JP4309555B2 - ユニット建物及びその組み立て施工法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は耐力壁を備えると共に間取りの自由度の大きいユニット建物及びその組み立て施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
工場で量産された複数の箱形建物ユニットを建築現場で接合させてユニット建物を構築する手法は、現場での施工工数を少なくすることができるので、施工期間の短縮を図る上で有利であり広く利用されている。
【0003】
しかしながら、このようなユニット建物では、建物ユニットを跨ぐ位置での開口位置や間取りの自由度が低いという課題がある。
【0004】
特開2000−45390号公報によれば、壁のない領域を備えた複数の箱形建物ユニットを工場生産し、建築現場において互いの建物ユニットをその壁のない領域が同一線上に並ぶように隣接配置させ、ついで、その壁のない領域に跨って面状の壁パネルを現場にて取り付けることにより、建物ユニットの継目の位置に壁の継目が形成されないように構成したユニット建物が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報記載のユニット建物では、耐力壁に配慮がなされていないので、耐力壁を考慮した場合の間取りの自由度が制約されるという問題がある。
【0006】
そこで、この発明は、工場生産可能な建物ユニットを用いたユニット建物であって、耐力壁を備えると共に間取りの自由度が向上できる建物ユニット及びその組み立て施工法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は平面視四辺形で壁と床とから略箱形に組み立てられた建物ユニットを建築現場で複数接合させて構成したユニット建物において、
壁面となる一側面の壁を後から配設する後配設領域が設けられている後配設建物ユニットを二つ以上有し、前記後配設建物ユニットの少なくとも一方は前記床の中間から前記後配設領域に直交して立設された耐力壁を備え、前記後配設建物ユニットの二つは互いの後配設領域が同一直線上に並ぶように配置されるとともに、該同一直線上に並んだ前記後配設領域間に跨って面形状の壁パネルが配設されて形成された後配設建物ユニット群を備えていることを特徴とするユニット建物である。
【0008】
このように構成すれば、互いの壁のない後配設領域が同一直線上に並ぶように二つの建物ユニットが配置され、その壁のない後配設領域間に跨って面形状の壁パネルが配設されることにより建物ユニット間の壁面に継ぎ目のないユニット建物を組み立てることができる。
【0009】
また、このユニット建物は、後配設領域に跨って配設された壁パネルに直交する方向に耐力壁を備えている。
【0010】
これにより、工場生産可能な建物ユニットを用いたユニット建物であって、耐力壁を備えると共に間取りの自由度が向上できるユニット建物を提供することができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、前記後配設建物ユニットは、前記後配設領域と直交する一側辺に床から立設された壁のない開放領域が設けられているとともに、該壁のない開放領域が互いに平行に向かい合って配置されることにより、前記後配設建物ユニット群は、前記後配設建物ユニットに跨って形成される居室を備えることを特徴とする請求項1記載のユニット建物である。
【0012】
このように構成すれば、壁のない開放領域を平行に向かい合って配置させることにより後配設建物ユニットに跨った居室を形成させることができ、この建物ユニット間に跨った居室の外周壁には継ぎ目が見えず、しかもこの居室の周囲は耐力壁により囲むことができる。
【0013】
ここで、この壁のない開放領域は、直接接合させても、間に他の建物ユニットを介在させてもよい。
【0014】
請求項3記載の発明は、前記後配設建物ユニットはともに前記床の中間から前記後配設領域に直交して立設された耐力壁を備えることにより、
前記後配設建物ユニット群は互いに平行に配設された前記耐力壁により区画された前記後配設建物ユニット間に跨る居室が設けられていることを特徴とする請求項2記載のユニット建物である。
【0015】
このように構成すれば、後配設建物ユニットを配置することによりその後配設建物ユニット間に跨った耐力壁により区画された居室を形成することができる。
【0016】
