JP4305908B2 - 水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの製造方法 - Google Patents

水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの製造方法に関する。
(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルを重合して得られる高分子化合物は、共重合するコモノマーの違いによって、石炭、カ−ボンブラック、顔料、石膏等の各種無機、有機物の分散剤、コンクリートの減水剤、帯電防止剤、樹脂硬化剤等の種々の用途に利用されている。例えば(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルとポリカルボン酸との共重合体は、粉流体の分散効果を有することが知られており、モルタルやコンクリート組成物の分散安定性に優れるためコンクリート混和剤として広く利用されている。
(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルは、アルコールにアルキレンオキシドを付加して得られるポリオキシアルキレングリコール等のポリアルキレングリコール化合物と、(メタ)アクリル酸とのエステル化や、ポリアルキレングリコール化合物と(メタ)アクリル酸エステルとのエステル交換等により得ることができ、酸触媒を用いたエステル化反応によって得た(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの重合体に比べ、塩基性触媒によるエステル交換反応によって得た(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの重合体は、セメント分散剤としての減水性が大幅に改善されると言われている(特許文献1)。
特許第3327809号
特許文献1には、ポリアルキレングリコール化合物と(メタ)アクリル酸エステルとのエステル交換反応を行うに際して、塩基性触媒として水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトシド等のアルカリ金属アルコキシド、アンモニウム型アミンを交換基に持つ強塩基性イオン交換樹脂等を用いることが開示されている。しかしながらこれらの強塩基性触媒の存在下で反応性の高い二重結合を有する(メタ)アクリル酸エステルのエステル交換反応を行う場合には、二重結合へポリアルキレングリコール化合物が付加したものや、反応によって副生するアルコ−ルが二重結合へ付加したものなどの副生物が生成するという問題点を有していたり、例えばナトリウムアルコキシド等は反応途中で触媒が失活し易く反応率が上がりにくいという問題点も有していた。
本発明は上記の課題を解決すべくなされたもので、エステル交換法によって(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルを容易且つ効率よく得ることができる方法を提供することを目的とする。
即ち本発明は、
(1)グリコール化合物と、(メタ)アクリル酸エステルとを、ジルコニウムアルコキサイドをエステル交換触媒として用い、ジエチルヒドロキシルアミンを重合禁止剤として用いて反応させた後、水で処理して不溶性分を分離除去することを特徴とする水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの製造方法、
(2)グリコール化合物が、エチレンオキシド成分20重量%以上含有する下記(a)式で示されるグリコール化合物である上記(1)記載の水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの製造方法、
O(AO)nH (a)
(但し、Rは水素、炭素数1〜30の炭化水素基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、nは1〜300の数を示す。)
(3)グリコール化合物と、(メタ)アクリル酸エステルとを、ジルコニウムアルコキサイドをエステル交換触媒として用い、ジエチルヒドロキシルアミンを重合禁止剤として用いて反応させて得た反応物を、水とともに吸着剤を用いて処理する上記(1)又は(2)記載の水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの製造方法、
(4)吸着剤が水不溶性吸着剤である上記(3)記載の水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの製造方法、
(5)水不溶性吸着剤が、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素から選ばれた1種以上を含有する酸吸着能を持つ吸着剤及び/又は活性炭である上記(4)記載の水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの製造方法、
を要旨とするものである。
本発明方法によれば、不純物含有量の少ない高純度の水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルを容易且つ安価に製造することができる。
本発明において用いるグリコール化合物としては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等のアルキレンオキシドの単独重合体や共重合体であるポリオキシアルキレングリコール、アルコール類に上記アルキレンオキシドの1種又は2種以上を付加重合させたり、上記ポリオキシアルキレングリコールにハロゲン化アルキルを反応させてポリオキシアルキレングリコールをアルコキシル化して得られるアルコキシポリオキシアルキレングリコール等が挙げられるが、一般式(a)
O(AO)nH (a)
