JP4387129B2 - サーバー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話によるインターネット接続サービスに用いられるサーバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話によるインターネット接続サービス(以下、「携帯インターネット」という。)におけるデジタルコンテンツの料金は、通信キャリア(携帯電話会社)が完全に信頼することができるコンテンツ提供者(いわゆる公式サイト)の提供するデジタルコンテンツについては、通信キャリアがその料金の回収を代行するサービスを行っていた。
【0003】
図7は、従来の公式サイト向けの情報料回収代行処理を行なうシステムを示す図である。
この図において、11は移動端末(MS)、12は移動体通信網、13は移動体通信網12とインターネット14とを接続するゲートウエイ装置(ゲートウエイサーバー)、14はインターネット、15は公式サイトと呼ばれるコンテンツプロバイダ(CP)である。
ここで、前記ゲートウエイ装置13は、ユーザーの認証と課金処理を行ない、さらに、公式サイトであるCP15から提供されるデジタルコンテンツの料金の回収代行の機能を有する。ここで、有料コンテンツには、毎月いくらの単位で課金する定額課金と、1回いくらの単位で課金する従量課金とがあり、定額課金の場合の有料会員の管理(登録と解除)、及び、従量課金の場合の購入の申込みの受付は前記ゲートウエイ装置13で行われる。
【0004】
このように構成されたシステムにおいて、ユーザーがデジタルコンテンツを提供しているCP15のサイトにアクセスすると(a)、CP15からユーザーの移動端末11にCP15の画面の情報が送られ(b)、移動端末11の表示部にCP15の画面が表示される。ユーザーがその画面をみて、コンテンツを購入するために購入ボタンを押すと(c)、ゲートウエイ装置13から移動端末11に暗証番号入力画面が送られる(d)。ユーザーが移動端末11で暗証番号を入力すると(e)、ゲートウエイ装置13は、ユーザーの認証を行ない、認証結果がOKであることを示すデータを、ユーザーを識別する識別子(UID)及びそのコンテンツを識別する識別子(SID)とともに、CP15に送信する(f)。CP15は、ゲートウエイ装置13からのその認証OKの情報を受けて、対応するコンテンツをユーザーの移動端末11に送信する(g)。
このようにしてユーザーが購入したコンテンツの料金は、ゲートウエイ装置13で取得した情報(コンテンツプロバイダ名及びコンテンツ名など)に基づいて通信キャリアが通話料に合算して請求するようになされていた。
【0005】
このように、従来の料金回収代行サービスにおいては、ユーザーを識別する識別子(UID)をコンテンツ提供者にそのまま通知する運営が行なわれていた。すなわち、通信キャリアが「重要な個人情報である携帯電話番号に変換することができる識別子」を個人の識別子として、コンテンツ提供者に通知していた。
また、通信キャリアの基準により選択された、限られたコンテンツ提供者のみがコンテンツの提供を行うことができたため、いわゆる「青少年に悪影響を与えるコンテンツジャンル」について考慮する必要がなかった。
すなわち、これまでの携帯インターネットにおいては、いわゆる「公式サイト」という考え方があり、この枠組みの範囲にないコンテンツに対して、通信キャリアは回収代行の仕組みを提供していなかったため、上述のような事項は問題になっていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、携帯インターネットにおけるコンテンツ提供者が増加するにしたがい、携帯インターネットにおけるデジタルコンテンツの料金の回収を通信キャリアが代行する仕組みを、いわゆる公式サイト以外の幅広いコンテンツ提供者に開放することが求められている。
しかしながら、通信キャリアが、携帯インターネットにおけるデジタルコンテツの課金方式を幅広いコンテンツ提供者に開放するにあたっては、「個人情報としての価値がない識別子による個人認証」や「指定したジャンルのコンテンツを指定したユーザーに見られなくする機能」に対する配慮が必要となる。
【0007】
