JP4307702B2 - コンテンツ贈与システムに用いられるサーバ、サーバ・プロセス、コンテンツ贈与方法およびコンテンツ贈与方法を実行するコンピュータ可読なプログラムが記録された記録媒体 - Google Patents
コンテンツ贈与システムに用いられるサーバ、サーバ・プロセス、コンテンツ贈与方法およびコンテンツ贈与方法を実行するコンピュータ可読なプログラムが記録された記録媒体 Download PDFInfo
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル・コンテンツを提供するためのコンテンツ贈与システムに用いられるサーバ、サーバ・プロセス、コンテンツ贈与方法およびコンテンツ贈与方法を実行するためのコンピュータ可読なプログラムが記憶された記録媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
これまで、いわゆるインターネットといったネットワークを介してディジタル情報で構成されたグリーティング・カードなどのコンテンツを提供するシステムが知られている。従来のこのようなシステムにおいては、システムに含まれるプロバイダ・サーバが、グリーティング・カードを提供するＵＲＬ（Uniform Resource Locators)を含んだ通知メールを贈与されるユーザの端末へと送信する。この通知メールを受け取った贈与されるユーザは、指定されたＵＲＬへとアクセスし、例えば通知メールに含まれている認証コードなど識別子を入力することにより、贈与されるユーザに宛てられたカードといったコンテンツの内容を閲覧することができるようにされている。
【０００３】
上述した従来のシステムでは、贈与されるユーザは、インターネットといった特定のネットワークに接続することが可能なパーソナル・コンピュータといった端末装置が必要とされる。また、通知メールを受け取ったユーザは、別途コンテンツを提供するためのリンク先ＵＲＬへと再度アクセスしなければならない。この際、パーソナル・コンピュータといった端末を利用した場合には、通知メールの着信に気づくのが遅れ、送り手のユーザが送ろうとした時点よりも後に、受取り側のユーザがグリーティング・カードといったコンテンツを閲覧するという不都合も生じる。
【０００４】
また、従来では、インターネットといったネットワークを介してサービスを受ける権利をユーザに贈るというシステムも知られている。しかしながら、このようなシステムを、パーソナル・コンピュータといったシステムにおいて実現する場合には、個人認証が必ずしも充分ではない場合もあり、不正アクセスといった行為に対して充分な対応がとれない場合もある。また個人認証をより確実に行うため、パスワード、ユーザＩＤといった技術を用いることもできるが、このためには、複雑なシステムおよびそのためのソフトウエアを追加する必要が生じるという問題もある。
【０００５】
また、通常では、コンテンツの提供や、特定サイトへのアクセス権利を提供するといったサービスの贈与を行う場合には、ユーザがまず、コンテンツ・プロバイダへと、氏名、カード番号、年齢といった個人情報を登録しておき、登録が終了した後にコンテンツやサービスへのアクセス権利の贈与といったサービスを受けるための操作を行う必要があり、必ずしも利用性が高いといえるものではない。
【０００６】
この他、無線通信を用いたプッシュボタン式の携帯端末としては、ページャが知られている。しかしながら、ページャは、情報を一方的に受け取るだけであり、リンク先ＵＲＬへとアクセスするといったように、ネットワークを介してインタラクティブにサービスの提供ができないといった不都合もある。
【０００７】
近年、インターネットへとアクセスすることが可能なセルラ電話が普及しており、いわゆるインターネットといったネットワークへのアクセスが著しく容易になっている。セルラ電話は、音、液晶ディスプレイによる表示などを通して、文字、音楽、音声などを含む多様なコンテンツを提供することが可能である。また、セルラ電話が含まれるネットワークを提供する企業（以下、キャリアという。）は、セルラ電話の登録時にすでに上述した個人情報を取得しており、またその通信についてもセルラ電話に固有の個人認証機能が付与されているために、パーソナル・コンピュータといった端末を用いるよりも、個人認証プロセスが容易で、迅速なサービスの提供を行うことが可能となる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
0 本発明は、セルラ電話といった携帯端末の確実な個人認証機能を用い、コンテンツ・サービスの送り手側である課金対象ユーザと、コンテンツやサービスが贈与されるユーザとの間を一意的に関連づけることにより、安全性の高い双方向サービスを、より迅速かつ利用性のある形態で提供することを可能とする、コンテンツ提供システムを提供するためのサーバ、コンテンツ提供方法、コンテンツ提供方法を実施するためのコンピュータ可読なプログラムが記録された記録媒体を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明は、上記問題点に鑑みてなれたものであり、ネットワークを介してコンテンツの贈与を要求するセルラ電話と、コンテンツの贈与を受ける他のセルラ電話と、コンテンツを保持するプロバイダ・サーバと、前記セルラ電話に関連する第１のキャリア・サーバと、前記他のセルラ電話に関連する第２のキャリア・サーバとが接続され、前記第１のキャリア・サーバは、前記セルラ電話からのコンテンツ贈与の要求を受信する手段と、前記セルラ電話の識別情報と前記他のセルラ電話に関連する情報を格納するデータ・ベースと、前記セルラ電話から受信したコンテンツ情報と、前記他のセルラ電話の識別情報と、前記他のセルラ電話に関連する情報とを前記プロバイダ・サーバに送信する手段と、前記プロバイダ・サーバが送信する前記要求されたコンテンツを受信した前記第２のキャリア・サーバが送信する前記コンテンツ贈与に関連する課金情報を受信する手段とを含むキャリア・サーバが提供される。 本発明のキャリア・サーバによれば、セルラ電話の高い個人識別機能を利用して容易、かつ利用性が高く、さらにはコンテンツの内容に応じて贈与を行ったユーザへの課金時期を変化させることができるコンテンツ贈与システムが提供できる。
【００１１】
本発明においては、前記第１のキャリア・サーバは、前記コンテンツに応じて前記課金情報の受信時が変化する。本発明においては、前記第２のキャリア・サーバは、要求されたコンテンツの着信を前記他のセルラ電話に通知するための手段を含む。本発明においては、前記第１のキャリア・サーバと前記第２のキャリア・サーバとが、同一のセルラ電話キャリアに含まれる。本発明においては、前記コンテンツは、サービスを利用させるための情報を含み、前記課金情報は、前記他のセルラ電話により前記サービスが利用された後に前記セルラ電話の前記識別情報を使用して受信される。
【００１２】
また、本発明においては、複数のネットワークを介してコンテンツの贈与を要求するセルラ電話とコンテンツの贈与を受ける他のセルラ電話とコンテンツを保持するプロバイダ・サーバと前記セルラ電話に関連する第１のキャリア・サーバと前記他のセルラ電話に関連する第２のキャリア・サーバとが接続され、前記プロバイダ・サーバは、前記セルラ電話が送信したコンテンツ情報と、前記第１のキャリア・サーバのデータ・ベースに格納された前記セルラ電話の識別情報と前記他のセルラ電話に関連する情報とを前記第１のキャリア・サーバから受信する手段と、前記要求されたコンテンツを前記第２のキャリア・サーバに送する手段とを備え、前記第２のキャリア・サーバが前記コンテンツに関連する課金情報を前記第１のキャリア・サーバに送信するプロバイダ・サーバが提供される。本発明においては、前記セルラ電話の前記識別情報を使用して課金情報を発行するための手段を含む。本発明においては、前記他のセルラ電話が利用する前記ネットワークを特定するための手段を含む。
【００１３】
さらに、本発明によれば、ネットワークを介してセルラ電話からコンテンツ贈与要求をキャリア・サーバが受信する段階と、受信した前記コンテンツ贈与要求から、要求されるコンテンツ情報と、前記セルラ電話の識別情報と、他のセルラ電話に関連する情報とを判断する段階と、前記キャリア・サーバからプロバイダ・サーバへと前記要求されるコンテンツ情報と、前記セルラ電話の識別情報と、前記他のセルラ電話に関連する情報とを送信する段階と、前記要求されたコンテンツを所定のネットワークを介して前記他のセルラ電話に送信する段階と、前記セルラ電話への課金情報を、前記プロバイダ・サーバから前記キャリア・サーバを介して前記セルラ電話へと送信する段階と、を含む、コンテンツ贈与方法が提供される。
【００１４】
本発明においては、さらに、前記課金情報の送信時をコンテンツに応じて変化させる段階と、前記他のセルラ電話に関連する情報から、前記他のセルラ電話が利用する前記所定のネットワークを特定する段階を含み、前記コンテンツがサービスを利用させるための情報である場合には、前記課金情報の送信を前記他のセルラ電話により前記サービスが利用された後に行なう段階を含む。
【００１５】
また、本発明によれば、ネットワークを介してコンテンツを提供する、コンテンツ贈与を実行するためのキャリア・サーバ・プロセスであって、該キャリア・サーバ・プロセスは、ネットワークを介してセルラ電話から送信されたコンテンツ贈与要求を受信する段階と、受信した前記コンテンツ贈与要求に含まれるコンテンツ情報と、前記セルラ電話の識別情報と、コンテンツ贈与が行われる他のセルラ電話に関連する情報とを判断する段階と、前記コンテンツ情報と、前記コンテンツ贈与要求手段の識別情報と、前記他のセルラ電話に関連する情報とをプロバイダ・サーバに送信する段階と、前記セルラ電話への課金情報を受信する段階と、記憶された前記セルラ電話の課金情報に前記コンテンツ贈与のための課金情報を含ませる段階と、前記課金情報の受信を前記要求されるコンテンツの内容に応じて変化させる段階と、を実行するキャリア・サーバ・プロセスが提供できる。本発明においては、前記コンテンツは、サービスを利用させるための情報を含み、前課金情報を含ませる段階は、前記他のセルラ電話により前記サービスへのアクセスが行われた後に行なわれる。
【００１６】
さらに、本発明によれば、ネットワークを介してコンテンツを提供する、コンテンツ贈与を実行するためのプロバイダ・サーバ・プロセスであって、該プロバイダ・サーバ・プロセスは、ネットワークを介してセルラ電話からキャリア・サーバに送信されたコンテンツ贈与要求に含まれる要求されるコンテンツ情報と、セルラ電話の識別情報と、コンテンツ贈与が行われる他のセルラ電話に関連する情報とを受信する段階と、前記要求されるコンテンツを、前記他のセルラ電話に関連する情報を使用して前記他のセルラ電話が含まれる所定のネットワークへと送信する段階と、前記要求されるコンテンツに関連する課金情報を、前記要求されたコンテンツに応じて送信時を変化させて前記キャリア・サーバに送信する段階と、を実行するプロバイダ・サーバ・プロセスが提供される。本発明においては、前記コンテンツは、サービスを利用させるための情報を含み、前課金情報を送信する段階は、前記他のセルラ電話により前記サービスが利用された後に行なわれる。
【００１７】
さらに、本発明によれば、ネットワークを介してコンテンツを提供する、コンテンツ贈与方法を実行するためのコンピュータ・プログラムが記録されたコンピュータ可読な記録媒体であって、該コンピュータ・プログラムは、ネットワークを介してセルラ電話からコンテンツ贈与要求をキャリア・サーバが受信する段階と、受信した前記コンテンツ贈与要求から、要求されるコンテンツ情報と、前記セルラ電話の識別情報と、他のセルラ電話に関連する情報とを判断する段階と、前記キャリア・サーバからプロバイダ・サーバへと前記要求されるコンテンツ情報と、前記セルラ電話の識別情報と、前記他のセルラ電話に関連する情報とを送信する段階と、前記要求されたコンテンツを所定のネットワークを介して前記他のセルラ電話に送信する段階と、前記セルラ電話への課金情報を、前記プロバイダ・サーバから前記キャリア・サーバを介して前記セルラ電話へと送信する段階と、を実行する、記録媒体が提供される。
【００１８】
本発明においては、前記課金情報の送信時をコンテンツに応じて変化させる段階と、前記他のセルラ電話に関連する情報から、前記他のセルラ電話が利用する前記所定のネットワークを特定する段階を含み、前記コンテンツがサービスを利用させるための情報である場合には、前課金情報の送信を前記他のセルラ電話により前記サービスが利用された後に行なう段階を含む。
【００１９】
また、本発明によれば、ネットワークを介してコンテンツを提供する、コンテンツ贈与方法を実行するためのコンピュータ可読な記録媒体であって、ネットワークを介してセルラ電話から送信されたコンテンツ贈与要求を受信する段階と、受信した前記コンテンツ贈与要求に含まれるコンテンツ情報と、前記セルラ電話の識別情報と、コンテンツ贈与が行われる他のセルラ電話に関連する情報とを判断する段階と、前記コンテンツ情報と、前記コンテンツ贈与要求手段の識別情報と、前記他のセルラ電話に関連する情報とをプロバイダ・サーバに送信する段階と、前記セルラ電話への課金情報を受信する段階と、記憶された前記セルラ電話の課金情報に前記コンテンツ贈与のための課金情報を含ませる段階と、前記課金情報の受信を前記要求されるコンテンツの内容に応じて変化させる段階と、を実行するキャリア・サーバ・プログラムを含む、記録媒体が提供される。本発明においては、前記コンテンツは、サービスを利用させるための情報を含み、前課金情報を含ませる段階は、前記他のセルラ電話により前記サービスへのアクセスが行われた後に行なわれる。
【００２０】
さらに、本発明においては、ネットワークを介してコンテンツを提供する、コンテンツ贈与方法を実行するためのコンピュータ可読な記録媒体であって、ネットワークを介してセルラ電話からキャリア・サーバに送信されたコンテンツ贈与要求に含まれる要求されるコンテンツ情報と、セルラ電話の識別情報と、コンテンツ贈与が行われる他のセルラ電話に関連する情報とを受信する段階と、前記要求されるコンテンツを、前記他のセルラ電話に関連する情報を使用して前記他のセルラ電話が含まれる所定のネットワークへと送信する段階と、前記要求されるコンテンツに関連する課金情報を、前記要求されたコンテンツに応じて送信時を変化させて前記キャリア・サーバに送信する段階と、を実行するプロバイダ・サーバ・プログラムを含む、記録媒体が提供される。本発明においては、前記コンテンツは、サービスを利用させるための情報を含み、前課金情報を送信する段階は、前記他のセルラ電話により前記サービスが利用された後に行なわれる。
【００２１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した特定の実施の形態にもとづいて説明するが、本発明は下記実施の形態に限定されるものではない。
【００２２】
図１は、本発明のコンテンツ贈与システムの実施の形態を示した概略図である。図１に示された本発明のコンテンツ贈与システムは、セルラ電話１と、このセルラ電話１から所定のキャリアが提供するネットワーク２を介して無線通信を受信するため、特定のキャリアにより設置されたアンテナ３と、アンテナ３により受信された信号を伝送するための公衆電話回線３ａと、このネットワーク２と、キャリアに設置されたキャリア・サーバ４を介して接続された、いわゆるインターネットといったネットワーク５とを含んでいるのが示される。
【００２３】
本発明におけるネットワーク１は、いわゆるインターネットを挙げることができるが、これ以外にも光通信、ＬＡＮ／ＷＡＮといった適切な通信プロトコルを用いる通信により遠隔的に情報を送受信することができるものであれば、いかなるネットワークでも用いることができる。この通信に用いることができる通信プロトコルとしては、例えばＴＣＰ／ＩＰといった通信プロトコルを用いることができるが、これに限定されるわけではない。
【００２４】
セルラ電話１としては、セルラ電話１を介してインターネットといったネットワーク５にアクセスできるものであれば、いかなる形式のものでも用いることができる。このようなセルラ電話１としては、例えばｉ−モード（商標）、スカイメール（商標）といったサービスを移用できるセルラ電話を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。本発明におけるキャリアとしては、インターネットといったネットワーク５にアクセスするためのゲートウエイといった設備・手段を含んでいるものであれば、いかなるキャリアでも用いることができる。本発明にいう「コンテンツ」とは、音声、画像、音楽、といったソフトウエア、特定のサービスを提供するＵＲＬサイトのアドレスの情報の他、特定のサービスを利用させるために必要なアクセス情報などの情報、例えば、特定ＵＲＬサイトのリンク先アドレス、情報提供内容の案内、贈った者の情報、コンサートなどへ入場する権利が利用可能であることの通知、セルラ電話を個人識別情報として、ＩＤカードのように利用する例えば医療サービス、介護サービスといった個人情報と密接に結びついたサービス、ユーザＡに課金が行われるというユーザＡの承認の下で、ユーザＢに対してクレジット購買を可能とするサービスなどを利用させるための情報を含む、ディジタル情報をいう。
【００２５】
このセルラ電話１には、特定のキャリアにより固有の識別情報が電話番号以外に付与されていて、この識別情報により、セルラ電話端末が一意的に特定できるようになっている。また、この識別情報に対応し、キャリアは、セルラ電話１のユーザＡの氏名、住所、年齢、カード番号、銀行口座番号といった個人情報を保有している。本発明のコンテンツ贈与システムにおいては、セルラ電話１から送信されたコンテンツ贈与要求が、所定のネットワーク２を介してアンテナ３により受信されて、公衆電話回線３ａなどを介して特定のキャリアに設置されたキャリア・サーバ４へとへと送信される。図１においては、コンテンツまたはサービスへのアクセス権が贈与されるセルラ電話６のユーザが、セルラ電話１と同一のキャリアの提供するネットワーク２に含まれているのが示されている。
【００２６】
キャリアには、キャリア・サーバ４が設置されており、キャリア・サーバ４を介してセルラ電話１がインターネットといったネットワーク５へと接続される。このキャリア・サーバ４は、コンテンツの贈与要求を受信するとセルラ電話１の識別情報にもとづいて認証を行う。図１に示した実施の形態においてはキャリア・サーバ４は、１台として示されているが、本発明においてはいかなる数のキャリア・サーバ４であっても、その記憶容量、処理能力に応じて用いることができる。このキャリア・サーバ４は、受信したコンテンツ贈与要求から、要求されるコンテンツに対応したコンテンツ情報、セルラ電話１の識別情報、およびコンテンツが贈与されるユーザＢの情報を読取る。また、キャリア・サーバ４には、データベースＤＢ１が含まれており、このデータベースＤＢ１は、ユーザに対して課金を行うための情報が記録された課金データベースと、ユーザの個人情報が記録されたユーザ認証データベースと、キャリア・サーバ４へと送信された提供コンテンツといった提供情報を、セルラ電話６へと配信またはセルラ電話６によりダウンロードされるまで一時的に記憶するコンテンツ・プール・データベースを含んで構成されている。
【００２７】
ネットワーク５には、コンテンツの提供を行うためのコンテンツ・プロバイダ・サーバ７が接続されていて、ネットワーク５を介して、キャリア・サーバ４と通信を行っている。キャリア・サーバ４は、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７へと、上述した情報をネットワーク５を介して送信する。このコンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、キャリアの情報、ユーザＡ、ユーザＢの情報といった各種の情報を含んだデータベースＤＢ２を含んで構成されている。
【００２８】
