JP7211833B2 - 物流管理システム、物流管理装置及びそのプログラム - Google Patents

物流管理システム、物流管理装置及びそのプログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、物流管理システム、及びこのシステムに用いられる物流管理装置並びにコンピュータを当該物流管理装置として機能させるためのプログラムに関する。
食品、家電製品等の物品の生産又は製造から販売に至るまでの物流の履歴を記録し、保管することで、物品毎に物流過程の追跡を可能とする技術がある。この種の技術は、一般に、トレーサビリティと称されている。トレーサビリティを可能するためには、物品に対して固有の識別情報を付与し、物流の拠点を出入りする毎にその識別情報を読み取って管理サーバに登録する必要がある。
ただし、物流の段階では、多くの物品は他の物品とまとめて箱に梱包されて拠点間を移送される。したがって、拠点間を出入りする際に読み取る識別情報は、箱の識別情報となるため、箱の識別情報とその箱に梱包された各物品の識別情報とを関連付けて管理する必要があった。また、物流の段階で1つの個体から複数の物品に加工される場合、加工前の個体に付される識別情報と加工後の各物品に付される識別情報とは異なったものとなる。このような場合も、個体の識別情報と各物品の識別情報とを関連付けて管理する必要があった。
特開2007-022782号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、識別情報の関連付けを意識することなく物品のトレーサビリティを可能とする物流管理システム及びこのシステムに用いられる物流管理装置並びにコンピュータを当該物流管理装置として機能させるためのプログラムを提供しようとするものである。
一実施形態において、物流管理システムは、物品の物流工程毎に物品の状態に係る情報を収集する複数の情報収集装置と、複数の情報収集装置がそれぞれ収集した物流工程毎の情報を取得するサーバとを含む。
サーバは、生成手段と、演算手段と、保持手段と、連結手段と、を備える。生成手段は、1つの情報収集装置から取得した物流工程単位の情報からブロックデータを生成する。演算手段は、ブロックデータのハッシュ値を算出する。保持手段は、演算手段により算出されたハッシュ値を、そのハッシュ値の元となるブロックデータに対応した物流工程の第1識別情報と関連付けて保持する。連結手段は、生成手段により生成されたブロックデータに、当該ブロックデータに対応した物流工程の1つ前の物流工程の第2識別情報と関連付けて保持されているハッシュ値を追加することでブロックデータを連結する。
一実施形態の概略説明に用いる図。 物流管理システムの概念図。 情報収集装置の主要な構成を示す模式図。 センタサーバの要部回路構成を示すブロック図。 センタサーバのプロセッサが物流管理プログラムに従って実行する情報処理の要部手順を示す流れ図。 ハッシュ値メモリのデータ構造を示す模式図。 ブロックチェーンデータの一部を示す模式図。 ブロックチェーンデータの一部を示す模式図。 ブロックチェーンデータの一部を示す模式図。
以下、識別情報の関連付けを意識することなく物品のトレーサビリティを可能とする物流管理システムの実施形態について、図面を用いて説明する。
初めに、本実施形態の概略について、図1を用いて説明する。本実施形態では、物流の拠点として、第1拠点P1と、第2拠点P2と、第3拠点P3とがある。第1拠点P1では、物品Aが得られる。そして物品Aは、車両等の輸送体T1を利用して、第1拠点P1から第2拠点P2に輸送される。第2拠点P2では、物品Aから物品A1と物品A2とが派生する。そして物品A1と物品A2とは、それぞれ車両等の輸送体T2,T3を利用して、第2拠点P2から第3拠点P3に輸送される。なお、物品A1と物品A2とは、同一の輸送体を利用して輸送されてもよいし、別々の輸送体を利用して輸送されてもよい。第3拠点P3では、物品A1から物品A11、物品A12及び物品A13が派生し、物品A2から物品A21、物品A22及び物品A23が派生する。
第3拠点P3は、例えば物品A11、物品A12、物品A13、物品A21、物品A22及び物品A23を販売する販売拠点である。第3拠点P3が販売拠点である場合、物品A11、物品A12、物品A13、物品A21、物品A22及び物品A23は、商品となる。販売拠点は、実店舗であってもよいし、インターネット上の仮想店舗であってもよい。
第3拠点P3が販売拠点である場合、第1拠点P1は、例えば物品Aの生産拠点であり、第2拠点P2は、例えば物品Aから商品(物品A11、物品A12、物品A13、物品A21、物品A22、物品A23)を加工するための加工拠点である。第2拠点P2が加工拠点である場合、物品A1は、商品(物品A11、物品A12、物品A13)を梱包した箱となる。物品A2は、商品(物品A21、物品A22、物品A23)を梱包した箱となる。
さて、本実施形態の物流管理システムでは、物品Aのトレーサビリティに必要な第1拠点P1での時系列の情報がブロックデータB1として保管される。物品Aのトレーサビリティに必要な輸送体T1での時系列の情報は、ブロックデータB2として保管される。物品A1のトレーサビリティに必要な第2拠点P2での時系列の情報は、ブロックデータB3として保管される。物品A2のトレーサビリティに必要な第2拠点P2での時系列の情報は、ブロックデータB4として保管される。物品A1のトレーサビリティに必要な輸送体T2での時系列の情報は、ブロックデータB5として保管される。物品A2のトレーサビリティに必要な輸送体T3での時系列の情報は、ブロックデータB6として保管される。物品A11のトレーサビリティに必要な第3拠点P3での時系列の情報は、ブロックデータB7として保管される。物品A12のトレーサビリティに必要な第3拠点P3での時系列の情報は、ブロックデータB8として保管される。物品A13のトレーサビリティに必要な第3拠点P3での時系列の情報は、ブロックデータB9として保管される。物品A21のトレーサビリティに必要な第3拠点P3での時系列の情報は、ブロックデータB10として保管される。物品A22のトレーサビリティに必要な第3拠点P3での時系列の情報は、ブロックデータB11として保管される。物品A23のトレーサビリティに必要な第3拠点P3での時系列の情報は、ブロックデータB12として保管される。