そこで本発明は、携帯インターネットにおけるデジタルコンテンツの回収代行の仕組みを幅広いコンテンツ提供者に対して開放することを可能とするサーバー装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のサーバー装置は、移動体通信網とインターネットとを接続するゲートウエイ装置であって、移動端末のユーザーの認証を行う機能と、通信キャリア及び予め定められたコンテンツプロバイダにより提供されるコンテンツに対する課金処理を行う機能とを有するゲートウエイ装置に接続されるサーバー装置であって、前記予め定められたコンテンツプロバイダ以外のコンテンツプロバイダであって、通信キャリアに対して料金回収代行サービスを依頼しているコンテンツプロバイダ(SCP)には、料金回収代行サービスの体系によるコンテンツプロバイダの識別子(CPI)と提供される各コンテンツの識別子(CCI)が割り当てられており、移動端末から通知されるユーザー識別子(UID)と該ユーザー識別子(UID)とは独立に生成される前記ユーザー識別子(UID)に対応する第2の識別子(SUID)の情報を含むユーザーの属性情報、コンテンツごとにその識別子(CCI)と該コンテンツの識別子(CCI)に対応する前記ゲートウエイ装置の体系によるコンテンツの識別子(SID)の情報を含むコンテンツの属性情報、及び、前記料金回収代行サービスの体系によるコンテンツプロバイダ(SCP)の識別子(CPI)と前記ゲートウエイ装置の体系によるコンテンツプロバイダ(SCP)の識別子(PID)との対応関係を示す情報を格納するデータベースを備え、移動端末から、前記料金回収代行サービスを依頼しているコンテンツプロバイダ(SCP)により提供されるコンテンツの購入要求が発生したときに、前記データベースを参照して、その購入要求に含まれている前記料金回収代行サービスの体系によるそのコンテンツプロバイダ(SCP)の識別子(CPI)及びそのコンテンツの識別子(CCI)を、前記ゲートウエイ装置の体系によるそのコンテンツプロバイダ(SCP)の識別子(PID)及びそのコンテンツの識別子(SID)に変換し、前記ゲートウエイ装置がユーザー認証を行うための情報を作成して前記移動端末に送信する機能と、前記移動端末のユーザーからの要求に応じてユーザー認証を行った前記ゲートウエイ装置からの認証成功情報を受信したときに、そのユーザーに関する情報が前記データベースに格納されているか否かを判定し、格納されていないときは第2の識別子(SUID)をそのユーザーのユーザー識別子(UID)とは独立に生成し、該第2の識別子(SUID)をそのユーザーのユーザー識別子(UID)と対応付けて前記データベース中に記憶する機能と、前記ゲートウエイ装置からの認証成功情報、前記ユーザーの第2の識別子(SUID)及び購入するコンテンツのコンテンツ識別子(CCI)を前記コンテンツプロバイダ(SCP)に送信し、対応するコンテンツを受信して、前記移動端末に送信する機能とを有するものである。
また、前記データベースに格納されているコンテンツの属性情報にはそのコンテンツが特定ジャンルに属するコンテンツであるか否かの情報が含まれており、また、前記ユーザーの属性情報にはそのユーザーが特定ジャンルに属するコンテンツの購入を制限しているか否かの情報が含まれており、移動端末から、前記料金回収代行サービスを依頼しているコンテンツプロバイダ(SCP)により提供されるコンテンツの購入要求が発生したときに、該購入要求を発した移動端末のユーザーが前記特定ジャンルに属するコンテンツの購入を制限しているときは、その購入要求を当該コンテンツプロバイダ(SCP)に送らないようにする機能を有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のサーバー装置を有する携帯インターネットシステムの全体構成を示す図である。
この図において、1は携帯電話機などの移動端末(MS)、2は移動体通信網、3は移動体通信網2とインターネット6とを接続するゲートウエイ装置(ゲートウエイサーバー)、4は前記ゲートウエイ装置3及びインターネット6に接続された本発明のサーバー装置、5は該サーバー装置4に設けられ、ユーザーやコンテンツに関する情報を格納するデータベース、6はインターネット、7は通信キャリアに対して料金の回収代行を依頼しているコンテンツプロバイダ(以下、「SCP」と呼ぶ。)である。
ここで、前記ゲートウエイ装置3は、前記図7におけるゲートウエイ装置13と同様に、ユーザーの認証を行うとともに課金のためのデータの収集を行うものである。
また、前記コンテンツプロバイダSCP7は、あらかじめ通信キャリアに対して料金の回収代行サービスを利用する旨の申込みを行っているものとする。そして、このサービスの申込みに応じて、通信キャリアからコンテンツプロバイダSCP7に対し、料金回収代行サービスにおけるコンテンツプロバイダの識別子(CPI:Contents Provider ID)及び提供される各コンテンツの識別子(CCI:Contents provider Contents ID)が通知されているものとする。