(但し、Rは水素又は炭素数1〜30の炭化水素基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、nは1〜300の数)で示されるグリコール化合物が好ましい。好ましいポリオキシアルキレングリコールの一例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリエチレン−ポリプロピレングリコ−ル、ポリエチレン−ポリブチレングリコ−ル、ポリエチレン−ポリプロピレン−ポリブチレングリコール等が挙げられる。またアルコキシポリオキシアルキレングリコールの好ましい例としては、アルコキシ基が、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール、2−エチルへキシルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の飽和、不飽和の脂肪族アルコール類、シクロヘキシルアルコール等の脂環式アルコール類、オクチルフェノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノール等の芳香族アルコ−ル類等の炭素数1〜30の炭化水素基を持つアルコール由来の基であるものが挙げられる。例えば、メトキシポリオキシアルキレングリコール、エトキシポリオキシアルキレングリコール、プロポキシポリオキシアルキレングリコール、ブトキシポリオキシアルキレングリコール、ヘキシルアルコキシポリオキシアルキレングリコール、シクロへキシルアルコキシポリオキシアルキレングリコール、2−エチルへキシルアルコキシポリオキシアルキレングリコール、セチルアルコキシポリオキシアルキレングリコール、ステアリルアルコキシポリオキシアルキレングリコール、メチルフェノキシポリオキシアルキレングリコール、ノニルフェノキシポリオキシアルキレングリコール、デシルフェノキシポリオキシアルキレングリコール、ナフトキシポリオキシアルキレングリコール等が例示され、これらアルコキシポリオキシアルキレングリコール中のオキシアルキレン基としては、オキシエチレン、オキシプロピレン及び又はオキシブチレンが挙げられる。ここで、本発明の水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの製造法では、エステル交換法により製造した反応物に水を添加した後、不純物を濾過処理するため、濾過処理工程において被濾過処理物が液状である必要がある。このため濾過処理工程において被濾過処理物を必要に応じて加熱するが、濾過処理は常温または少ない加熱で行うことが好ましい。上記一般式(a)で示すグリコール類のRの炭素数が大きくなり過ぎると、濾過処理を高温で行わなければならなくなり、またアルキレンオキシドの付加モル数:nの数が多くなると、エステル交換反応時の反応性が低下するため、より効果的に本発明の(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルを得るためには、グリコール類として上記一般式(a)におけるRが水素又は炭素数1から4の炭化水素基、nが5から50であるものが好ましい。具体的には、ポリオキシエチレン(10モル)グリコール、ポリオキシエチレン(20モル)ポリオキシプロピレン(10モル)グリコ−ル、メトキシポリオキシエチレン(10モル)グリコール、メトキシポリオキシエチレン(30モル)グリコール、メトキシポリオキシエチレン(20モル)ポリオキシプロピレン(10モル)グリコ−ル、エトキシポリオキシエチレン(10モル)グリコール、プロポキシポリオキシエチレン(25モル)グリコール、ブトキシポリオキシエチレン(10モル)グリコール等が挙げられる。
アルコキシポリオキシアルキレングリコールを得るに当たり、アルコール類へアルキレンオキサイドを付加重合させる方法は、金属ナトリウム、金属カリウム等の金属類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の各種金属水酸化物、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属化合物、炭酸ナトリウム等の各種炭酸塩、ナトリウムメチラ−ト、カリウムメチラ−ト等の金属アルコラート類、三弗化ホウ素エーテル、塩化錫、ゼオライト等の塩基性触媒、プロトン酸、ルイス酸、固体酸等の酸性触媒等公知の重合触媒を用いて、アルコール類にアルキレンオキシドを50〜200℃程度の温度でアニオン重合、カチオン重合、配位アニオン重合等の公知の方法で付加重合させて得ることができる。
上記ポリオキシアルキレングリコールやアルコキシポリオキシアルキレングリコールのポリオキシアルキレン基が、2種以上のアルキレンオキシドで構成される場合、アルキレンオキシドがランダム重合していても、ブロック重合していても良いが、水溶性の良好な(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルを得る上でランダム重合していることが好ましい。また水溶性の良好な(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルを得る上で、ポリオキシアルキレン基を構成するアルキレンオキシド成分中に、エチレンオキサイド成分を20重量%以上含むことが好ましい。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル等の、(メタ)アクリル酸の低級アルコールエステルが挙げられる。
本発明方法において、上記グリコール化合物と(メタ)アクリル酸エステルとのエステル交換触媒として用いるジルコニウムアルコキシドとしては、テトラメトキシジルコニウム、テトラエトキシジルコニウム、テトラノルマルプロポキシジルコニウム、テトライソプロポキシジルコニウム、テトラノルマルブトキシジルコニウム、テトライソブトキシジルコニウムなどが挙げられる。ジルコニウムアルコキシドは1種又は2種以上を混合して用いることができる。ジルコニウムアルコキシド触媒の添加量は、グリコ−ル化合物重量の0.01〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜5重量%である。触媒量がグリコール化合物重量の0.01重量%未満であると、触媒としての効果が不充分であり、10重量%を超えて添加しても添加量に比例したエステル交換反応効率の向上が見られず不経済である。また、ジルコニウムアルコキシドは、エステル交換反応による反応物の色相がチタンアルコキシドに対して優れるため、より色相の優れる水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルを得る上でジルコニウムアルコキシドを使用することが好ましい。
