JP4307842B2 - 少なくとも１人の着座使用者用デスクまたは製図テーブルとして機能するワークステーション - Google Patents

Description

本発明は、少なくとも１人の着座使用者（椅子に座る使用者）用デスクまたは製図テーブルとして機能するワークステーションを提供する。

カナダ国特許ＣＡ １ １０６ ８９５号明細書には、透明作業面を備えたデスクであって、作業面の下に、該作業面に対して摺動できるフレームに固定されたスクリーンが配置されているデスクが開示されている。このカナダ国特許では、作業面は、スタンドに固定されておりかつ水平位置のみで使用できる。また、単一スクリーンにより構成されたディスプレイゾーンの寸法は比較的小さい。

国際特許出願ＷＯ ８５／０３６２６号明細書には、作業面の下に単一のスクリーンが配置されたワークステーションが開示されている。スクリーンは、該スクリーンを摺動させかつ幾つかの方向に枢動させることができる装置によりワークステーションに固定されており、従ってこの装置は比較的複雑になっている。また、このワークステーションは、比較的小さいサイズの単一スクリーンのみを固定でき、従って、複数のイメージを同時に表示または１つの大形フォーマットイメージを表示する可能性が制限される。このワークステーションはまた、テレスコピック（入れ子式）脚を有している。

本発明は、特に、スクリーン上の作業条件を向上できる新規なワークステーションを提供することを目的とする。

本発明によれば、少なくとも１人の着座使用者用デスクまたは製図テーブルとして機能するワークステーションは、水平枢軸線の回りで枢動できるようにスタンドにより支持された構造体と、ウィンドウとを有し、該ウィンドウは１つ以上のスクリーンおよび／またはウィンドウの下に配置される１つ以上のイメージプロジェクタ装置を形成し、前記スクリーン（単一または複数）および／またはプロジェクタ装置（単一または複数）は構造体により支持され、各スクリーンおよび／または各プロジェクタ装置はこれを覆うウィンドウの部分に対して固定されている。ワークステーションはまた、少なくともウィンドウが水平であるときに、着座使用者が構造体の下に脚を置くことができる態様で構成されている。

本発明によれば、上記特定ウィンドウは、作業面としておよびディスプレイゾーンとしての両機能を有する。
本発明のワークステーションは、１人以上の使用者が着座しまたは立っている状態で同時に作業することを可能にし、または使用者が身体障害者または車両の下で横たわるメカニックである場合には、例えばディスプレイゾーンが見える所でうつ伏せの姿勢で作業することを可能にする。

使用者が着座しているときに、使用者は、快適な態様で膝を構造体の下に置きかつ腕をウィンドウの上に置くことができる。
使用者は子供でもよく、従ってワークステーションは特に身長に関して適合可能である。
また、本発明のワークステーションは、スクリーンがデスク上に置かれる通常の状況と比較して、作業スペースを大幅に節約できる。

ウィンドウは任意の種類の透明材料、例えばプラスチック材料またはガラスから作ることができる。ウィンドウは単一ピースまたは複数のパネルで構成するか、特に、スクリーンが接触感応形であるときは、任意であるがスクリーンの一部で形成できる。
構造体には、スクリーンを備えたボックスおよび／またはスクリーン内に配置されるプロジェクタ装置（単一または複数）を設けることができる。

また構造体はスクリーンを受入れることができるセルラー形に構成でき、これにより、スクリーンは、必要に応じてこれらのシェルから便利に取出すことができる。
ディスプレイゾーンはウィンドウの大部分を占めるのが有利である。
これにより、大形フォーマットのイメージを表示しまたは複数の小形フォーマットのイメージを同時に表示できる。

概していえば、本発明は大量の情報を同時に表示でき、従って使用者の作業をより容易かつ効率的にする。より詳しくは、ディスプレイゾーンの面積が大きいため、使用者は、ディスプレイゾーンの周囲を見ながら、プランまたはマップの決定ゾーンを正確に考察できる。これにより、使用者がイメージの特定ゾーン上に周期的にズーミングまたは再センタリングすることを回避できる。

本発明は、マップ、プラン、図面、グラフまたはディレクトリ・ツリー構造、および可能ならばこのような複数の要素からなるテキスト、スプレッドシートおよび任意の複合イメージ等の大形フォーマットのイメージの表示を必要とする活動に特に適している。
ウィンドウは少なくともその表面の大部分に亘って平坦に形成でき、またウィンドウは構造体の上面および使用者が利用できる作業面の大部分を構成する。

構造体は、単一スクリーン、または好ましくは長方形マトリックスに配置される複数のスクリーンを含むことができる。
本発明の一実施形態では、構造体は、使用者がその脚を構造体の少なくとも一部の下に置くことができる態様で構造体に対して配置されるプロジェクタ装置を有している。