【0010】
このように構成された本発明のシステムの動作の概要について説明する。
ユーザーがSCP7のサイトにアクセスすると(a)、前述の場合と同様に、SCP7から移動端末1にSCP7の画面の情報が送られ(b)、移動端末1の表示部にSCP7の画面が表示される。このSCP7の画面の情報には、そのSCP7の識別子(CPI)と提供されるコンテンツの識別子(CCI)の情報が含まれている。
ユーザーがその画面をみて、購入ボタンを押すなどのコンテンツを購入するための操作を行うと(c)、そのSCP7の識別子(CPI)及びそのコンテンツの識別子(CCI)が、ゲートウエイ装置3を介してサーバー装置4に送られる。
サーバー装置4は、前記データベース5を参照して、送られてきたCPI及びCCIを、ゲートウエイ装置3の体系におけるそれぞれ対応するコンテンツプロバイダの識別子PID及びコンテンツの識別子SIDに変換し、ゲートウエイ3がユーザー認証を行なうための情報を作成する。そして、ユーザーにこの情報を含んだ応答(d)を返す。
【0011】
ユーザーが(d)の応答を受けて、ゲートウエイ3にユーザー認証を要求する(e)とゲートウエイ3からユーザーに対して暗証番号の入力を促す画面を応答(f)する。これを受けたユーザーは暗証番号を入力し、ゲートウエイ3に応答(g)する。
ゲートウエイ3では、入力された暗証番号を確認し、問題がなければサーバー装置4に対して有料コンテンツを要求(h)する。
サーバー装置4は、そのユーザーに関する情報が前記データベース5に格納されているか否かを判定し、格納されていないときには、新たなユーザー識別子(第2の識別子、以下、「SUID」という。)をUIDとは独立に生成し、該SUIDをそのユーザーのUIDと対応付けて記憶する。
そして、サーバー装置4は、ゲートウエイ装置3からの認証OKのデータと、前記第2の識別子(SUID)及び前記コンテンツ識別子(CCI)をSCP7に送り(i)、SCP7は、その情報を受けて対応するコンテンツをサーバー装置4に送信する(j)。
サーバー装置4は、SCP7からのコンテンツをユーザーの移動端末1に送信する(k)と同時に、ユーザーがそのコンテンツを購入していることを前記データベース5に記録する。
【0012】
これにより、前記ゲートウエイ装置3及び前記サーバー装置4を管理する通信キャリアは、前記データベース5に記録されたコンテンツの購入情報に基づいてSCP7により提供されるコンテンツの料金を、ゲートウエイ装置3で取得した情報に基づく通話料や通信料に合算して請求することができる。なお、ゲートウエイ装置3では、本システムによる料金回収代行の対象となっているSCP7以外にも通信キャリア自体が提供しているコンテンツやいわゆる公式サイトなどにより提供されるコンテンツなどに対する課金も行うものであり、これらを含めて総合的に付与された識別子であるPID及びSIDを用いて管理するようにしている。
なお、コンテンツプロバイダSCP7に通知されるユーザーを識別する第2の識別子SUIDは、ユーザー識別子UIDと1対1に対応付けられているが、UIDあるいは携帯電話番号とは独立に生成されたものであるので、それに基づいて携帯電話番号などの個人を特定することが不可能であり、ユーザーのプライバシーを保護することができる。
【0013】
また、前記データベース5中には各ユーザーごとに、そのユーザーが特定ジャンルに属するコンテンツの購入制限をするか否かを示す情報と各コンテンツが特定ジャンルに属するか否かを示す情報が記憶されている。ユーザーがコンテンツを購入しようとした場合、前記データベース5上の情報を参照し、ユーザーが特定ジャンルのコンテンツの購入を制限しており、かつ、アクセスしようとしているコンテンツが特定ジャンルのコンテンツとして登録されている場合、該当ユーザーにそのコンテンツにアクセスさせないように動作する。
【0014】
前記データベース5に格納されている各種情報について図2を参照して説明する。前記データベース5には、(a)ユーザー情報を格納するデータベース(ユーザーデータベース)、(b)コンテンツの登録情報を管理するデータベース(コンテンツユーザーマスター)、及び、(c)コンテンツを管理するデータベース(コンテンツデータベース)の3種類のデータベースが含まれている。
【0015】
(a)ユーザー情報を格納するデータベース(ユーザーデータベース)は、ユーザーの属性情報を格納するデータベースである。図示するように、このユーザーデータベースには、ユーザー識別子(UID)、該UIDに対応する第2の識別子(SUID)、そのユーザーが特定コンテンツの購入制限を設定しているか否かを示す情報、及び、そのユーザーのフロアリミット(購入制限額,承認要求を必要とする金額)等の情報が格納されている。
