JP4302883B2 - 皮なめし - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、ホスホニウム塩を用いた新規の皮なめしプロセスに関する。なめしは、哺乳動物(例えば、ウシ、ブタ、シカ、ヤギ、ヒツジ、アザラシ、アンテロープ、ミンク、アーミンおよびラクダ)、魚類(例えば、サメ)、爬虫類(例えば、ヘビ、トカゲおよびワニ)、および鳥類(例えば、ダチョウ))を含む脊椎動物のコラーゲンを含む外皮を意味する皮の保存方法である。皮はコラーゲン層を含み、なめしは架橋剤またはなめし剤がコラーゲンと反応してコラーゲン分子内の反応性部位と架橋することが必要である。架橋産物が皮革であり、これは皮よも微生物分解を実質的に受けにくい。
架橋の結果、湿った皮が収縮傾向を示す最低温度を上昇させる。この収縮温度は、なめし程度の指標として、しばしば使用される。
【0002】
皮のコラーゲン層は、化学的および物理的工程の組み合わせによって脂肪、結合組織および他の皮下タンパク質ならびに必要に応じて外側のケラチン層から分離される。化学的工程には、リミング(石灰処理)、ベイティング(タンパク除去)、ピクリング(漬浸)および/または脱脂が含まれ得る。
次いで、皮は、選択された種々のなめし剤を用いた1つまたはそれ以上の段階を有する処理に供されることにより所望の最終的な特性が得られる。
【0003】
皮なめし処理の主なタイプは、活性架橋剤としてのタンニンに基づく植物性皮なめし、種々の多価金属塩、特にクロム、アルミニウム、鉄、またはジルコニウムの塩を用いる無機物皮なめし、および「シンタン(syntans)」と呼ばれる合成皮なめし剤による皮なめしである。シンタンには、靴底の皮なめしとして使用する場合に皮をなめすことができる活性なめし剤である置換シンタン、および本質的に活性なめし剤ではないが皮の特徴を改質するために添加される補助シンタンが含まれる。シンタンには、例えば、フェノールおよび/またはアリールスルホネート、ならびにアクリレート、メタクリレート、アクリルアミドおよび/またはアクリロニトリルホモポリマーおよびコポリマーとホルムアルデヒドを縮合することによって得られる種々のポリマーおよびコポリマーが含まれる。ホルムアルデヒド自身およびグルタルアルデヒドなどのジアルデヒドもまた、通常他の皮なめしとの組み合わせにおいて、なめし処理に使用される。
【0004】
何世紀も、皮革の生産は、伝統的に皮と結合して特徴的な茶色を生成する植物皮なめしに基づいていた。最初の無機物皮なめしの1つはミョウバンであったが、最近最も広く一般に用いられているなめし剤はクロムであり、通常塩基性の硫酸クロムの形態で使用されているが、これは、高い収縮温度で青灰色の皮革を生産する。しかし、一般に、無機物皮なめし、特にクロム皮なめしは、周囲の土壌に負担をかける。シンタンは無機なめし剤より環境に有害ではないが、代表的にはオフホワイトまたは黄色味がかった皮革になる。ホルムアルデヒドおよび二官能アルデヒドは、健康被害を生じ、取り扱いに不都合がある。現行の皮なめしプロセスでは、純白の皮革としての使用または染色用に適切な良質の純白の皮革を、少なくとも環境的に許容でき、かつ経済的に価値のある成分を使用して容易に提供することができない。
【0005】
本発明の目的は、高い収縮温度(例えば、80℃を超える温度、より好ましくは85℃を超える温度)で、白色の皮革を生産することができる環境的に許容できる皮なめしプロセスを提供することである。さらなる目的は、容易に染色することができ、澄んだ、明るい色調の皮革を生産することである。
【0006】
本明細書中で一般にTHP塩として引用されるテトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウム塩は、織物の燃焼遅延剤として使用され、そしてこの目的のために皮膚のケラチン(毛皮)側に適用されてきた。この塩は、直接または、尿素またはアミンなどのような有機窒素化合物とTHPとの水溶性および微水溶性コポリマーである前駆縮合物の形態で織物に適用できる。このようなコポリマーを本明細書中ではTHP縮合物とよぶ。THP縮合物は、リン化合物が25℃で少なくとも0.5g/lの濃度で水溶性である限り、2つまたはそれ以上のリン原子を含んでもよい。このようなリン化合物は、全体で1つのリン原子につき少なくとも2つ、通常少なくとも1つのヒドロキシメチル基、好ましくは1つのリン原子につき少なくとも2つのヒドロキシメチル基を含む。リン原子と結合する基は、式 −R−、−R−O−、−R−O−R−、−R−NH−R−または