図１に示した実施の形態では、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、２サイト接続されているのが示されているが、本発明においては提供できるコンテンツの種類によりいかなる数のコンテンツ・プロバイダ・サーバ７がネットワーク５に接続されていてもよい。また、図１においては、ディジタル情報を提供するコンテンツ・プロバイダ・サーバ７の他、贈与されたアクセス権を使用して種々のサービスを提供するサービス・プロバイダ・サーバ８が、ネットワーク５を介して接続されているのが示されている。本発明においてサービス・プロバイダとは、情報提供サービスを含む、広くサービスを提供する者をいい、所定のアクセス権利をユーザに付与することにより、各種のサービスを行う。
【００２９】
図１においては、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７と、サービス・プロバイダ・サーバ８とが、異なったサイトにあるものとして記載されているが、本発明はコンテンツ・プロバイダ・サーバ７と、サービス・プロバイダ・サーバ８とが、同一のサイトにある場合であっても同様に適用することができる。サービス・プロバイダ・サーバ８は、データベースＤＢ３を含んでおり、サービス提供要求に対してユーザ情報、アクセス権利の設定などを行うことができるように構成されている。
【００３０】
上述したキャリア・サーバ４、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７、サービス・プロバイダ・サーバ８については、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、または汎用大型コンピュータから構成することが可能であり、このパーソナルコンピュータまたはワークステーションとしては、ＰＥＮＴＩＵＭ（商標：インテル社）といったＣＰＵまたはこれと互換性のあるＣＰＵ、または各種のＲＩＳＣチップを搭載することが可能で、ＷＩＮＤＯＷＳ（商標：マイクロソフト・コーポレイション）、ＷＩＮＤＯＷＳ ＮＴ（商標：マイクロソフト・コーポレイション）、ＯＳ／２（商標：インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション）、ＡＩＸ（商標：インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション）、ＵＮＩＸ、ＬＩＮＵＸといったオペレーティング・システムを動作させることが可能なパーソナルコンピュータ、ワークステーションを挙げることができるが、これらのものに限定されるわけではない。
【００３１】
図２は、本発明のコンテンツ贈与システムの第２の実施の形態を示した図である。図１に示した実施の形態においては、セルラ電話１とセルラ電話６とが、同一のキャリアのネットワーク２を介してコンテンツやサービスの提供を受けるものとして示した。しかしながら、本発明においては特にセルラ電話１がセルラ電話６と同一のキャリアを介して通信される場合だけではなく、セルラ電話１がキャリアＡのネットワークを利用して通信を行い、セルラ電話６が、キャリアＢのネットワークを利用して通信するように、異なったキャリアの間でコンテンツ贈与を行うことも可能である。
【００３２】
図３は、キャリア・サイトに設置されるキャリア・サーバ４に含まれるデータベースＤＢ１の構成を示した図である。キャリア・サーバ４に含まれるデータベースＤＢ１は、課金データベース１０と、ユーザ認証データベース１１と、ユーザＢのセルラ電話６が接続不可または接続失敗の際に、提供コンテンツを一時的に記憶しておくための、コンテンツ・プール・データベース１２を含んで構成されている。
【００３３】
図４は、課金データベース１０のデータ構造を示した概略図である。課金データベース１０は、プロバイダＩＤと、プロバイダの名称とを記憶させたデータクラス１０ａと、ユーザＩＤと、このユーザＩＤを有するユーザが要求したコンテンツを提供したプロバイダＩＤと、提供状況を管理するための配信管理ＩＤと、コンテンツに対応する料金と、トランザクションＩＤと、課金した日付である課金日とが記録されたデータクラス１０ｂとを含んで構成されている。この課金データベース１０には、セルラ電話１のユーザによる通常の通信、パケット通信などに対する課金情報がユーザＩＤ毎に区分されて加えられていても良く、セルラ電話１のユーザＡに対して料金を請求する場合には、コンテンツ贈与の課金情報と、それ以外の課金情報とを合算してユーザＡに請求することができるようにされていてもよい。また、本発明においては、通常の通信、パケット通信などの課金情報を記憶させるため、別のデータベースを用いることもできる。
【００３４】
図５は、本発明におけるキャリア・サーバ４に含まれるデータベースＤＢ１のユーザ認証データベース１１の構成を示した図である。図５に示したユーザ認証データベース１１には、セルラ電話１のユーザＡのユーザＩＤと、そのユーザＩＤに対応したセルラ電話１の電話番号とが、データクラス１１ａとして記憶されており、セルラ電話１の電話番号などからユーザが使用しているセルラ電話１の認証を行うことができる構成とされている。
【００３５】
図６は、キャリア・サーバ４に含まれるデータベースＤＢ１のコンテンツ・プール・データベース１２構成を示した図である。コンテンツ・プール・データベース１２には、贈与先の電話番号と、配信管理ＩＤと、配信内容と、配信日時とが、それぞれ贈与を受けるユーザＢのセルラ電話６の識別情報と共に１つのデータクラス１２ａを形成しているのが示されている。図６においては、識別情報として電話番号が用いられているのが示されている。しかしながら、本発明においては、電話番号以外にもユーザＩＤといった別の識別情報を用いることができる。また、図６に示されたコンテンツ・プール・データベース１２は、セルラ電話６などが接続不可、または通信に失敗してコンテンツの提供が行われなかった場合には、配信日時がＮＵＬＬとされるフラッグを含んで構成されていて、配信の完了を判断するようにされている。贈与されるコンテンツがすでに配信が行われた場合には、実際に配信を行った日時がフラッグとしてコンテンツ・プール・データベース１２へと記録される。また、本発明においてはより単純なバイナリのフラッグを、配信の完了を示すために用いることができる。
【００３６】
図７は、本発明におけるコンテンツ・プロバイダ・サーバ７に含まれるコンテンツ・データベースＤＢ２のデータ構造を示した図である。コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、例えば、図１および図２に示したキャリアＡまたはキャリアＢと、コンテンツ贈与要求を行ったセルラ電話１の含まれる所定のネットワーク２に応じて必要な情報の通信を行う。例えば、コンテンツ贈与要求を行ったセルラ電話１がキャリアＡのネットワークに含まれ、コンテンツを贈与すべきセルラ電話６もキャリアＡに含まれている場合には、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、キャリアＡとのみ、課金情報、ユーザ認証情報、提供コンテンツ内容、コンテンツが贈与されるセルラ電話６のユーザＢに関する情報といった情報の通信を行うことになる。
【００３７】
しかしながら、例えば、コンテンツを贈与するセルラ電話６が、キャリアＢのネットワークに含まれている場合には、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、キャリアＡから送信されたユーザ認証情報、提供コンテンツ内容、セルラ電話６のユーザＢについての情報を受信した後、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７に含まれるデータベースＤＢ２を検索して、キャリアＢへとコンテンツおよびセルラ電話６を特定するための識別情報を通信する。
【００３８】
図７に示すコンテンツ・データベースＤＢ２は、ユーザ管理／課金データベース１３と、コンテンツ蓄積データベース１４と、キャリア判別データベース１５とを含んで構成されている。ユーザ管理／課金データベース１３は、コンテンツの提供を要求したセルラ電話１のユーザＡに対して、その識別情報に基づいて課金情報を記録し、コンテンツの内容に応じて課金情報を発行するために用いられる。また、コンテンツ蓄積データベース１４は、提供を行うコンテンツを記録しており、コンテンツの贈与要求に応じてコンテンツの検索が行われる。キャリア判別データベース１５は、コンテンツの提供を受けるセルラ電話６のキャリアを判断して、セルラ電話６が含まれるキャリアへＡまたはキャリアＢと必要な情報の通信を行う。
【００３９】
図８は、コンテンツ・データベースＤＢ２に含まれるユーザ管理／課金データベース１３の構成を示した図である。ユーザ管理／課金データベース１３には、ユーザＩＤと、ユーザネームと、当該ユーザが属するキャリアと、キャリアＩＤとがそれぞれ記録されたユーザテーブルが、１つのデータクラス１３ａとして形成されている。例えば、図７に示した実施の形態においては、ユーザＩＤが１のユーザは、ユーザネームが“user a”であり、キャリア１(xxxxxx)のネットワークに属し、そのキャリアＩＤが、“uid=ABCDEF123456”であることが示されている。
【００４０】
また、図８に示されたユーザ管理／課金データベース１３では、配信ＩＤと、ユーザＩＤと、例えばセルラ電話の、例えば電話番号といった配信先情報と、その配信先が属するキャリアの情報と、配信するコンテンツを特定するためのＩＤと、配信先が属するキャリアへと配信を行った配信日時と、そのトランザクションＩＤとを含んで構成されたデータ送信テーブルが１つのデータクラス１３ｂを形成しているのが示されている。例えば、配信ＩＤが００００１の場合を例に取ると、コンテンツの提供を要求したセルラ電話１のユーザＩＤは、１であり、配信先の電話番号は、“090-aaaa-bbbb”であり、配信先のキャリアは１(xxxxxx)であり、配信したコンテンツのコンテンツＩＤが１であり、その配信を行った日時が“2000.08.23.00.0000”であり、そのトランザクションＩＤが、i1287969であることが示されている。
【００４１】
さらに図８に示されたユーザ管理／課金データベース１３には、課金テーブルがデータクラス１３ｃとして含まれており、この課金テーブル１３ｃは、課金ＩＤと、配信ＩＤと、課金対象となるセルラ電話１のユーザＩＤと、料金と、料金回収の有無と、配信を行った際のトランザクションＩＤとを含んで構成されている。上述したような課金テーブル１３ｃを用いることにより、コンテンツの提供を要求したセルラ電話１に対して正確に課金を行うことが可能となる。
【００４２】
図９は、コンテンツ・データベースＤＢ２に含まれるコンテンツ蓄積データベース１４のデータ構造を示した図である。コンテンツ蓄積データベース１４は、コンテンツＩＤと、料金と、当該コンテンツの制限事項と、当該コンテンツを特定するためのＵＲＬのリンク先アドレス(http://x.x.x/a.html)、またはファイルアドレス(file://e:dir1/dir2/a/mpg)が記録されて、１つのデータクラス１４ａを形成している。このように構成されたコンテンツ蓄積データベース１４を用いて、セルラ電話１のユーザにより特定されたコンテンツが特定され、特定されたコンテンツが、贈与されるユーザＢのセルラ電話６のネットワークを含むキャリアへと通信が行われるようにされている。
【００４３】
図１０は、コンテンツ・データベースＤＢ２に含まれるキャリア判別データベース１５のデータ構造を示した図である。図１０に示されたキャリア判別データベース１５には、キャリアをリストしたキャリア・リスト・テーブルが１つのデータクラス１５ａとして構成されている。さらにキャリア判別データベース１５には、コンテンツの提供を受けるセルラ電話６について、各キャリアに割り当てられている電話番号の最初の番号F_Noと、最後の番号T_Noと、キャリアＩＤであるCIDと、当該キャリアのゲートウエイのＩＰアドレスとが、電話番号−キャリア対応テーブルとして別のデータクラス１５ｂが構成されている。
【００４４】
図１０に示されたキャリア・リスト・テーブル１５ａには、キャリアＩＤに対応したキャリアの例えば名称xxxxxxと、当該キャリアが情報サービスを提供できる範囲、例えば日本全国であれば、日本全国、または関東のみであれば関東地方といったように、キャリアの情報サービス提供範囲C_locationが記憶されている。また、図１０に示された電話番号−キャリア対応テーブル１５ｂを用いて、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７が、コンテンツを受取るように指定されたセルラ電話６の電話番号から、該当電話番号を保有している例えばキャリアＢを特定し、そのキャリアＢのGW_IPへとコンテンツを送信することにより、ユーザＢのセルラ電話６へとコンテンツが提供されることになる。
【００４５】
図１１は、本発明におけるサービス・プロバイダ・サーバ８に記憶されているサービス・データベースＤＢ３の構成を示した図である。サービス・プロバイダ・サーバ８は、図２に示すように、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７とは異なったサイトに配置されていてもよいが、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７と、サービス・プロバイダ・サーバ８とが同一のプロバイダ・サイトに配置されていてもよい。サービス・プロバイダ・サーバ８は、アクセス権限が必要とされるサイトにおける所定のサービスを、サービス贈与の要求に応じて、例えば一定期間だけアクセス権限を設定する。サービスを利用させるための情報を含むコンテンツを受信したセルラ電話６のユーザは、サービス・プロバイダ・サーバ８により設定されるアクセス権を行使して当該サイトへとアクセスできるようになる。本発明において課金は、サービス贈与要求を行ったセルラ電話１のユーザＡへと行われるので、コンテンツ贈与要求を行ったセルラ電話１のユーザＡが、ユーザＢにサービスへのアクセス権を贈与することが可能となる。
【００４６】
図１１に示されるように、サービス・プロバイダ・サーバ８に記憶されたサービス・データベースＤＢ３は、ユーザ管理／課金データベース１６と、サービス管理データベース１７と、アクセスコントロール・データベース１８と、キャリア判別データベース１９とを含んで構成されている。これらのデータベースのうち、ユーザ管理／課金データベース１６と、キャリア判別データベース１９については、コンテンツ・データベースＤＢ２と同様の構成になっているため説明を省略する。
【００４７】
図１２は、サービス・データベースＤＢ３に含まれるサービス管理データベース１７のデータ構造を示した図である。サービス管理データベース１７には、サービス・コンテンツを特定するためのシリアルナンバーであるサービス_IDと、そのサービスを受けるために必要な料金と、制限事項と、サービス内容を特定するファイルネームまたはＵＲＬのリンクアドレスと、サービス期間と、そのための権限とを含んだデータクラス１７ａを含んで構成されている。このサービス管理データベース１７は、提供するサービスを保持し、管理を行う。
【００４８】
図１３は、サービス・データベースＤＢ３に含まれるアクセス・コントロール・データベース１８の構造を示した図である。図１３に示したアクセス・コントロール・データベース１８は、アクセスを管理するためのアクセス管理番号アクセスIDと、アクセス権利が贈与されるユーザのセルラ電話６を特定するためのレシーバIDと、アクセス権の付与される期間と、アクセス権限の有無と、当該サービスへとアクセスしたアクセス日時と、を含んだデータクラス１８ａを含んで構成されている。図１３に示した実施の形態においては、アクセスIDが2340987が付与されたセルラ電話６のユーザＢには、例えば期間が２０００年８月から２０００年９月までの期間でアクセス権限が要求されたものの、例えば制限事項に該当してしまったなどの理由のために、アクセスが認められず、権限がＮＵＬＬのままとされ、その結果アクセスができないことを示している。図１３では、期間を限定することによりアクセス権を贈与しているが、本発明においては、さらに別途アクセス内容を制限するといった別の制限を付与したアクセス権贈与も可能である。
【００４９】
また、アクセスIDが、2378965が付与されたセルラ電話６のユーザＢには、期間限定なく、ゴールドメンバーとしてのアクセス権が認められていて、２０００年８月２３日２３時４５分１２秒０８に少なくともアクセスしたことが示されている。また、本発明においてはアクセスしたトータルの時間をモニタしておき、トータルの時間でユーザＡへと課金を行うことも可能である。
【００５０】
さらに、図１３に示したアクセス・コントロール・データベース１８には、セルラ電話６のレシーバIDと、電話番号といった識別情報であるレシーバNoと、それに対応するキャリアを特定するキャリアIDと、当該キャリアがユーザＢに割り当てたキャリア識別ＩＤとを含むデータクラス１８ｂが含まれている。この構成のアクセス・コントロール・データベース１８を用いることにより、サービスを利用させるための情報を受信したセルラ電話６のユーザＢが、有料のサービスへとアクセスした段階では、当該セルラ電話６のキャリア識別ＩＤからセルラ電話６が例えばレシーバID=456であることが特定され、アクセスID=2378965で特定されるサービスへとアクセスすることが可能となる。
【００５１】
図１４に、本発明のコンテンツ贈与方法の概略的なフローチャートを示す。本発明のコンテンツ贈与方法は、ステップ１０１から開始し、ステップ１０２において、セルラ電話１のユーザＡは、サービスへのアクセス情報を含むコンテンツ贈与要求を行う。このようにして行われたコンテンツ贈与要求は、ステップ１０３においてキャリアＡが提供するネットワーク２を通してキャリアＡにより受信され、ステップ１０４において、キャリア・サーバ４によりユーザ認証が行われる。この際のユーザ認証には、セルラ電話１に登録されている個人認証機能を用いることができる。ついで、キャリア・サーバ４は、ステップ１０５において、ユーザＡが、コンテンツの贈与を希望しているのか、サービスを利用させるための権利の贈与を希望しているのかに応じて、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７またはサービス・プロバイダ・サーバ８へとサービスを利用させるための情報を含むコンテンツ贈与要求を行う。
【００５２】
このコンテンツ贈与要求を受信したコンテンツ・プロバイダ・サーバ７または、サービス・プロバイダ・サーバ８は、、ステップ１０６またはステップ１０７においてユーザＡ、ユーザＢの認証を行った後、要求されたコンテンツをユーザＢのセルラ電話７の属するキャリアへと送信するか、またはステップ１０９においてサービスへのアクセス権が設定された通知を、ユーザＢのセルラ電話６の属するキャリアへと送信する。この時点では、サービスを利用させるための情報にもとづいて、サービス・プロバイダ・サーバ８は、所定のサービスへのユーザＢのアクセス権の設定を完了している。要求されたコンテンツが、サービスを利用させるための情報以外のコンテンツである場合には、ステップ１１０において、ユーザＢのセルラ電話６の属するキャリアへのコンテンツを送信し、さらにユーザＡからのコンテンツ贈与要求を受信したキャリアへと課金情報を送信し、キャリア・サーバ４がユーザＡに対して課金を行う。ついでステップ１１２においてキャリアは、ユーザＢに対して音声プロセッサによるコール、またはいわゆる電子メールといった手段により音声的にコンテンツの贈与がなされたことを通知する。
【００５３】
また、コンテンツ贈与要求がサービスを利用させるための情報である場合には、ステップ１１１においてユーザＢの属するキャリアＢのキャリア・サーバ４は、ユーザＢのセルラ電話６に対してサービスへのアクセス権の贈与がなされたことを、音声プロセッサによるコールまたはいわゆる電子メールにより、またはこれら双方により音声的に通知する。この後ユーザＢが、ステップ１１３において受信したサービスを利用させるための情報にもとづいて、サービスへとアクセスした場合（ｙｅｓ）には、ステップ１１５において課金情報が、サービス・プロバイダ・サーバ８からユーザＡの属するキャリアへと送られ、ユーザＡに対して課金が行われる。また、ユーザＢがアクセスを行ったか否かは、贈与されたアクセス権の設定条件、例えば期間、アクセス内容などについてステップ１１４においてモニタされていて、設定されたアクセス条件の範囲内でアクセス権が行使されない場合には、ユーザＡには課金されないようにされていてもよい。
【００５４】