そして、ブロックデータB1は、ブロックデータB2と連結される。ブロックデータB2は、ブロックデータB3及びブロックデータB4と連結される。ブロックデータB3は、ブロックデータB5と連結される。ブロックデータB4は、ブロックデータB6と連結される。ブロックデータB5は、ブロックデータB7、ブロックデータB8及びブロックデータB9と連結される。ブロックデータB6は、ブロックデータB10、ブロックデータB11及びブロックデータB12と連結される。
かくして、例えば物品A11に対する物流過程での時系列の情報、いわゆる物流の履歴は、ブロックデータB7、ブロックデータB5、ブロックデータB3、ブロックデータB2、ブロックデータB1の順に遡ることにより把握することができる。すなわち物品A11のトレーサビリティが可能となる。同様に、例えば物品A23に対する物流の履歴は、ブロックデータB12、ブロックデータB6、ブロックデータB4、ブロックデータB2、ブロックデータB1の順に遡ることにより把握することができる。すなわち物品A23のトレーサビリティが可能となる。他の物品A12,A13,A21,A22についても上記と同様である。
図2は、上述したようなトレーサビリティを可能とする物流管理システム100の概念図である。物流管理システム100は、物流管理装置としてのセンタサーバ1と、複数(図2では12個)の情報収集装置2(2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H,2I,2J,2K,2L)と、これらを接続するネットワーク3とで構成される。ネットワーク3は、典型的にはインターネットである。ネットワーク3は、モバイル通信網を含んでいてもよい。
情報収集装置2は、物品のトレーサビリティに必要な情報を収集する。詳しくは、情報収集装置2Aは、第1拠点P1において物品Aの品質に影響を与える外乱の情報を時系列に収集する。情報収集装置2Bは、輸送体T1での輸送中において物品Aの品質に影響を与える外乱の情報を時系列に収集する。情報収集装置2Cは、第2拠点P2において物品A1の品質に影響を与える外乱の情報を時系列に収集する。情報収集装置2Dは、第2拠点P2において物品A2の品質に影響を与える外乱の情報を時系列に収集する。情報収集装置2Eは、輸送体T2での輸送中において物品A1の品質に影響を与える外乱の情報を時系列に収集する。情報収集装置2Fは、輸送体T3での輸送中において物品A2の品質に影響を与える外乱の情報を時系列に収集する。情報収集装置2Gは、第3拠点P3において物品A11の品質に影響を与える外乱の情報を時系列に収集する。情報収集装置2Hは、第3拠点P3において物品A12の品質に影響を与える外乱の情報を時系列に収集する。情報収集装置2Iは、第3拠点P3において物品A13の品質に影響を与える外乱の情報を時系列に収集する。情報収集装置2Jは、第3拠点P3において物品A21の品質に影響を与える外乱の情報を時系列に収集する。情報収集装置2Kは、第3拠点P3において物品A22の品質に影響を与える外乱の情報を時系列に収集する。情報収集装置2Lは、第3拠点P3において物品A23の品質に影響を与える外乱の情報を時系列に収集する。
図3は、情報収集装置2の主要な構成を示す模式図である。情報収集装置2は、RFID(Radio Frequency Identification)リーダ・ライタ21、スキャナ22等の読取装置と、位置センサ23、温度センサ24、湿度センサ25、加速度センサ26等の検出装置と、自工程IDメモリ27及び前工程IDメモリ28の記憶装置と、を備える。
RFIDリーダ・ライタ21は、RFIDタグとの無線通信により、当該RFIDタグのICメモリに記録された情報の読み取りと同ICメモリへの情報の書込みとを行う機器である。RFIDタグは、例えば物品A、物品A1、物品A2に付されており、各物品を個々に識別するための識別情報がICメモリに記録されている。
スキャナ22は、バーコード、二次元データコード等のコードシンボルの読み取りを行う機器である。スキャナ22は、レーザ光の走査によりコードシンボルを読み取るタイプであってもよいし、撮像デバイスで撮像した画像からコードシンボルを読み取るタイプであってもよい。コードシンボルは、例えば物品A11、物品A12、物品A13、物品A21、物品A22、物品A23に付されており、各物品を個々に識別するための識別情報がバーコード又は二次元データコードの形態で表されている。
位置センサ23、温度センサ24、湿度センサ25、加速度センサ26等の検出装置は、物品の品質に影響を及ぼす外乱の情報を収集するための機器である。なお、検出装置の種類は、上述した位置センサ23、温度センサ24、湿度センサ25及び加速度センサ26に限定されるものではない。気圧センサ等、他のセンサを検出装置として組み込んでもよい。
位置センサ23は、例えばGPS(Global Positioning System)衛星から位置情報を取得することが可能な機器である。位置情報は、物品の位置を特定可能な情報であり、例えば緯度と経度とを含む。すなわち、情報収集装置2Aの位置センサ23は、第1拠点P1に置かれた物品Aの位置情報を取得する。情報収集装置2Bの位置センサ23は、輸送体T1によって輸送されている物品Aの位置情報を取得する。情報収集装置2C及び情報収集装置2Dの位置センサ23は、それぞれ第2拠点P2に置かれた物品A1,A2の位置情報を取得する。情報収集装置2E及び情報収集装置2Fの位置センサ23は、それぞれ輸送体T2,T3によって輸送されている物品A1,A2の位置情報を取得する。情報収集装置2G~2Lの位置センサ23は、それぞれ第3拠点P3に置かれた物品A11,A12,A13,A21,A22,A23の位置情報を取得する。