グリコール化合物と(メタ)アクリル酸エステルとのエステル交換反応には回分式、連続式のいずれの方法も採用することができ、通常、還流塔を備えた反応容器中にグリコール化合物、(メタ)アクリル酸エステル、触媒のジルコニウムアルコキシド、重合禁止剤と必要に応じて炭化水素類、ヘキサン、トルエン、シクロヘキサン等の溶媒を入れ加熱、還流させながら反応を行う。重合禁止剤としては、ジエチルヒドロキシルアミンが用いられ、グリコール化合物と(メタ)アクリル酸エステル合計量の50〜5000ppmの範囲で添加される。グリコール化合物と(メタ)アクリル酸エステルとの割合は、モル比でグリコール化合物:(メタ)アクリル酸エステル=1:1〜1:20が好ましく、1:3〜1:10がより好ましい。(メタ)アクリル酸エステルの割合がグリコール化合物1モル当たり1モル未満の場合、未反応のグリコール化合物が不純物として残存する。20モルを超える量の(メタ)アクリル酸エステルの使用は不経済となる。エステル交換反応は、反応温度80〜140℃、還流比1:1〜15:1、還流塔頂部温度は原料として使用する(メタ)アクリル酸エステルによって異なるが、過剰に存在する(メタ)アクリル酸エステルとエステル交換反応により生成するアルコ−ルを効率よく反応系外に留出させるため適切な共沸温度が好ましく、例えば(メタ)アクリル酸メチルとの反応では60〜80℃が好適である。反応温度80℃未満では反応効率が悪く、140℃を超えると重合等の副反応が発生しやすくなる。また還流比が上記範囲を外れると、反応により生成するアルコ−ルを効率よく反応系外に留出できなくなる虞がある。エステル交換反応は常圧で行うことができるが、減圧下で行うことにより反応によって生じるアルコールを効率よく反応容器内から留出させることができる。エステル交換反応率は、液体クロマトグラフィ−、或いはヒドロキシル価を測定してグリコール化合物の残存量を求め、この値から算出することができる。反応時間は原料のモル比、触媒量、反応温度、還流比等によって異なるが、通常5〜15時間程度でほぼ完結する。反応系内に残留する未反応の(メタ)アクリル酸エステルや、必要に応じて添加した溶媒は減圧蒸留することで除去することができる。
上記反応が終了した後、水を添加し、グリコール化合物と(メタ)アクリル酸エステルとのエステル交換反応によって生成した水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルを水に溶解させる一方、濾過して水不溶性分を分離除去する。この処理によってエステル交換触媒として用いたジルコニウムアルコキシドが除去される。水の添加量は反応した(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの種類によって適時選定されるが、ジルコニウムアルコキシド等の水不溶性分を分離除去するのに必要な、できるだけ少ない量を添加することが好ましい。水の添加量が少なすぎると、(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの純度が低下する。通常、金属アルコキシド1モル当たりに対して等モル以上の水の添加が好ましく、また水の量が多いほど触媒が巨大分子化して除去が容易となることから、好ましくは重量で同量以上が、より好ましくは5倍量以上、更に好ましくは20倍量以上である。水の量が金属アルコキシドに対して等モル未満の場合には、水に対する金属アルコキシドの不溶性化が不充分で、(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステル中に不純物として残る虞がある。また水の添加量が多すぎると、不純物を除去した後必要に応じて(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルから水を除去する際の効率等の低下をきたす虞があるため、水の添加量は不純物が除ける範囲であればよく、添加量としては触媒量の200倍以下が好ましい。
本発明において水とともに吸着剤を併用すると、更に色相の改善や、残留する酸分を低下させることができ、更に品位の良好な水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルを得ることができるため好ましい。吸着剤としては酸吸着作用、アルカリ吸着作用、酸及びアルカリ吸着作用を有するものが用いられるが、水不溶性が好ましい。特に酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素から選ばれた1種以上を含有する酸吸着能を有する吸着剤や、木炭、泥炭、石炭、ヤシ殻などの原料を炭化後に二酸化炭素などのガス、或いは硫酸、燐酸等の薬品を用いて熱処理した微細孔を有する活性炭が好ましい。吸着剤の添加は、水と同時に行うこともでき、また水による処理を行った後、水不溶性分を濾過する前に添加することもできる。また水不溶性分の濾過をし易くするために必要に応じて濾過助剤を併用することができる。上記酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素から選ばれた1種類以上を含有する吸着剤としては、キョーワード100、キョーワード200、キョーワード300、キョーワード400、キョーワード500、キョーワード600S、キョーワード1000、キョーワード2000(以上協和化学工業株式会社製)等の市販の吸着剤を用いることができる。また市販の活性炭としては白鷺A(武田薬品工業製)等が挙げられる。活性炭は、粉末状、粒状、繊維状、フェルト状、フィルタ−状、カ−トリッジ状等の種々形状を有するが、フェルト状、フィルター状、カートリッジ状の活性炭は、反応終了後に水を添加処理し、水不溶性分を濾過する際の濾過フィルターとして用いることができる。吸着剤の使用量は、(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの品位向上効果と経済性を考慮すると、反応終了後の反応物合計重量の0.01〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.05〜5重量%である。水、または水と吸着剤による洗浄処理は、20℃程度の所謂常温で行うことができるが、被処理物の粘度が高い場合は加熱して粘度を低下させて処理することもできる。しかしながら、(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの加水分解、重合等の副反応を防ぐ意味で100℃以下であることが好ましい。