請求項4記載の発明は、上下階のそれぞれに4個の平面視四辺形で箱形に組み立てられた建物ユニットの角部を一カ所に集めて配置して、この8個の建物ユニットからなる建物ユニット群の上階または下階を前記後配設建物ユニット群としてなるユニット建物であって、
上階または下階に配置された後配設建物ユニットの前記耐力壁は、下階または上階に配置された建物ユニットの耐力壁とは相互の耐力壁の面方向に直交する方向に互いの位置をずらして配置可能とされていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のユニット建物である。
【0017】
これにより、上下階の耐力壁の位置がずれることができるので、上階建物ユニット群と下階建物ユニット群の間取りを相互に異ならせることができ、これにより間取り設計の自由度を向上させることができる。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のユニット建物の施工法であって、前記後配設建物ユニットを互いの後配設領域が同一直線上に並ぶように建築現場において配置するとともに同一直線上に並んだ前記後配設領域間に跨って面形状の壁パネルを建築現場において組み付けて、前記耐力壁により区画された後配設建物ユニット群を形成してなることを特徴とするユニット建物の組み立て施工法である。
【0019】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な発明の実施の形態1について、図面を参照しつつ説明する。
【0020】
まず構成を説明すると、図1〜図4において、符合T1は、この実施の形態1のユニット建物であり、このユニット建物T1は、不図示の基礎にアンカーボルトなどにより接合された下階建物ユニット群T11と、その上にジョイントボルト(不図示)などにより接合された上階建物ユニット群T12により構成され、それぞれの階は平面視四辺形(矩形)で略箱形に組み立てられた建物ユニットが相互にボルトなどにより接合された構成とされている。
【0021】
ここで図1において矢印Aは建物ユニット間の接合箇所を示している。また、このユニット建物T1の外周の全部またはその一部及び上下階の上下の全部または一部に別の建物ユニットが接合されていてもよい。
【0022】
一階の建物ユニットU111〜U114は、図2に示すように、それぞれ床パネル11の周縁の短辺側(妻側)の双方に互いに平行となるように立設された外周耐力壁パネル(妻側耐力壁)12、12と床パネル11の周縁の長辺側(桁側)の一辺に立設された建物ユニットの長さと等しい外周耐力壁パネル(桁側耐力壁)13とを備えている。この外周耐力壁パネル13には図面上窓などの開口14が設けられている(図1)が、この開口14は有っても無くてもよい。これにより、この建物ユニットU111〜U114は、平面視コ字形状の耐力壁パネルを備える。
【0023】
これらの建物ユニットU111,U112,U113,U114は、それぞれの長さ、幅、高さが相互に等しく、コ字状の耐力壁が相互にコ字状の開口を臨ませて接合されてそれぞれの一隅が一カ所B1に集めて配置され相互にボルトなどにより接合されて一階の建物ユニット群T11が形成されている。ここで、この長辺側(桁側)の長さ寸法は、例えば4.5mである。
【0024】
一方、二階の建物ユニットU121、U122は、図3に示すように、それぞれ床パネル11の周縁の短辺側の一辺から立設された外周耐力壁パネル12と、この外周耐力壁パネル12と平行に床パネル11の中間から立設された間仕切り耐力壁(中妻壁)15と、床パネル11の周縁の長辺側の一辺から立設された外周耐力壁パネル16を備え、この外周耐力壁パネル16は外周耐力壁パネル(妻側耐力壁)12と間仕切り耐力壁(中妻壁)15とに繋がっている。
【0025】
ここで、この長辺側の長さ寸法は、一階の建物ユニットと同様に、例えば4.5mである。また、この外周壁耐力パネル16の長さは床パネル11の長さよりも短く例えば3.6mである。これにより、この外周耐力壁パネル16は桁側の一部に形成された部分耐力壁を構成し、この桁側には長さが0.9mの耐力壁が配設されていない領域(以下、この領域を後配設領域Cという。)を備えている。
【0026】
また、この建物ユニットU121,U122は、この後配設領域Cに直交した妻側に外周壁が設けられていない領域(以下、この領域を開放領域Dという。)を備えている。これにより、この建物ユニットU121,U122は、耐力壁12,16,15により構成される平面視コ字形状の耐力壁パネルを備える。
【0027】