温度センサ24は、物品が置かれている場所の気温を計測することが可能な機器である。湿度センサ25は、物品が置かれている場所の湿度を計測することが可能な機器である。すなわち、情報収集装置2Aの温度センサ24及び湿度センサ25は、第1拠点P1の物品Aが置かれている場所の温度及び湿度を計測する。情報収集装置2Bの温度センサ24及び湿度センサ25は、輸送体T1によって輸送中の物品Aが置かれている場所の温度及び湿度を計測する。情報収集装置2C及び情報収集装置2Dの温度センサ24及び湿度センサ25は、第2拠点P2のそれぞれ物品A1、物品A2が置かれている場所の温度及び湿度を計測する。情報収集装置2Eの温度センサ24及び湿度センサ25は、輸送体T2によって輸送中の物品A1が置かれている場所の温度及び湿度を計測する。情報収集装置2Fの温度センサ24及び湿度センサ25は、輸送体T3によって輸送中の物品A2が置かれている場所の温度及び湿度を計測する。情報収集装置2G~2Lの温度センサ24及び湿度センサ25は、第3拠点P3のそれぞれ物品A11,A12,A13,A21,A22,A23が置かれている場所の温度及び湿度を計測する。
加速度センサ26は、物品に印加される加速度を計測することが可能な機器である。すなわち情報収集装置2Aの加速度センサ26は、第1拠点P1に置かれている物品Aに印加される加速度を計測する。情報収集装置2Bの加速度センサ26は、輸送体T1によって輸送中の物品Aに印加される加速度を計測する。情報収集装置2C及び情報収集装置2Dの加速度センサ26は、第2拠点P2に置かれている物品A1,A2に印加される加速度を計測する。情報収集装置2Eの加速度センサ26は、輸送体T2によって輸送中の物品A1に印加される加速度が計測される。情報収集装置2Fの加速度センサ26は、輸送体T3によって輸送中の物品A2に印加される加速度が計測される。情報収集装置2G~2Lの位置センサ23は、それぞれ第3拠点P3に置かれている物品A11,A12,A13,A21,A22,A23に印加される加速度を取得する。
自工程IDメモリ27は、当該情報収集装置2に対応した物流の工程に対して割り当てられた工程ID(identification)を記憶する。前工程IDメモリ28は、当該情報収集装置2に対応した物流の工程よりも1つ前の工程に対して割り当てられた工程IDを記憶する。工程IDは、各工程を識別するために工程毎に割り当てられた一意の識別情報である。
図1に示された物流過程を例とする場合、以下の(1)~(12)の工程がある。
(1)第1拠点P1にて物品Aが得られる工程W1
(2)第1拠点P1から第2拠点P2に物品Aが輸送される工程W2
(3)第2拠点P2にて物品Aから物品A1が派生する工程W3
(4)第2拠点P2にて物品Aから物品A2が派生する工程W4
(5)第2拠点P2から第3拠点P3に物品A1が輸送される工程W5
(6)第2拠点P2から第3拠点P3に物品A2が輸送される工程W6
(7)第3拠点P3にて物品A1から物品A11が派生する工程W7
(8)第3拠点P3にて物品A1から物品A12が派生する工程W8
(9)第3拠点P3にて物品A1から物品A13が派生する工程W9
(10)第3拠点P3にて物品A2から物品A21が派生する工程W10
(11)第3拠点P3にて物品A2から物品A22が派生する工程W11
(12)第3拠点P3にて物品A2から物品A23が派生する工程W12
ここで、工程W7に関しては、1つ前の工程は工程W5である。工程W8及び工程W9に関しても、1つ前の工程は工程W5である。一方、工程W10に関しては、1つ前の工程は工程W6である。工程W11及び工程W12に関しても、1つ前の工程は工程W6である。また、工程W5の1つ前の工程は工程W3である。工程W6の1つ前の工程は工程W4である。工程W3の1つ前の工程は工程W2である。工程W4の1つの前の工程も工程W2である。工程W2の1つ前の工程は工程W1である。
したがって、工程W7,W8,W9にそれぞれ係る情報収集装置2G,2H,2Iの前工程IDメモリ28には、いずれも工程W5の工程IDが記憶される。工程W10,W11,W12にそれぞれ係る情報収集装置2J,2K,2Lの前工程IDメモリ28には、いずれも工程W6の工程IDが記憶される。工程W5に係る情報収集装置2Eの前工程IDメモリ28には、工程W3の工程IDが記憶される。工程W6に係る情報収集装置2Fの前工程IDメモリ28には、工程W4の工程IDが記憶される。工程W3に係る情報収集装置2C及び工程W4に係る情報収集装置2Dの前工程IDメモリ28には、いずれも工程W2の識別情報が記憶される。工程W2に係る情報収集装置2Bの前工程IDメモリ28には、工程W1の工程IDが記憶される。工程W1に係る情報収集装置2Aの前工程IDメモリ28には、工程IDは記憶されない。
図4は、センタサーバ1の要部回路構成を示すブロック図である。センタサーバ1は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、時計14、通信インターフェース15、I/O(Input/Output)デバイス16及びシステム伝送路17を備える。システム伝送路17は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。センタサーバ1は、システム伝送路17に、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13時計14、通信インターフェース15及びI/Oデバイス16を接続する。センタサーバ1では、プロセッサ11、メインメモリ12及び補助記憶デバイス13と、これらを接続するシステム伝送路17とによってコンピュータが構成される。
プロセッサ11は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、センタサーバ1としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。
メインメモリ12は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。アプリケーションプログラムは、後述する制御プログラムを含む。メインメモリ12は、プロセッサ11が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROM(Read Only Memory)である。揮発性のメモリ領域は、例えばRAM(Random Access Memory)である。