上述したように、本発明においては、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７およびサービス・プロバイダ・サーバ８は、贈与を要求されたコンテンツまたはサービスを利用させるための情報といったコンテンツを、贈与される側のユーザＢへと送信し、課金情報については、別途提供を要求したユーザＡを含むキャリアへと送信することによりユーザＡの贈与が可能とされる。本発明においては、ユーザＡとユーザＢとが、同一のキャリアに含まれていても良い。
【００５５】
図１５に、本発明のコンテンツ贈与方法において、ユーザＡと、ユーザＢとの間で、サービスを利用させる情報を除くコンテンツの贈与を行う場合の、キャリア・サーバ４において実行されるプロセスの詳細なフローチャートを示す。図１５におけるキャリア・サーバ４とは、ユーザＡ、ユーザＢが同一のキャリアに含まれる場合には、同一のキャリア・サーバをいう。また、キャリア・サーバ４は、ユーザＡとユーザＢとが異なったキャリアに属している場合には、それぞれユーザＡの属するキャリア・サーバ４、またはユーザＢの属するキャリア・サーバ４のいずれかにおいて実行させるプロセスを含んでいる。
【００５６】
本発明においてサービスを利用させるための情報以外のコンテンツを贈与する方法は、ステップ２０１から開始し、ステップ２０２において、キャリア・サーバ４は、セルラ電話１からユーザＡがコンテンツなどの贈与を行うことを希望するコンテンツ一覧要求を受信する。この際セルラ電話１からのコンテンツ一覧要求は、例えば、パケット通信といった方法により、キャリアＡのゲートウエイへと送信を行うことにより行うことができる。
【００５７】
ついで、ステップ２０３においてキャリアＡは、ユーザＡの認証をユーザ認証データベース１１を参照しながら行い、接続を確立する。キャリア・サーバ４は、ステップ２０４においてコンテンツ一覧要求をコンテンツ・プロバイダ・サーバ７へと送信し、所定の認証プロセスの後、ステップ２０５においてコンテンツ・プロバイダ・サーバ７からキャリア・サーバ４が受信したコンテンツ一覧要求を、ネットワーク２を介してユーザＡへと送信する。
【００５８】
ついで、ステップ２０６においてキャリア・サーバ４がユーザＡから、ユーザＢを特定したコンテンツ贈与要求を受信する。キャリア・サーバ４は、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７へとこの要求を送信する。ついで、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７によりユーザ管理／課金データベース１３を参照して認証を経た後、ステップ２０７においてキャリア・サーバ４は、ユーザＡ、ユーザＢの検証要求、およびコンテンツ１の料金情報を受信する。キャリア・サーバ４は、ステップ２０８においてユーザ認証データベース１１を参照してコンテンツ一覧要求を行ったセルラ電話１のユーザＡ、またユーザＢが含まれているキャリアがユーザＡと同一であれば、ユーザＢの認証を行う。ユーザの認証を行うためには、セルラ電話１に対してキャリアが付与している固有のユーザＩＤを用いる方法が、ユーザＡが改めてサービス契約を結び、異なったユーザＩＤや、パスワードの設定を行わずに済み、またセルラ電話１の高い個人識別機能を有効に利用できるので好ましい。
【００５９】
ステップ２０９において、キャリア・サーバ４は、ユーザＡに対して課金が可能であり、かつ、ユーザＢに対してコンテンツの提供が可能であるか否か、を判断する。ユーザＡに課金可能であり、ユーザＢに提供可能である場合（ｙｅｓ）には、ステップ２１０においていずれも可能であることをコンテンツ・プロバイダ・サーバ７に送信する。
【００６０】
ついで、キャリア・サーバ４は、ステップ２１１においてコンテンツ・プロバイダ・サーバ７からコンテンツを受信して、ユーザＢに対してコンテンツを送信し、音声プロセッッシング・システムを用いたコール、または電子メールの着信音といった音声手段により、ユーザＢへとコンテンツの提供を通知する。この場合、ユーザＢに対して直ちにコンテンツが提供できない場合には、コンテンツ・プール・データベース１２にコンテンツを一時的に記憶させ、通信が可能となるまで記憶する。コンテンツがユーザＢに提供された後にキャリア・サーバ４は、ステップ２１２においてユーザ管理／課金データベース１０を参照してユーザＡに対して課金処理を行い、ステップ２１３においてコンテンツ・プロバイダ・サーバ７およびユーザＡに配信が終了したことを通知して、ステップ２１４においてキャリア・サーバ・プロセスを終了する。
【００６１】
また、ユーザＡに課金ができないか、またはＢに提供可能ではないか、またはいずれもできない場合（ｎｏ）には、ステップ２１５においてコンテンツ・プロバイダ・サーバ７およびユーザＡに提供不可であることを通知して、キャリア・サーバ・プロセスが終了する。
【００６２】
図１６は、コンテンツ贈与時のコンテンツ・プロバイダ側におけるコンテンツ・プロバイダ・サーバ７が実行するプロセスを示したフローチャートである。コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、図１６に示すようにステップ３０１においてサービスを開始する。ついでステップ３０２において、予め契約しているキャリアからコンテンツ一覧の要求を受信する。この際には、キャリアと、コンテンツ・プロバイダとの間で契約時に予め設定したユーザＩＤと、パスワードとにより不正アクセスを防止することができる。しかしながら、本発明においては、ユーザＡの個人認証がキャリア側にすでに保持されているため、キャリアと、コンテンツ・プロバイダ側において新たな契約を行うだけで済み、ユーザＡが新たにコンテンツ・プロバイダ側と個別的に契約することなく、迅速にコンテンツの提供を行うことが可能となると共に、コンテンツ贈与システムの利用性を著しく向上させることができる。
【００６３】
ついで、本発明のプロバイダ・サーバ・プロセスにおいては、ステップ３０３においてコンテンツ一覧を、キャリア・サーバ４へと送信する。キャリア・サーバ４は、ユーザＡに対して、このコンテンツ一覧を送信する。ついで、ステップ３０４において、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、キャリア経由でユーザＡがコンテンツ１をユーザＢに贈与するという要求を受信する。ステップ３０５において、コンテンツ１の料金と制限事項とを、コンテンツ蓄積データベース１４を検索することにより取得して、コンテンツ一覧をキャリアへと送信し、同時にユーザＡ、ユーザＢの認証をキャリア・サーバ４へと要求する。ついでステップ３０６において、キャリア・サーバ４から、ユーザＡ、ユーザＢの検証の結果を受信する。ステップ３０７において、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、ユーザＡおよびユーザＢがコンテンツの提供が可能な状態にあるか否かを判断する。ユーザＡおよびユーザＢがコンテンツの提供が可能な場合（ｙｅｓ）には、ステップ３０８において、キャリア判別データベース１５を検索して提供先キャリアを判別し、コンテンツをユーザＢが属するキャリアへと送信する。また、ユーザＡまたはユーザＢまたはユーザＡおよびユーザＢのいずれもが配信を行うに充分でない場合（ｎｏ）には、ステップ３１０へと進んでトランザクションを終了させる。
【００６４】
本発明のコンテンツ・プロバイダ・サーバ７のプロセスにおいては、ステップ３０９で、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７が、キャリア・サーバ４からユーザＢに対してコンテンツの提供が完了したことを受信し、ユーザＡに対して課金完了の通知を受け取り、ステップ３１０においてトランザクションを終了させる。また、ユーザＢとユーザＡとが互いに異なるキャリアに属する場合には、ユーザＢへの提供が完了した後、さらにコンテンツの提供が完了した通知をコンテンツ・プロバイダ・サーバ７が受信した後、ユーザＡが属するキャリア・サーバ４に対して課金指令を送信し、ユーザＡが属するキャリア・サーバ４から課金完了通知がなされた後に、ステップ３１０においてトランザクションを終了させる構成とすることもできる。
【００６５】
図１７は、ユーザＡからユーザＢへとサービスを利用させるための情報を提供する以外のコンテンツを贈与する場合のプロセスを、時系列的に示した図である。ライン４０１では、ユーザＡがキヤリア・サーバ４に接続され、キャリア・サーバ４からユーザ認証をうける。ライン４０２では、ユーザＡが認証を受けたのち、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７に接続を確立して、サービス可能コンテンツのリストを要求する。
【００６６】
ライン４０３では、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７がコンテンツ一覧をキャリア経由でユーザＡに送り返す。ライン４０４では、ユーザＡが購入するコンテンツ１の商品番号を贈与相手の電話番号へとキャリア経由でコンテンツ・プロパイダ・サーバ７に送信する。ライン４０５において、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７が購入者、贈与先のユーザＢの情報と所要料金をキャリア・サーバ４に送る。ライン４０６において、キャリア・サーバ４は、ユーザＡの課金可能性およびユーザＢへの配信可能性を検証する。ライン４０７では、課金可能で、提供可能な場合に、キャリア・サーバ４がユーザＡに所定料金を課金する準備に入ることをコンテンツ・プロパイダ・サーバ７に通知する。
【００６７】
ライン４０８で、課金不可であるか、または提供不可の場合に、キャリア・サーバ４がコンテンツ・プロバイダに課金もしくは配信不可の情報を通知して、コンテンツ・プロパイダ側のトランザクションが終了する。ライン４０９では、キャリアがユーザＡに贈与要求が実行できないことを通知する。このラインで、ユーザ側トランザクションが終了する。ライン４１０では、コンテンツ・プロバイダがコンテンツをキャリアに送信する。ライン４１１では、キャリア・サーバ４がコンテンツをユーザＢに提供、音声プロセッシング・システムを用いた音声コール、または電子メールでユーザＢにユーザＡからのコンテンツの贈与されたことを認識させる。
【００６８】
ライン４１２では、キャリア・サーバ４がＡに課金を行い、ライン４１３では、キャリア・サーバ４がコンテンツ・プロバイダ・サーバ７に課金・贈与の正常終了を通知し、コンテンツ・プロバイダ側のトランザクションが正常終了する。ライン４１４では、キャリア・サーバ４がユーザＡに音声プロセッシング・システムの音声コール、または電子メールを送信し電子メールの着信音によりユーザＡに電子メールの着信を知らせ、ユーザＡに電子メールを閲覧させることにより、贈与および課金の終了したことを通知する。このラインでユーザＡ側のトランザクションが正常終了する。
【００６９】
図１８は、サービスへのアクセス権を贈与する場合（以下、サービス贈与時という）のキャリア側におけるキャリア・サーバ・プロセスを示したフローチャートである。サービス贈与時のキャリア・サーバ・プロセスは、ステップ５０１から開始し、キャリア・サーバ４が、ユーザＢへとサービス贈与を行うことを希望するユーザＡからのサービス贈与要求を受信する。ステップ５０２では、キャリア・サーバ４が、ユーザＡの認証を、ユーザ認証データベース１０を参照して行い、ユーザＡの接続を確立する。ステップ５０３では、キャリア・サーバ４は、ユーザＡから行われたサービス一覧提供要求をサービス・プロバイダ・サーバ７へと送信する。ステップ５０４で、キャリア・サーバ４は、サービス・プロバイダ・サーバ７からサービス一覧を受信し、ユーザＡへと送信する。
【００７０】
ステップ５０５では、キャリア・サーバ４は、サービス一覧からサービス１の購入と、サービス１をユーザＢへと贈与する要求とを、ユーザＡから受信して、サービス・プロバイダ・サーバ８へと送信する。ステップ５０６では、ユーザ管理／課金データベース１６を参照して、サービス・プロバイダ・サーバ７からのユーザＡおよびユーザＢの検証要求およびサービス１の料金を受信する。この際、キャリア・サーバ４は、ユーザＡおよびユーザＢが共に共通のキャリアのネットワークに属しているのであれば、単一のキャリア・サーバ４がステップ５０６のプロセスを実行する。また、ユーザＡと、ユーザＢとが別のキャリアに属しているのであれば、別々のキャリア・サーバがステップ５０６のプロセスを実行することになる。ついで、ステップ５０７において、キャリア・サーバ４がユーザＡおよびユーザＢの認証を実行する。
【００７１】
ステップ５０８では、ユーザＡに課金可能であり、ユーザＢに権利贈与が可能であるか否かを判断する。ステップ５０８の判断において、ユーザＡが課金可能で、ユーザＢに権利贈与可能である場合（ｙｅｓ）には、ステップ５０９に進んで、キャリア・サーバ４は、サービス贈与が可能であることをサービス・プロバイダに通知する。キャリア・サーバ４からこの通知を受信したサービス・プロバイダ・サーバ８は、後述するサーバ・プロセスを経た後、ステップ５１０において、ユーザＡが属するキャリア・サーバ４に対してユーザＢがサービスを受ける権利が設定されたことを通知し、キャリア・サーバ４がこの通知を受信する。この後、ステップ５１１においては、ユーザＡの属するキャリア・サーバ４がユーザＡに対する課金準備を、ユーザ管理／課金データベース１６を検索して行う。ステップ５０８の判断において、ユーザＡが課金可能ではなく、ユーザＢに権利贈与ができない場合には、ステップ５１２においてサービス・プロバイダ・サーバおよびユーザＡに対して贈与できないことを通知して、キャリア・サーバ・プロセスはステップは終了する。
【００７２】
さらにユーザＡが属するキャリア・サーバ４は、ステップ５１３において、サービス・プロバイダに対してユーザＡへと課金準備が完了した通知を送信する。この通知を受信したサービス・プロバイダ・サーバ７は、ユーザＢがユーザＡとは異なったキャリアに属する場合には、ユーザＢのキャリア・サーバ４に対してユーザＡからの権利贈与があるという通知を行う。ついで、ステップ５１４において、ユーザＢの属するキャリア・サーバ４は、さらにユーザＢに対してユーザＡからの権利贈与があることを通知する。この通知は、ユーザＢが、ユーザＡとは別のキャリアに属する場合にはユーザＢの属するキャリア・サーバ４へと行われることになる。サービス贈与時のキャリア・サーバ・プロセスは、この後ステップ５１５において終了する。
【００７３】
図１９は、サービス贈与時のサービス・プロバイダ・サーバ８におけるサーバ・プロセスの、ユーザ認証および権限設定時のフローチャートを示した図である。図１９に示したサービス・プロバイダ・プロセスは、ステップ６０１から開始し、キャッシュに記憶されているデータをクリアする。ついで、ステップ６０２においてサービス・プロバイダ・サーバ７は、契約したキャリアのキャリア・サーバ４からサービス一覧の要求を受信する。この場合にも契約キャリアと、サービス・プロバイダ・サーバ８との間においては予め決定しておいたユーザＩＤおよびパスワードといった情報を用いて、不正アクセスを防止することができる。さらに、ステップ６０３において、サービス・プロバイダ・サーバ８は、キャリア・サーバ４へとサービス一覧を送信する。ついで、ステップ６０４においてユーザＡがユーザＢにサービス１を受ける権利を贈与する要求を、キャリア・サーバ４を介して受信する。
【００７４】
ステップ６０５においては、サービス１の料金と、その制限事項とを、サービス管理データベース１７を検索して取得してキャリア・サーバ４に送信し、ユーザＡおよびユーザＢの認証を要求する。この場合の認証要求についてもユーザＡおよびユーザＢが異なったキャリアに属するのであれば、それぞれのキャリアへと行われる。ついでステップ６０６において、サービス・プロバイダ・サーバ８は、キャリア・サーバ４からユーザＡおよびユーザＢの認証結果を受信する。
【００７５】
ステップ６０７においてサービス・プロバイダ・サーバ８は、サービスをユーザＢへと贈与可能か否かを、ユーザＡの課金可能性およびユーザＢの制限事項に基づいて判断し、サービスが提供できない場合（ｎｏ）にはステップ６１１においてサーバ・プロセスを終了する。また、ステップ６０７の判断において、ユーザＢに対してサービスが提供可能であれば（ｙｅｓ）、ステップ６０８においてユーザＢに対してアクセス・コントロール・データベース１８へとユーザＢのアクセス権を設定する。ついで、ステップ６０９において、ユーザＢが属するキャリア・サーバ４にユーザＢに対してのアクセス権を設定済みであることを通知する。ステップ６１０においては、サービス・プロバイダ・サーバ８は、キャリア・サーバ４からユーザＡに対する課金準備が完了した通知を受信して、ステップ６１１において、一連のサーバ・プロセスを終了する。
【００７６】
図２０は、サービス贈与時のキャリア・サーバ４におけるサーバ・プロセスの、ユーザＢのアクセス時のフローチャートを示した図である。図２０に示したサーバ・プロセスは、ステップ７０１において、ユーザＢからサービス・プロバイダ・サーバ８へのアクセス要求を受信する。この後、キャリア・サーバ４は、ステップ７０２においてユーザ認証データベース１０を検索してユーザＢを認証した後、ユーザＢの情報をサービス・プロバイダ・サーバ８へと送信する。ユーザＡの属するキャリア・サーバ４は、ステップ７０３において、サービス・プロバイダ・サーバ８からユーザＢのアクセスの開始と、ユーザＡに対する課金を開始するように要求される。この通知を受け取ったキャリア・サーバ４は、ユーザ課金データベース１０を参照して、ステップ７０４においてユーザＡに対して課金を開始する。
【００７７】
ついで、ステップ７０５においてキャリアはユーザＡに対してユーザＢのアクセス権の行使により課金が開始されたことを通知し、一連のキャリア側課金プロセスが終了する。本発明においては上述したように、サービスを利用させるための情報以外のコンテンツを贈与する場合には、ユーザＢへのコンテンツの送信と同時にユーザＡに対する課金を開始するが、サービスへのアクセス権を贈与する場合には、アクセス権の行使が行われない限り課金を行わないようにすることにより、ユーザＢのアクセス権行使に対する任意性を付与すると共に、ユーザＡに対する課金負担を軽減することができ、コンテンツ贈与の利用性を著しく高めることができる。
【００７８】
図２１は、サービス贈与時のサービス・プロバイダ・サーバ８におけるサーバ・プロセスの、ユーザＢのアクセス時におけるフローチャートである。サービス・プロバイダ・サーバ８は、ステップ８０１においてユーザＢが属するキャリアから、ユーザＢからのアクセス要求を受信する。ついで、ステップ８０２において、ユーザＢのアクセス権限を、アクセス・コントロール・データベース１８を検索することにより認証する。ついで、ステップ８０３において、ユーザＢが権限を有しているか否かの判断を行い、ユーザＢが権限を有していない場合（ｎｏ）には、ステップ８０６においてプロセスを終了する。
【００７９】
ユーザＢが権限を有している場合（ｙｅｓ）には、ステップ８０４においてユーザＡの属するキャリアへと、ユーザＢが権利行使を行うことを通知してユーザＡに対して課金を開始するように要請する。この要請を受け取ったユーザＡの属するキャリアは、ユーザ管理／課金データベース１０を検索してユーザＡへの課金を開始する。ついで、ステップ８０５においてサービス・プロバイダ・サーバ８は、ユーザＢからのアクセス要求に対応するサービスを、ユーザＢが属するキャリアを経由してユーザＢへと送信する。
【００８０】
図２２は、サービス・プロバイダ・サーバ８と、キャリア・サーバ４と、ユーザＡと、ユーザＢとの間のトランザクションを時系列的に示した図である。図２２に示したトランザクションにおいては、ライン９０１においてユーザＡがキャリア・サーバ４に接続、キャリア・サーバ４よりユーザ認証を受ける。ライン９０２において、ユーザＡが認証を受けたのち、キャリア・サーバ４がサービス・プロバイダ・サーバ８に接続を確立し、可能なサービスのリストを要求する。ついで、ライン９０３において、サービス・プロパイダ・サーバ８がコンテンツ一覧をキャリア経由でユーザＡに返信する。
【００８１】