また、建物ユニットU123、U124はそれぞれ床パネル11の周縁の短辺側の一辺から立設された外周耐力壁パネル12と、この外周耐力壁パネル12と平行に床パネル11の中間から立設された間仕切り耐力壁(中妻壁)17と、床パネル11の周縁の長辺側の一辺から立設された外周耐力壁パネル18を備え、この外周耐力壁パネル18は、外周耐力壁壁パネル12と間仕切り耐力壁17とに繋がっている。
【0028】
ここで、この長辺側の長さ寸法は、一階の建物ユニットと同様に、例えば4.5mである。また、この外周壁耐力パネル18の長さは床パネル11の長さよりも短く例えば2.7mである。これにより、この外周耐力壁パネル18は桁側の一部に形成された部分耐力壁を構成し、この桁側には長さが1.8mの耐力壁のない後配設領域Cを備えている。
【0029】
また、建物ユニットU123,U124は、この後配設領域Cに直交した妻側に外周壁が設けられていない開放領域Dを備えている。これにより、この建物ユニットU123,U124は、耐力壁12,18,17により構成される平面視コ字形状の耐力壁パネルを備える。
【0030】
ここで、これらの建物ユニットU121,U122,U123,U124は、それぞれの長さ、幅、高さが相互に等しい。また、建物ユニットU121と建物ユニットU123とは開放領域Dを互いに接合されるとともに、後配設領域Cが直線上に配設されるように接合されている。またこの接合された建物ユニットU121,U123に鏡像対称に、開放領域Dを互いに接合させるとともに、後配設領域Cが直線上に配設されるように配設された建物ユニットU122と建物ユニットU124とを接合させる。これにより、コ字状の耐力壁が相互にコ字状の開口を臨ませて接合されて四個の建物ユニットU121〜U124はそれぞれの一隅が一カ所B2に集めて配置され相互にボルトなどにより接合される。図4に示すように、この後配設領域Cに跨って長さ2.7mの現地付け壁パネル19が配設され、この壁パネルはジョイントプレート(不図示)などにより固定されて後配設建物ユニット群が形成されて、二階の建物ユニット群T12が形成されている。
【0031】
また、上下の各建物ユニットU111〜U124は、両側の二隅が衝合され、各建物ユニット間はボルトなどにより接合され、これによりユニット建物T1が形成されている。
【0032】
以上のように構成されたユニット建物T1によれば、後配設建物ユニット群に、間仕切り耐力壁15、17及び現地付け壁パネル19,19に囲まれて、開放領域Dに跨った一つの居室が形成される。
【0033】
ここで、この現地付け壁パネル19は、建物ユニットU121,U123間に跨っているが、建物ユニット間の継ぎ目は見えない。また、この図に有るとおり、建物ユニット間に跨った開口14を設けることができる。
【0034】
また、このようなユニット建物T1は、二階の後配設建物ユニット群を上階とする8個の建物ユニットからなる建物ユニット群の部分で、下階である一階の建物ユニットの耐力壁12とは互いの位置をずらして二階の間仕切り耐力壁15、17を配置可能とされているので、居室を二部屋設けた一階建物ユニット群T11の直上に居室を三部屋設けた二階建物ユニット群T12を配置することができるなど、他方の階に対して間取りを自由に変更することができ、間取りの自由度が増大されており、間仕切りのための建築現場の施工工数を低減させることができる。
【0035】
なお、このような構成のユニット建物T1によれば、間仕切り耐力壁15,17の下階の建物ユニット群T11には鉛直方向に図面上梁が存しない構成となっているが、下階の外周耐力壁13,13間に適宜の梁を架設したり、また、床パネル11の接合強度を増すことにより上階建物ユニット群T12の鉛直方向の力を支持する構成とすることができる。このような構成の詳細は、例えば、本出願人の出願に係る特願平11−48553号出願明細書に詳細に説明されている。
【0036】
【発明の実施の形態2】
以下、本発明の具体的な発明の実施の形態2について、図面を参照しつつ説明する。なお、発明の実施の形態1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0037】
まず構成を説明すると、図5〜図8おいて、符合T2は、この実施の形態2のユニット建物であり、このユニット建物T2は、不図示の基礎にアンカーボルトなどにより接合された下階建物ユニット群T21と、その上にジョイントボルト(不図示)などにより接合された上階建物ユニット群T22により構成され、それぞれの階は平面視四辺形(矩形)で略箱形に組み立てられた建物ユニットが相互にボルトなどにより接合された構成とされている。
【0038】