本発明方法によって、高品質の(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルが得られるのは、反応物中に均一に溶解しているエステル交換触媒のジルコニウムアルコキシドが、水の添加によって加水分解され、水に不溶性な3次元的な巨大分子として反応物から分離し、この結果、触媒由来の不純物等を水不溶性物として析出させ、濾過処理することで反応物から分離除去されるものと推測される。
本発明方法により得られる(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの具体的な一例としては、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、プロポキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ブトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヘキシルアルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、シクロへキシルアルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−エチルへキシルアルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレ−ト、セチルアルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ステアリルアルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メチルフェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、デシルフェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ナフトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコ−ルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールポリブチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
本発明方法によって得られる水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルは種々の単量体と共重合して、石炭、カ−ボンブラック、顔料、石膏等の各種無機、有機物の分散剤、コンクリートの減水剤、帯電防止剤、樹脂硬化剤等として利用することができる。重合に使用される溶剤は一般的には、水、イソプロピルアルコ−ル等のアルコール類、シクロヘキサン、トルエン等の炭化水素類等が使用されるが、例えば重合物を水系分散剤等の用途として使用する場合には、水を溶媒として重合することが好ましい。本発明方法で得た水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルは、他の単量体と重合する際に水やアルコール等の水系溶媒を用いる場合、触媒等を濾過精製しただけの水を含む状態でも、そのまま重合に使用できる。重合に用いる場合、直ちに重合を行っても、水溶液の状態で保存した後、重合を行っても良い。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
参考例
2リットルの圧力反応装置にメタノ−ル32g(1モル)と触媒としてナトリウムメトキサイド0.5gを仕込み、反応容器内を窒素で充分置換した後、100℃〜130℃でエチレンオキシド968g(22モル)を圧力5kg/cm以下を保ちつつ、4時間かけて導入して付加反応を行った。導入終了後、1時間熟成を行い反応を終了し、引き続き、窒素導入下、温度110〜115℃において吸着剤としてキョーワード600S(協和化学工業株式会社製)を10g添加して1時間吸着処理後、濾過を行ないエチレンオキシドが22モル付加したメトキシポリエチレングリコ−ルを得た。続いて、攪拌装置、温度計、ガス導入管、還流管、冷却管を備えた2リットル反応フラスコに、上記メトキシポリエチレングリコ−ル(平均付加モル数22モル)444g(0.444モル)を仕込み、減圧下窒素を導入して100〜110℃に加熱して水分を脱水した後、50℃まで冷却してメタクリル酸メチル355g(3.55モル)、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエ−テルを1.2g(1500ppm)、エステル交換触媒のテトライソプロピルチタン5gをいれ、攪拌下エステル交換反応により副生するメタノ−ルの留出が開始するまで徐々に加熱を行った。フラスコ内の反応温度が100℃で留出を開始し、フラスコ内の反応温度100℃〜115℃で副生するメタノ−ルを留出しながら反応を行い、共沸する留出物の塔頂温度は65℃〜68℃を保った。反応は6時間で終了し、反応物を冷却後、減圧下、未反応のメタクリル酸メチルを蒸留して除き、468gの粗反応物を得た。この粗反応物の色相はガードナーカラーで8、酸価は0.24であった。この反応物200gに水を86g(使用触媒重量に対して41倍量)添加して40℃で1時間攪拌を行った後、濾紙を用いて濾過を行なったところ、水分含有量28.8重量%のメトキシポリエチレングリコール(エチレンオキシドの平均付加モル数22)メタアクリル酸エステルが得られた。触媒由来のチタンの残存量を定量したところ、粗反応物中のチタン残存量は1374ppmで、水で処理後、濾過を行った後には2.8ppmであった。また、酸価は0.12、色相はAPHAで10、ヒドロキシル価は1.5であり、ヒドロキシル価から反応率を算出したところ97.3%であった。触媒由来のチタン残存量、触媒由来のジルコニウムの残存量(以下、単にチタン残存量、ジルコニウム残存量と言う。)、反応率は以下のようにして求めた。