ライン９０４では、ユーザＡが購入するサービスにアクセスできる権利の商品番号（サービス１）と贈与相手のセルラ電話端末番号をキャリア経由でサービス・プロバイダ・サーバ８へと送信する。ライン９０５では、サービス・プロバイダが購入したユーザＡ、贈与先のユーザＢの情報および所要料金をキャリア・サーバ４に送信する。ライン９０６では、キャリア・サーバ４がユーザＡの課金可能性を判断し、課金可能である場合には、ライン９０７においてキャリア・サーバ４がユーザＡに所定料金を課金する準備に入ることをサービス・プロパイダ・サーバ８に通知する。ユーザＡへの課金が不可、またはユーザＢに贈与不可の場合には、ライン９０８で、キャリア・サーバ４がサービス・プロバイダに課金もしくは配信不可の情報を伝えて、サービス・プロバイダ側の卜ランザクションが終了し、さらにライン９０９は、キャリア・サーバ４がユーザＡに購入リクエストを実行できないことを通知して、ユーザＡ側トランザクションが終了する。
【００８２】
ライン９１０では、サービス・プロバイダ・サーバ８がユーザＢにユーザＡが購入したサービスを受けられる権限（Ａｕｔｈ Ｘ）を設定し、ライン９１１で、サービス・プロバイダ・サーバ８が、キャリア・サーバ４にユーザＢのアクセス権限設定済みを通知する。ついで、ライン９１２において、キャリア・サーバ４がユーザＡに課金する準備を開始し、ライン９１３において、キャリア・サーバ４がサービス・プロパイダに課金準備の正常終了を通知して、サービス・プロパイダ側のトランザクションが正常終了する。ライン９１４では、、ユーザＢのキャリア・サーバ４がユーザＢに対して音声プロセッシングシステムを通したコール、または電子メールを送信した際の着信音により、ユーザＡからサービスの贈与があったことを通知する。ライン９１５において、通知を認識したユーザＢは、キャリア・サーバ４に接続し、ユーザ認証を受ける。
【００８３】
ライン９１６においては、キャリア・サーバ４がユーザＢの認証を完了し、サービス・プロバイダ・サーバ８にユーザＢのアクセス要求を送信する。ライン９１７においては、サービス・プロバイダ・サーバ８が、ユーザＢのアクセス権限を検査して、アクセスを許可する。ライン９１８においては、サービス・プロバイダ・サーバがユーザＡの属するキャリアのキャリア・サーバ４に対して、ユーザＢにアクセス許可を与えたことを通知し、課金開始を要求する。ライン９１９においては、キャリア・サーバ４がユーザＡに課金を開始し、ライン９２０でキャリア・サーバ４は、ユーザＡにユーザＢからのアクセスがあり、課金を開始したことを通知する。ライン９２１において、ユーザＢは、キャリア・サーバ４を経由してサービスにアクセスし、全トランザクションが終了する。
【００８４】
図２３は、ユーザＡからユーザＢへとサービスを利用させるための情報を除くコンテンツを贈与する場合の実施の形態を示した図である。ユーザＡの保有するセルラ電話１は、キャリアへとコンテンツ一覧の要求を行い、キャリアを経由してコンテンツ・プロバイダ・サーバ７からコンテンツ一覧２０を取得する。このコンテンツ一覧２０から、セルラ電話１のユーザＡは、プッシュボタンの操作を通じて、例えばゲーム１をセルラ電話６のユーザＢの識別情報、例えば電話番号を特定してユーザＢへとコンテンツを贈与する要求をキャリア・サーバ４を介して行う。
【００８５】
この要求を受信したユーザＡのキャリア・サーバ４は、コンテンツ贈与要求からコンテンツを特定し、贈与されるユーザＢの電話番号を読取り、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７へと送信する。この要求を受信したコンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、予めコンテンツ・プロバイダ・サーバ７のユーザ管理／課金データベース１３を検索して、ユーザＢの属するキャリアと、識別コードとを特定し、ユーザＢの属するキャリアにユーザＢの認証を要求する。
【００８６】
この認証の後、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、ユーザＢの属するキャリアを介して、ユーザＢへとコンテンツを送信する。ユーザＢが属するキャリア・サーバ４は、コンテンツの送信と同時に音声プロセッシング・システムからのコール、またはコンテンツが贈与されたことを通知する電子メールの着信音によりユーザＢへとコンテンツを配信する。ユーザＢの属するキャリアは、コンテンツの送信が完了した段階で、ユーザＡに対して課金を行うプロセスを実行し、ユーザＡのコンテンツ贈与が完了する。図２３においては、ユーザＡの属するキャリア・サーバと、ユーザＢの属するキャリア・サーバとは、説明の都合上別々に記載しているが、ユーザＡとユーザＢとが同一のキャリアに属する場合でも同様な機能を行うことができる。
【００８７】
図２４は、ユーザＡからユーザＢへとサービスを利用させるための情報を除くコンテンツを贈与する場合の実施の形態を示した図である。
【００８８】
まず、ユーザＡの保有するセルラ電話１は、キャリアへとサービス一覧の要求を行い、キャリアを経由してサービス・プロバイダ・サーバからサービス一覧２１を取得する。このサービス一覧２１から、セルラ電話１のユーザＡは、プッシュボタンの操作を通じて、例えばゲーム１をセルラ電話７のユーザＢの識別情報、例えば電話番号を特定してユーザＢへとサービスを受ける権利を贈与する要求を行う。この要求を受信したユーザＡのキャリア・サーバ４は、サービス贈与要求からサービスを特定し、贈与されるユーザＢの電話番号を読取り、サービス・プロバイダ・サーバ８へと送信する。
【００８９】
この要求を受信したサービス・プロバイダ・サーバ８は、予めサービス・プロバイダ・サーバのユーザ管理／課金データベース１６を検索して、ユーザＢの属するキャリアと、識別コードとを特定し、ユーザＡへの課金可能性およびユーザＢの属するキャリアにユーザＢの認証を要求する。この認証の後、サービス・プロバイダ・サーバ８は、ユーザＢの制限を検討して、ユーザＢに対してサービスを提供できるか否かを判断し、サービスを提供できる場合には、サービス・プロバイダ・サーバ８は、サービスに対してアクセス権限を設定し、ユーザＢの属するキャリアを介して、ユーザＢへとサービスに対するアクセス権が贈与されたことを通知する。
【００９０】
ユーザＢが属するキャリアは、サービスに対するアクセス権限が贈与されたことを、音声プロセッシング・システムからのコール、またはコンテンツが贈与されたことを通知する電子メールの着信音によりユーザＢに認識させる。ユーザＢは、この音声によりアクセス権が贈与されたことを認識して、キャリアを介してサービス・プロバイダ・サーバ８へとアクセスする。この場合には、ユーザＢには、サービス・プロバイダ・サーバ８を特定するＵＲＬのリンク先アドレスを含む電子メールを送付して、アクセスを容易にすることができる。サービス・プロバイダ・サーバ８は、ユーザＢからのアクセスをアクセス・コントロール・データベース１８により判断し、ユーザＡの属するキャリアへと課金を開始させる要求を送信して、ユーザＡのサービス贈与に対する課金をサービスの使用者ではなく、サービスの贈与者に行うこと可能とする。
【００９１】
これまで、本発明を図面に示した実施の形態を例に取り詳細に説明してきたが、本発明は、図面に示した実施の形態に限定されるものではない。また、本発明においては、上述したコンテンツ贈与方法を実行させるためのこれまで知られたいかなる手順、プロセスでも用いることができる。さらに、上述した本発明のコンテンツ贈与方法は、コンピュータ可読なコンピュータ・プログラムとして構成することができ、本発明のコンテンツ贈与方法を実行させるためのコンピュータ・プログラムは、例えばＣ言語といったいかなるオブジェクト指向のプログラミング言語によっても、またアルゴリズムを用いても記載することができる。
【００９２】
このコンピュータ・プログラムは、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ、光磁気ディスクといった記録媒体に記録することが可能であり、本発明は、本発明のコンテンツ贈与方法を実行させるためのコンピュータ可読なプログラムが記録された記録媒体をも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のコンテンツ贈与システムの実施の形態の概略図。
【図２】本発明のコンテンツ贈与システムの別の実施の形態の概略図。
【図３】本発明におけるキャリア・サーバに含まれるデータベースの構造を示した図。
【図４】本発明におけるキャリア・サーバに含まれる課金データベースのデータ構造を示した図。
【図５】本発明におけるキャリア・サーバに含まれるユーザ認証データベースのデータ構造を示した図。
【図６】本発明におけるキャリア・サーバに含まれるコンテンツ・プール・データベースのデータ構造を示した図。
【図７】本発明におけるコンテンツ・プロバイダ・サーバに含まれるデータベースのデータ構造を示した図。
【図８】本発明におけるコンテンツ・プロバイダ・サーバに含まれるデータベースのユーザ管理／課金データベースのデータ構造を示した図。
【図９】本発明におけるコンテンツ・プロバイダ・サーバに含まれるデータベースのコンテンツ蓄積データベースのデータ構造を示した図。
【図１０】本発明におけるコンテンツ・プロバイダ・サーバに含まれるデータベースのキャリア判別データベースのデータ構造を示した図。
【図１１】本発明におけるサービス・プロバイダ・サーバに含まれるデータベースのデータ構造を示した図。
【図１２】本発明におけるサービス・プロバイダ・サーバに含まれるデータベースのサービス管理データベースのデータ構造を示した図。
【図１３】本発明におけるサービス・プロバイダ・サーバに含まれるデータベースのアクセス・コントロール・データベースのデータ構造を示した図。
【図１４】本発明のコンテンツ贈与方法の概略フローチャートを示した図。
【図１５】本発明のコンテンツ贈与方法におけるキャリア・サーバ・プロセスを示した図。
【図１６】本発明のコンテンツ贈与方法におけるコンテンツ・プロバイダ・サーバ・プロセスを示した図。
【図１７】本発明のコンテンツ贈与方法におけるプロセスを時系列的に示した図。
【図１８】本発明のサービス贈与方法におけるキャリア・サーバ・プロセスにおけるユーザ認証、アクセス権設定を示したフローチャート。
【図１９】本発明のサービス贈与方法におけるプロバイダ・サーバ・プロセスにおけるユーザ認証、アクセス権設定を示したフローチャート。
【図２０】本発明のサービス贈与方法におけるキャリア・サーバ・プロセスにおけるアクセス時のフローチャート。
【図２１】本発明のサービス贈与方法におけるプロバイダ・サーバ・プロセスにおけるアクセス時のフローチャート。
【図２２】本発明のコンテンツ贈与方法におけるサービス贈与のプロセスを時系列的に示した図。
【図２３】本発明のコンテンツ贈与方法の実施の形態を示した図。
【図２４】本発明のコンテンツ贈与方法の別の実施の形態を示した図。
【符号の説明】
１…セルラ電話
２…ネットワーク
３…アンテナ
３ａ…公衆電話回線
４…キャリア・サーバ
５…ネットワーク
６…セルラ電話
７…コンテンツ・プロバイダ・サーバ
８…サービス・プロバイダ・サーバ
１０…課金データベース
１１…ユーザ認証データベース
１２…コンテンツ・プール・データベース
１３…ユーザ管理／課金データベース
１４…コンテンツ蓄積データベース
１５…キャリア判別データベース
１６…ユーザ管理／課金データベース
１７…サービス管理データベース
１８…アクセス・コントロール・データベース
１９…キャリア判別データベース
２０…コンテンツ一覧
２１…サービス一覧
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル・コンテンツを提供するためのコンテンツ贈与システムに用いられるサーバ、サーバ・プロセス、コンテンツ贈与方法およびコンテンツ贈与方法を実行するためのコンピュータ可読なプログラムが記憶された記録媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
これまで、いわゆるインターネットといったネットワークを介してディジタル情報で構成されたグリーティング・カードなどのコンテンツを提供するシステムが知られている。従来のこのようなシステムにおいては、システムに含まれるプロバイダ・サーバが、グリーティング・カードを提供するＵＲＬ（Uniform Resource Locators)を含んだ通知メールを贈与されるユーザの端末へと送信する。この通知メールを受け取った贈与されるユーザは、指定されたＵＲＬへとアクセスし、例えば通知メールに含まれている認証コードなど識別子を入力することにより、贈与されるユーザに宛てられたカードといったコンテンツの内容を閲覧することができるようにされている。
【０００３】
上述した従来のシステムでは、贈与されるユーザは、インターネットといった特定のネットワークに接続することが可能なパーソナル・コンピュータといった端末装置が必要とされる。また、通知メールを受け取ったユーザは、別途コンテンツを提供するためのリンク先ＵＲＬへと再度アクセスしなければならない。この際、パーソナル・コンピュータといった端末を利用した場合には、通知メールの着信に気づくのが遅れ、送り手のユーザが送ろうとした時点よりも後に、受取り側のユーザがグリーティング・カードといったコンテンツを閲覧するという不都合も生じる。
【０００４】
また、従来では、インターネットといったネットワークを介してサービスを受ける権利をユーザに贈るというシステムも知られている。しかしながら、このようなシステムを、パーソナル・コンピュータといったシステムにおいて実現する場合には、個人認証が必ずしも充分ではない場合もあり、不正アクセスといった行為に対して充分な対応がとれない場合もある。また個人認証をより確実に行うため、パスワード、ユーザＩＤといった技術を用いることもできるが、このためには、複雑なシステムおよびそのためのソフトウエアを追加する必要が生じるという問題もある。
【０００５】
また、通常では、コンテンツの提供や、特定サイトへのアクセス権利を提供するといったサービスの贈与を行う場合には、ユーザがまず、コンテンツ・プロバイダへと、氏名、カード番号、年齢といった個人情報を登録しておき、登録が終了した後にコンテンツやサービスへのアクセス権利の贈与といったサービスを受けるための操作を行う必要があり、必ずしも利用性が高いといえるものではない。
【０００６】
この他、無線通信を用いたプッシュボタン式の携帯端末としては、ページャが知られている。しかしながら、ページャは、情報を一方的に受け取るだけであり、リンク先ＵＲＬへとアクセスするといったように、ネットワークを介してインタラクティブにサービスの提供ができないといった不都合もある。
【０００７】
近年、インターネットへとアクセスすることが可能なセルラ電話が普及しており、いわゆるインターネットといったネットワークへのアクセスが著しく容易になっている。セルラ電話は、音、液晶ディスプレイによる表示などを通して、文字、音楽、音声などを含む多様なコンテンツを提供することが可能である。また、セルラ電話が含まれるネットワークを提供する企業（以下、キャリアという。）は、セルラ電話の登録時にすでに上述した個人情報を取得しており、またその通信についてもセルラ電話に固有の個人認証機能が付与されているために、パーソナル・コンピュータといった端末を用いるよりも、個人認証プロセスが容易で、迅速なサービスの提供を行うことが可能となる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
0 本発明は、セルラ電話といった携帯端末の確実な個人認証機能を用い、コンテンツ・サービスの送り手側である課金対象ユーザと、コンテンツやサービスが贈与されるユーザとの間を一意的に関連づけることにより、安全性の高い双方向サービスを、より迅速かつ利用性のある形態で提供することを可能とする、コンテンツ提供システムを提供するためのサーバ、コンテンツ提供方法、コンテンツ提供方法を実施するためのコンピュータ可読なプログラムが記録された記録媒体を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明は、上記問題点に鑑みてなれたものであり、ネットワークを介してコンテンツの贈与を要求するセルラ電話と、コンテンツの贈与を受ける他のセルラ電話と、コンテンツを保持するプロバイダ・サーバと、前記セルラ電話に関連する第１のキャリア・サーバと、前記他のセルラ電話に関連する第２のキャリア・サーバとが接続され、前記第１のキャリア・サーバは、前記セルラ電話からのコンテンツ贈与の要求を受信する手段と、前記セルラ電話の識別情報と前記他のセルラ電話に関連する情報を格納するデータ・ベースと、前記セルラ電話から受信したコンテンツ情報と、前記他のセルラ電話の識別情報と、前記他のセルラ電話に関連する情報とを前記プロバイダ・サーバに送信する手段と、前記プロバイダ・サーバが送信する前記要求されたコンテンツを受信した前記第２のキャリア・サーバが送信する前記コンテンツ贈与に関連する課金情報を受信する手段とを含むキャリア・サーバが提供される。 本発明のキャリア・サーバによれば、セルラ電話の高い個人識別機能を利用して容易、かつ利用性が高く、さらにはコンテンツの内容に応じて贈与を行ったユーザへの課金時期を変化させることができるコンテンツ贈与システムが提供できる。
【００１１】
本発明においては、前記第１のキャリア・サーバは、前記コンテンツに応じて前記課金情報の受信時が変化する。本発明においては、前記第２のキャリア・サーバは、要求されたコンテンツの着信を前記他のセルラ電話に通知するための手段を含む。本発明においては、前記第１のキャリア・サーバと前記第２のキャリア・サーバとが、同一のセルラ電話キャリアに含まれる。本発明においては、前記コンテンツは、サービスを利用させるための情報を含み、前記課金情報は、前記他のセルラ電話により前記サービスが利用された後に前記セルラ電話の前記識別情報を使用して受信される。
【００１２】
また、本発明においては、複数のネットワークを介してコンテンツの贈与を要求するセルラ電話とコンテンツの贈与を受ける他のセルラ電話とコンテンツを保持するプロバイダ・サーバと前記セルラ電話に関連する第１のキャリア・サーバと前記他のセルラ電話に関連する第２のキャリア・サーバとが接続され、前記プロバイダ・サーバは、前記セルラ電話が送信したコンテンツ情報と、前記第１のキャリア・サーバのデータ・ベースに格納された前記セルラ電話の識別情報と前記他のセルラ電話に関連する情報とを前記第１のキャリア・サーバから受信する手段と、前記要求されたコンテンツを前記第２のキャリア・サーバに送する手段とを備え、前記第２のキャリア・サーバが前記コンテンツに関連する課金情報を前記第１のキャリア・サーバに送信するプロバイダ・サーバが提供される。本発明においては、前記セルラ電話の前記識別情報を使用して課金情報を発行するための手段を含む。本発明においては、前記他のセルラ電話が利用する前記ネットワークを特定するための手段を含む。
【００１３】
さらに、本発明によれば、ネットワークを介してセルラ電話からコンテンツ贈与要求をキャリア・サーバが受信する段階と、受信した前記コンテンツ贈与要求から、要求されるコンテンツ情報と、前記セルラ電話の識別情報と、他のセルラ電話に関連する情報とを判断する段階と、前記キャリア・サーバからプロバイダ・サーバへと前記要求されるコンテンツ情報と、前記セルラ電話の識別情報と、前記他のセルラ電話に関連する情報とを送信する段階と、前記要求されたコンテンツを所定のネットワークを介して前記他のセルラ電話に送信する段階と、前記セルラ電話への課金情報を、前記プロバイダ・サーバから前記キャリア・サーバを介して前記セルラ電話へと送信する段階と、を含む、コンテンツ贈与方法が提供される。
【００１４】
本発明においては、さらに、前記課金情報の送信時をコンテンツに応じて変化させる段階と、前記他のセルラ電話に関連する情報から、前記他のセルラ電話が利用する前記所定のネットワークを特定する段階を含み、前記コンテンツがサービスを利用させるための情報である場合には、前記課金情報の送信を前記他のセルラ電話により前記サービスが利用された後に行なう段階を含む。
【００１５】
