポリプロピレン系の合成樹脂と相溶性があって一緒に粉砕・混錬・再生可能なオレフィン系の熱可塑性エラストマーとして、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とはポリプロピレンとポリアミドとグラスファイバーとを主体とした合成樹脂で構成され、前記樹脂製本体部はグラスファイバーとマイカとを混入したポリプロピレン系の合成樹脂製とし、前記防振部材の熱可塑性エラストマーはエチレン−プロピレン−ジエンマテリアルを分散させたオレフィン系エラストマー製として、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは同一グレードの合成樹脂材料として、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とにはグラスファイバーを30%混入し、前記樹脂製本体部にはグラスファイバーとマイカとを30%混入して、または、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とにはグラスファイバーを50%混入し、前記樹脂製本体部にはグラスファイバーとマイカとを40%混入して、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部を射出成形し、金型内に前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部をセットして前記防振部材を射出成形して成形品のボス部を製作し、前記ボス部を金型内にインサートして前記樹脂製本体部を射出成形して前記樹脂製本体部前記ボス部とが一体化した送風機用羽根車を製造する
    ことを特徴とする送風機用羽根車の製造方法。
  9. ハブの周囲に複数の羽根を備えた羽根車において、
    前記ハブの中心にはモータ軸の軸受けとなる樹脂製軸受部を、前記樹脂製軸受部の外周には防振部材を、前記防振部材の外周には樹脂製外周筒部を、前記樹脂製外周筒部の外周にはハブと羽根を構成する樹脂製本体部を配設した送風機用羽根車の製造方法であって、
    前記樹脂製軸受部と前記防振部材と前記樹脂製外周筒部と前記樹脂製本体部との各構成材料は、前記送風機用羽根車を分離せずに粉砕して得られたものを前記樹脂製本体部のバージン材に10%混入して得られたリサイクル材の曲げ弾性率が前記バージン材と比較して90%以上である条件を満たすものであり、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは曲げ弾性率が8000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記樹脂製本体部は曲げ弾性率が4000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記防振部材はポリプロピレン系の合成樹脂と相溶性があって一緒に粉砕・混錬・再生可能なオレフィン系の熱可塑性エラストマーとして、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とはポリプロピレンとポリアミドとグラスファイバーとタルク或いはマイカとを主体とした合成樹脂で構成され、前記樹脂製本体部はグラスファイバーとマイカとを混入したポリプロピレン系の合成樹脂製とし、前記防振部材の熱可塑性エラストマーはエチレン−プロピレン−ジエンマテリアルを分散させたオレフィン系エラストマー製として、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは同一グレードの合成樹脂材料として、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とにはグラスファイバーを30%、タルクを10%混入し、前記樹脂製本体部にはグラスファイバーとマイカとを30%混入して、または、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とにはグラスファイバーを30%、マイカを20%混入し、前記樹脂製本体部にはグラスファイバーとマイカとを30%混入して、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部を射出成形し、金型内に前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部をセットして前記防振部材を射出成形して成形品のボス部を製作し、前記ボス部を金型内にインサートして前記樹脂製本体部を射出成形して前記樹脂製本体部と前記ボス部とが一体化した送風機用羽根車を製造する
    ことを特徴とする送風機用羽根車の製造方法。
  10. ハブの周囲に複数の羽根を備えた羽根車において、
    前記ハブの中心にはモータ軸の軸受けとなる樹脂製軸受部を、前記樹脂製軸受部の外周には防振部材を、前記防振部材の外周には樹脂製外周筒部を、前記樹脂製外周筒部の外周にはハブと羽根を構成する樹脂製本体部を配設した送風機用羽根車の製造方法であって、
    前記樹脂製軸受部と前記防振部材と前記樹脂製外周筒部と前記樹脂製本体部との各構成材料は、前記送風機用羽根車を分離せずに粉砕して得られたものを前記樹脂製本体部のバージン材に10%混入して得られたリサイクル材の曲げ弾性率が前記バージン材と比較して90%以上である条件を満たすものであり、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは曲げ弾性率が8000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記樹脂製本体部は曲げ弾性率が4000MPa以上であるポリプロピレン系の合成樹脂とし、前記防振部材はポリプロピレン系の合成樹脂と相溶性があって一緒に粉砕・混錬・再生可能なオレフィン系の熱可塑性エラストマーとして、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とはポリプロピレンとポリアミドとマイカ或いはタルクとを主体とした合成樹脂で構成され、前記樹脂製本体部はグラスファイバーとマイカとを混入したポリプロピレン系の合成樹脂製とし、前記防振部材の熱可塑性エラストマーはエチレン−プロピレン−ジエンマテリアルを分散させたオレフィン系エラストマー製として、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とは同一グレードの合成樹脂材料として、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とにはマイカを40%混入し、前記樹脂製本体部にはグラスファイバーとマイカとを20%混入して、または、前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部とにはタルクを40%混入し、前記樹脂製本体部にはグラスファイバーとマイカとを40%混入して、
    前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部を射出成形し、金型内に前記樹脂製軸受部と前記樹脂製外周筒部をセットして前記防振部材を射出成形して成形品のボス部を製作し、前記ボス部を金型内にインサートして前記樹脂製本体部を射出成形して前記樹脂製本体部と前記ボス部とが一体化した送風機用羽根車を製造する
    ことを特徴とする送風機用羽根車の製造方法。
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