−R−R’’−R−で表わされる。式中、Rは、1〜4つの炭素原子のアルキレン基であり、R’’は、2つの水素原子が離脱し、ジアミドもしくはポリアミドまたはアミンもしくはジアミンもしくはポリアミン(例えば、尿素、C1 20アルキルアミン、ジシアンジアミド、チオ尿素またはグアニジンなど)から窒素の結合して形成された残基であり得る。1つのリン原子につき2つまたはそれ以上(例えば、3つ)のヒドロキシアルキル基を有する化合物は、一般式R’’H2の化合物(尿素またはC1 20アルキルアミンなど)とTHP塩との、例えば40〜120℃での加熱による自己縮合によって作られる。THP塩はまた、36年以上の間、なめし液の有効成分として公知であった。米国特許第2 992 879号は、THPクロライド(THPC)自身を不飽和のなめし剤とよび、THPCとレゾシノールなどとのフェノールとの組み合わせを推奨しており、これはpHが上昇した時に両者が反応して有効ななめし剤を形成すると推測されている。実際、THP塩は、レゾシノールなどのフェノールと共重合する(例えば、Textile Research Journal、1982年12月、743頁を参照のこと)。米国特許第3 104 151号には、主皮なめし剤が植物性または無機物である皮革用の明るい色調の予備皮なめし剤としてのTHPCフェノールコポリマーの使用が記載されている。英国特許第2 287 953号には、なめし液中でその場でコポリマーのなめし剤を形成するために、メラミンホルムアルデヒドまたは尿素ホルムアルデヒドプレポリマーに結合する架橋剤としてのTHP塩の使用が記載されている。欧州特許第0 559 867号には、例えば、酸脱脂における皮なめし前の未処理または保存処理された皮膚に対するTHPサルフェート(THPS)の使用が記載されている。欧州特許第0 681 030号には、なめし後の皮革に適用されたカゼイン仕上げ用の架橋剤としてのTHPの使用が記載されている。
【0007】
THP塩は、空気または酸化剤の非存在下で酸性状態で安定である。酸化剤の非存在下で3を超えるpHで、それらは親塩基(parent base)であるトリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン(本明細書中でTHPと呼ぶ)に徐々に変換される。変換は、約pH4〜6の間で迅速かつ実質的に完全に行われる。7を超えるpH、つまり酸化剤の存在下では、THP塩またはTHPは、トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィンオキシド(THPO)に変換され、変換は10を超えるpH(例えばpH12)で迅速かつ完全に行われる。THPOは有効ななめし剤であると述べられている。
【0008】
本発明者らは、今回、従来技術の記載に反して、THPOが皮革用の有効な主皮なめし剤ではなく、THP塩もまた主皮なめしには有効ではないことを発見した。しかし、本発明者らは、THPおよびTHP縮合物の両者が非常に有効な主皮なめし剤であることを見出した。THPと反応もしくは共重合し得るモノマーもしくはプレポリマーの実質的非存在下、またはTHPをTHPOに酸化し得る酸化剤の実質的非存在下で、かつ4未満のpHで、THP塩の水溶液および/またはTHP縮合物に皮を浸漬させ、THPを十分に形成するが、THPの20重量%を超える量をTHPOに変換するのに十分でないように、4を超えるpH(好ましくは5を超えるpH)に上昇させた場合に最も有効である。THPは、特に経済的に利益がある有効ななめし系を提供する。本発明者らは、THPが染色用に特に適切な皮革を生産することを見出した。THPは、シンタンと組み合わせることにより特に有効である。他のなめし剤、特に、植物性なめし剤、無機物なめし剤、アルデヒドおよびフェノールの非存在下で、THPは、単独、またはシンタン、特に樹脂シンタンと共に使用することにより、特に白色の皮革をもたらす。
【0009】
本発明は、主皮なめしまたは再皮なめしにおいて、THPとコラーゲンとを反応させることを包含する皮のなめし方法であって、THPと反応もしくは共重合し得るモノマーもしくはプレポリマーの実質的非存在下、またはTHPをTHPOに酸化し得る酸化剤の実質的非存在下で、かつ4未満のpHで、THP塩の水溶液および/またはTHP縮合物に皮を浸漬させ、THPを十分に形成するが、THPの20重量%を超える量をTHPOに変換するのに十分でないように、4を超えるpHに上昇させる皮のなめし方法を提供する。