また、本発明によれば、ネットワークを介してコンテンツを提供する、コンテンツ贈与を実行するためのキャリア・サーバ・プロセスであって、該キャリア・サーバ・プロセスは、ネットワークを介してセルラ電話から送信されたコンテンツ贈与要求を受信する段階と、受信した前記コンテンツ贈与要求に含まれるコンテンツ情報と、前記セルラ電話の識別情報と、コンテンツ贈与が行われる他のセルラ電話に関連する情報とを判断する段階と、前記コンテンツ情報と、前記コンテンツ贈与要求手段の識別情報と、前記他のセルラ電話に関連する情報とをプロバイダ・サーバに送信する段階と、前記セルラ電話への課金情報を受信する段階と、記憶された前記セルラ電話の課金情報に前記コンテンツ贈与のための課金情報を含ませる段階と、前記課金情報の受信を前記要求されるコンテンツの内容に応じて変化させる段階と、を実行するキャリア・サーバ・プロセスが提供できる。本発明においては、前記コンテンツは、サービスを利用させるための情報を含み、前課金情報を含ませる段階は、前記他のセルラ電話により前記サービスへのアクセスが行われた後に行なわれる。
【００１６】
さらに、本発明によれば、ネットワークを介してコンテンツを提供する、コンテンツ贈与を実行するためのプロバイダ・サーバ・プロセスであって、該プロバイダ・サーバ・プロセスは、ネットワークを介してセルラ電話からキャリア・サーバに送信されたコンテンツ贈与要求に含まれる要求されるコンテンツ情報と、セルラ電話の識別情報と、コンテンツ贈与が行われる他のセルラ電話に関連する情報とを受信する段階と、前記要求されるコンテンツを、前記他のセルラ電話に関連する情報を使用して前記他のセルラ電話が含まれる所定のネットワークへと送信する段階と、前記要求されるコンテンツに関連する課金情報を、前記要求されたコンテンツに応じて送信時を変化させて前記キャリア・サーバに送信する段階と、を実行するプロバイダ・サーバ・プロセスが提供される。本発明においては、前記コンテンツは、サービスを利用させるための情報を含み、前課金情報を送信する段階は、前記他のセルラ電話により前記サービスが利用された後に行なわれる。
【００１７】
さらに、本発明によれば、ネットワークを介してコンテンツを提供する、コンテンツ贈与方法を実行するためのコンピュータ・プログラムが記録されたコンピュータ可読な記録媒体であって、該コンピュータ・プログラムは、ネットワークを介してセルラ電話からコンテンツ贈与要求をキャリア・サーバが受信する段階と、受信した前記コンテンツ贈与要求から、要求されるコンテンツ情報と、前記セルラ電話の識別情報と、他のセルラ電話に関連する情報とを判断する段階と、前記キャリア・サーバからプロバイダ・サーバへと前記要求されるコンテンツ情報と、前記セルラ電話の識別情報と、前記他のセルラ電話に関連する情報とを送信する段階と、前記要求されたコンテンツを所定のネットワークを介して前記他のセルラ電話に送信する段階と、前記セルラ電話への課金情報を、前記プロバイダ・サーバから前記キャリア・サーバを介して前記セルラ電話へと送信する段階と、を実行する、記録媒体が提供される。
【００１８】
本発明においては、前記課金情報の送信時をコンテンツに応じて変化させる段階と、前記他のセルラ電話に関連する情報から、前記他のセルラ電話が利用する前記所定のネットワークを特定する段階を含み、前記コンテンツがサービスを利用させるための情報である場合には、前課金情報の送信を前記他のセルラ電話により前記サービスが利用された後に行なう段階を含む。
【００１９】
また、本発明によれば、ネットワークを介してコンテンツを提供する、コンテンツ贈与方法を実行するためのコンピュータ可読な記録媒体であって、ネットワークを介してセルラ電話から送信されたコンテンツ贈与要求を受信する段階と、受信した前記コンテンツ贈与要求に含まれるコンテンツ情報と、前記セルラ電話の識別情報と、コンテンツ贈与が行われる他のセルラ電話に関連する情報とを判断する段階と、前記コンテンツ情報と、前記コンテンツ贈与要求手段の識別情報と、前記他のセルラ電話に関連する情報とをプロバイダ・サーバに送信する段階と、前記セルラ電話への課金情報を受信する段階と、記憶された前記セルラ電話の課金情報に前記コンテンツ贈与のための課金情報を含ませる段階と、前記課金情報の受信を前記要求されるコンテンツの内容に応じて変化させる段階と、を実行するキャリア・サーバ・プログラムを含む、記録媒体が提供される。本発明においては、前記コンテンツは、サービスを利用させるための情報を含み、前課金情報を含ませる段階は、前記他のセルラ電話により前記サービスへのアクセスが行われた後に行なわれる。
【００２０】
さらに、本発明においては、ネットワークを介してコンテンツを提供する、コンテンツ贈与方法を実行するためのコンピュータ可読な記録媒体であって、ネットワークを介してセルラ電話からキャリア・サーバに送信されたコンテンツ贈与要求に含まれる要求されるコンテンツ情報と、セルラ電話の識別情報と、コンテンツ贈与が行われる他のセルラ電話に関連する情報とを受信する段階と、前記要求されるコンテンツを、前記他のセルラ電話に関連する情報を使用して前記他のセルラ電話が含まれる所定のネットワークへと送信する段階と、前記要求されるコンテンツに関連する課金情報を、前記要求されたコンテンツに応じて送信時を変化させて前記キャリア・サーバに送信する段階と、を実行するプロバイダ・サーバ・プログラムを含む、記録媒体が提供される。本発明においては、前記コンテンツは、サービスを利用させるための情報を含み、前課金情報を送信する段階は、前記他のセルラ電話により前記サービスが利用された後に行なわれる。
【００２１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した特定の実施の形態にもとづいて説明するが、本発明は下記実施の形態に限定されるものではない。
【００２２】
図１は、本発明のコンテンツ贈与システムの実施の形態を示した概略図である。図１に示された本発明のコンテンツ贈与システムは、セルラ電話１と、このセルラ電話１から所定のキャリアが提供するネットワーク２を介して無線通信を受信するため、特定のキャリアにより設置されたアンテナ３と、アンテナ３により受信された信号を伝送するための公衆電話回線３ａと、このネットワーク２と、キャリアに設置されたキャリア・サーバ４を介して接続された、いわゆるインターネットといったネットワーク５とを含んでいるのが示される。
【００２３】
本発明におけるネットワーク１は、いわゆるインターネットを挙げることができるが、これ以外にも光通信、ＬＡＮ／ＷＡＮといった適切な通信プロトコルを用いる通信により遠隔的に情報を送受信することができるものであれば、いかなるネットワークでも用いることができる。この通信に用いることができる通信プロトコルとしては、例えばＴＣＰ／ＩＰといった通信プロトコルを用いることができるが、これに限定されるわけではない。
【００２４】
セルラ電話１としては、セルラ電話１を介してインターネットといったネットワーク５にアクセスできるものであれば、いかなる形式のものでも用いることができる。このようなセルラ電話１としては、例えばｉ−モード（商標）、スカイメール（商標）といったサービスを移用できるセルラ電話を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。本発明におけるキャリアとしては、インターネットといったネットワーク５にアクセスするためのゲートウエイといった設備・手段を含んでいるものであれば、いかなるキャリアでも用いることができる。本発明にいう「コンテンツ」とは、音声、画像、音楽、といったソフトウエア、特定のサービスを提供するＵＲＬサイトのアドレスの情報の他、特定のサービスを利用させるために必要なアクセス情報などの情報、例えば、特定ＵＲＬサイトのリンク先アドレス、情報提供内容の案内、贈った者の情報、コンサートなどへ入場する権利が利用可能であることの通知、セルラ電話を個人識別情報として、ＩＤカードのように利用する例えば医療サービス、介護サービスといった個人情報と密接に結びついたサービス、ユーザＡに課金が行われるというユーザＡの承認の下で、ユーザＢに対してクレジット購買を可能とするサービスなどを利用させるための情報を含む、ディジタル情報をいう。
【００２５】
このセルラ電話１には、特定のキャリアにより固有の識別情報が電話番号以外に付与されていて、この識別情報により、セルラ電話端末が一意的に特定できるようになっている。また、この識別情報に対応し、キャリアは、セルラ電話１のユーザＡの氏名、住所、年齢、カード番号、銀行口座番号といった個人情報を保有している。本発明のコンテンツ贈与システムにおいては、セルラ電話１から送信されたコンテンツ贈与要求が、所定のネットワーク２を介してアンテナ３により受信されて、公衆電話回線３ａなどを介して特定のキャリアに設置されたキャリア・サーバ４へとへと送信される。図１においては、コンテンツまたはサービスへのアクセス権が贈与されるセルラ電話６のユーザが、セルラ電話１と同一のキャリアの提供するネットワーク２に含まれているのが示されている。
【００２６】
キャリアには、キャリア・サーバ４が設置されており、キャリア・サーバ４を介してセルラ電話１がインターネットといったネットワーク５へと接続される。このキャリア・サーバ４は、コンテンツの贈与要求を受信するとセルラ電話１の識別情報にもとづいて認証を行う。図１に示した実施の形態においてはキャリア・サーバ４は、１台として示されているが、本発明においてはいかなる数のキャリア・サーバ４であっても、その記憶容量、処理能力に応じて用いることができる。このキャリア・サーバ４は、受信したコンテンツ贈与要求から、要求されるコンテンツに対応したコンテンツ情報、セルラ電話１の識別情報、およびコンテンツが贈与されるユーザＢの情報を読取る。また、キャリア・サーバ４には、データベースＤＢ１が含まれており、このデータベースＤＢ１は、ユーザに対して課金を行うための情報が記録された課金データベースと、ユーザの個人情報が記録されたユーザ認証データベースと、キャリア・サーバ４へと送信された提供コンテンツといった提供情報を、セルラ電話６へと配信またはセルラ電話６によりダウンロードされるまで一時的に記憶するコンテンツ・プール・データベースを含んで構成されている。
【００２７】
ネットワーク５には、コンテンツの提供を行うためのコンテンツ・プロバイダ・サーバ７が接続されていて、ネットワーク５を介して、キャリア・サーバ４と通信を行っている。キャリア・サーバ４は、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７へと、上述した情報をネットワーク５を介して送信する。このコンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、キャリアの情報、ユーザＡ、ユーザＢの情報といった各種の情報を含んだデータベースＤＢ２を含んで構成されている。
【００２８】
図１に示した実施の形態では、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、２サイト接続されているのが示されているが、本発明においては提供できるコンテンツの種類によりいかなる数のコンテンツ・プロバイダ・サーバ７がネットワーク５に接続されていてもよい。また、図１においては、ディジタル情報を提供するコンテンツ・プロバイダ・サーバ７の他、贈与されたアクセス権を使用して種々のサービスを提供するサービス・プロバイダ・サーバ８が、ネットワーク５を介して接続されているのが示されている。本発明においてサービス・プロバイダとは、情報提供サービスを含む、広くサービスを提供する者をいい、所定のアクセス権利をユーザに付与することにより、各種のサービスを行う。
【００２９】
図１においては、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７と、サービス・プロバイダ・サーバ８とが、異なったサイトにあるものとして記載されているが、本発明はコンテンツ・プロバイダ・サーバ７と、サービス・プロバイダ・サーバ８とが、同一のサイトにある場合であっても同様に適用することができる。サービス・プロバイダ・サーバ８は、データベースＤＢ３を含んでおり、サービス提供要求に対してユーザ情報、アクセス権利の設定などを行うことができるように構成されている。
【００３０】
上述したキャリア・サーバ４、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７、サービス・プロバイダ・サーバ８については、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、または汎用大型コンピュータから構成することが可能であり、このパーソナルコンピュータまたはワークステーションとしては、ＰＥＮＴＩＵＭ（商標：インテル社）といったＣＰＵまたはこれと互換性のあるＣＰＵ、または各種のＲＩＳＣチップを搭載することが可能で、ＷＩＮＤＯＷＳ（商標：マイクロソフト・コーポレイション）、ＷＩＮＤＯＷＳ ＮＴ（商標：マイクロソフト・コーポレイション）、ＯＳ／２（商標：インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション）、ＡＩＸ（商標：インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション）、ＵＮＩＸ、ＬＩＮＵＸといったオペレーティング・システムを動作させることが可能なパーソナルコンピュータ、ワークステーションを挙げることができるが、これらのものに限定されるわけではない。
【００３１】
図２は、本発明のコンテンツ贈与システムの第２の実施の形態を示した図である。図１に示した実施の形態においては、セルラ電話１とセルラ電話６とが、同一のキャリアのネットワーク２を介してコンテンツやサービスの提供を受けるものとして示した。しかしながら、本発明においては特にセルラ電話１がセルラ電話６と同一のキャリアを介して通信される場合だけではなく、セルラ電話１がキャリアＡのネットワークを利用して通信を行い、セルラ電話６が、キャリアＢのネットワークを利用して通信するように、異なったキャリアの間でコンテンツ贈与を行うことも可能である。
【００３２】
図３は、キャリア・サイトに設置されるキャリア・サーバ４に含まれるデータベースＤＢ１の構成を示した図である。キャリア・サーバ４に含まれるデータベースＤＢ１は、課金データベース１０と、ユーザ認証データベース１１と、ユーザＢのセルラ電話６が接続不可または接続失敗の際に、提供コンテンツを一時的に記憶しておくための、コンテンツ・プール・データベース１２を含んで構成されている。
【００３３】
図４は、課金データベース１０のデータ構造を示した概略図である。課金データベース１０は、プロバイダＩＤと、プロバイダの名称とを記憶させたデータクラス１０ａと、ユーザＩＤと、このユーザＩＤを有するユーザが要求したコンテンツを提供したプロバイダＩＤと、提供状況を管理するための配信管理ＩＤと、コンテンツに対応する料金と、トランザクションＩＤと、課金した日付である課金日とが記録されたデータクラス１０ｂとを含んで構成されている。この課金データベース１０には、セルラ電話１のユーザによる通常の通信、パケット通信などに対する課金情報がユーザＩＤ毎に区分されて加えられていても良く、セルラ電話１のユーザＡに対して料金を請求する場合には、コンテンツ贈与の課金情報と、それ以外の課金情報とを合算してユーザＡに請求することができるようにされていてもよい。また、本発明においては、通常の通信、パケット通信などの課金情報を記憶させるため、別のデータベースを用いることもできる。
【００３４】
図５は、本発明におけるキャリア・サーバ４に含まれるデータベースＤＢ１のユーザ認証データベース１１の構成を示した図である。図５に示したユーザ認証データベース１１には、セルラ電話１のユーザＡのユーザＩＤと、そのユーザＩＤに対応したセルラ電話１の電話番号とが、データクラス１１ａとして記憶されており、セルラ電話１の電話番号などからユーザが使用しているセルラ電話１の認証を行うことができる構成とされている。
【００３５】
図６は、キャリア・サーバ４に含まれるデータベースＤＢ１のコンテンツ・プール・データベース１２構成を示した図である。コンテンツ・プール・データベース１２には、贈与先の電話番号と、配信管理ＩＤと、配信内容と、配信日時とが、それぞれ贈与を受けるユーザＢのセルラ電話６の識別情報と共に１つのデータクラス１２ａを形成しているのが示されている。図６においては、識別情報として電話番号が用いられているのが示されている。しかしながら、本発明においては、電話番号以外にもユーザＩＤといった別の識別情報を用いることができる。また、図６に示されたコンテンツ・プール・データベース１２は、セルラ電話６などが接続不可、または通信に失敗してコンテンツの提供が行われなかった場合には、配信日時がＮＵＬＬとされるフラッグを含んで構成されていて、配信の完了を判断するようにされている。贈与されるコンテンツがすでに配信が行われた場合には、実際に配信を行った日時がフラッグとしてコンテンツ・プール・データベース１２へと記録される。また、本発明においてはより単純なバイナリのフラッグを、配信の完了を示すために用いることができる。
【００３６】
図７は、本発明におけるコンテンツ・プロバイダ・サーバ７に含まれるコンテンツ・データベースＤＢ２のデータ構造を示した図である。コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、例えば、図１および図２に示したキャリアＡまたはキャリアＢと、コンテンツ贈与要求を行ったセルラ電話１の含まれる所定のネットワーク２に応じて必要な情報の通信を行う。例えば、コンテンツ贈与要求を行ったセルラ電話１がキャリアＡのネットワークに含まれ、コンテンツを贈与すべきセルラ電話６もキャリアＡに含まれている場合には、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、キャリアＡとのみ、課金情報、ユーザ認証情報、提供コンテンツ内容、コンテンツが贈与されるセルラ電話６のユーザＢに関する情報といった情報の通信を行うことになる。
【００３７】
しかしながら、例えば、コンテンツを贈与するセルラ電話６が、キャリアＢのネットワークに含まれている場合には、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、キャリアＡから送信されたユーザ認証情報、提供コンテンツ内容、セルラ電話６のユーザＢについての情報を受信した後、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７に含まれるデータベースＤＢ２を検索して、キャリアＢへとコンテンツおよびセルラ電話６を特定するための識別情報を通信する。
【００３８】
図７に示すコンテンツ・データベースＤＢ２は、ユーザ管理／課金データベース１３と、コンテンツ蓄積データベース１４と、キャリア判別データベース１５とを含んで構成されている。ユーザ管理／課金データベース１３は、コンテンツの提供を要求したセルラ電話１のユーザＡに対して、その識別情報に基づいて課金情報を記録し、コンテンツの内容に応じて課金情報を発行するために用いられる。また、コンテンツ蓄積データベース１４は、提供を行うコンテンツを記録しており、コンテンツの贈与要求に応じてコンテンツの検索が行われる。キャリア判別データベース１５は、コンテンツの提供を受けるセルラ電話６のキャリアを判断して、セルラ電話６が含まれるキャリアへＡまたはキャリアＢと必要な情報の通信を行う。
【００３９】
図８は、コンテンツ・データベースＤＢ２に含まれるユーザ管理／課金データベース１３の構成を示した図である。ユーザ管理／課金データベース１３には、ユーザＩＤと、ユーザネームと、当該ユーザが属するキャリアと、キャリアＩＤとがそれぞれ記録されたユーザテーブルが、１つのデータクラス１３ａとして形成されている。例えば、図７に示した実施の形態においては、ユーザＩＤが１のユーザは、ユーザネームが“user a”であり、キャリア１(xxxxxx)のネットワークに属し、そのキャリアＩＤが、“uid=ABCDEF123456”であることが示されている。
【００４０】