本発明の一実施形態では、構造体は１つ以上のスクリーンを有している。変更形態では、構造体は１つ以上のプロジェクタ装置のみを有している。他の変更形態では、構造体は少なくとも１つのスクリーンおよび少なくとも１つのプロジェクタ装置の両方を有している。かくして、構造体は、この第一部分に、構造体の第二部分に取付けられた１つ以上のスクリーン（例えば、平坦スクリーンおよびより詳しくは接触感応形スクリーン）と一緒にプロジェクタ装置を取付けることができる。第二部分は第一部分より深さが小さく、このため、使用者はその脚を第二部分の下に置くことができる。

本発明の一実施形態では、ディスプレイゾーンは長方形または正方形であり、かつ１４４ｃｍに等しいかこれより大きく、好ましくは１６６ｃｍの対角線を有する。
本発明のワークステーションは、スクリーンおよび／またはプロジェクタ装置のコントローラを有している点で有利である。

ワークステーションが複数のスクリーンおよび／または複数のプロジェクタ装置を有している場合には、コントローラは、スクリーンおよび／またはプロジェクタ装置の各々により表示されるコンテンツを制御するように構成されている。
より詳しくは、コントローラは、情報を幾つかのスクリーン上にのみ表示させ、他のスクリーンはスタンバイ状態にしておくのに適している。

コントローラはまた、ディスプレイゾーンに表示されたイメージを回転でき、これにより、複数の人がワークステーションの周囲で同時に作業するときに、各人がイメージの方向を各人に合うように選択できるように構成されている。
コントローラはまた、ディスプレイゾーンの異なる位置に複数の任意の同一イメージを表示できるように構成されており、各イメージは所望方向に配向され、従ってワークステーションの周囲に座っている人は、最も適した方向条件でイメージを見ることができる。

ワークステーションには、ディスプレイゾーンと相互作用する電子スタイラスを設けることができる。
かくして使用者は、表示されたイメージを修正し、ディスプレイプランまたはマップ上に注釈を付し、および／またはスクリーン（単一または複数）上に表示された操作ボタンを選択することができる。

ウィンドウまたはスクリーン（単一または複数）は、適当な場合には接触感応形にすることができる。
ウィンドウに加え、構造体には、ウィンドウの少なくとも一部を包囲し例えばコンピュータキーボードおよび／または製図用具または筆記具を支持するのに適したフレームを設けることができる。

特定実施形態では、ワークステーションには、１つ以上の引出し、またはスクリーンのコントローラおよび／または例えばプリンタまたは無停電電源等の周辺機器を受入れるのに適した１つ以上の棚を備えた隔室を設けることができる。
スタンドは、構造体の枢軸線の高さを調節できるように構成するのが有利である。

ワークステーションには、枢軸線の高さおよび構造体の傾斜を調節するモータ駆動形装置および／または構造体を所望位置でロックするロック要素を設けることができる。
構造体には、個々のスクリーンの取外しを可能にするスクリーン固定手段を設けるのが有利である。これにより、使用者は、必要に応じて１つ以上のスクリーンを交換できる。

米国特許６ ０１７ ５８４号明細書に開示されているように、スクリーンは、陰極線管（ＣＲＴ）形、液晶形、プラズマ形、またはマイクロカプセル形のスクリーンで構成できる。
ワークステーションはスクリーンの壁として機能するのに適しており、構造体はスタンドに対して枢動して、ウィンドウを実質的に垂直位置に移動させ、これにより例えば会議の全出席者が見られるように一定距離から見ることができるディスプレイゾーンを構成するのが適している。

構造体は、水平に対して両方向に１８０°の角度に亘って枢動できる。
特定実施形態では、ウィンドウの少なくとも一部は、特に、内部隔室にアクセスできるように、スクリーン（単一または複数）と一緒に持上げられるのが適している。
ワークステーションには、構造体の後方および／または上方に配置されかつスタンドに固定されるプロッタを設けることができる。

本発明は、本発明の非制限的態様の実施形態についての以下の詳細な説明を読むことにより、および添付図面を参照することにより良く理解されよう。
図１には、スタンド３により支持された構造体２を有する本発明のワークステーション１が示されている。

構造体２は、長方形２×２マトリックスに配置された４つのスクリーン５を支持するフレーム２ａを有している。
ここに説明する例では、スクリーン５はＣＲＴである。
変更形態として、スクリーン５は、液晶形、プラズマ形、またはマイクロカプセル形のスクリーンでも構成できる。