前述のように、サーバー装置4に対してコンテンツの購入の要求があると、このユーザー情報を格納するデータベースに該当のUIDに対する情報が存在するか否かが確認され、存在しないときは、そのユーザーははじめてSCP7の提供する有料コンテンツにアクセスするものと判定される。そして、そのUIDに対応する第2の識別子(SUID)が新規に生成される。なお、このSUIDの生成アルゴリズムは、UIDをキーとするものではなく、UIDとは独立に生成されるものである。これにより、SUIDからUIDを推定することができないようになされている。
【0016】
ユーザーが青少年の健全な育成という観点から問題のあるジャンル(特定ジャンル)のコンテンツについては閲覧を拒否する場合には、あらかじめ申告することで特定コンテンツの購入を制限することができる。
このような処理を希望する場合、ユーザーは、前記サーバー装置4にアクセスし、このユーザーデータベースにおける特定ジャンルのコンテンツの購入を希望するか、しないかという項目を設定することができる。この場合に、パスワードをつけて状態を変更するようにしているため、盗難にあった携帯電話でアクセスしてもパスワードを知らなければ設定を変更できない。また、このパスワードは、携帯電話についたパスワードとは異なるパスワードを設定するようにしているため、保護者が設定しておいて、携帯電話の利用者本人には購入制限の設定を変更させないようなこともできる。
【0017】
(b)コンテンツの登録情報を管理するデータベース(コンテンツユーザーマスター)には、サーバー装置4内で管理されているユーザーがどの有料コンテンツの登録をしているかというデータが格納されている。
すなわち、図示するように、各SUIDごとに、そのユーザーが会員登録しているコンテンツの識別子(CCI)と該CCIに対応するゲートウエイ装置3の体系によるコンテンツの識別子SIDが記録されている。複数のコンテンツを会員登録しているときには、それらのコンテンツのCCI及びSIDが順次格納される。
【0018】
(c)コンテンツを管理するデータベース(コンテンツデータベース)は、コンテンツの属性情報を格納するデータベースであり、例えば、提供されるコンテンツが特定ジャンルのコンテンツなのか等の情報が格納されている。
すなわち、図示するように、各コンテンツの識別子SID及びCCIごとに、そのコンテンツ名、そのコンテンツを提供するコンテンツプロバイダの識別子(CPI及びPID)、そのコンテンツが特定ジャンルのコンテンツ(特定コンテンツ)であるか否かを示す情報などが格納されている。
前述のように、コンテンツプロバイダSCP7が通信キャリアに対して料金の回収代行を依頼するときに、その提供するコンテンツを通信キャリアに通知するようになされており、このコンテンツデータベースはその通知内容により作成される。
なお、上述した(a)〜(c)の各データベースの他に、料金回収代行システムの体系におけるコンテンツプロバイダSCP7の識別子(CPI)と前記ゲートウエイ装置3の体系におけるコンテンツプロバイダSCP7の識別子(PID)との対応関係を記録した情報もこのデータベース5中に格納されている。
【0019】
有料コンテンツには、定額課金型と従量課金型の2種類の課金方法が存在している。以下、これらの各場合における処理の流れについて詳細に説明する。
(1)定額課金型
定額課金型は、期間毎に課金が発生する有料コンテンツ提供方法である。例えば、ユーザーが100円/月程度の料金を通話料と合算して払うことで、有料コンテンツを取得することができる。
このような定額課金型有料コンテンツの購入について、「申し込み」、「閲覧」及び「登録解除」の各場合に分けて説明する。
【0020】
(1a)定額課金申し込み
図3は、定額課金型のコンテンツの購入が申し込まれた場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