また、図８に示されたユーザ管理／課金データベース１３では、配信ＩＤと、ユーザＩＤと、例えばセルラ電話の、例えば電話番号といった配信先情報と、その配信先が属するキャリアの情報と、配信するコンテンツを特定するためのＩＤと、配信先が属するキャリアへと配信を行った配信日時と、そのトランザクションＩＤとを含んで構成されたデータ送信テーブルが１つのデータクラス１３ｂを形成しているのが示されている。例えば、配信ＩＤが００００１の場合を例に取ると、コンテンツの提供を要求したセルラ電話１のユーザＩＤは、１であり、配信先の電話番号は、“090-aaaa-bbbb”であり、配信先のキャリアは１(xxxxxx)であり、配信したコンテンツのコンテンツＩＤが１であり、その配信を行った日時が“2000.08.23.00.0000”であり、そのトランザクションＩＤが、i1287969であることが示されている。
【００４１】
さらに図８に示されたユーザ管理／課金データベース１３には、課金テーブルがデータクラス１３ｃとして含まれており、この課金テーブル１３ｃは、課金ＩＤと、配信ＩＤと、課金対象となるセルラ電話１のユーザＩＤと、料金と、料金回収の有無と、配信を行った際のトランザクションＩＤとを含んで構成されている。上述したような課金テーブル１３ｃを用いることにより、コンテンツの提供を要求したセルラ電話１に対して正確に課金を行うことが可能となる。
【００４２】
図９は、コンテンツ・データベースＤＢ２に含まれるコンテンツ蓄積データベース１４のデータ構造を示した図である。コンテンツ蓄積データベース１４は、コンテンツＩＤと、料金と、当該コンテンツの制限事項と、当該コンテンツを特定するためのＵＲＬのリンク先アドレス(http://x.x.x/a.html)、またはファイルアドレス(file://e:dir1/dir2/a/mpg)が記録されて、１つのデータクラス１４ａを形成している。このように構成されたコンテンツ蓄積データベース１４を用いて、セルラ電話１のユーザにより特定されたコンテンツが特定され、特定されたコンテンツが、贈与されるユーザＢのセルラ電話６のネットワークを含むキャリアへと通信が行われるようにされている。
【００４３】
図１０は、コンテンツ・データベースＤＢ２に含まれるキャリア判別データベース１５のデータ構造を示した図である。図１０に示されたキャリア判別データベース１５には、キャリアをリストしたキャリア・リスト・テーブルが１つのデータクラス１５ａとして構成されている。さらにキャリア判別データベース１５には、コンテンツの提供を受けるセルラ電話６について、各キャリアに割り当てられている電話番号の最初の番号F_Noと、最後の番号T_Noと、キャリアＩＤであるCIDと、当該キャリアのゲートウエイのＩＰアドレスとが、電話番号−キャリア対応テーブルとして別のデータクラス１５ｂが構成されている。
【００４４】
図１０に示されたキャリア・リスト・テーブル１５ａには、キャリアＩＤに対応したキャリアの例えば名称xxxxxxと、当該キャリアが情報サービスを提供できる範囲、例えば日本全国であれば、日本全国、または関東のみであれば関東地方といったように、キャリアの情報サービス提供範囲C_locationが記憶されている。また、図１０に示された電話番号−キャリア対応テーブル１５ｂを用いて、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７が、コンテンツを受取るように指定されたセルラ電話６の電話番号から、該当電話番号を保有している例えばキャリアＢを特定し、そのキャリアＢのGW_IPへとコンテンツを送信することにより、ユーザＢのセルラ電話６へとコンテンツが提供されることになる。
【００４５】
図１１は、本発明におけるサービス・プロバイダ・サーバ８に記憶されているサービス・データベースＤＢ３の構成を示した図である。サービス・プロバイダ・サーバ８は、図２に示すように、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７とは異なったサイトに配置されていてもよいが、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７と、サービス・プロバイダ・サーバ８とが同一のプロバイダ・サイトに配置されていてもよい。サービス・プロバイダ・サーバ８は、アクセス権限が必要とされるサイトにおける所定のサービスを、サービス贈与の要求に応じて、例えば一定期間だけアクセス権限を設定する。サービスを利用させるための情報を含むコンテンツを受信したセルラ電話６のユーザは、サービス・プロバイダ・サーバ８により設定されるアクセス権を行使して当該サイトへとアクセスできるようになる。本発明において課金は、サービス贈与要求を行ったセルラ電話１のユーザＡへと行われるので、コンテンツ贈与要求を行ったセルラ電話１のユーザＡが、ユーザＢにサービスへのアクセス権を贈与することが可能となる。
【００４６】
図１１に示されるように、サービス・プロバイダ・サーバ８に記憶されたサービス・データベースＤＢ３は、ユーザ管理／課金データベース１６と、サービス管理データベース１７と、アクセスコントロール・データベース１８と、キャリア判別データベース１９とを含んで構成されている。これらのデータベースのうち、ユーザ管理／課金データベース１６と、キャリア判別データベース１９については、コンテンツ・データベースＤＢ２と同様の構成になっているため説明を省略する。
【００４７】
図１２は、サービス・データベースＤＢ３に含まれるサービス管理データベース１７のデータ構造を示した図である。サービス管理データベース１７には、サービス・コンテンツを特定するためのシリアルナンバーであるサービス_IDと、そのサービスを受けるために必要な料金と、制限事項と、サービス内容を特定するファイルネームまたはＵＲＬのリンクアドレスと、サービス期間と、そのための権限とを含んだデータクラス１７ａを含んで構成されている。このサービス管理データベース１７は、提供するサービスを保持し、管理を行う。
【００４８】
図１３は、サービス・データベースＤＢ３に含まれるアクセス・コントロール・データベース１８の構造を示した図である。図１３に示したアクセス・コントロール・データベース１８は、アクセスを管理するためのアクセス管理番号アクセスIDと、アクセス権利が贈与されるユーザのセルラ電話６を特定するためのレシーバIDと、アクセス権の付与される期間と、アクセス権限の有無と、当該サービスへとアクセスしたアクセス日時と、を含んだデータクラス１８ａを含んで構成されている。図１３に示した実施の形態においては、アクセスIDが2340987が付与されたセルラ電話６のユーザＢには、例えば期間が２０００年８月から２０００年９月までの期間でアクセス権限が要求されたものの、例えば制限事項に該当してしまったなどの理由のために、アクセスが認められず、権限がＮＵＬＬのままとされ、その結果アクセスができないことを示している。図１３では、期間を限定することによりアクセス権を贈与しているが、本発明においては、さらに別途アクセス内容を制限するといった別の制限を付与したアクセス権贈与も可能である。
【００４９】
また、アクセスIDが、2378965が付与されたセルラ電話６のユーザＢには、期間限定なく、ゴールドメンバーとしてのアクセス権が認められていて、２０００年８月２３日２３時４５分１２秒０８に少なくともアクセスしたことが示されている。また、本発明においてはアクセスしたトータルの時間をモニタしておき、トータルの時間でユーザＡへと課金を行うことも可能である。
【００５０】
さらに、図１３に示したアクセス・コントロール・データベース１８には、セルラ電話６のレシーバIDと、電話番号といった識別情報であるレシーバNoと、それに対応するキャリアを特定するキャリアIDと、当該キャリアがユーザＢに割り当てたキャリア識別ＩＤとを含むデータクラス１８ｂが含まれている。この構成のアクセス・コントロール・データベース１８を用いることにより、サービスを利用させるための情報を受信したセルラ電話６のユーザＢが、有料のサービスへとアクセスした段階では、当該セルラ電話６のキャリア識別ＩＤからセルラ電話６が例えばレシーバID=456であることが特定され、アクセスID=2378965で特定されるサービスへとアクセスすることが可能となる。
【００５１】
図１４に、本発明のコンテンツ贈与方法の概略的なフローチャートを示す。本発明のコンテンツ贈与方法は、ステップ１０１から開始し、ステップ１０２において、セルラ電話１のユーザＡは、サービスへのアクセス情報を含むコンテンツ贈与要求を行う。このようにして行われたコンテンツ贈与要求は、ステップ１０３においてキャリアＡが提供するネットワーク２を通してキャリアＡにより受信され、ステップ１０４において、キャリア・サーバ４によりユーザ認証が行われる。この際のユーザ認証には、セルラ電話１に登録されている個人認証機能を用いることができる。ついで、キャリア・サーバ４は、ステップ１０５において、ユーザＡが、コンテンツの贈与を希望しているのか、サービスを利用させるための権利の贈与を希望しているのかに応じて、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７またはサービス・プロバイダ・サーバ８へとサービスを利用させるための情報を含むコンテンツ贈与要求を行う。
【００５２】
このコンテンツ贈与要求を受信したコンテンツ・プロバイダ・サーバ７または、サービス・プロバイダ・サーバ８は、、ステップ１０６またはステップ１０７においてユーザＡ、ユーザＢの認証を行った後、要求されたコンテンツをユーザＢのセルラ電話７の属するキャリアへと送信するか、またはステップ１０９においてサービスへのアクセス権が設定された通知を、ユーザＢのセルラ電話６の属するキャリアへと送信する。この時点では、サービスを利用させるための情報にもとづいて、サービス・プロバイダ・サーバ８は、所定のサービスへのユーザＢのアクセス権の設定を完了している。要求されたコンテンツが、サービスを利用させるための情報以外のコンテンツである場合には、ステップ１１０において、ユーザＢのセルラ電話６の属するキャリアへのコンテンツを送信し、さらにユーザＡからのコンテンツ贈与要求を受信したキャリアへと課金情報を送信し、キャリア・サーバ４がユーザＡに対して課金を行う。ついでステップ１１２においてキャリアは、ユーザＢに対して音声プロセッサによるコール、またはいわゆる電子メールといった手段により音声的にコンテンツの贈与がなされたことを通知する。
【００５３】
また、コンテンツ贈与要求がサービスを利用させるための情報である場合には、ステップ１１１においてユーザＢの属するキャリアＢのキャリア・サーバ４は、ユーザＢのセルラ電話６に対してサービスへのアクセス権の贈与がなされたことを、音声プロセッサによるコールまたはいわゆる電子メールにより、またはこれら双方により音声的に通知する。この後ユーザＢが、ステップ１１３において受信したサービスを利用させるための情報にもとづいて、サービスへとアクセスした場合（ｙｅｓ）には、ステップ１１５において課金情報が、サービス・プロバイダ・サーバ８からユーザＡの属するキャリアへと送られ、ユーザＡに対して課金が行われる。また、ユーザＢがアクセスを行ったか否かは、贈与されたアクセス権の設定条件、例えば期間、アクセス内容などについてステップ１１４においてモニタされていて、設定されたアクセス条件の範囲内でアクセス権が行使されない場合には、ユーザＡには課金されないようにされていてもよい。
【００５４】
上述したように、本発明においては、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７およびサービス・プロバイダ・サーバ８は、贈与を要求されたコンテンツまたはサービスを利用させるための情報といったコンテンツを、贈与される側のユーザＢへと送信し、課金情報については、別途提供を要求したユーザＡを含むキャリアへと送信することによりユーザＡの贈与が可能とされる。本発明においては、ユーザＡとユーザＢとが、同一のキャリアに含まれていても良い。
【００５５】
図１５に、本発明のコンテンツ贈与方法において、ユーザＡと、ユーザＢとの間で、サービスを利用させる情報を除くコンテンツの贈与を行う場合の、キャリア・サーバ４において実行されるプロセスの詳細なフローチャートを示す。図１５におけるキャリア・サーバ４とは、ユーザＡ、ユーザＢが同一のキャリアに含まれる場合には、同一のキャリア・サーバをいう。また、キャリア・サーバ４は、ユーザＡとユーザＢとが異なったキャリアに属している場合には、それぞれユーザＡの属するキャリア・サーバ４、またはユーザＢの属するキャリア・サーバ４のいずれかにおいて実行させるプロセスを含んでいる。
【００５６】
本発明においてサービスを利用させるための情報以外のコンテンツを贈与する方法は、ステップ２０１から開始し、ステップ２０２において、キャリア・サーバ４は、セルラ電話１からユーザＡがコンテンツなどの贈与を行うことを希望するコンテンツ一覧要求を受信する。この際セルラ電話１からのコンテンツ一覧要求は、例えば、パケット通信といった方法により、キャリアＡのゲートウエイへと送信を行うことにより行うことができる。
【００５７】
ついで、ステップ２０３においてキャリアＡは、ユーザＡの認証をユーザ認証データベース１１を参照しながら行い、接続を確立する。キャリア・サーバ４は、ステップ２０４においてコンテンツ一覧要求をコンテンツ・プロバイダ・サーバ７へと送信し、所定の認証プロセスの後、ステップ２０５においてコンテンツ・プロバイダ・サーバ７からキャリア・サーバ４が受信したコンテンツ一覧要求を、ネットワーク２を介してユーザＡへと送信する。
【００５８】
ついで、ステップ２０６においてキャリア・サーバ４がユーザＡから、ユーザＢを特定したコンテンツ贈与要求を受信する。キャリア・サーバ４は、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７へとこの要求を送信する。ついで、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７によりユーザ管理／課金データベース１３を参照して認証を経た後、ステップ２０７においてキャリア・サーバ４は、ユーザＡ、ユーザＢの検証要求、およびコンテンツ１の料金情報を受信する。キャリア・サーバ４は、ステップ２０８においてユーザ認証データベース１１を参照してコンテンツ一覧要求を行ったセルラ電話１のユーザＡ、またユーザＢが含まれているキャリアがユーザＡと同一であれば、ユーザＢの認証を行う。ユーザの認証を行うためには、セルラ電話１に対してキャリアが付与している固有のユーザＩＤを用いる方法が、ユーザＡが改めてサービス契約を結び、異なったユーザＩＤや、パスワードの設定を行わずに済み、またセルラ電話１の高い個人識別機能を有効に利用できるので好ましい。
【００５９】
ステップ２０９において、キャリア・サーバ４は、ユーザＡに対して課金が可能であり、かつ、ユーザＢに対してコンテンツの提供が可能であるか否か、を判断する。ユーザＡに課金可能であり、ユーザＢに提供可能である場合（ｙｅｓ）には、ステップ２１０においていずれも可能であることをコンテンツ・プロバイダ・サーバ７に送信する。
【００６０】
ついで、キャリア・サーバ４は、ステップ２１１においてコンテンツ・プロバイダ・サーバ７からコンテンツを受信して、ユーザＢに対してコンテンツを送信し、音声プロセッッシング・システムを用いたコール、または電子メールの着信音といった音声手段により、ユーザＢへとコンテンツの提供を通知する。この場合、ユーザＢに対して直ちにコンテンツが提供できない場合には、コンテンツ・プール・データベース１２にコンテンツを一時的に記憶させ、通信が可能となるまで記憶する。コンテンツがユーザＢに提供された後にキャリア・サーバ４は、ステップ２１２においてユーザ管理／課金データベース１０を参照してユーザＡに対して課金処理を行い、ステップ２１３においてコンテンツ・プロバイダ・サーバ７およびユーザＡに配信が終了したことを通知して、ステップ２１４においてキャリア・サーバ・プロセスを終了する。
【００６１】
また、ユーザＡに課金ができないか、またはＢに提供可能ではないか、またはいずれもできない場合（ｎｏ）には、ステップ２１５においてコンテンツ・プロバイダ・サーバ７およびユーザＡに提供不可であることを通知して、キャリア・サーバ・プロセスが終了する。
【００６２】
図１６は、コンテンツ贈与時のコンテンツ・プロバイダ側におけるコンテンツ・プロバイダ・サーバ７が実行するプロセスを示したフローチャートである。コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、図１６に示すようにステップ３０１においてサービスを開始する。ついでステップ３０２において、予め契約しているキャリアからコンテンツ一覧の要求を受信する。この際には、キャリアと、コンテンツ・プロバイダとの間で契約時に予め設定したユーザＩＤと、パスワードとにより不正アクセスを防止することができる。しかしながら、本発明においては、ユーザＡの個人認証がキャリア側にすでに保持されているため、キャリアと、コンテンツ・プロバイダ側において新たな契約を行うだけで済み、ユーザＡが新たにコンテンツ・プロバイダ側と個別的に契約することなく、迅速にコンテンツの提供を行うことが可能となると共に、コンテンツ贈与システムの利用性を著しく向上させることができる。
【００６３】
ついで、本発明のプロバイダ・サーバ・プロセスにおいては、ステップ３０３においてコンテンツ一覧を、キャリア・サーバ４へと送信する。キャリア・サーバ４は、ユーザＡに対して、このコンテンツ一覧を送信する。ついで、ステップ３０４において、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、キャリア経由でユーザＡがコンテンツ１をユーザＢに贈与するという要求を受信する。ステップ３０５において、コンテンツ１の料金と制限事項とを、コンテンツ蓄積データベース１４を検索することにより取得して、コンテンツ一覧をキャリアへと送信し、同時にユーザＡ、ユーザＢの認証をキャリア・サーバ４へと要求する。ついでステップ３０６において、キャリア・サーバ４から、ユーザＡ、ユーザＢの検証の結果を受信する。ステップ３０７において、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、ユーザＡおよびユーザＢがコンテンツの提供が可能な状態にあるか否かを判断する。ユーザＡおよびユーザＢがコンテンツの提供が可能な場合（ｙｅｓ）には、ステップ３０８において、キャリア判別データベース１５を検索して提供先キャリアを判別し、コンテンツをユーザＢが属するキャリアへと送信する。また、ユーザＡまたはユーザＢまたはユーザＡおよびユーザＢのいずれもが配信を行うに充分でない場合（ｎｏ）には、ステップ３１０へと進んでトランザクションを終了させる。
【００６４】
本発明のコンテンツ・プロバイダ・サーバ７のプロセスにおいては、ステップ３０９で、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７が、キャリア・サーバ４からユーザＢに対してコンテンツの提供が完了したことを受信し、ユーザＡに対して課金完了の通知を受け取り、ステップ３１０においてトランザクションを終了させる。また、ユーザＢとユーザＡとが互いに異なるキャリアに属する場合には、ユーザＢへの提供が完了した後、さらにコンテンツの提供が完了した通知をコンテンツ・プロバイダ・サーバ７が受信した後、ユーザＡが属するキャリア・サーバ４に対して課金指令を送信し、ユーザＡが属するキャリア・サーバ４から課金完了通知がなされた後に、ステップ３１０においてトランザクションを終了させる構成とすることもできる。
【００６５】
図１７は、ユーザＡからユーザＢへとサービスを利用させるための情報を提供する以外のコンテンツを贈与する場合のプロセスを、時系列的に示した図である。ライン４０１では、ユーザＡがキヤリア・サーバ４に接続され、キャリア・サーバ４からユーザ認証をうける。ライン４０２では、ユーザＡが認証を受けたのち、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７に接続を確立して、サービス可能コンテンツのリストを要求する。
【００６６】
ライン４０３では、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７がコンテンツ一覧をキャリア経由でユーザＡに送り返す。ライン４０４では、ユーザＡが購入するコンテンツ１の商品番号を贈与相手の電話番号へとキャリア経由でコンテンツ・プロパイダ・サーバ７に送信する。ライン４０５において、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７が購入者、贈与先のユーザＢの情報と所要料金をキャリア・サーバ４に送る。ライン４０６において、キャリア・サーバ４は、ユーザＡの課金可能性およびユーザＢへの配信可能性を検証する。ライン４０７では、課金可能で、提供可能な場合に、キャリア・サーバ４がユーザＡに所定料金を課金する準備に入ることをコンテンツ・プロパイダ・サーバ７に通知する。