【0010】
第二の実施形態では、本発明は、THPと反応もしくは共重合し得るモノマーもしくはプレポリマー、またはTHPをTHPOに酸化し得る酸化剤の実質的非存在下で、かつ4未満のpHで、THP塩の水溶液および/またはTHP縮合物に皮を浸漬させ、THPを形成するがTHPの20重量%を超えるをTHPOに変換するのに十分でないように4を超えるpH、好ましくは4.5を超えるpH、より好ましくは5を超えるpH、最も好ましくは5.5を超えるpH(例えば、4〜7まで)に、かつ80℃を超える収縮温度、好ましくは85℃を超える収縮温度に上昇させるのに十分な時間の間で、pHを上昇させるなめし方法を提供する。好ましい実施形態では、皮革はその後再なめしされ、適切な染料の溶液または分散液と接触させることによって染色される
【0011】
さらなる実施形態では、本発明は、1つ以上の段階でかつ任意の順番で、
(A)THPと共重合することができるモノマーまたはプレポリマーの実質的非存在下でTHPおよび/またはTHP縮合物と、
(B)シンタン好ましくは樹脂シンタン
同時または連続に、皮に接触させるなめし方法を提供する。
【0012】
好ましい実施形態では、THP、THP縮合物および/またはシンタンを含む任意の予備皮なめしと、80℃を超える温度、好ましくは85℃を超える温度に収縮温度を上昇させる主皮なめしと、必要に応じて再皮なめしとを包含し、そして(A)THPおよび/またはTHP縮合物ならびに(B)樹脂シンタンのそれぞれが、主皮なめしおよび再皮なめしの少なくとも1つで用いられるプロセスにおいて、皮のなめし処理を行なうものである。
【0013】
本明細書の目的のために、「シンタン」は、コラーゲンと反応して架橋を形成するか、または皮革の物性を改質することができる合成有機化合物、およびそれ自身は実質的に架橋に関与しないが皮の物性を改質する補助シンタンも意味するものとして使用される。例えば、この用語には、コラーゲンの収縮抵抗性を増加することができ、下記の式
【0014】
【化1】
Figure 0004302883
【0015】
[式中、各Mは、1つまたはそれ以上のヒドロキシルおよび/またはサルフェート、スルフォンまたはスルフォンイミド基または尿素またはメラミン残基で置換されたフェニル、ナフチルまたはアニリン基などのアリール基である]の単位を少なくとも2単位を含む、ホルムアルデヒドを共重合することによって調製される任意の水溶性ポリマーを含まれる。本明細書中で使用される用語「シンタン」にはまた、不飽和カルボン酸またはその塩、エステル、アミドまたはニトリル、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、アクリロニトリル、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アコニット酸、クロトン酸、イソクロトン酸、シトラコン酸、メサコン酸、アンゲリカ酸、チグリン酸、桂皮酸のホモポリマーとコポリマーである樹脂シンタンが含まれる。コポリマーにはまた、スチレンなどの他のビニルコモノマーが含まれる。例えば、スルホンおよびスルホンアミドとのアセトン縮合物もまた含まれる。樹脂シンタンは、染料の均一化、充填、銀面(皮膚の毛の生えている表面)の外観、破損、銀面の強度、研磨けば、柔軟性および引張り強度または裂け強度などの特性を改質することができる。
【0016】
THPは、その場でpHを上昇させることによって任意のTHP塩から生成できる。THP生成用の触媒を用いることか好ましい。それは例えば、硫酸マグネシウムなどのマグネシウム塩と蟻酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、プロピオン酸カリウムまたは他の水溶性アルカリ金属塩またはカルボン酸のアンモニウム塩などの水溶性カルボン酸塩との混合物であり、pHは、好ましくは3.5を超えるpHであり、より好ましくは4を超える(例えば、4.5を超える)pHに上昇させる。高いpHではTHPがなめし剤として実質的に有効ではないTHPOに変換されるので高いpHは避けるのが好ましい。本発明者らは、本発明で使用するTHP溶液のpHは、10未満、より好ましくは9未満、特に8未満、代表的には7.5未満、最も好ましくは4.5〜7であるべきことを好む。本発明者らは、THPがその重量に対して15%未満、より好ましくは10%未満(例えば、9%未満)のTHPOを含むことを好む。一般に、THPOはより少なく存在することがより好ましい。
【0017】