一階の建物ユニットU211〜U214は、図6に示すように、それぞれ床パネル11の周縁の短辺側(妻側)の双方に立設された外周耐力壁パネル(妻側耐力壁)12、12と床パネル11の周縁の長辺側(桁側)の一辺に立設された建物ユニットの長さと等しい外周耐力壁パネル(桁側耐力壁)13とを備えている。建物ユニットU213,U214は、間仕切り壁(耐力壁であってもよい)21を備えている。これにより、この建物ユニットU212〜U214は、平面視コ字形状または中妻壁付きのコ字状の耐力壁パネルを備える。
【0039】
これらの建物ユニットU211〜U214は、建物ユニット同士で突き合わされるそれぞれの長さ、幅、高さが相互に等しく、それぞれの一隅が一カ所B1に集めて配置され相互にボルトなどにより接合されて一階の建物ユニット群T21が形成されている。ここで、建物ユニットU211の長辺側(桁側)の長さ寸法は、例えば3.6mであり、建物ユニットU213の長辺側(桁側)の長さ寸法は、例えば5.4mである。
【0040】
一方、二階の建物ユニットU221、U222は、図7に示すように、それぞれ床パネル11の周縁の短辺側の一辺から立設された外周耐力壁パネル12を備えている。ここで、建物ユニットU221,U222の長辺側の長さ寸法は、一階の建物ユニットと同様に、例えば3.6mであり、この外周には耐力壁のない後配設領域Cを備えている。また、この建物ユニットU221,U222は、この後配設領域Cに直交した妻側に外周壁が設けられていない開放領域Dを備えている。
【0041】
また、二階の建物ユニットU223、U224はそれぞれ床パネル11の周縁の短辺側の一辺から立設された外周耐力壁パネル12と、この外周耐力壁パネル12と平行に床パネル11の中間から立設された間仕切り耐力壁(中妻壁)17と、床パネル11の周縁の長辺側の一辺から立設された外周耐力壁パネル18を備えている。ここで、この建物ユニット223,U224の長辺側の長さ寸法は、一階の建物ユニットと同様に、例えば5.4mであり、外周壁耐力パネル18の長さが床パネル11の長さよりも短く例えば4.5mであるので、これにより、この外周耐力壁パネル18のある桁側の一部には、長さが0.9mの耐力壁のない後配設領域Cを備え、また、この後配設領域Cに直交した妻側に外周壁が設けられていない開放領域Dを備えている。これにより、この建物ユニットU223,U224は、耐力壁12,18,17により構成される平面視コ字形状の耐力壁パネルを備える。
【0042】
これらの建物ユニットU221〜U224は、建物ユニット同士で突き合わされるそれぞれの長さ、幅、高さが相互に等しく、開放領域Dを互いに接合させるとともに、後配設領域Cが直線上に配設されるように接合され、四個の建物ユニットU221〜224はそれぞれの一隅が一カ所B2に集めて配置され相互にボルトなどにより接合されている。
【0043】
後配設領域Cに跨って長さ4.5mの現地付け壁パネル19が配設され、この壁パネルはジョイントプレート(不図示)などにより固定されて後配設建物ユニット群が形成されて、二階の建物ユニット群T22が形成されている。
【0044】
以上のように構成されたユニット建物T2によれば、後配設建物ユニット群に、間仕切り耐力壁17,17、外周耐力壁12,12及び現地付け耐力壁19,19に囲まれた、開放領域Dに跨った居室が形成される。ここで、この現地付け壁パネル19は、建物ユニットU21,U23間に跨っているが、建物ユニット間の継ぎ目は見えない。
【0045】
また、このようなユニット建物T2は、二階の後配設建物ユニット群を上階とする8個の建物ユニットからなる建物ユニット群の部分で、下階である一階の建物ユニットの耐力壁12,21とは互いの位置をずらして二階の間仕切り耐力壁17を配置可能とされているので、居室を三部屋設けた一階建物ユニット群T21の直上に居室を二部屋設けた二階建物ユニット群T22を配置することができるなど、他方の階に対して間取りを自由に変更することができ、間取りの自由度が増大されており、間仕切りのための建築現場の施工工数を低減させることができる。
【0046】
なお、このような構成のユニット建物T2によれば、間仕切り耐力壁17の下階の建物ユニット群T21には鉛直方向に図面上梁が存しない構成となっているが、実施の形態1と同様に外周耐力壁13,13間に適宜の梁を設けたりすることができる。
【0047】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0048】
たとえば、以上の実施の形態では、桁面に後配設領域Cが配置されるように開放領域Dは妻面に設けられ、この妻面同士を接合して組み合わせることにより、その間取りの自由度を増大させていたが、妻面と桁面とを相互に変えた桁−桁接合等であってもよい。