補助記憶デバイス13は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、あるいはSSD(Solid State Drive)等が補助記憶デバイス13となり得る。補助記憶デバイス13は、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはプロセッサ11での処理によって作成されたデータ等を保存する。補助記憶デバイス13は、後述する制御プログラムを含むアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
時計14は、センタサーバ1の時刻情報源として機能する。プロセッサ11は、時計14によって計時される時刻情報を基に、現在の日付及び時間を計時する。
通信インターフェース15は、ネットワーク3に接続される。通信インターフェース15は、プロセッサ11の制御により、ネットワーク3を介して接続される各情報収集装置2との間で通信プロトコルに従いデータ通信を行う。
I/Oデバイス16は、センタサーバ1の入力デバイスおよび出力デバイスとして機能する。例えばキーボード、タッチパネル、液晶ディスプレイ等がI/Oデバイス16に含まれる。
かかる構成のセンタサーバ1は、各情報収集装置2で収集された物品のトレーサビリティに必要な情報を、ネットワーク3を介して取得することにより、ブロックデータB1~B12を生成する機能と、生成されたブロックデータB1~B12を適宜連結して、ブロックチェーンデータを構成する機能と、を有している。これらの機能は、プロセッサ11が、メインメモリ12または補助記憶デバイス13に記憶された物流管理プログラムを実行することにより実現される。
以下、センタサーバ1が、ブロックデータB1~B12を生成し、ブロックチェーンデータを構成するまでの動作について、図5の流れ図を用いて説明する。図5は、センタサーバ1のプロセッサ11が物流管理プログラムに従って実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。なお、図5に示すとともに以下に説明する動作の内容は一例である。同様な結果を得ることが可能であればその手順及び内容は特に限定されるものではない。
プロセッサ11は、Act1としていずれかの情報収集装置2からの情報を待ち受ける。そしてプロセッサ11は、通信インターフェース15を介していずれか1つの情報収集装置2から情報を受信したことを検知すると、Act1においてYESと判定し、Act2へと進む。プロセッサ11は、Act2として情報収集装置2から受信した情報、つまりは情報収集装置2で収集された物品のトレーサビリティに必要な情報を取得する。この情報には、情報収集装置2のRFIDリーダ・ライタ21またはスキャナ22によって読み取られた物品の識別情報と、位置センサ23、温度センサ24、湿度センサ25、加速度センサ26等の検出装置によって周期的にサンプリングされたセンサ情報と、自工程IDメモリ27に記憶された自工程IDとが含まれる。センサ情報には、その値をサンプリングした時点の時刻も含まれている。また、前工程IDメモリ28に前工程IDが記憶されている場合には、その前工程IDも含まれる。
情報収集装置2から情報を取得したプロセッサ11は、Act3としてその情報に含まれる物品の識別情報とセンサ情報と自工程IDとでブロックデータを生成する。次いでプロセッサ11は、Act4として情報収集装置2から取得した情報に前工程IDが含まれているか否かを確認する。前工程IDが含まれていない場合、プロセッサ11は、Act4においてNOと判定し、Act7へと進む。
プロセッサ11は、Act7として、Act3の処理で生成されたブロックデータに含まれるデータを所定のハッシュ関数に対する入力データとし、この入力データを基にハッシュ関数の演算を行うことにより、ハッシュ値を算出する。
ハッシュ値を算出し終えると、プロセッサ11は、Act8として、そのハッシュ値を、Act2の処理で取得した情報に含まれる自工程IDと関連付けてハッシュ値メモリ40(図6を参照)に書き込む。
図6は、ハッシュ値メモリ40のデータ構造を示す模式図である。図6に示すようにハッシュ値メモリ40は、工程IDとハッシュ値とを関連付けて記述するための領域を有している。ハッシュ値メモリ40は、例えばメインメモリ12の揮発性メモリ領域に形成される。
Act8の処理を終えると、プロセッサ11は、Act9として、Act3の処理で生成したブロックデータをブロックチェーンファイルに保存する。ブロックチェーンファイルは、複数のブロックデータを保存するための領域である。ブロックチェーンファイルは、例えば補助記憶デバイス13に設けられている。
Act4の説明に戻る。
情報収集装置2から取得した情報に前工程IDが含まれている場合、プロセッサ11は、Act4においてYESと判定し、Act5へと進む。プロセッサ11は、Act5としてその前工程IDと関連付けてハッシュ値メモリ40に記述されているハッシュ値を取得する。以下、前工程IDと関連付けられたハッシュ値を前工程ハッシュ値と称する。プロセッサ11は、Act6として、Act3の処理で生成したブロックデータに、Act5の処理で取得した前工程ハッシュ値を追加する。
しかる後、プロセッサ11は、Act7として、ハッシュ値を算出する。すなわちプロセッサ11は、Act6の処理で前工程IDハッシュ値を追加したブロックデータに含まれるデータを所定のハッシュ関数に対する入力データとし、この入力データを基にハッシュ関数の演算を行う。
この演算によりハッシュ値を算出し終えると、プロセッサ11は、Act8として、そのハッシュ値を、Act2の処理で取得した情報に含まれる自工程IDと関連付けてハッシュ値メモリ40(図6を参照)に書き込む。またプロセッサ11は、Act9として、Act6の処理で前工程ハッシュ値を追加したブロックデータを、補助記憶デバイス13のブロックチェーンファイルに保存する。
こうして、Act9の処理を終えると、プロセッサ11は、図5の流れ図で示す手順の情報処理を終了する。その後、プロセッサ11は、再びいずれかの情報収集装置2からその情報収集装置2で収集された物品のトレーサビリティに必要な情報を取得すると、図5の情報処理を開始する。このようにプロセッサ11は、いずれかの情報収集装置2から情報を取得する毎に、図5の流れ図に示すAct1乃至Act9の処理を実行する。