THP塩は、好ましくは、硫酸塩(THPS)であるが、塩化物(THPC)またはリン酸塩(THPP)であってもよい。使用するにはあまり好ましくないが使用できる他の塩には、臭化物、硫化物、炭酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、蟻酸塩、乳酸塩またはほう酸塩が含まれる。主に、皮革と可逆的に相互反応しない陰イオンを有する任意の水溶性THP塩を使用できる。THPの酸化剤が実質的に存在すべきでないことが好ましい。
【0018】
THP縮合物は、好ましくは、THP塩と尿素との縮合物またはTHP塩とアルキルアミン、例えば、C1 20アルキルアミンとの縮合物であり得る。あるいは、THP塩は、チオ尿素、グアニジン、アンモニア、ジシアンジアミドまたはコポリマーの組み合わせと縮合できる。THP塩は、一般にTHPCまたはTHPSであるが、系の他の成分と可逆的に反応しない任意の対イオンの塩を使用できる。THP縮合物は、その場で皮なめしにTHPまたはTHP塩および例えば、グアニジンまたはジシアンジアミドを添加することによって形成できる。
【0019】
THP塩、THPおよびTHP縮合物は、好ましくは、なめし液の全重量に対して0.01〜20重量%、より好ましくは0.5〜10重量%(例えば、1〜5重量%)、最も好ましくは1.5〜4重量%の全濃度で使用される。使用されるTHP塩の全比率は、皮湿重量に対して好ましくは0.3〜20重量%、より好ましくは1〜15重量%、特に1.5〜10重量%、最も好ましくは2〜5重量%である。
【0020】
好ましい実施形態では、THPまたはTHP縮合物なめし処理された皮革は任意のつ以上のなめし処理の段階の後、酸性、塩基性または直接染料に接触させることが好ましい。染浴から取り込まれた染料の比率は、THPまたはTHP縮合物を使用してなめした皮革において実質的に増加することが観察される。
【0021】
THPまたはTHP縮合物がシンタンと組み合わせて使用された場合、後者は、好ましくはポリアクリル酸塩、ポリメタクリル酸塩、またはアクリル酸および/またはメタクリン酸とアクリロニトリルおよび/またはアクリルアミドとのコポリマーである。代表的には、ポリマーは、1,000〜200,000の範囲、より一般的には3,000〜100,000の範囲の分子量を有する。あるいは、シンタンは、ホルムアルデヒドと水酸基置換および/またはスルホン化ベンゼン、アルキルベンゼン、ナフタレンまたはアルキルナフタレン(例えば、フェノール、ベンゼンスルホン酸、クレゾール、トルエンスルホン酸、キシレノール、ナフタレンスルホン酸、レゾシノールスルホン酸またはフェノールスルホン酸またはそれらの混合物)とのランダム又はブロックコポリマーの形態でのコポリマーであってもよく、またはそれらを含んでもよい。
【0022】
シンタンは、好ましくは、なめし液に対して0.5〜35重量%(例えば、1〜20重量%)、より好ましくは2〜10重量%、特に3〜6重量%の濃度で存在する。使用されたシンタンの全比率は、皮湿重量に対して好ましくは1〜20重量%(例えば、2〜10重量%)、特に3〜5重量%である。
【0023】
THP、THP塩およびTHP縮合物の全重量とシンタンとの重量比率は、代表的には1:10〜10:1、好ましくは1:5〜2:1、特に1:2〜1:1であり得る。皮なめし剤の全比率は、皮湿重量に対して好ましくは活性重量で2〜20%(例えば、3〜10%)、特に4〜8%である。使用された全皮なめし剤は、80重量%を超える、より好ましくは90%重量を超える(例えば、95重量%を超えるTHP、THP塩、THP縮合物およびシンタンの合計量好ましくは含む。白色の皮革が必要とされる場合、全皮なめし剤がTHPおよび/またはTHP縮合物ならびにシンタンから実質的に成ることが好ましい。特に、皮革がアルデヒドまたはフェノールを用いた植物性または無機物皮なめしでなめし処理されないことが好ましい。
【0024】
THPは、フェノール、尿素、メラミンなどのようなTHPと共重合することができるモノマーもしくはプレポリマー、またはホルムアルデヒドとの予備縮合物の実質的な非存在下で適用される。本明細書の目的のために、「モノマーまたはプレポリマーの実質的な非存在」とは、50%のTHPと反応または共重合できるであろう最小値よりも小さいこと、より好ましくはTHP塩に基づいて20%重量の反応または共重合するのに必要と思われる最小値よりも小さいこと(例えば、5%重量未満)、最も好ましくは2%よりも小さいこと、特に1%よりも小さいことを意味する。
