JP4307931B2 - 中間転写体及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コピー機やファクシミリ機や印字装置またはそれらの複合機等における画像形成に用いられる中間転写体及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
一般に、画像形成装置(コピー機やファクシミリ機や印字装置またはそれらの複合機等)においてカラー画像を形成可能にしたものにあって、中間転写ベルトを備える中間転写体を設け、各色別の複数の画像形成ユニットを中間転写ベルトの搬送方向に並列に配置し、各画像形成ユニット内の感光体ドラム上に形成された各色別のトナー像を中間転写ベルト上に順次転写し(一次転写像)、中間転写ベルト上に重複形成された一次転写像を、中間転写ベルトの一部に当接する記録紙上に二次転写するようにした方式が提案されている。
上記複数の感光体ドラムを有するタンデム型カラー画像形成装置にあっては、各感光体ドラムの1回転でカラー画像を形成するため、単一の感光体ドラムを色数に対応させて複数回回転させてカラー画像を形成する多回転方式のカラー画像形成装置と比べて、フルカラー画像を高速に出力できるという利点があるため、中間転写体を用いた画像形成装置が高速カラー画像形成装置の主流になっている。しかしながら、上記複数の感光体ドラムを有するタンデム型カラー画像形成装置にあっても、複数の感光体ドラムあるいは複数の現像器または中間転写体をメンテナンスや寿命のために装置本体から取り外す必要がある。
上記中間転写体を、フレームと、そのフレームに互いに離間して軸支された複数のローラと、それら複数のローラに巻き掛けられたベルトとからなるベルトユニットとして形成し、そのベルトユニットを、ローラ軸に直交しかつベルトの水平部分と平行な方向に変位可能であって、画像形成装置の本体における記録紙搬送路側とは相反する側の本体側面から着脱可能にしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−356546号公報(図1、図2、図5)
しかしながら、上記した画像形成装置にあっては以下に示す問題がある。まず、記録紙搬送路における中間転写体の開口部を装置本体の左右側面の一方に設け、中間転写体を着脱する為の開口部を装置本体の左右側面の他方に設けている。装置本体フレームの両側面に開口部が設けられているため、装置本体のフレームの剛性が低下する。
次に、中間転写体を交換するためには、中間転写体を着脱する為の開口部を覆う着脱用扉を開き、使用されていた旧中間転写体を装置本体から水平方向に引き出すことになる。その作業にあっては、旧中間転写体水平状態に保ちながら引き出す必要があり、そのためには中間転写体のフレームやベルトを直接把持するなどして引き出すことになるため、中間転写体の取り外し作業を容易に行うことができない。
また、取り外された旧中間転写体の代わりに新中間転写体を装着する場合には、上記とは逆に新中間転写体を装置本体に対して水平方向に挿入することになる。その作業にあっても、新中間転写体を水平状態に保ちながら行う必要があり、中間転写体のフレームやベルトを直接把持するなどして押し込むことになるため、上記と同様に中間転写体の取り付け作業を容易に行うことができない。さらに、ベルトを把持する場合にはベルトを傷付ける虞がある。
このような課題を解決して、ベルトを傷付けることなく中間転写体の着脱作業を行うことができる中間転写体及びこれを備えた画像形成装置を実現するために本発明に於いては、枠体と、前記枠体に周回可能に設けられた無端ベルトとを有し、前記無端ベルトの周回路に設けられた複数の像担持体から前記無端ベルト上に現像を転写され、前記転写された現像を前記無端ベルト上で保持し、前記無端ベルトの周回路の一部と転写体との間を挟持されつつ搬送される記録紙に前記保持された現像を転写するようにしたものであって、前記枠体の前記転写体側端部の上部及び下部に、前記無端ベルトと前記転写体との間に向けて搬送されてくる記録紙をガイドし、該枠体を移動させるときに把持可能な、上部及び下部把持部材を設け、前記枠体の前記転写体側と反対で端部近傍の両側面に、該枠体の下面から突出する位置と該枠体内に収まる位置との間で回動自在な、一対の脚部材を設け、該枠体の下面から突出した状態の一対の脚部材と前記下部把持部材とにより、該枠体を台上に支持するものとした。
