JP4302051B2 - 読み出し専用記録媒体を読み書き可能記録媒体に仮想化するデータ処理装置 - Google Patents
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また、複数のデータ処理装置を、通信路で相互に結ぶことにより、各データ処理装置に内蔵された読み書き可能記録媒体の記録内容を全く同じに保つことができ、どのデータ処理装置で読み出し書込みを行っても結果が全て同じになり、読み出し専用記録媒体を読み書き可能記録媒体に仮想化することができる。
さらに、前記読み書き可能記録媒体に、データの最小単位ごとに書込み時刻を書き込むエリアを設け、データの書込みを行う際に、前記エリアに時刻も一緒に記録し、他のデータ処理装置に書込みデータを送る場合、時刻も同時に送る手段を設けることにより、通信路の遅れによる不整合を解決することができる。
また、読み書き可能な無線IDタグを用いる場合、書込み完了までその無線IDタグを通信可能場所に留め置く必要があるが、本発明を用いることにより、読み出しのみできればいいので、導入を容易に行うことができる。
本発明は、工場、流通用途のみでなく、バーコードや無線IDタグそのものにデータを持たせる必要がないため、バーコードや無線IDタグが付された商品や物品が外部に出てもそれに関する管理情報が漏洩することがなく、情報管理上も有効である。
図1は、本発明の実施の形態を示すブロック図であり、図2および図3は、それぞれ本実施の形態に係る装置の2台の場合および4台の場合のブロック図、図4は、本実施の形態に係る装置の内部に内蔵される読み書き可能記録媒体の記録内容を示すテーブル、図5は、本実施の形態における制御用マイクロコンピュータのデータ読み出し処理を示すフローチャート、図6は本実施の形態における制御用マイクロコンピュータの他装置からの受信処理を示すフローチャート、図7は本実施の形態における制御用マイクロコンピュータのID対応書込み処理を示すフローチャート、図8は本実施の形態における制御用マイクロコンピュータのデータ対応書込み処理を示すフローチャートである。
読み出し専用記録媒体1に記録されている個体識別用のバーコードや無線信号が、読み出し装置2により読み出され、個体が識別されると、その個体識別情報が制御用マイクロコンピュータ3に伝送される。制御用マイクロコンピュータ3は、その個体識別情報を、時刻回路5により生成された時刻と共に読み書き可能記録媒体4に保存するとともに、外部インターフェース6を通じて外部コンピュータ7へ伝送する。外部コンピュータ7は、得られた個体識別情報に基づいて、書き込むべき内容と書き込むべきデータの場所を生成し、外部インターフェース6を通じて、制御用マイクロコンピュータ3に生成内容を伝える。制御用マイクロコンピュータ3は、外部コンピュータ7から伝送されてきた内容と時刻を、自己の読み書き可能記録媒体4に保存されている該当データと比較し、同一であれば無視する。時刻が新しいデータであれば、時刻回路5から得られた時刻とともに、読み書き可能記録媒体4の中の、個体識別された内容と同じ行の指定された力ラムに、外部コンピュータ7から指定されたデータを書き込む。これにより、書込み処理を完了する。
読み出し専用記録媒体1に記録されている個体識別用のバーコードや無線IDタグ(個体識別データ)が読み出し装置2により読み出されると(図5、ステップS1)、その個体識別データをIDとして認識する(ステップS2)。次に、制御用マイクロコンピュータ3は、IDが一致するデータが、読み書き可能記録媒体4の中に既にあるかどうか判別し(ステップS3)、あれば、IDをキーとするデータ列の読み出し指定カラムにデータがあるかどうかを判別する(ステップS4)。あれば、外部コンピュータ7へ、読み出し指定から読み出したデータを送り(ステップS5)、読み出し処理を終了する。ステップS3およびS4において、IDが一致するデータがない場合、および、IDをキーとするデータ列の読み出し指定カラムのデータがないときは、ステップS6によりエラー表示をし、読み出し処理を終了する。
読み出し専用記録媒体1に記録されている個体識別用のバーコードや無線IDタグ(個体識別データ)が読み出し装置2により読み出されると(ステップS21)、その個体識別データをIDとして認識する(ステップS22)。次に、制御用マイクロコンピュータ3は、IDが一致するデータが、読み書き可能記録媒体4の中に既にあるかどうか判別し(ステップS23)、なければ、IDをキーとするデータ列を新規作成する(ステップS24)。あれば、ステップS25に飛ぶ。ステップS25では、現在時刻をTIMEとし、外部コンピュータへIDを送る(ステップS26)。次いで、外部コンピュータからの書込みデータを受信し、それをDATEとする(ステップS27)。TIMEとDATAを、IDの対応する列の書込み指定カラムに書き込む(ステップS28)。IDと指定カラムとTIMEとDATAを、他のデータ処理装置9に送信し、ID対応書込み処理を終了する。