【００６７】
ライン４０８で、課金不可であるか、または提供不可の場合に、キャリア・サーバ４がコンテンツ・プロバイダに課金もしくは配信不可の情報を通知して、コンテンツ・プロパイダ側のトランザクションが終了する。ライン４０９では、キャリアがユーザＡに贈与要求が実行できないことを通知する。このラインで、ユーザ側トランザクションが終了する。ライン４１０では、コンテンツ・プロバイダがコンテンツをキャリアに送信する。ライン４１１では、キャリア・サーバ４がコンテンツをユーザＢに提供、音声プロセッシング・システムを用いた音声コール、または電子メールでユーザＢにユーザＡからのコンテンツの贈与されたことを認識させる。
【００６８】
ライン４１２では、キャリア・サーバ４がＡに課金を行い、ライン４１３では、キャリア・サーバ４がコンテンツ・プロバイダ・サーバ７に課金・贈与の正常終了を通知し、コンテンツ・プロバイダ側のトランザクションが正常終了する。ライン４１４では、キャリア・サーバ４がユーザＡに音声プロセッシング・システムの音声コール、または電子メールを送信し電子メールの着信音によりユーザＡに電子メールの着信を知らせ、ユーザＡに電子メールを閲覧させることにより、贈与および課金の終了したことを通知する。このラインでユーザＡ側のトランザクションが正常終了する。
【００６９】
図１８は、サービスへのアクセス権を贈与する場合（以下、サービス贈与時という）のキャリア側におけるキャリア・サーバ・プロセスを示したフローチャートである。サービス贈与時のキャリア・サーバ・プロセスは、ステップ５０１から開始し、キャリア・サーバ４が、ユーザＢへとサービス贈与を行うことを希望するユーザＡからのサービス贈与要求を受信する。ステップ５０２では、キャリア・サーバ４が、ユーザＡの認証を、ユーザ認証データベース１０を参照して行い、ユーザＡの接続を確立する。ステップ５０３では、キャリア・サーバ４は、ユーザＡから行われたサービス一覧提供要求をサービス・プロバイダ・サーバ７へと送信する。ステップ５０４で、キャリア・サーバ４は、サービス・プロバイダ・サーバ７からサービス一覧を受信し、ユーザＡへと送信する。
【００７０】
ステップ５０５では、キャリア・サーバ４は、サービス一覧からサービス１の購入と、サービス１をユーザＢへと贈与する要求とを、ユーザＡから受信して、サービス・プロバイダ・サーバ８へと送信する。ステップ５０６では、ユーザ管理／課金データベース１６を参照して、サービス・プロバイダ・サーバ７からのユーザＡおよびユーザＢの検証要求およびサービス１の料金を受信する。この際、キャリア・サーバ４は、ユーザＡおよびユーザＢが共に共通のキャリアのネットワークに属しているのであれば、単一のキャリア・サーバ４がステップ５０６のプロセスを実行する。また、ユーザＡと、ユーザＢとが別のキャリアに属しているのであれば、別々のキャリア・サーバがステップ５０６のプロセスを実行することになる。ついで、ステップ５０７において、キャリア・サーバ４がユーザＡおよびユーザＢの認証を実行する。
【００７１】
ステップ５０８では、ユーザＡに課金可能であり、ユーザＢに権利贈与が可能であるか否かを判断する。ステップ５０８の判断において、ユーザＡが課金可能で、ユーザＢに権利贈与可能である場合（ｙｅｓ）には、ステップ５０９に進んで、キャリア・サーバ４は、サービス贈与が可能であることをサービス・プロバイダに通知する。キャリア・サーバ４からこの通知を受信したサービス・プロバイダ・サーバ８は、後述するサーバ・プロセスを経た後、ステップ５１０において、ユーザＡが属するキャリア・サーバ４に対してユーザＢがサービスを受ける権利が設定されたことを通知し、キャリア・サーバ４がこの通知を受信する。この後、ステップ５１１においては、ユーザＡの属するキャリア・サーバ４がユーザＡに対する課金準備を、ユーザ管理／課金データベース１６を検索して行う。ステップ５０８の判断において、ユーザＡが課金可能ではなく、ユーザＢに権利贈与ができない場合には、ステップ５１２においてサービス・プロバイダ・サーバおよびユーザＡに対して贈与できないことを通知して、キャリア・サーバ・プロセスはステップは終了する。
【００７２】
さらにユーザＡが属するキャリア・サーバ４は、ステップ５１３において、サービス・プロバイダに対してユーザＡへと課金準備が完了した通知を送信する。この通知を受信したサービス・プロバイダ・サーバ７は、ユーザＢがユーザＡとは異なったキャリアに属する場合には、ユーザＢのキャリア・サーバ４に対してユーザＡからの権利贈与があるという通知を行う。ついで、ステップ５１４において、ユーザＢの属するキャリア・サーバ４は、さらにユーザＢに対してユーザＡからの権利贈与があることを通知する。この通知は、ユーザＢが、ユーザＡとは別のキャリアに属する場合にはユーザＢの属するキャリア・サーバ４へと行われることになる。サービス贈与時のキャリア・サーバ・プロセスは、この後ステップ５１５において終了する。
【００７３】
図１９は、サービス贈与時のサービス・プロバイダ・サーバ８におけるサーバ・プロセスの、ユーザ認証および権限設定時のフローチャートを示した図である。図１９に示したサービス・プロバイダ・プロセスは、ステップ６０１から開始し、キャッシュに記憶されているデータをクリアする。ついで、ステップ６０２においてサービス・プロバイダ・サーバ７は、契約したキャリアのキャリア・サーバ４からサービス一覧の要求を受信する。この場合にも契約キャリアと、サービス・プロバイダ・サーバ８との間においては予め決定しておいたユーザＩＤおよびパスワードといった情報を用いて、不正アクセスを防止することができる。さらに、ステップ６０３において、サービス・プロバイダ・サーバ８は、キャリア・サーバ４へとサービス一覧を送信する。ついで、ステップ６０４においてユーザＡがユーザＢにサービス１を受ける権利を贈与する要求を、キャリア・サーバ４を介して受信する。
【００７４】
ステップ６０５においては、サービス１の料金と、その制限事項とを、サービス管理データベース１７を検索して取得してキャリア・サーバ４に送信し、ユーザＡおよびユーザＢの認証を要求する。この場合の認証要求についてもユーザＡおよびユーザＢが異なったキャリアに属するのであれば、それぞれのキャリアへと行われる。ついでステップ６０６において、サービス・プロバイダ・サーバ８は、キャリア・サーバ４からユーザＡおよびユーザＢの認証結果を受信する。
【００７５】
ステップ６０７においてサービス・プロバイダ・サーバ８は、サービスをユーザＢへと贈与可能か否かを、ユーザＡの課金可能性およびユーザＢの制限事項に基づいて判断し、サービスが提供できない場合（ｎｏ）にはステップ６１１においてサーバ・プロセスを終了する。また、ステップ６０７の判断において、ユーザＢに対してサービスが提供可能であれば（ｙｅｓ）、ステップ６０８においてユーザＢに対してアクセス・コントロール・データベース１８へとユーザＢのアクセス権を設定する。ついで、ステップ６０９において、ユーザＢが属するキャリア・サーバ４にユーザＢに対してのアクセス権を設定済みであることを通知する。ステップ６１０においては、サービス・プロバイダ・サーバ８は、キャリア・サーバ４からユーザＡに対する課金準備が完了した通知を受信して、ステップ６１１において、一連のサーバ・プロセスを終了する。
【００７６】
図２０は、サービス贈与時のキャリア・サーバ４におけるサーバ・プロセスの、ユーザＢのアクセス時のフローチャートを示した図である。図２０に示したサーバ・プロセスは、ステップ７０１において、ユーザＢからサービス・プロバイダ・サーバ８へのアクセス要求を受信する。この後、キャリア・サーバ４は、ステップ７０２においてユーザ認証データベース１０を検索してユーザＢを認証した後、ユーザＢの情報をサービス・プロバイダ・サーバ８へと送信する。ユーザＡの属するキャリア・サーバ４は、ステップ７０３において、サービス・プロバイダ・サーバ８からユーザＢのアクセスの開始と、ユーザＡに対する課金を開始するように要求される。この通知を受け取ったキャリア・サーバ４は、ユーザ課金データベース１０を参照して、ステップ７０４においてユーザＡに対して課金を開始する。
【００７７】
ついで、ステップ７０５においてキャリアはユーザＡに対してユーザＢのアクセス権の行使により課金が開始されたことを通知し、一連のキャリア側課金プロセスが終了する。本発明においては上述したように、サービスを利用させるための情報以外のコンテンツを贈与する場合には、ユーザＢへのコンテンツの送信と同時にユーザＡに対する課金を開始するが、サービスへのアクセス権を贈与する場合には、アクセス権の行使が行われない限り課金を行わないようにすることにより、ユーザＢのアクセス権行使に対する任意性を付与すると共に、ユーザＡに対する課金負担を軽減することができ、コンテンツ贈与の利用性を著しく高めることができる。
【００７８】
図２１は、サービス贈与時のサービス・プロバイダ・サーバ８におけるサーバ・プロセスの、ユーザＢのアクセス時におけるフローチャートである。サービス・プロバイダ・サーバ８は、ステップ８０１においてユーザＢが属するキャリアから、ユーザＢからのアクセス要求を受信する。ついで、ステップ８０２において、ユーザＢのアクセス権限を、アクセス・コントロール・データベース１８を検索することにより認証する。ついで、ステップ８０３において、ユーザＢが権限を有しているか否かの判断を行い、ユーザＢが権限を有していない場合（ｎｏ）には、ステップ８０６においてプロセスを終了する。
【００７９】
ユーザＢが権限を有している場合（ｙｅｓ）には、ステップ８０４においてユーザＡの属するキャリアへと、ユーザＢが権利行使を行うことを通知してユーザＡに対して課金を開始するように要請する。この要請を受け取ったユーザＡの属するキャリアは、ユーザ管理／課金データベース１０を検索してユーザＡへの課金を開始する。ついで、ステップ８０５においてサービス・プロバイダ・サーバ８は、ユーザＢからのアクセス要求に対応するサービスを、ユーザＢが属するキャリアを経由してユーザＢへと送信する。
【００８０】
図２２は、サービス・プロバイダ・サーバ８と、キャリア・サーバ４と、ユーザＡと、ユーザＢとの間のトランザクションを時系列的に示した図である。図２２に示したトランザクションにおいては、ライン９０１においてユーザＡがキャリア・サーバ４に接続、キャリア・サーバ４よりユーザ認証を受ける。ライン９０２において、ユーザＡが認証を受けたのち、キャリア・サーバ４がサービス・プロバイダ・サーバ８に接続を確立し、可能なサービスのリストを要求する。ついで、ライン９０３において、サービス・プロパイダ・サーバ８がコンテンツ一覧をキャリア経由でユーザＡに返信する。
【００８１】
ライン９０４では、ユーザＡが購入するサービスにアクセスできる権利の商品番号（サービス１）と贈与相手のセルラ電話端末番号をキャリア経由でサービス・プロバイダ・サーバ８へと送信する。ライン９０５では、サービス・プロバイダが購入したユーザＡ、贈与先のユーザＢの情報および所要料金をキャリア・サーバ４に送信する。ライン９０６では、キャリア・サーバ４がユーザＡの課金可能性を判断し、課金可能である場合には、ライン９０７においてキャリア・サーバ４がユーザＡに所定料金を課金する準備に入ることをサービス・プロパイダ・サーバ８に通知する。ユーザＡへの課金が不可、またはユーザＢに贈与不可の場合には、ライン９０８で、キャリア・サーバ４がサービス・プロバイダに課金もしくは配信不可の情報を伝えて、サービス・プロバイダ側の卜ランザクションが終了し、さらにライン９０９は、キャリア・サーバ４がユーザＡに購入リクエストを実行できないことを通知して、ユーザＡ側トランザクションが終了する。
【００８２】
ライン９１０では、サービス・プロバイダ・サーバ８がユーザＢにユーザＡが購入したサービスを受けられる権限（Ａｕｔｈ Ｘ）を設定し、ライン９１１で、サービス・プロバイダ・サーバ８が、キャリア・サーバ４にユーザＢのアクセス権限設定済みを通知する。ついで、ライン９１２において、キャリア・サーバ４がユーザＡに課金する準備を開始し、ライン９１３において、キャリア・サーバ４がサービス・プロパイダに課金準備の正常終了を通知して、サービス・プロパイダ側のトランザクションが正常終了する。ライン９１４では、、ユーザＢのキャリア・サーバ４がユーザＢに対して音声プロセッシングシステムを通したコール、または電子メールを送信した際の着信音により、ユーザＡからサービスの贈与があったことを通知する。ライン９１５において、通知を認識したユーザＢは、キャリア・サーバ４に接続し、ユーザ認証を受ける。
【００８３】
ライン９１６においては、キャリア・サーバ４がユーザＢの認証を完了し、サービス・プロバイダ・サーバ８にユーザＢのアクセス要求を送信する。ライン９１７においては、サービス・プロバイダ・サーバ８が、ユーザＢのアクセス権限を検査して、アクセスを許可する。ライン９１８においては、サービス・プロバイダ・サーバがユーザＡの属するキャリアのキャリア・サーバ４に対して、ユーザＢにアクセス許可を与えたことを通知し、課金開始を要求する。ライン９１９においては、キャリア・サーバ４がユーザＡに課金を開始し、ライン９２０でキャリア・サーバ４は、ユーザＡにユーザＢからのアクセスがあり、課金を開始したことを通知する。ライン９２１において、ユーザＢは、キャリア・サーバ４を経由してサービスにアクセスし、全トランザクションが終了する。
【００８４】
図２３は、ユーザＡからユーザＢへとサービスを利用させるための情報を除くコンテンツを贈与する場合の実施の形態を示した図である。ユーザＡの保有するセルラ電話１は、キャリアへとコンテンツ一覧の要求を行い、キャリアを経由してコンテンツ・プロバイダ・サーバ７からコンテンツ一覧２０を取得する。このコンテンツ一覧２０から、セルラ電話１のユーザＡは、プッシュボタンの操作を通じて、例えばゲーム１をセルラ電話６のユーザＢの識別情報、例えば電話番号を特定してユーザＢへとコンテンツを贈与する要求をキャリア・サーバ４を介して行う。
【００８５】
この要求を受信したユーザＡのキャリア・サーバ４は、コンテンツ贈与要求からコンテンツを特定し、贈与されるユーザＢの電話番号を読取り、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７へと送信する。この要求を受信したコンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、予めコンテンツ・プロバイダ・サーバ７のユーザ管理／課金データベース１３を検索して、ユーザＢの属するキャリアと、識別コードとを特定し、ユーザＢの属するキャリアにユーザＢの認証を要求する。
【００８６】
この認証の後、コンテンツ・プロバイダ・サーバ７は、ユーザＢの属するキャリアを介して、ユーザＢへとコンテンツを送信する。ユーザＢが属するキャリア・サーバ４は、コンテンツの送信と同時に音声プロセッシング・システムからのコール、またはコンテンツが贈与されたことを通知する電子メールの着信音によりユーザＢへとコンテンツを配信する。ユーザＢの属するキャリアは、コンテンツの送信が完了した段階で、ユーザＡに対して課金を行うプロセスを実行し、ユーザＡのコンテンツ贈与が完了する。図２３においては、ユーザＡの属するキャリア・サーバと、ユーザＢの属するキャリア・サーバとは、説明の都合上別々に記載しているが、ユーザＡとユーザＢとが同一のキャリアに属する場合でも同様な機能を行うことができる。
【００８７】
図２４は、ユーザＡからユーザＢへとサービスを利用させるための情報を除くコンテンツを贈与する場合の実施の形態を示した図である。
【００８８】
まず、ユーザＡの保有するセルラ電話１は、キャリアへとサービス一覧の要求を行い、キャリアを経由してサービス・プロバイダ・サーバからサービス一覧２１を取得する。このサービス一覧２１から、セルラ電話１のユーザＡは、プッシュボタンの操作を通じて、例えばゲーム１をセルラ電話７のユーザＢの識別情報、例えば電話番号を特定してユーザＢへとサービスを受ける権利を贈与する要求を行う。この要求を受信したユーザＡのキャリア・サーバ４は、サービス贈与要求からサービスを特定し、贈与されるユーザＢの電話番号を読取り、サービス・プロバイダ・サーバ８へと送信する。
【００８９】
この要求を受信したサービス・プロバイダ・サーバ８は、予めサービス・プロバイダ・サーバのユーザ管理／課金データベース１６を検索して、ユーザＢの属するキャリアと、識別コードとを特定し、ユーザＡへの課金可能性およびユーザＢの属するキャリアにユーザＢの認証を要求する。この認証の後、サービス・プロバイダ・サーバ８は、ユーザＢの制限を検討して、ユーザＢに対してサービスを提供できるか否かを判断し、サービスを提供できる場合には、サービス・プロバイダ・サーバ８は、サービスに対してアクセス権限を設定し、ユーザＢの属するキャリアを介して、ユーザＢへとサービスに対するアクセス権が贈与されたことを通知する。
【００９０】
ユーザＢが属するキャリアは、サービスに対するアクセス権限が贈与されたことを、音声プロセッシング・システムからのコール、またはコンテンツが贈与されたことを通知する電子メールの着信音によりユーザＢに認識させる。ユーザＢは、この音声によりアクセス権が贈与されたことを認識して、キャリアを介してサービス・プロバイダ・サーバ８へとアクセスする。この場合には、ユーザＢには、サービス・プロバイダ・サーバ８を特定するＵＲＬのリンク先アドレスを含む電子メールを送付して、アクセスを容易にすることができる。サービス・プロバイダ・サーバ８は、ユーザＢからのアクセスをアクセス・コントロール・データベース１８により判断し、ユーザＡの属するキャリアへと課金を開始させる要求を送信して、ユーザＡのサービス贈与に対する課金をサービスの使用者ではなく、サービスの贈与者に行うこと可能とする。
【００９１】
これまで、本発明を図面に示した実施の形態を例に取り詳細に説明してきたが、本発明は、図面に示した実施の形態に限定されるものではない。また、本発明においては、上述したコンテンツ贈与方法を実行させるためのこれまで知られたいかなる手順、プロセスでも用いることができる。さらに、上述した本発明のコンテンツ贈与方法は、コンピュータ可読なコンピュータ・プログラムとして構成することができ、本発明のコンテンツ贈与方法を実行させるためのコンピュータ・プログラムは、例えばＣ言語といったいかなるオブジェクト指向のプログラミング言語によっても、またアルゴリズムを用いても記載することができる。
【００９２】
このコンピュータ・プログラムは、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ、光磁気ディスクといった記録媒体に記録することが可能であり、本発明は、本発明のコンテンツ贈与方法を実行させるためのコンピュータ可読なプログラムが記録された記録媒体をも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のコンテンツ贈与システムの実施の形態の概略図。
【図２】本発明のコンテンツ贈与システムの別の実施の形態の概略図。
【図３】本発明におけるキャリア・サーバに含まれるデータベースの構造を示した図。
【図４】本発明におけるキャリア・サーバに含まれる課金データベースのデータ構造を示した図。
【図５】本発明におけるキャリア・サーバに含まれるユーザ認証データベースのデータ構造を示した図。
【図６】本発明におけるキャリア・サーバに含まれるコンテンツ・プール・データベースのデータ構造を示した図。
【図７】本発明におけるコンテンツ・プロバイダ・サーバに含まれるデータベースのデータ構造を示した図。
【図８】本発明におけるコンテンツ・プロバイダ・サーバに含まれるデータベースのユーザ管理／課金データベースのデータ構造を示した図。
【図９】本発明におけるコンテンツ・プロバイダ・サーバに含まれるデータベースのコンテンツ蓄積データベースのデータ構造を示した図。
【図１０】本発明におけるコンテンツ・プロバイダ・サーバに含まれるデータベースのキャリア判別データベースのデータ構造を示した図。