また、中間転写体を装着する装置本体の剛性を高くし得る該中間転写体を備えた画像形成装置を実現するために本発明に於いては、前記転写体を支持する転写体支持部材を有し、この転写体支持部材が、前記枠体を前記無端ベルトの周回路における長手方向であって前記転写体側に移動させた場合のその枠体と干渉しない位置まで傾動可能に設けられているものとした。
このように、中間転写体及びこれを備えた画像形成装置を実現するために本発明によれば、枠体の転写体側端部の上部に、無端ベルトと転写体との間に向けて搬送されてくる記録紙をガイドし、該枠体を移動させるときに把持可能な、上部把持部材を設ける。これにより、交換作業時に枠体の露出する部分である転写体側の上部を把持することができ、運搬時の取り扱い性の向上ばかりでなく、枠体の引き出しや押し込みが容易になるため、交換作業をより一層簡単に行うことができる。また、記録紙が無端ベルトに巻き込まれることを阻止することができ、別途巻き込み防止ガイドを設ける必要が無く、装置を低廉化し得る。
さらに、枠体の転写体側端部の下部に、無端ベルトと転写体との間に向けて搬送されてくる記録紙をガイドし、該枠体を移動させるときに把持可能な、下部把持部材を設ける。これにより、交換作業時に枠体の露出する部分である転写体側の下部を把持することができ、運搬時の取り扱い性の向上ばかりでなく、枠体の引き出しや押し込みが容易になるため、交換作業をより一層簡単に行うことができる。また、無端ベルトと転写体との間に向けて記録紙をガイドすることができ、そのようなガイド部材を兼用することができ、別途ガイド部材を設ける必要が無く、装置を低廉化し得る。
さらに、枠体の転写体側と反対で端部近傍の両側面に、該枠体の下面から突出する位置と該枠体内に収まる位置との間で回動自在な、一対の脚部材を設け、該枠体の下面から突出した状態の一対の脚部材と下部把持部材とにより、該枠体を台上に支持する。これにより、一時的に台の上に載置する場合に一対の脚部材と下部把持部材とにより載置することができるため、そのような場合に無端ベルトが台の表面に触れて傷付いてしまうことを防止することができ、無端ベルトを傷付けずに行う必要がある交換作業を容易化することができる。また、枠体を装置本体に装着する場合には脚部材が回動して枠体内に収まり得るため、脚部材を倒伏させる作業を必要とせずに装着作業を行うことができ、中間転写体の交換作業を簡単に行うことができる。
さらに、枠体の上面に無端ベルトを覆うカバーを設け、このカバーの上面で該枠体の上面の中央付近に、カバーの上面に沿って倒伏した位置と略垂直に起立した位置との間で起立倒伏自在な、可動把持部材を設ける。これにより、枠体を水平状態にして交換作業を行う場合に、カバーにより無端ベルトに塵埃などが付着することを防止することができると共に、異物の接触による傷付きも防止することができるため、それらに気を付けながら作業をする場合に対して作業を簡単に行うことができる。
た、交換作業時にその可動把持部材を起立させて把持することができ、例えば片手で支持することも可能になるため、取り扱い性を向上し得る。また、把持位置が無端ベルトから遠ざけられた位置になるため、無端ベルトに触れてしまうことをより好適に防止し得る。これにより、無端ベルトを傷付けること無く簡単かつ確実に枠体の着脱作業を行うことができる。また、枠体の本体装置への装着作業時には可動把持部材を倒伏させれば良く、何ら問題なく装着作業を行うことができる。