【0025】
THPまたはTHP縮合物は、好ましくは、再なめし剤としてのシンタンと共に第1のなめし工程に適用される。好ましくは、THPは、水性の脱脂処理後の酸性化した皮に適用される。例えば、初期pHは4満である。次に、pHを4、好ましくは5を超える値に上昇させ、主皮なめしプロセスの終了まで6を超えて維持されることが好ましい。
【0026】
皮は、好ましくは、75℃を超える、より好ましくは80℃を超える、最も好ましくは85℃を超える収縮温度に上昇させるのに十分な時間なめし液中で撹拌される。
代表的には、なめし処理した皮は温水で洗浄され、適切なオイルまたはブレンドしたオイルをもちいて油脂塗布をする。油脂塗布は、通常、染色の後に行われる。
【0027】
獣皮浸透は、獣皮の厚さおよびTHPが適用される際のpHに依存する。THPと接触するときに獣皮のpHが非常に低い場合、収縮防止剤の不適切な取り込みが起こり得る。獣皮が非常に厚い場合、浸透は皮革の外側に限られ、内部に未処理の領域が残され得る。THPが吸収され、浸透される程度は、獣皮によって決定される必要がある。
【0028】
THPの使用者はまた、THPが色抜き(discharge)の前に許容できるレベルまで除去されるかまたは減少したことを確認するために流出物をチェックできるように希望することができる。従来、THPの存在を同定する唯一の方法は、サンプルを取り、そのサンプルを詳細な分析をするために分析機関に送付していた。これは冗長な操作である。多くの顧客が適切な設備を持つ研究所を持たないので、結果を得るには何日もかかる場合がある。このような方法は日常の品質管理には明らかに不適切で、プロセス制御に必要とされる迅速なフィードバックを提供することができない。
残念なことに、本発明者らは、THPが有機塩基の比色分析用に最も一般的に使用される任意の試薬では特徴的な呈色反応を容易に示さないことを見出した。
【0029】
本発明者らは、今回、セレニウムがTHPで特有の鮮やかなオレンジ色に呈色されることを発見した。セレニウムは、好ましくは、無色で水溶性の無機セレニウム化合物、最も好ましくはセレン酸もしくは好ましくは亜セレン酸等の酸素酸、またはセレン酸塩もしくは亜セレン酸塩などのセレニウムの酸化物塩の水溶液の形態で添加される。塩は、好ましくは、アルカリ金属またはアンモニウム塩、最も好ましくは亜セレン酸ナトリウムである。しかし、十分に溶解性のある亜セレン酸の無色の透明な塩を使用することができる。
【0030】
従って、本発明は、THPが主皮なめしもしくは再皮なめしまたは亜セレン酸もしくはその塩などの無色の水溶性無機セレニウム化合物を適用する工程を包含するTHPの存在を検出するためのこのような操作由来の流出物に適用されている皮革の試験法をさらに提供する。
【0031】
好ましくは、指示薬溶液中のセレニウム化合物の濃度は、0.005〜20%、特に、0.01〜10%、さらに特に0.05%〜5%(例えば、0.07%〜1%)である。
【0032】
好ましくは、指示薬は、獣皮に漬浸、注入、噴霧、塗布、または最も好ましくは滴下することによって添加される。指示薬は、好ましくは、0.001〜0.05g/cm2表面(例えば、0.005〜0.01g/cm2表面)の比率で使用される。
【0033】
水性サンプルでは、指示薬化合物は、好ましくは、サンプルに対して10〜10000ppm(例えば、100〜5000ppm)、特に500〜2000ppmの濃度で添加される。
【0034】
指示薬溶液は、好ましくは、水溶性であるが、酸性、アルカリ性、または中性pHでもよい。例えば、溶液は、硫酸、塩酸、硝酸などの無機酸で強力に酸性化することができる。指示薬の1つの便利な形態は、1モルの硝酸中で亜セレン酸としてセレンを1gm/リットル含む分析標準品である。
【0035】
あるいは、指示薬は、亜セレン酸ナトリウムなどの亜セレン酸塩を含む中性またはアルカリ性溶液であってもよい。一般に、色は、3より高いpHを有するサンプルにおいて最も強く発色する。
染料は、300nmでの吸収ピークによって分光的に特徴づけられる。
【0036】
本発明は、以下の実施例によって例証される。実施例中、以下に記載されていない限り、全ての比率は湿った皮の重量に基づく重量である。
実施例1