図3に示すように、ユーザーがコンテンツプロバイダSCP7のサイトにアクセスし、会員登録をするコンテンツを選択すると、SCP7は、ユーザーの移動端末1に対して、支払手段を選択する画面の情報を送る。この画面の情報中には、通信キャリアによる料金回収代行サービスを申し込んだときに付与されたSCP7の識別子CPIとそのコンテンツの識別子CCI、SCP7がその取引に一意に割り当てた識別子CTI(Contents provider Transaction ID)、ゲートウエイ装置3に対して有料コンテンツの利用可否を問い合わせた結果が利用可(OK)であるときに、コンテンツのダウンロード元(SCP7のサイトの会員用のトップページなど)を指定するURL(Uniform Resource Locator)を示すOL(OK URL)などの情報が含まれている。なお、前記OLに含まれるURLにSCP7独自の付加情報を付けた場合、その情報がそのまま引き継がれるため、セッション管理などを希望するSCP7はこの機能を利用することができる。
【0021】
支払手段選択画面が表示された移動端末1において、ユーザーが支払手段として通信キャリアによる代金回収代行サービスを選択すると、▲1▼定額有料情報リクエストが前記ゲートウエイ装置3を介してサーバー装置4に送られる。この▲1▼定額有料情報リクエストには、前記SCP7からの情報に含まれているCPI,CCI,CTI,OL及び付加情報などの情報が含まれている。
該▲1▼定額有料情報リクエストを受け取ったサーバー装置4は、前記SCP7の識別子CPIを前記ゲートウエイ装置3の体系におけるSCP7の識別子PIDに、前記コンテンツ識別子CCIを前記ゲートウエイ装置3の体系におけるコンテンツ識別子SIDにそれぞれ変換する。
また、サーバー装置4は、ゲートウエイ装置3に対してCONFON要求へのリンクを有するページを作成し、移動端末1へ送信する。CONFON要求は、定額課金の場合の有料会員の管理を行うゲートウエイ装置3に対して会員の申込みを行うメッセージである。なお、会員の解除はCONFOFF要求により行われる。また、従量課金の場合には、CONFON要求のみが行われることとなる。このCONFON要求へのリンクを有するページの情報の中には、前記ゲートウエイ装置3の体系におけるコンテンツ識別子SIDも含まれている。
さらに、サーバー装置4は、該有料会員登録に関する処理において移動端末1から暗証番号が入力されたときのリダイレクト先となるページ(nlで指定されるページ)を作成しておく。このページは、サーバー装置4内に準備される。
【0022】
前記サーバー装置4からのCONFON要求へのリンクのあるページの応答により、移動端末1に有料会員登録要求画面が表示される。このCONFON要求へのリンクがあるページの情報には、コンテンツ識別子SID,nlで指定するページのURLなどの情報が含まれている。
移動端末1に表示された有料会員登録要求画面を用いてユーザーが有料会員登録要求を行なうと、▲2▼CONFON要求がゲートウエイ装置3に送られる。この▲2▼CONFON要求には、UIDの送出要求,SID,nlで指定するページのURLなどのパラメータが含まれている。
【0023】
ゲートウエイ装置3は、▲2▼CONFON要求に応じて、暗証番号入力画面をユーザーの移動端末1に返す。この画面には、図示するように、有料情報登録パスワードを入力する領域と、OK/キャンセルを選択するボタン領域が表示される。
ユーザーが、有料情報登録パスワード(暗証番号)を入力し、「OK」をクリックすると、該暗証番号がゲートウエイ装置3に送られる。ゲートウエイ装置3は、該暗証番号に基づいて、そのユーザーを認証する。そして、リダイレクト先を確認した上で、前記サーバー装置4に対して、▲3▼nlで指定されたページを要求する。このとき、UID,SID,認証可否情報(ここでは成功)及びセッション情報が送られる。
【0024】
これを受けたサーバー装置4では、そのユーザーのユーザー登録を行ない、特定ジャンルコンテンツであるか否かのチェックを行い、取引データを作成する。すなわち、前記(a)ユーザー情報を格納するデータベース(ユーザーデータベース)内に、送られたUIDが存在しないときはUIDに対応する第2の識別子(SUID)を新たに生成して、ユーザーデータベースを更新する。
また、そのユーザーが特定ジャンルコンテンツの購入制限を行っている場合には、SIDをキーとして(c)コンテンツデータベースを参照して、その制限に該当するか否かを判定する。その結果、購入要求のあったコンテンツが特定ジャンルのコンテンツであった場合には、前記ユーザーに対してコンテンツの購入が不可であることを示すページを送信して、処理を終了する。
特定ジャンルのコンテンツでないときは、(b)コンテンツユーザーマスターにそのユーザー(SUID)のレコードを作成する。
そして、SCP7に対して、▲4▼OLで指定されたページを要求する。このとき、CPI,CCI,CTI,SUID及び前述した付加情報を指定する。
【0025】