一方、中間転写体を備えた画像形成装置を実現するために本発明によれば、転写体を支持する転写体支持部材が、枠体を無端ベルトの周回路における長手方向であって転写体側に移動させた場合のその枠体と干渉しない位置まで傾動可能に設けられている。これにより、転写体を支持する転写体支持部材が無端ベルトから離反する向きに傾動可能にされていることから、中間転写体の所で紙ジャムが発生した場合にはその無端ベルトと転写体との間が開いてジャム紙を容易に取り除くことができると共に、中間転写体の無端ベルトの交換などでその枠体を無端ベルトの周回路における長手方向に移動させた場合にも転写体支持部材をその枠体と干渉することがない位置まで傾動可能にしているため、記録紙搬送側の開閉体となる転写体支持部材を開くのみで紙ジャム処理及び中間転写体の交換作業が可能になる。したがって、中間転写体を設ける画像形成装置の本体において一箇所だけに開口部を設けるだけで良く、本体のフレームの剛性が低下することを防止することができる。また、中間転写体の交換作業において、無端ベルトの周回路における長手方向に枠体を移動させることができ、例えば長手方向を装置本体における水平方向とすることにより、枠体の着脱を容易に行うことができる。
中間転写体を装着する装置本体の剛性を高くし得ると共に、ベルトを傷付けることなく中間転写体の着脱作業を行うという目的を、簡単な機構で実現した。
図1は、本発明が適用された画像形成装置として例えばファクシミリ/コピー複合機の概略構成を側面から示す図である。なお、本発明に基づく記録紙搬送装置または画像形成装置は、上記複合機への適用に限られるものではなく、中間転写体を用いた種々の画像形成装置に適用可能である。
図示例の複合機にあっては、記録紙PPの束を収容すると共に本体1の下部に配置された給紙カセット2と、その給紙カセット2から給紙される記録紙を図の上方に向けて搬送する経路となる搬送路としての紙パス3が設けられている。なお、紙パス3は、記録紙を挟持しつつ搬送するように適所に配置された複数の各一対のローラと、各一対のローラ間の搬送路を形成するガイド面とにより構成されている。
各一対のローラにあっては、駆動ローラと従動ローラとの組み合わせであって良く、少なくとも一方に記録紙との間に摩擦力を発生させるためにゴム材の被覆が施され、記録紙を両ローラ間で圧接するように例えば従動ローラが駆動ローラに弾発付勢されている。したがって、各一対のローラの一方が搬送路の一方のガイド面側に設けられ、他方のローラが搬送路の対峙する他方のガイド面側に設けられている。
また、本体1内には、紙パス3を通過する記録紙に画像を転写するための中間転写装置を構成する中間転写体6が設けられている。中間転写体6は、互いに離間しかつ並行に設けられた一対のローラ7a・7b間に無端ベルトからなる転写ベルト8を掛け渡した形態をなし、一方のローラ7aを紙パス3の中間部に臨ませるようにセットされている。そのローラ7aに対向する位置に、転写ベルト8の周回路の一部であるローラ7aに巻き掛けられた部分に記録紙PPを当接させるための転写体としての転写ローラ7cが配置されている。記録紙は両ローラ7a・7c間に挟持された状態で搬送される。
中間転写体6の下方には像担持体としてカラーの三原色及び黒色用の各OPC及び現像器からなる4つの現像ユニット9が配設されており、各現像ユニット9の各OPC上にはLSU(レーザースキャニングユニット)10により露光された潜像が形成され、各現像器により現像される。各現像ユニット9で形成された各色別の現像が、転写ベルト8が通過することによりそのベルト上にカラー現像として転写され、転写ベルト8ではその現像を保持し、転写ベルト8がローラ7aを転回する時に、転写ローラ7cにより押圧されて転写ベルト8に当接する記録紙に転写ベルト8から現像が転写される。
なお、紙パス3は、給紙カセット2の記録紙給紙口に設けられたピックアップローラ2aに臨むように隣接する位置に設けられた給紙ローラ3aから、本体1の上部に配設された排紙ローラ3bに至るように設けられている。この紙パス3には、上記中間転写体6よりも記録紙排出側の適所に定着器12が設けられていると共に、記録紙の搬送方向長さの仕様に応じて適所に各一対の搬送ローラがそれぞれ配設されている。