スクリーン５は、特に大形フォーマットのグラフィック文書を表示するのに適したＡ０フォーマットのディスプレイゾーンＡを形成する。
スクリーン５は、故障の場合に任意のスクリーンを個々に取外すことができる固定手段（図示せず）により構造体２に固定される。
スクリーンはまた、衝撃およびスクラッチに耐えかつ作業面としての使用にも適した適当な機械的特性を呈する着脱不可能な平面ウィンドウ６により覆われる。

構造体２はこの長手方向前縁部に沿うトラフ７を有し、該トラフ７には、使用者が例えば製図用具または筆記具を置くことができる。
トラフ７に加えまたはトラフ７の代わりに、構造体２には、スクリーン用の１つ以上のキーボードまたは数組の制御ボタンを受入れることができる１つ以上の周方向支持体（図示せず）を設けることもできる。

図示の例では、構造体２は、枢軸線Ｘの回りで回転できるツーパート水平軸１０を介してスタンド３に連結されている。
軸１０は、適当な場合には、接続ケーブルを受入れることができるように中空にすることができる。

スタンド３は２つの支持要素１２（すなわち「アップライト」）を有し、各支持要素１２はＨ形でありかつ高さを調節できる２つのテレスコピック脚１１を有している。
脚１１は、ワークステーションを容易に移動できるようにするキャスタに取付けることができ、その場合には、脚にはロック装置も取付けられる。

各支持要素１２はまた脚１１同士を相互連結する水平クロスバー１５を有し、該クロスバー１５にはヒンジ１８を介して軸１０が連結されている。
ヒンジ１８に作用するロック要素１９は、構造体２を所望の角度位置、例えば図１に示す水平位置、図２に示す傾斜位置または垂直位置にもロックできる。

構造体２の高さおよび／または傾斜角度は、手動またはモータ制御で調節できる。
ワークステーションには、構造体２が許容角度を超えて枢動することを防止または制動する付加ロック要素を設けることもできる。

２つの支持要素１２の一方または両方には、スクリーンコントローラとして機能する中央ユニット１７（該中央ユニットには、接続ケーブル（図示せず）を介してスクリーン５が接続される）を受入れるための少なくとも１つの棚１６を設けることができる。
もちろん、棚１６上には、任意の周辺機器、例えばプリンタ、スキャナ、ＣＤ−ＲＯＭまたはＤＶＤリーダ、または無停電電源を置くこともできる。

構造体２に設けられたフィッティングには、中央ユニット１７のマザーボードおよび可能ならば他のカードを置くことができる。
中央ユニット１７は、各スクリーン５により表示されるコンテンツを制御するように構成され、特に、使用者が一部のディスプレイゾーンＡのみを使用することを望む場合には、スクリーン５の一部のみを作動させることができる。

ワークステーション１の周囲に複数の使用者が居る場合には、中央ユニット１７は、ディスプレイゾーンＡの異なる位置に任意の複数同一イメージを表すことができ、これらのイメージは各使用者に適した方向に配向される。
中央ユニット１７はまた、ウィンドウ６の平面内に表示されるイメージを回転させて、イメージを所望方向に配向し、構造体２の方向に適合させるように構成できる。

ディスプレイゾーンＡは、ディスプレイされたイメージを使用者が修正できるようにする電子スタイラスと相互作用するように構成できる。
図示の例では、ワークステーション１は更にプロッタ２０を有し、該プロッタ２０は、構造体２の枢動を妨げることがないように、構造体２より充分上方かつ後方で支持要素１２に固定されている。

図５に示すように、少なくとも１つのスクリーン５を、構造体２に固定できる例えばビデオプロジェクタのようなイメージプロジェクタ装置３５で置換することも本発明の範囲を超えるものではない。
プロジェクタ装置３５は、その上方に位置するディスプレイゾーンＡの一部にイメージを投影するのに適している。

プロジェクタ装置３５は、使用者が脚を３つのスクリーン５の下に依然として容易に配置できる状態を維持して、ウィンドウ６の下で比較的大きい深さに亘って延びている。
単一のスクリーンのみを使用することも本発明の範囲を超えるものではない。

図３には、図１および図２の例のスタンド３と同様なスタンド３に固定された構造体２′を備えたワークステーション１′が示されている。
構造体２′は、ボックス２５と、該ボックスを閉じるパネル２６とを有し、パネル２６はボックス２５の長手方向後縁部にヒンジ連結されている。

パネル２６はウィンドウ２７と、この下に配置されるＡ０フォーマットの単一平面スクリーン５′とを支持している。パネル２６は、使用者がこれを後方に枢動させることにより持上げられ、これにより、内部隔室３０にアクセスできるようになる。変更形態として、ウィンドウがパネルで作られる場合には、単一パネルおよびこれに関連するスクリーンを持上げることが可能になる。