これを受信したSCP7では、そのユーザーのSCP7におけるID(SUID)やパスワードの生成処理などの初期処理を行ない、SCP7が提供する有料コンテンツの▲5▼トップページを前記サーバー装置4に送信する。
サーバー装置4では、これを受けてコンテンツユーザーマスターの更新、すなわち、コンテンツユーザーマスターのこのユーザーのレコードにそのコンテンツのCCI及びSIDを記録する。これにより、サーバー装置4での課金のためのデータが登録されたこととなる。そして、サーバー装置4は、該SCP7から送られたトップページを、前記ゲートウエイ装置3を介して、前記ユーザーに送信する。これにより、ユーザーの移動端末1上に、SCP7のトップページが表示されることとなる。このとき、ゲートウエイ装置3での課金のための登録が行われる。
【0026】
(1b)定額課金閲覧
次に、上述のようにして、SCP7の有料コンテンツに対する申込みを行なったユーザーが、有料コンテンツにアクセスする(閲覧する)場合のフローについて、図4を参照して説明する。
図4において、ユーザーがSCP7に対して有料コンテンツの閲覧を申し込むと、SCP7は、そのアクセスが適当でない(すなわち、正しいセッション情報を引き継いでいない)場合は、CPI,CCI及びOLを付けて▲1▼会員確認要求へのリダイレクトを行い、ゲートウエイ装置3からサーバー装置4に対して会員確認要求が送られる。これにより、サーバー装置4から移動端末1に会員確認要求ページが送られ、移動端末1に会員のサーバー装置への登録状態を確認するページ(登録確認要求画面)が表示される。ユーザーがこのページにあるリンクを選択すると、サーバー装置4にCPI,CCI,OLとUIDの送出要求をパラメータとして、▲2▼有料ページアクセス可否問い合わせを行う。
【0027】
該問い合わせを受信したサーバー装置4は、データベース5中のユーザーコンテンツマスターを検索し、有料コンテンツへのアクセス権限をチェックする。その結果、問題がなければ、CPI,CCI,SUIDと付加情報をパラメータとして▲3▼OLへリダイレクトし、ゲートウエイ装置3を介してSCP7上のOLへアクセスされる。OLは、前記▲1▼▲2▼で指定されている。なお、このOLはSCP7への制限事項としてこれ以上のリダイレクトを禁止とする。ここで、SCP7にアクセスする場合の処理に、SUIDを使用している。
【0028】
SCP7が適当な要求であると判定すると、そのSCP7はそのセッションの管理を開始する。そして、有料ページ(#1)をユーザーへの応答として返し、ユーザーの移動端末1に有料ページ#1が表示される。そして、ユーザーから別の有料ページ(#2)の要求があったときは、SCP7はその要求がセッション内のアクセスであると判断したときは、その有料ページ(#2)を応答として返し、移動端末1には該有料ページ(#2)が表示される。以下、同様にそのセッションが実行される。
【0029】
このように、有料コンテンツに対する閲覧要求があったときに、SCP7から会員確認要求があったときは、アクセスしてきた移動端末のUIDがサーバー装置4の(a)ユーザーデータベースに格納されているものであるか否かを確認し、格納されている場合には、UIDに対応するSUIDをキーとして、(b)コンテンツユーザーマスターを検索して、有効な会員登録の情報があるか否かを判定している。なお、有効な会員登録の情報がない場合には、SCP7に対してなにも通知しないようにしている。
【0030】
(1c)定額課金登録解除
次に、SCP7の有料コンテンツに対する申し込みを行なったユーザーが、その有料コンテンツに対する登録を解除する場合のシステムフローを図5に示す。
この処理は、前記図3に示した定額課金申込みの場合と比較してCONFONがCONOFFとなっている点で異なっているが、基本的な処理の流れは図3の場合と同様である。
ユーザーSCP7のサイトで登録を解除するコンテンツを決定すると、SCP7は支払手段選択画面をユーザーに送り、ユーザー端末に支払手段選択画面が表示される。ユーザーが登録の解除を選択すると、CPI(SCP7のID)とCCI(そのコンテンツのID)とを含む▲1▼定額有料情報解除リクエストが、サーバー装置4に送られる。
サーバー装置4では、CPIをPIDに、CCIをSIDにそれぞれ変換し、CONFOFF(有料コンテンツの解除要求)へのリンクがあるページを作成するとともに、nlで指定するページを作成する。そして、該作成したCONFOFFへのリンクがあるページを移動端末1に返す。これにより、移動端末1に有料会員解除要求を送ることができる画面が表示され、ユーザーがその解除要求を送る操作をすると、▲2▼CONFOFF要求がゲートウエイ装置3に送られる。このCONFOFF要求には、UIDの送出要求,SID,nlページのURLなどが含まれている。