本体1の下部には手差しトレイ21が設けられているが、この手差しトレイ21は、任意であり、取り付けられていなくても良い。本体1の上部には、原稿の載置台及び光学式の画像読込装置22や原稿カバー及びADF23などが設けられているが、これらは周知の複写機などと何ら変わるところはないので、ここでの説明は省略する。そして、本体1における画像読込装置22の下方となる部分には、その部分を本体1の正面に対して凹設した形状の内部排紙トレイ24が設けられている。
紙パス3を形成する部分には、紙パス3の途中で紙詰まりを起こした場合にその記録紙を排除できるように、本体1の紙パス3を設けられた方の側面に対して開閉自在となる開閉体が設けられている。本図示例にあっては、紙パス3を、定着器12を含む上半分とそれより下側の下半分とで分割して紙パス3を露出可能にした第1の開閉体15と第2の開閉体17とが設けられている。
なお、本体1と各開閉体15・17との互いに対峙する面により紙パス3の内側及び外側のガイド面が形成されて、各対をなす駆動ローラ及び従動ローラが各ガイド面に分かれて設けられており、対をなすローラ同士は開閉体15・17の開扉状態で互いに離反する。第1の開閉体15は、紙パス3における第1の給紙ローラ3aから定着器12の手前までの間であって、中間転写体6の一方のローラ7a及び転写ローラ7cに対する前後の範囲の外側ガイド面を形成し、第2の開閉体17は、紙パス3における定着器12から上側の範囲の外側ガイド面を形成している。これら第1及び第2の開閉体15・17は、それぞれ本体1に対して下端部を枢支され、上端部を本体1との間に設けたラッチ手段(図示せず)により係止されるようになっている。
紙パス3で紙ジャムが発生した場合には、例えば、適所に配設された各紙通過センサ(図示せず)により紙ジャム発生位置を検出し、操作パネル上に位置表示させることができる。その位置表示に応じて各開閉体15・17を開いて紙ジャム処理を行う。
紙パス3の下半部で紙ジャムが発生した場合には第1の開閉体15を開いて処理を行うことができる。図2に示されるように、第1の開閉体15は、その下部を本体1に枢軸43を介して支持されており、本体1に対して矢印Bに示されるように傾動し得る。また、本体1側には、第1の開閉体15を所定の開放角度(閉扉位置と最大開扉位置との間の角度で保持するために、第1の開閉体15の下端部を開扉方向に対して所定位置で係止するストッパ45が設けられている。
これにより、紙パス3の下半部で紙ジャムが発生した場合には、第1の開閉体15の本体1に対するラッチ状態を解除し、図2に示されるように第1の開閉体15を本体1の外方に開いて紙ジャム処理を行うことができる。第1の開閉体15のガイド面(内面)15aには、一対の搬送ローラにおける一方のローラR1と、上記した転写ローラ7cとが設けられている。第1の開閉体15の開扉時には、それらのローラR1及び転写ローラ7cが第1の開閉体15と共に外側に移動するため、中間転写体6のローラ7aに巻き掛けられた転写ベルト8と転写ローラ7cとの間やローラR1及びその対をなすローラ間などで紙ジャムを起こしたジャム紙がローラに挟持された状態から解放されるため、ジャム紙をローラの抵抗を受けることなく容易に取り除くことができる。
第1の開閉体15が開いた場合には、それにより開放された部分に中間転写体6の紙パス3側が露出する。中間転写体6は本体1に対して水平状態にセットされており、そのメンテナンス時には水平方向に移動させることになる。なお、第1の開閉体15の長さ(円弧運動時の回転半径)が短く、第1の開閉体15の開放角度を大きくすることができるため、中間転写体6を図2の矢印Dに示されるように本体1の外方にスライドさせて取り外す作業を容易に行うことができる。なお本図示例のように紙パス3を略半分で分割するように第1の開閉体15を設けた場合には、開扉時の第1の開閉体15における本体1の側面から突出端までの距離LS1が短くなり、それだけ作業者が本体1に近付くことができるため、上記紙ジャム処理や中間転写体6の着脱作業を容易に行うことができる。