チタン、ジルコニウムの残存量
反応物試料を灰化した後、硝酸酸性の溶液にしてプラズマ発光分析装置を用いて標準液による検量線法でチタン、ジルコニウム含有量を測定した。
測定装置:プラズマ発光分析装置ICPS−1000IV(島津製作所製)
標準液 :チタン1000mg/L標準液(関東化学株式会社製)
ジルコニウム1000mg/L標準液(関東化学株式会社製)
反応率
日本油化学協会制定の基準油脂分析試験法(1996年版)のヒドロキシル価(ピリジン−無水酢酸法:2.3.6.2)測定方法に準拠して反応物のヒドロキシル価:OHr(mgKOH/g)と、原料メトキシポリエチレングリコールのヒドロキシル価:OHm(mgKOH/g)を測定し、これらの値から反応物中の未反応アルコキシポリアルキレングリコ−ルの含有量:A(%)を下記(1)式より算出し、その値から下記(2)式により反応率:B(%)を算出する。
A(%)=OHr÷OHm×100 (1)
B(%)=100−A (2)
参考例
参考例1と同様にして製造したエチレンオキシドの平均付加モル数22モルのメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリル酸エステル粗反応物100gに、40℃で水を43g(使用触媒重量に対して41倍量)添加して30分攪拌を行った後、更に吸着剤としてキョーワード2000(協和化学工業株式会社製)を1g(粗反応物の1重量%)添加して同温度で30分間攪拌した後、濾紙を用いて濾過を行なったところ、色相がAPHAで10、水分含有量28.4重量%のメトキシポリエチレングリコール(エチレンオキシドの平均付加モル数22)メタアクリル酸エステルが得られ、このエステルのチタン残存量は0.2ppm、酸価は0.09であった。
参考例
攪拌装置、温度計、ガス導入管、還流管、冷却管を備えた2リットル反応フラスコに参考例1と同様にして得たメトキシポリエチレングリコール(平均付加モル数22モル)500g(0.5モル)を仕込み、メタクリル酸メチル300g(3モル)、重合禁止剤としてジエチルヒドロキシルアミン0.4g(500ppm)、エステル交換触媒としてテトライソプロピルチタン2.0g入れ、攪拌下徐々に加熱を開始し、副生するメタノールを留出しながら反応を行った。フラスコ内の反応温度は110℃〜122℃で、共沸する留出物の塔頂温度は60℃〜78℃を保った。反応は10時間で終了し、反応物を冷却後、減圧下、未反応のメタクリル酸メチルを蒸留して除き、534gの粗反応物を得た。この粗反応物の色相はAPHAで150、酸価は0.16であった。この反応物200gに40℃にて水86g(使用触媒重量に対して115倍量)を添加して1時間攪拌を行った後、更に吸着剤としてキョーワード2000を2g(粗反応物の1重量%)添加して同温度で30分間攪拌を行い濾紙を用いて濾過を行なったところ、色相はAPHAで10、水分含有量30.6重量%のメトキシポリエチレングリコール(エチレンオキシドの平均付加モル数22)メタアクリル酸エステルが得られた。チタン残存量の定量をおこなったところ、粗反応物中のチタン残存量は611ppmで、水とキョーワード2000で処理後、濾過を行ったものは0.1ppmであった。また、精製物の酸価は0.08、ヒドロキシル価は0.9で、ヒドロキシル価により算出した反応率は98.4%であった。更に、この精製物100gを攪拌装置、温度計、ガス導入管、冷却管を備えた1リットルの反応フラスコに入れ、80〜90℃で減圧脱水を行い水分を除いた。脱水物は水分含有量0.1重量%、脱水物の酸価は0.14、色相はAPHAで30であった。
参考例
参考例3と同様にして得たエチレンオキシドの平均付加モル数22モルのメトキシポリエチレングリコ−ル(メタ)アクリル酸エステル粗反応物100gに、40℃で水を25g(使用触媒重量に対して68倍量)添加して30分攪拌を行った後、更に吸着剤としてキョーワード2000を0.5g(粗反応物の0.5重量%)添加して同温度で30分間攪拌を行い濾紙を用いて濾過を行なったところ、色相がAPHAで30、水分含有量17.7重量%のメトキシポリエチレングリコール(エチレンオキシドの平均付加モル数22)メタアクリル酸エステルが得られ、チタン残存量の定量をおこなったところ0.7ppmであり、酸価は0.09であった。
参考例
2リットルの圧力反応装置にメタノール32g(1モル)と触媒としてナトリウムメトキサイド0.2gを仕込み、反応容器内を窒素で充分置換した後、100℃〜130℃でエチレンオキシド440g(10モル)を圧力5kg/cm以下を保ちつつ、3時間かけて導入して付加反応を行った。導入終了後、1時間熟成を行って反応を終了し、引き続き、窒素導入下、温度110〜115℃で吸着剤としてキョーワード600S(協和化学工業株式会社製)を5g添加して1時間吸着処理後、濾過を行ないエチレンオキシドが10モル付加したメトキシポリエチレングリコールを得た。続いて、攪拌装置、温度計、ガス導入管、還流管、冷却管を備えた、2リットル反応フラスコにメトキシポリエチレングリコール(平均付加モル数10モル)472g(1モル)を仕込み、メタクリル酸メチル400g(4モル)、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテルを1.3g(1500ppm)、エステル交換触媒としてテトラノルマルプロピルジルコニウム4.4gをいれ、攪拌下徐々に加熱を開始し、副生するメタノールを留出しながら反応を行った。フラスコ内の反応温度は108℃〜123℃で、共沸する留出物の塔頂温度は63℃〜69℃を保った。反応は10時間で終了し、反応物を冷却後、減圧下、未反応のメタクリル酸メチルを蒸留して除き、532gの粗反応物を得た。この粗反応物の色相はガードナーカラーで3、酸価は0.17であった。この反応物を30℃まで冷却し、反応物200gに水を35g(使用触媒量に対して21倍)添加して60分攪拌を行った後、濾紙を用いて濾過を行なったところ、色相はAPHAで40、水分含有量14.2重量%のメトキシポリエチレングリコール(エチレンオキシドの平均付加モル数10)メタアクリル酸エステルが得られた。ジルコニウム残存量の定量を行ったところ、粗反応物中のジルコニウム残存量は3240ppmで、水で処理後、濾過を行ったものではジルコニウム残存量1.7ppmであった。また、酸価は0.10、ヒドロキシル価は1.1で、ヒドロキシル価により算出した反応率は99.1%であった。