その結果、情報収集装置2Aで収集された情報がセンタサーバ1に出力されると、センタサーバ1では、図7の符号B1で示すように、物品Aの識別情報と工程W1の自工程IDとを含むブロックデータB1が生成される。ブロックデータB1には、第1拠点P1において物品Aの品質に影響を与える外乱の測定値であるセンサ情報S1が時系列になって記述されている。ブロックデータB1には、前工程ハッシュ値は含まれていない。
情報収集装置2Bで収集された情報がセンタサーバ1に出力されると、センタサーバ1では、図7の符号B2で示すように、物品Aの識別情報と工程W2の自工程IDとを含むブロックデータB2が生成される。ブロックデータB2には、輸送体T1によって輸送中である物品Aの品質に影響を与える外乱の測定値であるセンサ情報S2が時系列になって記述されている。またブロックデータB2には、前工程IDである工程W1の工程IDと関連付けられた前工程ハッシュ値(H1)が記述される。かくしてブロックデータB2は、前工程ハッシュ値(H1)とハッシュ値が一致するブロックデータB1と連結される。
情報収集装置2Cで収集された情報がセンタサーバ1に出力されると、センタサーバ1では、図7の符号B3で示すように、物品A1の識別情報と工程W3の自工程IDとを含むブロックデータB3が生成される。ブロックデータB3には、第2拠点P2において物品A1の品質に影響を与える外乱の測定値であるセンサ情報S3が時系列になって記述されている。またブロックデータB3には、前工程IDである工程W2の工程IDと関連付けられた前工程ハッシュ値(H2)が記述される。かくしてブロックデータB3は、前工程ハッシュ値(H2)とハッシュ値が一致するブロックデータB2と連結される。
情報収集装置2Dで収集された情報がセンタサーバ1に出力されると、センタサーバ1では、図7の符号B4で示すように、物品A2の識別情報と工程W4の自工程IDとを含むブロックデータB4が生成される。ブロックデータB4には、第2拠点P2において物品A2の品質に影響を与える外乱の測定値であるセンサ情報S4が時系列になって記述されている。またブロックデータB4には、前工程IDである工程W2の工程IDと関連付けられた前工程ハッシュ値(H2)が記述される。かくしてブロックデータB4は、前工程ハッシュ値(H2)とハッシュ値が一致するブロックデータB2と連結される。
情報収集装置2Eで収集された情報がセンタサーバ1に出力されると、センタサーバ1では、図8の符号B5で示すように、物品A1の識別情報と工程W5の自工程IDとを含むブロックデータB5が生成される。ブロックデータB5には、輸送体T2によって輸送中である物品A1の品質に影響を与える外乱の測定値であるセンサ情報S5が時系列になって記述されている。またブロックデータB5には、前工程IDである工程W3の工程IDと関連付けられた前工程ハッシュ値(H3)が記述される。かくしてブロックデータB5は、前工程ハッシュ値(H3)とハッシュ値が一致するブロックデータB3と連結される。
情報収集装置2Fで収集された情報がセンタサーバ1に出力されると、センタサーバ1では、図9の符号B6で示すように、物品A2の識別情報と工程W6の自工程IDとを含むブロックデータB6が生成される。ブロックデータB6には、輸送体T3によって輸送中である物品A2の品質に影響を与える外乱の測定値であるセンサ情報S6が時系列になって記述されている。またブロックデータB6には、前工程IDである工程W4の工程IDと関連付けられた前工程ハッシュ値(H4)が記述される。かくしてブロックデータB6は、前工程ハッシュ値(H4)とハッシュ値が一致するブロックデータB4と連結される。
情報収集装置2Gで収集された情報がセンタサーバ1に出力されると、センタサーバ1では、図8の符号B7で示すように、物品A11の識別情報と工程W7の自工程IDとを含むブロックデータB7が生成される。ブロックデータB7には、第3拠点P3において物品A11の品質に影響を与える外乱の測定値であるセンサ情報S7が時系列になって記述されている。またブロックデータB7には、前工程IDである工程W5の工程IDと関連付けられた前工程ハッシュ値(H5)が記述される。かくしてブロックデータB7は、前工程ハッシュ値(H5)とハッシュ値が一致するブロックデータB5と連結される。
情報収集装置2Hで収集された情報がセンタサーバ1に出力されると、センタサーバ1では、図8の符号B8で示すように、物品A12の識別情報と工程W8の自工程IDとを含むブロックデータB8が生成される。ブロックデータB8には、第3拠点P3において物品A12の品質に影響を与える外乱の測定値であるセンサ情報S8が時系列になって記述されている。またブロックデータB8には、前工程IDである工程W5の工程IDと関連付けられた前工程ハッシュ値(H5)が記述される。かくしてブロックデータB8は、前工程ハッシュ値(H5)とハッシュ値が一致するブロックデータB5と連結される。
情報収集装置2Iで収集された情報がセンタサーバ1に出力されると、センタサーバ1では、図8の符号B9で示すように、物品A13の識別情報と工程W9の自工程IDとを含むブロックデータB9が生成される。ブロックデータB9には、第3拠点P3において物品A13の品質に影響を与える外乱の測定値であるセンサ情報S9が時系列になって記述されている。またブロックデータB9には、前工程IDである工程W5の工程IDと関連付けられた前工程ハッシュ値(H5)が記述される。かくしてブロックデータB9は、前工程ハッシュ値(H5)とハッシュ値が一致するブロックデータB5と連結される。
情報収集装置2Jで収集された情報がセンタサーバ1に出力されると、センタサーバ1では、図9の符号B10で示すように、物品A21の識別情報と工程W10の自工程IDとを含むブロックデータB10が生成される。ブロックデータB10には、第3拠点P3において物品A21の品質に影響を与える外乱の測定値であるセンサ情報S10が時系列になって記述されている。またブロックデータB10には、前工程IDである工程W6の工程IDと関連付けられた前工程ハッシュ値(H6)が記述される。かくしてブロックデータB10は、前工程ハッシュ値(H6)とハッシュ値が一致するブロックデータB6と連結される。