このように、紙ジャム処理を行う場合に開く必要のある開閉体(第1の開閉体15)を開くことにより、その開放された開口部を介して中間転写体6を取り出したり装着したりすることができる。これにより、中間転写体6の記録紙搬送路側の開口部を中間転写体6の交換などのための開口部にも兼用できるため、本体1のメインフレーム(記録紙に画像を形成する部分を構成するフレーム)に設ける開口部の総面積及び箇所数を必要最小限にすることができ、本体1のメインフレーム剛性が低下することを防止し得る。
例えば、本図示例にあっては図3に示されるように、本体1のメインフレーム両側面の一方にのみ開口部1aが設けられている。この開口部1aは、第1の開閉体15を開くことにより現れ、上記したように紙ジャム処理用と中間転写体6の着脱用として兼用される。したがって、紙ジャム処理用とは別個に中間転写体6の着脱用開口部を設ける必要がないため、本体1に設ける開口部の数を必要最小限としており、開口部の数の増大に伴って低下する本体1のフレームの剛性低下を好適に防止することができる。なお、図には、中間転写体6に伴うドラムや現像ユニット9の交換用の開口部1bが本体1の正面に設けたものが示されている。
次に、図4を参照して中間転写体6について示す。本中間転写体6の枠体51は、図に示されるように、互いに平行な左右一対の長尺の板状体51aと、両板状体51aの長手方向の一端部間に掛け渡されかつ結合された上部把持部材52及び下部把持部材53とからなる。これら把持部材52・53により枠体51の長手方向一端部側の剛性が確保される。
両板状体51aの両端部には上記ローラ7a・7bが互いに平行かつ回動自在に軸支されており、転写ベルト8が両ローラ7a・7b間を周回するように両ローラ7a・7bに巻き掛けられている。転写ベルト8の周回路における長手方向が板状体51aの長手方向であり、本体1のフレームの一部により形成されかつ水平状態に設けられた図示されない支持枠に、枠体51がその長手方向にスライド可能に装着されるようになっている。
枠体51を本体1に装着した状態で第1の開閉体15を閉じることにより、第1の開閉体15に設けられている転写ローラ7cが転写ベルト8のローラ7aへの巻き掛け部分に弾発的に当接する。そして、転写ベルト8はローラ7aが駆動されることにより両ローラ7a・7b間で周回し、これに同期して転写ローラ7cも回転する。
また、枠体51には、両板状体51aの各上縁部に結合されることにより両板状体51a間に掛け渡された薄板からなるカバー54が設けられている。図示例のカバー54は、枠体51の上面の中央部分における転写ベルト8の上方を覆うようにされているが、全面を覆う大きさであっても良い。また、カバー54により両板状体51a間の剛性が確保されるため、枠体51の剛性を確保するために他の部材を両板状体51a間に設けなくても良い。
カバー54の上面には、運搬時などに把持可能な可動把持部材55が左右一対のヒンジを介して回動自在に取り付けられている。この可動把持部材55は、カバー54の上面に沿って倒伏した位置と略垂直に起立した位置との2位置間で図4の矢印Eに示されるように起立倒伏し得ると共に、起立位置を超えないようにヒンジの部分で係止されるようになっている。この倒伏方向は、中間転写体6を本体1に装着した場合の紙パス3側(中間転写体6の交換時引き出し方向側)となるようにされている。
また、枠体51の両側面であってローラ7b側端部の近傍には、両板状体51aの外側にて図の矢印Fに示されるように揺動し得るように支持された左右一対の脚部材56が設けられている(図では手前の脚部材56のみが示されている)。また、脚部材56は、その枢軸に巻回された例えばねじりコイルばね57により、先端部を枠体51の下面から突出させる向きに弾発付勢されている。本図示例では、脚部材56の突出方向変位は、枠体51の下面に対して垂直位置を若干通り越した位置で図示されないストッパに当接して停止するようになっている。なお、脚部材56を突出状態から図の想像線に示される収納位置に向けて回した場合には、その収納位置で止まるように例えば板状体51aの対応する部分にストッパを設けておくと良い。例えば板状体51aの側面を脚部材56の揺動角度に合わせた扇形に凹設し、その凹部内で脚部材56を揺動可能にしても良い。