【0031】
ゲートウエイ装置3は、▲2▼CONFOFF要求を受け取ると、移動端末1に対し、有料情報解除のためのパスワード入力画面を送信する。ユーザーがこの画面を用いて暗証番号を入力すると、該暗証番号はゲートウエイ装置3に送られ、ゲートウエイ装置3は、リダイレクト先の確認を行なう。このとき、ゲートウエイ装置3での解約処理も行なわれる。そして、サーバー装置4に対し、▲3▼nlで指定されたページを要求する(リダイレクトする)。このとき、UID,SID及び認証可否情報(ここでは成功)がサーバー装置4に渡される。
サーバー装置4は、この情報に基づいて(b)ユーザーコンテンツマスターを更新し、移動端末1に対して解除完了を示す解除完了ページを送信する。このとき、サーバー装置4での課金のためのデータが解除される。そして、サーバー装置4は、SCP7に対し、CPI,CCI,CTI,SUIDを含む▲4▼解除通知を送る。これを受けて、SCP7では、そのユーザーのID(SUID)やパスワードを消去するなどの終了処理を行ない、サーバー装置4に対して解除通知応答を返す。なお、ここで、先にサーバー装置4での課金データを解除してから、SCP7に解除したことを通知する▲4▼解除通知を送っている。この通知は、ユーザーのアクセスとは非同期に行なわれ、SCP7からの解除通知応答がなければ、一定時間(例えば、1時間)おきに一定回数(例えば、3回)リトライされる。
以上が定額課金の登録(申込み)解除処理のフローである。
【0032】
(2)従量課金型
図6は、ユーザーがSCP7のコンテンツを見て、従量課金型のコンテンツを購入する場合のシステムフローを示す図である。
▲1▼定額有料情報リクエスト〜▲3▼nlで指定されたページの要求までのフローは、前記図3に示した定額課金の申込みの場合と同様であるので、説明を省略する。
UID,SID及び認証可否情報(ここでは成功)とともに▲3▼nlで指定されたページの要求があったとき、サーバー装置4は、前記図3の場合と同様に、そのユーザーのユーザー登録を行うとともに、そのユーザーについてのフロアリミットチェック(申込みのあったコンテンツの対価がそのユーザーの購入制限額を超えているか否かのチェック)を行い、取引可のときは、(b)コンテンツユーザーマスターにそのユーザーのレコード(取引データ)を作成する。そして、前記SCP7に対し、CPI,CCI,CTI,SUID及び前述した付加情報を指定して▲4▼OLで指定されたページを要求する。
これに対し、SCP7から対応するコンテンツ表示ページが応答されると、サーバー装置4は、前述した特定ジャンルコンテンツチェック、すなわち、ユーザーが特定ジャンルコンテンツの購入制限を行っており、かつ、そのコンテンツが特定ジャンルに属するものであるか否かをチェックし、その結果、問題ないときは、そのユーザーの取引データを更新する。これにより、サーバー装置4での課金データが登録されたこととなる。
そして、前記コンテンツ表示ページの情報を前記ゲートウエイ装置3を介して移動端末1に送る。これにより、移動端末1にSCP7のコンテンツ表示ページが表示されることとなる。ユーザーが該コンテンツ表示ページに基づいてそのコンテンツを要求すると、該要求はゲートウエイ装置3を介してSCP7に送られ、当該コンテンツがSCP7からゲートウエイ装置3を介して移動端末1に送られる。そして、移動端末1からゲートウエイ装置3にそのコンテンツの転送完了通知が送られると、ゲートウエイ装置3では、そのコンテンツのデータ転送にともなう通信料の課金データを登録する。
以上が、従量課金の場合の購入シーケンスである。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のサーバー装置によれば、携帯電話番号を特定される可能性のあるユーザー識別子UIDを、ゲートウエイ装置3とサーバー装置4での利用に限定し、SCP7に通知しないようにしているため、重要な個人情報である電話番号を隠したまま、デジタルコンテンツの提供において利用可能なユーザー識別子を提供することが可能となる。
また、通信キャリアがあらかじめ指定したジャンルのコンテンツについて、ユーザー単位に購入可/不可を設定できる機能を提供することができる。
この結果、通信キャリアは、完全に信頼できるコンテンツ提供者のみでなく、幅広いコンテンツ提供者に対して、デジタルコンテンツの料金の回収代行の仕組みを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーバー装置を有する携帯インターネットシステムの概略構成を示す図である。