情報収集装置2Kで収集された情報がセンタサーバ1に出力されると、センタサーバ1では、図9の符号B11で示すように、物品A22の識別情報と工程W11の自工程IDとを含むブロックデータB11が生成される。ブロックデータB11には、第3拠点P3において物品A22の品質に影響を与える外乱の測定値であるセンサ情報S11が時系列になって記述されている。またブロックデータB11には、前工程IDである工程W6の工程IDと関連付けられた前工程ハッシュ値(H6)が記述される。かくしてブロックデータB11は、前工程ハッシュ値(H6)とハッシュ値が一致するブロックデータB6と連結される。
情報収集装置2Lで収集された情報がセンタサーバ1に出力されると、センタサーバ1では、図9の符号B12で示すように、物品A23の識別情報と工程W12の自工程IDとを含むブロックデータB12が生成される。ブロックデータB12には、第3拠点P3において物品A23の品質に影響を与える外乱の測定値であるセンサ情報S12が時系列になって記述されている。またブロックデータB12には、前工程IDである工程W6の工程IDと関連付けられた前工程ハッシュ値(H6)が記述される。かくしてブロックデータB12は、前工程ハッシュ値(H6)とハッシュ値が一致するブロックデータB6と連結される。
図7乃至図9に示すように、センタサーバ1においては、各工程W1~W2にそれぞれ係る情報収集装置2A~2Lから情報が集まることにより、ブロックデータB1~B12が適宜連結されたブロックチェーンデータが構成される。そしてこのブロックチェーンデータを辿ることにより、物品A11~A13及び物品A21~A23の物流過程を追跡することができる。
例えば物品A11の場合、ブロックデータB1、ブロックデータB2、ブロックデータB3、ブロックデータB5及びブロックデータB7の順で各ブロックデータに含まれる各センサ情報S1,S2,S3,S5,S7を取得することにより、物品A11の物流の中で品質に影響を及ぼす外乱の履歴を取得することができる。
同様に、例えば物品A23の場合、ブロックデータB1、ブロックデータB2、ブロックデータB4、ブロックデータB6及びブロックデータB12の順で各ブロックデータに含まれる各センサ情報S1,S2,S4,S6,S12を取得することにより、物品A23の物流の中で品質に影響を及ぼす外乱の履歴を取得することができる。
ここに、センタサーバ1のプロセッサ11を主体とするコンピュータは、図5のAct1及びAct2の処理を実行することにより取得手段を構成する。また、同コンピュータは、図5のAct3の処理を実行することにより生成手段を構成する。また、同コンピュータは、図5のAct7の処理を実行することにより演算手段を構成する。また、同コンピュータは、ハッシュ値メモリ40と協働して図5のAct8の処理を実行することにより保持手段を構成する。また、同コンピュータは、図5のAct5及びAct6の処理を実行することにより連結手段を構成する。
かかる構成のセンタサーバ1と情報収集装置2とを備えた物流管理システム100によれば、ブロックチェーンの技術を利用して物品A11,A12,A13,A21,A22,A23のトレーサビリティに必要なセンサ情報を管理することができる。したがって、センサ情報が改ざんされた場合には前工程を辿ることができなくなるので、トレーサビリティに関する不正を未然に防ぐことができる。
しかも、物品A1の識別情報とその物品A1から派生する物品A11,A12,A13の各識別情報とを関連付けて管理する必要はない。同様に、物品A2の識別情報とその物品A2から派生する物品A21,A22,A23の各識別情報とを関連付けて管理する必要もない。また、物品Aの識別情報とその物品Aから派生する物品A1の識別情報とを関連付けて管理する必要はない。同様に、物品Aの識別情報とその物品Aから派生する物品A2の識別情報とを関連付けて管理する必要もない。したがって、識別情報の関連付けを意識することなく物品のトレーサビリティが可能となるので、識別情報の管理に要する手間を不要にすることができる。
また、本実施形態においては、各情報収集装置2A~2Lが、それぞれ対応する物流工程の第1識別情報である自工程IDと、当該物流工程の1つ前の物流工程の第2識別情報である前工程IDとを記憶している。そしてストアサーバ10においては、各情報収集装置2A~2Lから取得した自工程IDと前工程IDとを使用することで、ブロックチェーンデータを構成している。したがって、各情報収集装置2A~2Lに対する自工程IDと前工程IDとの設定如何によって、所望のブロックチェーンデータを容易に構成することができる。
また、本実施形態のセンタサーバ1であれば、識別情報の関連付けを意識することなく物品のトレーサビリティを可能とする物流管理システム100のサーバとして機能する物流管理装置を実現することができる。
以上、物流管理システム100の実施形態について説明したが、識別情報の関連付けを意識することなく物品のトレーサビリティを可能とする物流管理システムは、物流管理システム100に限定されるものではない。
例えば前記実施形態では、物流の拠点として、第1拠点P1、第2拠点P2及び第3拠点P3がある場合を例示したが、拠点の数は3つに限定されるものではない。拠点の数は2つだけであってもよいし、4つ以上あってもよい。
また、前記実施形態では、第1拠点P1では物品Aが得られ、第2拠点P2では物品Aから物品A1と物品A2とが派生する場合を例示したが、この点も特に限定されるものではない。例えば第1拠点P1において物品C1,C2,C3が得られ、第2拠点P2において物品C1,C2,C3から物品C4が製造される場合であってもよい。この場合は、例えば物品C1C2,C3を得られる工程を第1工程とし、第1拠点P1から第2拠点P2に物品C1,C2,C3が輸送される工程を第2工程とし、第2拠点P2において物品C4が製造される工程を第3工程とする。そして、各工程に対応した情報収集装置2に、それぞれ自工程の工程IDと前工程の工程IDとを設定することで、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