脱脂した羊皮を、80%の水および8%の塩化ナトリウムを有する回転ドラムに15分間設置した。pHは3.4であった。このドラムに、THPSの前記溶液の重量に基づき、25重量%を含む溶液の10%を添加した。60分後、液のpHをゆっくりと6.5に上昇させ、さらに2時間なめし処理を継続した。部分的になめし処理された皮の収縮温度は、86℃であった。次いで、4%のフェノールホルムアルデヒドポリマー(例えば、白色で耐光性のシンタンである「ELTESOL」または「NEOSYN」CPP48(登録商標)として販売されている製品)を皮に添加した。さらに60分後、皮革を200%の温水(55℃)で15分間洗浄し、排水した。洗浄サイクルを繰り返した。
【0037】
洗浄した皮を、登録商標「REMSYNOL」ESAとして販売されている硫酸化オイルおよび登録商標「REMSYNOL」ESIとして販売されている亜硫酸化魚油で油脂塗布した。pHを蟻酸で3.6に調整し、皮革を乾燥するまで引張りと圧縮(horse)を行なう。
皮を、例外的に柔らかい取り扱いで十分か、耐光性は十分であるか、引張り強度および引き裂き強度の高さならびに収縮温度の高さについて評価した。
垂直および平行方向における引張り強度(1.4mm):
180Kgcm-2
Banmann引き裂き強度(1.4mm):12Kg、
最終収縮温度:92℃。
【0038】
実施例2
脱脂した皮を以下の順序で処理した。
(i)5%硫酸マグネシウム、2%酢酸ナトリウムおよび100%水中でpH=5.2で10分間回転させる。
(ii)Albright & Wilson UK社から購入できる登録商標が「PROBAN」CCである、2:1THPC/尿素縮合物の1%を添加し、その後pH4.5で90分間回転させた。収縮温度は59℃に上昇した。セレニウム指示薬でサンプルを試験することにより、サンプルがむら無く漬浸した状態で、全体に均一に分散した薄いオレンジ色を示した。
【0039】
(iii)1%炭酸ナトリウムを添加することにより、pHを5.8に上昇させると、収縮温度は71℃に上昇した。セレニウム指示薬によりサンプルの全体にわたって均一に分散した鮮明なオレンジ色を示した。
(iv)0.75%炭酸ナトリウムの添加によってpHを6.8に上昇させると収縮温度は84℃になった。皮革は、硬化することなく引き締まった。
より多くの炭酸塩を添加しても収縮温度のさらなる上昇は得られなかった。
【0040】
実施例3
THPによるなめし処理を強化するために、THP縮合物を使用した。
コントロールとして第(ii)段階のTHP縮合物の代わりに、75%THPS水溶液の1%を用いて実施例1のプロセスを繰り返した。最大収縮温度は80〜81℃であった。プロセスを繰り返すが、THPCと、C1618アミンを反応させた尿素とを3:1で含むTHP縮合物の1%ならびに75%THPSの1%との混合物を、第(ii)段階の添加物として使用した。THP縮合物は、Albright & Wilson UK社から購入できき、登録商標が「PROBAN」STである。皮革は、85℃の収縮温度を有し、目が詰まって引き締まった風合いであった。
【0041】
実施例4
第(ii)段階で、実施例1のTHP縮合物の0.5%と実施例2のTHP縮合物の0.5%との混合物を用いて実施例1を繰り返した。収縮温度は74℃であった。
【0042】
実施例5
実施例1の第(i)段階のように硫酸マグネシウムおよび酢酸ナトリウムで処理した後、皮を実施例1のTHP縮合物の1%と75%THPS水溶液の1%との混合物で2時間回転させた。pHが2.9に低下し、セレニウム指示薬は内面に非常に薄い黄色を呈し、浸透が不十分であることを示すのみであった。収縮温度は58℃であった。炭酸ナトリウムでpH6.5に塩基性化すると、収縮温度は83℃に上昇した。セレニウム指示薬は、均一に分散した鮮明なオレンジ色を示した。皮革は高品質であり、目が詰まって引き締まった風合いであった。
【0043】
実施例6
実施例1のTHP縮合物を実施例2のTHP縮合物に置き換えて実施例4を繰り返した。pH6.5で類似の産物が得られ、収縮温度は84℃であった。
【0044】
実施例7
湿った青色の羊皮を以下のように再なめし処理を行った。
35℃の200%の水で洗浄する(10分)。
排水する。35℃の100%の水で洗浄を繰り返し、5%の「ALBRIT
E」ADを添加する(45分)。
1.5%の重炭酸アンモニウムおよび0.5%の蟻酸ナトリウムを添加する
(40分)。pH5.6(切断面全体で)に調整し、50℃の200の%の
水で洗浄する(10分)。
排水する。50℃の100%の水で洗浄を繰り返し、2%の染料を添加する
(40分)。
6%の「REMSYNOL」ESAおよび4%の「REMSYNOL」
ESIを塗布する(40分)。
蟻酸でpH3.4に調整し、引っ張り/圧縮(ホースアップ)を行ない、乾