参考例
攪拌装置、温度計、ガス導入管、還流管、冷却管を備えた2リットル反応フラスコに参考例5と同様にして得たメトキシポリエチレングリコール(平均付加モル数10モル)472g(1モル)を仕込み、メタクリル酸メチル400g(4モル)、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテルを1.74g(2000ppm)、エステル交換触媒としてテトライソプロピルチタン4.4gをいれ、攪拌下徐々に加熱を開始し、副生するメタノールを留出しながら反応を行った。フラスコ内の反応温度は105℃〜120℃で、共沸する留出物の塔頂温度は66℃〜69℃を保った。反応は6時間で終了し、反応物を冷却後、減圧下、未反応のメタクリル酸メチルを蒸留して除き、530gの粗反応物を得た。この粗反応物の色相はガードナーカラーで5、酸価0.23であった。この反応物を30℃まで冷却し、反応物200gに水を10g(使用触媒量に対して6倍)添加して30分攪拌を行った後、更に吸着剤としてキョーワード500(協和化学工業株式会社製)を2.0g(反応物の1重量%)添加して同温度で30分間攪拌を行い濾紙を用いて濾過を行なったところ、色相はAPHAで70、水分含有量4.0重量%のメトキシポリエチレングリコール(エチレンオキシドの平均付加モル数10)メタアクリル酸エステルが得られた。チタン残存量の定量をおこなったところ、粗反応物中のチタン残存量は1372ppmで、水と吸着剤で処理後、濾過を行ったものではチタン残存量5.7ppmであった。また、酸価は0.11、ヒドロキシル価は2.9で、ヒドロキシル価により算出した反応率は97.6%であった。
参考例
参考例6と同様にして製造したエチレンオキシドの平均付加モル数10モルのメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリル酸エステル粗反応物200gに30℃で水を10g(使用触媒重量に対して6倍量)添加して30分攪拌を行った後、更に吸着剤として活性炭白鷺Aを1.0g(粗反応物の0.5重量%)添加して同温度で30分間攪拌を行った後、濾紙を用いて濾過を行なったところ、色相がAPHAで30、水分含有量4.4重量%のメトキシポリエチレングリコール(エチレンオキシドの平均付加モル数10)メタアクリル酸エステルが得られ、チタン残存量の定量をおこなったところ3.2ppmであり、酸価は0.04であった。
実施例
攪拌装置、温度計、ガス導入管、還流管、冷却管を備えた2リットル反応フラスコに参考例1と同様にして得たメトキシポリエチレングリコール(平均付加モル数22モル)500g(0.5モル)を仕込み、メタクリル酸メチル400g(4モル)、重合禁止剤としてジエチルヒドロキシルアミン0.45g(500ppm)、エステル交換触媒としてテトラノルマルプロピルジルコニウム4.5g入れ、攪拌下徐々に加熱を開始し、副生するメタノールを留出しながら反応を行った。フラスコ内の反応温度は113℃〜125℃で、共沸する留出物の塔頂温度は65℃〜72℃を保った。反応は12時間で終了し、反応物を冷却後、減圧下、未反応のメタクリル酸メチルを蒸留して除き、531gの粗反応物を得た。この粗反応物の色相はAPHAで110、酸価0.15であった。この反応物200gに40℃にて水40g(使用触媒重量に対して24倍量)を添加して1時間攪拌を行った後、濾紙を用いて濾過を行なったところ、色相はAPHAで15、水分含有量16.4重量%のメトキシポリエチレングリコール(エチレンオキシドの平均付加モル数22)メタアクリル酸エステルが得られた。ジルコニウム残存量の定量をおこなったところ、粗反応物中のジルコニウム残存量は3360ppmで、水で処理後、濾過を行ったものは1.9ppmであった。また、精製物の酸価は0.08、ヒドロキシル価は1.0で、ヒドロキシル価により算出した反応率は98.2%であった。
実施例
実施例と同様にして製造したエチレンオキシドの平均付加モル数22モルのメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリル酸エステル粗反応物200gに30℃で水を40g(使用触媒重量に対して24倍量)添加して30分攪拌を行った後、更に吸着剤としてキョーワード600Sを2.0g(粗反応物の1.0重量%)添加して同温度で30分間攪拌を行った後、濾紙を用いて濾過を行なったところ、色相がAPHAで5、水分含有量16.6重量%のメトキシポリエチレングリコール(エチレンオキシドの平均付加モル数22)メタアクリル酸エステルが得られ、ジルコニウム残存量の定量をおこなったところ0.5ppmであり、酸価は0.04であった。
実施例