もちろん、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
支持要素１２は種々の形状、より詳しくはＡ字形または逆Ｔ字形の形状にすることができ、かつ床面レベルで互いに連結することもできる。
構造体の重量から可能であるならば、単一の中央脚を使用することもでき、この場合、構造体はボール−ソケット形ヒンジにより脚に連結される。このような構成では、構造体は、水平に対して９０°に近い角度に亘って一方向または他方向により大きいまたはより小さい角度で枢動できる。

ワークステーションはまた、例えばデジタイジングテーブルとして、または透明性を考察するライトボックスとしても機能する。また、ワークステーションは、複数のコンピュータ機器を備えたコンピュータステーションとしても機能する。更にワークステーションには、１つ以上の接触感応形スクリーンを設けることもできる。

またワークステーションには、ディスプレイゾーン内の光反射を低減させるか無くす要素、例えばディスプレイゾーンを覆うカバーを設けることができる。
構造体は、非ヒンジ連結態様でスタンドに連結し、スタンドの脚の長さを変えることにより枢動を行なうように構成できる。
スタンド自体は、台板または平板で支持することができる。

本発明の第一実施形態を構成するワークステーションのディスプレイゾーンが水平に配向されているところを示す概略部分斜視図である。 図１のワークステーションのディスプレイゾーンが傾けられているところを示す概略部分斜視図である。 本発明の第二実施形態を構成するワークステーションの概略部分斜視図であり、ウィンドウが閉じられているところを示すものである。 本発明の第二実施形態を構成するワークステーションの概略部分斜視図であり、ウィンドウが開かれているところを示すものである。 図１の変更形態を示す概略部分図である。

符号の説明

１、１′ ワークステーション
２、２′ 構造体
３ スタンド
５、５′ スクリーン
６、２７ ウィンドウ
１２ 支持要素
１６ 棚
１７ 中央ユニット
１９ ロック要素
２５ ボックス
３０ 内部隔室
３５ イメージプロジェクタ装置

Claims (9)

1. 少なくとも１人の着座使用者用デスクまたは製図テーブルとして機能するワークステーション（１、１′）において、水平枢軸線（Ｘ）の回りで枢動できるようにスタンド（３）により支持された構造体（２、２′）と、ウィンドウ（６、２７）とを有し、該ウィンドウは１つ以上のスクリーン（５、５′）および／またはウィンドウの下に配置される１つ以上のイメージプロジェクタ装置（３５）を形成し、前記スクリーン（単一または複数）および／またはプロジェクタ装置（単一または複数）は構造体により支持され、各スクリーンおよび／または各プロジェクタ装置は、これを覆うウィンドウの部分に対して固定されており、少なくともウィンドウが水平であるときに、着座使用者が構造体の下に脚を置くことができる態様で構成されており、
   さらに、前記構造体の後方でスタンドに固定されたプロッタ（２０）を有していることを特徴とするワークステーション。
2. ディスプレイゾーン（Ａ）がウィンドウの大部分を占め、ウィンドウは、使用者が利用できる作業面の大部分を占めていることを特徴とする請求項１記載のワークステーション。
3. 前記構造体（２）は、好ましくは長方形マトリックスに配置される複数のスクリーン（５）を支持することを特徴とする請求項１または２記載のワークステーション。
4. 前記ディスプレイゾーン（Ａ）は正方形または長方形であり、かつ１４４ｃｍに等しいかこれより大きく、好ましくは１６６ｃｍの対角線を有することを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項記載のワークステーション。
5. スクリーン（単一または複数）および／またはプロジェクタ装置（単一または複数）用のコントローラ（１７）を有し、該コントローラは、ディスプレイゾーン内に表示されるイメージを回転できるようにするか、複数のイメージをディスプレイゾーン内の複数の位置に表示し、各イメージを所望の方向に配向するように構成されていることを特徴とする請求項１〜４のいずれか1項記載のワークステーション。
6. 前記構造体はスタンドに対して枢動して、ウィンドウを垂直位置に配向できることを特徴とする請求項１〜５のいずれか1項記載のワークステーション。
7. 前記構造体をスタンドに対して所与の角度位置にロックするための少なくとも１つのロック要素（１９）を有することを特徴とする請求項６記載のワークステーション。
8. 前記ウィンドウの少なくとも一部は、特に内部隔室（３０）にアクセスすべく、持上げられるのに適していることを特徴とする請求項１〜７のいずれか１項記載のワークステーション。
9. 前記スクリーン（単一または複数）を制御するコントローラを受入れるための１つ以上の棚（１６）または隔室を有していることを特徴とする請求項１〜８のいずれか１項記載のワークステーション。

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