【図１１】本発明におけるサービス・プロバイダ・サーバに含まれるデータベースのデータ構造を示した図。
【図１２】本発明におけるサービス・プロバイダ・サーバに含まれるデータベースのサービス管理データベースのデータ構造を示した図。
【図１３】本発明におけるサービス・プロバイダ・サーバに含まれるデータベースのアクセス・コントロール・データベースのデータ構造を示した図。
【図１４】本発明のコンテンツ贈与方法の概略フローチャートを示した図。
【図１５】本発明のコンテンツ贈与方法におけるキャリア・サーバ・プロセスを示した図。
【図１６】本発明のコンテンツ贈与方法におけるコンテンツ・プロバイダ・サーバ・プロセスを示した図。
【図１７】本発明のコンテンツ贈与方法におけるプロセスを時系列的に示した図。
【図１８】本発明のサービス贈与方法におけるキャリア・サーバ・プロセスにおけるユーザ認証、アクセス権設定を示したフローチャート。
【図１９】本発明のサービス贈与方法におけるプロバイダ・サーバ・プロセスにおけるユーザ認証、アクセス権設定を示したフローチャート。
【図２０】本発明のサービス贈与方法におけるキャリア・サーバ・プロセスにおけるアクセス時のフローチャート。
【図２１】本発明のサービス贈与方法におけるプロバイダ・サーバ・プロセスにおけるアクセス時のフローチャート。
【図２２】本発明のコンテンツ贈与方法におけるサービス贈与のプロセスを時系列的に示した図。
【図２３】本発明のコンテンツ贈与方法の実施の形態を示した図。
【図２４】本発明のコンテンツ贈与方法の別の実施の形態を示した図。
【符号の説明】
１…セルラ電話
２…ネットワーク
３…アンテナ
３ａ…公衆電話回線
４…キャリア・サーバ
５…ネットワーク
６…セルラ電話
７…コンテンツ・プロバイダ・サーバ
８…サービス・プロバイダ・サーバ
１０…課金データベース
１１…ユーザ認証データベース
１２…コンテンツ・プール・データベース
１３…ユーザ管理／課金データベース
１４…コンテンツ蓄積データベース
１５…キャリア判別データベース
１６…ユーザ管理／課金データベース
１７…サービス管理データベース
１８…アクセス・コントロール・データベース
１９…キャリア判別データベース
２０…コンテンツ一覧
２１…サービス一覧
Claims (13)
- 複数のネットワークを介してコンテンツの贈与を要求するセルラ電話と、コンテンツの贈与を受ける他のセルラ電話と、前記セルラ電話に対してネットワークを提供する第１のキャリア・サーバと、前記他のセルラ電話の識別情報を使用して、贈与するコンテンツに対しアクセス権の設定をした旨の通知を当該コンテンツのアドレス情報とともに前記他のセルラ電話へ通知する手段を備えた前記他のセルラ電話に対してネットワークを提供する第２のキャリア・サーバと、コンテンツと該コンテンツの利用に対して課金する課金情報を格納するコンテンツ・データベースと、各セルラ電話の識別情報と、各キャリア・サーバのＩＰアドレスの対応を格納するキャリア判別データベースとを備え、前記コンテンツ・データベースに基づいて、贈与するコンテンツを特定するための情報から課金情報を特定し、該課金情報を第１のキャリア・サーバに送信する手段と、前記キャリア判別データベースに基づいて、前記他のセルラ電話の識別情報から当該他のセルラ電話が利用するネットワークを提供する前記第２のキャリア・サーバのＩＰアドレスを特定し、設定条件を判断し、前記贈与するコンテンツに対し前記設定条件の範囲内で前記他のセルラ電話からアクセスすることを許可するアクセス権の設定をした旨の通知を当該コンテンツのアドレス情報とともに、前記ＩＰアドレスを使用して前記第２のキャリア・サーバに送信する手段を備えたプロバイダ・サーバとが接続されたコンテンツ贈与システムに用いられる前記第１のキャリア・サーバであって、
前記第１のキャリア・サーバは、
前記セルラ電話からの前記他のセルラ電話へ贈与するコンテンツを特定するための情報と、前記贈与するコンテンツを利用させるために設定された設定条件と、前記他のセルラ電話の識別情報とを含むコンテンツ贈与の要求を受信する手段と、
前記セルラ電話の識別情報と、前記セルラ電話を所有するユーザに対する課金情報とを格納する課金データベースと、
前記セルラ電話から受信した前記贈与するコンテンツを特定するための情報と、前記他のセルラ電話に対して設定された前記設定条件と、前記セルラ電話の識別情報と、前記他のセルラ電話の識別情報とを前記プロバイダ・サーバに送信する手段と、
前記設定条件の範囲内で前記他のセルラ電話が前記第２のキャリア・サーバから受信した前記アドレス情報を使用して前記贈与するコンテンツへアクセスすることにより発生する課金情報を前記プロバイダ・サーバから受信して、前記課金データベースに前記セルラ電話を所有するユーザに対して請求すべき料金として当該セルラ電話の識別情報に対応付けて格納する手段とを備える、前記第１のキャリア・サーバ。 - 前記アクセス権を設定した旨の通知は、サービスを利用させるためのアドレス情報を含み、前記課金情報は、前記他のセルラ電話が前記アドレス情報を使用して前記贈与するコンテンツへアクセスした後に受信する、請求項１に記載の第１のキャリア・サーバ。
- 複数のネットワークを介してコンテンツの贈与を要求するセルラ電話と、コンテンツの贈与を受ける他のセルラ電話と、前記セルラ電話に対してネットワークを提供する第１のキャリア・サーバと、前記他のセルラ電話の識別情報を使用して、贈与するコンテンツに対しアクセス権の設定をした旨の通知を当該コンテンツのアドレス情報とともに前記他のセルラ電話へ通知する手段を備えた前記他のセルラ電話に対してネットワークを提供する第２のキャリア・サーバと、プロバイダ・サーバとが接続されたコンテンツ贈与システムに用いられる前記プロバイダ・サーバであって、前記プロバイダ・サーバは、
コンテンツと、該コンテンツの利用に対して課金する課金情報を格納するコンテンツ・データデースと、
各セルラ電話の識別情報と、各キャリア・サーバのＩＰアドレスとの対応を格納するキャリア判別データベースと、
前記セルラ電話が送信した前記他のセルラ電話へ贈与するコンテンツを特定するための情報と、前記贈与するコンテンツを利用させるために設定された設定条件と、前記セルラ電話の識別情報と、前記他のセルラ電話の識別情報とを前記第１のキャリア・サーバから受信する手段と、
前記コンテンツ・データベースに基づいて、贈与するコンテンツを特定するための情報から課金情報を特定する手段と、
前記キャリア判別データベースに基づいて、前記他のセルラ電話の識別情報から当該他のセルラ電話が利用するネットワークを提供する前記第２のキャリア・サーバのＩＰアドレスを特定し、前記設定条件を判断し、前記贈与するコンテンツに対し前記設定条件の範囲内で前記他のセルラ電話からアクセスすることを許可するアクセス権の設定をした旨の通知を当該コンテンツのアドレス情報とともに、前記ＩＰアドレスを使用して前記第２のキャリア・サーバに送信する手段と、
前記設定条件の範囲内で前記他のセルラ電話が前記第２のキャリア・サーバから受信した前記アドレス情報を使用して前記贈与するコンテンツへアクセスすることにより発生する課金情報を前記第１のキャリア・サーバに送信する手段と
を備える、前記プロバイダ・サーバ。 - 複数のネットワークを介してコンテンツの贈与を要求するセルラ電話と、コンテンツの贈与を受ける他のセルラ電話と、前記セルラ電話の識別情報と前記セルラ電話を所有するユーザに対する課金情報とを格納する課金データベースを備え、前記セルラ電話に対してネットワークを提供する第１のキャリア・サーバと、前記他のセルラ電話の識別情報を使用して、贈与するコンテンツに対しアクセス権の設定をした旨の通知を当該コンテンツのアドレス情報とともに前記他のセルラ電話へ通知する手段を備えた前記他のセルラ電話に対してネットワークを提供する第２のキャリア・サーバと、コンテンツと該コンテンツの利用に対して課金する課金情報を格納するコンテンツ・データベースと、各セルラ電話の識別情報と、各キャリア・サーバのＩＰアドレスの対応を格納するキャリア判別データベースとを備えたプロバイダ・サーバとが接続されたコンテンツ贈与システムが実行するコンテンツ贈与方法であって、
前記第１のキャリア・サーバが、ネットワークを介してセルラ電話から他のセルラ電話へ贈与するコンテンツを特定するための情報と、前記贈与するコンテンツを利用させるために設定された設定条件と、前記他のセルラ電話の識別情報とを含むコンテンツ贈与要求を受信する段階と、
前記第１のキャリア・サーバが、プロバイダ・サーバへ前記贈与するコンテンツを特定するための情報と、前記他のセルラ電話に対して設定された前記設定条件と、前記セルラ電話の識別情報と、前記他のセルラ電話の識別情報とを送信する段階と、
前記プロバイダ・サーバが、前記コンテンツ・データベースに基づいて、贈与するコンテンツを特定するための情報から課金情報を特定する段階と、
前記プロバイダ・サーバが、前記キャリア判別データベースに基づいて、前記他のセルラ電話の識別情報から当該他のセルラ電話が利用するネットワークを提供する第２のキャリア・サーバのＩＰアドレスを特定し、前記贈与するコンテンツに対し前記設定条件の範囲内で前記他のセルラ電話からアクセスすることを許可するアクセス権の設定をした旨の通知を当該コンテンツのアドレス情報とともに、前記ＩＰアドレスを使用して当該第２のキャリア・サーバへ送信する段階と、
前記第２のキャリア・サーバが、前記他のセルラ電話の識別情報を使用して、贈与するコンテンツに対し前記アクセス権の設定をした旨の通知を当該コンテンツのアドレス情報とともに前記他のセルラ電話へ送信する段階と、
前記プロバイダ・サーバが前記設定条件の範囲内で前記他のセルラ電話が前記第２のキャリア・サーバから受信した前記アドレス情報を使用して前記贈与するコンテンツへアクセスすることにより発生する課金情報を、前記第１のキャリア・サーバへ送信する段階と、
当該第１のキャリア・サーバが、前記課金データベースに前記セルラ電話を所有するユーザに対して請求すべき料金として当該セルラ電話の識別情報に対応付けて前記課金情報を格納する段階と
を含む、コンテンツ贈与方法。 - さらに、前記プロバイダ・サーバが、前記課金情報の送信を前記他のセルラ電話が前記アドレス情報を使用して前記贈与するコンテンツへアクセスした後に行なう段階を含む請求項４に記載のコンテンツ贈与方法。
- 複数のネットワークを介してコンテンツの贈与を要求するセルラ電話と、コンテンツの贈与を受ける他のセルラ電話と、前記セルラ電話に対してネットワークを提供する第１のキャリア・サーバと、前記他のセルラ電話の識別情報を使用して、贈与するコンテンツに対しアクセス権の設定をした旨の通知を当該コンテンツのアドレス情報とともに前記他のセルラ電話へ通知する手段を備えた前記他のセルラ電話に対してネットワークを提供する第２のキャリア・サーバと、コンテンツと該コンテンツの利用に対して課金する課金情報を格納するコンテンツ・データベースと、各セルラ電話の識別情報と、各キャリア・サーバのＩＰアドレスの対応を格納するキャリア判別データベースとを備え、前記コンテンツ・データベースに基づいて、贈与するコンテンツを特定するための情報から課金情報を特定し、該課金情報を第１のキャリア・サーバに送信する手段と、前記キャリア判別データベースに基づいて、前記他のセルラ電話の識別情報から当該他のセルラ電話が利用するネットワークを提供する前記第２のキャリア・サーバのＩＰアドレスを特定し、設定条件を判断し、前記贈与するコンテンツに対し前記設定条件の範囲内で前記他のセルラ電話からアクセスすることを許可するアクセス権の設定をした旨の通知を当該コンテンツのアドレス情報とともに、前記ＩＰアドレスを使用して前記第２のキャリア・サーバに送信する手段を備えたプロバイダ・サーバとが接続されたコンテンツ贈与システムに用いられる前記第１のキャリア・サーバとしてコンピュータを機能させる制御方法であって、該制御方法は、
ネットワークを介してセルラ電話から他のセルラ電話へ贈与するコンテンツを特定するための情報と、前記贈与するコンテンツを利用させるために設定された設定条件と、前記他のセルラ電話の識別情報とを含むコンテンツ贈与要求を受信する段階と、
プロバイダ・サーバへと前記贈与するコンテンツを特定するための情報と、前記他のセルラ電話に対して設定された前記設定条件と、前記セルラ電話の識別情報と、前記他のセルラ電話の識別情報とを送信する段階と、
前記設定条件の範囲内で前記他のセルラ電話が前記第２のキャリア・サーバから受信した前記アドレス情報を使用して前記贈与するコンテンツへアクセスすることにより発生する課金情報を前記プロバイダ・サーバから受信する段階と、
を実行する制御方法。 - 前記アクセス権を設定した旨の通知は、サービスを利用させるためのアドレス情報を含み、前記格納する段階は、前記他のセルラ電話が前記アドレス情報を使用して前記贈与するコンテンツへアクセスした後に行なわれる、請求項６に記載の制御方法。
- 複数のネットワークを介してコンテンツの贈与を要求するセルラ電話と、コンテンツの贈与を受ける他のセルラ電話と、前記セルラ電話に対してネットワークを提供する第１のキャリア・サーバと、前記他のセルラ電話の識別情報を使用して、贈与するコンテンツに対しアクセス権の設定をした旨の通知を当該コンテンツのアドレス情報とともに前記他のセルラ電話へ通知する手段を備えた前記他のセルラ電話に対してネットワークを提供する第２のキャリア・サーバと、コンテンツと該コンテンツの利用に対して課金する課金情報を格納するコンテンツ・データベースと、各セルラ電話の識別情報と各キャリア・サーバのＩＰアドレスの対応とを格納するキャリア判別データベースとを備えたプロバイダ・サーバとが接続されたコンテンツ贈与システムに用いられる前記プロバイダ・サーバとしてコンピュータを機能させる制御方法であって、コンピュータが、
ネットワークを介してセルラ電話から前記他のセルラ電話へ贈与するコンテンツを特定するための情報と、前記贈与するコンテンツを利用させるために設定された設定条件と、前記セルラ電話の識別情報と、前記他のセルラ電話の識別情報とを前記第１のキャリア・サーバから受信する段階と、
前記コンテンツ・データベースに基づいて、贈与するコンテンツを特定するための情報から課金情報を特定する段階と、
前記キャリア判別データベースに基づいて、前記他のセルラ電話の識別情報から当該他のセルラ電話が利用するネットワークを提供する第２のキャリア・サーバのIPアドレスを特定し、前記贈与するコンテンツに対し前記設定条件の範囲内で前記他のセルラ電話からアクセスすることを許可するアクセス権の設定をした旨の通知を当該コンテンツのアドレス情報とともに、前記ＩＰアドレスを使用して前記第２のキャリア・サーバに送信する段階と、
前記設定条件の範囲内で前記他のセルラ電話が前記第２のキャリア・サーバから受信した前記アドレス情報を使用して前記贈与するコンテンツへアクセスすることにより発生する課金情報を前記第１のキャリア・サーバに送信する段階と、を実行する制御方法。 - 前記アクセス権を設定した旨の通知は、サービスを利用させるためのアドレス情報を含み、前記課金情報を送信する段階は、前記他のセルラ電話が前記アドレス情報を使用して前記贈与するコンテンツへアクセスした後に行なわれる、請求項８に記載の制御方法。
- 複数のネットワークを介してコンテンツの贈与を要求するセルラ電話と、コンテンツの贈与を受ける他のセルラ電話と、前記セルラ電話に対してネットワークを提供する第１のキャリア・サーバと、前記他のセルラ電話の識別情報を使用して、贈与するコンテンツに対しアクセス権の設定をした旨の通知を当該コンテンツのアドレス情報とともに前記他のセルラ電話へ通知する手段を備えた前記他のセルラ電話に対してネットワークを提供する第２のキャリア・サーバと、コンテンツと該コンテンツの利用に対して課金する課金情報を格納するコンテンツ・データベースと、各セルラ電話の識別情報と、各キャリア・サーバのＩＰアドレスの対応を格納するキャリア判別データベースとを備え、前記コンテンツ・データベースに基づいて、贈与するコンテンツを特定するための情報から課金情報を特定し、該課金情報を第１のキャリア・サーバに送信する手段と、前記キャリア判別データベースに基づいて、前記他のセルラ電話の識別情報から当該他のセルラ電話が利用するネットワークを提供する前記第２のキャリア・サーバのＩＰアドレスを特定し、設定条件を判断し、前記贈与するコンテンツに対し前記設定条件の範囲内で前記他のセルラ電話からアクセスすることを許可するアクセス権の設定をした旨の通知を当該コンテンツのアドレス情報とともに、前記ＩＰアドレスを使用して前記第２のキャリア・サーバに送信する手段を備えたプロバイダ・サーバとが接続されたコンテンツ贈与システムに用いられる前記第１のキャリア・サーバとしてコンピュータを機能させるプログラムを記録したコンピュータ可読な記録媒体であって、前記プログラムは、コンピュータに
ネットワークを介してセルラ電話から他のセルラ電話へ贈与するコンテンツを特定するための情報と、前記贈与するコンテンツを利用させるために設定された設定条件と、前記他のセルラ電話の識別情報とを含むコンテンツ贈与要求を受信する段階と、
プロバイダ・サーバへと前記贈与するコンテンツを特定するための情報と、前記他のセルラ電話に対して設定された前記設定条件と、前記セルラ電話の識別情報と、前記他のセルラ電話の識別情報とを送信する段階と、
前記設定条件の範囲内で前記他のセルラ電話が前記第２のキャリア・サーバから受信した前記アドレス情報を使用して前記贈与するコンテンツへアクセスすることにより発生する課金情報を前記プロバイダ・サーバから受信する段階と、
を実行させる、プログラムを記録したコンピュータ可読な記録媒体。 - 前記アクセス権を設定した旨の通知は、サービスを利用させるためのアドレス情報を含み、前記格納する段階は、前記他のセルラ電話が前記アドレス情報を使用して前記贈与するコンテンツへアクセスした後に行なわれる、請求項１０に記載の記録媒体。
- 複数のネットワークを介してコンテンツの贈与を要求するセルラ電話と、コンテンツの贈与を受ける他のセルラ電話と、前記セルラ電話に対してネットワークを提供する第１のキャリア・サーバと、前記他のセルラ電話の識別情報を使用して、贈与するコンテンツに対しアクセス権の設定をした旨の通知を当該コンテンツのアドレス情報とともに前記他のセルラ電話へ通知する手段を備えた前記他のセルラ電話に対してネットワークを提供する第２のキャリア・サーバと、コンテンツと該コンテンツの利用に対して課金する課金情報を格納するコンテンツ・データベースと、各セルラ電話の識別情報と各キャリア・サーバのＩＰアドレスの対応とを格納するキャリア判別データベースとを備えたプロバイダ・サーバとが接続されたコンテンツ贈与システムに用いられる前記プロバイダ・サーバとしてコンピュータを機能させるプログラムを記録したコンピュータ可読な記録媒体であって、前記プログラムが、コンピュータに、
ネットワークを介してセルラ電話から前記他のセルラ電話へ贈与するコンテンツを特定するための情報と、前記贈与するコンテンツを利用させるために設定された設定条件と、前記セルラ電話の識別情報と、前記他のセルラ電話の識別情報とを前記第１のキャリア・サーバから受信する段階と、
前記コンテンツ・データベースに基づいて、贈与するコンテンツを特定するための情報から課金情報を特定する段階と、
前記キャリア判別データベースに基づいて、前記他のセルラ電話の識別情報から当該他のセルラ電話が利用するネットワークを提供する第２のキャリア・サーバのIPアドレスを特定し、前記贈与するコンテンツに対し前記設定条件の範囲内で前記他のセルラ電話からアクセスすることを許可するアクセス権の設定をした旨の通知を当該コンテンツのアドレス情報とともに、前記ＩＰアドレスを使用して前記第２のキャリア・サーバに送信する段階と、
前記設定条件の範囲内で前記他のセルラ電話が前記第２のキャリア・サーバから受信した前記アドレス情報を使用して前記贈与するコンテンツへアクセスすることにより発生する課金情報を前記第１のキャリア・サーバに送信する段階と、
を実行させる、プログラムを記録した、コンピュータ可読な記録媒体。 - 前記アクセス権を設定した旨の通知は、サービスを利用させるためのアドレス情報を含み、前記格納する段階は、前記他のセルラ電話が前記アドレス情報を使用して前記贈与するコンテンツへアクセスした後に行なわれる、請求項１２に記載の記録媒体。
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