例えば、センタサーバ1のプロセッサ11が、図5のAct3としてブロックデータを生成する際に、センサ情報を暗号化してからブロックデータを生成してもよい。センサ情報を暗号化することにより、より信頼性の高いトレーサビリティを実現することができる。
前記実施形態では、センタサーバ1のメインメモリ12または補助記憶デバイス13に物流管理プログラムが記憶されている場合を前提とした。この点に関しては、ユーザの操作により、センタサーバ1とは個別に譲渡された物流管理プログラムをサーバ用コンピュータのメインメモリ12または補助記憶デバイス13に書き込むことで、センタサーバ1を構成してもよい。この場合、物流管理プログラム等の譲渡は、リムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。記録媒体は、CD-ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態及びその変形は、発明の範囲に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]物品の物流工程毎に前記物品の状態に係る情報を収集する複数の情報収集装置と、前記複数の情報収集装置がそれぞれ収集した前記物流工程毎の前記情報を取得するサーバと、を含み、前記サーバは、1つの前記情報収集装置から取得した物流工程単位の前記情報からブロックデータを生成する生成手段と、前記ブロックデータのハッシュ値を算出する演算手段と、前記演算手段により算出された前記ハッシュ値を、そのハッシュ値の元となる前記ブロックデータに対応した物流工程の第1識別情報と関連付けて保持する保持手段と、前記生成手段により生成された前記ブロックデータに、当該ブロックデータに対応した物流工程の1つ前の物流工程の第2識別情報と関連付けて保持されているハッシュ値を追加することで前記ブロックデータを連結する連結手段と、を具備する物流管理システム。
[2]前記複数の情報収集装置は、それぞれ対応する物流工程の第1識別情報と、当該物流工程の1つ前の物流工程の第2識別情報とを記憶してなり、前記サーバは、前記複数の情報収集装置から前記情報とともに前記第1識別情報及び第2識別情報を取得し、前記保持手段では前記第1識別情報を使用し、前記連結手段では前記第2識別情報と関連付けて保持されているハッシュ値を使用する、付記[1]記載の物流管理システム。
[3]物品の物流工程毎に収集される前記物品の状態に係る情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した物流工程単位の前記情報からブロックデータを生成する生成手段と、前記ブロックデータのハッシュ値を算出する演算手段と、前記演算手段により算出された前記ハッシュ値を、そのハッシュ値の元となる前記ブロックデータに対応した物流工程の第1識別情報と関連付けて保持する保持手段と、前記生成手段により生成された前記ブロックデータに、当該ブロックデータに対応した物流工程の1つ前の物流工程の第2識別情報と関連付けて保持されているハッシュ値を追加することで前記ブロックデータを連結する連結手段と、を具備する物流管理装置。
[4]前記取得手段は、前記情報とともに物流工程の第1識別情報と当該物流工程の1つ前の物流工程の第2識別情報とを取得し、前記保持手段は、前記ハッシュ値を前記第1識別情報と関連付けて保持し、前記連結手段は、前記ブロックデータに、前記第2識別情報と関連付けて保持されているハッシュ値を追加する、付記[3]記載の物流管理装置。
[5]コンピュータを、物品の物流工程毎に収集される前記物品の状態に係る情報を取得する取得手段、前記取得手段により取得した物流工程単位の前記情報からブロックデータを生成する生成手段、前記ブロックデータのハッシュ値を算出する演算手段、前記演算手段により算出された前記ハッシュ値を、そのハッシュ値の元となる前記ブロックデータに対応した物流工程の第1識別情報と関連付けて保持する保持手段、及び、前記生成手段により生成された前記ブロックデータに、当該ブロックデータに対応した物流工程の1つ前の物流工程の第2識別情報と関連付けて保持されているハッシュ値を追加することで前記ブロックデータを連結する連結手段、として機能させるための物流管理プログラム。
P1,P2,P3…第1、第2、第3拠点、T1、T2、T3…輸送体、1…センタサーバ、2(2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H,2I,2J,2K,2L)…情報収集装置、3…ネットワーク、11…プロセッサ、12…メインメモリ、13…補助記憶デバイス、14…時計、15…通信インターフェース、16…I/Oデバイス、21…RFIDリーダ・ライタ、22…スキャナ、23…位置センサ、24…温度センサ、25…湿度センサ、26…加速度センサ、27…自工程IDメモリ、28…前工程IDメモリ、40…ハッシュ値メモリ、100…物流管理システム。

Claims (5)

  1. 物品が得られる第1工程と、前記第1工程で得られた物品から別の物品が派生する第2工程と、前記第1工程で得られた物品を前記第2工程に輸送する輸送工程のそれぞれから、前記物品の状態に係る情報を収集する複数の情報収集装置と、
    前記複数の情報収集装置がそれぞれ収集した前記第1工程、前記輸送工程及び前記第2工程の各々の前記物品の状態に係る情報を取得するサーバと、
    を含み、
    前記サーバは、
    前記第1工程における前記物品の状態に係る情報を収集する第1の前記情報収集装置から取得した前記第1工程における前記物品の状態に係る情報に基づいて第1のブロックデータを生成し、前記輸送工程における前記物品の状態に係る情報を収集する第2の前記情報収集装置から取得した前記輸送工程における前記物品の状態に係る情報に基づいて第2のブロックデータを生成し、前記第2工程における前記物品の状態に係る情報を収集する第3の前記情報収集装置から取得した前記第2工程における前記物品の状態に係る情報に基づいて第3のブロックデータを生成する生成手段と、
    前記第1のブロックデータ、前記第2のブロックデータ及び前記第3のブロックデータのそれぞれについてハッシュ値を算出する演算手段と、