次に、上記したように構成された中間転写体6をメンテナンスなどのために本体1に対して着脱する場合の交換作業要領について示す。中間転写体6を交換する必要が生じた場合には、上記紙ジャム処理時と同様に第1の開閉体15を開く(図2)。これにより、上記したように中間転写装置の転写ローラ7cが中間転写体6のローラ7a(ベルト8)から離反し、中間転写体6のローラ7a側端部が露出する。中間転写体6は本体1に対して水平状態に装着されており、その取り外しには水平方向(矢印D)に引き出すことになる。この引き出し作業は、例えば上部把持部材52の上端にて上方に延出されたつば部52aまたは下部把持部材53の下端部に指を引っ掛けるなどして行うことができる。
また、上部把持部材52には、図5に示されるように、その裏側(ローラ7a側)に開口する凹設部52bが設けられている。これにより、枠体51を本体1からある程度引き出したら(例えば図5に示されるような状態)、上部把持部材52の凹設部52bに指を入れることができ、上部把持部材52を安定して把持することができる。
さらに枠体51を本体1から引き出して、例えば図6に示されるように枠体51のローラ7b側端部が本体1の支持枠から外れる前に、可動把持部材55を図6の矢印Eに示されるように起立させることにより、可動把持部材55を把持することができる。これにより、上部把持部材52と可動把持部材55との2箇所で(両手で)把持して中間転写体6を取り扱うことができるため、交換作業のために一時的に載置する台まで運搬する場合などにその運搬作業を安定した状態で行うことができる。
このように、中間転写体6を引き出して運搬する作業において、転写ベルト8から離れた部分(各把持部材52〜54)を把持して行うことができる。これにより、引き出しや運搬作業時に例えば枠体51を把持することにより誤って転写ベルト8に手が触れてしまうことを簡単に防止することができる。
なお、中間転写体6を本体1からほぼ引き出した状態になると、脚部材56が本体1側の支持枠から外れるため、上記したようにねじりコイルばね57により弾発付勢されている脚部材56が図6に示されるように矢印Fの向きに回動し得る。
そして、枠体51を図7に示されるように台などの上に載置する場合には、上記したように本体1から引き出しただけで脚部材56が枠体51の下方に突出した状態になるため、図に示されるように下部把持部材53と脚部材56とが枠体51の長手方向に離間して配置された脚となり、枠体51を台上に載置することができる。この載置状態では、図7に示されるように、転写ベルト8の下面部分と台との間が大きく空いており、載置時に転写ベルト8が台に接触してしまうことを防止し得るため、そのような注意を特別に払うことなく作業することができ、中間転写体6の交換作業を簡単なものとし得る。
なお、ねじりコイルばね57を設けずに、脚部材56をその自重により枠体51の下方に回動させるようにしても良い。この場合にも、上記と同様に垂直位置を通り越した位置で止まるようにストッパを設けておくことにより、枠体51を台などの上に載置する場合に立たせた状態の脚部材56をストッパに当接させることによりその状態が安定し得るため、上記と同様に載置可能である。
また、交換における新しい中間転写体を本体1に装着する場合には、例えば上記と同様に上部把持部材52と可動把持部材55とを両手で把持しつつ枠体51のローラ7b側端部を本体1の支持枠に合わせて差し込み、そのローラ7b側端部が本体1側の支持枠により支持されるようになったら上部把持部材52を把持しつつまたは下部把持部材53を下から支えつつ枠体51を押し込めば良い。
なお、この装着時の枠体51の差し込み方向に対しては、脚部材56が本体1側の支持枠に衝当することによりねじりコイルばね57の弾発付勢力に抗して図4・6の想像線に示されるように水平状態に傾動する向きに押し戻される。また、可動把持部材55にあっては、例え起立していても本体1の側面に衝当することにより自然に倒伏する向きに回動し得ることから、枠体51を本体1に押し込む作業のみで、脚部材56を例え弾発付勢されていても収容状態に戻し得る。このように、枠体51の装着作業において、脚部材56や可動把持部材55を倒す作業をする必要がないため、その倒伏作業で誤って転写ベルト8に手が触れてしまうことを回避できる。したがって、装着作業においても、上記と同様に枠体51を支持することなく、また転写ベルト8に手が触れてしまうような作業をすることなく、一連の作業を簡単に行うことができる。