2リットルの圧力反応装置にメタノール32g(1モル)と触媒としてナトリウムメトキサイド0.2gを仕込み、反応容器内を窒素で充分置換した後、100℃〜130℃でエチレンオキシド660g(15モル)を圧力5kg/cm以下を保ちつつ、3.5時間かけて導入して付加反応を行った。導入終了後、1時間熟成を行って反応を終了し、引き続き、窒素導入下、温度110〜115℃で吸着剤としてキョーワード600S(協和化学工業株式会社製)を7g添加して1時間吸着処理後、濾過を行ないエチレンオキシドが15モル付加したメトキシポリエチレングリコールを得た。続いて、攪拌装置、温度計、ガス導入管、還流管、冷却管を備えた2リットル反応フラスコに、メトキシポリエチレングリコール(平均付加モル数15モル)519g(0.75モル)を仕込み、メタクリル酸メチル450g(4.5モル)、重合禁止剤としてジエチルヒドロキシルアミン0.5g(516ppm)、エステル交換触媒としてテトラノルマルプロピルジルコニウム4.8g入れ、攪拌下徐々に加熱を開始し、副生するメタノールを留出しながら反応を行った。フラスコ内の反応温度は112℃〜124℃で、共沸する留出物の塔頂温度は64℃〜73℃を保った。反応は11時間で終了し、反応物を冷却後、減圧下、未反応のメタクリル酸メチルを蒸留して除き、565gの粗反応物を得た。この粗反応物の色相はAPHAで250、酸価0.14であった。この反応物200gに40℃にて水86g(使用触媒重量に対して51倍量)を添加して1時間攪拌を行った後、更に吸着剤としてキョーワード2000を4g(粗反応物の2重量%)添加して同温度で1時間攪拌を行い濾紙を用いて濾過を行なったところ、色相はAPHAで5、水分含有量29.7重量%のメトキシポリエチレングリコール(エチレンオキシドの平均付加モル数15)メタアクリル酸エステルが得られた。残存触媒の定量をおこなったところ、粗反応物中のジルコニウム残存量は3290ppmで、水とキョーワード2000で処理後、濾過を行ったものは0.1ppmであった。また、精製物の酸価は0.05、ヒドロキシル価は1.1で、ヒドロキシル価により算出した反応率は98.6%であった。
実施例
実施例と同様にして製造したエチレンオキシドの平均付加モル数15モルのメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリル酸エステル粗反応物200gに30℃で水を86g(使用触媒重量に対して51倍量)添加して30分攪拌を行った後、更に吸着剤として活性炭白鷺Aを1.0g(粗反応物の0.5重量%)添加して同温度で30分間攪拌を行った後、濾紙を用いて濾過を行なったところ、色相がAPHAで5、水分含有量29.9重量%のメトキシポリエチレングリコール(エチレンオキシドの平均付加モル数15)メタアクリル酸エステルが得られ、ジルコニウム残存量の定量をおこなったところ0.5ppmであり、酸価は0.04であった。
参考例8
2リットルの圧力反応装置にメタノール32g(1モル)と触媒としてナトリウムメトキサイド0.5gを仕込み、反応容器内を窒素で充分置換した後、100℃〜130℃でエチレンオキシド704g(16モル)とプロピレンオキシド290g(5モル)を圧力5kg/cm以下を保ちつつ、4時間かけて導入してランダム付加反応を行った。導入終了後、1時間熟成を行って反応を終了し、引き続き、窒素導入下、温度110〜115℃で吸着剤としてキョーワード600S(協和化学工業株式会社製)を5g添加して1時間吸着処理後、濾過を行ないエチレンオキシドが16モル、プロピレンオキシドが5モル付加したメトキシポリエチレングリコール(16モル)ポリプロピレングリコ−ル(5モル)ランダム付加体を得た。続いて、攪拌装置、温度計、ガス導入管、還流管、冷却管を備えた、2リットル反応フラスコにメトキシポリエチレングリコール(16モル)ポリプロピレングリコール(5モル)ランダム付加体513g(0.5モル)を仕込み、メタクリル酸メチル400g(4モル)、重合禁止剤としてジエチルヒドロキシルアミンを0.46g(500ppm)、エステル交換触媒としてテトライソプロピルチタン4.6gをいれ、攪拌下徐々に加熱を開始し、副生するメタノールを留出しながら反応を行った。フラスコ内の反応温度は110℃〜125℃で、共沸する留出物の塔頂温度は65℃〜71℃を保った。反応は11時間で終了し、反応物を冷却後、減圧下、未反応のメタクリル酸メチルを蒸留して除き、540gの粗反応物を得た。この粗反応物の色相はガードナーカラーで8、酸価は0.32であった。この反応物を30℃まで冷却し、反応物200gに水を86g(使用触媒量に対して50倍)添加して60分攪拌を行った後、濾紙を用いて濾過を行なったところ、色相はAPHAで50、水分含有量29.0重量%のメトキシポリエチレングリコール(16モル)ポリプロピレングリコール(5モル)メタアクリル酸エステルが得られた。残存触媒の定量をおこなったところ、粗反応物中のチタン残存量は1411ppmで、水で処理後、濾過を行ったものではチタン残存量2.9ppmであった。また、酸価は0.10、ヒドロキシル価は1.4で、ヒドロキシル価により算出した反応率は97.4%であった。
比較例1
参考例1と同様にして製造したエチレンオキシドの平均付加モル数22モルのメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリル酸エステル粗反応物100gにキョーワード2000を1g(粗反応物の1重量%)と活性白土1g(粗反応物の1重量%)入れ、100℃で1時間処理を行ない、セルロ−ス系濾過助剤KC−フロックW−50(日本製紙ケミカル株式会社製)を粗反応物重量に対して1重量%添加して濾紙を用いて濾過を行なった。濾過後の色相はガードナーカラーで7、酸価0.23、チタン残存量の定量を行ったところ586ppmであった。
比較例2
実施例と同様にして製造したエチレンオキシドの平均付加モル数22モルのメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリル酸エステル粗反応物100gにキョーワード600Sを2g(粗反応物の2重量%)入れ、80℃で1時間処理を行ない、セルロ−ス系濾過助剤KC−フロックW−50(日本製紙ケミカル株式会社製)を粗反応物重量に対して0.5重量%添加して濾紙を用いて濾過を行なった。濾過後の色相はAPHAで60、酸価0.16、ジルコニウム残存量の定量を行ったところ980ppmであった。
比較例3