    前記演算手段により前記第1のブロックデータから算出された第1のハッシュ値については前記第1工程の識別情報と関連付けて保持し、前記第2のブロックデータから算出された第2のハッシュ値については前記輸送工程の識別情報と関連付けて保持し、前記第3のブロックデータから算出された第3のハッシュ値については前記第2工程の識別情報と関連付けて保持する保持手段と、
    前記生成手段により生成された前記第2のブロックデータに対しては、前記第1工程の識別情報と関連付けて保持されている前記第1のハッシュ値を追加し、前記生成手段により生成された前記第3のブロックデータに対しては、前記輸送工程の識別情報と関連付けて保持されている前記第2のハッシュ値を追加することで前記第1乃至第3のブロックデータを連結する連結手段と、
    を具備する物流管理システム。
  2. 第1の前記情報収集装置は、前記第1工程の識別情報を記憶し、
    第2の前記情報収集装置は、前記輸送工程の識別情報と前記第1工程の識別情報とを記憶し、
    第3の前記情報収集装置は、前記第2工程の識別情報と前記輸送工程の識別情報とを記憶し、
    前記サーバは、
    第1の前記情報収集装置からは前記第1工程における前記物品の状態に係る情報とともに前記第1工程の識別情報を第1識別情報として取得し、第2の前記情報収集装置からは前記輸送工程における前記物品の状態に係る情報とともに前記輸送工程の識別情報を第1識別情報として取得し、かつ前記第1工程の識別情報を第2識別情報として取得し、第3の前記情報収集装置からは前記第2工程における前記物品の状態に係る情報とともに前記第2工程の識別情報を第1識別情報として取得し、かつ前記輸送工程の識別情報を第2識別情報として取得し、
    前記保持手段では前記第1識別情報を使用し、前記連結手段では前記第2識別情報と関連付けて保持されているハッシュ値を使用する、請求項1記載の物流管理システム。
  3. 物品が得られる第1工程、前記第1工程で得られた物品から別の物品が派生する第2工程、及び、前記第1工程で得られた物品を前記第2工程に輸送する輸送工程のそれぞれ工程で収集された前記物品の状態に係る情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得した前記第1工程における前記物品の状態に係る情報に基づいて第1のブロックデータを生成し、前記取得手段で取得した前記輸送工程における前記物品の状態に係る情報に基づいて第2のブロックデータを生成し、前記取得手段で取得した前記第2工程における前記物品の状態に係る情報に基づいて第3のブロックデータを生成する生成手段と、
    前記第1のブロックデータ、前記第2のブロックデータ及び前記第3のブロックデータのそれぞれについてハッシュ値を算出する演算手段と、
    前記演算手段により前記第1のブロックデータから算出された第1のハッシュ値については前記第1工程の識別情報と関連付けて保持し、前記第2のブロックデータから算出された第2のハッシュ値については前記輸送工程の識別情報と関連付けて保持し、前記第3のブロックデータから算出された第3のハッシュ値については前記第2工程の識別情報と関連付けて保持する保持手段と、
    前記生成手段により生成された前記第2のブロックデータに対しては、前記第1工程の識別情報と関連付けて保持されている前記第1のハッシュ値を追加し、前記生成手段により生成された前記第3のブロックデータに対しては、前記輸送工程の識別情報と関連付けて保持されている前記第2のハッシュ値を追加することで前記第1乃至第3のブロックデータを連結する連結手段と、
    を具備する物流管理装置。
  4. 前記取得手段は、前記第1工程からは前記第1工程で収集された前記物品の状態に係る情報とともに前記第1工程の識別情報を第1識別情報として取得し、前記輸送工程からは前記輸送工程における前記物品の状態に係る情報とともに前記輸送工程の識別情報を第1識別情報として取得し、かつ前記第1工程の識別情報を第2識別情報として取得し、前記第2工程からは前記第2工程における前記物品の状態に係る情報とともに前記第2工程の識別情報を第1識別情報として取得し、かつ前記輸送工程の識別情報を第2識別情報として取得し、
    前記保持手段では前記第1識別情報を使用し、前記連結手段では前記第2識別情報と関連付けて保持されているハッシュ値を使用する、請求項3記載の物流管理装置。
  5. コンピュータを、
    物品が得られる第1工程、前記第1工程で得られた物品から別の物品が派生する第2工程、及び、前記第1工程で得られた物品を前記第2工程に輸送する輸送工程のそれぞれ工程で収集された前記物品の状態に係る情報を取得する取得手段、
    前記取得手段で取得した前記第1工程における前記物品の状態に係る情報に基づいて第1のブロックデータを生成し、前記取得手段で取得した前記輸送工程における前記物品の状態に係る情報に基づいて第2のブロックデータを生成し、前記取得手段で取得した前記第2工程における前記物品の状態に係る情報に基づいて第3のブロックデータを生成する生成手段、
    前記第1のブロックデータ、前記第2のブロックデータ及び前記第3のブロックデータのそれぞれについてハッシュ値を算出する演算手段、
    前記演算手段により前記第1のブロックデータから算出された第1のハッシュ値については前記第1工程の識別情報と関連付けて保持し、前記第2のブロックデータから算出された第2のハッシュ値については前記輸送工程の識別情報と関連付けて保持し、前記第3のブロックデータから算出された第3のハッシュ値については前記第2工程の識別情報と関連付けて保持する保持手段、及び、
    前記生成手段により生成された前記第2のブロックデータに対しては、前記第1工程の識別情報と関連付けて保持されている前記第1のハッシュ値を追加し、前記生成手段により生成された前記第3のブロックデータに対しては、前記輸送工程の識別情報と関連付けて保持されている前記第2のハッシュ値を追加することで前記第1乃至第3のブロックデータを連結する連結手段、
    として機能させるための物流管理プログラム。
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