なお、本図示例では、片面記録用の画像形成装置を示したが、本発明は、両面記録型画像形成装置であっても適用可能である。例えば、紙パス3の外側に並列に第2の紙パスを設け、一旦紙パス3を通過した片面記録済み記録紙を、搬送反転手段により反転させて第2の紙パスに戻し、第2の紙パスを介して紙パス3の給紙側に戻して再度搬送することにより、記録紙の両面に記録することができる。この場合には、第1の開閉体15の外側に第2の紙パスが設けられ、その紙ジャム処理用に別個の開閉体を設けることが考えられるが、その開閉体を一体化した状態で第1の開閉体15を開くことができ、中間転写体6の着脱作業にあっては何ら変わることがない。
本発明にかかる中間転写体及びこれを備えた画像形成装置は、中間転写体を装着する装置本体の剛性を高くし得ると共に、ベルトを傷付けることなく中間転写体の着脱作業を行うことができる効果を有し、コピー機やファクシミリ機や印字装置またはそれらの複合機等における中間転写体及びこれを備えた画像形成装置等として有用である。
本発明が適用された複合機の概略構成を側面から示す図である。 中間転写体に対応する部分の開閉体を開いた状態を示す要部拡大図である。 本体に設けた開口部を示す模式的斜視図である。 中間転写体の全体を示す斜視図である。 中間転写体の引き出し始めの状態を示す図である。 中間転写体をほぼ引き出した状態を示す図である。 中間転写体を台の上に載置した状態を示す図である。
符号の説明
1 本体
1a 開口部
6 中間転写体
7a・7b ローラ
7c 転写体
8 転写ベルト
15 第1の開閉体
51 枠体
52 上部把持部材
53 下部把持部材
54 カバー
55 可動把持部材
56 脚部材

Claims (4)

  1. 枠体と、前記枠体に周回可能に設けられた無端ベルトとを有し、前記無端ベルトの周回路に設けられた複数の像担持体から前記無端ベルト上に現像を転写され、前記転写された現像を前記無端ベルト上で保持し、前記無端ベルトの周回路の一部と転写体との間を挟持されつつ搬送される記録紙に前記保持された現像を転写するようにした中間転写体であって、
    前記枠体の前記転写体側端部の上部及び下部に、前記無端ベルトと前記転写体との間に向けて搬送されてくる記録紙をガイドし、該枠体を移動させるときに把持可能な、上部及び下部把持部材を設け、
    前記枠体の前記転写体側と反対で端部近傍の両側面に、該枠体の下面から突出する位置と該枠体内に収まる位置との間で回動自在な、一対の脚部材を設け、
    該枠体の下面から突出した状態の一対の脚部材と前記下部把持部材とにより、該枠体を台上に支持することを特徴とする中間転写体。
  2. 前記枠体の上面に前記無端ベルトを覆うカバーを設け、このカバーの上面で該枠体の上面の中央付近に、カバーの上面に沿って倒伏した位置と略垂直に起立した位置との間で起立倒伏自在な、可動把持部材を設けることを特徴とする請求項に記載の中間転写体。
  3. 記録紙を搬送する搬送路と、この搬送される記録紙に画像を形成するべく前記搬送路の途中に請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の中間転写体とを備えた画像形成装置。
  4. 前記転写体を支持する転写体支持部材を有し、この転写体支持部材が、前記枠体を前記無端ベルトの周回路における長手方向であって前記転写体側に移動させた場合のその枠体と干渉しない位置まで傾動可能に設けられていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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