燥して仕上げる。
「ALBRITE」および「REMSYNOL」は、登録商標である。
「ALBRITE」ADは、THPサルフェートの水溶液である。
【0045】
実施例8
塩溶液に浸した湿った羊皮を以下のように処理した。全ての浮きは、約500%であった。第1スコアー。
35℃の水で第1の洗浄を行い、1g/lの湿潤剤および0.5g/l炭酸
ナトリウムを添加した(30分)。
排水する。皮革から肉を削ぐ。35℃の水で洗浄する。1g/lの湿潤剤、
2g/lのベーティング剤および0.5g/lのメタ重硫酸ナトリウムを添
加する(60分)。
排水し、洗浄し、排水し、水和する。所望の長さに羊毛を刈り込む。20℃
の水に漬浸し、50g/lの塩を添加する(10分)。
2.5g/l蟻酸および0.7g/l硫酸を添加する(120分)。
断続的にpH2.8〜3.0にして一晩放置する。12g/lの「ALBR
ITE」ADを添加する(10分)。
4g/lの硫酸化オイル(電解質に安定な)を塗布する(360分)。
一晩放置する。収縮温度をチェックする。炭酸ナトリウムの添加によりpH
6.5に塩基性化する。収縮温度をチェックする。排水する。ホースアップ
してすすぐ。硬皮を生じさせる。バッティングし、固定する。
【0046】
実施例9
ラインを分離した英国産26K牛革を以下のようになめし処理した。
30℃の200%の水で洗浄する(10分)。
排水する。35℃の200%の水で洗浄を繰り返す。2%の塩化アンモニウ
ムおよび0.5%のメタ重硫酸ナトリウムを添加する(60分)。
pHは8.3である(横断面全体で)。1%の「PANCREOL」PBW1
(膵液由来のなめし液)を添加する(45分)。
排水する。20℃の200%の水で洗浄する(10分)。
排水する。8%の塩を含む20℃の80%の水で洗浄を繰り返す(10分)。
「PANCREOL」は登録商標である。
比重6°ボーメ。1.2%の硫酸および0.4%の蟻酸を添加する
(3時間)。
比重6°ボーメ。pH2.8。10%の「ALBRITE」ADを添加
するる(2時間)。
漬浸を完結する。1.5%の炭酸ナトリウムを加え(60分)、さらに
1.5%の炭酸ナトリウムを添加する(60分)。
pH6.8。さらに3時間運転する。収縮温度(Ts)89℃。ホース
アップし、湿り気を与え、シェービングし、50℃の200%の水で洗浄
する(10分)。
排水する。50℃の100%の水で洗浄を繰り返す。5%の「NEOSYN」
AC4(アクリル樹脂)を添加する(40分)。
2%の染料を添加する(40分)。
「NEOSYN」は登録商標である。6%の「REMSYNOL」ESAお
よび4%の「REMSYNOL」ESIを添加する(40分)。
蟻酸でpHを3.6に調整する。
【0047】
実施例10
皮革を、以下のように再皮なめしおよび染色することを除き実施例9に記載の方法によって生産した。
45℃の150%の水で洗浄する。5%のミモザおよび4%の「NEO
SYN」RWを添加する(45分)。
4%の染料を添加する(45分)。
4%の「REMSYNOL」ESAおよび4%の「REMSYNOL」
ESIを添加する(40分)。
蟻酸でpHを3.4に調整する。
【0048】
実施例11
英国産の脱脂し、漬浸した羊皮を以下のようになめし処理した。
80%の水で洗浄し、8%の塩を添加する(15分)。
pH3.4。比重6°ボーメ。10%の「ALBRITE」ADを添加
する(60分)。
pHをゆっくり6.5に上昇させ(120分)、pH6.5で120分間
運転する。
収縮温度は86℃。再なめしを行なう。4%の「NEOSYN」CPP48
(白色の、耐光性シンタン)を添加する(60分)。
55℃の200%の水で洗浄する(15分)。
排水する。55℃の100%の水で洗浄を繰り返す。6%の「REMSYN
OL」ESI、4%の「REMSYNOL」ESAおよび4%の白色染料を
添加する(45分)。
蟻酸でpHを3.6に調整し、一晩ホースアップして乾燥する。
【0049】
実施例12
英国産の脱脂し、漬浸した羊皮を以下のようになめし処理した。
80%の水で洗浄し、8%の塩を添加する(15分)。
pH3.4。比重6°ボーメ。3.1%の「ALBRITE AD75M」
を添加する(60分)。
pHをゆっくり6.5に上昇させ(120分)、pH6.5で120分間
運転する。収縮温度は84℃。再なめしを行なう。
「ALBRITE AD75M」は、THPサルフェートの水溶液である。
4%の「DEHSCOFIX」914を添加する。55℃の200%の水で