【図2】データベース5に格納されている各データベースを示す図であり、(a)はユーザーデータベース、(b)はコンテンツユーザーマスター、(c)はコンテンツデータベースの記録内容を示す図である。
【図3】定額課金の場合におけるコンテンツ購入時の処理を示すシーケンス図である。
【図4】定額課金の場合におけるコンテンツ閲覧時の処理を示すシーケンス図である。
【図5】定額課金の場合におけるコンテンツ購入解除の処理を示すシーケンス図である。
【図6】従量課金の場合におけるコンテンツ購入申込みの処理を示すシーケンス図である。
【図7】従来の携帯インターネットシステムの概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1:移動端末、2:移動体通信網、3:ゲートウエイ装置、4:サーバー装置、5:データベース、6:インターネット、7:コンテンツプロバイダ

Claims (2)

  1. 移動体通信網とインターネットとを接続するゲートウエイ装置であって、移動端末のユーザーの認証を行う機能と、通信キャリア及び予め定められたコンテンツプロバイダにより提供されるコンテンツに対する課金処理を行う機能とを有するゲートウエイ装置に接続されるサーバー装置であって、
    前記予め定められたコンテンツプロバイダ以外のコンテンツプロバイダであって、通信キャリアに対して料金回収代行サービスを依頼しているコンテンツプロバイダ(SCP)には、料金回収代行サービスの体系によるコンテンツプロバイダの識別子(CPI)と提供される各コンテンツの識別子(CCI)が割り当てられており、
    移動端末から通知されるユーザー識別子(UID)と該ユーザー識別子(UID)とは独立に生成される前記ユーザー識別子(UID)に対応する第2の識別子(SUID)の情報を含むユーザーの属性情報、コンテンツごとにその識別子(CCI)と該コンテンツの識別子(CCI)に対応する前記ゲートウエイ装置の体系によるコンテンツの識別子(SID)の情報を含むコンテンツの属性情報、及び、前記料金回収代行サービスの体系によるコンテンツプロバイダ(SCP)の識別子(CPI)と前記ゲートウエイ装置の体系によるコンテンツプロバイダ(SCP)の識別子(PID)との対応関係を示す情報を格納するデータベースを備え、
    移動端末から、前記料金回収代行サービスを依頼しているコンテンツプロバイダ(SCP)により提供されるコンテンツの購入要求が発生したときに、前記データベースを参照して、その購入要求に含まれている前記料金回収代行サービスの体系によるそのコンテンツプロバイダ(SCP)の識別子(CPI)及びそのコンテンツの識別子(CCI)を、前記ゲートウエイ装置の体系によるそのコンテンツプロバイダ(SCP)の識別子(PID)及びそのコンテンツの識別子(SID)に変換し、前記ゲートウエイ装置がユーザー認証を行うための情報を作成して前記移動端末に送信する機能と、
    前記移動端末のユーザーからの要求に応じてユーザー認証を行った前記ゲートウエイ装置からの認証成功情報を受信したときに、そのユーザーに関する情報が前記データベースに格納されているか否かを判定し、格納されていないときは第2の識別子(SUID)をそのユーザーのユーザー識別子(UID)とは独立に生成し、該第2の識別子(SUID)をそのユーザーのユーザー識別子(UID)と対応付けて前記データベース中に記憶する機能と、
    前記ゲートウエイ装置からの認証成功情報、前記ユーザーの第2の識別子(SUID)及び購入するコンテンツのコンテンツ識別子(CCI)を前記コンテンツプロバイダ(SCP)に送信し、対応するコンテンツを受信して、前記移動端末に送信する機能と
    を有することを特徴とするサーバー装置。
  2. 前記データベースに格納されているコンテンツの属性情報にはそのコンテンツが特定ジャンルに属するコンテンツであるか否かの情報が含まれており、また、前記ユーザーの属性情報にはそのユーザーが特定ジャンルに属するコンテンツの購入を制限しているか否かの情報が含まれており
    移動端末から、前記料金回収代行サービスを依頼しているコンテンツプロバイダ(SCP)により提供されるコンテンツの購入要求が発生したときに、該購入要求を発した移動端末のユーザーが前記特定ジャンルに属するコンテンツの購入を制限しているときは、その購入要求を当該コンテンツプロバイダ(SCP)に送らないようにする機能を有することを特徴とする請求項1記載のサーバー装置。
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