読み出し専用記録媒体1に記録されている個体識別用のバーコードや無線IDタグ(個体識別データ)が読み出し装置2により読み出されると(ステップS31)、その個体識別データをIDとして認識する(ステップS32)。次に、制御用マイクロコンピュータ3は、IDが一致するデータが、読み書き可能記録媒体4の中に既にあるかどうか判別し(ステップS33)、あれば、IDをキーとするデータ列の読み出し指定カラムにデータがあるかどうかを判定する。あれば、現在時刻をTIMEとし(ステップS35)、外部コンピュータへ、読み出し指定カラムから読み出したデータを送る(ステップS36)。次いで、外部コンピュータからの書込みデータを受信し、それをDATEとする(ステップS37)。TIMEとDATAを、IDの対応する列の書込み指定カラムに書き込む(ステップS38)。IDと指定カラムとTIMEとDATAを、他のデータ処理装置9に送信し、データ対応書込み処理を終了する。なお、ステップS33およびS34において、IDが一致するデータがない場合、およびIDをキーとするデータ列の読み出し指定カラムにデータがない場合、ステップS40でエラー表示をし、データ対応書込み処理を終了する。
通信路8で結ばれたA側の制御用マイクロコンピュータ3は、自己の、読み書き可能記録媒体4にデータの書込みが行われる都度、通信路8を用いて、個体識別コードと書込み時刻、書き込んだカラムの情報を相手(B側)の制御用マイクロコンピュータ3に送る。受け取った制御用マイクロコンピュータ3は、自己の、読み書き可能記録媒体4を調べ、個体識別コードが一致し、指定されたカラムの時刻が既に書かれている内容よりも新しければ、そのカラムの時刻とデータを送ってきた内容で更新する。古ければ、送ってきた内容を破棄し、該当するカラムの時刻とデータを、送ってきた相手に送る。
4台の場合、データ処理装置9の1台に対して、3つの通信路8が必要となる。例えばA側のデータ処理装置9において、読み書き可能記録媒体4への書込みが行われた場合、3つの通信路8を通じてB〜Dのそれぞれのデータ処理装置9に同一のデータが送られる。受け取ったデータ処理装置9は、それぞれ、図2と同じ動作を行う。
2 読み出し装置
3 制御用マイクロコンピュータ
4 読み書き可能記録媒体
5 時刻回路
6 外部インターフェース
7 外部コンピュータ
8 通信路
9 データ処理装置
Claims (3)
- 個々の物品の個体を識別するために物品に付された読み出し専用記録媒体に記録されている個体識別コードを読み取る読み出し装置と、
現在の時刻を時刻データとして生成する時刻回路と、
複数の個体識別コードのそれぞれに対応する複数のデータおよび書込み時刻を記録する読み書き可能記録媒体と、
前記読み出し装置により読み出された前記個体識別コードを前記時刻回路により生成された時刻データと共に前記読み書き可能記録媒体に保存する制御用マイクロコンピュータとを備え、
前記制御用マイクロコンピュータは、前記読み出し装置により読み出された個体識別コードと前記時刻回路により生成された時刻データを外部コンピュータに伝送すると共に、前記外部コンピュータで生成された前記個体識別コードに応じたデータを受信したときに、データ内容と時刻を比較し、新たな時刻であるときに、前記読み書き可能記録媒体の該当する内容を更新する機能を備えていることを特徴とする、読み出し専用記録媒体を読み書き可能記録媒体に仮想化するデータ処理装置。 - 請求項1に記載されたデータ処理装置の複数を、通信路で相互に結んだことを特徴とする、読み出し専用記録媒体を読み書き可能記録媒体に仮想化するデータ処理装置。
- 請求項2に記載されたデータ処理装置において、前記読み書き可能記録媒体に、データの最小単位ごとに書込み時刻を書き込むエリアを設け、データの書込みを行う際に、前記エリアに時刻も一緒に記録し、他のデータ処理装置に書込みデータを送る場合、時刻も同時に送る手段を設けることにより、前記通信路の遅れによる不整合を解決するようにしたことを特徴とする、読み出し専用記録媒体を読み書き可能記録媒体に仮想化するデータ処理装置。
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