洗浄する(15分)。
排水する。55℃の100%の水で洗浄を繰り返す。5%の「REMSYN
OL」ESIおよび5%の「REMSYNOL」ESAを添加する
(45分)。
蟻酸でpHを3.4に調整し、一晩ホースアップして乾燥する。
【0050】
実施例13
英国産の脱脂し、漬浸した羊皮を以下のようになめし処理した。
80%の水で洗浄し、8%の塩を添加する(15分)。
pH3.4。比重6°ボーメ。3%の「ALBRITE AD75M」を
添加する(60分)。
pHをゆっくり6.5に上昇させ、pH6.5で120分間運転する。収縮
温度は84℃。再なめしを行なう。4%の「NEOSYN」DSF2を添加
する(60分)。
55℃の200%の水で洗浄し、排水する。
「DEHSCOFIX」は登録商標である。55℃の100%の水で洗浄を
繰り返す。5%の「REMSYNOL」ESIおよび5%の「REMSYN
OL」ESAを添加する(45分)。
蟻酸でpHを3.6に調整し、一晩ホースアップして乾燥する。

Claims (14)

  1. 主皮なめしまたは再皮なめしにおいて、THPとコラーゲンとを反応させることを包含する皮のなめし方法であって、THPと反応もしくは共重合し得るモノマーもしくはプレポリマーの実質的非存在下、またはTHPをTHPOに酸化し得る酸化剤の実質的非存在下で、かつ4未満のpHで、THP塩の水溶液および/またはTHP縮合物に皮を浸漬させ、THPを十分に形成するが、THPの20重量%を超える量をTHPOに変換するのに十分でないように、4を超えるpHに上昇させる皮のなめし方法。
  2. 1つ以上の段階でかつ任意の順番で、
    (A)THPと共重合し得るモノマーまたはプレポリマーの実質的非存在下でのTHP、および/またはTHP縮合物と、
    (B)シンタンと
    を同時または連続的に、皮と接触させる請求項に記載のなめし方法。
  3. THP、THP縮合物および/またはシンタンを含む任意の予備皮なめしと、80℃を超える温度、好ましくは85℃を超える温度に収縮温度を上昇させる主皮なめしと、必要に応じて再皮なめしとを包含し、(A)THPおよび/またはTHP縮合物、ならびに(B)樹脂シンタンのそれぞれが、主皮なめしおよび再皮なめしの少なくとも1つで用いられるプロセスにおいて皮をなめす請求項1または2に記載のなめし方法。
  4. 前記皮革が、適切な染料の溶液または分散液と接触することによって、その後に染色される請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記皮革が、酸性、塩基性または直接染料と接触する請求項に記載の方法。
  6. 前記シンタンが、樹脂シンタンである請求項のいずれか1項に記載の方法。
  7. 皮なめし剤が、THP形成用の触媒を含む請求項のいずれか1項に記載の方法。
  8. THPおよびTHP縮合物が、皮の湿重量に対して0.3〜20%の全濃度で使用される請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  9. シンタンが、皮の湿重量に対して1〜20%の比率で使用される請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  10. THPとシンタンとの重量比率が、1:10〜10:1である請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記皮なめし剤の全比率が、皮の湿重量に対して2〜20%の活性重量である請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記THPおよび/またはTHP縮合物、ならびにシンタンが、皮なめしの90%を超える全活性重量を含む請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記主皮なめしがTHPまたはTHP縮合物から実質的に成り、前記再皮なめしがシンタンから実質的に成る請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 獣皮へのTHPの浸透が、亜セレン酸または水溶性亜セレン酸塩の溶液をサンプルに適用することによって試験される請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
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