【0049】
また、後配設領域C及び開放領域Dはその一部に壁が残されていてもよく、これにより、建物ユニットの単独状態での強度を確保することができる。
【0050】
また、これらの支持壁または耐力壁には、その効果を損しない範囲で適宜の位置に開口を設けてもまた設けなくてもよく、また、壁面の一部が耐力壁である構成でもよい。
【0051】
また、耐力壁には、構造耐力上水平力及び鉛直力を負担する耐力壁はもちろんのこと、鉛直力のみを負担する支持壁をも包含する。
【0052】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明に従えば、工場生産可能な建物ユニットを用いたユニット建物であって、耐力壁を備えると共に間取りの自由度が向上できる建物ユニット及びその組み立て施工法を提供することができる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るユニット建物の各建物ユニットの接合状況を説明する正面図である。
【図2】 図1に係るユニット建物の一階の耐力壁の配置を説明する平面図である。
【図3】 図1に係るユニット建物の二階の耐力壁の配置を説明する平面図である。
【図4】 図1に係るユニット建物の組み立て状況を説明する斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態2に係るユニット建物の各建物ユニットの接合強強を説明する正面図である。
【図6】 図5に係るユニット建物の一階の耐力壁の配置を説明する平面図である。
【図7】 図5に係るユニット建物の二階の耐力壁の配置を説明する平面図である。
【図8】 図5に係るユニット建物の組み立て状況を説明する斜視図である。
【符号の説明】
T1 ユニット建物
C 後配設領域
U 建物ユニット
U121,U123 後配設建物ユニット
11 床パネル
15,17 間仕切り耐力壁
19 現地付け壁パネル
Claims (5)
- 平面視四辺形で壁と床とから略箱形に組み立てられた建物ユニットを建築現場で複数接合させて構成したユニット建物において、
壁面となる一側面の壁を後から配設する後配設領域が設けられている後配設建物ユニットを二つ以上有し、
前記後配設建物ユニットの少なくとも一方は前記床の中間から前記後配設領域に直交して立設された耐力壁を備え、
前記後配設建物ユニットの二つは互いの後配設領域が同一直線上に並ぶように配置されるとともに、該同一直線上に並んだ前記後配設領域間に跨って面形状の壁パネルが配設されて形成された後配設建物ユニット群を備えていることを特徴とするユニット建物。 - 前記後配設建物ユニットは、
前記後配設領域と直交する一側辺に床から立設された壁のない開放領域が設けられているとともに、該壁のない開放領域が平行に向かい合って配置されることにより、前記後配設建物ユニット群は、前記後配設建物ユニットに跨って形成される居室を備えることを特徴とする請求項1記載のユニット建物。 - 前記後配設建物ユニットはともに前記床の中間から前記後配設領域に直交して立設された耐力壁を備えることにより、
前記後配設建物ユニット群は互いに平行に配設された前記耐力壁により区画された前記後配設建物ユニット間に跨る居室が設けられていることを特徴とする請求項2記載のユニット建物。 - 上下階のそれぞれに4個の平面視四辺形で箱形に組み立てられた建物ユニットの角部を一カ所に集めて配置して、この8個の建物ユニットからなる建物ユニット群の上階または下階を前記後配設建物ユニット群としてなるユニット建物であって、
上階または下階に配置された後配設建物ユニットの前記耐力壁は、下階または上階に配置された建物ユニットの耐力壁とは相互の耐力壁の面方向に直交する方向に互いの位置をずらして配置可能にされていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のユニット建物。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のユニット建物の施工法であって、
前記後配設建物ユニットを互いの後配設領域が同一直線上に並ぶように建築現場において配置するとともに同一直線上に並んだ前記後配設領域間に跨って面形状の壁パネルを建築現場において組み付けて、前記耐力壁により区画された後配設建物ユニット群を形成してなることを特徴とするユニット建物の組み立て施工法。
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