攪拌装置、温度計、ガス導入管、還流管、冷却管を備えた、1リットル反応フラスコに参考例5と同様にして製造したエチレンオキシドの平均付加モル数10モルのメトキシポリエチレングリコール(平均付加モル数10モル)472g(1モル)を仕込み、メタクリル酸メチル400g(4モル)、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテルを0.44g(500ppm)、エステル交換触媒としてナトリウムメチラート(純度98%)4.4gをいれ、攪拌下徐々に加熱を開始し、副生するメタノールを留出しながら反応を行った。フラスコ内の反応温度101℃から留出が開始し、共沸する留出物を除きながら反応を行ったところフラスコ内の反応温度の上昇が激しく1時間経過後にはフラスコ内温度が126℃に達した。反応を6時間で終了し、反応物を冷却後、減圧下、未反応のメタクリル酸メチルを蒸留して除き、525gの粗反応物を得た。この反応物200gに水を67g(使用触媒量に対して40倍)添加して30分攪拌を行った後、濾紙を用いて濾過を行なったところ、色相はガードナーカラーで6、水分含有量24.8重量%のメトキシポリエチレングリコール(エチレンオキシドの平均付加モル数10)メタアクリル酸エステルが得られた。触媒に由来するナトリウムの定量を原子吸光法によりおこなったところ、水処理前の粗反応物中のナトリウム量は3390ppmで、水で処理後、濾過を行ったものは2324ppmで触媒に由来するナトリウムは除かれていなかった。水分含有量24.8重量%の処理品のヒドロキシル価を測定したところ13.3で未反応のメトキシポリエチレングリコール(平均付加モル数10モル)が処理品中に11.1%残存しており、反応率は85.1%であった。
比較例4
攪拌装置、温度計、ガス導入管、還流管、冷却管を備えた、1リットル反応フラスコに参考例1と同様にして製造したエチレンオキシドの平均付加モル数22モルのメトキシポリエチレングリコール(平均付加モル数22モル)500g(0.5モル)を仕込み、メタクリル酸メチル300g(3モル)、重合禁止剤としてジエチルヒドロキシルアミンを0.4g(500ppm)、エステル交換触媒としてナトリウムメチラート(純度98%)2gをいれ、攪拌下徐々に加熱を開始した、副生するメタノールを留出しながら反応を行った。フラスコ内の反応温度110℃から留出が開始し、反応を行ったところフラスコ内の反応温度の上昇が激しく1時間30分経過後にはフラスコ内温度が130℃に達し、メタノールを留出が停止したため反応を終了した。反応物を冷却後、減圧下、未反応のメタクリル酸メチルを蒸留して除き反応物を取り出したところやや粘性を呈していた。この反応物200gに40℃にて水85g(使用触媒重量に対して115倍量)を添加して濾過を行ったものは水分含有量29.2重量%のやや白濁の液状であった。水分含有量29.2重量%の処理品のヒドロキシル価を測定したところ測定途中でゲル状を呈し、測定できなかった。
参考例3において粗反応物を処理した後の製品と、比較例3において粗反応物を処理した後の製品について、以下の条件で液体クロマトグラフィーによる分析を行ったところ、比較例3のものは副生成物と思われる不明成分のピークが多数検出された。
液体クロマトグラフィー測定条件
測定機器 :日本分光株式会社製液体クロマト測定装置
溶離液 :メチルアルコール/水=80/20(容量比)
流量 :0.5ml/分
カラム :Finepak SIL C18S(日本分光株式会社)4.6mm(径)×150mm(長さ)+TSK GEL(東ソー株式会社)4.6mm(径)×150mm(長さ)
検出器 :屈折率計
カラム温度 :40℃
参考例3の製品の液体クロマトグラフを図1に、比較例3の製品の液体クロマトグラフを図2にそれぞれ示す。図1のクロマトグラフでリテンションタイム8.5分は未反応原料のメトキシポリエチレングリコール、9.9分は反応生成物のメトキシポリエチレングリコールメタクリレートである。一方、図2のクロマトグラフでは、リテンションタイム8.5分に未反応原料のメトキシポリエチレングリコールが検出されたが、それ以降にはメトキシポリエチレングリコールメタクリレートと異なる多数の不明成分が検出された。
参考例3の製品の液体クロマトフラフである。 比較例3の製品の液体クロマトフラフである。

Claims (5)

  1. グリコール化合物と、(メタ)アクリル酸エステルとを、ジルコニウムアルコキサイドをエステル交換触媒として用い、ジエチルヒドロキシルアミンを重合禁止剤として用いて反応させた後、水で処理して不溶性分を分離除去することを特徴とする水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの製造方法。
  2. グリコール化合物が、エチレンオキシド成分20重量%以上含有する下記(a)式で示されるグリコール化合物である請求項1記載の水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの製造方法。
    O(AO)nH (a)
    (但し、Rは水素、炭素数1〜30の炭化水素基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、nは1〜300の数を示す。)
  3. グリコール化合物と、(メタ)アクリル酸エステルとを、ジルコニウムアルコキサイドをエステル交換触媒として用い、ジエチルヒドロキシルアミンを重合禁止剤として用いて反応させて得た反応物を、水とともに吸着剤を用いて処理する請求項1又は2記載の水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの製造方法。
  4. 吸着剤が水不溶性吸着剤である請求項3記載の水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの製造方法。
  5. 水不溶性吸着剤が、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素から選ばれた1種以上を含有する酸吸着能を持つ吸着剤及び/又は活性炭である請求項4記載の水溶性(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステルの製造方法。
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